ペリーヌ「誰も宮藤さんを覚えてらっしゃいませんの!?」 (56)

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坂本「遅かったじゃないかペリーヌ。もう朝食の準備はできているぞ。しっかり休めたか?」

ペリーヌ「は、はい!お気遣いありがとうございます」

シャーリー「今日は私とルッキーニで作ったんだ、好きなだけ食ってくれ」

ペリーヌ「作ったって…、これはパンの上にSPEMを乗せただけじゃありませんの?」

ルッキーニ「文句言うならペリーヌだけ食べなければいいじゃんー」

ペリーヌ「いつもに比べて質素だと思っただけですわよ。また扶桑のあの腐った豆を出されるよりはマシですわ」

坂本「なんだペリーヌ、お前納豆を知ってるのか」

ペリーヌ「え、ええ、忘れられませんわ…。宮藤さんが懲りずにいつもいつも出すので…。そういえば、宮藤さんがいらっしゃいませんわね」

エーリカ「宮藤?誰の事いってんの?」

ペリーヌ「誰って…宮藤軍曹ですわよ。 …いつもいつも坂本少佐の周りをウロウロと…」ボソッ

坂本「ん…?何か呼んだかペリーヌ」

ペリーヌ「い、いえ、なんでもありませんわ…」

エーリカ「ふーん、ペリーヌはその宮藤って奴に嫉妬してるんだー?」

ペリーヌ「し、嫉妬ですって!?そんなわけありませんでしょう!?……それより、その宮藤さんを知らないみたいな言い方やめてもらえません?」

エーリカ「言い方も何も、知らないよ。扶桑の人なんでしょ?トゥルーデ知ってる?」

バルクホルン「宮藤か…。いや、初めて聞いたな」

ペリーヌ「なっ、大尉まで私をバカにしているんですの?」

バルクホルン「何を言っているんだペリーヌ・クロステルマン中尉。本当に休めたのか?睡眠をしっかり取らねば、いざという時に戦えんぞ」

ペリーヌ「……もういいですわ。二人してあの宮藤さんの事を忘れるなんて…」

エイラ「どーしたツンツンメガネ。そんなに宮藤って奴の事が気になるノカ」

ペリーヌ「ツンツンメガネと呼ばないでくださいまし!……もしかして、あなたまで宮藤さんの事を知らないとか言い出すんじゃ……」

エイラ「言い出すも何も、知らない奴は知らないぞー。」

ペリーヌ「……。ちょっと皆さん、どういう事ですの!?」

ルッキーニ「うじゅっ!?びっくりさせないでよー!」

ミーナ「あらあら、どうしたのかしら?」

ペリーヌ「中佐!まさか中佐まで宮藤さんの事を知らないなんて事は……」

ミーナ「宮藤さん……?ごめんなさいね、私は覚えてないみたい。他のみんなは誰か知ってるかしら?」

シーン

ペリーヌ「ど、どういう事ですの!皆さんで私をバカにして……!」

シャーリー「おいペリーヌ、私らは別にお前の事を騙したり、バカにしたりしてるわけじゃないぞ」

ペリーヌ「そんな……嘘ですわ!宮藤さんは確かに501に所属していましたわ!」

バルクホルン「501に?この部隊にか?」

ペリーヌ「ええ!そうですわ!私達と宮藤さんは1年以上前から一緒に戦っていましたわ!」

エイラ「ツンツンメガネ、いよいよおかしくなったノカー?」

サーニャ「エイラ、そんな事言っちゃダメよ」

ペリーヌ「そんな……知らないわけありませんわ!だって私達は……!」

リーネ「ペ、ペリーヌさん、ちょっと落ち着いてください!」

ペリーヌ「リーネさん!あなたまで宮藤さんの事を知らないなんてことはないですわよね!?」

リーネ「ペリーヌさん……501に扶桑の人は坂本少佐のだけですよ」

ペリーヌ「…………そう……ですの…。坂本少佐は…?」

坂本「すまんペリーヌ。力になれそうにない。今日の訓練はいい、部屋でゆっくり休んでいろ」

ペリーヌ「しょ、少佐……。失礼します」

−−−−−

エーリカ「ペリーヌのやつ、大丈夫そうじゃないねー」

