俺「囲碁以外になにかできねぇの?」 佐為「……えっと」(1000)

俺「未来予知とか」

佐為「できません……」

俺「他人の考えてることがわかるとか」

佐為「それもできません……」

俺「なーんもできねぇんだな」

佐為「……で、でも囲碁なら!」

俺「知らないもん。ルール」

俺「ていうか囲碁ならって、お前そもそもいつの時代の人間?」

佐為「平安です!平安の都では、それはもう囲碁の指南として……」

俺「もういいよ。囲碁は」

佐為「すみません……」

俺「そろそろ学校行くけど……、お前って俺から離れたりできるの?」

佐為「どうなんでしょうか……?」

俺「ちょっとそっち行ってみろよ」

佐為「離れられるみたいですね」

俺「まだわからないよ。もうちょっとそっち行ってみて」

佐為「……あれ?……これ以上いけない歩けないんですが」

俺「……5メートルぐらい?離れられるの」

佐為「そう……なんですかね?」

俺「知らないよ。お前のことだもん」

学校

俺「(それにしてもテレパシーもできるとか……、お前もう何でもありか。)」

佐為「どうなんでしょうか……?私も転生したばかりでよくわからないんです……」

俺「(ていうかこれって俺の妄想……?だとしたら相当やばくない?精神的に)」

佐為「いえ、私は私として、確かに居ますよ?」

俺「(だからそれをどうやって証明すんだよ)」

佐為「それは……」

俺「(とりあえず、お前の証明だな。とりあえずな)」

佐為「証明といわれましても……どうすればいいんですか?」

俺「(お前が俺の妄想じゃないかをまず確かめるよ)」

俺「おーい、男ー」

男「ん?どうしたよ?」

俺「ちょっとこの紙に好きな漢字書いてくれない?俺に見えないように」

男じゃなくて友にしといた方がいいんじゃね?
ごっちゃになる

男「書いたけど?」

俺「(佐為。そいつの後ろに回って何が書いてあるか見える?)」

佐為「ちょっとまってください……。えっと……、楽って書いてありますね」

俺「男が書いたのって(楽)?」

男「……えっ?何でわかったの?マジック?すげぇよ!」

俺「(お前って……本当に俺の妄想じゃないんだね)」

佐為「だから何度もそうだと言ってるじゃないですか」

俺「(信じられるわけ無いだろ。普通に考えて)」

佐為「でもこれでやっと納得してくれたんですね。囲碁を打たせてくれるんですね?」

俺「いや、それはおかしい」

佐為「え?」

俺「(だからそもそも囲碁なんて知らないんだってば)」

佐為「じゃあ覚えましょう!教えますよ!絶対才能がありますって!」

俺「(打ちたいからって適当言うなよ。大体打つ場所もないし…………ん)」

佐為「……?どうしました?」

俺「(……やっぱり打ってみようか。)」

佐為「……え?……えぇっ!?いいんですか!?」

俺「(うん。とりあえず学校終わったら行ってみよう)」

佐為「やったー!すごく嬉しいです!……あぁ懐かしきあの感覚がまた味わえると思うと……胸が……、ってどこに行くんですか?」

俺「ん?……囲碁が打てる場所。……なんて言ったっけ?」

囲碁サロン


俺「(とりあえず来たものの……どうしようか)」

佐為「すごい!すごい!碁盤がこんなにいっぱい!……時代は変わっても囲碁に対する情熱は変わらないものですね!」

晴美「いらっしゃい。ここは初めてかしら?」

俺「あ、そうです。ていうかこういうところ初めてで……」

晴美「棋力はどれくらい……?」

俺「(……どれくらい?)」

佐為「どれくらい……なんでしょう……?」

俺「(うーん……、お前の実力もわからないしなぁ……)」

佐為「結構強いですよ!本当ですよ!」

俺「(よくわからないけど、こういうボード系って日々研究が進むんだろ?じゃあお前、圧倒的不利じゃん)」

佐為「それはっ!…………まぁそうなんですけど……」

俺「(とりあえず、明らかに弱そうな人とやるのが得策だよ…………えっと、あ)」

俺「あの僕と同じ位の子と打てますか」

晴美「え?……あ、ごめんね。あの子は……」

アキラ「……ん?」

アキラ「どうしたの?晴美さん」

晴美「えっと……、この子が、君とやりたいって……」

俺「迷惑だった?」

アキラ「うん。ぜんぜんいいよ!やろうか!」

晴美「ちょ、ちょっと!アキラくん!?」

アキラ「えっと……、棋力はどれくらい?」

俺「(またかよ。共通の合言葉かよ。もうめんどくさいな)」

俺「少なくても君よりは上……かな?」

アキラ「あははっ!すごい自信だね!……じゃあ握ろうか!」

俺「(何を……?握手?)」

佐為「碁石をですよ」



先番 俺 

俺「(何を……?握手?)」

佐為「ナニをですよ」

俺「(さて、何をすればいいんだ?)」

佐為「では……、右下スミ小目」

俺「(……お前……、わざとやってない……?)」

佐為「……?何のことですか?」

俺「(あのなぁ……、初心者の俺が小目とか言われてわかると思うか?)」

佐為「あ、あぁ……それじゃあ……えっと……どうすれば……?」

俺「(そのセンスで置きたいところを指せよ)」

佐為「で、では……ここ……」

ヒカル「(……遅い)」

一手目 1分32秒

ヒカルどっから沸いてきた

ヒカルじゃねぇや、アキラだった

10分後


俺「…………」パチッ

アキラ「…………」パチッ

俺「…………」パチッ

アキラ「…………」パチッ

俺「…………」パチッ

アキラ「…………」パチッ

俺「(これ、俺すっげぇ暇だな……)」

20分後


アキラ「………………」

俺「…………ん?」

アキラ「…………ま、負けました……」

俺「あ、えっと………か、勝ちました」

佐為「余計なことは言わなくていいんですよ?」

俺「(うるさい)」

アキラ「し……信じられない……」

俺「(お前……子供相手にどんだけ本気で打ったんだよ?すげぇショック受けてるじゃん)」

佐為「いや……、この子……幼いながらも私に食らいついてきまして……」

俺「(それはこの子が強いの?お前が弱いの?)」

佐為「……どっちなんでしょうか……?研究が進んだとは言え、このレベルが当たり前となると……厳しいものがありますけど……」

アキラ「……き、君は……君はプロを目指しているのかい……?」

俺「いや、特にそんな気はないけど……」

アキラ「これだけ打てるのに!?何故だい!?」

俺「(何故って言われても……、ていうかプロを薦めるってことはやっぱりお前強いのか?)」

佐為「そう……なんですかね?」

俺「ち、ちなみにプロになるにはどうすればいいの?」

アキラ「え?……あぁ、プロになる気はあるんだね?……えっとね……プロになるには」


翌日 
日本棋院会館


俺「来週の院生試験の申し込みに着たんですが」

受付「あぁ、12月のかい?あれもう締め切りすぎてるから3月にならないと受けれないよ?」

俺「あ、そうなんですか……でも今すぐ受けたいんですが、なんとかならないですか?」

受付「ムリいっちゃいけないよ。規則は規則。3月にまたおいで」

塔矢行洋「(…………あれは……)」

伊角さんがテコ入れでイケメンになってたな

行洋「……どうかしましたか?」

受付「こ、これは名人!……いえ、なんでもないんです!この子がちょっとゴネてるだけで」

行洋「君の名前は……?」

俺「俺ですけど……」

行洋「(この子がアキラの言っていた……)」

行洋「……私の推薦で受けさえてやってもらえませんか?」

受付「……え?」

行洋「いや……というより、今私が試験してもいいでしょうか?」

受付「……いやっ!その……いくら名人とは言え……規則でして……」

行洋「お願いします」

10分後

行洋「……それじゃあ今から試験を始めようとしよう。」

俺「(なんかよくわからないけど……これに勝てば院生になれるんだよな?)」

行洋「一応、私が試験管という事になっているが、君の本来の試験は来週だ。
     ……合格か、どうかはそのときに教える手はずになっているので、試験代を持って来週来るように」

