京介「ポケモン?」あやせ「はい」桐乃「その2!」(186)

――京介とあやせが対戦してるのと同時刻――


加奈子「これくれヨ」

店員「ハイ毎度あり」

加奈子(よし、これさえやりゃー加奈子は無敵だな)

加奈子(あのクソマネはこのポケモンっつーゲームが大好きらしーからな、これで共通の話題は手にいれたっしょ)

加奈子(そして……あ、あいつはそのポケモンと同じぐれー加奈子のことも……///)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    京介『俺はポケモンと同じくらい加奈子が大好きだ!!』
    ※注:一部台詞が改竄されています。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

加奈子「…………」(///ω///)ボンッ!

<ママー、アノコスッゴクカオマッカー!
<シッ!ミチャイケマセン!

加奈子(あれ?じゃー、なんでアイツ加奈子が最初に電話したときブチ切りやがったんだ?)

加奈子(アレか?ツンデレってヤツ?だとしたらしょうがねーヤツだなぁー。加奈子以外の奴はゼッテー自分が嫌われてるって勘違いしちまうぞ)

加奈子(ま、つーワケでやっぱアイツにゃ加奈子がついてねーとダメだな。ったく、マネージャーの分際で未来のアイドル加奈子様の手ェやかしてんじゃネーヨ♪)

加奈子「んじゃ、早速ゲームすっか♪」

――高坂家――


あやせ「ふぅ、いろいろありましたがやっぱり私の勝ちですね」

京介&桐乃「」ダキッ(((( ;゚Д゚)(゚Δ゚; ))))ガタガタガタガタガタガタ

あやせ「二人ともどうしたんですか?抱き合ってそんなに震えちゃって。……早く離れましょうか」スウーッ…

桐乃「ひぃっ!ごめんなさいごめんなさい!」バッ!

京介「どうか命だけは!」orzドゲザッ!

あやせ「……なんで私がそんなに怖がられているのかわかりませんが、お兄さん?わかってますよね?」

京介「あぁ、わかったよ……。わかってるよ……。桐乃……」

桐乃「な、なに?」

京介「俺たちはもうお別れみたいだ。お前と過ごした日々、楽しかったぜ……」

桐乃「やだぁっ!逝かないで兄貴!もうアタシを一人ぼっちにしないでぇ~~!」ウワーン!

あやせ「なんか私がお兄さんを殺すみたいになってる!?結局は全然わかってないじゃないですか!」

京介「あやせ、せめて遺書を書く時間ぐらいは……」

あやせ「だから違いますって!私は『いつか買い物に付き合ってください』って言おうとしただけのに!」

京介&桐乃「「え?そうなの?」」

あやせ「そうです!」

ドアの外の佳乃(なにこの漫才)

――三時間後――


あやせ「つまり遺伝をする際には定期的に親を引き取って技の位置を変えないと……って、もうこんな時間ですか。すみません、今日は用事があるんでもう帰りますね」

京介「ああ、送ってこうか?」ガチャ

あやせ「いえ結構です」トテトテ

京介「そうか」トテトテ

桐乃「じゃーね、あやせ」トテトテ

佳乃「あらもう帰っちゃうの?またいつでもいらっしゃい」ガチャ

あやせ「はい!それではお邪魔しましたー」ガチャ、バタン

――京介の部屋――


京介「あー、死ぬかと思ったぜ、今後二度とあんな状態のあやせにゃ会いたくねーな」

桐乃「ホント怖かった……ぶっちゃけ過去最凶じゃない?」

京介「そうだよなー、正直親父に挑んだときもさすがにあそこまでは……って!なんでお前ちゃっかり俺の部屋にいんの!?いつ入ってきた!!」

桐乃「ハァ!?何言ってんのアンタ?一緒に入ってきたじゃん。ナニ?もしかして気付かなかったとか?バカじゃないの?」

京介「気付かないバカで悪ぅござんしたねぇ……」

桐乃「ホント!超可愛い妹の存在に気付かないとかシスコンの名折れもいいとこ……」ヤレヤレ

京介「俺はシスコンじゃねぇ!」

桐乃「あれ?『お前がいないと寂しいんだよ!』とかアメリカまで来て言ったり、学校のグラウンドで『俺はロリコンじゃねぇ!シスコンだぁぁぁああ!』とまで叫んだシスコンは何処の誰だったっけ?」

