妹「……あー……」(378)

妹「にー……べっど……」

兄「仰向け」

妹「うー……」 ゴロンッ

兄「持ち上げるぞ」 グイッ

妹「優しく……」

兄「してる」

妹「だるー……」 パタパタッ

兄「暴れるな。落とすぞ」

妹「だって……」

兄「……」

妹「わかったよぉ……」 ピタッ

兄「下ろすぞ」 ギシッ

妹「んー……」 ゴロンッ

兄「寝るな。着替えろ」

妹「着替えさせてー……」

兄「そこまで面倒見れん」 スタコラッ

妹「あー……いいや……このまま寝よ……」

兄「寝るな!」

妹「だって……」

兄「パジャマ。出しとくから着ろよ」 ガサゴソッ

妹「だるー……」

兄「着ろ!」 バサッ

妹「まふー……」

兄「払いのけるくらいしろ」

妹「めんもふふぁー……」

兄「知らん。勝手にしろ」 スタコラッ

妹「ふぁー……」

妹「むふー……」

妹「うー……」 ヌギヌギッ

妹「まふー……」 ズリッ

妹「ふぁ。あー……」 ズボッ ムギュッ

妹「だるー……膝まで履いてるし、いっか」

妹「上は……着なくていいや……」

妹「おやふみー……」 クタリッ

兄(82)
妹(78)

