男の娘「男の娘だからって聖人だと思うなよッ!!」 (42)

男の娘が主人公のオリジナルSSです。



モブ男子1「おっまえほんとガサツだよな~。それでも女かぁ~?」

モブ女子1「るっさーい。ってかそれって超サベツ~」

モブ男子1「男の娘を見習えよー」

モブ女子1「ちょっとそこで男の娘くん見ならっちゃダメじゃーん!!」

モブ男子1「結局男の娘がいちばん女子力あるんだから当然だろ!!なっ!!!!」

男の娘「えっ!?あっ、あはは…。そう…なのかな?」

モブ男子1「あったりまえだろ!見た目、声、性格…。カンペキかよ!神はなぜコイツを男に!?!?」

モブ女子1「それは言えてる~。ってか男の娘くんマジで声変わりとかしてなくない?作って高い声出してるやつじゃないもんねそれ」

男の娘「自分でも不思議なんですよね…。そのせいでますます男子から遠のいていく…」

モブ女子1「いやぁ~。もういっそ性転換しちゃえばってレベルですごいと思うわ」

モブ男子1「お前も性転換した方いんじゃね?」

モブ女子1「なんだとコラァ!!!!」

男の娘「あははっ、ひどい事言っちゃだめですよ~」

モブ女子1「おーい男の娘くんそこ笑うとこじゃなーい!!」

男の娘「わわわ、ごめんなさ~い!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1507893081

男子「ウン。確かに彼は女子力が高い…」

モブ男子2「オマエまさか男の娘の事好きなの~?」

男子「ああ」

モブ男子2「えっ」

男子「性的に」

モブ男子2「いやでも男同士…」

男子「何か問題が?」

モブ男子2「いやいやいやいや」

男子「フム…。どうしたら親しくなれるかなぁ…」

モブ男子2「おーい…」

先生(さて…改めて今年の俺のクラスの生徒は…。早く顔と名前一致させないと)

先生(まぁこの子はすぐに覚えたけど)

先生(男の娘…。紛れもない男子だが女の子にしか見えない見た目や完全に女子にしか聞こえない声を持つ…。そして趣味が…料理。愛らしいキャラクターでアイドル的な人気を持っている…)

先生(なんというか…すごいなおい…)

先生(まぁ確かに…かわいいんだよな…)

先生(こないだもらった手作りクッキーもおいしかったしな…)

先生(っていかんいかん。何考えてるんだオレは)


モブ女子2「男の娘ちゃ~ん、また明日ねぇ~」

男の娘「うん。ばいば~い」

男の娘「…よし、帰るかぁ」

男の娘(っと、そういえば親に買い物頼まれてたっけ…)

スーパー


男の娘(ふー。こんなもんでいいかな)

男子「おっ男の娘じゃないか」

男の娘「あっ、男子くん」

男子「いやぁ偶然だな。超偶然」

男の娘「そうだね~。男子くんもお買い物頼まれたとか?」

男子「いや、尾け…」

男の娘「えっ」

男子「つけ、漬物を買いに」

男の娘「し、渋いんだね」

男子「そうそう。というわけで俺は帰って漬物を食らう…」

男の娘(漬物だけを…??)