京介「ああ認めればいいんだろチクショウ!」<アーノーヒーエガーイーター♪

京介「お、あやせからメールだ」

桐乃「なんで見てないのにわかんの」

京介「あいつだけ着信音が違うんだ」パカッ

桐乃「キモ……」ムスッ

京介「ほっとけ!んでんでんで何々……」

桐乃「見せなさい」パシッ

京介「あ!てめ!人のケータイ奪い取ってんじゃ……!」


from あやせ
件名:罰ゲーム
本文
確かお兄さん来週土曜日暇でしたよね?
だったら明日二時にあの公園に来てください。
それから買い物に付き合ってもらいます。

桐乃「なん……だと……!?」

京介「返しやがれこの野郎」パシッ

桐乃「アンタ……それ、行くつもり?」

京介「行かなかったら最悪殺される。今後あやせ様のお怒りに触れるのは非常に危険だ」

桐乃「う、確かに……」

京介「それにあやせがなんかやろうって言い出したとき、常に俺に拒否権はないんだよ。いつものことさ」

桐乃「……ねぇ、今のどういうこと」

京介「あ?何がだよ」

桐乃「トボけんな!!『いつものこと』ってどういうこと!?まさかアンタあやせに手ェ出したんじゃないでしょうね!?」

京介「出してねーよ!お前のオタバレの件の所為で俺あいつにめちゃくちゃ嫌われてんだぞ!?すごく悲しいことに!」

桐乃「……嫌われてなかったら?」

京介「へ?」

桐乃「あやせが本当はアンタを嫌ってなかったらどうするの?」

京介「な、なんだよそれ」

桐乃「いいから答えて」

京介「そんなことは多分ありえないと思うが……もしそうなら多分今頃脇目もふらずめちゃくちゃアタックしてる」

桐乃「出してんじゃないのぉぉぉお!!死ねぇぇぇえ!!」ドカッ

京介「おごっ……!きゅ、きゅうしょにあた……った……」ドサッ

桐乃「ハァ、ハァ……」

京介「」チーン

桐乃「………………」ピッポッパ

prrr、prrr…

あやせ『もしもし、どうしたの桐乃?』

桐乃「あやせ、取引しない?」

――その頃加奈子は――


加奈子「…………」カチカチカチ

ブリジット「かなかなちゃんなにしてるの?」

加奈子「あんだよオメーにゃ関係ねーだろ」カチカチカチ

ブリジット「あ!ポケモンだ!」

加奈子「勝手に見てんじゃねーヨ!あと耳元で叫ぶな!」カチカチカチ

ブリジット「あれ、まだバッジ一個も持ってないの?」

加奈子「うっせーな、さっき買ったばっかなんだヨ」カチカチカチ

店員「お待たせしました。パフェのお客様はこちらでよろしかったでしょうか?」

ブリジット「あ、はーい!」

加奈子「チッ」カチカチカチ

ブリジット「かなかなちゃんなんで何も頼まなかったの?」アムアム

加奈子「うっせーな、コレ買ったから今金がねーんだヨ」カチカチカチ

加奈子(それに……)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    京介『どうでもいいけどおまえ……腹ぷよぷよな?』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

加奈子「チクショォォォォォォォオオオオオオ!!」カチカチカチカチカチ!

ブリジット「か、かなかなちゃんどうしたの!?もしかして負けちゃった?」

――その夜、高坂家――


京介「………………」モクモク カキカキ

京介「よし、終わりっと」パタン

京介「げ、もう一時じゃねぇか。俺もそろそろ寝……」

桐乃「兄貴、起きてる?」ガチャ

京介「させてはくれないようだな。神様ってやつは」

桐乃「ハァ?何ブツブツ言ってんの?」

京介「気にするな、何でもない」

桐乃「フーン……」

京介「んで?何の用だ?怖い夢でも見て眠れないってか?」

桐乃「うん」

京介「怒るなって冗談だy……ってえええ!?」

桐乃「………………///」

京介「マジで?」

桐乃「うん…………///」モジモジ

京介(あれ?なんか桐乃らしくないけど可愛い)

京介「いや、おまえが怖がる夢って……何どんな夢見たんだ?」

桐乃「………………あ」

京介「あ?」

桐乃「あ、あやせが、アアアタシのエロゲーを……す、捨てに来た、夢」ガタガタガタガタ

京介「それは……めちゃくちゃ怖ぇだろうな……」

桐乃「でしょ。だから……」ジリジリ

京介(にじりよってきた!?まさかの添い寝フラグか!?)

