モバP「ガチれば出来ないことはない」 (74)
モバマスSSです。
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すみません、他が忙しくて中々書けずにいました。
野球シリーズだったりします。
巴「お……」
ありす「む…」
みく「にゃー…」
友紀「ビールおいしー」プハー
ゲームセット!
巴「よっし!」グッ
ありす「あう…」
巴「来たでP! 遂にAクラス確定じゃ!」
P「おぉ、そうか。それはよかった」
P(何年ぶりだっけかなぁ…)
ちひろ「今調べましたけど…16年ぶりでした」
P「16年前って誰がいた時代だろう…」
ちひろ「えーっとこの方たちです」
P「うわ…凄いメンツだな」
巴「ほぉ…生まれてないウチでも知っとるわ」
友紀「キャッツに行った選手も、レパーズに行った選手もいるね」
P「まぁ、年棒上がったら出ていかざるを得ない選手もいるからな」
巴「確かにそうじゃ。しかし、今はこのAクラスの気分に浸るんじゃ」
ありす「暫くAクラスだったのに…」シュン
P「まぁ、そういう時もあるさ」
ありす「私が見始めてから殆どAクラスにいたのでBクラスなんて実感が湧きません」
巴「ウチとは偉い違いじゃのぉ…」
みく「にゃにゃ、つまり、甲子園でCSをやるんだにゃ?」
P「このまま阪神が二位だったらな」
みく「そ、そんな不吉なことは言わないで欲しいにゃ」
巴「こっちに勢いがあるけぇ、分からん」
みく「ま、まぁ、いいにゃ。えーとPチャン、CSって二戦先取で決まるのにゃ?」
P「そうだな」
巴「ウチは、間違いなくマエケンとバリが先発じゃの」
みく「みくの方も、能美ニャンとメッセチャンで決まりだにゃ」
P「エース対決と外国人対決か…」
巴「万が一どちらかが負けても、うちには10勝カルテットがおるから完璧じゃ!」ドヤ
P「短期決戦だから何が起こるか分からないけどな」
友紀「ま、どっちのチームが来るか楽しみにしてるよー」アハハ
P「首位の余裕だな」
ちひろ「この間友紀ちゃんと一緒にテレビで見てましたが、強いですねー」
友紀「だよねー。中継ぎから抑えまでしっかりしてるから六回過ぎれば大分楽になるしね。それにワンポイントもいるし、凄いよ」
P「確かに継投がしっかりしてるチームは安定して強いな。ちょっと前のJFKとかYFKとか」
友紀「そうそう。結局は点数を取られなきゃ負けないルールだからね」
みく「またあんなのが欲しいにゃ」
ちひろ「そう言えば、今の試合でこっちのリーグはAクラスBクラスが決まっちゃったみたいですね」
P「えぇ、そうですね」
ちひろ「えーっとあっちは?」チラッ
P(あっちは…なぁ)
若干試合や日程が前後しているかもしれません。
すみません。
まゆ「うふふ…」
穂乃香「とりあえず優勝出来てよかったです」
まゆ「また、東郷さんとお会い出来ますねぇ」
智香「ま、まだ二位ですもんね。奈緒ちゃん」
奈緒「そ、そうそう。親に聞いた話だと九月に失速するって言ってたけど何とかなってるじゃねぇか」
洋子「何とかなると思うんだけどなぁ…」
柚「一ゲーム差ってことはさ、なんかあったら逆転出来ちゃうね」
唯「くしゃみしてる間に入れ替わっちゃいそうだよね」
柚「さ、流石にそれは何とも言えないけどさ…」
ちひろ「なんだか殺伐としてますね…」
友紀「あそこには入りたくないなぁ」
ありす「何があったんですか?」
P「えーとな」
まゆ「皆さん競ってるんですよねPさん?」
P「そうそう。二位から四位までのゲーム差が3とかだったはず」
ありす「なるほど…。接戦ですね」
友紀「でも、パイロンズもスターズと接戦じゃなかったけ?」
ありす「まぁ、それは否定しませんが、Bクラス同士の争いですし」
まゆ「こっちのリーグだとAクラスとBクラスの境界ですからねぇ」
巴「まさに天国と地獄ってわけじゃの」
ありす「確かに、AとBでは天国と地獄でしょうね…」
ありす「というより一つ気になっていたのですが…」
ありす「なんで、佐久間さんはPさんの横にずっといるのでしょうか?」
まゆ「え?それはですねぇ、それが一番自然だからですよぉ」
ありす「は、はぁ…?」
