杏子「置いてかれるのは寂しいな…」(150)
杏子「ちょっ…待ってくれ…」
杏子「もうアルバイトはうんざりなんだよ…頼むよ、雇ってくれよ…」
面接官「ぬかしおるw」
杏子「……またダメだった」
杏子「久しぶりに面接までいけたのに、小卒だからってバカにしてさ」
杏子「ニヤニヤしながらさ? こっちは真剣に話してんのに」
QB「学がないんだから体を売ればいいよ」
QB「おっと、風俗に行けと言ったんじゃないよ」
QB「選り好みしなければ肉体労働とかいろいろあるじゃないか?」
杏子「嫌だ!アタシもあいつらみたいな仕事がしたいんだ!正社員で、将来が大丈夫な」
QB「ぬかしおる」
QB「」
杏子「……」
杏子「無駄な時間を過ごしている場合じゃないんだ、とりあえず何か…何かしないと…」
1.職安だ!下手な鉄砲数うちゃ当たるだ!
2.そうか…高認を取って大学に行けば!
3.こうなりゃ仕方ない…なりふり構ってられるか!コネだ!
4.焦ってもしょうがないな(*^o^*)
+3
佐倉杏子 23歳 春の出来事
杏子「そうさ、アタシに足りないのは学歴だけなんだ」
杏子「ならその足りない学を今から補えばいい!」
杏子「簡単じゃん!なんで今まで気づかなかったんだ?」
杏子「……!」
杏子「あははは、遊んでたからだな♪」
杏子「よぉし!そうと決まったら早速勉強だ!」ダッ
―1ヶ月―
杏子「分からない事が大過ぎる…」
杏子「あ~あ、やる気なくなってきちまったな」ゴロンッ
杏子「もともと勉強が特別好きって訳じゃないしな、一人じゃキツいな…」
1.まどかにでも頼ってみるか、無難に
2.さやかか…あんまり頼りならないかもしれないけど話し易いし
3.マミに頼るか、頭いいし丁寧に教えてくれそうだからな
4.真面目に教えてくれそうなほむらを頼るかな
+3
杏子「マミの胸でも揉んで気分を変えよう、なんかこう?幸せになれる気がするんだ」
杏子「よし!マミに教えてもらおう!」ガタッ
~マミ宅~
杏子「……マミはどこだ?」
QB「仕事だよ、平日の昼間にいるわけないだろう?」
杏子「うっ、それもそうだよな…」
QB「やれやれ、また鍵を駄目にして、いつになったら弁償してくれるんだい?」
杏子「しゅ…就職したら…」
杏子「って居ないなら用はないんだ!じゃあなパラサイト」
QB「いいのかな?ぼくを寄生虫扱いして」
杏子「立派に寄生してんだろ? 何だ? 言い訳でもするのかい」
杏子「あっ!わりぃわりぃお前はマミの『ペット』だったな」
杏子「寄生虫のペットを飼うなんてマミの奴は粋だな~」
QB「口の聞き方に気をつけておくれよ」
QB「ぼくはマミの『友達』だよ? いくら小卒の君でも意味はわかるよね?」
QB「ちょっとぼくがマミに口を聞けば、何でも言うことを聞かせられるんだけどね」
杏子「……バカを言うなよ」ピクッ
QB「いやいや本当さ、ぼくからすればマミはチョロQだからね」
QB「佐倉杏子、君がぼくへの態度を改めるんなら、就職の事、マミに言ってやってもいいよ」
1.流石はキュゥべえ!可愛い見た目だけじゃなくて慈悲深いね!
2.嘘つくなよ…チクるぞ?
3.ゴミ箱に入れとくか。
+3
杏子「キュゥべえ…あんた最高だよ…」
QB「よかったよ、君が馬鹿じゃなくて」
QB「じゃあ先ずは様呼びから慣れていこう」
杏子「OKOK、キュゥべえ様」
QB「素直は23の君に残った最後の価値だね、さあ遠慮しないで存分に呼んでごらん?」
杏子「キュゥべえ様…実はさっきからこの会話は録音しているんだ」
QB「……何か言った?」
杏子「後でマミの携帯に送っておくから、よろしくお願いしま~す」
QB「へ?」
杏子「後~キュゥべえ様のお顔、ムカつきますからちょっと片付けますね」
杏子「台所のか…いや居間のでいいかな…」
QB「あ、あの、送るのはやめてくれないかい? ハシャいでただけなんだよ」
杏子「…」ポイッ
杏子「キュゥべえのその後を想像して飯が美味い!」
杏子「食った食った♪」ゲフッ
杏子「……? そういえばアタシ、何でマミの家に行ったんだ?」
杏子「何か…決めて家をでたんじゃなかったっけ?」
1.あっ!食い歩きか
2.うん!立ち読みだ
3.そうか!勉強だ
4.わかんないから帰って寝よう
+3
~夜~
杏子「ふぅ~今日も1日疲れたな」
杏子「1日や2日だらだらしたって罰は当たんないさ」
杏子「思い出すまでゆっくり休もう」
杏子「……」
杏子「zzz」
1.佐倉杏子 26歳 春
2.は!?夢かっ!