桐乃「ポケモンバトル……しない?」

京介「…………へ?」

桐乃「だからっ!…………その、暇潰しに」

京介「おまえ……クリアしたの?」

桐乃「うん。昨日と今日で全部」

京介「早っ!!」

桐乃「まあね~♪この完璧超人のアタシにかかればザッとこんなもんよ」エッヘン

京介(あ、元にもどった)

京介「終わってるなら何であやせと対戦しなかったんだよ。あいつも相当喜んだろうに」

桐乃「……アンタあやせのあの姿を見た後にすぐ『対戦しよう』なんて言える?」

京介「無理だな」

桐乃「でしょ」

京介「にしても一日ちょっとでクリアって、おまえよっぽどあやせと対戦したかったんだな」

桐乃「…………」ムスッ

京介(あれ?なんか不機嫌に?)

桐乃「さぁ、早くやる……」ムスッ

京介「お、おう」

――こうして、三時くらいまでやるうちに桐乃は先日の徹ゲーの疲れもあってか、気付いたら俺のベッドで眠ってしまっていた。

そして俺は寝ている桐乃を起こさないように慎重に部屋まで運ばなければならないというミッションを必然的に授かることとなり、色々と大変だった。

――翌日――


桐乃「………………」ムスッ ジー

京介「な、なんだよ。不機嫌そうな面で睨みやがって」

桐乃「別に……」ムスッ プイッ

京介「………………?」

桐乃「」ツーン

――その頃加奈子は――


加奈子「ふわぁぁ~~あ」ゴシゴシ

加奈子「……あ、いっけね。ゲームやりながら寝ちまった」

加奈子「まー、トーゼン電池切れてるよなー……」

加奈子「……あれ?加奈子が最後にセーブ書いたのって……」

加奈子「ヤベェ……もしかして……!」カチッ、カチャカチャ

加奈子「ふ、二つ目のジム戦前まで逆戻りしてやがる……!!」

加奈子「確か三つ目の最初のジムトレーナーまでは倒したハズなのに……!!」

加奈子「やりなおしかよチクショォォォォォォォォオオオオオオオオ!!」

――高坂家――


桐乃「ねぇ」

京介「あんだよ」カチカチ

桐乃「ポケモンバトルしよ」

京介「遠慮しとくよ」カチカチ

桐乃「ハァ?アンタに拒否権とかないから!」

京介「それはひどくね!?」

桐乃「このアタシが誘ってあげるなんてシスコンのアンタにはいいご褒美じゃん。寧ろ感謝してよね」

京介「あとでやってやるから!今は待て!な?」

桐乃「何でよ……」ムスッ

京介「今メタモン乱獲中なんだよ。特防のやつがまだいねーんだ」カチカチ

桐乃「」

京介「………………」カチカチ

――チャットルームにて――


きりりん:バカがポケモンばっかやってるwwwwwww

沙織(管理人):あらあらポケモンとは懐かしいですね。京介お兄様もやんちゃですこと

†千葉の堕天聖黒猫†:それで誰かにかまって欲しくてここに来たわけ?なんて孤独な子羊なのかしら。

きりりん:勘違い乙wwwwww孤独は自分だろwwwwwww

†千葉の堕天聖黒猫†:フッ、情報が古いわね。貴女がいない間に私は闇の力を覚醒させ、眷属を得たのよ。

きりりん:部活のメンバーじゃんwwww言い訳乙wwwww

†千葉の堕天聖黒猫†:貴女……よほど闇に屠られたいみたいね……!

きりりん:屠wwるwwとwwかwwwwwwやってみろってのwwwwww

沙織(管理人):まぁまぁ、お二人ともそのあたりで。それで京介お兄様がポケモンに嵌まっていらっしゃる話でしたわね。

きりりん:そうそう、アイツせっかくアタシがポケモンバトルに誘ってあげたのに『メタモン乱獲中だから』って断るとかマジありえね(#゚Д゚)シスコンのくせに生意気

†千葉の堕天聖黒猫†:どれだけかまって欲しいのよ……でも先輩も先輩ね。最近学校でも放課後部室でずっとポケモンをやっているわ。ゲー研だから特に問題はないけれどね。

沙織(管理人):まぁ、京介お兄様は相当ポケモンに御執心なさってるのですね。これでお兄様も立派なオタクへの仲間入りということでしょうか。

きりりん:いやでも昨日アイツアタシに一回負けてたしwwwwwwwポケモン歴一日のアタシにwwwwwwwwオタクとか程遠杉wwwwwwまぁ、アタシ一応アニメは観てたケド