兄「……妹」

兄「おい」

兄「……入るぞ」 ガチャッ

兄「朝だぞ。起きろ。おい」 ユサユサッ

妹「くふー……」

兄「起きろ」 ユサユサッ

妹「すくー……いへへ……」

兄「……」 イラッ

妹「くふー……」

兄「おらぁ!」 バサーンッ

妹「ふひぃ!?」

兄「うげぇっ!?」

妹「はむ!? はむ、はむい! さむい! さむい!」

兄「な、なぐっ、ぱ……」

妹「布団! 返せ! 返せ!」 ムヒャーッ

兄「は、は、離れ、来るな! おまっ!」

妹「返せぇ! 布団泥棒!」

兄「ぱ、な、お、お前、服! 服は!?」

妹「服は着るもの!」

兄「違う! 服だ! 服!」

妹「服は……あれ、服は?」

兄「……」

妹「……脱がされてる!?」

兄「脱がせてない!」

妹「ぱ、ひっ、ズボンが、足首に! ぱ、ぱ、パンツない!? ひ……っ」

兄「怯えられても俺じゃない!」

妹「ぶ、ブラしか付けてない!」

兄「それも俺じゃない!」

妹「犯される!」

兄「犯さない!」

妹「ホントに犯さない?」

兄「犯すと思うか?」

妹「……布団をば」

兄「……」 バサッ

妹「むー……むふー……」 ゴロンッ

兄「寝るな!」

妹「ふふ……」

兄「……?」

妹「今の私は……鉄壁……」

兄「何?」

妹「布団を奪えば……?」

兄「妹の裸を覗く変態に……」

妹「むふふ……」

兄「……」

妹「……」

兄「あばよ」

妹「ふぇ?」

兄「勝手にしろ」 スタコラッ

妹「……」

妹「これで……寝放題……」 ゴロンッ

妹「……」 クゥーッ

妹「へるぷ!」

妹「へーるーぷー!」

兄「……」

妹「ご飯」

兄「餓えろ」 スタコラッ

妹「へるぷ! へるぷ!」

兄「……まず起きろ。着替えろ。居間に来い」

妹「やだ」

兄「餓えろ。餓えて骨になれ」 スタコラッ

妹「酷い……見殺し……」

妹「死ぬ……餓えて死ぬ……」

妹「うぅ……」

兄「はぁ」

妹「へ、へるぷ!」

兄「おらよっ!」 グルンッ

妹「す、簀巻き!」

兄「よいしょ」 ガシッ グイーンッ

妹「た、高い! 落ちる!」

兄「あーはいはい」 スタスタッ

妹「ちびる……」

兄「ちびったら投げる」

妹「ちびらない……」

兄「おら」 ヒョイッ

妹「うー……」

兄「何だよ」

妹「酔った……」

兄「知らん。それ、熱い内に食えよ」

妹「……あ。服」

兄「布団から手だけ出して食ってろ」

妹「そうする」 ヒョヒョイッ

妹「あっ」 ズルッ

兄「……」 クルッ

妹「……」

兄「見てない」

妹「……」

兄「見てないぞ」

妹「見た」

兄「ちょっと見た」

妹「……」

兄「不慮の事故だ」

妹「箸」

兄「食わせろと?」

妹「そう」 ズリズリッ クルンッ ギュッギュッ

兄「はぁ」

妹「あんっ」 モグモグッ

兄「……」 スッ

妹「あんっ」 モグモグッ

兄「……」 スッ

妹「ずびゅずずっ」 ゴクリッ

兄「……」 スッ

妹「はむっ」 ゴリュゴリュッ

兄「飽きた」

妹「ダメ」

兄「……」 スッ

妹「あむっ」

妹「げふぅ……」 ゴロンッ

兄「部屋帰れ。着替えろ」

妹「だるー……」

兄「学校」

妹「やすむ……」

兄「……」 イラッ

兄「ふぇい!」 ゲシィッ

妹「うひひゃ!?」 ゴロゴロゴロッ

兄「けっ」 スタコラッ

妹「な、何を、何をするですか!」

妹「無視して何処に……! ま、待ちなさい! にー!」

兄「……」 スタスタッ

妹「ま……待ち……待ち……」 ヨロヨロッ

兄「……」 ピタッ

妹「お……置いて……行かれたら……私……はぁ……はぁ……」 ヨロヨロッ 

兄「早かったな」

妹「急いで……来た……ひ……ひぃ……ふぅ……」

兄「鞄は?」

妹「重いから……」

兄「学校に鞄持たずに行って何する気だお前」

妹「教科書は……学校にあるし……」

兄「……」

妹「ノートは……借りる……」

兄「戻るぞ」

妹「え……だるい……」

兄「背中乗れ」 スタッ

妹「ひへー……」 グダラァ

兄「掴まれ」

妹「あー……」 ギュッ

兄「よいしょ。走るぞ」 タッタッタッ

妹「ひっ……ひっ……ひっ……」 ユラユラッ

兄「という朝を過ごした」

友「なぜか羨ましくない」

兄「俺も嬉しくない」

友「ヘルパー付ければ?」

兄「あれはダラケ病だ」

友「身体の問題じゃないと」

兄「どうしたものかね」

友「甘やかすの止めれば?」

兄「うむ……」

友「歯切れの悪い。役得に溺れましたか」

兄「役得?」

友「遠回しすぎたか。妹の肉体に溺れまくりですか?」

兄「こういう時、お前を殴る以外に解決方法を見つけ出せない自分が悲しい」

友「話し合おう」

兄「無理っぽい」

友「暴力振るう奴は図星を指された説」

兄「……」

友「よし。では冷静に。……妹の身体に欲情してるのでは?」

兄「おらぁ!」 ブンッ

友「図星かよ!」

兄「……」 ピタッ

友「ふぅ。いやだって、健康な男子が朝から女の子のお股やブラジャー姿を見て、背中に成長途中のおっぱい感じたら勃つじゃん?」

兄「まあ勃つな」

友「だろ? ……え、勃つの?」

兄「勃つよ?」

友「勃起するのか……」

兄「する」

友「……」

兄「何だ?」

友「コメントに困る」

兄「別に女の体で勃起するのは普通だろ」

友「うん、まあ」

兄「お前どうしたんだ?」

友「それは俺が言いたい」

兄「変な奴だな」

友「それも俺が言いたい」

兄「逆にしない方が変だろ」

友「普通は妹に勃起はしない」

兄「そうか?」

友「ああ」

兄「俺は普通じゃないのか……」

友「……正直な所、セックスしたいと思うわけ?」

兄「いや別に。妹だし」

友「なのに勃起するのか……」

兄「女の体だし」

友「お前がわからない」

兄「俺もお前がよくわからん」

友「はあ。……疲れるからいいや、もう」 スタスタッ

