愛「パパと一緒にお仕事したいよー」
P「そうは言ってもなぁ」
愛「いいでしょ、パパー!」
P「うーん…」
舞「愛、パパが困ってるでしょ」
愛「えー」
愛「じゃあ今日中に考えといてね!」
愛「それじゃあ行ってきます!」
舞「いってらっしゃい」
P「気をつけてな」
愛「はーい!」
P「…」
P「…はぁ」
舞「なにため息着いてるの?」
P「いや、愛にあんなことを言われるなんて思わなくて」
舞「あら、でも765プロ近いうちに辞めるんでしょ?」
P「そうなんだけどな…」
P「でもそれには理由があって…ってかお前は知ってるだろ」
舞「まぁね」
舞「私の専属プロデューサーになってもらうんだし」
P「だから876に行くとか無理だろ」
舞「…」
舞「まぁでもアナタ以外に人がみつかったらそれはそれでいいわよ?」
P「いいって?」
舞「アナタが876に行っても」
P「そうそうお前にあう奴なんていないだろ」
舞「わからないわよ?」
舞「意外といるもんよ」
P「どうだか」
P「まぁそんな人が現れたら876にでも行くかな」
P「…なんて」
~876プロ~
愛「はぁ…」
絵理「どうしたの?」
愛「パパに冗談でウチのプロデューサーになってって言ったんですよ」
絵理「愛ちゃんのパパ?」
尾崎「確か765のプロデューサーよね」
尾崎「敏腕って業界でも有名なのよ」
絵理「…そうなんだ」
絵理「それでどうしたの?」
愛「冗談で言ってみたけど…」
愛「本当は来てくれないかなぁって思ってるんです」
絵理「?」
愛「まなみさんがお家の都合で事務所辞めちゃって」
愛「それから私、なんだかやる気でなくて」
尾崎「あら、私だけじゃ不満かしら」
愛「いえ、そうじゃないんですけど」
尾崎「でも765のプロデューサーを引き抜くのは相当難しいでしょうね」
愛「そうなんですか?」
尾崎「えぇ、13人いる765のアイドルを1人でプロデュースしてきた人よ」
尾崎「そんな有能な人を765プロが手放すなんて考えられないわ」
愛「パパって本当に凄い人なんだ」
尾崎「まぁ最近は1人アイドルからプロデューサーにシフトした子がいるみたいだけど」
…
舞「でもよくアナタが退社するの認めてくれたわね」
P「律子もいるし、なんでも新しくティンときた人がいたらしくてな」
P「律子にもある程度引き継ぎをしたし、いいだろうってことで」
舞「ふーん、結構軽いわね」
P「アイドル達にはいろいろ言われたけどな」
舞「そう」
…
愛「じゃあやっぱりパパがウチに来るのは無理かぁ」
愛「家に帰ったら冗談だよって言わなくちゃ」
尾崎「…」
尾崎(もしきたらフリーの私はお払い箱になってしまうかもしれないわ…)
尾崎(いや、でも絵理の担当は私だし…)
絵理「…どうしたの?」
尾崎「何でもないわ」
愛「はぁ…」
愛「まなみさん戻ってこないかなぁ」
絵理「愛ちゃん」
尾崎「私も全力でサポートするから何かあったら言って頂戴」
愛「ありがとうございます」
…
P「さて、俺はそろそろ仕事に行ってくるかな」
舞「いってらっしゃい」
P「よーし、残り僅かの765プロを楽しむか」
P「…じゃあ行ってくる」
舞「…」
舞「ふー、二人とも仕事に行っちゃったし暇ね」
舞「今日のお昼作るの面倒だし…」
舞「お寿司でも食べようかしら」
舞「…回転寿しでいっか」
~765プロ~
P「おはようございます」
律子「おはようございます」
P「まぁフレックス出勤だからもうお昼に近いけどな」
律子「もうここを辞めるんですから残り時間ぐらい有効に使わなくちゃですよ」
P「そうだな、律子も優秀だから本当助かるよ」
律子「褒めても何もでませんよ?」
P「何も期待してないからいいよ」
律子「酷いですね」
律子「そうだ、小鳥さんと話してプロデューサーの送別会をしようって話になったんですけど」
律子「今日とか大丈夫ですか?」
P「これまた急だな」
律子「しょうがないですよ、あずささんも来れるのが今日しかなかったんですから」
P「あずささんもくるんだ…」
それは違うかと
律子「あずささんはアイドル代表ですよ」
P「まぁあとは未成年だししょうがないか」
P「…わかったよ」
P「舞には連絡入れておく」
律子「ありがとうございます」
来たか
…
ブーブー
舞「ん?」
P『急遽送別会になった、夕飯いらない』
舞『了解』
舞「っと、しょうがないよね」
舞「仕事の付き合いだもん」
舞「…それよりお寿司お寿司」
舞「ここでいいかなぁ」
「いらっしゃいませ~」
舞「…」
「お一人様ですか?」
舞「はい」
舞「ティンときたわね」
「?」
…
愛「はぁ…」
愛「でも、こんなことでモチベーション落としてたらまなみさんも悲しむよね」
愛「やっぱり落ち込んでられない」
愛「パパの力を借りるのも逃げになっちゃうような気がする」
愛「気合いいれなきゃ」
愛「がんばるよー!」