坂本「あんな状態で戦闘に出すわけにはいかないな。ミーナ、どうする」

ミーナ「そうねえ。しばらくシフトから外しておいた方がいいかもしれないわね…。大丈夫かしら……」

−−−−−

ペリーヌの部屋

ペリーヌ「なぜですの……写真も何も残っていないなんて事…。しかし私は間違っていませんわ、絶対に…!」

コンコン
ガチャ

バルクホルン「ペリーヌ・クロステルマン中尉、少し話がある」

ペリーヌ「バルクホルン大尉?どうぞお入りくださいまし」

バルクホルン「すまんな突然。少し気になることがあってな」

ペリーヌ「いえ…私も先ほどは突然失礼しましたわ」

バルクホルン「その事についてなのだが……、先のペリーヌの気迫が尋常じゃなかったからただ事ではないと思ったんだ」

ペリーヌ「……クスッ。大尉が私の事を心配なさるなんて、私そうとう取り乱してましたのね……」

バルクホルン「べ、別にお前の事を心配したわけではないぞ。仲間がそんな状態じゃ隊全体の士気に関わるからであって…!」

ペリーヌ「ええ、そうですわね。……ところで大尉は、去年私のミスで墜落した時の事を覚えてまして?」

バルクホルン「ああ、覚えているが……。もうあの時の事は気にするな、私にも非があったんだ」

ペリーヌ「いえ、そうではなくて……。あの時、治療が済んで直ぐに再出撃したと思うのですが」

バルクホルン「そうだったな。戦地の真ん中で、まったく無茶をするもんだ"お前たち"は」

ペリーヌ「!! …………やっぱり……間違いないですわね……」グスン

バルクホルン「お、おいペリーヌどうした。突然泣き出して…」

ペリーヌ「……き、気にしないでくださいまし。大尉、あの時治療をしたのは誰だか覚えてます?」

バルクホルン「何を言っているんだ。それはもちろん宮f……………」

ペリーヌ「大尉、どうぞ続けてください」

バルクホルン「あ、ああ。今私は宮藤と………。ペリーヌ、どういう事だこれは?」

ペリーヌ「治癒魔法は決して珍しいものじゃないけれど、あの短時間で回復させられる魔法力を持つ人なんて、そうそういませんわ。……宮藤さん以外には」

バルクホルン「宮藤……宮藤か。あまりよく思い出せないが、確かに知っている気はするな……」

ペリーヌ「やっぱりもう一度皆さんに話を…!大尉も言うならきっと信じてもらえますわ!」

バルクホルン「落ち着くんだペリーヌ。サーニャ達がもう寝ているようだからな、夕食の時にもう一度皆に話をしてみよう」

ペリーヌ「そ、そうですわね」

バルクホルン「訓練まではまだ時間があるのでな、宮藤の話をもっと聞かせてくれないか。その……とても気になるんだ」

ペリーヌ「ええもちろん、何か思い出すきっかけになればいいですわ」

−−−−−

ミーナの部屋

ガチャ

坂本「入るぞ、ミーナ。どうだ、何か見つかったか?」

ミーナ「宮藤さんについて、ここにある資料で調べてみたけれど……特に何も手がかりはなかったわ。501についてなら私たちが一番良く知っている…し…」

坂本「そうか……。しかし、上層部が絡んでくると裏で何をしているかわからんぞ。ブリタニアでの例もあるからな」

ミーナ「それも確かにそうなんだけど……もしそうだとして、私達が知らずにペリーヌさんだけが知っているというのはちょっと納得がいかないわね……」

坂本「ペリーヌの口振りじゃ、501全員が宮藤を知っている事になっているからな」

ミーナ「ペリーヌさん、まだなにか精神的に追い詰まっているのかしら……」

ペリーヌ「今は間違いなく、そうだろうな。真面目に対応するのも無駄かもしれんが……今はペリーヌを信じてやろう」

ミーナ「そうね、仲間である私達が支えてあげなきゃ…。できる限りの事はやってあげましょう」

坂本「一応、これまでの異動や任務も洗ってみてくれ。なんなら私も手伝うぞ?」

