一夏「一人じゃ眠れなくなった」(145)
一夏「ラウラが毎日ベッドに侵入してくるおかげで人の温もりがないと眠れなくなった・・・」
一夏「なのにそのラウラは千冬ねえに怒られたとかで来なくなった」
一夏「おかげでこの三日ほどまともに眠れてない・・・限界だ・・・」
一夏「ラウラは千冬ねえには逆らえないからもう来ないだろうし・・・なんとかしないと」
一夏「うーん・・・」
一夏「・・・・・・」
一夏「・・・抱きまくらでも買ってみようか」
一夏「というわけで抱きまくらを買ってみたものの、まったく効果がない」
一夏「・・・眠い・・・」
一夏「あふ・・・はぁ~・・・」
鈴「おはよ一夏」
一夏「あぁ、おはよう・・・ふぁ」
鈴「なによ朝からしまりのない顔して。夜更かしでもしたの?」
一夏「そういうわけじゃないんだけど・・・最近眠れなくて」
鈴「寝付きが悪いってこと?」
一夏「まあそんな感じかな」
鈴「なら寝る前にストレッチとホットミルク飲むといいわよ」
一夏「うーん・・・」
一夏(・・・そうだ。鈴に一緒に寝てくれないか頼んでみたら・・・)
一夏「相談なんだけどさ」
鈴「なに?」
一夏「最近一人じゃ眠れなくて・・・もし鈴が嫌じゃなかったら俺と一緒に寝てくれないかな」
鈴「はぁっ!?」
一夏「頼むよ」
鈴「そっ、そんなこと急に言われたって・・・その、だって」
一夏「鈴にしかこんなこと頼めないんだ」
鈴「一夏・・・わ、わかったわよ!そのかわり変なことしたらひどいからね!」
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鈴「きいてる?おーい」
一夏(・・・実際は馬鹿なこと言うなって殴られて終わりだろうな)
一夏「あ、ああ。じゃあまたな」
一夏(鈴はそもそも寝相悪そうだし駄目か・・・)
一夏「ふぁ~ぁ・・・」フラフラ
一夏(眠い・・・このままじゃISの操縦どころかまともに授業だって出来やしない・・・)
授業中
山田「織斑くん?ちゃんと聞いていましたか?」
一夏「えっ?あ、はい」
山田「ならこの問題を解いてみてください」
一夏「えーっと・・・わかりません」
山田「駄目ですよ、ちゃんと聞いてくれないと。織斑先生に言い付けちゃいますからね」
一夏「すいません・・・」
一夏(早急になんとかしないとまずい・・・!)
夜
一夏(・・・やっぱり全然眠れない・・・)
一夏(・・・こうなったらもうまじで誰かに頼むしか)
一夏(誰にしよう・・・事情を説明すればわかってくれそうで、寝相も悪くなさそうで、暖かそうな・・・)
一夏(・・・)
コンコン
「誰だ?」
一夏「俺です」
「・・・入れ」
ガチャッ
千冬「なんの用だ?もう生徒が教師の部屋を訪ねるような時間ではないだろう」
一夏「弟として話があって」
一夏「かくかくしかじかで、ラウラがいないと眠れないんだ!もう身体が持たないとこまで来てる!」
一夏「だからラウラに俺の部屋で寝ていいって言ってくれよ!」
千冬「やれやれ仕方ないな」
ラウラ「来たぞ!」
一夏「やっと安眠できる・・・zzz・・・」
終わり
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続きかくから待ってろ
>>28
まだか
早くしろ俺が書くぞ
一夏「……(相変わらず全然眠れない)」
鈴「一夏」
一夏「……どうしたんだ鈴」
鈴「最近どうしたの?アンタらしくないわよ?なんというか生気がないっていうか……」
一夏「そんなことないだろ……俺はこの通り……超げん……」
ガクッ
ガッ
鈴「きゃっ!?一夏!?」
一夏「……」スー
鈴「ど、どうしたっていうの!?……って重い!あとここ廊下!」
一夏「……あ」
鈴「い、いち……」
バッ
一夏「ご、ごめん!じゃあ俺部屋に戻るから!」ダッ
鈴「え、ええ!?」
鈴「……」ドキドキドキドキ
鈴「(い、一夏も大きくなってるわよね)」