俺「わ、わかりました……」

行洋「では5石置いて」

俺「(5石……?ってなんだ?……佐為?)」

佐為「……………………」

俺「(……?……佐為ってば……)」

佐為「………私あいてに置石ですと……?」

俺「(……で、どうすればいいんだよ……?)」

佐為「……黒石を5個持ってください」

俺「(……持ったけど……?)」

佐為「……右下に横一列に並べてください」

俺「(…………えっと、……こう?)」ポチポチポチポチポチ

行洋「!?」

佐為「で、お願いしますと言うのです」

俺「……お、お願いします……」

行洋「……ま、待ちたまえ」

俺「え?」

行洋「……君は囲碁のルールを知ってるのか?」

俺「(どうなんだよ?おい。怒ってるぞこの人)」

佐為「このままで勝てるからかかってこい。と言って下さい」

俺「(いえるかアホ!)」

行洋「君は……私を侮辱してるのか……?」

俺「(…………あぁもうすっげぇ怒ってるよ……どうしよう……)」

佐為「……案ずる事はありません。私は絶対に負けません。この様な人を舐めた棋士になど)」

俺「(そういうことじゃねぇんだよ!このままじゃ打てもしないだろ!)」

行洋「……君がそれでいいと言うならいいだろう。……ただ私は全力でいく。5石置いて勝てないようなら。それまでということだ」

佐為「では行きますよ。」

俺「(お前……これで負けたら……もう本当……あれだからな)」

佐為「わかっています。それではまず……」

佐為「右下スミ6列目」

俺「(……ここか?)」ポチ

行洋「………………」プルプルプルプル

行洋「……いいだろう……君が互戦を希望してるのはよーくわかった……」

俺「(……は?何でまた怒ってるの?俺なんか間違った?)」

佐為「いいえ。何も間違ってません。誤ったのはこの男の最初の態度です」

行洋「仮にも……名人といわれる腕を味わっていくといい」パチッ

相手をイライラさせて冷静な判断を出来なくするという意味では
かなり有効な戦術と言えるかもしれないな

俺もよくこういうことやってボロ負けしてたわ

行洋「(……アキラに勝ったと聞いたが、やはり子供は子供……)」ポチッ

俺「…………」ポチッ

行洋「(アキラでさえ2石置かないと私とは戦えないと言うのに……愚かな子だ)」ポチッ

俺「…………」ポチッ

行洋「(……せっかくの院生試験だと言うのに、愚かなプライドのせいで棒にふるか……それもいいだろう)」

俺「…………」ポチッ

行洋「…………………………………………」ポチッ

俺「…………」ポチッ

行洋「(…………………………あれ?)」

行洋「(……いかん。……これは…………いかん……)」ポチッ

俺「…………」ポチッ

行洋「(…………いかん。……これはまずいぞ……左辺から繋ぎたいが……いや、これは……)」

俺「…………」

行洋「(…………まずい……このままだと右上が完全に死ぬ……)」

俺「…………」

行洋「…………………………………………………………」ポチッ

俺「……」ポチッ

行洋「(…………まずい)」

SoftBankの840P プレミアムでも出来る無料囲碁アプリだれかくれよ

佐為「女性のスカートを覗いて下着の色を貴方に伝えることが出来ます」

佐為「つまりパンツの見える化です」

行洋「…………」ポチッ

俺「…………」ポチッ

行洋「(……一応生きたが…………右辺は大損だ……。形勢は……私のガン不利……)」

俺「………………」

行洋「(…………この子はいったい……なんなんだ……?)」

俺「(…………このおっさん考えるの長いよ。マジで。)」

行洋「………………」

俺「………………」

行洋「………………」

俺「………………あの……?」

行洋「………………なんだね?」

俺「横になりながら打ってもいいですかね……?」

行洋「…………ほう?」プルプルプル

10分後


俺「…………………………」

行洋「…………………………」

俺「…………………………」

行洋「…………………………」ポチッ

佐為「……あ、打ちました」

俺「……んぁ?……よっこいせ」ポチッ

行洋「……………」プルプル

俺「(……で、どっちが勝ってるんだよ?)」

佐為「……まだわからないところですね。五分五分と言ったところでしょうか?」

俺「(やっぱりお前強かったんだな。名人だろ?この人)」

佐為「……えぇ、油断なら無い局面が続いてます」

行洋「………………」ポチッ

俺「(おっ?名人が打ったぞ?)」

佐為「……えぇ。それでは右下スミ9列目」

俺「…………」ポチッ

行洋「………………負けました」

佐為「さぁ名人が負けを認めましたよ?なんと言うのですか?高らかに。さぁ」

俺「(えっ……?……えっと……)」

俺「……か、勝ちました」

行洋「…………」プルプルプル

行洋「言い訳を…………させてもらってもいいだろうか……?」

俺「……えっと…………、どうぞ……」

行洋「…………私は指導碁のつもりで打っていた。…………それはわかってくれるだろうか」

俺「…………そ、そうなんですか……」

行洋「…………負けが惜しいわけじゃないんだ。……ただ……日本の囲碁がこの程度だと……思ってほしくないだけだ」

俺「…………はぁ……」

行洋「…………次は互戦で打ちたいものだな」

佐為「今打ったではないか!」

いいwwわけww

おっさん涙目www

10分後


受付「……あ、先生!お疲れ様です!」

行洋「…………あぁ、……おつかれ」

受付「で、どうでしたか?あの子。先生の御眼鏡に適いましたか?」

行洋「…………あ、あぁ……私に勝ったよ……………………5石置いて」

受付「ほぉ!それはすごい!院生の中でもかなりの実力者だ!先が楽しみですな!」

行洋「………………そうだね……」

いや確かに5石置いたけどさ

5石置いてwwwおいおっさん

翌日 俺の家


俺「……結局昨日のは合格だったのかよ?」

佐為「……少なくとも勝利したので、不合格ではないかと……あの打ち方はどうかと思いましたが」

俺「だって、長いんだもん。お前はいいよ?好きな碁だもん。そりゃ時間がたつの早いだろうさ
  でも、俺はひたすら見てるだけだぜ?お経聞いてるようなもんだよ。あれは」

テレビ『…………異例の事態で……』

俺「…………ん?」

テレビ『……棋士界は、塔矢行洋名人の突然の引退に混乱に包まれています!』

テレビ『詳しい続報は、また情報が入り次第お届けしたいと思います!』

俺「………………」

佐為「………………」

俺「………………おい」

おっさん引退

おっさんドンマイすぐる

佐為「……………………」

俺「………………引退してるじゃん…………名人」

佐為「…………らしいですね」

俺「……らしいですねって……お前…………どんな勝ち方したんだよ……?」

佐為「……互戦ですよ……?…………お互い切磋琢磨しあいました」

俺「…………じゃあ何で引退してんだよ……」

互戦クッソワロタ

俺「横になりながら打ってもいいですかね………?」

行洋「…………………ほう?」プルプルプルプル

これはwww

横になるのはどうかと思うがかなり退屈だろうな

一週間後 棋院会館


受付「えっと……君は合格だそうだ。名人が将来を楽しみにしてるって言っていたよ」

俺「あ、そうですか」

受付「えっとそれじゃあ先週言ったとおり、試験代と棋譜3枚はもってきてくれたかな?」

俺「あの、……調べたんですけど、プロ試験受けるのは院生じゃなくてもいいって……」

受付「……あぁ、外来のことかい?……うん。外来なら院生じゃなくても受けれるよ」

俺「じゃあ院生になるのやめますね。外来でまた来ます。それじゃありがとうございました」スタスタ

受付「…………え?」

>>222
碁全然分からんのだが
これってプロになるために授業料払うのが嫌だからプロ試験だけ受けて節制しようって魂胆なのか?

