妹「ぜーったい部屋から出てくんなよ!」(221)
兄「うるせえ」
妹「友達くるんだよ!出てきたら殺すからな!」
兄「あーもううっせーな、わかったよ」
妹「うるさくしたり音楽も流すなよ!」
兄「お前がうるさいよ」
妹「は?意味わかんない!気持ち悪いから喋らないでくれる?」
兄「邪魔だから早くどこか行けよ」
妹「言われなくても行きますから、ふんっ!」
兄(あー耳がいてぇ)
友「おじゃましまーす」
妹「どうぞどうぞー」
兄(はぁ、昼寝でもしようと思ったのにうるさくなるのか)
友「今日は一人なの?」
妹「ううん、兄貴いるけど気持ち悪いから引き籠らせてる」
友「なぁにそれー?」
兄(コンビニでも行くか…)
妹「あ゛っ!」
兄「あん?」
友「あ…」
兄「ども」
友「お、おじゃましてます!」
兄「へい」
―ガスッ
兄「いっ!」
妹「出てくんなって言ったでしょ?人の話聞いてたの?あんた馬鹿?」
兄「うっせーな、俺は立ち読みしに行くんだよ」
妹「勝手に行けよばーか!もう帰ってくんな!」
兄「あーはいはい、わかったから黙れよ」
妹「むっかあー!早く行け!」
兄「あ、それじゃあごゆっくり」
友「あ、あっ…はい!」
―パタン
妹「ごめんねーうるさくしちゃってー、あいつ馬鹿だからさー」
友「びっくりしちゃった…」
妹「出てくるなって言ったのに…、まったくもう」
友「お兄さんと仲良いんだね…」
妹「ど・こ・が!」
友「あんなに言いたい事言い合えるんだもん…羨ましいな…」
妹「そんなことないってば!」
友「ううん、気持ち悪いなんて可哀想だよ、ね?」
妹「うぅ…」
友「あ、ご、ごめんね!何か私変なこと言ってた…」
妹「う、うん!じゃあお茶淹れてくるね!」
―ガーッ
「あじゃじゃじゃしたー」
兄(はぁ、中学生だからそろそろ帰ってるだろ)
兄(ケーキで機嫌直してくれたらいいけどなー)
「…あっ」
兄「ん」
友「お兄さん今からお帰りですか?」
兄「ああ、友達の子か」
友「私のせいで気を遣わせてしまってごめんなさい…」
兄「いや、いつもの事だから気にしてないよ、毎日あんな感じだしな」
友「ケーキ、好きなんですか?」
兄「あ、これはあいつの機嫌直すのに持って帰ろうと思って」
友「優しいんですね」
兄「家に帰るとまたうるさいだろうから先を見越しての出費だよ」
友「そうですか…」
兄「んじゃ俺帰るわー、またなー」
友「あ、あのっ」
兄「へい」
友「今度は三人でお茶しましょう!」
兄「んー、気が向いたらなー」
友「それっていつです?」
兄「予定は未定だな」
友「お兄さんって面白い人ですね」
兄「そうか?まぁいいや、また来いよー」
友「はいっ!」
―てぃろーん♪てぃろーん♪
妹「…」カチッ
――――――――――――――――――――
Re:Re:Re:今日遊びに行っていい?
――――――――――――――――――――
お兄さん面白い人だね!
何かお兄さんって感じだった!