鈴「(当然よね。うん当然そうだって私しってるわうん)」
鈴「……いい匂いがした」
千冬「なにがだ」
鈴「あひょぅぉい!?」
千冬「何をつったっとるんだ廊下で」
鈴「そそそそそれはそのそのそのですね!ただ単にそのそういう気分だったというか」
千冬「……はぁ。わかったから早くクラスに戻れ。チャイムなってるぞ」
鈴「あ、はい!」
鈴「(そういや一夏なんで部屋に戻ったんだろ!?)」
一夏ルーム
一夏「しまった!まだ授業中だ!」
一夏「せ、せめて保健室に行くか……」フラフラ
千冬「おい」
一夏「ち、千冬ねえ!」
ガスッ
千冬「学校では織斑先生だ。どうした?フラフラし……」
一夏「 」
千冬「お、おい!?」
一夏「はっ(今一瞬眠れそうだった)」
千冬「お、おいおり……いや一夏、大丈夫か?」
一夏「そんなことより千冬ねえ授業は……」
千冬「山田先生に任せている。そんなことより大丈夫なのか?」
一夏「大丈夫大乗……あは、ははは」フラフラ
千冬「おい、本当に大丈夫か!?」
一夏「だいじょう……ブイ!!」
千冬「(間違いなく大丈夫じゃないな……)」
一夏「俺は教室に戻るよ」
千冬「いや保健室で休んでおけ、そっちのほうが」
一夏「……いや」
千冬「ん?」
一夏「結局は同じだし……いいよ……」フラフラー
千冬「おい一夏、一夏!?」
ガララー
山田「あ、織斑君!?ど、どうしたんですか!?」
一夏「すみません、ちょっと自分の部屋に忘れ物をして」
山田「そうですか……これからは気を付けてくださいね」
箒「……(なんだか一夏の様子が変だな)」
セシリア「(これは何かありましたわね……)」
ラウラ「(最近嫁の部屋にいけなくて辛い)」
シャル「(枯れ果てた顔した一夏可愛い)」
山田「(皆さんの表情が複雑に!?)」
キーンコーンカーンコーン……
一夏「(眠いけど、眠れない……)」
箒「おいいち……」
ガララー
鈴「一夏!」
一夏「どうした鈴……」
鈴「いやアンタがどうしたのよ……さっきよりひどい顔してるじゃない」
一夏「気のせいだろ……」
鈴「なんというか2、3日寝てない顔してるっていうか」
一夏「きの……木下、気のせいだろ」
鈴「木下って誰!?」
一夏「そんなことより……どうしたんだんだ鈴、お昼休みが始まってるぞ。はやく移動しないとお弁当に遅れるぞ」
鈴「そんなことよりもアンタとの会話がなりたってないわよ!?」
一夏「なにを言ってるんだよ。鈴は幼馴染だろ?」
箒「(ダメだこいつ)」
セシリア「(会話に混じりたくてうずうずしますわ)」ウズウズ
ラウラ「(嫁の部屋にどうやったら侵入できるだろうか)」
シャル「(頭おかしい一夏も可愛いよ)」パッシャパッシャ
鈴「一夏、ねぇ、やっぱりねむいんじゃ……」
一夏「ねむい?なんの事だよ。俺は枕が最近飛ばないからな?それについて疑問視してるだけで」
鈴「……(末期だ!!)」
―――放課後
一夏「……」フラフラ
鈴「……一夏」
一夏「……」フラフラフ
鈴「一夏!」
一夏「……りん」
鈴「ねぇ、本当どうしたの?わ、私でよければ相談に……」
一夏「本当に、なんでも……なんでもな……」
ガクッ
ガバッ
鈴「ええまたぁ!?」
一夏「……」スー
鈴「……」ドキドキ
一夏「……」スカー
鈴「……へ、部屋まで連れて行ってあげようかな」
一夏ルーム
鈴「お、重かった……」
ボフッ
鈴「(一夏、いったいこんなになるまで何をしてたんだろ……)」
一夏「……ん」
鈴「寝てるときはかっこいいんだけど……」
一夏「……誰がだ?」
鈴「あっひゃああ!?」
一夏「鈴?あれ?俺の部屋……?」
鈴「え、えとね!?そのね!?アンタが急に倒れたから、部屋まで連れてきただけであって、深い意味はないというか!」
一夏「ああ、そうだったのか。悪いな……」
鈴「ねぇ、寝てなくていいの?」
一夏「……あー、それがだな」
鈴「うん」