ちひろ「まゆちゃんプロデューサーさんのお仕事の邪魔はしちゃダメですからね?」
まゆ「分かってますよ、そんなこと」
桃華「全く注意しないPちゃまもPちゃまですわ」
P「お、桃華来てたのか」
桃華「えぇ、レッスンが終わりまして先ほど。わたくし頑張りましたのよ?」
P「そうか。お疲れ様」
桃華「それだけですの?」
P「ん?あぁ、なるほど…お疲れ様」ナデナデ
桃華「そ、それでいいですわ」フフン
友紀「あー…」
巴「なっ!」
まゆ「……」ニコッ
ちひろ(なんでしょう…事務所の温度が下がったような気が)
唯「なんか静かになったね?」
柚「どうしたんだろ」
柚(まぁ、予想はつくんだけど…)
巴「Pは誰にも彼にもそういうことをするんか?」
友紀「まぁ、そんな気がするけどねぇ…。あ、ビールなくなっちゃった」
まゆ「うふふ」
P「いや、誰にでもやってるわけじゃないけどな」
まゆ「本当ですかぁ?」
P「あ、あぁ」
ちひろ「確かに私は撫でられたことはないですね…」
友紀「それは当然な気もするけどなー」アハハ
ちひろ「あはは…」
ちひろ(なんだかちょっとだけ釈然としません)シュン
ありす「大方アイドルだけ。とか言い出すんでしょう」
P「ははは…」
洋子「あ、私は撫でられたことないですねー」
ちひろ「ほら、洋子ちゃんは大人ですし…」
巴「ウチらを子供扱いしとるけ?」
P「いや、その…」
P「ふぅ、酷い目にあった」
洋子「あ、そう言えば、今週にでもウチに来るんでしたっけ?」
P「あぁ、その予定なんだが…」
洋子「なんか予定でも入っちゃった感じですか?」
P「いや、そういうわけでもないけど…」
洋子「んー?あっ、なるほど。そういうことですね」
P「何を頷いてるんだ?」
洋子「その歯切れの悪い感じからするとまだ、誰かいないか気にしてますね」
P「まぁ、当たらず遠からずかな」
P(巴とまゆが凄い剣幕だったからなぁ。巴は露骨に不機嫌になるし、まゆはこころなしか腕を掴む力が強くなったし…)
洋子「ふーん?ならいいですけど。ちゃんとお母さんにも言っておいたしちゃんとしてくださいね?」
P「あぁ、そりゃ勿論」
洋子「ならいいですけど。あ、移動は飛行機ですよね?」
P「そうだな…。事務所で集合してバス乗った方がいいか?」
洋子「そうですね。そっちの方が良い気がします」
P「それじゃ、そういうことで」
ちひろ「なんだか今日は皆積極的でしたね」
P「そうですね。きっとチームの順位決まってきたからかなと」
ちひろ「そう言えば、もう終わりますもんね野球も」
P「えぇ、シーズンは終わりそうですね」
ちひろ「野球終わったら皆なに話すんですかね?」
P「さぁ?基本的に野球を抜きにしても仲良いですからね」
ちひろ「皆仲良いですよね」
P「えぇ。嬉しい限りです」
ちひろ「私も事務員として嬉しいです」
ちひろ「さ、それじゃ、すっきりして福岡に行きますかっ!」
P「えぇ。え?ちひろさんも来るんですか?」
ちひろ「え?あ、いや、言葉のあやですよ言葉のあや!」
ちひろ「流石に皆お仕事してるのに行けるわけないじゃないですかもう」
P「そうですね。すみませんでした」
ちひろ「いえ、そんな謝らなくても…」
P「代わりにちひろさんが行きますか?」
ちひろ「い、いえいえっ。どうぞ行ってらっしゃいませ」
P「分かりました。精一杯頑張ってきます」
翌日
洋子「お、プロデューサーおはようございます」
P「おはよう。早いな」
洋子「久々に帰りますからね。いつもより早く目が覚めてしまいました」
P「遠足前の子供みたいだな」
洋子「…む。そんな子供じゃないですって」
P「そうだな悪い悪い」
洋子「ま。別にいいですけどプロデューサーですし。それじゃ行きましょ」
P「そうだな」
飛行機
P「日本国内を飛行機で移動すると本当に時間が掛からないよな」
洋子「そうですね。あっという間です」
P「1-2時間で着くって考えると凄いな」
洋子「ですね。あ、そうだプロデューサー」
P「ん?なんだ?」
洋子「向こうに着いたらちょっと歩きませんか?」
P「別にいいけどどこか行きたい所でもあるのか?」
洋子「いえ、ランニングでもどうかなって…最近プロデューサーあんまり運動してませんよね?」