――――――――――――――――――――
妹「……」
妹「…あのやろう、何してんだ…」ビキビキビキ
兄「ただいまー」
妹「おかえりなさい、お兄ちゃん」 ゴゴゴゴゴゴ
兄「……」スタスタスタ
―ガシッ
妹「てめぇ何してた?あ?」
兄「コンビニで立ち読みしてました、以上」
妹「妹の友達に手ぇ出すとか最低だなお前、見損なったわ」
妹「キモイ通り越して犯罪者だ、もう話しかけんな!」
兄「何か勘違いしてないか?帰り道で会っただけだぞ」
妹「言い訳なんか聞きたくねーよ!ふんっ!」
兄「まぁいいや、ほらケーキやるから怒るなって」
妹「…」チラッ
兄「ベリーミックスとザッハトルテとどっちがいい」
妹「…ベリーミックス」
兄「ほらよ、んじゃな」
妹「ちょっと待て」
兄「なんだよ」
妹「何話してたんだよ」
兄「挨拶」
妹「嘘吐くんじゃねーよ!お兄さん面白いってメール来たぞ!」
兄「今度三人でお茶しようとか言われたから、気が向いたらなーって言っただけだぞ」
妹「それを早く言えばーか!」
兄「わけがわからん」
妹「ま、今日はこれで勘弁してあげる!」
兄「そりゃどうも」
妹「けぇきっ♪けーきっ♪」
兄(…まぁ機嫌直ったしどうでもいっか)
妹「おい」
兄「あんだよ」
妹「御飯」
兄「へい、後でおりる」
妹「あそ、私が作ったのに?」
兄「じゃあコンビニ行ってくる、薬局の方がいいか」
妹「はぁ!?喧嘩売ってるの?」
兄「冗談だ、今忙しいから後で食う」
妹「洗い物面倒なんだから一緒に食べてよ!」
兄「後でやりゃいいじゃん」
妹「そんなこと言うなら自分でやれ」
兄「どうせ朝まで洗い場に残ってて明日の朝お前が洗う事になるんだけどな」
妹「あーもー!いいから早く来い!」
兄「そういや友達の子は大人しい感じだったな」
妹「手ぇ出したら殺すからね」
兄「お前も少し見習ったらいいんじゃね」
妹「うっさい」
兄「まー、お前があんな風になったらちょっと引くけどな」
妹「はぁ?それって私が女の子らしくないってこと?」
兄「言葉遣い悪いし、乱暴だし、大人しくないし、女の子ーって感じじゃないな」
妹「はぁぁぁあ?」
兄「ま、俺の知ったこっちゃないな、ごっそさん」
妹「ちょ、待ちなさいよ!あーもう!きー!」
兄「顔赤くして怒ると猿みたいだぞー」
―ガスッ
妹「うるさいっ!死ね!馬鹿!」
兄(おーいてぇいてぇ…)
妹「んふー♪おいしぃー」
妹「チョコレートとベリー選ばせるとはあいつもわかってるじゃない」
―カタッ
妹「に?」
―ガラララ
妹「あ!馬鹿ー!」
兄「あんだようっさいな」
妹「お風呂は私が先に入るの!」
兄「はぁ?どっちが先でもいいじゃん」
妹「最低!湯が腐る!」
母「はいはいー近所迷惑だから静かにしてねー」
妹「はぁーい…」
母「二人で一緒に入ったらいいじゃないの…もう」
兄「俺はかまわんぞ」
妹「ば、ば、ば、ば、ばか!だ、誰があんたと一緒に入るかっつーの!とりあえず私先に入るの!」
兄「ちょ、おまえ何勝手に入ってきてるんだ」
妹「さ、さ、最低!早くその汚いのしまいなさいよ!」
妹「早く出て行ってよ馬鹿!」
兄「全部脱いでるっつーの!せめて着るまで入ってくんな!」
妹「タオル巻いて出りゃいいじゃない!、ああもうグズ!」
兄「突然乱入してきてタオル一枚で追い出すなよ」
妹「うるさいうるさい!」
兄「ほら、服着た!もう出るから騒ぐなよ」
妹「わかりゃいいのよ、さっさと出て、それとも何?妹が服脱ぐところに欲情する変態なの?」
兄「それは絶対にないから安心してくれ」
妹「さいってー!」
―バタン!