3.は!?現実かっ!
+3
―3年後―
杏子「へ~、さやかもとうとう結婚か」
杏子「出席っと」カキカキ
アタシは佐倉杏子26歳、世間一般で言うフリーのアルバイター、俗に言うフリーターだ。
履歴書に空欄等存在しない、所謂エリートアルバイター
そう、隙間なんて空かない…びっしりと書いてある職歴
過度の転職には何かと悪いイメージがあるがアタシには関係ない
勲章? いいや、戦歴さ
貯金だって沢山あるんだぞ!
一人で立派に生き生ける、問題なんか何もない!
杏子「勉強?そんなものは必要ないよ」
杏子「アタシには誇れる、立派な戦歴がある」
杏子「おかしいな…なんだか心が痛いや…」
杏子「落ち着いて…落ち着くんだよ杏子」
杏子「まだ、慌てる様な年齢じゃない」
杏子「まだ二十代だよ? 焦るな…焦ってストレスを溜めちゃダメなんだ」
杏子「心を強く、負けない意志、アタシは強い心を持ってるんだ!」
杏子「………」
1.ブワッ
2.ニコッ
3.アハハハ
+3
杏子「笑って、そうだよ!笑うんだ!」
杏子「明るい気持ちになればこんな痛み!」
杏子「あは、あはははは」
杏子「はは…ははははは」
お隣「うるせぇ!」ドンッ
杏子「」ビクッ
1.…すいません
2.黙ってろ!
+2
杏子「うるせぇ! 家賃払ってんだから好きにさせろ!」
杏子「あははははは!!!」
ドンッ ドンッ
杏子「ははははは!!!!」
ドンッ
杏子「……ち、ボロアパートが」
杏子「ふんっ」スクッ
ガチャ、バタン
―公園―
杏子「つまらない、最近なんも楽しくない」
杏子「自然に笑ってたのっていつだったかな…どれぐらい前のことだったんだろう」
まどか「あれ?」
杏子「ん…?」チラッ
杏子「……まどか」
1.杏子…ちゃん?
2.杏子ちゃんwww
+2
杏子「ひ、久しぶり…」
まどか「うん、久しぶりだね~元気だった~?」
杏子「え? あ、ああ!元気さ!」
杏子「今日は天気もいいし尚更さ!」
まどか「そうだね~絶好のお散歩日和だよね~」
まどか「今日はお休み取ったからのんびりしてるんだ~」
杏子「あはは、そうか」
まどか「杏子ちゃんもお休みなの~?平日だけど~」
杏子「……うん」フイッ
まどか「そっか~よかったね!」
杏子「え?な、何がだい?」
まどか「だってずっと無職だって聞いてわ」
まどか「心配してたんだもん、そっか~やっと定職つけたんだね~」
杏子「定職?」
まどか「あれ?」
杏子「いやなんでもないよ! そう、シフトで休みなんだ!」
杏子「そういう…ほら?サービス業だから平日にいてもおかしくないだろ?」
まどか「うん♪ ねぇねぇ? どんな所で働いてるの~?」
杏子「…秘密さ」
まどか「え~なんで~」
杏子「いや、だって場所とか知られたら…その」
まどか「ひやかしになんか行かないよ~」
杏子「でもさ…いろいろ事情があるから…」
まどか「そうなの~」ニコニコ
まどか「杏子ちゃんの今をもっと知りたいの~わたし~」
杏子「し、しつこいぞ…」
まどか「見栄はって嘘ついてたりしないよね~www」
1.嘘じゃない!あんまりしつこいと怒るぞ!
2.ああ嘘だよ!だったらなんだ!?あっ!?
3.ああ嘘さ!だから仕事を紹介しやがれ!