兄「という会話があった」

妹「……」 ススッ

兄「どうした?」

妹「わ……私の……体に……興奮して……」

兄「まあ」

妹「な……な……」

兄「なんかまずいか?」

妹「へ……変態……!」

兄「むっ」

妹「お……犯される……」

兄「こんな道端で?」

妹「野獣……獣そのもの……」

兄「なら一人で帰れ」 スタスタッ

妹「あ……う……」

兄「……」

妹「う……」

兄「あのさ」

妹「は……はい……」

兄「お前が大体悪い」

妹「わ……私が……悪い……?」

兄「ガキの頃も、今も。俺にあれこれさせるからだ」

妹「……?」

兄「お前さ、どれだけベタベタお前に触ってると思う?」

妹「結構……いっぱい……」

兄「俺はな、女の体を思い浮かべたら、お前の感触が真っ先に出てくる」

妹「か、体……!」

兄「ダメか?」

妹「ダメです」

兄「ダメか……」

妹「このままでは……襲われる……どうすれば……」

兄「襲わない。エロい気持ちになるだけだ」

妹「犯される……」

兄「誰が犯すか」

妹「……」

兄「……」

妹「信用できない……」

兄「信用するな」

妹「え?」

兄「別にお前がガード固めればいいだけだろ。肌を見せない、隙を見せない、俺に近づかない」

妹「無理……だるい……」

兄「犯すぞ」

妹「ひっ」

兄「犯すぞー。犯すぞー。ぐっちょんぐちょんに犯すぞー」 ニジリッ

妹「ひっ、ひぁ、ひー!」 タッタッタッ

妹「犯される犯される犯される犯されるっ!」 バタバタッ

妹「ノー! ノー近親相姦!」 ガチャッ

妹「たたた、ただ、ただいま! さようなら! 私部屋に篭もります!」 バタバタッ

妹「ひっ、ひーっ!」 ガチャバタンッ ガチャリッ

妹「はひー、はひー……」 ゴソゴソッ

妹「布団は私の味方……布団は私の味方……」

妹「はふー……」

妹「……すくー……」

ガチャガチャッ

妹「ふぎっ!」

ガチャンッ

妹「な……な……」

兄「妹ー……」

妹「ひひゃー! ひふひひゃーっ!?」 ダヒュッ

兄「うおっ!」 パシッ

妹「ひふっ、ひふっ、ひふー!」  ワタワタッ

兄「危ないなぁ。お兄ちゃんに向かって枕を投げるなんて……」

妹「おかっ、おかっ、おかかかーっ!」

兄「……くふっ」 ニジリッ

妹「お、お母さん! お母さんっ! 助けてー!」

兄「ちっ」

妹「にーが! にーが!」

母「……何、どうしたの?」

兄「ああ、母さん」

妹「にーが私をおか、おか!」

兄「なんか変な夢を見たらしくてさ」

母「ふーん。それより晩御飯、支度できてるからね」

妹「お母さん、にーが!」

母「あんたもお兄ちゃんに迷惑ばっか掛けてないで、少しはちゃんとしなさい」 スタコラッ

妹「お、お母さん! お母さん!」

兄「これが信用力の差だ」

妹「し……信用力……」

兄「お前が俺に犯されたと言ったとして、どれだけの人が信じてくれるかな」

妹「み、みんな信じてくれる……!」

兄「いいや。みんな信じないさ。立派なお兄ちゃんの俺を信じるに決まってる」

妹「う、うそ……」

兄「本当だ」

妹「き、鬼畜……変態……クズ……!」

兄「くふっ」

妹「うっ、うっ、く……うわーっ!」 ダッダッ

兄「おっ?」

妹「わ、わ、わー! お母さん! お母さーん!」 ダッダッダッ

母「あら。早かったわね」

兄「そうだね」

妹「……!?」

母「ご飯にしましょう」

兄「うん」

妹「う……う……」

母「妹。早く座りなさい」

兄「そうだぞ」

妹「う……うぅ……」 スサーッ

母「いただきます」

兄「いただきまーす」

妹「……」 スチャッ

兄「妹。いただきますはどうしたんだ?」

妹「え……」

兄「言わないのか?」

母「兄が注意するなんて珍しいわね」

兄「躾も立派な兄貴の義務だろ?」

妹「あ……う……う……」

兄「どうしたんだ、妹? 挨拶もできないのか?」

妹「う……うー……!」 ポロポロ

母「ちょ、ちょっと兄!」

妹「い……いただきます……!」 

兄「ふーん……」

妹「ご、ごちそうさま!」 ガチャンッ

兄「片付けないのか? だらしないなぁ」

妹「……」 カチャカチャッ

母「いいわよ、やっておくから」

妹「いい。やる」

兄「……」

妹「……」

母「二人とも、なんだか変ねぇ」

兄「別に。こういう日もあるって」

妹「終わったから。私、部屋に帰る」

兄「俺も部屋に戻ろうかな」

妹「……!」 ダッダッ

兄「おいおい、そんなに急がなくてもいいだろ」

妹「うっ、くっ」 ダッダッダッ

妹「はぁ、はぁ、はぁ……!」 ガチャッ バタンッ

妹「ど、ドア。鍵、鍵閉めなきゃ!」 ガチャリッ

妹「で、でも、さっき……閉めてたのに開けられたし……」

妹「ど、ドアのノブが下がらないように、棒を……」

兄「妹ー……」

妹「ひっ、ひきっ!」

兄「開けてくれよ、妹ー」

妹「ぼ、棒、棒!」

兄「なあ、お兄ちゃんと話そうぜー」

妹「な、ない、ない!」

兄「おーい、妹ー」

ガチャガチャッ

妹「あ、あの椅子、椅子の背もたれ!」 ギュルルルッ

兄「妹ー」

妹「えやーっ!」 ガチッ

兄「ん? あれ?」 ガッ ガッガッ

妹「はぁ……はぁ……」

兄「……ちっ」 スタッ スタッ

妹「た……助かった……」

妹「はー……」

妹「ふー……」

妹「布団は私の味方……」 モゾモゾッ

妹「はひー……」

妹「怖かった……」

妹「……あ」

妹「ベランダの鍵……」 クルッ

兄「……」 ペタリッ

妹「わきゃあぁぁっ!」

兄「……」 ニヤリッ

妹「う、うきっ、うきひーっ!?」 ダバンダバンッ カチリッ

兄「ちっ」

妹「ストーカー! 変質者! キチガイ! 変態!」

兄「ふんっ」 スタスタッ

妹「あ……あんな……あんな人に……今まで……」 ブルブルッ

妹「自分の身は……自分で守らなきゃ……!」

妹(でないと、犯される……!)