P「どうしてそれを…?」
洋子「車通勤ですし、毎晩遅くまで仕事してるから嫌でも気がつきますって。きっと他の皆も気づいてますよ?」
P「う、薄々運動しなきゃなって思って部屋で腹筋とかしてたがダメか…」
洋子「駄目ってことはないですけど、この際今は私しかいないんで一緒に運動しましょう!」
洋子「駄目…ですか?」
P「そうだな。走らないとな久々に。なるべく膝を痛めないコースにしてくれよ」
洋子「そこは勿論。昔から走ってる所ありますから」
P「そういや、全然関係ないんだけどな」
洋子「はい?」
P「ファルコンズはCS出れそうか?」
洋子「本当に関係ないですね…。そうですねーきっと行けると思います」
洋子「あ、そう言えば…」
P「ん?」
洋子「色々な人から聞いているんですけど、プロデューサーはアイドルと野球を観に行くとか?」
P「誰から聞いたか知らないけど確か行ってるな」
洋子「私とも行っちゃいますか?」
P「え?試合やってたっけ?」
洋子「福岡でやってるかは分からないですね!」
P「あ、そうなのか」
洋子「降りたら調べてみましょう」
空港
P「どうだー?」
洋子「むむむ…あ、やってますよ。ほら、ドームで」
P「お、そうなのか」
洋子「そうですね。そうしましょう!」
P「分かった」
P(これで主要な球場全部制覇したのかな…)
洋子「あ、あと一ついいですか?」
P「なんだ?」
洋子「お昼ご飯にはちょっと早いですから先に実家に荷物置いて走りませんか?」
P「さっき言ってたな」
洋子「あ、スーツ以外持ってますか?流石にスーツに革靴は走り辛いかと…」
P「あぁ、そこらへんは最近色々学んで着替えは持ってるよ」
P(まぁ、まず今日は東京に帰れないだろうし…)
洋子「準備いいですねっ!それじゃ行きましょう」
洋子の家
洋子「ただいまー」
P「お邪魔します」
洋子母「あら、お帰りなさい。あ、こんにちは」
P「どうもいつもお世話になっています」
洋子「あ、プロデューサーこっちこっち」
P「あ、分かった。それじゃ、また後でしっかりとご挨拶させて頂きます」
洋子母「はい。分かりました。全く洋子ったら何かいいことがあったんでしょうかね?」
P「さぁ…?」
外
洋子「うーん日差しが眩しいねー!」
P「もう十月になりそうなのにな」
洋子「お日様も頑張ってるんだから私達も頑張らないとですね。それじゃいきましょー!」
P「元気だな洋子は」
P(いきなり走って大丈夫かな俺…)
P「って最初は歩くんじゃなかったのかよ」
公園
洋子「大丈夫ですか?」
P「あぁ、全然問題ないぞ」
洋子「意外に体力ありますねプロデューサー」
P「自分でも驚いてるよ」
洋子「公園に着いちゃいましたし、ちょっと歩きましょうか」
P「そうだな」
洋子「やっぱり、運動は楽しいですよねー」
P「体動かすと気分が晴れていいよな」
洋子「ですよねっ!」
P「こんなに晴れてるしな」
P「ほれ」
洋子「なんですか?あ、タオル…」
P「走るんだったらいると思って余分に持ってきておいたんだ。使ってくれ」
洋子「あ、ありがとうございます。流石プロデューサーですね。準備がいいというか」
P「そんなことはないさ」
洋子「ちょっと、長袖着てたから汗掻いちゃったんですよねー。あー、タオル気持ちい…ってどこ見てるんですかプロデューサー」ジー
P「い、いや、なにも見てないって」
P(汗拭くのがちょっと色っぽいとは思ったけど…)
洋子「別にいいですよ?プロデューサーさんなら♪」
P「そ、そうか…あはは」
洋子「そうですよ。さ、それじゃ、もうひとっ走りして帰りましょうか」
洋子の家
P「さ、流石に往復だと息上がるな…」ゼェゼェ
洋子「わ、私も高校の時なら全然平気だったんですけど…久々だと流石に疲れました」
洋子母「洋子、いきなり外に行ったと思ったら走ってきたのかい。プロデューサーさんを連れて」
洋子「いや、飛行機の中でね、走ろうって話になったからさ…」
洋子母「とりあえず、シャワー浴びてらっしゃい」
洋子「はーい」
洋子母「洋子がとんだご迷惑を…」
P「いえいえ、私も最近運動しなきゃなと思っていた所でしたので」