兄「意味がわからん」
妹「おかーさーん、私のプリンどこー?」
母「冷蔵庫に入ってるでしょー?さっきお兄ちゃんも持って行ったと思うけど」
妹「あの馬鹿!ほんと最低!」
母「同じもの買ってきたなら名前書いときなさいよ、どうせ喧嘩になるんだから」
母「って聞いてねえ」
―
妹「おらあああああ、殴り込みじゃああああああ」
兄「んなにがっ!」
妹「プリン返せド阿呆ーーーーーーーーー」
兄「あーうっさいな、まだ一口だから持って行けよ」
妹「食べかけ渡すとか最悪!食べかけなんかいらない!」
兄「じゃあどうすりゃいいんだよ」
妹「買ってきてよ、今すぐに!」
兄「だりぃ…」
妹「大体あんたが悪いんだからね、勝手にプリン食べるからこんな時間に外出なきゃいけないわけであって…」
兄「一緒に来る必要はなかったと思うぞ、家で待っとけばいいのに」
妹「どうせ買わせるなら思いっきり高い奴買わせてやらないと気が済まないの!」
兄「性格わりーなぁ…まったく」
妹「どっかの誰かさんが最低だからこんな曲がった子に育っちゃったの、そこらへんわかってる?」
兄「へいへい、すんません」
妹「とりあえず!」
兄「へい」
妹「一緒に来たかったんじゃないんだから、…そこらへん勘違いしないでよね」
兄「へい」
妹「んふふふふh♪」
兄「財布が薄くなった」
妹「それで妹様のご機嫌が直るんだから安いもんでしょー」
兄「自分で言うなよ」
妹「んー!おいし!」
兄「家まで我慢しろよ、行儀悪い」
妹「うるさいなあ…誰も見てないからいいじゃないの」
兄「あんなところに同じクラスの男子が!」
妹「んぐっ!」
兄「居たら面白いのになー」
妹「ごほっ…さ、最低!だましたな!」
兄「歩きながら食ってる方が悪い」
妹「うるさいっ!いいからこれ食べなさい!これであんたも共犯ね」
兄「むぐっ…」
母「ねーえ、おかーさんにお土産はー?」
妹「お兄ちゃんがお母さんのはいいって言ってた」
母「はー、お兄ちゃんそんな事言う子だったんだ……」
妹「ほんと最低だよねー」
兄「母さんはこれ食っとけよ」
母「さっすがー」
妹「で、あんたの分は?」
兄「ねーよ」
妹「……ほら、これ食べときなさいよ」
兄「おうさんきゅ」
妹「まったくもう…」
妹「あんた何してんの?」
兄「ネット」
妹「へえ?パソコンすらまともに使えないのにネットとかできるんだ?」
兄「勉強の調べものするくらいだし問題ない」
妹「で、何調べてるの?」
兄「ちょっと待て来るな」
妹「うわ、まさかエロ画像検索…馬鹿の上に性欲の塊とかほんと救いようない…」
兄「いいからくんな、エロ画像検索してるからくんな」
妹「ふふん、そんなに必死だと見たくなるんだよ!」
兄「ば、ばか!」
―カチッ
59: 妹と仲良くしたいんだがどうすればいい (49)
妹「あ…」
兄「な、何みてるんだよ!早く自分の部屋戻れよ!」
妹「い、いやー、なんというか」
兄「さりげなくスクロールすんな!」
妹「これは中々…」
兄「自分の部屋で見りゃいいだろ!早く出てけ!」
妹「ふーん、ねぇ」
兄「…なんだよ」
妹「あんた私と仲良くしたいの?」
兄「!」
妹「まぁ、なんというか?別にあんたが仲良くしたいなら?扱いのレベルを少しだけあげてやってもいいけど?」
兄「その時点で仲良くないだろ」
妹「ふぅん、じゃあどんな関係がいいの?聞いてあげなくもないよ?」
兄「言うわけないだろ馬鹿」
妹「はぁー真性の変態か、気持ち悪」
兄「うるせーな、どうせ一緒に住んでるんだからもう少し仲良くしたいと思っただけだっつーの!」
妹「あーやだやだ、変態シスコン高校生なんて世の中探してもあんたくらいなもんね」
兄「いや、ここを見る限りだと…同類が一杯いるし」
妹「ほんっとー脳みそ足りてないね、ここの連中ってのはこんなこと書いてるけど実は逆の事考えてるのよ?」
兄「は?」
妹「俺童貞だけどって書き込む奴ほど経験あったり彼女いたりするしー」
妹「彼女なんて居ないからわからないーとか書く奴に限って彼女といりゃラブしてるしー」
兄「え、ちょっと待ってください」
妹「つまりー、妹と仲良くしたいわーとか言っちゃってる奴は空気読んでそう言ってるだけであって、妹居ない奴とか妹と仲良くしてる奴がほとんどだと思うよ」
兄「へ、へえ…」