妹「出入り口はベランダとドア……両方ちゃんと閉めた」

妹「壊されたりしたら、お母さんも多分私を信じてくれる、はず」

妹「……大丈夫」

妹「今日は疲れた……」

妹「寝よ……」 クタリッ

妹「ふくー……」

兄「妹ー……妹ー……」

妹「むぁ……ん……ひっ!」

兄「おい妹……朝だぞ……起きろよ……」

妹「あ。……ドアの外か……」

兄「おい妹ー……遅刻するぞー……」

妹「……私、学校休む」

兄「……」

妹「だから、放っといて」

兄「へー……」

妹「……これで、にーと一緒にいずに済む……ん……」

兄「母さーん! 妹、調子悪いみたいだからさ、俺も今日休むわ!」

妹「ふぇ?」

兄「俺が看病するからさ! 母さんは心配しないでいいよ!」

妹「へ……? え……? え……?」

母「……! ……?」

兄「……うん……ごめん……妹が心配だからさ……」

妹「あ……お、お母さん! 私、学校行く! 学校行くから! 大丈夫だから!」 ガチャッ

兄「……」

母「……そう?」

妹「うん、行く! 行くから!」

兄「だってさ。じゃあ俺も学校行く準備するわ」

妹「わ、私今日朝ご飯いらないから! すぐに出るから!」

母「あら、でも……」

妹「いらないから! じゃあ!」

兄「という具合に避けられてしまったよ」

友「お前は何をやってるんだ?」

兄「ストーカー?」

友「実はあれだろ、妹ちゃんのダラケ病治療のためにやってるんだろ」

兄「実はな……それはもうどうでもよくなってるんだなぁ、これが」

友「なんですと」

兄「なんか単純に面白くてな」

友「何が?」

兄「妹が怖がるのが」

友「そのうち刺されるぞ」

兄「ほどほどでやめる予定だ。この事は妹に秘密にしておけよ」

友「わかってるって」

妹「……」 キョロキョロッ

妹「……」 スタスタスタッ

妹「……」 クルッ

兄「やっほー」

妹「うひぃぃ!?」

兄「どうしたんだ、妹ー。お兄ちゃんを置いて帰るなんて」

妹「うぎ、うぎひー!」 ダッダッ

兄「おいおい、待てよー」 スタスタッ

妹「いぃひぃいぃ!?」 ダッダッ

兄「こんな狭い路地に入っちゃったらあれだぞー、誰も助けに来てくれないぞー?」

妹「ひ、ひぐ……うーっ!」 ダダダッ

兄「おっ? 頑張るなぁ。……っと、こっちだよな」

ガラガラガッシャーンッ

兄「ん?」 スタスタッ

兄「妹ー。あんまり暴れちゃ……」

妹「……」 ダラダラッ

兄「おい、妹?」

妹「……」

兄「ち、血が……い、今どけるからな! この、なんでこんな所に木材が……! ううー!」 ググイッ

兄「おい、妹! しっかりしろ、妹! おい! おい!」 ユサユサッ

妹「……」

兄「あ……あ……なんで、こんな事に……」 

友「兄……お前……」

兄「友!? きゅ、救急車を呼んでくれ! 早く!」

友「お前、まさか妹ちゃんを、そんな……」

兄「俺じゃない! 今はそんな事いいから、早く……!」

妹「……」 パチッ

兄「……妹!」

妹「……ぱんぱかぱーん……」

兄「……?」

妹「……どっきり……大成功……」

友「ぱちぱちぱちー」

兄「……」

友「リアクションが薄いぞ」

兄「……わ……わー……」

友「いや冷静になればこんな軽い木材でこんな量の血が出るはずないとか血から絵の具の匂いがするとか色々ね」

兄「ふぇあっ!」 ゴウンッ

友「おうふっ! 痛っ、痛いっ!」

兄「はぁ……はぁ……」

妹「にー……やりすぎ……」

兄「……」

友「いや即席のこんな演出に本当に引っ掛かるとは僕ら的にも予想外と言いますかね」

兄「あ?」

妹「……にーも……私を怖がらせた……」

兄「……」

友「お、お互い様じゃん?」

兄「はあ……」

友「と、とにかくね、やりすぎはよくないしね」

兄「まあ……悪かった。悪ノリしすぎた」

妹「私も……にーに……頼りっきりだった……」

友「うん、めでたしめでたし」

兄「お前はまだあるだろ。言ったよな、秘密にしとけって」

友「ん? うん、ええと、俺用事思い出したから帰るわ」 スタコラーッ

兄「明日殺す、絶対に殺す!」

妹「にー……」

兄「ん?」

妹「おんぶ……して……」

兄「お前な、さっき言ったこと忘れたのか?」

妹「だって……走って疲れたから……」

兄「わかった、俺が悪かった。ほら」 ズイッ

妹「ん……」 グダラァー ギュッ

妹「らくー……」

兄「で、昨日今日はどうだった?」

妹「ん……疲れた……」

兄「そうか」

妹「にーが……変なことばっかりするから……」

兄「悪かったって」

妹「本当に……びっくりした……」

兄「ベランダのガラスに張り付いたりしたのはやりすぎたな」 モミッ

妹「……う、うん。それに、帰り道で、変なこと言うし……」

兄「変なこと?」 モミッ

妹「……っ」

兄「俺、なんか変なこと言ったっけ?」 モミッ

妹「わ、私を、お、犯す、とか、私の体に、興奮する、とか」

兄「あれは悪かった」

妹「そ、そうだよ、びっくりした……」

兄「犯すっていうのはないな」

妹「……にー」


兄「たしかにお前の体は興奮するけど妹を犯すなんてありえない」 モミモミッ

妹「わひっ、ひっ、ひきーっ!?」 バタバタッ

兄「お、おい、なんだよ!?」 モミッ

妹「おし、お尻、ひっ、ひぎゃあーっ!」

兄「久しぶりに触る妹の身体を堪能してるだけだろ」

妹「ひきゃー!? ひ、ひきゃ、ひきゃあぁぁー!」 バタバタッ

兄「おい、暴れ……うおっ!」

妹「でぇいっ!」 スタッ

兄「どうしたんだよ、急に?」

妹「よ、寄るな、ケダモノ!」

兄「意味がわからん」

妹「汚される、汚される……っ! 汚されるー!」 ダッダッダッ

兄「何がなんなんだか」


無自覚な変態ほど怖いものはない! 戦え、妹ちゃん! その貞操を守りきれ!

というわけで俺は眠いから寝る! おやすみ!