†千葉の堕天聖黒猫†:悪いけど用事ができたわ。このへんで私は失礼するわね。

――†千葉の堕天聖黒猫† さんが退室されました。

沙織(管理人):あら黒猫さんにしては随分急な退出ですことね。

きりりん:ホント。珍しい。あ、ポケモン馬鹿がバトルに誘ってきたwwwwwwwボコボコにしてくるわwwwwwwゴメン沙織、アタシも抜ける

沙織(管理人):ええ構いませんわ。私もちょうど用事ができましたので。

きりりん:そーなんだ。じゃね。

沙織(管理人):はい。きりりんさんも頑張ってくださいね。

――きりりん さんが退室されました。

――沙織 さんが退室されました。

――五更家――


黒猫「日向、あなた確かポケモン持っていたわよね?」

日向「うん持ってるけど……ルリ姉今更ポケモンするの?」

黒猫「煩いわね。崇高な目的のために必要な手段なのよ。早く貸しなさい。でないと呪い殺すわよ」

日向「…………ハイ」つ□

黒猫「それでいいのよ。フフフ……」


――槇島家――


沙織「密林でポケモン注文完了ですわ」

沙織「……一応攻略本も注文しておくべきですわね」

沙織「ああ、そして私がプレイしていないルビーサファイア以降の作品も念のために……」

沙織「これでよし。あぁ届く日が待ち遠しいですわ」

――高坂家――


京介「おーい桐乃ー。バトルしようぜー」

桐乃「ハァ!?アタシ今忙しいんですケドー。……まぁ、アンタがどうしてもって言うなら仕方なくやってあげなくもないケド……」

京介(いや、さっきお前から誘ってきただろうが)

京介「へいへい、どうしても桐乃さんとバトルしたいです。これでいいか?」

桐乃「まったく、このシスコンは~。しょうがないから戦ってアゲルわよ、感謝しなさい!」

京介(コイツうっぜぇぇぇぇええええ!!)

桐乃「えへへへへ///」

――新垣家――


あやせ「やった……!遂に鋼狩りジバコイル(31-28-29-30-31-30)の出来上がりです!」

あやせ「にしてもこれができるまで長かったですね……。一ヶ月ぐらい前に40時間以上かけてもできないから断念したんですけど……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    ――あいてのメタグロス(おそらく野生あがり)の コメットパンチ!

    ――きゅうしょにあたった!

    ――グライオン(作製時間5時間22分)はたおれた!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

あやせ「フフフフフ……これであの忌々しいメタグロスをブチ殺してあげますよお兄さん……」

――高坂家――


京介「」ゾクゾクッ!

京介「な、なんだ……!?悪寒が……」

桐乃「ハァ?何ブツブツ言ってんの?早くしなさいよ。こっちは待ってるんですケド」

京介「ああ、悪い悪い」カチカチ

――五更家――


黒猫「フフフ……異形の獣よ、この千葉の堕天聖の手によって育てられることに感謝なさい……」カチカチ


    ――あ!やせいのミネズミがとびだしてきた!

    ――ゆけっ!バジリスク!

    ――バジリスクの たいあたり!

    ――やせいのミネズミはたおれた!


黒猫「まだまだね……。こんな相手では捕まえるに足りないわ。せめてこのバジリスク(ツタージャ)に苦戦させるぐらいでないと……」

日向(ルリ姉ェ……)

日向「ってゆーか勝手にデータ消さないでよ!別にいいんだけどさ!」

黒猫「煩いわね、構わないなら口を挟まないで頂戴。私は今崇高な目的のために忙しいのよ」カチカチ

日向「ポケモンしてるだけじゃん!」

黒猫「フッ、いかに私の血族といえど所詮は人間……貴女には私の目的がわからなくても無理はないわ……」カチカチ

日向「ルリ姉ェ……」

黒猫「フフフ……」カチカチ

――あ!やせいのチョロネコがとびだしてきた!


日向「あー、これは同じあくタイプならレパルダスよりはワルビアルのほうが便利だから普通に捕まえないでいいと思うよ」

黒猫「………………」


    ――クロネコはモンスターボールをつかった!

    ――やったー!チョロネコをつかまえたぞー!


日向「迷わず捕まえた!?」

黒猫「煩いわね///血族といえど人間風情が私の真意を汲み取ることなど不可能なのよ///」

日向(いや、なんとなくわかるけどね)


    ――つかまえたチョロネコにニックネームをつけますか?