洋子母「そう言って貰えると助かります。あ、プロデューサーさん先にお風呂どうぞ」
P「え、いや、でも…」
洋子母「遠慮なさらずに」
P「そ、それでは失礼します…」
P(仕事の話をする前に風呂を借りるってどうなんだろうな…)
P「洋子。先にお風呂貰ったよ」
洋子「分かりましたー。あ、プロデューサー、クールダウンのストレッチ手伝って貰っていい?」
P「え、いや…俺男だぞ?」
洋子「大丈夫大丈夫。ジャージ着てるし背中押して貰うだけだから」
P「ならいいけど」
洋子「そそ。それじゃお願いしますね」
P「分かった」グー
洋子「そのままゆっくりお願いします」
P「こんな感じか?」
洋子「そんな感じです」
P「柔らかいな」
洋子「まぁ、ストレッチは入念にやってますから。怪我したくないですし」
P「怪我すると全力で出来なくなるしな」
洋子「そうですね。それに、心も怪我しちゃう気がして」
P「そうだよな。俺は踊ったりしないから分からないけど気持ちは分かる」
洋子「分かってくれて嬉しいです!」
P「そう言えば、洋子」
洋子「は、はいなんですか?」
P「試合って何時からなんだ?」
洋子「えーと、お昼からだったんで二時ですね!ありがとうございます。シャワー浴びたら出ましょうか」
P「分かった。えーと、それまで俺はどこにいればいいんだ…?」
洋子「この部屋にいていいですよ。あっ!でも、何も弄っちゃダメですからねっ!」
P「分かってるって」
洋子「随分と物分りがいいですね…」
P「さて…何をしたものか」
ピリリリリ
P「ん?電話か。はい、Pですが…」
ちひろ『あ、私です。分かりますか?』
P「ちひろさんですね。どうかしましたか?」
ちひろ『あ、はい。そうです。今お時間いいですか?』
P「どうかしましたか?」
ちひろ『いえ、大した用事じゃないんですが、お仕事の件で…』
P「十分大したことじゃないですか。どうかしましたか?」
ちひろ『あ、はい。実は――』
P「なるほど、ウチのアイドルがCS放送の副音声でプロ野球のゲストに」
ちひろ『そうなんですよ。巴ちゃんは、地元でやっているので問題ないじゃないですか』
P「そうですね。他はどうなんですか?」
ちひろ『はい。キャッツがやはり芸能界でもファンが多いせいか難しい感じですね』
P(また友紀は難しいのか…)
ちひろ『スパローズの方は奏ちゃんにオファーがありました。なんでも、90年代の選手も知ってるのと、見た目とのギャップがいいらしいです』
P「あぁ、なんか分かる気がします」
P(普段クールな奏が少しだけ頬を上気させて野球について語るのはいいな)
P「あれ、李衣菜は?」
ちひろ『えーとですね…。李衣菜ちゃんはお仕事入ってまして』
P「なるほど」
ちひろ『あと、みくちゃんも乗り気だったんですが…』
P「どうかしましたか?」
ちひろ『語尾がキャッツっぽいと言われてしまいましたね…』
P「なるほど。あとは大体平気ですか?」
ちひろ『そうですね。二人いるところは大体セットでオファーが来たりこなかったりという感じですね』
P「そうですか。わざわざありがとうございます」
ちひろ『いえいえ、それでは失礼します』
P「はーい。…ふぅ」
洋子「電話は終わりましたか?」
P「お、洋子出てきたか」
洋子「もう、髪も乾かしていつでも出れますよ!」
P「それじゃ、行こうか」
洋子「そうですね! お母さんには話を通しておいたんで」
P「お、ありがとう。一度挨拶だけしていくから先に出ておいてくれ」
洋子「えーと、唐人町だから…」
P「洋子は行ったことあるのか?」
洋子「ありますけど、子供の時ですね」
P「そうか」
洋子「だから、久々ですね。確か…百打点カルテットの時です」
P「ダイハード打線の時か」
洋子「なんですそれ?」
P「まぁ、そういう呼び方があったんだよ」
洋子「そうなんですね。しかし、四人も百打点って凄いですよねー」
P「点取り過ぎだよな本当に」
洋子「私がピッチャーだったら監督に頼んで先発から外して貰いたいです」
P「確かにやりたくはないよな」
洋子「今その時の選手って残ってますかね?確か猪口選手がオリオンズにいた気がしましたけど」
P「いたな。奈緒が結構好きっぽいぞ」