一夏「一人で眠れなくなったんだ」
鈴「は?」
一夏「あのさ、俺の部屋ってよくラウラが来てただろ?」
鈴「うん」
一夏「そんなわけでラウラと毎日寝てたわけだよ」
鈴「……」ビキビキ
一夏「顔が怖い」
鈴「続けなさいよ!!」
一夏「なんで怒ってるんだ!?」
鈴「早く!」
一夏「わ、わかったから」
一夏「俺は恒常的に人の温もりとともに寝ていたわけだ」
鈴「うん」
一夏「そんなラウラだが最近千冬ねえに怒られてこなくなったんだ」
鈴「そうなの!残念ね!」パアア
一夏「なんでそんなひまわりのような笑顔なんだ」
鈴「いいの!続けて?」ニコ
一夏「(無駄に可愛いな)それでだな」
鈴「うんうん!」
一夏「眠れなくなったんだ」
鈴「……は?」
一夏「人の温もりがないと眠れないんだ」
鈴「……は?」
一夏「……すまん。馬鹿な事言ってるよな。でも俺は」
鈴「そ、それは!!」
一夏「はい?」
鈴「わ、私でもいいの……?」
一夏「……はい?」
鈴「だ、だからその!?ひ、人の温もりさえあればいいんでしょ!?それは誰でもいいの!?」
一夏「え?いや、まぁ……」
鈴「じゃあ決まりね!きょ、今日からアンタの部屋で寝るわ!」
一夏「ええ!?」
鈴「な、何よ!?文句あんの!?」
一夏「い、いや……」
一夏「てっきり『はぁ?何言ってんのアンタ。バカじゃない死ねば?』とでも言われるかと……」
鈴「どんなイメージよ!」
一夏「……でも、本当にいいのか?一緒に寝るなんてそんな」
鈴「……しょ、しょうがないじゃない!あくまでアンタの不眠を解消するためであって、それ以外の意味はないんだから!」
一夏「……そうか、ありがとう。じゃあ」
グイッ
鈴「……~!!?」
ボフッ
鈴「ちょ、ちょちょちょ一夏!?」
ギュッ
鈴「はわっ……」カアアアア
鈴「一夏!!いきなり何すん……」
一夏「……」スー スー……
鈴「……そっか」
鈴「……限界、だったんだ」クス
一夏「……ん」
鈴「……」スー スー
一夏「……鈴、一緒に寝てくれてたのか」
鈴「……ん」
一夏「……鈴」
鈴「……いちか?」
一夏「おはよう、昨日はどうもあり……」
ゴシャアッ
一夏「ごふっ!?」
鈴「い、いいいい一夏!?ち、近いし!な、なんで私一夏と一緒に……!?」
一夏「ええ!?昨日の事もうわすれたのか!?」
鈴「き、昨日!?な、なななにかしたの!?は、せ、制服!?私制服で!?ええ!?そんなマニアックな!?」
一夏「とりあえず落ち着け」
鈴「……ごめん。寝起きでテンパってた」
一夏「それにしても、ルームメイトとか大丈夫か?」
鈴「そこは大丈夫よ。『今日は帰りません』ってメールしたから」
一夏「それはそれで問題じゃないか!?」
鈴「『あいよー』って返信きたし、大丈夫よ」
一夏「適当だな!?」
鈴「というか、人の嫌がるところには干渉しない子だから」
一夏「いい子がルームメイトなんだな」
鈴「口説く気!?」
一夏「なんでだよ!?」
一夏「……それにしても、今日は鈴のおかげで久々によく眠れたよ。ありがとうな」
鈴「べ、べべべつに……」
一夏「(明日からどうすっかなぁ)」
鈴「……あのさ」
一夏「ん?」
鈴「ま、まだ、一人じゃ寝られない?」
一夏「……ああ、いや、もう一人でも(これ以上鈴に気を使わせるのはまずいな)」
鈴「本当に?」
一夏「ああ」
鈴「嘘じゃなく?」
一夏「え、ああ……」
鈴「絶対に本当ですと神に誓える?嘘だったら爪はがす?」
一夏「なんでそこまで!?」
鈴「……本当は、眠れないんでしょ」
一夏「……う」
一夏「なんでわかるんだよ」
鈴「幼馴染だもん」
一夏「……はぁ。やっぱり鈴にはかなわないな」
鈴「ふふん」
一夏「でもこれ以上鈴には迷惑かけられないし、誰か別の――」
鈴「駄目!!」
一夏「ええ!?」
鈴「駄目ったらダメ!あ、アンタはこんなむさい部屋に女の子連れ込んで何する気よ!?」
一夏「なんでだ!?というか何もしないって!」
