安価でおいかけっこ(11)
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恐怖、それが最初に君に与えられた使命のひとつ。
自分の大切なものを守るために、人は恐怖から逃げ続けなければいけない。
そう、君は逃げ続けなければいけない。
後ろを振り返れば、すぐにそれはやってきて襲い掛かるだろう。
全身が震えだし、頭が真白になり、我を忘れてしまうかもしれない。
逃げても逃げても、それは影のように君を追いかける。
忘れたくても忘れられない。頭の中にそれは染みこんで張り付いているんだ。
たとえ人々が平気なものであっても、君にとっては悪魔の尻尾のようにおぞましいモノ
さぁ、聞かせておくれ
君は何が恐ろしいと思うんだ?
安価↓2
そう、それが君の恐れているもの
君はそれから逃げる定めにある。
なぜ君は恐れているのか、それは大切なものを奪われてしまわないか不安だから。
大切な宝物、なくしてしまうなんて考えられない。
君が死んでも守りたいもの。
さぁ聞かせておくれ
君は何が大切だと思うんだ?
安価↓2
さぁ、物語は動き出した。
殻にこもった未熟な子供。
それを生み出した君の愛玩動物。
子は、親を奪った君を恨み、追いかけるだろう。
君は逃げなければいけない。
君は逃げなければいけない…
そう、もうおいかけっこは始まっている
僕には愛する人が居た。
彼女は美しく、誰の手の中にも留まらない鳥のような人だった。
僕は彼女を手に入れたいと思い、願った。
あの体を、髪を、唇を、声を、全て手に入れたいと思った。
だから、僕は彼女を作ることにした。
彼女の髪の毛からDNAを採取して、クローンを作り出した。
顔も形も瓜二つ、この世に僕だけの彼女が生まれた。
しかし、僕だけの彼女はすぐに死んでしまった。
僕は、実験を繰り返し彼女を作り続けた。
大量に生まれ出た彼女たちを、卵形のガラス容器に閉じ込めて
一日中眺めて過ごしていた時もある。
その姿は、屋台の出店で売っていた、あの可愛らしいひよこ達とよく似ていた。
・・・
・・・
・・・
男「ほんと、俺なんかでよかったの?」
女「私は、好きだからあなたと付き合うことにしたの。何でそんなこと聞くの?」
男「いや、本当のこというと未だに信じられないんだよ。こうやって2人で並んで歩いてることとか、手を…」
女「手をつないでること、とか?」ギュッ
男「ほんと、夢じゃないよね?」
女「えぇ、夢じゃない。私、今までこんな気持ちになったことないもの。初めてのことは夢に出てこないと思うわ」
男「それならいいんだ。幸せすぎてちょっと混乱しちゃってさ」
女「ふふっ、じゃあこれから混乱しっぱなしになっちゃうわね」
男「慣れるように努力します…」
爆発四散!!アンカコワイ!!
オタッシャデー!
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