俺の家


佐為「……うぅぅぅ……院生になったほうが絶対多く打てるのに……」

俺「お前の腕で院生なんて、ほかの人たちの迷惑以外の何物でもないだろ」

佐為「でも……打つ機会とか……くれないですよね……?」

俺「うーん、中学の入試もあるしなぁ……」

佐為「たまにでいいので……打たせてくれませんかぁ……」

俺「(手っ取り早くプロになれないんだけど、どうしようか……お金がほしい……)」

塔矢家


俺「というわけで、相談に来ました」

行洋「……君は……私のことを友達と思っているのか……?」

俺「いえ、良きライバルと思っています」

行洋「…………」プルプルプル

俺「(……あれ?怒ってる?)」

佐為「わざとやってませんか?」

俺「いえ、良きライバルと思っています」

くっそわろたwwwwww

行洋「……そもそも君は……本当にプロになりたいのか?」

俺「なりたいです」

行洋「……勝手な憶測で申し訳ないのだが、私にはどうしてもそうは見えない」

俺「…………」

行洋「君の棋力は確かに目を見張る……というにはあまりに大きすぎる力であるが……どうも素直に賞賛できんのだ」

俺「…………」

行洋「……はっきり聞こう。……君はプロになってプロと対戦したいのか、それともお金がほしいだけなのか?」

俺「(…………もうほんとめんどくさい……囲碁は弱いくせに洞察力は無駄に鋭い……)」

俺「(…………もうほんとめんどくさい……囲碁は弱いくせに洞察力は無駄に鋭い……)」

てめーの実力じゃねーだろwwwww

こんなやつにナメた打ち方されて負けたらそりゃ引退したくもなるわな

行洋「……まぁいいだろう……君がお金を稼ぎたいとも、プロになりたいとも言うのなら、ひとまずはプロ試験まで待たねばならん」

俺「そこまで待ちたくないんですが、なんとかなりませんか?名人」

行洋「都合のいいときだけ名人と呼ぶのはやめたまえ。それに私はもう名人ではない」

俺「行洋さん。なんとかなりませんか?」

行洋「……塔矢さんと呼びたまえ」

俺「(…………ほんっとこの人めんどくさいな。……俺に負けたくせに)」

俺「(…………ほんっとこの人めんどくさいな。……俺に負けたくせに)」

だからお前の実力じゃねーと(ry

行洋「ならば、中国の大会に出たまえ」

俺「……?中国ですか……?」

行洋「お金を稼ぎたいのなら、一番手っ取り早い。……知ってると思うが、日本ではアマチュアは大会に出られないことになっている」

俺「……え?そうなんですか?」

行洋「でないとプロが存在してる意味がないだろう?」

俺「あ、そうですね。なんでプロってあるんですか?」

行洋「…………碁の研究と、後世のための育成を目的としてプロが存在してるんだ」

俺「ふーん、……大会で賞金がもらえるのがプロだけなのと関係あるんですか?それ」

行洋「……君は少し黙りなさい」

さい見えるのって才能ある奴って設定なかったっけ

>>259
ねぇよサイが見えるのはヒカルだけ

中国 北京


俺「来てしまったな。中国」

佐為「熱いですねー」


佐為「でも一人で来て大丈夫だったんですか?」

俺「んー、行洋がホテルとか手配してくれるって言ってたからたぶん大丈夫」

佐為「言葉とか大丈夫ですか?」

俺「……え?お前がいるじゃん」

佐為「…………え?」

俺「…………え?」

俺行動力ありすぎww
後の本因坊周作(字違うかも)になりそうだな

佐為「あの……一応言っておきますが、中国語なんて私、ぜんっぜんわかりませんよ?」

俺「いやいや!何でだよ!わかるだろ?」

佐為「……逆にこっちがいやいや!ですよ!何でわかると思ってたんですか!?」

俺「そんなこと言い出したら、何でお前今日本語わかるんだよ!」

佐為「私の生まれは日本です!」

俺「現代語と古語を一緒にすんな!」

佐為「それは!……………………あれ?」

5分後

俺「……え、エクスキューズミー……」

通行人「……?○×△□×△○×△□×」

俺「(……どうだ?)」

佐為「さっぱりです」

俺「(ちっくしょぉぉおお!)」


俺「……で、だ」

佐為「……はい。」

俺「整理すると、お前が日本語をしゃべれるのは……ていうか喋る様に意思が俺に伝わるのは、俺が日本語を知ってるからでいいのか?」

佐為「……そうなんですかね……?」

俺「……なら俺はどうすればいい?……異国の地で一人ぼっちだぞ」

佐為「とりあえず囲碁打てるとこいきませんか?」

俺「…………お前……本当いい加減にしろよ?」

碁会所


俺「何か漢字で碁って書いてたから入っちゃったじゃん……」

佐為「すごいですね!日本よりもさらに碁盤がいっぱいですよ!?」

俺「(お前はいいよな……寝る心配とかないから……ていうか受付どこだよ)」ウロウロ

楊海「……ん?」

5分後

楊海「……はっはっは!そうか!大会に出るために一人で来たのか!言葉もわからないのに行動力すごいな!」

俺「本当お恥ずかしい限りで……あ、あと日本語上手いですね……」

楊海「ん?あぁ俺は語学が趣味なんだよ。ほかにも韓国語とかできるぜ?ほかの言語も勉強中だ」

俺「(……この人が俺に憑けばよかったんだ)」

佐為「私は!?」

楊海「で、明日の大会にでるんだっけか?一応名前は北京カップになってるけど、アマプロ問わずだから世界中から集まってるんだぜ?」

俺「アマプロ問わずって結構珍しいんですか?」

楊海「うーん、ここじゃ珍しいってほどじゃないんだが、何せ賞金が高いからな。日本はもちろん、韓国からもプロが着てるぜ?」

俺「韓国にもプロがあるんですか?」

楊海「おうおうおう。そんなセリフ大会中に絶対言っちゃダメだぜ?喧嘩になっちまう」

俺「(……居るの?韓国にプロ)」

佐為「韓国ってどこですか……?」

楊海「よし!じゃあ今から俺が住んでるところに来ないか?」

俺「……え?」

楊海「そっちのホテルはほっといてよ。こっちにくれば棋士見習いがいっぱい居るぜ?お前と一緒の」

俺「(……うわっ……帰って寝たいんだけど……)」

佐為「いきましょう!ぜひいきましょう!」

楊海「どうだ?くるだろう?くるよな?よし決まりだ!さあ行くか!」

佐為「行きましょうか!」

俺「(……お前……本当……)」

棋士寮 楊海の部屋


楊海「よし、それじゃあみんなに紹介する前に、君の棋力を確かめるとするか!」

佐為「望むところです!」

俺「(……やっぱりこのパターンだよ!わかってたよもう!)」

楊海「置き石は……とりあえず5個から始めるか」

佐為「……はい?」

俺「(……で、このパターンだろ!ワンパなんだよ!)」