    →はい
     いいえ


日向「ル、シ、フ、ェ、ル?」

黒猫「堕天使の名よ……フフフ」カチカチ

日向(ルリ姉ェ……)

――来栖家――


加奈子「フフン♪バッジ5つめゲ~ット♪」カチカチ

加奈子「このチョーシならこれから先もラクショーっしょ♪」カチカチ

加奈子「つーかプラズマ団マジキメェ~wwwww」カチカチ

加奈子「ぶっちゃけアレ単なる狂信っしょwwwwww」カチカチ

加奈子「どーせ雑魚の集まりだろーしなwwwwwww」カチカチ

――数日後、ゲーチスのサザンドラによって加奈子が発狂することは今はまだ神のみぞ知ることである。


――こうして、それぞれがポケモン一色な一日を過ごし、また月曜日が始まる。

そして次の週末に新垣あやせが予想もしなかった程大きく事態が変わることも、やはり神のみぞ知ることであった。

――翌日、高坂家――


京介「ふわぁぁ~あ」ガチャ

京介「やっべ……超眠ぃ」

京介「六体できるまで寝なかったのは流石にまずかったか……」


   「あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!?」


京介「んなっ……!?桐乃の叫び声!?」ビックゥ!


<ドウシタキリノ!ナニガアッタ!?イマイクゾ!
<オトウサン、セメテキガエクライチャントスマセテカライキナサイ!
<エエーイハナセ!ムスメノホウガダイジダ!
<キガエトチュウノチチオヤノハンラヲムスメニミセナイコトノホウガダイジヨ!

京介「桐乃!!どうした!?なにがあった!?」ドンドン!

桐乃「あ、兄貴……!」ガチャ

桐乃「どうしよう……昨日寝落ちしてメタモン捕まえ直しからになっちゃった!」

京介「」

大介「どうした桐乃!?お父さんが今行くぞー!」ドタドタ

佳乃「お父さん!ズボンが裏表逆になってるわよ!」ドタドタ

桐乃「ヤバ、お母さん達来た……。兄貴どうしよう!」

京介「どうしようもねーよ!?」

桐乃「どうしよどうしよどうしよどうしよ……」アタフタ

京介「……おまえってヤツはホントに突然の事態に弱いのな」

京介(ったく、なんて言い訳したものか……)

――しばらくして、桐乃の通う学校――


桐乃「」グデー

あやせ「ど、どうしたの桐乃……?珍しくだらけきっちゃって」

桐乃「それがさ……昨日寝落ちしてメタモン乱獲やり直しになっちゃった……」

あやせ「うわ……それはキツイ……」

桐乃「兄貴とか3Vのメタモン捕まえたらしいし……ハァー」

あやせ「3V!?」

桐乃「HP攻撃素早さだって」

あやせ「」

あやせ(どれだけ運がいいんですかお兄さんはーー!?)

――昼休み、京介の通う学校――


赤城「おう高坂、お前最近ポケモンに嵌まってるらしいじゃねーか」

京介「あぁ?瀬菜から聞いたのか?」

赤城「まーな。で、どうなんだよ」

京介「そうだよ絶賛嵌まり中だよ。つーわけで眠ぃんだ、今から寝たいからあっち行ってくれ」

赤城「冷てーヤツだなぁ、お前。折角バトルを申込みに来たってのに」

京介「あれ?お前ポケモン持ってたのか?」

赤城「ああ」

京介「なら話は別だ」チャキッ

赤城「なんでそんなノリノリでDS構えてんだよ」

京介の手持ち

ウルガモス ほのお、むし
プテラ いわ、ひこう
ラプラス みず、こおり
ゲンガー ゴースト、どく
ポリゴン2 ノーマル
ナットレイ くさ、はがね


    赤城の手持ち

クロバット どく、ひこう
ドンカラス あく、ひこう
マニューラ あく、こおり
ヘルガー あく、ほのお
ギャラドス みず、ひこう
ダイノーズ いわ、はが

    京介の手持ち

ウルガモス ほのお、むし
プテラ いわ、ひこう
ラプラス みず、こおり
ゲンガー ゴースト、どく
ポリゴン2 ノーマル
ナットレイ くさ、はがね


    赤城の手持ち

クロバット どく、ひこう
ドンカラス あく、ひこう
マニューラ あく、こおり
ヘルガー あく、ほのお
ギャラドス みず、ひこう
ダイノーズ いわ、はがね

――京介Side――

京介(悪多っ!そして岩に弱すぎだろ!)

京介(ぜってーこいつ初心者だ!3値知らないほうに賭けてもいいわ!)

京介(なんにしてもいい練習相手が見つかったぜ!今こそ昨日一日で作られたこいつらの力を試すときだ!)

京介(とりあえずプテラは確定……あとはラプラスとポリゴン2ってとこか?)カチカチ


――赤城Side――

赤城(まぁ当然高坂の先峰はプテラだよな……)

赤城(しかし!ギャラドスの いかく で攻撃力を削ぎ、そこをアクアテールで潰す!これでストーンエッジも怖くない!)

赤城(完璧な計画だ!)

赤城(ギャラドスと……ヘルガーとダイノーズってとこだな)カチカチ

  ――キョウスケがしょうぶをしかけてきた!