妹「ま、新参によくある勘違いだねー、これだから新参は半年ROMれっていうのよ」
兄「あの」
妹「なによ」
兄「おまえ、なんというか…常連なのか」
妹「はっ…はぁ!?」
兄「いや今の聞く限りだと、相当入り浸ってるよな?」
妹「こ、こんなことじょ、常識じゃないの!ほ、ほら!人間の心理というかっ、ねっ?だから!」
兄「だめだこりゃ」
妹「…引く?」
兄「何が?」
妹「こんなもん見てる中学生なんて気持ち悪いでしょ」
兄「いや別にどうとも」
妹「嘘だ!絶対こいつ気持ち悪いとか思った!もう最悪!」
妹「エロゲやってたり絵描いてたりアニメ板見てるとか気持ち悪いっすよね、そうっすよね」
妹「はぁー…まじ憂鬱だわー…」
兄「あ、あのー」
妹「うるっさいな!どうせ私はキモいんだよ!あんたもそう思ってんだろ?」
兄「エロゲはどうかと思うけどそれ以外は特に問題なくね」
妹「エロゲはだめか」
兄「色々アウトだと思う」
妹「ですよね」
妹「はーまじ最悪、あんたみたいな真性のシスコンにこんなこと知られるなんて…」
兄「人の趣味は色々あるから気にしないけどな」
妹「うるさい!絶対引いてる!さっきからにやけやがって!」
兄「べ、別ににやけてないぞ!ほらこんなに真面目な顔してるじゃないか」
兄「その、なんというか、どんなエロゲをやってるのかは気になるような…」
妹「―っ!!!」
兄「やっぱ、お前の性格からして鬼畜物が多いような気がしてな」
兄「そういうところから悪影響を受けてないか心配っちゃ心配だ…」
妹「ば、ばかじゃないの!私は純愛しかやらないっつーの!」
兄「例えば?」
妹「言うわけないだろド阿呆ー!ばかあああああああ」
兄「ドア閉めて行けよ」
兄「さて、寝るか」
―バンッ!
兄「いっ!なんだお前か」
妹「ちょっとこい」
兄「は?」
妹「いいからちょっとこい」
兄「何を唐突に」
妹「いつまでも鬼畜物やりこんでる変態的な妹とは思われたくねーんだよ!」
兄「いや、そこまで言ってないけど」
妹「早く来る!」
兄「へーい…」
妹「はいこれ」
兄「なんだこれは」
妹「ほら、鬼畜物なんて欠片もないでしょ?」
兄「くっだらねえ…このために呼ばれたのかよ…」
妹「だってあんたが鬼畜物がどーとかいうから!」
妹「これで私が正しい事が確定したからね!」
兄「というか…『お兄ちゃん!ぎゅっ♡』ってなんだ…」
妹「…はっ!」
兄「こっちも『兄貴(あいつ)に恋をする5秒前』とか…」
妹「ば、ば、ばか!何声に出してんだ!」
兄「見る限り兄妹物しかない…」
妹「は、は、は!」
兄「いや…、悪くないとは思うけどこれは…」
妹「はっくしょい!」
妹「うぅ…」
兄「馬鹿!シャツで鼻水拭くな」
妹「…死ね」
兄「は?」
妹「死ね!というか死んでやる!お前を殺して私も死んでやる!」
兄「早まるな!つーか殺されたくないわ!」
妹「うるせえええええええ!」
―バンッ!
母「……」ビキビキ
兄「あ」
妹「は…」
母「…うっせーよ、黙れっつーの」
兄「す、すみません」
妹「は、はい…」
母「ふんっ…」
母「―んで?どっちが原因だ?」
兄・妹「こいつです」
母「あ?どっちだ」
妹「…私です」
母「何について揉めた?」
妹「私の趣味について…」
母「お前は何を言った」
兄「特に何も、こいつが勝手に一人で騒いでただけだ」
妹「うぅ…」
母「お前は部屋戻れ」
兄「へい…」
母「お前はどうしてこうなったのか説明しろ」
妹「…へい」
妹「というわけで…」
母「どんなもんか見せろ」
妹「うぅ…」
母「はよ行けぇ!」
妹「は、はぅ!」
母「ちっ…」
―
妹「これです…」
母「んだぁ…?あにぎゅとマジコイじゃねーかよ…」
妹「へ…」
母「この程度で安眠妨害すんじゃねぇよ…もっとディープなのやってから恥ずかしがれよ糞ガキが…」
母「くっだらねぇ…寝る」
―ポツーン
妹「あ……」
妹「え…?」
母「おはよーぅ」
兄「おはよう」
母「おかーさんねえ、今日仕事で遅くなるからあー」
兄「へいへい」
母「晩御飯カレーがいいなあー」
兄「了解」
母「んじゃっ!いってきまぁす」
兄「今晩はカレーっと…」
妹「ちょい……おい」
兄「なんだよ」
妹「おかーさんの趣味、知ってるか?」
兄「さぁ、興味ない」
妹「おかーさんエロゲやってた……」