俺「(いいか……佐為)」

佐為「……何がですか?」

俺「(俺は今、とっても眠たいんだ……)」

佐為「……それがなにか……?」

俺「(行洋のときみたいにふざけたりしないで、全力でたたきつぶせ。できれば5分以内で)」

佐為「…………わかりました。では……、その者に10秒碁と伝えてください」

俺「楊海さん。……10秒碁でもいいですか?」

楊海「おいおい。逆に聞くけどいいのか?俺はプロだぜ?」

佐為「そして……こう言うのです…………」ヒソヒソ

楊海「……わかった。じゃあ10秒碁だな」

俺「…………あ、それと1分切れ負けでお願いします」

楊海「一分切れ負け!?」

楊海「お前意味わかって言ってるのか!?俺もしまいには怒るぞ!?」

俺「なにかおかしいこと言いましたか?」

楊海「一手一秒で指しても最高で120手までだぞ!?お前五目並べやる気か!?」

俺「お願いします。これが最も得意な戦法なんです」

楊海「時間切れで相手を負かす戦法なんてあるわけねぇだろ!」

俺「(こう言ってるけど……大丈夫なのか?)」

佐為「問題ありません。互戦ならまずムリですが、5石あるなら2分のうちに相手の戦意を喪失させることができます」

俺「(そりゃぁ早く終わればいいと思ったけど……2分てお前……)」

楊海「いいだろう!かかってこいよ!その高い鼻へし折ってやるよ!」

俺「(…………めっちゃ怒ってるし……)」

佐為「ではいきますよ。右上小目!」ピシッ!

楊海「」バチッ!

佐為「」スッ
俺「……」ポチ

楊海「」バチッ!

佐為「」スッ
俺「……」ポチ

楊海「」バチッ!

佐為「」スッ
俺「……」ポチ

楊海「」バチッ!

佐為「」スッ
俺「……」ポチ

楊海 残り1:29   俺  残り 0:46

楊海「」バチッ!

佐為「」スッ
俺「……」ポチッ!


楊海「」バチッ!

佐為「」スッ
俺「(おいっ!あと10秒だぞ!お前本当に勝てるのかよ!)」パチ

楊海「」バチッ!

佐為「……では、……この者にこう言って下さい」

楊海「(………………あ、あと7秒……)」

俺「…………」

俺「…………そ、そこまでして勝ちたいのですか……?」パチッ

楊海「!?」

楊海「………………」

俺「………………」

佐為「………………」

楊海「…………俺の…………負けだ……」

楊海 残り0:39  俺 残り0:02

時間では負けそうだったけど囲碁では圧勝だったってこと?

俺「(……あっぶねぇ……佐為……お前ほんっと……マジで……)」

佐為「…………」

楊海「……やられたよ……完敗だ……。1分を過ぎた時点で負けは確信した。」

俺「…………」

楊海「悪かった。君の実力も知らないくせに5石置けなんて言って。とんだ侮辱だったな」

俺「……い、いえ……」

楊海「……きみの一言……効いたよ……。いや、ショックを受けたな。時間切れを狙ってる自分に」

佐為「恥じることはありません。時間切れも堂々たる手です」

佐為「今打ったではないか!」
佐為「恥じることはありません。時間切れも堂々たる手です」

この違いは

このサイはぐう畜だな

楊海「君のレベルならここに居る奴らでも役者不足かもしれないな」

俺「俺ってそんなに強いんですか……?」

楊海「……?おかしなことを聞く奴だな。碁はあんなに喧嘩腰なのに」

俺「いや、眠くて……つい……ごめんなさい」

佐為「…………正直すぎです」

楊海「……ね、眠くて……?……あっはっはっは!お前はすごいな!よし、大会は明日だったな!?俺がマネージャーとしてついてやるよ!」

俺「……あれ?楊海さんも出場するんじゃないですか?」

楊海「取り消しだよ!お前には勝てないからな!それよりお前の碁を見たほうが面白い!」

これは面白い

大会当日


楊海「本当は予選を勝ち上ってこないと出場できないはずなんだが……」

俺「……これは……」

楊海「お前……一体なんなんだ……?いや……あの、実力を考えると……いや…」


日本棋院 塔矢行洋名人 特別推薦枠 『俺』



俺「(無条件でシードかよ……)」

おっさんツンデレすぎ


中国人『あの塔矢行洋が推薦するこの俺ってのは誰なんだ……』ザワザワ

韓国人『前代未聞じゃないのか!?特別シード枠って……』ザワザワ

どっかの国『この俺とは……いったい…………』ザワザワ


会場「『この【俺】には要注目だな……』」ザワザワザワ




prrrrrrrrrrrrrr ガチャッ

行洋「……はい。塔矢行洋だが」

俺「何考えてるんですか?」

普通に電話してんじゃねーよ

なんで番号知ってんだよww

行洋「君は手っ取り早くプロになって金を稼ぎたいのだろう?」

俺「……一言もそんなこと言ってません」

行洋「君の目を見ればわかる。……そのドス黒く汚れた目は何より雄弁に語ったよ」

俺「…………まだ怒ってるんですか……?負けたこと………」

行洋「黙りなさい」

「黙りなさい」www

端的に言えば日本に帰ってくるなってことだろこれwww

行洋「とにかく、そこまで目立った君が、もしその大会で優勝したら……君は一躍スターになれるだろう」

俺「……まぁ……そうでしょうね……」

行洋「そして次に君が日本のプロではないということが知れ渡る」

俺「…………」

行洋「そこから先は展開が読める。日本棋院は何故この天才少年をプロにしないのか、と……そうなる」

俺「……な、なるほど」

行洋「つまり、プロ試験まで待てないのなら、プロより強いことを証明すればいいわけだ」

俺「まぁ名人に勝ってる時点で、日本で一番強いんですけどね」

行洋「あれは指導碁だ」

俺「……そういうスタンスで行くって決めたんですか?」

行洋「とにかく、その大会で優勝すれば君の望みが叶うというわけだ」

俺「…………意外といろいろ考えててくれたんですね」

行洋「……うむ。……できることなら中国でプロになりなさい。帰ってこなくていいから」

本音が出たな

楊海まじホンヤクこんにゃく

俺に負けてから塔矢名人家ん中でずっとネット囲碁やってそう

10分後


楊海「……今聞いてきたら、お前は3回戦からだそうだ」

俺「どんだけシードなんですか?」

楊海「お前は2回勝てば優勝だな。ていうかそもそも予選からして激戦だったんだがな」

俺「まぁありがたいんですかね……?」

楊海「ただ、その分油断は禁物だぞ?しょっぱなからトップクラスの棋士とあたるんだからな?」

俺「(だってさ……)」

佐為「任せてください!」

トップのプライドが高いやつに言うのか・・・「勝ちました」ってwww

>>393
日本語通じなかったらおkじゃね?