  ――キョウスケはプテラをくりだした!

  ――ゆけっ!ギャラドス!

  ――あいてのプテラはプレッシャーをはなっている!

  ――あいてのプテラのこうげきがさがった!


赤城「おっしゃ!読み通りだ!悪いが高坂、ここは俺が勝たせてもらうぜ!」

京介「甘いな赤城、俺だっておまえがギャラドスを最初に出してくるのは十分予想できたさ。だけどそれでもプテラを出したのはギャラドス以外のときの保険と……」

ごめん親戻ってきた保守頼んだ

  ――キョウスケはプテラをひっこめた!

  ――キョウスケはポリゴン2をくりだした!

  ――あいてのポリゴン2はギャラドスのとくせいをトレースした!

  ――ギャラドスのこうげきがさがった!


赤城「何ィィィイイイ!?」

京介「この作戦があったからさ!ハハハ!」

赤城「くそ……コイツやりやがる……!」

赤城(ここは一旦退くか……)


  ――ギャラドスのアクアテール!


赤城(次に出すべきは……相性から考えてやっぱダイノーズだよな……)

  ――キョウスケはポリゴン2をひっこめた!


赤城「!?」


  ――キョウスケはラプラスをくりだした!

  ――ギャラドス、もういい!もどれ!

  ――ゆけっ!ダイノーズ!


赤城「」

京介「やべぇ、ポケモンめっちゃ楽しい……」ゾクゾクッ

赤城(クソッ!ダイノーズじゃ勝てねーし、ラプラス相手にヘルガー出すわけにもいかねえ!ここはまたギャラドスだ!)

  ――ダイノーズ、もういい!もどれ!

  ――ゆけっ!ギャラドス!

  ――あいてのラプラスのこうげきがさがった!

  ――あいてのラプラスの 10まんボルト!

  ――こうかはバツグンだ!

  ――ギャラドスはたおれた!


赤城「なん……だと……!?」

京介「フッ、見え見えなんだよ、お前の戦略ぐらい」

赤城(残るポケモンはヘルガーとダイノーズ……)

赤城(……こりゃ負けたな)


  ――こうさんしました

京介「は?降参とかできたのかよ」

赤城「『にげる』を選べばできるぞ」

京介「にしても少しは足掻けよ、運が良きゃ勝てるかもしんねーじゃねーか」

赤城「ラプラス相手に残り二体がヘルガーとダイノーズだぜ?降参したくもなるっての」

京介「そんなら仕方ねーか」

赤城「>>1の友達とか流星群二連続で外して降参したしな」

京介「おいそれって1/100の確率じゃねぇか、どんだけ運悪いんだよ……」

――同時刻、桐乃の通う学校――


あやせ「(ところで桐乃、例の物は持ってきた?)」ヒソヒソ

桐乃「…………ハイ」つ□ コソッ

あやせ「(OK、確かに受け取ったよ)」ヒソヒソ

桐乃「(……ちゃんと約束守ってよね)」ヒソヒソ

あやせ「(わかってるって)」ヒソヒソ


加奈子「っしゃ!バッジ7つめゲーット♪」

加奈子「なかなかのハイペースじゃね?」

加奈子「授業中にもやった甲斐があるってモンだぜェ」

――放課後、ゲー研部室――


京介「……zzZ」

黒猫「………………」カチカチ

瀬菜「」

真壁「……僕が学校休んでる間この二人に何があったんですか?」

瀬菜「……高坂せんぱいがポケモンに嵌まったのは知ってますよね?」

真壁「はぁ……一応は……」

瀬菜「昨日高坂せんぱいは4時までポケモンやってたから眠たいらしく、五更さんは昨日からポケモンに嵌まったらしいです」

真壁「」

京介「…………zzZ」

黒猫「………………」カチカチ

部長「………………」←黙々とエロゲプレイ中

   アーノーヒーエガイター♪


真壁「あれ?鳴ってるのって高坂先輩のケータイですよね?」

瀬菜「みたいですね」

真壁「でもあの様子じゃ当分起き……」

京介「」ガバッ! ピッ

真壁「物凄い勢いで起きた!?」

瀬菜「なんでそこまで必死にメール確認を!?」

黒猫「……着信音の主が気になるわね」ガチャガチャ!

瀬菜「あれ?五更さんもしかして怒ってます?」ニヤニヤ

黒猫「別に怒ってなどいないわ、だから早くその歪な笑みをやめなさい。不愉快よ」ガチャガチャ!

瀬菜「ハイハイ」ニヤニヤ

黒猫「……やめなさいと言っているのが聞こえないの?」ガチャガチャ!