男子「HAHAHA…」スタスタ

男の娘「行っちゃったよ」

男の娘の家

男の娘「ただいま」ガチャ

弟「兄ちゃんお帰り」

男の娘「おーう」

男の娘「せーの」

男の娘「うんこ!!!!!!うんこ!!!!!!ち○こち○こ~~~!!!おっぱーーい!!!!!!!」

弟「兄ちゃんそろそろ救急車とか呼ばれるよ?」

弟「あと毎回せーのって言うの何?オレにもやれってのまさか」

男の娘「やればいいじゃねーか~。ストレスたまってんだろ?」

弟「そんなやり方で発散したくない」

男の娘「だいたいさ~。なんで世の中の奴らって男の娘見たら無条件で聖人だと思うんだろうな?」

男の娘「男の娘だからって聖人だと思うなよッ!!」

男の娘「男の娘だって人間だっつーの。お前らの好きな男の娘キャラだってうち帰ったら鼻くそほじりながら屁してんだよ」

弟「ツラいなら猫かぶるのやめりゃいいじゃん」

男の娘「ダメだ」

男の娘「俺はこの恵まれた容姿と声を活かして女をひっかけ、ヒモになって楽して暮らすんだ」

男の娘「そのためなら猫をかぶって女を物色するんだッ」

弟「いやぁ。兄ちゃん見た目だけはかわいいから女の子の恋愛対象にならなくない?」

男の娘「バカだなあ朝陽は。世の中にはいろんな女がいるんだ。俺みたいなのがいいやつだっているんだよ」

弟「ホモの人に狙われる確率の方が高くない?」

男の娘「ホモなんかいるかよwwwwww」

男の娘「ネットでホモネタ書いてるやつなんか遊んでるだけだろ。ガチなんていないってww」

弟「それは認識があまい気が」

弟「あっ、そういえば兄ちゃんが頼んでたエロゲが届いていたよ」

男の娘「ヒヒヒマジかwwwwwwwww」

弟「笑い方がきたない」

男の娘「今回は抜きゲーなんだッ。俺はこもる!!お前だってやってるとこに入られたらいやだろ!!!!じゃーなっ!!」ドタドタドタ

弟「そしてはやい」

夕食時

男の娘「やっぱりエロゲはエロくてナンボなんだっ。何かエロゲを高尚なものと思って批評空間で長々と文書いて悦に浸ってるやつがいるが、
エロゲはあくまでエロが本質なのであって、ストーリーが良くてもエロが大したことないのと、ストーリーが中身なくてもエロがちゃんとしてるのとではどちらがエロゲとして優れているかは明白で」

弟「話が長すぎる」

男の娘父「今度のそんなに良かったのか?後でディスク貸してくれ」

男の娘「うんいいぞ~」

男の娘母「ダメだこいつら」

弟「この家は俺ら二人で支えようね」

男の娘父「そういえばお前高校で女を物色するそうだけど、いい子いたの?」

男の娘「うん。何人かイカすのはいる…」

男の娘「しかし俺は模範的な男の娘だからなぁ~~。ガツガツいけねーんだよなぁ」

男の娘父「まずは堅実にいけよ。距離をつめたらこっそりその子にだけ男らしいとこ見せて落とせば」

男の娘「ヒヒヒさすがエロゲーマーwww説得力あんなぁもうちょい聞かせて」

男の娘父「よしよし。とりあえず俺が母さんを落とした時はな」

弟「母さんはなんで落ちちゃったの…」

男の娘母「ほんとになんでだろうね」



男子宅

男子「なるほどな。彼はあのスーパーを使うと…」

男子「しかしこんな事を知ったところでお近づきになったとは言いがたい」

男子「もっと彼の核心に近づかなければ…」

男子(色々考えたがやはりここはカマをかけてみるか…)

男子(彼は見た目よし性格よしの完璧な生徒…)

男子(だが…)

モブ男子2「何か考え事?」

男子「ん、まぁな」

モブ男子2「なに、エロい事だったりして?」

男子「はっはっは!まさか!!」

モブ男子2「え~本当かよ」

男子「男の娘の攻略法だよ」

モブ男子2「エロい事じゃねーか」

モブ男子2「お前見た目悪くないんだし、真っ当に生きろよちゃんと」

男子「生きてるぞ」

モブ男子2「生きてねーよ」

男子「…ああ!心配するな。俺は女もいけるから」

モブ男子2「何かお前が恐ろしくなってきた」

男子「ちなみにお前はいけない」

モブ男子2「聞いてないから」

放課後

男の娘(よ~しかえろう)スタスタ

男子(いざゆかん)

男子「すまん。ちょっといいかな」

男の娘「??????」

男子「よかったら俺も一緒に帰りたい」

男子「あとちょっと話も」

男の娘(…なんだ?急に…)

男の娘(まぁいいか)

男の娘「うん。もちろんいいよ」

帰り道

男の娘「にしても、うちのクラスってみんな優しいよね〜」

男子「確かに。何やかんや悪いやつはいなさそうだ」

男の娘「ボクってこんな感じだしさ。からかわれるんじゃないかなって心配もあったけど…」

男子「フタを開けてみれば人気者だったな」

男の娘「人気者…??…そう思っても、いいのかな」

男子「いいと思う。クラスの細かい事とか手伝ったりしてるし、気配りもできるし」

男の娘「そんなあ〜」

男子「…ゆえに俺は時々心配になる」

男の娘「心配…?って何が?」

男子「無理をしてはいないだろうか、とな」

男の娘「え!?そ、そんな。無理なんてそんな」

男の娘(何かそんな素振り見せちまったかな…?)