>>394
ちゃんと楊海が訳してくれるよ

翌日 大会準決勝


楊海「お前の相手が決まったぜ?」

俺「……誰になったんですか?」

楊海「うちの棋院の9段だ。かなり強いぜ?名前はたぶん知らないと思うな。中国棋院だし」

俺「(ていうか、日本棋院でも行洋以外知らないけど……)」

楊海「楽しみにしてるぜ!お前の碁!」

俺「…………あ、楊海さん……中国語で勝ちましたってなんていうんですかね?」

>俺「(ていうか、日本棋院でも行洋以外知らないけど……)」

他の棋院の人のプライドを叩き追ったな

言うつもりなのか

クズの中のクズ

俺えげつなさすぎ












だがそれがいい

30分後


係員『それじゃ持ち時間3時間30分。コミは5目半』

楊海「~~~って意味だ」


係員『それでは開始してください』

俺「お願いします」

中国9段「お願いします」

囲碁詳しい人中国9段の強さ教えろ下さい

俺「……」ポチ

9段「……」パチッ!!

俺「……」ポチ

9段「……」パチッ!!

俺「……」ポチ

9段「…………」パチッ!!

俺「……」ポチ

9段「………………」パチッ!!

シュールwww

5分後


俺「…………」

9段「……………………………………」

俺「…………」ゴソゴソゴソ

9段「…………………………!?」

俺「…………」ピコピコピコ   ←ゲームボーイ

舐めプ入りまーすwwww

ダメだこいつwww

係員に注意されるだろ

俺性格悪すぎ

係員『ちょっちょっと君!?』

楊海「お前っ!?……マジか!?」

俺「え……?」

楊海「昨日あたりから……、いや初対面時からうすうす思ってたんだが、お前マジなのか!?そこまでか!?」

俺「……あれ?ゲームとか……ダメでした?本にすればよかったですかね?」

楊海「そういう事じゃねぇ!」

楊海「とりあえずそれをしまえ!失格になるぞ!?」

俺「(……といわれても…………わかんないかなぁ……この気持ち……ただ7時間座って眺めてるだけの苦痛……)」

俺「…………退席するのはいいんでしたっけ……?」

楊海「いいから碁に集中しろ!」

9段「…………」プルプルプルプル

俺「…………あ、そうだ……楊海さん」

楊海「……なんだよ?」

俺「俺トイレに行ってるんで、この人が打ったら電話してくれませんか?これ俺の番号です」

楊海「お前マジで真性だな!」

俺ブレなすぎwwwwwwwww

ハチワンの世界だったら受け入れられてんだろうな

間違いなく囲碁人口減るな

舐めプ全一でその他のプロがぐぬぬか

2時間後


9段「………………」

俺「(もうすっげぇ考えてるよ……この人…………ねぇ佐為……)」

佐為「はい。なんですか?」

俺「(今どっちが勝ってるの……?)」

佐為「……五分五分といったところですかね……?」

俺「(……もうお前それしか言わないよな。……なに?そういうと長く打てるとでも思ってるの?)」

俺「………………」

9段「………………」


楊海「………………」

楊海「(……まさか……ここまでとはな…………完全に9段の上を行ってる………
     いやそれどころか、9段の頭の上でビリージーンを踊ってる様なもんだな……)」

楊海「(……しかしひどい碁だ…………いや、内容は至高の一局なんだが……打ち方が汚すぎる……)」

楊海「(日本棋院のプロは、対局中にコンビニに行ってポテチを買ってくるのか……?よくわからん……こいつだけだと思いたいが……)」


俺「…………ふぅぁああ~」

9段「…………」ピクピクピク


楊海「(……こいつだけだな)」

こんなクズが名人になったら囲碁人口減るわ

マジ屑wwwwww

そういや金髪ブタのDQN棋士が将棋の方にいたな

30分後


9段『…………ま、まけ…………ぐぐっ……ま……け、ました……』

俺「……え?」

楊海「負けましたって言ったんだよ。いま」

俺「あ、そうなんですか……」

俺「…………」

俺『……勝ちました!』ニコ

9段『!?』ガタッ

>>473
あれ根は真面目なすごい人らしいよ

>>478
そうなの?今なにしてんの?

別にお前が勝ったわけじゃないだろ


楊海『おちつけ!相手はただのガキだ!相手にするな!』ガシッ

9段『ふうぅ!ふうぅうぅ!!ふぅぅ!!』

俺「(……あれ?伝わってない……?発音おかしかったのかな?)」

俺「…………あー、……んっんっ!」

俺「…………」

俺『……勝ちましたぁ!』  ←かなり流暢

9段『ふうううううぅぅぅ!!!ふぅぅ!!!』

楊海「お前はもう黙っとけ!!」

はい一人壊しましたーwwww

『』は中国語でおk?

ふううううぅぅううぅう

対局するたびに俺が屑になっていくwwww

囲碁や将棋って礼儀ないやつがこんな大会でてもオッケーなんすかねwwww

実際勝ちましたって言ったらどうなんの?

>>500
余裕で追放される

ゲームしてる時点でアウトだろww

相手が可哀想すぎるわwwwwwwww

まぁ日曜日の朝の将棋番組で告白してる実況っぽいのいたしな

10分後


楊海「厳重注意だとよ…………9段の方に……」

俺「びっくりしましたよ……いきなり怒り出して……」

楊海「お前が中国語を聞いてきたのがこういうことだって最初からわかってたら、絶対教えなかったけどな」

俺「そんな事言わないでくださいよ」

楊海「……ちなみに決勝の相手はもう決まってるぞ。韓国のプロ高永夏だ。」

俺「…………韓国ですか……」

俺「…………」

俺「…………ちなみに韓国語で勝ちまs」

楊海「教えねぇよ!」

>>486
今年A級っていう名人戦挑戦者を決める将棋界最高峰のリーグ戦に入ったよ

※楊海さんは日本語、中国語、韓国語が喋れます。

>俺「びっくりしましたよ……いきなり怒り出して……」

しwwwwwwばwwwwwwくwwwwwwぞwwwwww

>>514
すげぇwwww

というかそもそも中国語とか韓国語で勝ちましたって何て言うの?

英語で言えば多分通じるよね

相手に厳重注意ってテラ(´・ω・)カワイソス

>>523
我勝也

>>530
よう勝也

>>530
ありがとう

>>530
おまえ勝也だったのか

>>530
ワンシャオニーか

ウォーアイニー

>>536
それ愛してる

. / .// / ./i : ./| /_ l A   :    i i  、 ´`ー、   I\ \
.i //   // | : /い ̄`十\   :  |-| .|´\ \\、  /| い i i
|/    /  | :|――――-\   :  i-|| ̄,---\-=\ |\|i l  i
     |   // i / ̄\  i∧    ||./     \ i | |--i  i
     i =||、ii .| o    | =|===|,、_ i o      ノ   i/\  -
       ||<\| ___,  .ノ   i    ___      /   \,
       i .|\|   ,       .|             ノ
       \| / / / \\     \    / /  /./      /
        |-|     `´       ` ー-_―.´       //
        | |                           3

        \i  </ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〉         //

           |    \____-ー´          /
           i                      ノ-ー´
            `                     ´´` 
            勝   ち   ま   し   た

