男の家

男「ふわあぁ。ねみ」

男「深夜の映画ってのはなんで最後まで見ちまうんだろうな」

男「しかも今思えば大して面白くもねーっていう」

男「あー、だる」

男母「あんた、ぐずぐずしてないで早く食べちゃいな！そろそろ幼馴染ちゃん迎えに来るよ」

男「わーってるよ」ﾓｿﾓｿ

幼馴染「おはようございまーっす」

男母「ほら、言ってる内に来たよ。はいはーい」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

男「もうそんな時間か。めんどくせ」ｶﾞﾀｶﾞﾀ

幼馴染「あ、男っ！お、おはよっ」

男「うーっす」

幼馴染「うん」ﾆｺｯ

幼馴染「あ、じゃ、学校行こっか」

男「おう。ってきまーす」

幼馴染「おじゃましましたー」

通学路


男「ふわあぁぁ」

幼馴染「男、眠そうだね」

男「あぁ、夜中の映画見てたら夜更かししちまった」

幼馴染「くすっ、男相変わらずだね」

幼馴染（男、ホントに眠そうだなぁ。あ、寝ぐせついてる。かわいい…！）

幼馴染（えへへ、えへへ。男かわいいなあ。えへへ）

男「おい、幼馴染。おい、おーいってば」

幼馴染「はっ！な、なに？」

男「どうした？ぼーっとしてさ。呼んでも気づかねーし」

男「てか、涎垂れてんぞ？大丈夫か？」

幼馴染「うえっ！あ、あはは。ちょっとぼんやりしちゃったの！ごめんね」ｺﾞｼｺﾞｼ

男「具合でも悪いのか？おい、ちょっと貸してみろ」

幼馴染「ふぇっ！い、いいって！いいってば！ひゃっ」

幼馴染（うわー！男の手がっ、手が額にぃぃぃ）

男「うーん、熱はねーみたいだな。何にしても無理はすんなよ？」

幼馴染「ふわわわ…」ﾎﾟｰ

男「おい、おーいってば。やっぱなんかおかしいぞ、お前。顔も真っ赤だし」

幼馴染「はわっ！だ、大丈夫！大丈夫だってば！」

幼馴染「それより、早く行こっ。遅刻しちゃうよ」

男「うおっ、もうこんな時間か。急ごうぜ」

幼馴染「う、うん！」

幼馴染（はぁ、ドキドキしたよぅ。心臓に悪すぎー）

幼馴染（私、こんなんで告白なんかできるのかな…）

学校

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

男「結構ギリギリだったな」

男「じゃ、幼馴染またなー」

幼馴染「あ、うん。またお昼休みにねー」

幼馴染（はぅ。この瞬間がいつも寂しい）

幼馴染（なんで男とクラス別なの…）

幼馴染（お昼休みまで長いなぁ）

友「おっはよ！幼馴染」

幼馴染「友ちゃん！おはよ」

友「いやぁ、今日も朝からお熱いことですなぁ」ﾆﾔﾆﾔ

幼馴染「ふぇっ！か、からかわないでよぅ！」ｶｧｧｧ

友「もう、幼馴染はかわいいなぁ！よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

友「今日、男くんに告白するんでしょ？」

幼馴染「うん、そのつもり」

友「てか、いまだに付き合ってないということが驚きなんだけど」

友「うまくいくといいね」

幼馴染「朝からずっと緊張しちゃって…もうヘトヘトだよ～」

友「あはは、そんなんじゃ一日もたないよー？いつ頃告白するつもり？」

幼馴染「えーと、放課後かなぁって思ってる」

友「ふんふん。いいんじゃない？今日も一緒に帰るんでしょ？」

幼馴染「多分」

友「オッケー。がんばれー！」

幼馴染「友ちゃん。ありがとう」