洋子「そうなんですね。あとは…」
P「河崎が海を渡ったぞ」
洋子「あ、そう言えば、メジャーリーグへ行ったんですよね!」
P「あぁ、自分の夢の為に安定を捨てた凄い選手だよな」
洋子「かっこいいですね!」
ヤフオクドーム
洋子「大きいですねー!」
P「大きいよな。そういえばここの屋根って開くらしいぞ」
洋子「なんだか、特撮モノの秘密基地みたいですね」
P「言われてみれば確かにそうだな…」
洋子「さっ、中に入りましょうか」
洋子「ファルコンズの監督っていつ見ても若々しいですよね」
P「この間ニュースか何かで見たが、未だに柵越えを打てるらしいぞ」
洋子「それは凄いですね!確か、自分の確信した打球がホームランにならなくて引退を決めた人もいるはずなのに」
P「だよな。腰を筋肉のコルセットで補強しているらしい」
洋子「全然意味が分からないですよ…」
P「言ってて俺も意味が分からないよ。だけど現役の時は身体能力お化けだったぞ」
洋子「凄いですね」
P「今、糸居って選手がいるだろ?」
洋子「あ、いますね」
P「あれみたいな感じだよ」
洋子「なるほど…」
P「選手登録して代打俺とかやってくれないかなぁ…」
洋子「あの体格だったらまだ打てるかもしれませんね…」
P「そう言えば、洋子は好きな選手とかいるのか?」
洋子「勿論いますよ。誰だと思います?」
P「今もいるか?」
洋子「はい。ちなみにピッチャー二人とバッター一人です」
P「なるほどなぁ…もう少しヒントくれ」
洋子「そうですねぇ…。ピッチャーは先発と中継ぎが一人ずつですね」
洋子「あと、今投げてないピッチャーで好きだったのは齊藤和美選手ですね」
P「分かった。先発は攝津、中継ぎは千加だ」
洋子「流石ですねプロデューサー!」
P「まぁ、ヒント貰ってやっとだけどな」
洋子「バッターは分かりますか?」
P「多分…ハッセ?」
洋子「正解です。長谷河選手です」
P「最近打ってるよな」
洋子「…まぁ、目立たないんですけどね」
P「打ってても目立たないって悲しいな」
洋子「で、でも、200本打てるかもしれないんで注目しておいた方がいいですよっ!」
一回
P「いきなりピンチだな」
洋子「四死球は与えちゃダメですよね本当に」
カキーン
P「あ、打ち損じた」
洋子「相手に助けられましたね…」
カキーン
洋子「あっ!あー…点が入っちゃいました」
*
P「一番ファーストって珍しいよな」
洋子「個人的な感覚ですけど、ファーストは3.5.7にいそうな気がします」
P「俺もそんな感じだよ」
洋子「一番はショートとかセンターがいいですね」
P「分かる分かる」
二回
P「また走られたな…」
P(完璧にモーション盗まれてるなコレは…)
カキーン
洋子「あー…あっ!また点入っちゃいました」
洋子「今日はキツいですかねプロデューサー?」
P「どうだろうな。まだ序盤だし何とも」
四回
ショウリニムカッテツキススメー
ウチマクレ ウチマクレ‐
カキーン
P「来たぁ!」
洋子「やった!」
P「これで、一点差だな」
洋子「えぇ、やはり、四死球を与えた後だとピッチャー的にも投げ辛いんですね」
P「まぁ、少し罪悪感もあるだろうしな。しかし、本田はよく打ったよ」
六回表
洋子「やっぱり、ミスから失点ってするんですね」
P「まぁ、お互いプロだしな」
洋子「私も気を付けなきゃいけないですね」
P「うん?」
洋子「いや、ほら、ミスから崩れちゃいけないなって」
P「確かにな」
P「パスボールに、ワイルドピッチか…」
P(こりゃ、次の球は甘いコース間違いなしだな…)
洋子「抑えられますかね…」ドキドキ
カキーン
洋子「あー、やっぱり、ダメでしたね」
P「そうだな」
P「こりゃ決まったかな…」
洋子「気づいたら5-2ですからね…」
六回裏
カキーン
P「お、一点返した」
洋子「まだ、二点差だと少し希望が見えますよね」
P「そうだよな。あ、そう言えば、何か食べるか?」
洋子「えーと、平気です。ありがとうございますね」
八回表
ガキィン
P「あ、打ち損じた!」
洋子「でも、高い!」
P「あー、間に合わないか…」
洋子「なんだか、アキレスと亀みたいに差が縮まらないですね…」