京介「なん……だと……!?最悪だ……orz」

部長「………………」←相変わらず黙々とエロゲプレイ中

真壁「みなさんそろそろ真面目に活動しましょうよ!!」

――帰り道――


京介「最悪だ……」


from あやせ
件名:来週の土曜日
本文
桐乃もついてくることになりました


京介「なんでアイツまで着いてくんだよ……」

京介「二人きりのチャンスだと思ってたのに……」

京介「ハァー……」トボトボ


    ドンッ


京介「ん?なにかにぶつかっ……」

加奈子「ってーな!オイそこの地味面!未来のアイドル加奈子様にナニぶつかってくれてるワケ!?」

京介「」

京介(なんで落ち込んでるときに限ってこんなめんどくさいヤツに会うかなぁぁぁああ!?)

京介(これが運命ってヤツかよチクショウ!!)

加奈子「ってー、ヤベ、骨折れたカモ。おいオメー、慰謝料と治療費合わせて100万出せヨ」つ

京介「おまえはタチの悪いヤンキーか!」

加奈子「ん……?今のツッコミの感じどっかで聞いたよーな……」

加奈子「オイ、オメーちょっとこっち来いヨ」クイクイ

京介(テキトーに言うこと聞いて流すのが一番か……)

京介「なんだよ、殴らせろってか?」

加奈子「」ガシッ

京介(掴んできた!?)

加奈子「」グイッ クンクン

京介(匂い嗅いでる!?)

加奈子「あぁぁぁああ!!やっぱオメーあんときのマネージャーじゃん!!」

京介「いや、匂いでわかるとかおまえは犬か!」

加奈子「なんだよ~。マネージャーならそうと早く言やーよかったのに、あんで黙ってたんだよ~」

京介(……急に馴れ馴れしくなりやがったよ、コイツ)

京介「色々と事情があってな」

加奈子「フーン、そーかそーか……」ニヤニヤ

京介「……なんだよさっきから人の顔ジロジロ見ながらニヤニヤして、おまえ俺に惚れたのか?」

加奈子「なぁっ!?///ン、ンなワケねーだろ!!変な勘違いしてんじゃねーヨ!!///」

京介「冗談だよ、じゃあな」スタスタ

加奈子「オイ待てテメ加奈子おいてドコ行くつもりだ?」ガシッ

京介「家に帰るに決まってんだろ」

加奈子「……ついてってイイ?」

京介「ダメだ。おまえも家に帰れ」

帰ってきやがった。最悪1時ぐらいまでもどってこれないからみんな保守頼む

加奈子「あんだよつれねーなぁー」

京介「こんな時間に人ん家に行こうとするほうがおかしいだろうが」

加奈子「じゃーオメーさ、今週の日曜暇か?」

京介(日曜……勉強とポケモン以外に特に予定はねーな……)

京介「特になにも」

加奈子「日曜にさ、秋葉でメルルのイベントがあって加奈子もトーゼン出んだケドよ、VIP席用意してやるから見に来てくんね?」

京介(メルルイベント……どうせ暇だしいいか……)

加奈子「ダメ、か……?」シュン

京介「いや?別にいいぜ」

加奈子「マジで!?」パァアア

京介「あぁ、マジマジ」

加奈子「そーか、そーいやオメー加奈子のコト大好きだもんな!来ねーワケねーか!」

京介「誰がいつそんなコト言ったんだよ!?」

加奈子「え?電話のときオメーが言ったんじゃん」キョトン

京介「なん……だと……!?」

京介(こいつの表情から察するに嘘を言ってるようには見えないが……)

京介(俺もそんなことを言った覚えはない!!)

京介(おかしい!何かがおかしい!一体どうなってんだ!?)

加奈子「オイ、そーいやオメー名前なんつったっけ?」

京介「あ?京介だよ、高坂京介」

加奈子「ん、覚えた。京介な」

加奈子「あれ?高坂……?」

京介(ヤベ!?桐乃の兄貴ってバレたら色々と面倒だ!!)

京介「じゃあな、加奈子!また日曜に!」ダッシュ!