10分後 会場広場

司会『それでは、今回決勝まで上がってきた二人を紹介しましょう!』

司会『まずは、先に進出を決めた韓国棋院プロ!高永夏!』

高永夏「…………」ペコ

司会『続いて、打つ碁は至高!本人はドブ!打つたびに周囲の反感を買うアマチュア!俺!』

俺「………」ペコ


楊海「………酷い言われようだな」


会場「『ブーブーブー』」


楊海「(……何言われたか、わかってないでニコニコしてるのが、なおさら反感買ってるな……)」

>>541
これだwwwwwww

次まだ?
投下速度も評価に含まれるぞ

シャンプーかわいいよシャンプー

>>546
評価なしでいいから帰宅しろよ

面白いな・・・
これって途中からは>>1のオリジナルなの?原作よんだことない


司会『それでは、まず先に高永夏プロからなにか一言をいただきましょうか』

通訳「~~~~~~」

高永夏『…………』

高永夏『……正直、この大会のレベルには失望した。』

楊海「!?」

高永夏『中国でもトップクラスと聞いていたが、こんな日本のアマチュアのチビが決勝に上がってくるなんて酷いもんだ』チラッ

俺「…………?」ニコ

高永夏『……戦う気もうせる』

通訳『……えっと……あ、~~~~~~~~~~だそうです……』


会場『『『『ブーーーーーーーーー!!!!!!!!』』』』


>>553
アキラ戦以降は登場人物以ほぼオリジナル

楊海「(……マジか……あいつ……異国の大会で、ここまで敵を作るなんて……正気の沙汰じゃない……)」

韓国のクズと日本のクズの闘い

アマチュアのチビ>>>>>日本の最強プロ

>>563
やめたげてよお!


楊海「(……マジか……あいつ……異国の大会で、ここまで敵を作るなんて……正気の沙汰じゃない……)」

俺「…………ふぅあぁぁ~」

楊海「(……あいつは最初からどうしようもないが……、高永夏のは明らかに違う……、いったい何の狙いがあるんだ……?)」



司会『えぇでは次に、日本のアマチュアチビ!俺!どうぞ!』

俺「……?」

楊海「インタビューだよ!……なんか適当に話せ!」

>>486
100人軽く超えるプロの中で成績上位たった10人だけ入れるA級にいるよ

>>569
スタンド使ってるよな確実に


俺「(……なんか話せって言われても……、どうしよう……)」

俺「………………」

俺「……えっと……、正直……囲碁にはあまり興味はありませんし……、中国にも興味ないです……、あ、あと韓国も……」

楊海「!?」


俺「何でこの大会に出たかって言うと……、賞金が……えへへ……ちょっと魅力だったんです」

俺「でも、出たからにはきっちり優勝したいと思います!応援よろしくお願いします!」



通訳「……………………えっと……」

通訳『…………、~~~~~~~~~~~だ、そうです……。』

高永夏『!?』

会場『!?!?!?』

>>司会『えぇでは次に、日本のアマチュアチビ!俺!どうぞ!』

この司会日本嫌いだな

サイが出なくなったぞ
消えたか?ww

ヒカルはサイと囲碁を学んだけど俺は覚える気ないからな
サイ居なくなったら終わりだろ

>>571
あ、あとこのあいだ羽生に勝った
ちなみに今年の羽生はA級で全勝しちゃうほどの化物仕様だ

羽生しらんやつおるのか?野球でいうイチローみたいなもんだろ

>>573
もはや何かの知能障害を疑うほどの空気の読めなさ

投下待ちにこれみとけ
まじすげぇ…

YouTube - 将棋 1分切れ負け対局
http://m.youtube.com/watch?gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=U4a5zJy0VVY

10分後


楊海「お前、仮に優勝したとしても、帰り道気をつけたほうがいいぞ……?」

俺「楊海さんのところで泊めてくれるのでは……?」

楊海「いい根性だな。中国棋院の総本山で寝るか。翌日にはコンクリの中だな」

俺「……結局ホテル探さないといけないのか……」

佐為「自業自得ですよ」

サイいたんか

>>587
すごいな。一分切れ負けなんて本当にあるのか

もはや挑発の天才だな
佐為とこいつが組めば敵はいない

30分後 決勝

高永夏『…………』

俺「…………」

高永夏『……よう』

俺「……?」

高永夏『さっきは大そうな事言ってくれたな。……正直たまげたぜ』

俺「…………」ニコ

高永夏『…………』ピクピク

楊海「お前はすぐに煽る癖をやめろ」

俺「あ、煽ってませんよ?」

高永夏『中国や碁のことを馬鹿にしたのまではまだいい……、だが韓国を馬鹿にしたことだけは許せない』

高永夏『いいか?俺は韓国に興味がないって言ったことに対して怒ってるんじゃないぜ?』

高永夏『「あ、あと韓国」と、まるでおかしのオマケみたいに韓国を馬鹿にしたことに腹を立ててんだ。』

高永夏『いつまで日本が上位だと思っていやがる?そのふざけた考え、徹底的にぶち壊してやるから本気でかかってこいよ』


楊海「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~」

楊海「~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~、だそうだ」

俺「(…………長……)」

長wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

俺「……えっと…………」

俺「…………」

俺「……韓国のことを馬鹿にしてごめんなさい。オマケとか日本が上とかそんな事ぜんぜん思ってないです。」

俺「というより韓国ってよく知らなくて……、中国の隣にあるのは知ってるんですが……」

俺「とにかく非礼に当たったならお詫びします。」

俺「せっかく韓国に囲碁があるって知ったばかりなのに、こんな形で日本と韓国が不仲になるのは嫌です」

俺「だから仲良く対戦しましょう」ニコ



通訳「~~~~~~~~」

高永夏『……お前はマジで潰す』



試合開始


俺「お願いします」

高永夏『……お願いします』


先番 俺 


つか長い…
>>1さっさと完結させろ
あと3スレ以内に完結させろ

>>616
この一戦で終わりだから安心しろ

引き際が肝心だしな

この一戦で1部が終わるってことか
2部に期待だな

>>616
長すぎワロタ

俺「…………」ポチ

高永夏『…………』パチッ!

俺「…………」ポチ

高永夏『…………』パチッ!


楊海「(……この一戦……見ものだな……煽ったおかげで、やる気をなくしてた高永夏が完全に本気だ……)」


俺「…………」ポチ

高永夏『………このクソチビには絶対負けねぇ』パチッ!

俺「(くっそ眠い……)」ポチ

佐為「!?」

間違えたか

アフィなしのまとめ作れよマジで

やっちまったか


高永夏『!?』

楊海「!?」

佐為「そ、そこじゃありません!」

俺「(……は?お前ここ指してたじゃん……)」

佐為「そ、その隣です!」

俺「(……知るかよ!お前っ!ほんっと!そのセンスが悪いんだよ!無駄にかっこつけやがって!指で指せよ!)」

佐為「い、今までこれで上手くいってたじゃないですか!」


楊海「(……これは……これで左辺下の攻防は完全に高永夏有利だ……何考えてるんだ……?こいつ)」

惚れ惚れするクズさ

佐為「何も指示していないのに!?」

俺「…………」ポチ

高永夏『…………』パチッ!

