図書室
オタク「今日はちょっとした昔話をするでござる」
無口「………」パラッ
オタク「拙者が小さい時のこと、夜中に目が覚めたのでござる」
無口「………」パラッ
オタク「寝付けなかった拙者はテレビをつけたのでござる」
無口「………」パラッ
オタク「そこには拙者が知らなかった世界が待っていたでござる」
オタク「──カラスになった主人公は少女の翼を受け取ったのでござる」
無口「………」パラッ
オタク「少女は苦しみから解放され翼を四枚持ったカラスは伝説になったでござる」
無口「………」パラッ
オタク「ここで流れる夕焼けというBGMが泣かせるでござる…」
無口「………」パラッ
オタク「あ、思い出しただけで涙が…」ウッウッ
オタク「おっと拙者だけ感傷に浸っている場合ではないでござる」
無口「………」パラッ
オタク「これが拙者がアニメにはまった原因でござった」
無口「………」パラッ
オタク「それから次に」
無口「………」パタンッ ガタッ
オタク「おおっと、もう完全下校の時間でござるか」
オタク「拙者は戸締りの邪魔になるでござるな」
オタク「これで失礼するでござる」
無口「………」
オタク「またあしたでござる」
ガラガラバタンッ
無口「………」
無口「ふふっ」
次の日 昼休み
友「最近キモオタに絡まれてるらしいじゃん」
無口「………?」
友「ほら、オタクって言う奴」
無口「………」
友「私が追い払おうか?」
無口「………」フルフル
友「そう、何かあったら言うんだよ?」
無口「………」コクン
放課後 図書室
無口「………」パラッ
ガラガラバタンッ
オタク「こんにちはでござる」
オタク「今日も来たでござる」
無口「………」パラッ
オタク「今日は星屑のカービーについて話すでござる」
オタク「ハイパーデラックスは拙者の青春でござった」
無口「………」パラッ
オタク「何度セーブが消えようと拙者の友達…いや、ヘルパーと一緒に旅をしたでござる」
無口「………」パラッ
オタク「中でも宇宙に願いをが大好きだったでござる」
無口「………」パラッ
オタク「マルクの撃破時のエフェクトが恐ろしかったでござるが…」
オタク「……ところで毎回先に無口氏が図書室にいるでござるね」
無口「………」パラッ
オタク「もしかしてずっとここにいるのでござるか?」
無口「………」パラッ
オタク「そんなわけないでござるね」
無口「………」パラッ
オタク「試しに明日は全速力でここに来るでござる」
無口「………」パラッ
無口「………」パタンッ ガタッ
オタク「もう帰る時間でござるね」
無口「………」
オタク「またあしたでござる」
ガラガラバタンッ
無口「………」
無口「またあした」
次の日 放課後
女「待てええええええ!!!!!!」
オタク「嫌でござるー!!」
ドドドドドドド
女「今日こそはその長い前髪切ってやるー!!!」
オタク「幼馴染だからってそこまでされるいわれはないでござるー!!」
女「幼馴染だから恥ずかしいんでしょうがー!!」
オタク「この前髪は主人公の特権でござるー!!!」
ドドドドドドド
図書室
無口「………?」
ガラッバタンッ
オタク「はぁ…はぁ…」
オタク「無口氏、今日も早いでござる…」
無口「………」
オタク「何か秘訣でもあるでござるか?」
無口「教室近いから」
オタク「!?」
無口「………」
オタク「初めて声きいたような気がするでござる」
無口「………」ジー
オタク「な、なんでござるか?」
無口「………」ジー
オタク「そんなに見つめられると照れるでござる」
無口「前髪」
オタク「あ、ああ、さっきの声きこえてたでござるか」
無口「………」
オタク「これは主人公の特権でござる」
無口「………」
オタク「…というのは建前でござって」
オタク「女…という幼馴染なんでござるが初めて会った時に目つきが怖いと言われてからトラウマになったでござる」
無口「………」
オタク「以来拙者は前髪を伸ばして目を隠すことにしたでござる」
オタク「お陰で視力はガタ落ちしたでござるが」
オタク「これは女には秘密でござる」
無口「………」パラッ
オタク「………」
無口「………」パラッ
オタク「なんかいつもより話した時間が短いのに凄く疲れた気がするでござる」
無口「………」パラッ
オタク「拙者も何か本を読むでござる」
オタク「何かお勧めはないでござるか?」