妹「汚される……汚される……」

兄「妹。おい」 カチッ カチッ

妹「ひっ!?」

兄「お互い誤解がある」

妹「ない! そんなのない! 近寄るな!」

兄「いや……だからな、俺は別に、お前を襲う気はない」

妹「お尻揉んだ……」

兄「あれはスキンシップだ」

妹「お尻揉むスキンシップなんてない!」

兄「ダメか?」

妹「……」

兄「ダメなのか……俺、お前の尻好きなんだけどな……」

妹「狂ってる……」

兄「ひでぇ」

妹「私のお尻揉んで、好きって……」

兄「冷静に話し合おうぜ」

妹「……」

兄「まずはドア、開けてくれないか?」

妹「……」

兄「……信用してくれない、か……悪かった。じゃあな」

妹「待って」

兄「ん?」

妹「今……開ける……」 ガチャッ

兄「入っていいか?」

妹「ん……」

兄「座っていいか?」

妹「ん……」 モゾモゾッ

兄「お前布団好きだな」

妹「落ち着く……」

兄「そうか……それで、何をどう話せばいい?」

妹「にー、なんでお尻揉むの?」

兄「好きだからだ」

妹「……」 ズルズルッ

兄「逃げるなよ。傷付くだろ」

妹「だって……」

兄「あのな」

妹「うん……」

兄「俺はお前の尻が好きだ。慎ましさの中に弾力を秘めた丸い曲線が好きだ。愛してる」

妹「は……え……?」

兄「お前の太腿好きだ。成長途中で肉付きもそこそこの癖に女らしい柔らかさを備えたお前の太腿を愛してる」

妹「ふぇ……え……え……?」

兄「脹脛だってそうだ。健康的な程度に筋肉を残しつつ、足首に続くほっそりとしたラインに女の子らしさを見せるその脹脛が好きだ」

妹「ひぇ……?」

兄「俺に抱かれるためにあるような腰回りだって、最近生意気に育ってきた胸だって、儚げな鎖骨だって、薄い癖に妙に色づいた唇だって好きだ」

妹「に、にー……?」 ポワァァァッ

兄「だけど別にお前は好きじゃない」

妹「え?」

兄「というか、妹を女として見る、なんてありえない」

妹「にー?」

兄「お前の体は好きだけど、お前自身には興奮しない」

妹「ふ……ひゅ……い……いー! いぃぃ! いぃぃうぅぅ!?」 バシーンッ

兄「へぶっ!?」

妹「ひぅー!?」 ゴスッ

兄「痛っ!?」

妹「うきゅ、うきゅいぃぃ!?」 ゴンッ ゴンッ

兄「な、何するだー!?」

妹「に、にーの、にーのバカ! 死ね! 死んじゃえ!」 ドスッ

兄「痛ぇっ!? な、なんで怒る!? 妹に興奮しないなんて人として当たり前だろ!?」

妹「ひ、ひきゅ……ひ……あ……で、でも……」

兄「たしかにお前は俺好みの身体で俺好みの顔だけど、妹だろ?」

妹「う……え……」

兄「だから身体に興奮はしても、お前に興奮はしない。変なこと言ってるか?」

妹「変……全部変……」

兄「どこがだ?」

妹「そんな……体、目当て……みたいに……」

兄「むう。なら妹に興奮する変態になればいいのか?」

妹「……」

兄「なあ」

妹「にーは……本当に……私の、体が……好きなの?」

兄「大好きだ」

妹「……私の、ことは?」

兄「愛してる」

妹「……え」

兄「妹として」

妹「……」

妹「にーは、私を襲わない?」

兄「襲わないな」

妹「絶対に?」

兄「絶対にだ」

妹「体は、好きなのに?」

兄「だから妹だろ、お前。それに襲うならとっくに襲ってる」

妹「……」

兄「お前の裸同然の姿だって何度も見てる」

妹「あれは……」

兄「俺から見ようとしたことはないぞ」

妹「反省してる……」

兄「でもまあ、あれだ。お前が嫌なら俺も近づかないようにする」

妹「近づかない、ように……?」

兄「お前に触るような状況は避ける」

妹「……ん……」

兄「俺がスキンシップだと思っても、お前が嫌ならダメだろ」

妹「……」

兄「何だよ」

妹「にーは……変態でも、にー……」

兄「誰が変態だ。ん、まあ、そういうことだ。じゃあな」 スタッ

妹「ん……」

兄「俺も疲れたな……はやめに寝るかな……」 スタコラッ

妹「ふぁ……ん……」

妹「お腹……空いた……」 クゥー

妹「居間に降りよう……」 フラフラー

妹「……ご飯美味しい」

母「そりゃ良かったわ」

妹「お母さん……」

母「何?」

妹「……にーは、良いお兄ちゃんだね……」

母「今更?」

妹「うん……」

母「はあ、そう」

兄「さすがに照れる」

母「いいじゃないの。たまには」

妹「ん……」

友「兄くんそろそろ許してくれないかな俺も悪気があったわけじゃないんですよ?」

兄「黙って鞄を持ってろ。おら、お前のおごりでゲーセンだろう」

友「死ぬる」

妹「……にー……」

兄「ん、おう。どうした?」

妹「帰ろ……」

兄「あー……今日は、一人で帰れ」

妹「え……」

兄「お前もなんだ、自立してきてるわけだし、俺がいなくても大丈夫だろ?」

妹「うん……」

兄「お前もあんまりベタベタするのは嫌だろうし、今日は友と遊んでくるわ」

友「遊ぶ……? これはむしろ、たかられてる……」

兄「黙って歩け。……じゃあな、妹」

妹「うん……」

妹「……」 トボトボッ

妹「ただいま……」 ガチャッ

妹「……」 トボトボッ

妹「……」 ガチャッ

妹「……」 バタンッ

妹「……」 フォムッ

妹「……」 モゾモゾッ

妹「……」

妹「寂しい……」

妹「にーがいないと……」

妹「寂しい……」

妹「スキンシップ……」

妹「スキンシップが足りない……」

妹「にー……」

妹「にー……おんぶ……」

妹「だっこ……」

妹「……」

妹「うく、うっ……うぅ……」

妹「にー……」

妹「……」