ミーナ「い、いいのよ美緒は。作業は私に任せて、あなたはペリーヌさんの事をお願い」

坂本「ああ、わかった。また後で来る」

−−−−−

食堂

坂本「なんだリーネ、ここにいたのか」

リーネ「はい、夕食の支度をと思いまして」

坂本「今日はリーネの夕食か。期待しているぞ。……ところでリーネ、ペリーヌの事でちょっと相談があってな」

リーネ「あ、はい、なんでしょう?」

坂本「ああ、支度しながらでいいぞ。あいつ今日はだいぶ不安定だったようだが、ガリア解放後もまだ何か抱えてしまっているみたいなのか…?」

リーネ「そうですね…、復興には時間やお金もかかりますし、家に帰った時のショックも大きかったみたいで……」

坂本「そうか……。ペリーヌの事だ、色々悩んでも誰にも言えなかったりするだろうからな。上手く支えてやってくれ」

リーネ「はい、今もお互い上手く支え合っていけていると思います」

坂本「それなら安心だな。……ところで今日の夕食は……、これは肉じゃがじゃないか。リーネ、いつ扶桑料理なんて覚えたんだ?」

リーネ「はいっ、前に教えてもらって。でも前にも何度も作っていたと思いますが……」

リーネ(……あれ?そういえば私、扶桑の料理なんていつ覚えたんだろう……?)

坂本「そうかそうか、リーネにも扶桑の知り合いがいるのか。…………、何か引っかかるな……」

−−−−−

夕食

バルクホルン「皆、集まったようだな。お前たちに大事な話があるんだ」

エイラ「ナンダヨモーせっかくのサーニャの誕生日なのに。まさか大尉まで�宮藤�とか言い出すノカー?」

バルクホルン「すまないなサーニャ。……そのまさかだ。食べながらでいい、聞いてくれ。……いいか、これは極めて重大な事件だ」

ミーナ「事件って…バルクホルン大尉、突然どうしたの?」

バルクホルン「宮藤について、ペリーヌから話を聞いたんだ」

エーリカ「トゥルーデ、その宮藤ってやつの事知ってるの?」

バルクホルン「いや、正直よく思い出せない……。しかし、気になる点があるんだ」

リーネ「あ、あの…それなら私も……」

ペリーヌ「リーネさんも何か思い出しまして?」

リーネ「なにか引っかかる、というだけですが……」

バルクホルン「そうか…わかった。まずは私から話そう。覚えているか、私がネウロイに撃墜された時の事を」

坂本「あの時のミーナの張り手は印象的だった、よく覚えているぞ。はっはっはっ」

ミーナ「もう……。あれは訓練中の襲来だったわね」

バルクホルン「ああ。私とミーナと坂本少佐がそれぞれ二番機を従えての行動だったはずだ」

坂本「ああ。それがどうかしたのか?」

バルクホルン「ミーナの二番機はリーネ、私の二番機はペリーヌ。ここまではいいが、少佐の二番機には誰が入っていた?」

坂本「それはもちろん………………おかしいな、どういう事だ」

バルクホルン「少佐、思い出せないか?」

坂本「宮藤だ…………間違いない。だがしかし、宮藤がどんなやつなのかまるで思い出せな……ぐっ!?」ガタッ

ペリーヌ「少佐っ!!」

坂本「……すまん……気にするな。少し頭痛がしただけだ。……続けてくれ」

バルクホルン「あ、ああ。……あの時少佐の二番機には、宮藤が入っていた。それを納得してもらうにはもう一つあるんだ」

エーリカ「なるほどー、トゥルーデの回復かぁ」

バルクホルン「そうだ。あの短時間で再出撃できるほど回復させられる治癒魔法……滅多にいるものじゃない。その持ち主はまさしく…………」

シャーリー「なるほどな。確かに、それなら説得力があるよ」

エイラ「で、デモサー、私達は出撃してなかったし…」

バルクホルン「まあ、すぐに受け入れられるとは思っていなかったからな。とりあえず、ペリーヌと私の意見をわかってもらえればそれでいい。邪魔をしてすまない、食事を続けよう」