鈴「そ、それでもダメなの!」
一夏「ちょっと待ってくれ、それじゃあ俺が眠れないじゃないか……」
鈴「……私が」
一夏「え?」
鈴「私がこれから一緒に寝ればいいんでしょ!?」
一夏「えええ!?」
一夏「いや鈴にはこれ以上迷惑かけられ……」
鈴「ほ、他の女の子に迷惑かけるよりマシよ!!」
一夏「そ、そうか……?」
鈴「そうよ、よく考えてもみなさいよ。このままだとアンタ一人に迷惑はかけ続けられないとかいいながらどんどんとっかえひっかえ女の子を部屋に連れ込むことになるのよ」
一夏「それはいただけないな……」
鈴「でしょ?それからアンタのあだ名は『ハーレムを目指す変態IS使い、オナニーマスター織斑』になるの」
一夏「そんな名前になるの!?」
鈴「そんな名前になりたくなければ……この私と寝る事ね!」
一夏「……ううーん、何かおかしい気もするが、鈴がいいのなら、いいのかもな」
鈴「やっとわかったのね。それでいいのよ」
一夏「……ううーん?」
―――
山田「で、ここがこうなって……」
一夏「……」カリカリ
山田「(織斑君が普通に授業を……)」
山田「(やっとやる気になってくれたんですね!先生嬉しいです!)」
一夏「(授業中に誰かを抱きしめるわけにはいかないよな……)」
―――
キーンコーンカーン……
箒「いち」
ガララー
鈴「一夏!」
一夏「おう鈴」
鈴「ご飯食べに行くわよ!」
一夏「ああ」
箒「……」シュン
鈴「そっちの酢豚ちょっとちょうだい」
一夏「……いや、同じメニューだろ」
鈴「いいの!」
一夏「ほら、好きなだけとれ」
鈴「……」
一夏「……?」
鈴「手が疲れた」
一夏「なんで!?」
鈴「昨日誰かさんが私の手をずっとつかんで寝てたから疲れた」
一夏「いや今日フライパンを体の一部のように使ってただろ!」
鈴「それも踏まえて疲れた」
一夏「……はぁ、どうしろって言うんだよ」
鈴「そこはこう……気をきかせなさいよ!」
一夏「どうやって」
鈴「そ、その……食べさせるとか」
一夏「……は」
鈴「な、何よ!?文句あるって」
一夏「ほら、あーん」
鈴「はえ!?」
一夏「お前が言ったんだろ」
鈴「え、えでもそのあのちょっといきなりっていうか」
一夏「なんだ?いらないのか?」
鈴「い、いるわよ!いるに決まってるじゃない!」
一夏「じゃあほら」
鈴「あ、あーん」パク
一夏「(不覚にも可愛い)」
鈴「……」モグモグ
一夏「……」
鈴「……何よ」
一夏「……いや」
鈴「……は、はっきり言いなさいよ!」
一夏「いやあさっきの鈴可愛かったなぁって」
鈴「は、はぁ!?」
一夏「本当に雛鳥みたいに口あけて食べるとは思わなかった」
鈴「な、何よ!?悪い!?」
一夏「いや悪くはないけどさ」
鈴「悪くないけどなんなのよ!」
一夏「いやだから、可愛いって」
鈴「あぅ……」カァァ
一夏「……どうしたんだ?」
鈴「なんでもない!」
一夏「いやなんでもなく「なんでもないの!!」
一夏「……はい」
一夏「……やっと授業が終わった」
セシリア「あの」
一夏「どうしたんだ?」
セシリア「最近鈴さんと異常に仲がよろしいように見えるのですが」
一夏「気のせいだろ」
セシリア「そうですの……?」
一夏「いやぁ絶対気のせいだろ。本当。気のせいすぎて気が遠くなるぞ。
最近の気のせいはこれくらい気のせいだから。気のせいだって」
セシリア「気がゲシュタルト崩壊してきましたわ……失礼します」フラ……
一夏「(なんとかごまかせたな)」
千冬「(あいつは何故あんなにごまかすことが下手に育ってしまったんだ)」
千冬「……そういえば」
―――数年前
千冬「どうした一夏、何故そんなに服が汚れているんだ?」
一夏「(ケンカしてって言ったら千冬ねえ怒るかな、というか相手をぶっころしに行きそうだな)
実は汚れのほうから俺に飛びついてきたんだ!」
千冬「ごまかすな正直に言え!!」
ボグシャア!
