少女「これが…恋愛………記憶した」 (14)
少女(私は製造No.398、ウィンブレード専用の人工生命体)
少女(起こるであろう第4次世界戦争において、ウィンブレードという名の遺物を使う為だけに造られた)
少女(私の中の遺物を使う……それだけが存在理由だと思ってた…)
少女(戦争はおきなかった……否、正確には他の国は私が怖かったのかも知れない……真実は闇の中だ…)
男「それで制作者の息子である俺が身元を引き受けろと」
政府関係者「そうだ…彼は現在、行方不明だからな」
男「人口生命体ね……」
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男「ちなみに拒否」
政府関係者「早死にしたいかな」
男「出来ないみたいだな」
政府関係者「それと彼女はあくまで戦闘兵器として造られた為に常識的ではない」
男「つまり保護者兼教育者ってことかよ」
政府関係者「理解が早くて助かるよ」
男「はぁ…」
少女「じぃ~(博士の息子…記憶した)」
男「俺は“リョウ”って呼んでくれ」
リョウ「お前の名前は?」
少女「製造No.398」
リョウ「398じゃなくて……無いのか……さんきゅうはち……サクヤ」
リョウ「お前の名前はサクヤだ」
少女(サクヤ)「サクヤ…これの名前……記憶した」
豚丼チェーン店•杉家
リョウ「これが豚丼」
サクヤ「ぶたどん…豚丼……記憶した」
リョウ「しかし、これから毎日ジャンクフードって訳にはいかないよな…」
サクヤ「じゃんくふーど…検索……ジャンクフードとは、栄養価のバランスを著しく欠いた食品のこと。高カロリー、高塩分だが、他の栄養素であるビタミンやミネラルや食物繊維があまり含まれない食べ物。<ジャンク>とは、英語で<がらくた><屑>の意」
リョウ「今なにした?」
サクヤ「説明する…これにはアーカイブと呼ばれる情報記憶端末が存在する」
リョウ「じゃあ豚丼も知ってるのか?」
サクヤ「知っているけど実物は初めて」
リョウ「まるでパソコンみたいだな」
サクヤ「ぱそこん…検索」
リョウ「検索しなくていいからな」
サクヤ「了解」
リョウ「色々と問題ありだな…」
コニシロ
リョウ「安くて種類が豊富なコニシロ」
サクヤ「初めての単語…コニシロの意は?」
リョウ「店名…いやブランドのひとつだよ」
サクヤ「ブランド…検索……該当項目無し……ブランドとは?」
リョウ「うーん…」
リョウ「説明するのは難しいな」
サクヤ「」ワクワク
リョウ「頭では分かっているのにな…言葉に出来ないんだよな」
サクヤ「」シュン
リョウ「悪いなとりあえず服と下着買わないとな」
サクヤ「了解」
リョウ「あ…」
サクヤ「どうした?」
__
リョウ「はぁ~スリーサイズ計り忘れていたとは…」
サクヤ「くすぐったかった…」
リョウ「服も下着も購入したし…よしとしよう」
リョウ「>>8でスリーサイズ測ったのは店員さんです、けして俺ではありません」
サクヤ「誰に喋ってる?」
リョウ「気にすんな」
サクヤ「気にすんな…了解」
リョウ「そういやお前の中の遺物ってどういう能力なんだ?」
サクヤ「風を操る剣と記憶している」
リョウ「もしかして使ったことないのか」
サクヤ「疑似戦闘で1度使った」
リョウ「それ使ったって言わない」
陸上自衛隊管轄研究所
少女「燃えろ…イグニッ」
研究者A「た…助けてくれっ!」
少女「……答えて№398の居場所はどこ?」
研究者A「しっ…知らない」
少女「ならいらない…イグニッション」ボォゥ
サクヤ「焼きそば……アーカイブに記憶した」
リョウ「近所の大学の学園祭で財布が軽くなっていく…」
サクヤ「リョウあれは何?」つんつん
リョウ「ん?」
[焼きリンゴ]
リョウ「あれは焼きリンゴって言う食べ物だけど…もう金ないからな」
サクヤ「」シュン
リョウ「本格的に仕事探しますか…」
____
リョウ「正規従業員募集中はっと…」
リョウ「おっ!これいいかも…」
____
弁当屋マルオ
店長「うちで働きたいってか…」
リョウ「お願いいたします」
店長「うーん…うちとしては…」
ドォン
リョウ「なんだ今の爆音はっ」
店長「商店街の方からだね」
リョウ「まさか…サクヤ!?ちょっと俺の知り合いかも知れない」
__その頃のサクヤ__
サクヤ「」ぼ~
サクヤ「ハムスター…可愛い」
サクヤ「」じぃ~
サクヤ「」ポクポクポクポク
サクヤ「」はっ!
サクヤ「ハムスターの名前……聞くの忘れた」
サクヤ「帰ってきたら聞こう」
__商店街__
リョウ「あれは…赤い軍服の女の子?」
少女「イグニッション、放射」
リョウ「手から炎だと!?」
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