妹「にーの部屋……」

妹「にー、待つ……」 モゾァッ トボトボッ

妹「にー……」 ガチャッ

妹「……」 トボトボッ

妹「……」 ガチャッ

妹「ふぁう……」 クラッ

妹「にーの部屋の匂い……ふぁむっ」 ポフンッ

妹「ベッドの匂い……」

妹「うふぇ……にー……にーの匂い……うふぇふぇ……」 モゾモゾッ

妹「うふぇ……うふぇふぇ……」 ニヘラーッ

兄「……」

妹「ぶふぇ!?」

兄「ただいま」

妹「おふぁ、おふぁえい……」

兄「俺のベッドで何を?」

妹「あふ……あ……え……ね、寝てた……」

兄「ほう」

妹「にーも、寝る?」

兄「んー。ちょっと眠いな」

妹「……」 ススッ

兄「……?」

妹「寝ないの?」

兄「いや、えと」

妹「寝ないの?」

兄「寝ていいなら寝るが」

妹「いいよ……」

兄「それじゃ失礼」 モゾモゾッ

妹「はふ……」 ムズッ

兄「なかなか悪くないな」

妹「はふ……あ……ふひゅー……」 ポワポワッ

兄「……」

妹「あふ……ふぅ……ふぅ……」 ギュッ

兄「何だ?」

妹「スキンシップ……ふぅ……ふぅ……」 ムギュゥッ

兄「……」

妹「ふぅ……ふぅ……ふぅ……」 ズリズリッ

兄「妹。近い」

妹「ふぅ……はふぅ……」 ズリズリッ

兄「近いっていうか重い、重いから。人の上に乗るな」

妹「にー……ニー……」 スリスリッ

兄「おーい」

妹「はふー……ふふぇ……ふふぇふぇ……」 ニヘラー

兄「……戻って来ないな」

妹「ふへー……ふへへ……」 スリスリッ

兄「なあ妹」

妹「んぅ……?」

兄「触っていいか?」

妹「んぅー……」 コクリッ

兄「ふう」 モゾリッ サスサスッ

妹「あふ……ふぅー……」 フニャァー

兄「お前の抱き心地は最高だな」 サスリッ

妹「はふー……はふーぅ……」 トローンッ

兄「むう。なあ妹」

妹「ふぁ……?」

兄「俺に触られるのは嫌か?」

妹「や……じゃない……良い……もっと触って……」 スリッ

兄「これからも触っていいのか?」

妹「いー……いいから……にー……もっとぉ……」

兄「でも前は嫌がったろ?」

妹「うぅ……にーが、にーがいじわるするぅ……」 ウルリッ

兄「意地悪じゃないって。ほら」 サスリッ

妹「……」 スリッ

兄「お前怒ったろ? 俺が前に触った時……」 サスサスッ

妹「ごめん……なさい……にー……にーと……こうしなきゃ……」 カミッ

兄「痛っ」

妹「触れてないと……ダメ……死んじゃう……」 ハムハムッ

兄「お前な」

妹「充電……毎日してたから気付かなかった……にーに触れる……ふふぇ……」 カプッ

兄「お前は俺に触れる。俺もお前に触れる。……何も問題ないよな」

妹「ない……」

兄「揉みくちゃにするくらいに、触ってもいいよな?」

妹「いい……」

兄「今、言ったな。よし」 サワサワッ

妹「ふきゃ!?」 ビクンッ

兄「背中に触れただけだろ」

妹「ふ、服の中に……にーの手が……!」

兄「触っていいって言ったろ。全部な……」

妹「ひゃぁ、脇……! ダメ……にー! ふひゃ、あっ!」

兄「良いな……最高だ。まだまだ触るから動くなよ。次は尻だ。丁寧に揉んでやるからな」

妹「やっ、ふぁぁっ、あ、あぅぅ……」

兄「というような事が昨日あった」

友「……お前は……それ、どのくらいやってたんだ?」

兄「三十分」

友「アウトだな……」

兄「揉み足りないくらいだった。あの尻を三十分しか揉めなかったなんて」

友「尻だけで三十分!?」

兄「それから鎖骨を舌や唇で味わわせてもらったし、全身隈なくキスさせてもらった」

友「死ね変態」

兄「なんでだ?」

友「近親相姦とかドン引きだわ」

兄「はあ? いつ俺がそんな気持ち悪い真似した?」

友「昨日だよ」

兄「はあ? お前は何を言ってるんだ?」

友「お前が自分で言ったんだろうが」

兄「俺は妹の尻を揉んで鎖骨を舐めて太腿に頬ずりしただけだぞ?」

友「……妹ちゃんはなんて?」

兄「特には」

友「……」

妹「……にー……」

友「うわっ!?」

兄「どうしたんだ? お前の学年は下の教室だろ?」

妹「にーに……会いたくて……」 ポワァッ

兄「そうか。俺もお前の顔が見れて嬉しい」

妹「にー……」 ギュッ

友「……兄」

兄「何だ?」

友「お前、もう色々と詰んでる」

妹ちゃんの戦いはこれからだ! おやすみなさい

兄「詰んでる?」

友「妹ちゃん、お前に惚れて……」

妹「……ふしゃっ!」 ドンッ

友「うおっ!?」 ドンガラガッシャーン

妹「ふー……ふー……!」

兄「友、大丈夫か?」

友「……大丈夫だ」

兄「妹。謝れ」

妹「……ごめんなさい」

友「いや。うん。俺が悪かった」

兄「そうか?」

友「馬に蹴られて死ななかっただけ良しとする」

兄「妹も教室戻れ。時間だろ」

妹「離れたくない……」

兄「ちゃんとしろ」

妹「……ん……」 スルッ

兄「よし。頑張れよ」

妹「頑張る……」 ヨタヨタッ

友「兄くん。状況分析を」

兄「なぜか妹がベタベタしてくるので、少し突き放した方がいいかもしれない」

友「手遅れだろ……」

兄「そうなのか?」

友「いや……俺はもう何も言わない方針を決めた。頑張れ」

兄「……?」

兄「ただいま」

妹「……ただ、いま……」

兄「喉渇いたな」

妹「の、飲み物、持ってくる……!」 トタトタッ

兄「ん、ああ」

妹「はぁ、はぁ……にー、どうぞ……」 パシッ

兄「どうも」

妹「へ、へや、行こ……」 グイッ

兄「おう」 スタスタッ

妹「ふぅ……ふぅ……」 バサバサッ パンパンッ ファサンッ