リーネ「あの……今日は肉じゃがを作ったのですが…!」

ペリーヌ「肉じゃが……ですの……?リーネさん、もしかしてあなた…!!」

リーネ「は、はい。よく覚えてないのですが、誰かに扶桑の料理を教えてもらった気がするんです」

ミーナ「扶桑の?美緒という事は無いでしょうし…」

坂本「悪かったなあ料理が出来なくて」

ルッキーニ「そーいや、前にもこれ食べた事あるよね??」

リーネ「うん、私も何度か作ったことがあるから…。でも、もしかしたら私一人で作ったんじゃないかも、って」

エーリカ「ふーん。宮藤って、料理も上手だったのかー?」

ペリーヌ「ええ、宮藤さんが501に来てからはよく料理を作ってくださいましたわ」

サーニャ「そういえば、今朝も納豆って…」

エイラ「言われてみれば出された事もあったような…なかったような……」

ペリーヌ「そうでしょう?……はぁ…まったくあの豆狸、一体どこで何をしているんですの…!」ボソッ

バルクホルン「各自、何か気になることがあったら、私やペリーヌのところへ来てくれ。どんな些細なことでもいい。頼んだ」

−−−−−

ペリーヌの部屋

バルクホルン「とりあえず皆が話をわかってくれたようで良かったな」

ペリーヌ「ええ…問題解決にはなりませんが…」

リーネ「まだ納得していない人もいるみたいですし…」

バルクホルン「原因がわかるまではなんとも言えないが…きっとすぐに解決するだろう。宮藤は、そういう奴なのだろう?」

ペリーヌ「ええ。きっと何事もなかったように突然現れる、そんな気がしますわ」

バルクホルン「そうか…そうだな。信じてみよう。お前たち、今日はもう遅いからゆっくり休め。続きはまた明日だ」

ガチャ

ペリーヌ「激動の一日で疲れましたわ…。気を抜いたらいつでも眠れそう…」

リーネ「ペリーヌさん」

ペリーヌ「はい…どうしましたの…?」

リーネ「今朝はごめんなさい、ペリーヌさんの事信じてあげられなくて…」

ペリーヌ「……いいんですのよ、お気になさらなくて。皆さんを信じられなかったのは私も同じですから……。あとはこの部屋に宮藤さんが……」スヤァ

リーネ「……おやすみなさい、ペリーヌさん」

おはようございます
SS初めてなんでレスがすごくありがたい…
続き行きますね

−−−−−

夜間哨戒

エイラ「やっぱり夜の空は気持ちがいいナー。…そういえば去年のサーニャの誕生日も、夜間哨戒ダッタナ」

サーニャ「うん…。バルクホルン大尉、大丈夫かしら…」

エイラ「大尉まで変な事言い出すなんてびっくりしたナ。……まさか宮藤って奴がいたのは、本当の事だったりするんじゃ…」

サーニャ「……ねえエイラ、去年も私とエイラの二人きりの夜間哨戒だった…?」

エイラ「ナ、ナンダヨ急に……、他に夜間哨戒で飛ぶやつなんて……。……うーん、言われてみれば、誰かいたような……」

サーニャ「きっと……きっと芳佳ちゃんよ。よくわからないけど……きっとそう」

エイラ「ヨシカ?宮藤って奴の話じゃなかったか?」

サーニャ「……そういえば……。でも、宮藤さんの名前はきっと芳佳ちゃんよ、なんとなく覚えてるの」

エイラ「ナ、何だかややこしい事になってきたナ…。そういえば苗字しか聞いてなかったから、朝になったらペリーヌに聞いてミルカ」

サーニャ「うん、でも間違いないと思うわ」

エイラ「今日のサーニャは特に強情なんダナ…」ボソッ

サーニャ「どうしたの、エイラ」

エイラ「な、なんでもないんダナ」

−−−−−