男子「もっと言うと」

男子「無理していい子を演じたりしていないか…とか」

男の娘「マ"ー!?!?!?!?」

男子「変な声が出たぞ」

男の娘「そそそそんな。ななななななな何を」

男子(分かりやす過ぎる)

男子「…やはりな。自分に求められる役割を果たそうとお前は…。いくら何でも非の打ち所のない完璧聖人過ぎるとは思っていたがやはり」

男の娘「いっ、いやぁ〜?考えすぎだと思うよ!!ボクは別にね?そんなね?」

男子「ムリするな。楽になれ。そして俺に…」

男の娘「お、俺に?」

弟「」テクテク

弟「ん?」

弟「よー。兄ちゃーん」

男の娘「んっ!あっ、ああ。ど、ドウモ」

弟「何その他人行儀な…」

男子「おっ。弟さんか?」

男の娘「う、うん。まぁ」

弟「いつも兄がお世話になってます」

男子「これはご丁寧に…。俺はお兄さんのクラスメイトの男子だ。時に弟くん」

弟「なんでしょう」

男子「不躾な質問かもしれないが…。お兄さんはおうちではどんな感じなんだ?」

男の娘「ア゜!!!!!!」

弟「うわうるさっ」

男の娘「ちょっと!!ちょっと家族会議!!!!」グイ

弟「グエー!!!!」

男の娘「」ドタバタドタバタ

男子「おいおい大丈夫か」

物陰

男の娘「ふう…。とりあえずここなら」

弟「ゲッホ、エッホ、ゲホゲホン」

弟「…あー。[ピーーー]気かあ!!!!!!」

男の娘「ごめん。でもアレだぞお前!!余計な事言うなよ絶対!!!!!」

弟「いやいや。そもそも今どういう状況なの?」

男の娘「あいつ、なんか知らんがオレがキャラ作ってる事を疑ってる」

弟「え~?完璧に猫被ってたんじゃなかったの?」

男の娘「被ってたよ!!!!くそ、なんでこんな事に…」

弟「疑ってるのはあの人一人だけ?」

男の娘「おそらく…。いや、まさか裏で他の奴も動いてる…?」

弟「…ふーむ。ま、証拠さえ抑えられなければ、バラしちゃっていいんじゃない?」

男の娘「モ"!!!!!!!!」

弟「すぐ騒がない。だって、この場を取り繕っても、たぶん何か仕掛けられ続けるよ。だったらもう諦めるのも手じゃない?楽になるよ」

男の娘「うむむ…。ま、まぁ確かに男の娘ライフを楽しみつつ本音を出せる友達がいるのは…いいな…」

弟「でしょ」

弟(これを気に気持ちを楽にしてくれたらあの奇声聞かなくて済むかもしれないし)