俺「…………」ポチ

佐為「すごい!俺!一人で戦ってますよ」

俺(え?ああ…なんとなくな)







おかしいだろwwwwwwwwww

俺「(おまえ…………これ優勝できなかったら……俺完全に時間と金の無駄遣いだぞ……?)」

佐為「わ、わたしのせいじゃないですよ!」

俺「(…………仕方ない…………おい、佐為……お前ここから勝てるか?)」

佐為「……かなり…………厳しいですね……この者の底がまだ見えません……」

俺「(……絶対に勝て。…………それがお前の仕事だ。)」

佐為「…………わかりました」

俺「(よし…………俺は……俺の仕事をする……)」

安定のクズっぷり

ついに才能が完全に発揮されるか

俺「…………あの……」

楊海「……どうした……?」

俺「椅子持ってきてくれませんか……?3つほど」

楊海「…………一応聞くが、何でだ?」

俺「疲れたんで、横になりながら打ちます」



通訳『~~~~~~』

高永夏『!?』

俺「……それと前にこうやって横になりながら打って怒られたことがあるんで、さっきのポカはその代金ってことで許してくれませんかね?」

通訳『~~~~』

高永夏『……お前……面白いよ』

俺「……あ、あと楊海さん」

楊海「なんだよ!」

俺「中国ってピザのデリバリーとかありますかね?」

まさかこいつ・・・

出た―!俺さんのピザ注文!

小6の器じゃねぇwwwww
完全に俺さんだわ

20分後


ピザ屋『……本当にこちらで合ってるんでしょうか……?』

俺「はいはい。合ってますよー、いくらですか?」

ピザ屋『ま、まいどあり……』



俺「……おっほっ!熱っ!うまっ!」ポチッ

高永夏『…………』プルプルプルプル

下wwwwwwwwwwwwwwwwwww衆wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

煽りの天才で小学生ってなんか見覚えあるなぁと思ったら
カブトボーグのリュウセイさんみたいだな

俺「(……佐為……形勢はどうなってる…………?)」

佐為「……かなりきわどいです…………でも、左辺上で高永夏が先を急いで、そこを制することができました……戦況はまさに五分です)」

俺「(……よし……あと少し……)」

高永夏『…………』イライライラッ

佐為「……時間はまだ1時間以上余ってます……いっそのこと銭湯にでも行きますか……?」

俺「(……いやダメだ……、ここで俺たちが居なくなったら、高永夏は冷静さを取り戻す……)」

佐為「……ならどうするんですか?」

俺「(もっともっと怒らせる……冷静な思考なんて絶対できないような……かつ、失格にならないような煽りで……」

佐為「……そんな事できるんですか……?」

俺「(……やる。…………やらないと……俺たちの負けだ)」

>佐為「……時間はまだ1時間以上余ってます……いっそのこと銭湯にでも行きますか……?」

てめえもかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

サイもぐう畜すぎる・・・

>俺「(……いやダメだ……、ここで俺たちが居なくなったら、高永夏は冷静さを取り戻す……)」

この小学生すげぇ

サイもきづいたんだよ
神の一手は盤上に非ず

まあ相手が韓国人ならいくらでも方法があるわな

そろそろネタ切れだし
反則にならない範囲の煽りを数個安価してみたら

安価いらねぇよ

>>723
余計なこと言うな

>>718
俺「竹島は日本の領土!竹島は日本の領土!」ポチッ

高永夏『…………』プルプルプルプル

俺「楊海さんオセロやろうよ! 俺囲碁よりオセロの方が強いから!」

俺「……負けました」

そこからは『俺』の怒涛の煽りだった。



ピザを半分以上残しつつのカップラーメン

俺「……ふぅ~ふぅ~はふっはふっ!」ポチッ



夏だと言い張り、海パンと浮き輪を装備

俺「……夏ですね……高永夏なだけにね……」ポチッ



MDプレイヤーを装備しつつの時計の故意の押し忘れ

高永夏「おいっ!クロックを押せ!」

俺「…………♪♪」


どれもこれも既に反則になってもおかしくない手だが、小学生という事を考慮されて、まだ対局は続いていた。


だが、小学生であるがゆえに……どれも高永夏にミスを誘うことはできなかった。

>>735
さすがやでえ

 発 者 同         . 。_   ____           争
 生 同 .じ     .    /´ |  (ゝ___)          い
 .し 士 .レ      .__/'r-┴<ゝi,,ノ   ro、      は、
 .な で .ベ      ∠ゝ (ゝ.//`   ./`|  }⌒j     
 .い し .ル        } ⌒ /`ヽ、_∠l,ノ ・ヽ´
 .! ! か の       /  ´..:.} >、、___,  .r、 ソ、`\
             /   ..:.:.}   /   |∨ ` ̄

            /   ..:.:./    |   丶
           / _、 ..:.:.:.{    .{.:.:.   \
          {   ..:Y  .ゝ、   {.:.:.:.:.    ヽ
          |、  ..:/ 丿 .:〉   >.- ⌒  .  ヽ
          / {. ..:./ ソ ..:./  .(    ..:.:.:`  ..:}
         ./..:.:}.:.:./ ヘ、 ..:./   .\ ..:.:r_,ノ、.:.:}
        ./..:.:/|.:/   {.:./     X.:.:}.}   X X
        /..:.:/ .}.:|    }:/       .Y丶ヽ  Y.:Y
  . __/.:/ { }  《.〈、     _,,__>.:》丶   Y.:\
  /.:.:.:.:.::/   !.:.:ゝ  ゝ.:. ̄ヾ ´:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ   \.: ̄>

局面は既に小ヨセ間近。

形勢は、わずかに佐為不利。

『俺』の必死の煽りも

佐為の懸命な追い上げも

あと少しばかり足りなかった。

俺「(…………佐為……これ……俺たちの負けか……?)」

佐為「…………小ヨセに入ってしまうと……道はひとつです……逆転はありません」

俺「(……そっか……俺負けたのか…………)」

佐為「……負けたのは私です…………『俺』はよくやってくれました」

俺「(…………今まで適当にやってたのに、何でこんな見苦しい煽りなんてやったんだろう……)」

高永夏「ほんとよくやってくれたよ」

高永夏『…………おい』

俺「…………?」

高永夏『散々好き勝手やってくれたよな?おい。負けたらお前どうなるかわかってんだろうな?』

俺「…………」

高永夏『バッシングの嵐だぜ?当たり前だよな?あんだけ調子にのってくれたんだ。』

高永夏『絶対に日本の新聞にも載るぜ?当然だよ。ここまで他国を馬鹿にしてくれたんだからな。』

高永夏『お前みたいな雑魚はここに居る勝ちはねぇんだよ。無様に負けを認めろ』

高永夏『そしたら俺がこう日本語で言ってやるから。お前の言葉こう言ってやるからよ』

俺「…………」

高永夏「……勝ちました」ニヤ

俺「……ブチッ」

本気の煽りが来るか・・・?

興味ね―ってかんじが良かったのに

お前今、混じってた碁石を加えたな!?

でも小ヨセってのに入ったら逆転は無理なんじゃ・・・?