P「6-3か…ちょっとこの回でそれは辛いよな」
八回裏
フォアボール
P「ん?満塁か?」
洋子「今日最高のチャンスですよ!」
P「ホームランだと逆転か」
洋子「ドキドキしてきました!」
カキーン
洋子「きゃあ!」
P「よっし!」
洋子「二人帰ってきました!」
P「あと一点だ。もしかしたらあるかもな」
洋子「一番ファーストもいいですね!」
P「慣れてくるといいなこれも」
九回裏
P「お、長谷河だ」
洋子「ガチれば打てるはずです…!」
カキーン
P「よしよしよし!」
洋子「このままサヨナラを!」
カキーン
P「続いた!」
洋子「流石、名誉生え抜きですっ!」
P「一・三塁かこれはあるぞ…」
カキーン
P「追いついたぁ!」
洋子「やったぁ!Pさん」ギュ
P「お、おう…。よし」
洋子「あ、い、今のナシで。ごめんなさいプロデューサー」カァァ
P「いや、気にしてないって。しかし、追いついたな」
洋子「このままサヨナ…流石に無理でしたね」
十回裏
カキーン
P「お、サヨナラのランナーが出たな」
洋子「ここでサヨナラにしたいですね」
P「次は長谷河か…」
洋子「首位打者の力を見せて欲しいです…ね」カキーン
P「おっ!これもしかして…」
洋子「え、あ、落ちたー!回れー!」
P「行け行け!」
洋子「セーフ?やったー!」
P「サヨナラだ」
洋子「劇的ですねプロデューサー!」
P「だなぁ」
駅
洋子「いや、本当にすごかったですね!」
P「あぁ、まさかあんな逆転劇が見れるとは」
洋子「これで、ゲーム差が広がって盤石になりましたね!」
P「ちょっとは楽になったのかもな」
洋子「あー、見に来て良かったです! あ、電車来ましたよ」
P「お、そうだな」
おっつおっつ。
そう言えば>>1ってこれと古典以外に何か書いてたりするの?
洋子「きっと事務所でも誰か叫んでるでしょうね」
P「そうだな容易に想像がつく」
洋子「あ、そう言えば、今日はこれからどうするんですか?」
P「えっと、とりあえず親御さんに説明してから…適当な宿を探して」
洋子「あ、だったら、ウチに泊まって下さいよ」
P「え?」
洋子「いや、多分ウチの周りにホテルなんてないですから」
P「そうなのか?」
P(確かに駅周辺でしか見なかったな…)
洋子「それに、私も明日レッスンありますから一緒に帰るんじゃないんですか?」
P「その予定だけど…」
洋子「なら、いいじゃないですか。大丈夫。余ってる部屋があるんで」
P「…悪いな」
洋子「気にしないで下さい!」
洋子の家
洋子「ただいまー!」
洋子母「お帰りなさい」
P「失礼します」
洋子母「あ、お疲れ様でした。洋子が何か迷惑を…」
P「いえいえ。そんなことはありませんよ」
洋子「あ、お母さん。プロデューサー今日ウチ泊まることになったから」
洋子母「そうなんですか?どうぞ、ごゆっくり」
P「あ、はい。すみません失礼します」
P「それでは、まず洋子さんのこれまでのアイドルの実績についてお話ししたいと思います」
洋子母「はい」
洋子「あ、お母さん。私、ご飯作っとくよ」
洋子母「あ、ちゃんと作りなよ?プロデューサーさんに恰好付けたりしなくていいからね」
洋子「なっ…!わ、分かってるって。もう…」ブツブツ
洋子母「すみませんねぇ」
P「いえいえ。それではですね――」
P「――最近だと、こういう感じのダンスにも力を入れてますね」
洋子「わわっ、なに見せてるんですかプロデューサー!」
洋子母「別にいいじゃない。へぇ、こんなことやってるんだ」
洋子「べ、別に変なことしてないからねっ」
洋子母「分かってるって。たまにテレビで観たりグラビアだっけ?ああいうのにも出てるの見てるしね」
洋子「え、見てるの?」
洋子母「洋子があんまり教えてくれないからね。それより、夕飯大丈夫なの?」
洋子「あっ!」
洋子母「騒がしい子ですみません…」
P「いえいえ。あの元気と笑顔は見ていて眩しいですから」
洋子母「そう言って貰えると嬉しい限りです」
P「いつもこっちが力を貰ってますよ。運動も好きで感情表現が豊かで…」
洋子母「プロデューサーさん、ちょっと」クイクイ
P「はい」
洋子母「さっきから洋子が聞き耳立ててるみたいです」ヒソヒソ
P「え?」