男の娘「よ、よし。じゃあ普通にバラそう…。そうだな。あいつが何をクラスの皆に言おうが証拠さえなけりゃオレの言い分が通るか」

男の娘「なんたってオレは、超天使☆男の娘だからなっ!!!ガハハwwwww」

弟「はいはい」

ゲーなんでsagaとれてるのおおおおおお
そこもっかい貼りますううう

物陰

男の娘「ふう…。とりあえずここなら」

弟「ゲッホ、エッホ、ゲホゲホン」

弟「…あー。殺す気かあ!!!!!!」

男の娘「ごめん。でもアレだぞお前!!余計な事言うなよ絶対!!!!!」

弟「いやいや。そもそも今どういう状況なの?」

男の娘「あいつ、なんか知らんがオレがキャラ作ってる事を疑ってる」

弟「え~?完璧に猫被ってたんじゃなかったの?」

男の娘「被ってたよ!!!!くそ、なんでこんな事に…」

弟「疑ってるのはあの人一人だけ?」

男の娘「おそらく…。いや、まさか裏で他の奴も動いてる…?」

弟「…ふーむ。ま、証拠さえ抑えられなければ、バラしちゃっていいんじゃない?」

男の娘「モ"!!!!!!!!」

弟「すぐ騒がない。だって、この場を取り繕っても、たぶん何か仕掛けられ続けるよ。だったらもう諦めるのも手じゃない?楽になるよ」

男の娘「うむむ…。ま、まぁ確かに男の娘ライフを楽しみつつ本音を出せる友達がいるのは…いいな…」

弟「でしょ」

弟(これを気に気持ちを楽にしてくれたらあの奇声聞かなくて済むかもしれないし)

男の娘「よ、よし。じゃあ普通にバラそう…。そうだな。あいつが何をクラスの皆に言おうが証拠さえなけりゃオレの言い分が通るか」

男の娘「なんたってオレは、超天使☆男の娘だからなっ!!!ガハハwwwww」

弟「はいはい」

元の場所

男子「家族会議終わりか〜?」

男の娘「うん。終わった。それでね。今日、予定ある?」

男子「ないぞ」

男の娘「よかった。なら、うちに来ない?」

男子(ウッホwwwwwwwww)

男子「もちろん」

男の娘「あっ、先に男子くんのスマホちょうだい」

男子「えっ。あぁ」
 
男の娘「」ピッ



男の娘の家

男子「お邪魔します」

男の娘「ボディチェック」ポンポン

男の娘「うーんめんどくさい」

男の娘「よし、脱ごうか」

男子「え?アッ!!!!!!アッアッアッー!!!!♂」


しばらくのち

男の娘「よしOK」

男子「さすがの俺もビビったぞ」

男の娘「よ~し!!じゃーオレの猫かぶりは終了だ!!いやぁ〜何でバレたんだんだかな〜」

男子「おお…。これが自然体のキミか。悪くないじゃないか」

男の娘「そうか〜?おっと、せっかくだしオレがキャラを作ってる理由を話そう!!」

説明中

男子「ふーん…。女をゲットするために…」

男の娘「そうそう。それに、ああいうキャラの方がチヤホヤしてもらえるだろっ?…まぁ、ああいう振る舞いは疲れるんだが」

男子「うーん…。疑問なんだが…。うまくいい子と結ばれたとして、いつかはキミの容姿は老いていくんだが…。繕ったキャラで得た縁はそのまま続くか…?そもそもその子の前では死ぬまでネコを被ってるのか?」

男の娘「フフフ。大丈夫だ」

男の娘「オレが素を出そうが、ちょっと見た目がアレになろうが、ほっとけないと思わせるくらいに籠絡して見せるのさ。ネコかぶりはその段階に入るまでに必要なわけだ」

男子「そんなうまく行くかねえ」

男の娘「いくだろ。だってオレだぞっ?超天使☆男の娘のオレだぞッ?」

弟「出たよそれ」

男子「ちなみに弟くんは女装しないのか?綺麗な顔だけど」

弟「させたら殺します」

男子「怖っ」

男の娘「こいつ中2だからすぐこんな事いうんだ」

弟「中2が中2病で何がわるい。俺は今痛い事を言っても許される存在なんです」

男の娘「タチ悪いんだよなお前は」

弟「フフン」

男の娘「あっ、そうだ。オマエ、エロゲやるか〜?」

弟「やる訳ないでしょ普通」

男子「やるぞ」

弟「マジすか」

男の娘「フヒッwwwwwwいいねえ!!!!」

弟「わぁ出たエロゲモード」

弟「大丈夫ですか今まで兄ちゃんの猫かぶりばっか見ててこんな汚物…」

男の娘「汚物!?!?!?!?!?」

男子「全然大丈夫」

男子(むしろゾクゾクする)