エイラ「今日も疲れたんダナ……。サーニャ、朝ご飯食べれるか?このまま部屋で寝るか?」

サーニャ「ううん、大丈夫。ペリーヌさんともお話ししたいし…」

エイラ「そうダナ。食堂行くか」

ガチャ

ミーナ「あら、お二人ともおかえりなさい。リーネさんが朝食を用意してくれているわよ」

エイラ「昨日の肉じゃがは美味しかったナ。“宮藤”のといい勝負なんじゃないか」

リーネ「宮藤…?も、もしかしてエイラさんも思い出したんですか!?」

エイラ「え?いっ、イヤイヤ!これはその…前食べた味に近いから、前食べたのは宮藤が作ったやつだろうと思って…!」

サーニャ「本当は昨日から思い出していたんでしょ、エイラ」

エイラ「うっ……。……ナンカサ、宮藤って妙に気に障るところもある奴ダナって気がして……その……サーニャとか……」ボソッ

サーニャ「私?私がどうかしたの?」

エイラ「ななっ、なんでもないんダナ!!……とにかく、何だか言いづらくってさ……」

ペリーヌ「そうでしたのね。わかっていたのに、私の事を変人扱いするなんて……勘弁して欲しいですわ」

エイラ「つっ、ツンツンメガネ、いつからいたんだ!?」

ペリーヌ「さっきからずっと食堂にいましたわよ!…で、お二人は他に何か思い出しましたの?」

エイラ「ああ、それなんだけどさ。サーニャが……」

サーニャ「去年の昨日……私と芳佳ちゃんが夜間哨戒に行ったのを思い出したんです」

エイラ「さ、サーニャ!私は!?」

サーニャ「……あとエイラも」

エイラ「ソ、ソンナおまけみたいにぃぃ……」

サーニャ「それと、芳佳ちゃんって名前も…思い出したんです」

ペリーヌ「あら、あなたが名前を……?……って、私もしかして名前言いませんでした??」

シャーリー「私らは何も聞いてないぞ。なんだ、宮藤芳佳って言うのか〜」

ルッキーニ「なんか聞いた事あるよーな?無いよーな?」

エーリカ「なんにせよ、フルネームわかって良かったじゃん」

バルクホルン「ああ、そうだな。……おっ、飯の準備ができたようだぞ。皆席につこう」

−−−−−



エイラ「……うん……?まだ昼過ぎか。今日は早く目が覚めちゃったんダナ。今日の占いでもスルカー」

ペラ

エイラ「ぐっ……縁起でもない。起きてそうそう占いなんてやるもんじゃないなー。おかげで今日一日不安ダナ」

ウィン

エイラ「ん??」

サーニャ「……ネウロイ……」

エイラ「さ、サーニャ、大丈夫か??」

サーニャ「ネウロイが来るわ、エイラ」

エイラ「な、ナンダッテ!?わかった、中佐に伝えてくるナ!」

−−−−−

エイラ「中佐、ネウロイが出たってサーニャが!」

ミーナ「本当に!?警報はまだ出ていないわよ!?でもサーニャさんが言うなら間違いないわね……今すぐ本部に連絡するわ!」

坂本「おいおいどうしたんだ二人とも」

エイラ「少佐、ネウロイが出たらしくてさ」

坂本「なんだと!?誰が出撃できる!?」

エイラ「私はいけるけど、サーニャはまだムリダナ……」

サーニャ「私も……行きます」

エイラ「さ、サーニャ!?大丈夫か?眠く無イカ?」

サーニャ「うん、大丈夫。えっと……他のみんなも連れてきました」

シャーリー「ネウロイだって?私らは全員出撃できそうだ」

ウー

バルクホルン「やっと警報か。どうするミーナ」

ミーナ「たった今、出撃中の連合艦隊により新種の大型ネウロイが確認されたわ。艦隊は交戦中の模様。しかし……あまり長く持たないとの事。今いる9人は全機出撃、艦隊の援護をお願い」