兄「……」 ゴクリッ ゴ゙クリッ

妹「べ、ベッド、準備できた……」

兄「お前さ」

妹「う、うん……」

兄「変わったよな」

妹「そう……かな……?」 モジッ

兄「いつも怠そうに過ごしてたのに、今は生き生きしてる」

妹「えと……変……?」

兄「良い変化だと俺は思う。ただ、理由が知りたい」

妹「理由……」

兄「心当たりはない事もないが……」

妹「……」 ドキドキッ

兄「自分の身体に自信を持ったおかげか?」

妹「え?」

兄「昨日、お前の全身触りながら褒めたろ? 『好きだ』『綺麗だ』とか、他にも色々さ」

妹「ちょっと……違う……」

兄「……違うのか」

妹「うん……」

兄「他にあるのか?」

妹「ん……」

兄「恋でもしたか?」

妹「あ……う……っ」 ポワァァァ

兄「図星か。相手は誰だ?」

妹「え……え……?」 パチクリッ

兄「だから、相手だよ。誰なんだ?」

妹「あ……え……う……」

兄「まさか友か?」

妹「違う!」

兄「むぅ。他に誰かいたか?」

妹「……」

兄「んー」

妹「にーは……恋しないの?」

兄「俺? しないな」

妹「……誰にも?」

兄「いつかするだろうが、今は特に相手もいないしな」

妹「……私は……ダメ……?」

兄「ぷっ。おいおい、お前は妹だろ」

妹「……」

兄「ん? どうしたんだ?」

妹「にー……にーの……ばか……!」 バシッ

兄「痛い」

妹「ばか。ばか。ばか」 ベシッ ベシッ ベシッ

兄「何なんだよ」

妹「うぅ……」 ウルッ

兄「なあ。俺が悪かったなら謝るから、なんで泣くのか教えてくれ」

妹「知らない……話したくない……」

兄「……そうか。俺は自分の部屋にいるから、話したくなったら来いよ」 スタスタッ

妹「にーのバカ……バカ……バカ……」 モゾモゾッ

妹「変態……鈍感……鬼畜……」 ゴシゴシッ

妹「私のバカ……勘違い女……変態……」

妹「……バカ……」

兄「冷戦だ」

友「……」

兄「あれから妹が俺を無視する」

友「どれからだ」

兄「恋愛話をしてから」

友「もういい。俺は聞かない」

兄「むぅ」

友「自己解決しろ」

兄「しかし三日だ。三日も冷戦だ」

友「諦めろ」

兄「妹の身体に触れたい」

友「きしょい」

兄「我慢はできる。だが、触りたい欲求が増えてく」

友「きもい」

兄「彼女作るかなぁ……」

友「ほう」

兄「でも妹以上の身体は……うーん……」

友「身体目当てかよ……」

兄「中身も大事だが、身体も大事だ」

友「……紹介、はやめとく。恨まれたくない」

兄「誰にだ?」

友「それも言わない」

兄「むぅ」

妹「……」 スタスタッ

兄「お。妹!」

妹「……」 ピタッ スタスタッ

兄「この通りだ」

友「切ないな」

兄「ああ。無視されるのは結構堪える。何か怒らせたなら言ってくれればいいのにな……」

友「知らね」 スタスタッ

兄「お前まで置いてくなよ」 スタスタッ

友「お前と話してると疲れる」 スタスタッ

兄「待ってての」 スタスタッ

ばいばいさるさん三回食らったし飽きたし寝るわ
続きは任せた

あいあい
あいあい
おさるさんだよ
あいあい
あいあい
みなみのしまの

全部エテ公が悪いんやて

妹「充電……」 ゴソゴソッ

妹「もふー……もふー……」 クンカクンカッ

妹「はふ……」 ニヘラーッ

妹「にーのシャツ……にーの匂い……」 ハムッ

妹「にー……」

妹「家に帰って……新しいのを……」 スタスタッ

妹「洗濯物……」 ゴソゴソッ

妹「にーの……パンツ……」 バサンッ

妹「ふぅ……ふぅ……」

兄「ただいまー」

妹「ふぐむんっ!?」 ダダダッ

兄「妹? おい、お前……」

妹「ふ、ふぎー!」 バタバタッ

兄「人の顔見て逃げるなよ……」

兄「はあ……」

妹「ふぐぅ……ふぐぅ……」 モゾモゾッ

妹「にーのパンツ……布団の中に閉じ込めて……」 クンカクンカッ

妹「はふ……まふ……」 ニヘラー

妹「充電……もっと……もっと……」 クンカクンカッ

妹「足りない……充電足りない……」 マウマウッ

妹「はふ……はふ……はふぅ……はふぅ……はふぅ……」 クンカクンカッ

兄「0時を回って、ついに冷戦四日目突入か」

兄「晩飯にも出て来なかったし、どうするかね」

兄「……ふう。俺が折れるとするか」 スタスタッ

兄「妹」 コンコンッ

兄「おい妹」 コンコンッ

兄「……入るぞ」 ガチャッ

兄「……いないのか」

モゾッ

兄「……?」

モゾモゾッ

兄「布団の中? ……おい、妹」

『はふぅ……足りない……薄い……充電できない……』

兄「……?」

『にー……にー……匂い……外から……!』

バサーンッ

妹「にーの匂い……」

兄「妹……?」

妹「にー……にー……」 ヨロヨロッ

兄「お前大丈夫か?」

妹「にーの匂い……」 ガシッ

兄「お、おい?」

妹「ふふぇ……ふぇ……むがぅ!」 ギュゥゥッ

兄「な、なんだよ?」

妹「むがぅ! はむっ、むがっ、うぅっ!」 クンカクンカッ クンカクンカッ ガジガジッ

兄「噛むな!」

妹「あむぅ……」 カプッ

兄「甘噛みもだ」

妹「くぅん……」 ペロペロッ

兄「まず離れろ」

妹「やだ……ベッド、ベッドに……」 グイグイッ

兄「いいから」

妹「……うるさい……うるさい!」 ドガシッ

兄「うおっ!?」 バターンッ

妹「にーは……黙って……私の……言う事聞けば……いい……」 ギラッ

兄「おい」

妹「にー……にー……にー……」 ペロペロッ

兄「舐めるな」

妹「しょっぱい……にーの味……はぁ……はぁ……」 ペロペロッ