男の娘「ならよかった。色々あるんだぞ〜?貸すか〜?」

男子「借りる借りる。エロゲ高いからな。貴重貴重」

男の娘「だよな〜〜。いいぞ〜。持ってくといい!」

男子「ありがたい。部屋あがってもいいか?」

男の娘「いいぞいいぞ。エロゲトークとしゃれこもう!!!!」

男子「ホホウ…」

弟「兄ちゃんが楽しそうでよかったよかった」

数時間後

男子「では失礼するよ。いやぁ、ありがとう。色々」

男の娘「な~にいいって事だ」

男の娘「あっ、スマホ返すぞ」

男子「ん」

男の娘「あ!もちろん、オレの本性は周りに言うなよ!」

男子「大丈夫大丈夫」

男の娘「オレたちもう友達だろっ!!信じてるからなー!!」

男子「分かってる。友達を裏切ったりはしないよ」

男の娘「ならよし!また学校でな〜!!」

男子「ああ、また学校で〜」



男子「……………」テクテク

男子(いやぁ、どんな本性を持ってるかと思えば。あれはあれでイイじゃないか)

男子(……友達、かぁ。そういう付き合いもいいかもしれないな)

男子(…いやでも結局かわいいんだよな。しかし、あの、女に対する情熱…。切り崩すのは相当難しそうだ…)

翌日

キーンコーンカーンコーン

男子「おはよう」

男の娘「あっ、男子くん!おはよう!」

男子「フッwwwwww」

男の娘「……!!!!!!」

男の娘「おい笑うなよっ」ヒソヒソ

男子「いや悪い悪い。だってお前。切り替えが…」ヒソヒソ

先生「」ガラガラ

男の娘「あっ、やば、先生だ」

男の娘「教科書教科書…」

男の娘「…うわぁ、忘れてきた…」

女子「あらら、男の娘くん教科書忘れてきちゃった?」

男の娘「えっ、あ。うん…。そうみたい…」

女子「よし、見せてあげよう!」

男の娘「おお、ありがとう…!!」

女子「いーのいーの。こういう時の隣同士でしょっ」

男の娘(女神や………)

授業後

男の娘「ありがとう!助かったよ〜」

女子「いーのいーの。後の教科は大丈夫〜?」

男の娘「えっと。…うん、大丈夫!ほんとありがとね〜」

女子「どういたしまして〜」

男の娘(何人か気になる子はいる…と思っていたが、やはり本命はこの)

男の娘(隣の女子さんッ!!!!)

男の娘(かわいい)

男の娘(やさしい)

男の娘(つまり天使)

男の娘(なんでもっと公にモテないのか不思議だよほんと。エロゲなら絶対メインヒロイン)

女子「あれ、袖口のボタンが取れてるよ?」

男の娘「ん?あぁ、今朝家でちょっと荒ぶ…。まぁちょっとあって。帰ってから付け直そうかなと」

女子「ボタンあるの?じゃあ付け直してあげる?」

男の娘「フォッ!?!?」

女子「私ソーイングセット持ってるからすぐできるよ。やったげるやったげる」

男の娘「マキシマーム!!!!!!!!!!」

女子「うわッ」

男の娘「あっごめんごめんなんでもないよアハハハ」

女子「あっそう?何かの発作かと」

男の娘「ダイジョブダイジョブ…」

女子「私こういう、ボタンつけとか得意なんだ〜」

男の娘「いいの?ありがとね、なんだか…」

女子「いいのいいの。じゃあ上着貸して〜」

男の娘「アッ!ハイッ!!↑」

男の娘(何なんだよ…。完璧かよ…)