+3
杏子「鋭いじゃないかまどか、嘘を見破るなんて」
まどか「なんだ~やっぱり今も無職なんだねwww」
まどか「ねぇねぇ?今どんな気持ちなの?職歴が0で小学校でただけの気持ちってwww」
杏子「ああ、最高に下位って気分だよ」
まどか「だよね~、どうして就職しないの~www」
杏子「……」
まどか「ねぇねぇ?」
杏子「…」
まどか「なんで黙っちゃうのかな~?」」
杏子「うるさいな!しつこい!」
まどか「だって心配なんだも~んwww」
杏子「だったらお前がアタシに仕事を紹介すればいいんだよ」
まどか「???」
まどか「……何を言ってるのかわかんないんだけど」
杏子「お前の仕事はなんだ? どういう職種なんだ?」
杏子「なぁ!当然下っ端でいいから口添えしてくれよ」
杏子「頼むよ」
まどか「……」
1.ビクッ
2.ピクッ
3.プルプル
+3
まどか「ふふっ」プルプル
杏子「なんだよ…」
まどか「ははwwみじめ過ぎるよwww」
まどか「もう杏子ちゃんたら本当のダメ人間なんだからwww」
杏子「んなのわかってるよ! だからこうやって」
まどか「うんうんwww素直だねww」
杏子「ぐっ」
まどか「ごめんねww面白かったからついwww」
まどか「はは、はぁ。……安心して杏子ちゃんの熱意は伝わったから」
杏子「え? じゃあ!?」
まどか「嫌だよ~だ」
杏子「」
まどか「wwwwww」
まどか「ふぅ」
まどか「ああ、面白かった」ニコッ
まどか「見掛けて追いかけて来てよかったよ~」
杏子「……最初っからわかっててからかいにきたのか?」
まどか「うん♪知ってるに決まってるよ~じゃなきゃ貴重なお休みの時間を割いたりしないもん」
杏子「まどかは変わったな…昔はあんなに…」
まどか「杏子ちゃんも変わったよね~ダメな方にwww」
杏子「ふんっもういい、コネくれないんならお前なんかに興味ないからな」スクッ
まどか「待ってよ~もうちょっとお話しよ~」
杏子「ついて来るな!」
まどか「待ってったら無職ちゃん」
まどか「間違えちゃった~杏子ちゃん待って~」
まどか「どうせ暇なんでしょ~」
マミ「あらあら、仲良しさんね」
まどか「あ、マミさん」
杏子「……」
マミ「うふふ、こんにちは鹿目さんに」
1.佐倉さん
2.佐倉さんwww
+2
杏子「んっ」
マミ「久しぶりじゃない? 元気してた?」
杏子「別に…」
まどか「実はねマミさん」
マミ「ん?何?」
まどか「杏子ちゃんは今ね~」
杏子「無職だけどそれが?」
まどか「自分で言っちゃったwww」
杏子「このぉ…何がおかしい!?」
まどか「杏子ちゃん♪www」
杏子「付き合ってられるか!」
まどか「そんなこと言わないでよ~」
マミ「……まだ、決まってなかったの?」
杏子「……遊んではいない」
まどか「え!?じゃあ遊ばれてたの!?」
マミ「そう、なら今は何を目指してるの?」
杏子「いろいろ…だけど」
マミ「……お金は大丈夫なの?」
杏子「なんとかな、用事あるからもう行っていいか?」
まどか「用事?え??」
マミ「ねぇ佐倉さん、よかったらお茶でもしない?無理にとは言わないけど」
まどか「ねぇマミさん、わたしもいい?」
マミ「ええ」ニコッ
1.絶対にいかない!
2.カスまどかがいるからヤダね
3.…いいよ
+3
―喫茶店―
マミ「私の奢りだから遠慮しないでね」
まどか「ええ~そんなの悪いですよ~」チラッ
杏子「……アタシも自分で払うよ」
マミ「2人共遠慮しちゃって、たいして掛からないんだから気にしないの」
まどか「でも…」
マミ「ね?」ニコッ
まどか「じゃあ、お言葉に甘えて」
杏子「ちっ」
杏子「……やっぱりいいよ、自分で払うから」
まどか「杏子ちゃん…マミさんが言ってるんだよ…」
まどか「意固地なのはどうかと思うな~」
まどか「マミさん」
マミ「どうしたの?」
まどか「杏子ちゃん、もしかしたらさっきのお金のことを気にして…」
杏子「またいらんことを…」ボソッ
マミ「……そうなの?」
マミ「そうだったら余計なことを言ってしまってごめんなさい」
マミ「何も思うところはないの、ただ私が誘ったからってだけなの」
まどか「そうだよ杏子ちゃんwww」
まどか「♪」パクパク
杏子「…」イライラ
マミ「…」チラッ
マミ「ねぇ、佐倉さん」
杏子「なんだよ」
マミ「もし、当てがないんだったらなんだけど」
マミ「私の働いてる所でやってみる気はない?最初は雑用みたいなことになるけど」
杏子「……」
杏子「マジで!?」ガタッ
まどか「嘘だよ」
杏子「やっぱりな!クソっ」
マミ「ちょっと鹿目さん…」
まどか「ジョークだよマミさん」ニコッ
杏子「結局どっちなんだよ!? 人で遊ぶな!」
マミ「どうしてそんな態度をするの? 善意で言ってるつもりなのに」
まどか「うん、善意だってすぐわかるよね~」
杏子「どっちだ!? 本当に雇ってくれるのか? 違うのか?」
マミ「大きな声は周り迷惑よ佐倉さん」
杏子「答えろよマミ!」
1.佐倉さん、もう少し態度とかあるんじゃないの?
2.本当、雑用でもいいならだけど
3.静かにって言ったでしょう!
+3
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