弟「姉ちゃん相談がある」 (6)

姉「どうした」

弟「友達に嫌われたみたいだから助けて欲しい」

姉「心当たりは」

弟「全くない」

姉「それは確かに困ったね」

弟「いきなり『キモいから近寄んな』だと」

姉「辛いね」

弟「それでちょっと2時間前くらいからやり直したいんだけどタイムマシーンとかある?」

姉「私はドラえもんか」

弟「さすがに無理だよね」

姉「あるよ」

弟「あるんだ」

姉「これ」

弟「なにこの電子レンジ」

姉「さっき完成したタイムマシン」

弟「どうやって使えばいいの」

姉「躊躇ないな。とりあえず扉を開けて入ってみて」

弟「どうみても頭しか入らない」

姉「じゃあ頭だけでいい」

弟「じゃあて。これでいい?」

姉「いいよ。扉閉めるね」

弟「痛い痛い痛い。頭しか入ってないのに閉まるわけがない」

姉「ごめん」

弟「いいよ」

姉「準備はいい?」

弟「頭つっこんでるだけだけど多分いいよ」

姉「失敗したらごめん」

弟「失敗したらどうなるの」

姉「頭がものすごい勢いで温められる」

弟「電子レンジとしての機能は取り除いてないんだ」

姉「では2時間前にタイマーをセットして、はい」

弟「はい」

ひゅん

姉「しまった。頭だけ飛んでった」

2時間前

弟「おそらく2時間前に到着したけど頭から下の体がない。どうしよう」

友「うわ、なんだお前」

弟「やあ友ちょうどよかった。俺は未来からお前に謝るためにやってきた」

友「なんで頭だけ宙に浮いてるんだよ。気持ちが悪い」

弟「気持ち悪いってなんだよ。殺すぞ」

友「あ?お前こそぶっ殺すぞ。でも気持ち悪いから近寄るな」

弟「なんだとコラ。近づいてやる」

友「こっち来んな死ね」

弟「しまった走って逃げられた」

弟「とりあえず残りの体を取り戻そう」

弟「そうだ2時間前の姉ちゃんに頼もう」

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