その日の夕方

女子の家


女子妹「お姉〜」ガチャ

女子「ふふふ…」

女子妹「ん?…あ〜。また??」

女子「またとはナニ。私の尊いとうと〜〜い生きがいを〜」

女子妹「はいはい」

翌日

学校

男子「お近づきになりたい子が決まった????」

男の娘「あぁ。もう間違いない」

男子「それはそうといちいち体育館裏にくる必要あるかね」

男の娘「アホッ。超天使☆男の娘のオレが素のまま表を歩けるわけないだろッ」

男子「捕まるからな」

男の娘「いや捕まりはしねーだろ!!!!」

男子「騒いだらまずいんじゃないか」

男の娘「おまっ、このっ」

男子「まぁいいか。で、誰なんだその子は」

男の娘「オレの隣の女子さんだよ」

男子「あ〜〜…………」

男の娘「え、何そのリアクション」

男子「なんというか無難というか」

男子「あと、やっぱ面食いか的な」

男の娘「面食いなのはしかたない」

男の娘「オレがかわいいからなっ」

男子「それに関しては何も言えないのがなんとも」

男の娘「とにかく、なんとかしてお近づきになーる!」

男子「まぁガンバレ?」

男の娘「なんで疑問系?」

放課後

キーンコーンカーンコーン

男の娘(そういや部活決めないとなあ…)

女子「よ~し!!部活部活!!!」

男の娘「あっ、女子さん」

女子「ん?」

男の娘「女子さんは、部活何にしたの?」

女子「むふふ〜。私は美術部にしたんだ〜」

男の娘「美術部かぁ…。なるほど、なんとなく女子さんっぽい…」

女子「そう?男の娘くんはもう決まった?」

男の娘「ボクはまだなんだよね〜」

須藤「お、じゃあ美術部くる??」

男の娘「アフン!!!!!!」

女子「あっ、また発作?」

男の娘「い、いや発作ではないんだ」

男の娘「じ、じじじゃあ、ああ後とで見学に行かせてもらおうかなあ…」

女子「いいトコロだからぜひぜひ〜」

男の娘(これは…来た!!!!)

女子「先行ってるね〜」トテテ

男の娘(美術部かぁ…。オレあんまり絵とか描かないけどなぁ…)

男の娘(いやしかし、これを機に始めてみるのは全然アリ…)

男の娘(あっ、そうだ)

体育館裏

男の娘「で、女子さんが美術部に誘ってくれたんだけど、オマエもどうだ?」

男子「フーム…」

男の娘「なんかサラッと上手い絵描きそうなイメージはあるけど」

男子「なんで?」

男の娘「なんとなく」

男子「なんとなくて。…まぁいいか。試しに絵を描いてみるかな」

男の娘「おっ」

男子「動かないでくれ」

男の娘「えっオレ描くの!?!?」

男子「ジーーーーーー」

男の娘「お、おいっ。あんまりジロジロ見るな…」

男子「何言ってる。モデルなんだからしかたない。モデルなんだから」

男の娘「な、何か恥ずかしいんだよぅ…」

男子「ウホホウホwwwwwwwww」

男の娘「わッ」

男子「あっすまん。発作だ」

男の娘「どんな発作だよ」

しばらくのち

男子「よし、できたぞ〜」

男の娘「…ふう!あ〜疲れた。どれどれみせろ〜」

???「どうしたの〜?こんな所に呼んで…」

男子「む。誰か来たな」

男の娘「やっべ隠れろ隠れろ」ササッ

男子「あれは…?」

男の娘「あれは女子さん…!!…と、誰だろ」

女子「むふふ…。ここなら誰もいませんね…」

???「誰かいると困るのかな〜?」

女子「困りますね。だって…先輩…。私もうガマンができないんですぅ…」

男子「む。女子さんメスの顔になってるぞ」

男の娘「えっ。だってあの先輩?女子だけど…」

男子「いやでもあれは…」

男の娘「えっじゃあまさか…」

女子先輩「が、ガマンって…。う~ん、だいじょぶ〜?どうしたの?」

女子「」ドンッ!!