エイラの「なんダナ」が多すぎる気もするが期待
ペリーヌ主人公とは分かってるな

ペリーヌ「お、遅くなりましたわ!」

ミーナ「ぺ、ペリーヌさん?」

坂本「ペリーヌ、お前は休んでいてもいいんだぞ?私達に任せておけ」

ペリーヌ「い……嫌ですわ!私にも出撃させてください!私にだって……みんなを……」

ミーナ「……わかったわ。では、準備をお願い」

みんな「了解!」

−−−−−

艦隊上空

ミーナ「ペリーヌさんは坂本少佐の直掩 に、リーネさんは私の援護をお願い。……全機、攻撃開始!」

坂本「見た事もない大型だな……これではコアを探すのも一苦労だ。ペリーヌ、私は攻撃の合間にコアを探す。その間は頼むぞ!」

ペリーヌ「私に任せてください!」

ペリーヌ(私が……私が坂本少佐を……。いえ、みんなをお護りしなければ。 宮藤さん……あなたはこんなにも重たい気持ちを抱えていらっしゃるのね……)

シャーリー「なんだこいつのビーム、曲がってきやがるぞ!?」

ルッキーニ「こんなの避けるだけで大変だよー!」

シャーリー「ルッキーニ、あまり魔力を使いすぎるなよ!?」

ルッキーニ「そんな事言ったってー!」

>>40
俺も思った
途中からエイラのセリフがライノックスで再生されたww

>>40
>>43
このくらいの方がエイラってわかりやすいかと思ったけど、やっぱり多すぎましたか…

サーニャ「エイラ、私といたら今度こそ危ないわ。だから今回は……」

エイラ「な、なに言ってルンだよサーニャ!私に予知出来ない事なんて無い、大丈夫ダッテ」

サーニャ「……でもこのネウロイは……なんだかいつもと……」

エイラ「サーニャ。私達二人の力なら倒せない敵なんてイナイッテ」

サーニャ「……うん、そうね。エイラ、お願い」

バルクホルン「ハルトマン!あまり突っ込みすぎるな!こいつの攻撃パターンはいつもとまるで違うぞ!」

エーリカ「こいつのビームが変だからだよー!」

バルクホルン「仕方ない…一旦下がれ!私達は魔力を使いすぎた。立て直すぞ」

坂本「………よし。ペリーヌ、任せた!」

ペリーヌ「はい!」

ペリーヌ(あんなビームから坂本少佐をお護りするなんて……。もしも横や後ろから来たらとてもじゃありませんわ……)

ペリーヌ「…くっ……!!このビーム……なんて力ですの……!」

坂本「……な……なんだと?コアが人の形をしているだと!?」

ミーナ「なんですって!?」

坂本「そんなバカな……。いやしかし……我々の敵には違いない。ネウロイ上部中央に攻撃を頼む!」

ミーナ「了解。リーネさん、お願い!」

リーネ「は……はい!」

ミーナ(艦隊への攻撃を防ぐのに魔力を使いすぎたようね……。他のみんなも……)