―――
千冬「(そういえばあいつが何かをごまかすたびに制裁をしていたんだ)」
千冬「(すまん一夏……)」
一夏「(なんだか今日の千冬姉は物憂げだな)」
腹痛い
ちょっとトイレ行ってくる
一夏「……ふー。やっと一週間がおわっ」
鈴「おかえりー」
一夏「うんただいま」
鈴「ごはんにする?中華にする?それとも、す・ぶ・た?」
一夏「今日はそうだな……鈴が食べたい」
鈴「きゃー一夏のえっちー」
一夏「ってなんでいるんだよ!」
鈴「うん、いいツッコミ」
一夏「そこじゃなくって!」
鈴「だって一夏今日もどうせ晩には寝るんでしょ?」
一夏「人間だれしもそうだと思うぞ」
鈴「そうじゃない人間もいるけどね」
一夏「それは一部の不規則な生活をしている人だけだな」
鈴「だったら私も寝るわけだし、いちいち夜に来るのも面倒だから、先に着ておいてあげたの」
一夏「いろいろおかしいけど正しいような気もする」
鈴「でしょ?」
一夏「ひとつだけ聞いていいか?」
鈴「なによ」
一夏「鍵どうした」
鈴「合鍵つくったのよ」
一夏「いつの間に」
鈴「昨日ちょろっと。幸い合鍵用の特殊なねんどを常に持ったから」
一夏「なんでそんなもん常に持ち歩いてんだ!?」
鈴「いざという時便利かなって……」
一夏「いざという時が限定されすぎだろ!」
鈴「まぁ結果よければすべてよしよ」
一夏「この場合の過程は結構重要な気がするんだが」
鈴「細かいこと気にしてるとハゲるわよ。さぁ晩御飯たべましょ」
一夏「……ううーん?」
腹痛やべぇ
耐えられん
鈴「さ、さぁ寝るわよ!」
一夏「あ、あぁ」
一夏「(しまった)」
一夏「(昨日は眠気が異常だったからすぐに眠れたが)」
一夏「(いざ鈴と寝るとなると緊張する……)」
一夏「(だが、せっかく鈴がここまでしてくれてるんだ……)」
一夏「(ここは平成を装って)」
一夏「さぁ寝ようか、鈴」
鈴「は、ひゃい!」
一夏「(ひゃい?)」
鈴「……」
一夏「鈴?」
鈴「ちょっと待って」
一夏「はい」
鈴「……」クンクン
鈴「(私の体、臭くないわよね……)」
一夏「鈴?」
鈴「……もう一回お風呂入ってくる!」
一夏「もう一回!?」
――
一夏「……ベッドに横になってはみるが」
一夏「やっぱり眠れないな」
一夏「……ああ、ひとの温もりが恋しい」
鈴「……一夏」
一夏「うぉお!?びっくりした」
鈴「なによもう!まったく……」
ポフッ
一夏「さぁ一緒に……」
フワァ
一夏「(!?)」
一夏「(な、なんだこのいい匂いは!?)」
一夏「(女の子特有の甘ったるい匂い……頭がくらくらしそうだ!)」
一夏「(というか気づかなかったけど、お風呂上りって全体的に艶っぽくて……)」
一夏「(エロいな!?)」
鈴「……なによ、じろじろ見て」
一夏「あ、ああ!ごめん!」
鈴「見るなとは言ってないわよ!」
一夏「ああ、ごめん!」
鈴「謝りすぎ!」
一夏「ああ、えっと……」
鈴「も、もういいわよ……さ、ささっさと、ね、寝るわよ!」
一夏「お、おう」
フワァ
一夏「(た、耐えろ、耐えるんだ織斑一夏!ものすごくいい匂いがするけれど!)」
鈴「ねぇ」
一夏「な、なんだ?」
鈴「その体制で眠れるの?」
一夏「へ?」
鈴「ほ、ほら……ひ、ひと肌が恋しいんでしょ?だったらやっぱり抱きしめたほうが」
一夏「あ、ああ確かにな……」
鈴「じゃ、こ、ここっち向いてよ」
一夏「え」
鈴「あーもう!!こっち向きなさい!」グリン!