P(あ。本当だ…耳まで赤い)
洋子母「洋子は満更でもなさそうですし、これからもお願いしますね」
P「えぇ、こちらこそよろしくお願いします」
*
洋子(あー、味見しなきゃ…ヤバい。味分からないよ)
リビング
洋子「プロデューサーさん?」
P「どうかしたか?」
洋子「お酒とか飲みませんか?」
P「別にいいけど」
洋子「実は、さっき地酒見つけたんですよ」
P「なるほど」
洋子「こんな機会ないですし一緒にどうです?」
P「なるほどな。それじゃ頂こうかな」
洋子「それじゃ、私の部屋に来てください。流石にリビングだと迷惑なんで」
P「分かった」
P(そういや、お酒強いんだっけか洋子)
>>44
シリーズは書いてないですね。
ちらほら短編は書いてますけど。
洋子の部屋
洋子「あー、ぷろれゅうさー飲んでます?」
P「あぁ、中々旨いなこれ」
洋子「ふぇすよねぇ」
P「洋子、もうお開きにするか?」
洋子「い、いやいや、何をいってるんですかぁ?まだ夜はこれからですよー」
洋子「今日はぶれーこーです」
P「顔赤いし、無理するなよ」
P(地酒ってそれなり度数高いはずだし…)
洋子「顔が赤いですかぁ?それはですねぇ、健康の証なんですよぉ」
P「まぁ、確かに血の巡りが良いってことだしな」
洋子「さっすがですねPさん。その通りです!」ヒック
P(まぁ、久々に家に帰ってきたんだし、いいかこのままで)
洋子「そういえばPさん?」
P「ん?どうした?」
洋子「さっきお母さんと色々喋ってまひたねぇ」
P「そうだな」
P(今何時かな…)
洋子「こらぁ、こっち向けP」グイ
P「お、おう…」
洋子「そのぉ…、私のことどー思ってるんですかぁ?」
P「え、えっと…?」
洋子「どう思ってるんですかぁ?」
洋子「私はぁ…」
P「…洋子?」
洋子「……ん」スー
P「いきなり寝るか?普通…」
洋子「んふふふ、にゃん♪」
P「どう思ってる…か」
P(どうなんだろうな…)
P「ってこのままじゃ動けないんだがどうしよう…」
P(意外に力強いな…洋子)
翌日
洋子「…ん。はっ!」ゴツ
P「いてっ!」
洋子「いったっ!ってプロデューサー何してるんですか、私の部屋で!」
P「いや、とりあえず落ち着け、な?」
洋子「え、あ、はい…って一体どういう状況なんです?」
P「いや、昨日な――」
洋子「そ、そんなことが…そのすみません」カァァ
P「いや、別に謝るようなことは」
洋子「わ、私お風呂に入ってきますね!」
P「落ち着いたか?」
洋子「おかげ様で…はぁ」
P「そんなに落ち込むなって」
洋子「いや、そう言われましても…」
P「中々普段見れなかった洋子が見れて楽しかったぞ」
洋子「うぅ…。一体何を言ったんだろう昨日の私」
*
P「それじゃ、失礼します」
洋子母「はい。娘をお願いしますね」
P「はい」
洋子「お母さん。行ってくるね」
洋子母「余所じゃ飲み過ぎないようにね」
洋子「分かってるって!」
洋子「あ、そう言えば、お土産とか買わなくていいんですか?」
P「お土産かぁ…」
洋子「やっぱり、さかえ屋のなんばん往来じゃないですかね?」
P「それじゃ、それにするな」
空港
洋子「なんだかあっという間でしたねぇ…」
P「まぁ、一泊二日だったしな」
洋子「そうですね」
P「酒は残ってないか?」
洋子「へ、平気ですよっ!」
P「血の巡りがいいもんな」
洋子「そうなんですっ!…あれ、なんかこのやり取りをやった記憶が…」
P「ははは。気のせいだろ」
事務所
P「お疲れ様でーす」
洋子「ただいま帰りました」
ちひろ「あ、お帰りなさい」
友紀「お帰りー!」
千奈美「あら、お帰りなさい」
P「ただいま。これお土産な」
千奈美「あら、ありがと。ちひろさんこれ」
ちひろ「あら、ありがとうございますプロデューサーさん」
柚「あ、Pサンだー」
P「お、柚。どうした?」
柚「いや、別にー」
友紀「昨日は惜しかったねぇ…」
柚「う…。折角忘れてたのに」
P「あぁ、昨日はなぁ…」
柚「うん?あ、そう言えば、Pサン昨日観に行ってたりしたの?」
P「実はな」
洋子「行ってきたよー」
柚「あ、洋子サンとってことは、さぞ楽しかっただろうねぇ…」ツーン