シャーリー「よし、ルッキーニ!いつもの合体技、いけるか!?」

ルッキーニ「た、多分大丈夫!行くよー??」

シャーリー「合体!!」

ルッキーニ「ぶいーーん!」

キーン

シャーリー「なっ……ほとんど効いてない!?」

ルッキーニ「あれあれ!?なんで!?」

坂本「おい、危ないぞルッキーニ!!」

ルッキーニ「うじゅー!?」

バーン

坂本「ぐぁっ…!!」

ペリーヌ「なっ…少佐!!」

ルッキーニ「…? にゃあああ!?少佐がー!!」

ミーナ「美緒!?なにがあったの!?」

エイラ「少佐がルッキーニをかばって……って、やばい、また来ルゾ」

ミーナ「……。ペリーヌさんは坂本少佐の救援を!他全機は上部中央に攻撃を!…ルッキーニさん、今は戦い集中してください」

ルッキーニ「で、でも少佐がー……!」

ミーナ「いいから!!撃つのよ!!!」

バルクホルン「……行くぞ、エーリカ。最後の力をふりしぼれ」

エーリカ「おっ先ー♪」

バルクホルン「なっ、待て!くそっ!……ずおりゃああああ!!」

キーン

シャーリー「なっ…………嘘だろオイ……?」

バルクホルン「ネウロイが……ネウロイがシールドを展開しているだと!?」

エイラ「ど、どうなってるんだコレ?」

サーニャ「これじゃ…私の火力でも……」

シーン

ルッキーニ「あれ?でも動かないよね??」

ミーナ「ええ、攻撃してこないようね……」

バルクホルン「坂本少佐のこともある、我々は一度退いて様子を見たほうが」

ミーナ「……そうね。私達は無理な機動に魔力を使いすぎてるわ。全機着艦してください」

−−−−−

ペリーヌ「少佐!坂本少佐ぁ!!」

バルクホルン「もはや我々にはどうしようも無いのか……」

エーリカ「ここでの治療じゃ限界があるしね……」

バルクホルン「くっ……。ひとまずあのネウロイを……!!」

ミーナ「行かせないわ」

バルクホルン「ミーナ!あのネウロイが今何をしているのかわからないんだぞ!今すぐ攻撃されたっておかしくない!!」

ミーナ「行っても行かなくても同じ事なのよ!!!」

バルクホルン「なっ……」

ミーナ「勝てないのよ……私達に残された魔力ではもう……!」

バルクホルン「ミーナ……」

坂本「…うぐっ……!!……だ……誰かいないのか……?」

ペリーヌ「しょ、少佐!!大丈夫ですか!?私達はここにいます!!」

坂本「……ペリーヌ……。宮藤はどこにいる……?」

ペリーヌ「宮藤さんは……宮藤さんは今もきっと戦い続けて……」

坂本「……そうか。お前たちが行ってやらなくてどうする……。あいつは待ってるぞ……」

バルクホルン「宮藤…そうだ宮藤だ!我々にはまだ仲間がいる!」

リーネ 「よ…芳佳ちゃん……芳佳ちゃん!一体どこにいるの!?」

ルッキーニ「芳佳ー!早く帰って来てよー!芳佳ーっ!」

エイラ「あいつ、一体どこでナニシテンダヨー!」

シャーリー「宮藤…お前ならきっと、この状況も覆してくれるんだろ??」

ミーナ「宮藤さん無しでは…501が成り立たないのよ……。宮藤さん、一体どこへ行ってしまったの?」

サーニャ「芳佳ちゃん……私の魔道針でもわからないなんて…………」

坂本「……はっはっはっ、……あいつは愛されているな……。私ももう一度だけ……宮藤と……うぐっ……!!」

ペリーヌ「少佐ぁ!!……宮藤さん……どこへ行ってしまったの?お願い……あなただけですのよ、坂本少佐を救えるのは……!」

ペリーヌ「みんな…あなたの事を思い出しましたわ。みんなを……みんなを守るんでは無かったんですの!?宮藤芳佳!!!!」

キィィィ

ルッキーニ「ね、ネウロイがなんか光り出したよ!?」

シャーリー「オイオイ、もうとどめを刺す気か…?」

バルクホルン「くそ、もはやこれまでか……。戦場では常に隣にあったものだ、今更後悔など……。……待て、なんだあの光は??」

エイラ「ネウロイが青白く光ってる……、あんなの見たことないぞ」

リーネ「あの光って……まさか!」

キィィィ

バーン!
ネウロイは砕け散った。

ご飯食べてきます
多分もう少しで終わります

ペリーヌ「そんなまさか……ネウロイが撃墜された……!?」

ルッキーニ「ね、ネウロイからなんか出て来たよ!!」

ペリーヌ「人影……?み、宮藤さん!?」

シャーリー「お、おい、落ちてくぞ!?よし私が…って、ダメだもう魔法力が…!」

ミーナ「だれか今すぐ飛べる人は…!?」

ペリーヌ「私が行きますわ!!宮藤さん!!」

ペリーヌ(もう少し飛ばせて!間に合わせて……!!)

ペリーヌ「間に合えー!」

ガシッ

シャーリー「おおっ、やったぞ!!」

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