俺「(……なぁ……佐為……)」

佐為「……なんですか?」

俺「(……俺、結局最後の最後まで囲碁の面白さがかけらもわからなかったんだけど……)」

佐為「……それは……そうでしょうね……一回も打ってませんし」

俺「(今もぜんっぜん面白くないし、お金もらえないって言うなら即効で帰国するぐらいなんだけどさ)」

佐為「…………」

俺「(……もし、……もし仮に……俺が最初から真剣に囲碁をやってたら……ここでお前に何か……アドバイスとかできたのかな……?稚拙な煽りじゃなくてさ、本当のチームみたいに)」

ボーダーライン寸前って事か
奇跡でも起こらん限り・・・だな

 発 者 同         . 。_   ____           争
 生 同 .じ     .    /´ |  (ゝ___)          い
 .し 士 .レ      .__/'r-┴<ゝi,,ノ   ro、      は、
 .な で .ベ      ∠ゝ (ゝ.//`   ./`|  }⌒j     
 .い し .ル        } ⌒ /`ヽ、_∠l,ノ ・ヽ´
 .! ! か の       /  ´..:.} >、、___,  .r、 ソ、`\
             /   ..:.:.}   /   |∨ ` ̄

            /   ..:.:./    |   丶
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          {   ..:Y  .ゝ、   {.:.:.:.:.    ヽ
          |、  ..:/ 丿 .:〉   >.- ⌒  .  ヽ
          / {. ..:./ ソ ..:./  .(    ..:.:.:`  ..:}
         ./..:.:}.:.:./ ヘ、 ..:./   .\ ..:.:r_,ノ、.:.:}
        ./..:.:/|.:/   {.:./     X.:.:}.}   X X
        /..:.:/ .}.:|    }:/       .Y丶ヽ  Y.:Y
  . __/.:/ { }  《.〈、     _,,__>.:》丶   Y.:\
  /.:.:.:.:.::/   !.:.:ゝ  ゝ.:. ̄ヾ ´:.:.:.:.:.:.:.:.:ヾゝ   \.: ̄>

佐為「…………そうかもしれませんし……そうでないかもしれません……」

俺「(だよな…………無意味だよな……もしもの世界なんて……)」

佐為「…………はい」

俺「(だから……今できることを考えようぜ……)」

佐為「…………え?」

俺「(高永夏になくて、俺にあるもの……。それは……お前だよ佐為)」

佐為「…………どういうことですか?」

俺「(……佐為……お前…………物に触れられるか?)」

煽り・サマを駆使して戦うダーティー棋士…現実だと追放余裕だろうな

どこまでもくずやでぇwwwww

このとき若干12歳 恐ろしいまでの才能

佐為「……まさか…………私にイカサマをしろと……?」

俺「(…………お前って、平安の時に……アゲハマ?とにかく石を隠し持ってるって冤罪着せられて、それで自殺したんだろ……?)」

佐為「……そうですけど……」

俺「(……なら、やり返せば成仏できるんじゃないのか……?)」

人間としては屑だが勝負師としては一流かもしれない

>>808
何を言ってるのか理解出来ない

佐為「絶対にそんな事したくありません!これでも棋士です!」

俺「(人に銭湯行けとか言ってたのはどこの棋士様だよ!)」

佐為「それとこれとは話が別です!大体私、物には触れられませんから!」

俺「(じゃあお前今どうやってそこに立ってるんだよ!地面には触れられるとか言うなよ!)」

佐為「こ、これは……浮いてるんですよ!」

俺「(ざけんな!)」


高永夏『……』イライラ



俺 残り20分

佐為「大体人のトラウマになってるのに、イカサマをしろとか普通言います!?」

俺「(しかたないだろ!ここまで煽っちゃったんだから!お前が責任取るか!?)」

佐為「そもそも煽りというのが、おかしかったんですよ!私も若干麻痺してましたけど!」

俺「(い、いまさらそれを言うか!?ていうかそれを言うならお前がきっちり逆転しとけば!)」

佐為「とにかく!イカサマなんて絶対聞けません!信じられないです!ヒカルならそんな事絶対言わなかった!」

ヒカル・・・だと・・・?

ヒカル・・・!?

ヒカル…だと…?

ヒカルのご(後)かwww

俺「ヒカルならって、俺がそのヒカルだろうが!」


そう叫んだ途端。脳裏に凄まじいフラッシュバッグが走る

>>840
やめなよ
面白かったじゃん

どういうことだってばよ・・・

>>854
おいやめろ

ここじゃないどこか遠くの世界。

通ってる学校も、住んでるところも。

自分の性格までもが完全に違う。

でも、確かにそれは自分の記憶。

同じように佐為と出会うけど、囲碁を知って、面白さに気づいて、自分で打つようになる。

そんな別人のような自分の記憶。

でも、確かに覚えてる。

この悔しさ。



俺は……、以前……、こいつに負けてる。

結局奈瀬明日美ちゃんが一番可愛いって事か?

頭が軽い

囲碁の事は、よくわからないままだけど

何故だか、今打てば、こいつに負けないような気がする。

本当に不思議な感覚だ。

うん……。こいつには、もう絶対負けない。




そう思い、目を開け、佐為の方を見てみると。

そこにはひとつのセンスが落ちてただけだった。

サイイイイイイイイイイイ!!

そろそろgんskしろ

高永夏『お前……頭大丈夫か……?急に叫んだりして……』

…………

………………

……………………

「楊海さん。ごめんなさい。そこのセンス取ってもらっていいですか?」

楊海「……?あぁ、これか……いつの間に落としたんだ?」

「これ……俺、最初から持ってました?」

楊海「……?本当に大丈夫か……?……偉そうに盤面に突き刺してただろうが。」

「そうですか………………高永夏……」

高永夏『…………あ?なんだよ』



ヒカル「………勝つのは俺だ」 

黙って待っとけ

読み切れ。

小ヨセまで完璧に読みきれ。

コウを稼げ。活路を作れ。

まだ勝負は終わってない。



ヒカル「……」パチッ!

高永夏「(その手に活路はない……。死路だ)」パチッ

ヒカル「……」パチッ!

高永夏「…………」パチッ!

ヒカル「……」パチンッ!

高永夏「…………!」

なぜ完走間近になると荒れるのか

高永夏「(…………まずい……このヨミが…………嘘だろ……?)」

ヒカル「(……これで隅は殺した……)」

高永夏「(……もし繋いだら…………あの左辺に一眼作られる……)」

楊海「(これで小ヨセに入れば……、ヒカルの……1目半勝ちだ)」

高永夏「………………」

ヒカル「…………」

高永夏「…………ッぐ……」

ヒカル「…………」

高永夏「……ま、……まけ…………負けました……」



おいあの台詞はないのか

あれだけやっといて綺麗なヒカルは無理があるやろ

その言葉を聴いた途端。

何か重いものが堕ちたような……、ようやく達成できたというか……

なんというかとても大切なことを成し遂げたような……

そんな気がした。

今まで確かに碁を打っていたはずなのに

勝ちまでの道を読みきっていたはずなのに

今碁盤を見ると、ただの白黒模様にしか見えない。

でも、確かに勝った。

俺は、俺たちは勝ったんだ。

だから最後はちゃんと言おう。

あのセリフを、俺たちが確かに、チームとして存在したことの証として、

あの言葉を言ってやろう。

たっぷりと皮肉をこめて。憎たらしく。高らかに。


ヒカル「……俺たちは……、勝ちました」

ヒカルの後  完

最高だった1乙

乙!

だがヒカルはクズ

                          刀、           , ヘ
                  /´ ̄`ヽ /: : : \_____/: : : : ヽ、
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        !: :从ヽ!ヽ.ハ=≠' , ///// ///u /           ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
      V  ヽ|    }///  r‐'⌒ヽ  イ〉、
              ヽ、______ー‐‐' ィ´ /:/:7rt‐---、       こ、これは>>1乙じゃなくて
                  ィ幵ノ ./:/:./:.! !: : : : :!`ヽ     ポニーテールなんだから

              r‐'T¨「 |: | !:.∨:/:./: :| |: : : : .l: : : :\   変な勘違いしないでよね!
               /: : .|: :| !:.!ィ¨¨ヾ、:.:/ !: : : : l: : : : : :.\

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