兄「お前いい加減に」

妹「邪魔したらお母さん呼ぶ。この状況なら私を信じてくれる」

兄「……」

妹「はふ……ふぅ……ふぅ……」 ペロペロッ

妹「あふ……あ……」 カプッ

兄「もういいだろ」

妹「足りない……」

兄「お前、どうしたんだ?」

妹「足りない。足りない。充電足りない。全然足りない。もっとにーが欲しい。にーが足りない」

兄「そう言われても……」

妹「脱いで」

兄「はあ?」

妹「全部脱いで。今すぐ」

兄「いや……それは……」

妹「脱がせる……」 プチッ プチッ

兄「だからやめろって」

妹「……」 ギロリッ

兄「……」

妹「……」 プチッ プチッ

妹「にー……」 ペロペロッ

兄「お前、怒ってたんじゃないのか?」

妹「怒ってる……だから、にーが嫌がっても、やめない……」 シャブリッ

兄「いや……別に、嫌ではないが……」

妹「ならもっとする……下も……全部……」 ペロペロッ

兄「いや下はダメだろ」

妹「にーは……私の、ここにも……ここにも……いっぱいキスした……」 モゾリッ

兄「あれは……そういう意味でしたんじゃなく、愛情表現で」

妹「私も愛情表現……にーが大好き……愛してる……」

兄「いやだから俺はお前の身体が」

妹「私もにーの身体だけでいい……心はいい……もういい……」 ガブリッ

兄「痛……っ」

妹「にー……にー……にー……」

妹「にーの……大きくなってる……」

兄「お前が身体を押し付けるからだろ……」

妹「射精したいよね……」

兄「やめろ。俺はそういうつもりはない」

妹「……」

兄「お前は俺の妹だ。何度も言ってるだろ」

妹「にーは……おなにーする……?」

兄「はあ?」

妹「するよね……だから、これもおなにー……私の口でするだけ……」

兄「フェラだろ」

妹「にーは私の口嫌い……?」

兄「大好きだ」

妹「私の口でおなにーしたくない……?」

兄「……」

妹「したくないの……?」

兄「したい」

妹「して、いいよ……あむ……んっ」 チュプッ

兄「くぉっ!」

妹「ひー……わたひのくひ、ふかっへ……」

兄「……はぁ……はぁ……」 ガシッ ズリュッ ズリュッ

妹「んく……ふぅ……ん……ふ……う……っ」 ジュポッ ジュポッ

兄「いや待て……これやっぱりフェラだろ……」

妹「ひがふ……ひーが、わたひのくひで、おなひー、ひてるらけ……」 ジュルルルルッ

兄「うおっ!?」 ビクンッ

妹「つづひ……ひないの……?」

兄「……」 ズッジュッ ズッジュッ ズッジュッ

妹「ん……あむ……ん……ん……」 ペロペロッ

兄「はぁ……はぁ……はぁ……」

妹「ひー……れそう……?」

兄「まだだ……」

妹「もっろ……はげひく……ひて……いい……」

兄「……」

妹「へいひ……」

兄「ふう……」 ガシッ ズリュンッ ズリュンッ

妹「ふぐ……うっ……くっ……うっ……」 ジュポジュッポッ

兄「は……はぁ……はっ……はぁ……!」 ズリュッ ズリュッ ズリュッ

妹「ん……ん……ん……っ!」 ジュポッ ジュポッ

兄「だすぞ!」 ズリュッ ズリュッ ズリュッ

妹「んぅ……う……!」 ジュルルルッ

兄「う……くぅ……うっ……お……っ!」 ビュルビュルッ ビュッ

妹「ん……くぅ……!?」 ドプンッ

兄「くぁ、あっ、あっ!」 ビュッ ビュビュッ ビュルルルッ

妹「……ん……う……」 トプトプッ

兄「ふう……」 チュポッ

妹「あー……う……」 ボーッ

兄「……ほら、ティッシュ」

妹「んー……んー……」 フルフルッ

兄「何だ?」

妹「ひーの……へーえき……ひおい……」

兄「好きなのか」

妹「……」 コクッ

兄「そ、そうか……」

妹「……」 ボーッ

兄「なあ。これやっぱりフェラだろ」

妹「……」 フルフル

兄「……」

妹「こえは……おなひー……んっ」 ゴクリッ

兄「そのまま動くな」

妹「……?」

兄「口の周りが涎と精液で汚れてる」 フキフキッ

妹「ありがと……」

兄「……フェラだよな?」

妹「おなにー。手でしない、口でするオナニー」

兄「むぅ」

妹「……」

兄「そうか……ううん……」

妹「にーは妹にふぇらされて射精する変態なの?」

兄「違う」

妹「なら、やっぱりおなにー」

兄「たしかに、言われてみると……。うん、オナニーだな」

妹「にーのおなにーで、私も、いっぱい……充電できた……」

兄「俺もお前の口が綺麗なだけじゃなく気持ち良いと実感できた」

妹「良かった……」

兄「ああ」

妹「……また今度……違うおなにー……しよ……」

兄「違うオナニー?」

妹「……私の身体でするおなにー……」

兄「……それ、本当にオナニーか?」

妹「うん……にー、一緒に寝よ……」

兄「今日だけだぞ」

妹「明日も」

兄「今日だけだ」

妹「ん……ふぅ……すくー……」

兄「ふぁ~あ……んー……」

兄「というわけだ」

友「キチガイめ」

兄「何だと?」

友「何でもない」

兄「しかしどんなオナニーなんだろうな」

友「俺には何となくわかるよ。それは多分新しい生命が誕生したりするオナニーだろうよ」

兄「そんなオナニーあるのか?」

友「ねえよ」

兄「お前は何を言ってるんだ?」

友「知るか。……はあ……俺が悪いのか……いや……違う……俺は悪くないぞ……」

兄「……? まあ頑張れよ」

友「お前は頑張るなよ……絶対に頑張るな……」

兄「ん?」


二人の間に子供が生まれる日も遠くない。

寝る。今度はもう続かない

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