女子先輩「ふわ!!!!」

男子「おい、壁ドンしたぞ」

男の娘「えっえっえっえっえっ…。わわわわわ…」

女子「私、実は女の子が大好きなんです…」

女子先輩「え〜っ!?そうだったの????で、でも私はかわいくないよ??ふ、太ってるし…」

女子「太ってるなんて言わないでください…。先輩はマシュマロみたいにかわいいんです…」

女子先輩「ええ〜っ????あっ、それはうれしいけど〜〜…」

女子「けど、なんですか」

女子先輩「やっ、やっぱりこういうのはその…。女の子どうしでするのは違うかなぁって思うよ…」

女子「それは、先入観があるからです」

女子「私といっしょに、少しだけ境界線を超えてみませんか…??」

女子先輩「えっ、あっ。だめっ…」

男子「あっ、キスする気だ…」

男の娘「女子さん!!!!!!」

女子「わっ!!!!!!」

女子先輩「ふぇ……???」

女子「……男の娘くん。どうしてここに…」

男の娘「ちょっとね。…それより女子さん。それはだめだよ…」

女子「で、でも…」

男の娘「そういうのって、お互いが相手を思い合ってするものでしょ?…怖がってる人に無理矢理するものじゃないよ…」

女子「あっ…」

女子先輩「ぐすっ…」

女子「ご、ごめんなさい…!!わ、私、なんてこと…」

男の娘「……………そうだ!!!!!!オレじゃダメかっ!?」

女子「えっ…?」

男の娘「オレ、実は女子さんの事が好きなんだ。付き合ってほしいって本気で思ってるくらいだ」

男の娘「オレなら見た目は女の子だがち○こがあるオトコだぞっ!!!!誰も不幸にならないんじゃないかっ!???!?」

男の娘「すぐ付き合ってほしいなんて言わない。でも、それを見越してお友達になるのは…ダメか…???」

女子「そっ、それはその…」

男の娘「……………………」

女子「…まだ男の娘くんの事はよく知らないけど、お友達からでよければ…」

男の娘「マジで!!!!!!!!」

男の娘「やったああああああああ!!!!ウホーホーホーwwwwwwwww」

男子「発作出てる」

男の娘「ゴッホンゴホン」

男の娘「…とにかく、まずはありがとう。そしてもっかい。普通はこういう風に段階を踏むべきだろ。もう二度と無理矢理なんてダメだぞっ」

女子「はい…。先輩、本当にごめんなさい…」

女子先輩「うん…。だいじょぶ…」

女子先輩「…ちょっと混乱してたんだよね。だいじょぶだよ。キライになんてならないからね」

女子「せんぱぁあい………」

男子「………ふむ。オレも…。隠し事をするのは間違ってるな。おい男の娘」

男の娘「えっ?オレ?」

男子「いや、実はオレは男女いけるクチで、さっきまでオマエをなんとか落とそうと考えていたわけだ。やー。すまんすまん」

男の娘「ええええええええええ!!!!!!!!」

男子「これからは友達としてひとつヨロシク」

男の娘「オマエ、オレをいやらしい目で見てたのかあ!!!!」

男子「そりゃもう」

男の娘「すけべ!!!!ヘンターイ!!!!!」

男子「お前には言われたくないんですがそれは」

男子「あっ。俺たち二人美術部入りたいんですが」

男の娘「何か急にお前と部活一緒なのイヤな気がしてきたー!!!!」

男子「はっはっはそう言うな」

女子先輩「おおお…賑やかになるねぇ…」

女子「…大歓迎ですっ!!!!男子くん!!そして男の娘くん…」

女子「…よろしくの握手しよ?」

男の娘「ハウッ」

男の娘「…はいっ!よろしく!!」ギュ

女子「…やっぱり見た目は女の子でも手はかたいなぁ?」

光「カタくても好きになってもらうように頑張るよっ」

女子「ふふっ。よろしくねっ!!」

男子「俺にはよろしくの握手なし?」

女子「よろしく!!!!」

男子「よろしく。あれ、握手」

女子「ごめんなさい。男子くんガッツリ男の子の見た目だから…」

男の娘「ざまあwwwwwwwww」

男子「くそぅ」

男子「………よろしくお願い致します」

女子先輩「あっ、うん!よろしくね!!!」ギュ

男子「お?天使かな??」

女子「もちろん先輩は天使です!!語りますか語らせてくれますか??さっそく美術室いきましょういきましょう!!!!」ドビュン

男子「はやっ」

男の娘「…なんだかすごいことになったなあ…」

女子先輩「うちの部は何人かまだ濃い人がいるよ〜」

男子「魔窟かな」

男の娘「自分は真っ当みたいに言うのやめろ」

女子先輩「案内するね!!こっちだよ〜」

男子「良いのかい?ホイホイ付いていっても♂」

男の娘「キモい声出すのやめろお!!!!!!」


こうして彼らの新生活は始まったのでした。


おわり

ここまで読んで下さった方がいらっしゃるかわかりませんが、もしいたらありがとうございます。
あっそうだ(唐突)
わたくしアイドルマスターシンデレラガールズの首藤葵ちゃんというキャラのpをしてまして、過去にSSを書いてます。
もしご興味がありましたらぜひぜひ