無口「………」パラッ
オタク「…ないでござるか」
オタク「──Ωウィルスに感染したΩは復活を繰り返すでござる」
無口「………」パタンッ ガタッ
オタク「おおっと、結局喋っていたでござる」
オタク「前髪の話は秘密でござるよ」
オタク「では拙者はこれで」
ガラガラバタンッ
無口「………」
無口「秘密」
/, ヽ \
,'., `、ヽ,
//-─'''''''─-、,!. ', _,,,..-‐''''",二ニ‐-、
_,,,.-''" ._ `ヽ!,,.-‐'''" ,','
|,. _ i'"::::::L,,,!::`i__,,i''''ヽ, ヽ、 ,r'
く (::::::L,,/::;'::::;':::;:::::::;':::::::::::;':L,,,,_\ ,r'
`y'`'"/::::/::;':::::;'::/::::::;':::::::::::;'::::::::::::;} .`、 /
/:::::;:'::::::;!-;'─-/|::;':;':::::::::;:'::::::::::::く,,,_ Y
.,r':::::;:'::r-!::'ーr、;;;;/ .|::;':::;'::::::::::::::::/::::::r` ``ゝ
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,..--─--、;::`i:::::;::! `ヽ ,.-==,く`ソ:::::;':::i`''"
`|:::::;::| !;;oソノ ./\:::/リ
|::::::;::| !ー、_,' `''" /:';:::::`! 非常に興味深いスレですね
|:::::::;::|. 'ー ./:;;:-''"`\
.|::::::;;:::|ヽ、,,,,...... -‐''i:::;r'" `'''`ヽ,ヽ
,.-┴''"ヽ``,`'、 !.,' '/ /`ニ=_,ノ!
.,r' ヽ、`i !ノ ',' i' _,フ'-:'":、
/ '" `i i .ノノ-' ', ! i 「 ';::::::::::::`、
次の日 昼休み
友「オタクに無理矢理キスされたってマジ?」
無口「………?」
友「昨日友達が言ってたんだけど図書室の窓から見えたって」
無口「………」フルフル
友「脅されたりしてない?」
無口「………」コクン
友「なんだ、勘違いか」
無口「………」
図書室 昼休み
無口「………」パラッ
ガラガラバタンッ
オタク「こんにちはでござる」
オタク「なにやら今日はいつにも増して女が恥ずかしい恥ずかしいと連呼してたでござる」
無口「………」
オタク「言われるこっちの方が恥ずかしいでござる」
ガラガラッ
DQN「ちーっす」
オタク「おや、他の人が来るのは珍しいでござる」
オタク「静かにしないといけないでござる」
無口「………」パラッ
DQN「おい、オタク」
オタク「拙者に用でござったか」
バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン
バン ドウナッタ? バンバンバン゙ン バンバン
バン(∩`・ω・) バンバンバンバン゙ン
_/_ミつ/ ̄ ̄ ̄/
\/___/ ̄
バン はよ
バン(∩`・д・) バン はよ
/ ミつ/ ̄ ̄ ̄/
 ̄ ̄\/___/
; ' ;
\,,(' ⌒.; ぎゅうっ;`;;)
(;; らぶ(´・らぶ:;⌒)/
(;.抱 (´⌒`嬉涙 ,;) ) ’
( ´・ω ;' 幸 ;. 嬉 ;;" 愛 ';.) "
( ⊃ ⊃ / ̄ ̄ ̄/__
\/___/
/\
. ∵ ./ ./| バクハツシロ
_, ,_゚ ∴\// チクショー
(ノ゚Д゚)ノ |/
/ /
オタク「なんでござるか?」
DQN「お前人の女に手出したらしいなぁ」
オタク「ん、どういうことでござるか?」
DQN「しらばっくれんなよ」
DQN「昨日無口ちゃんに無理矢理キスしたって俺の友達が言ってたぞ」
無口「………!」
オタク「はて、覚えがないでござる」
DQN「覚えがないとかそんなの関係ないんだよ」
オタク「あー、なるほど」
オタク「無口ちゃんの彼氏さんでござったか」
DQN「ん、お、おう、そうだよ」
無口「…ち……ちが」
オタク「これは失礼したでござる」
