妹「だから…働いてね」

兄「それは…うーん」

妹「悩むとこぉ！？」

兄「い、いや…お前とはしたいよ。だが」

妹「可愛い妹が体を犠牲にしてお願いしてるのに…」

兄「自分で可愛いとか言っちゃう」

妹「え？えへへ」

兄「まぁ、確かに可愛いけどなぁ」

妹「う、うるさいなぁ…とりあえず働こう」

兄「セックスはしたい、働くのは嫌だ」

妹「な、なんで…」

妹「魅力ないかな…私」

兄「魅力はある…が、働きたくはないんだ」

妹「わがままぁ！」

兄「ぐふあっ」

妹「お兄ちゃん…二択だよ！生きるか死ぬか！」

兄「命懸けなのか」

妹「働け働けお兄ちゃーん♪働け働けお兄ちゃーん♪」

兄「歌うな歌うな」

妹「あ、履歴書買ってきたよ」

兄「用意周到だな…」

妹「あと捺印するだけだから」

兄「そこまで！？」

妹「ハローワーク行って、お兄ちゃんに合いそうな求人も探してきました」

兄「おいおい」

妹「スーツとネクタイも…買ってきたよ。ほら」

兄「……」

兄「スーツなんて久しぶりだ…」

妹「ちょっと着てみよーよ」ﾆｺﾆｺ

兄「(嬉しそうだなぁ…この笑顔を見れるなら…)」

兄「(ま、働きたくはないんだけど)」

兄「ほら」

妹「わぁ…」

兄「動きにくいな」

妹「かっこいい。お兄ちゃん」

兄「そ、そうか？」

妹「サイズピッタリだったね。よかった…」

妹「あ、ネクタイが曲がってるよ…こっち向いて」

兄「すまん」

妹「えへへ、なんか旦那さんみたいだね」

兄「あー、出勤する時にか」

妹「そうそう…」ﾁﾗｯ

兄「ぬ…」

妹「もし働いたら、お弁当作ってあげるね」

兄「ありがたいな。けど、大変だろう？」

妹「ううん、平気だよ」

妹「働いたら、お兄ちゃんのほうが大変だもんね」

兄「妹…」

妹「お仕事お疲れさま…なんて言ってみたいなぁ」

兄「……」

兄「そ、そうだな…おっとこんな時間か」

妹「…働いてくれる？」

兄「……」

妹「ｾｯｸﾁｭ…」

兄「ちょ、ちょっと時間をくれ…」

妹「ﾀﾞﾒﾀﾞﾖ」

妹「ﾌﾟﾘｷｭｱｶﾞﾐﾀｲﾀﾞｹﾃﾞｼｮｳ…ｹｯｷｮｸｱﾄﾏﾜｼﾆｻﾚﾙﾉｶﾞｵﾁ」

兄「……」

妹「…お兄ちゃん」

兄「…わかった。働く」

妹「えへへ…じゃあ、しよっか」