―ポロッ
兄「は?」
兄「なんでそんなことわかるんだよ」
妹「実は昨晩お説教の時に…エロゲを略称で…」
兄「まさか」
妹「と、とりあえず、おかーさんの部屋を見に行こうと、お、思います」
兄「入ったら殺すと言われてる部屋に行くとは度胸あるな」
妹「おまえも一緒に来るんだよ!ド阿呆!」
兄「俺はまだ死にたくないからパス」
妹「私も死にたくねーよ!」
兄「入らなきゃいいじゃねーか」
妹「でも、ちょっと気になるじゃない…」
兄「確かに」
妹「シスコンなんだから私の代わりに死んでよ」
兄「それまだ言うか!」
―ガチャガチャ
兄「やっぱ鍵かけてるよな」
妹「リビングのスペアキー持ってきた」
兄「よし開けろ」
妹「ばっか!私に命令すんな!…開けるけど」
―ヒラッヒラッ
兄「ちょっと待て何か落ちた」
妹「埃じゃないの」
兄「折れ曲がった紙?」
妹「部屋に誰か入ったらわかるようにとか、まさかねー」
兄「まっさかあ」
妹「あははは…」
兄「ははは…」
兄・妹「……」
妹「おい!ちゃんと直せ」
兄「今直してもしゃーないだろ」
妹「つかえねーな!」
兄「いいから入るぞ……っとこれは…」
妹「いや…なにこれ…」
――部屋、きたねえ…
兄「飲みきってないペットボトルがごろごろと…」
妹「こっちは食べかけで湿気たお煎餅…」
兄「脱ぎ散らかした洗濯物」
妹「つけっぱなしのパソコ……あれ?これ」
兄「なんかあったのか?」
妹「ペンタブ…、こっちはコマ割?」
兄「なんだこれ」
妹「うそ…、これラフ…しかもめっちゃうまい…」
兄「うお!いつの間にこんなこと」
妹「ディスプレイの電源入れるの怖くなってきた」
兄「画面を見たら母さんを今まで通り見る自信がない」
妹「はい、スイッチおーん」
兄「おいばか!」
妹「あれ、なんもない」
兄「メーラーだけ開いてる」
妹「んと…『Re:原画入稿に関しての御連絡』?」
兄「お世話になっております、先日御連絡頂きました『冬空バレンタインスペシャル~チョコをもらって~のイベントCGに関して幾つか打ち合わせたい件が御座います』?」
妹「ははは、何を言っております」
兄「ほんと最近のスパムは酷いよなあ」
妹「ははは」
兄「ははは」
妹「な、なんだってええええええええええええええええええええええええ」
妹「ちょ、ちょっと、落ち着こうよ!」
兄「いや、お前がおちけつよ」
妹「冷静さ装えてねーよ!」
兄「この現実に少々驚いている」
妹「しかもこの絵柄…私知ってる…」
兄「まじでいってんの」
妹「部屋にエロゲあったと思う…」
兄「よし、俺は何も見なかった」
妹「さ、さてと、私も部屋でごろごろしないとだし…」
兄「折れた紙は戻しておかないとな、ははは」
妹「そうだね、あはははは」
母「ただいまぁーん!」
兄「お、おうおかえり」
妹「お、おかえりなさい!」
母「どうしたの二人ともー?今日は仲良しさん?」
兄「か、カレー温めるから着替えて来いよ、な?」
妹「そ、そうそう!たまには二人で家事するのもいいかなーって思って!」
母「へーんなの?ま、いっか!」
―トテトテトテ
兄「…行ったか」
妹「…不自然じゃなかったよね、ばれないよね」
兄「大丈夫だ、自然体を演じていれば…」
―トテトテトテ
母「はぁーい、二人ともそこ座ってー」
兄・妹「!」ガビーン
母「しょーじきに言ってねえ?」
兄「はい」
母「おかーさんの部屋入ったぁ?」
妹「…」ブルブルブルブル
母「変ねえ…ドア開けたらシャーペンの芯が折れるようになってるんだけどぉ…」
兄「紙はフェイクか!」
妹「ばっ!」
母「へぇ、お兄ちゃんが入ったのぉ?」
兄「すんません!洗濯物が出てなかったので!」
母「あらあらぁ、お洗濯の心配してたのー?流石家事のできる男は違うわぁ…」
母「……でもぉ」
兄「…へ?」ピクッ
母「レディーの部屋に勝手に入っちゃー…」
母「だぁめ♡」
兄(…やばい、殺される)
旗色が悪いと逃げるのが基本ね
>>142
俺とシンクロすんな
母「はぁん、ばれちゃったかあ」
兄「え?」
母「ずっと内緒でやるつもりだったけど無理だよねえ…」
妹「おかーさん原画師なの…?」
母「うん、元々はねえ…今はクリーニング屋の美人受付おねーさんだけどおー」
兄「元々はって?」