一夏「いたい!」
一夏「……っ!」
鈴「……」カァ
一夏「(か、顔近っ!!よ、よく見るとまつ毛長い……あと肌綺麗だな)」
一夏「(ってそういうことじゃなくて!ああ、いい匂いが……)」
一夏「(ってそういうことでも――)」
鈴「……(い、一夏のかおが、ちかい)」
鈴「(あ、頭パンクしそう……)」
一夏「……」ドキドキドキ
鈴「……」ドキドキドキ
一夏「……ゴク」ドキドキドキ
鈴「……ん」スッ
一夏「(め、目を閉じた!?こ、これはもしかしてキキ、キス……)」
一夏「(いや、単に寝てるだけか)」
鈴「(一夏はどうせ、気づいてくれないよねぇ……)」
鈴「……は、はやく、ねなさいよ。こ、こっちだって、は、恥ずかしいんだから」
一夏「……お、おう」
ギュッ
鈴「!!」
一夏「(おお、なんてすばらしい抱きごこちだ……)」
一夏「これなら24時間抱きつづけても大丈夫だな……)」
鈴「え?」
一夏「やっべ、声に出てた!?」
鈴「一夏、今……」
一夏「いや、今のはなんというか、気のせいというか現代病の一種の気のせいというか
最新型のISが作る電磁場によって干渉されたときにおこる特殊な気のせいっていうか」
鈴「……24時間」
一夏「(きっちりきこえとるーーー!!?)」
鈴「……そっかぁ。えへへ」ニコ
一夏「……へ?」
一夏「怒らないの」
鈴「気のせいなんでしょ」
一夏「ああ、そうだけど……」
鈴「じゃあいいじゃないの」
一夏「ああ、うん……?」
鈴「さ、さっさと寝るわよ。明日だって早いんだから」
一夏「そこまで早くはないだろ」
鈴「起きてお弁当作らなきゃいけないから」
一夏「あ、俺のせいか……」
鈴「私が勝手にしてるだけ」
一夏「それでも」
鈴「いいの」
一夏「え」
鈴「いつも、おいしそうに食べてくれるから」
一夏「……鈴」
鈴「……ほら!寝るねる!」カァァ
一夏「わかったわかった」
一夏「……ふぁ。やっぱまだ、寝不足……が……」
一夏「……」スー、スー……
鈴「ふふ、早いわね……」
鈴「……一夏」
一夏「……」スー
鈴「寝ちゃった?」
一夏「……」スー、スー
鈴「……あのね」
鈴「いつも、素直になれなくて、ごめんね?」
鈴「ほんとは、本当のことを言うと、い、一夏の事が大好きで」
鈴「ずっと、ずっと前から、好きだったんだよ?」
鈴「でもアンタは鈍感だから、気づいてくれなくて」
鈴「それでも、久々に会ったアンタはかっこよくて」
鈴「強くて、また私を守ってくれて……」
鈴「また、さらに好きになっちゃった」
鈴「……あ、あはは。何言ってんだろ、私」
一夏「……」スー、スー……」
鈴「……一夏」
鈴「……寝てる、よね?」
一夏「……」スー、スー……
チュ
鈴「……ふふっ」
一夏「……(どうしよう)」スー、スー
一夏「……(実は途中から起きてましたなんて)」スー、スー
一夏「……(いえる状況じゃない)」スー
鈴「私も、ねよっと」
一夏「……(どうしようかな)」スー
鈴「……む」
一夏「……ん?」
鈴「……にじゅうよじかん、いちかといっしょ……」スー
一夏「……鈴」
鈴「ふへへぇ……」ニコーッ
一夏「……鈴かわいいな」
一夏「……これからは毎日、この顔を見て眠ることができるんだな……」
一夏「おやすみ、鈴」
鈴「……」スー
鈴「(えへへ。よろしくね?)」
――
千冬「……お前はいったい」
一夏「はい」
千冬「何人連れ込めば気が済むんだ」
一夏「はい」
千冬「これから一週間、一夏の部屋に出入り禁止な」
鈴「ええっ!?」
一夏「なんだって」
―――
一夏「というわけで、また眠れなくなった……」
一夏「また誰かに添い寝を頼まなければ」
一夏「……はっ!?これは無限ループ!?」
終われ
ごめんもう流石に眠い
おやすみ
鈴豚って鈴豚のくせになんで鈴の一人称が「私」なの?
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