オタク「拙者はお邪魔虫だったでござるな」
オタク「もしかして拙者が話し終えるまでずっと待っていてくれたので…?」
DQN「え?え、うん、まぁそうだな」
DQN「よ、ようはお前はお邪魔虫だってことだよ」
オタク「把握したでござる」
無口「あ」
オタク「無口氏もすまなかったでござる」
オタク「こんなオタクの無駄話に毎日付き合っていただいて」
無口「あ……」
オタク「明日からは来ないでござる」
オタク「さようならでござる」
バタンッ
無口「………」
DQN「あーこれで友も安心するな」
無口「………」
DQN「あれ、よく見ると可愛いじゃん」
DQN「マジで俺の女にならね?」
無口「……かえって…」
DQN「え?」
無口「かえって!!」
DQN「あーあー、泣かせちゃった」
DQN「わかったよ帰るよ」
ガラガラッ
帰路
女「一緒に帰る、って言うなんて珍しいじゃん」
オタク「…好きだった女の子に彼氏がいたでござる」
女「失恋したから私に泣き寝入りするの」
オタク「髪の毛の裏は滝のように涙が流れているでござる」
女「はいはい」
女「もしかして好きだった女の子って無理矢理キスした子?」
オタク「その噂前提で話されると返しづらいでござる」
女「あ、嘘だったんだ」
オタク「真っ赤な嘘でござる」
女「で、その彼氏ってのは?」
オタク「確かDQN氏という名前だったはずでござる」
女「え、あいつ彼女いるって言ってたよ」
オタク「無口氏が彼女じゃないんでござるか?」
女「あー違う違う」
女「友って言う名前の女の子なんだけど」
オタク「へー」
女「…二股?」
オタク「それは許せないでござる」
女「ともかく」
女「彼氏いる程度でへこたれてたら恋愛なんてできないよ」
オタク「拙者はそこまで図太くないでござる」
女「脈とかなかったの?」
オタク「…毎日図書室でお話してたでござる」
女「なにそれ」
オタク「殆ど拙者が喋ってただけでござるが」
女「そこまで来たらあと一押しじゃない」
オタク「でも」
女「本当に嫌なら嫌っていうよ」
オタク「………」
女「今度もう一回会って話してきなさい」
女「それで駄目だったら慰めてあげる」
オタク「…わかったでござる」
次の日
オタク「ふひひ」
オタク「会いに来たでござる」
オタク「しかし今日は土曜日でござる」
オタク「いるはずないし図書室見て帰って慰めてもらうでござる」
ガラガラッ
無口「………」パラッ
オタク「」
バタンッ
オタク「こ、こんにちはでござる」
無口「………」パラッ
オタク「今日もいい天気でござるね」
無口「………」パラッ
オタク「昨日の晩御飯はミートボールだったでござる」
無口「………」パラッ
オタク「今日の晩御飯はなんでござろう」
無口「………」パラッ
オタク「………」
無口「………」パラッ
オタク「頭の中が真っ白になって何言いたかったか忘れたでござる」
無口「………」パラッ
オタク「いつも通りにアニメやゲームの話をするでござる」
無口「………」コクン
オタク「涼宮春の憂鬱について話すでござる」
無口「………」パラッ
オタク「──その長問有希は宇宙人で対無機物コンタクト用ヒューマイノイドインターフェースというのでござる」
無口「………」パラッ
オタク「………」
オタク「DQN氏は彼氏なのでござるか?」
無口「………」フルフル
オタク「そうでござるか」
オタク「それをきいて安心したでござる」
無口「………」パラッ
オタク「何を安心したかはきかないでほしいでござる」
無口「………」パラッ
オタク「これからも毎日ここに来るでござる」
無口「………」パラッ
オタク「土日も来るでござる」
無口「………」パラッ
オタク「いいでござるな?」
無口「………」コクン
月曜日 昼休み
友「マジごめん」
無口「………」
友「DQNが勝手にやったことだから許してちょ」
無口「………」
友「………」
無口「いいよ」
友「喋った!?」
無口「いいことあったから」
友「いいこと…?」
無口「………」
友「あーあー新しい彼氏見つけないとなぁ」
終わり
俺がSS書いて終わらせると毎回は?って言われるんだけどそんなにぶつ切りですか
マジだ34レスしかねーやもっと尺のばし勉強してくるありがとう
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