洋子「事務所の方はどうだったの?」
柚「え?あ、まぁ、打たれた瞬間絶叫だよね。キャッツが点差付けて勝ってて、
余裕かましてて逆転されたような友紀さんみたいな声でちゃった」
友紀「そ、そんなことあったっけ?」
P「スターズとの試合とかな」
友紀「あ、あれはね…」アハハ
千奈美「良くも悪くも感情の発露が激しいわよね友紀さんも」
柚「んー、このままだと四位かぁ…それはちょっとねぇ」
ちひろ「CS出れなくなっちゃいますもんねぇ」
数日後
洋子「……」
唯「……」
柚「……」
P「お疲れさ…なんだこの空気」
ちひろ「なんでも今日柚ちゃん達が勝ったら三位になるそうなんですよ」
P「そうなんですか」
柚「あ、Pサンダー」
P「呪文みたいな呼び方だな…」
唯「あ、Pチャンおはよ」
P「お、おう…」
P(なんだかいつもとは雰囲気が違うな…)
P(攝津先発か…)
実況『それでは、ハイライトを見てましょう』
P「なるほどなぁ…お互いの中心選手が打ってるんだな」
P「総力戦って感じだ」
ちひろ「そうですね」
ウグイス嬢「ピッチャー交代のお知らせです。ピッチャー…ファルゲンボーグ」
ワーワーワー
唯「あー、やっぱり来るよねぇ」
P「バッターはおかわり君か…統一球でもあれだけ打ってたし一発が怖いなぁ」
柚「Pサンはさー、どっちの味方なの?」
P「え、俺は…」
カキーン
唯「きゃあ!」
洋子「えぇ!?」
柚「え?なになに?」
P「あー、ホームランだ」
唯「やったー!」
柚「やったぁ!」
洋子「ここでの一点はキツイなぁ…」
P「確かにな」
洋子「あ、プロデューサー、おはようございます」
P「おはよう。しかし、抑えが抑えだから辛いだろうなぁ…」
唯「ここまで来たら安心できるね」
柚「今日勝ったら三位?」
唯「うんっ!」
ゲームセット!
洋子「あー、負けちゃった…」
P「ここでの負けは辛いな。なんだかんだで通算だと勝ってるだけに」
唯「いえーい!Pチャン」ダキッ
P「うわっ、おい、唯!」
柚「喰らえPサンダー」ツンツン
P「や、止めろって」
洋子「二人共元気だねぇ。ま。私もプロデューサーと観に行った試合が劇的だったからよしとしよっと」
洋子「あ、そうだ。プロデューサーちょっといいですか?」
P「ん?どうした」
洋子「ちょっとレッスン場に付いてきてくれませんか?」
P「別に構わないけど」
洋子「それじゃ、出発!」
レッスン場
P「どうしたんだ?」
洋子「いや、何となくさ、踊りでも見て貰おうかなって。プロデューサー、忙しくて普段こっちに来ないですし」
P「なるほどな」
洋子「テンションあがってきたら一緒に踊ってもいいですよ?」
P「流石についていけないよ」
洋子「それは残念。それじゃいっきまーす!」
洋子「~♪」
P(本当に踊るのが好きなんだなぁ…)
洋子「…ふぅ。どうでしたか?プロデューサー」
P「いや、上手いなと」パチパチ
洋子「むぅ…なんだか寂しい回答ですね。私のこの燃えるような情熱が感じられませんか?」
P「勿論感じてるって」
洋子「それなら…一緒に踊っちゃいましょう。ほら!」グイッ
P「お、おい…!」
洋子「はい。リズムに合わせてワンッツー♪」
P「…はぁ、はぁ」ゼェゼェ
洋子「ちょ、ちょっとやり過ぎましたね…」
P「まぁ、悪い気はしなかったけどな」
洋子「それは良かったです。どうですかダンス楽しいですよね」
P「そうだな」
洋子「私の情熱をプロデューサーにも感じて欲しいです」
洋子(そして思いにも…)
洋子「いつか…私の魅力で、プロデューサーを夢中にさせちゃいますからね!」
P「…え?」
洋子「ふふふふ、さっ、ボルテージはマックスです。もう一曲踊りましょう!」ギュ
P「お、おいっ…!」
洋子「あははっ! Pさんの視線を私に釘づけですっ!」
これで終わりです。
時期がズレてしまったことや、試合日程がズレてしまい大変申し訳ありませんでした。
ちなみに二人が観に行った試合はヤフオクドーム最終戦です。
いつも見て頂いてる方がいるということを励みに書いています。
それでは失礼しました。
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