このペースは少し溜めてくれたのか。
感謝。
~夜~
社長「いやー君には本当いろいろ助けてもらったからなぁ」
社長「本当は辞めてほしくはないんだが…」
小鳥「そうですよ、奥さんなんて放っておいて私のために765に残ってくださいよ」
あずさ「そうですよ~、私のために」
律子「…私達のじゃないんですね」
律子「ってか社長まで一緒になって引き止めてるし、送別会なんですから」
P「社長、だって僕の後釜はもうみつかってるんですよね?」
P「この前ティンときた人がいたって」
社長「…」
P「社長?」
社長「あー、うん、そうだったね、あはは」
P「もしかして嘘着いたんですか?」
社長「はて、なんのことかね?」
P「…」
P「僕が765からいなくなって大丈夫なんでしょうか…」
P「心配になってきましたよ」
あずさ「あらあら、プロデューサーさんそんなんじゃダメですよ?」
P「あずささん…」
あずさ「私達アイドルはプロデューサーさんがいないとまるでダメダメですから」
P「あずささん…」
小鳥「私もプロデューサーさんがいないとダメダメです!」
社長「私もダメダメだ」
P「…」
P「音無さんは置いておいて」
P「社長がそれじゃあダメじゃないですか!」
律子「…よくこの事務所潰れないわね」
社長「律子君なにか言ったかね?」
律子「いえ」
律子(酔っぱらいの相手は疲れるわね)
律子「でも、私もプロデューサーがいないとダメですね」
P「律子まで」
律子「私はプロデューサーの後をまだ追いたいんです」
律子「…まだプロデューサーとして新人ですから」
P「別に俺が765にいなくても大丈夫だろ」
律子「いえ、765のプロデューサーだからこそです」
律子「いつか追い越したいんです」
律子「…そのために企画も考えてるんですから」
P「企画?」
律子「それが通るまでは正直辞めて欲しくないんですよ」
P「でもなぁ退職届けはもう社長に渡してあるし」
律子「…」
社長「…アレ、どこにやったかな」
小鳥「そういえば私もまだそれの事務手続きしてません」
P「え?」
あずさ「あらあら」
…
「あの、なんで私はこんなところに連れてこられたんでしょうか…」
舞「いいじゃない、今日は家の旦那帰り遅くて暇なのよ」
「はぁ…」
舞「で、あなたいい感じね」
「な、何がですか?」
舞「私と波長が合いそうな感じ」
「はぁ…波長ですか」
舞「あなた名前は?」
「私ですか?」
舞「あなた以外に誰がいるのよ」
「…」
「岡本まなみです」
舞「そう、じゃあ今日からあなたは」
舞「まなみんね」
まなみ「…」
まなみ「あのすみませんあなたは…?」
舞「そっか、もうこんなおばさんじゃわからないよね」
舞「日高舞よ」
まなみ「日高…どこかで聞いたような」
まなみ「もしかして愛ちゃんの」
舞「元アイドルの…とかじゃないんだ」
まなみ「す、すみません」
舞「いいわ、ってなんで愛を?」
まなみ「わけがありまして」
~次の日~
愛「おはよー!」
P「おはよう」
舞「おはよう、今日もうるさいわね」
愛「うるさいって…元気って言ってよね」
愛「あ、パパに言いたいことがあるんだ」
P「なんだ?」
愛「昨日のことは無し!」
P「昨日の?」
愛「パパに876に来てって言ったこと」
P「そういやそんなこと言ってたな」
愛「うん、だから気にしないでしないでね!」
愛「でも、これからもっとやる気出してパパの765なんてやっつけちゃうんだから!」
P「おーそうかそれは怖いなぁ」
愛「覚悟しててね」
愛「それじゃ私行くねー!」
舞「…」
舞「どういう風の吹き回しかしらね」
舞「でも、あなたはもうすぐ765辞めるのに」
舞「あ、そうそう」
P「ん?」
舞「アナタ、私のプロデューサーしなくていいわよ」
P「?」
舞「だから愛はあんな風に言ってたけど876に行ってもいいわよ?」
さる
P「どうしてだ?」
舞「いい人材をみつけたのよ!」
舞「まなみんよ、まなみん!」
P「誰だよ…」
舞「んー、前まで愛のマネージャーやってた人みたい」
P「ほー」
舞「あ、でも今のは愛に言わないでね」
P「わかったよ」
舞「だから876に行っていいわ」
P「そのことで俺も話が?」
舞「何?」
P「…どうやら俺が765からいなくなると面倒なことになりそうなんだ」
P「というか潰れる」
舞「どんだけよ…」
P「そう思うだろ?」
P「だから俺は765を辞めないよ」
舞「そう」
舞「じゃあ全て今まで通りってことなのね」
P「あぁ」
P「舞がアイドル復帰してもウチのアイドルは負けないからな、覚悟しておけよ」
舞「そう来なくちゃ」
おわれ
もう無理
お疲れ様
気が向いたらまた頼んます
愛「私のパパはプロデューサー」
間違えた
愛「パパの仕事はプロデューサー」
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