母「おとーさんが死んじゃう前はねー、会社努めの2Dイラレさんだったのー」
妹「は、え?」
母「でもねでもねー、おとーさん居ないから原画だけじゃ皆で食べていくの辛いよねーって思ったからあ」
兄「なるほど…」
母「でもクリーニング屋してても原稿落としたことないよー」
妹「すごい……」
―シュタッ
妹「先生っ!」
母「どーしたの?」
妹「このわたくしめに絵の描き方を教えてください!」
母「あらあらぁ…」
兄「どうでもいいけどカレー冷めてるから温めなおしてくる」
母「はぁーい」
妹「どうしたら絵でご飯食べていけるかを教えてください!」
母「えーっとねぇ…」
妹「お願いします!」
母「好きな物描いてたらうまくなるとぉー…思うんだよねえ」
妹「へ?」
母「おかーさんねえ、昔っからブラコンとかシスコンがだぁいすきでー」
母「兄妹の同人とかイラスト描いてたらぁ、お仕事頼まれちゃったのー」
母「やっぱ妹って要素は大切よねぇ~はぁん」
妹「は、はは…」
母「だからぁー、好きな物描いてたら上手になれるとー思います、ね?」
妹「私もブラコンな妹が大好き!」
母「じゃあ一杯描くといいよぉー」
妹「はい!」
母「さてさてぇ、お腹減ったから御飯食べてくるねぇー」
妹「あれ…それだけ?」
母「もう一つはねー、おかーさんのお願いが詰まってるんだよぉー」
妹「願い?」
母「えっちなことするほどじゃなくていいけど、兄妹が仲良くしてくれたらなぁーって、そんなお願い」
妹「え、えっちなことなんてそそそそそそんなことするわけ!」
母「実経験も大事よぉ?」
妹「ば、ばっかじゃないの!おにいちゃ…兄貴とそんなこと…」
母「照れちゃって可愛いー」
妹「はぅぅ…」
母「じょーだんっ」
妹「おかーさん!!」
母「怒った怒ったぁーははぁんー」
兄「おいうっせーぞ」
母「おにいちゃぁーん、いじめられたぁー…ふぇぇ」
兄「まったく…、もう少し静かにしろよ、おーよしよし」
妹「な……、こんの……」
妹「おにいちゃんのばぁぁぁぁぁぁか!!」
区切り良いから一部終わり
気が向いたら友√
お前自分の面鏡で見てから書いたら?
お前みたいなキモ面がこんなもん書いたら、つか妄想してたらそれこそ犯罪だからww
こういう妄想してる奴らっていずれ犯罪者になる可能性大なんだよなー
だから死ね
今すぐ死ね
そしたら、引きこもりニートのお前が自室から出てくる事を祈ってる親も喜ぶだろうよ
し
保守さんくすこ、もうちょいで出られると思うから家帰って残ってたら書くわ
>>169
ttp://www.dotup.org/uploda/www.dotup.org2742119.jpg
俺もニートになりたいわー、引き籠ってたいわー
ほ
>>1
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・) バンバンバンバン゙ン
_/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
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バン はよ
バン(∩`・д・) バン はよ
/ ミつ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄\/___/
ドゴォォォォン!!
; ' ;
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!!,' (;; (´・:;⌒)/
∧_∧(;. (´⌒` ,;) ) ’
Σ(* ・ω・)((´:,(’ ,; ;'),`
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ポチ(∩`・ω・) ポチポチポチポチポチ
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ゴガギーン
ドッカン
m ドッカン
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ふぅ
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