首藤葵「葵の部屋でモバマスアイドルをおもてなしするっちゃ!」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1502982002/)

今回の男の娘くんのアホ話、なんか打ち切りエンドみたいでウケますね
万一ご要望があればなんか書きたいです。
ではでは改めてありがとうございましたー。失礼しますー。

>>28
光が男の娘なのは分かるが突然の登場すぎて通りすがりの五人目に見える

>>32
ん?28のどこかがってこと…?
あっ、ちなみに光って男の娘の名前です。ひかりと読みます。
さすがにこういうところでいきなり固有名詞は怖くて使えなかったので、こういう表記にしています。

あー!!!そっか書き換え忘れかあああ!!!!!
うわあ…。
>>28のそこ、そういう事です…。oh…

男子「これからは友達としてひとつヨロシク」

男の娘「オマエ、オレをいやらしい目で見てたのかあ!!!!」

男子「そりゃもう」

男の娘「すけべ!!!!ヘンターイ!!!!!」

男子「お前には言われたくないんですがそれは」

男子「あっ。俺たち二人美術部入りたいんですが」

男の娘「何か急にお前と部活一緒なのイヤな気がしてきたー!!!!」

男子「はっはっはそう言うな」

女子先輩「おおお…賑やかになるねぇ…」

女子「…大歓迎ですっ!!!!男子くん!!そして男の娘くん…」

女子「…よろしくの握手しよ?」

男の娘「ハウッ」

男の娘「…はいっ!よろしく!!」ギュ

女子「…やっぱり見た目は女の子でも手はかたいなぁ?」

男の娘「カタくても好きになってもらうように頑張るよっ」

女子「ふふっ。よろしくねっ!!」

男子「俺にはよろしくの握手なし?」

女子「よろしく!!!!」

男子「よろしく。あれ、握手」

女子「ごめんなさい。男子くんガッツリ男の子の見た目だから…」

男の娘「ざまあwwwwwwwww」

男子「くそぅ」

いちおう書き換えなおしたのをはっておきます
よーしもう大丈夫だな!私は帰る!!!

泣きそう
そうなんですー。なんでしょう謎の恥ずかしさがこみあげてきました
お二方、ご指摘ありがとうございますー。
一応それも直したのを貼っておきます。
もうないだろ!さすがにもうないだろ!


放課後

キーンコーンカーンコーン

男の娘(そういや部活決めないとなあ…)

女子「よ~し!!部活部活!!!」

男の娘「あっ、女子さん」

女子「ん?」

男の娘「女子さんは、部活何にしたの?」

女子「むふふ〜。私は美術部にしたんだ〜」

男の娘「美術部かぁ…。なるほど、なんとなく女子さんっぽい…」

女子「そう?男の娘くんはもう決まった?」

男の娘「ボクはまだなんだよね〜」

女子「お、じゃあ美術部くる??」

男の娘「アフン!!!!!!」

女子「あっ、また発作?」

男の娘「い、いや発作ではないんだ」

男の娘「じ、じじじゃあ、ああ後とで見学に行かせてもらおうかなあ…」

女子「いいトコロだからぜひぜひ〜」

男の娘(これは…来た!!!!)

女子「先行ってるね〜」トテテ

男の娘(美術部かぁ…。オレあんまり絵とか描かないけどなぁ…)

男の娘(いやしかし、これを機に始めてみるのは全然アリ…)

男の娘(あっ、そうだ)

よし。ない。絶対ない。
>>23>>39に。>>28>>35に修正したという流れですね。
いやーひどい。ほんとすみませんでした…

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