加奈子「アレ~?高坂って名字どっかで聞いた気がすんだケド……」

加奈子「なー京介、オメー心当たり……ってアイツ居ねぇ!?」

――高坂家――


京介「………………」カチカチ

桐乃「え?マジで!?行く行く~もちろん!」

京介「………………」カチカチ

桐乃「大丈夫大丈夫、アイツどうせポケモンしてるだけだから暇だって!」

京介「………………」カチカチ

桐乃「うんわかった。じゃ、日曜日にね」ピッ

京介「……日曜のメルルイベントの話か?」カチカチ

桐乃「え?アンタ知ってたの?」

京介「まぁな」カチカチ

桐乃「だったら話は早いわね、日曜にみんなで見に行くから」

京介「無理だ」カチカチ

桐乃「ハァ?何度も言うケド、アンタに拒否権は……」

京介「いや、そのメルルイベントに一緒に行くことはできるが、一緒に見るのは無理って意味だ」カチカチ

桐乃「……なにそれ?どうゆうこと?」

京介「今日加奈子に会って直々にVIP席に招待されて、そこで見るって約束しちまった」カチカチ

桐乃「はあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああ!?」

京介「うわ、うっせ!静かにしろよ近所迷惑だろうが!」カチカチ

桐乃「なんでアンタと加奈子がそんな仲良いの!?まさかアンタ加奈子に手ェだしたんじゃ……!」ガッ

京介「誰があんなちんちくりんに手ェ出すか!それと胸倉を掴むな!ポケモンがしにくいだろうが!」

桐乃「ううぅぅー!アタシもVIP席で見たいぃぃいー!」ジタバタジタバタ

京介「頼むんならまず間違いなく理由聞かれてオタバレすんぞ」カチカチ

桐乃「だよね……うーん……」

京介「………………」カチカチ

桐乃「……ねぇ、兄貴」

京介「なんだよ」カチカチ

桐乃「…………骨拾ってくれる?」

京介「オイ、おまえまさか……!」ガタッ

桐乃「うん、加奈子に頼んでみる」

京介「正気か!?友達失うかもしんねーんだぞ!?」

桐乃「でも……アタシは信じてる。もしアタシが失敗してもアンタなら……兄貴なら絶対なんとかしてくれるって。お父さんやあやせのときみたいに」

京介「いや結局は俺頼みじゃねぇか」

桐乃「うん、ゴメン……」

京介(……そんな殊勝な態度とってんじゃねーよ、気持ち悪くて調子狂うじゃねーか)

京介「あーあ、これだから馬鹿な妹を持つと困るんだよ」

桐乃「んなっ……!?」

京介「どっちにしろ俺を頼るんだったら最初に自爆して事態をややこしくしようとしてんじゃねーよ、後始末が面倒だろうが」

桐乃「あ、兄貴……!」

京介(まったく、兄貴ってのは損な立場だぜ)

京介「桐乃、俺にまかせろ」ドン

桐乃「」キュン

そろそろ説教怖いから中断で。みんな保守ありがとう!
一応全部できてるからひきつづき保守たのむぜ。

ちなみに>>1は俺妹キャラはみんなけっこう好きなんで固定ヒロインとかやりにくいんですね。
とりあえずかなかなときりりんとあやせたんが頭一つ出ている感じです

――来栖家――


加奈子「♪」カチカチ

加奈子「~♪」カチカチ メールメルメルメルメルメルメー♪

加奈子「あん?電話?って京介のヤツからじゃん!」ピッ

加奈子「もしもし、京介ぇ~?」

京介『ホントおまえ今日一日で随分馴れ馴れしくなったな……』

加奈子「いーじゃねぇか~、大好きな加奈子に懐かれて悪い気はしないっしょ?」

京介『だから俺はおまえが大好きとか言った覚えはないんだが』

加奈子「またまた照れちゃって~、ツンデレも程々にしとけヨ~」

京介『……もういい、話が進まん。それで加奈子、ちょっと頼みたいことがあるんだが……』

加奈子「あんだよ、遠慮せず言ってみ?タイテーのお願いは聞いてやるヨ」

京介『……えらく気前がいいな』

加奈子「まーな♪オメーと加奈子の仲っしょ?加奈子、ダチの頼みは基本なんでも聞いてやる主義なんだヨ」

京介(やべぇコイツちょっとかっけぇ!)

加奈子「あ、でもメンドクセーのはお断りだけどな」

京介(尊敬して損したよチクショウ!)

加奈子「んで?頼みってなんだよ?言ってみ?」

京介『VIP席のことなんだが……あと3席追加してもらってもいいか?』

加奈子「?別にいーケド……何で?」

京介『おまえの友達に、高坂桐乃っているだろ?』

加奈子「桐乃?いるケドあいつがどーしたんだよ?」

京介『実はアイツ……俺の妹なんだ』

加奈子「」

京介『驚くのも無理はないと思うが……』

加奈子「京介……エイプリルフールにはまだ早いべ?」

京介『いや、冗談じゃねえよ!?』

加奈子「いや、いくらおまえが女に縁がないからってそーゆー妄想はさすがに加奈子も……」

京介『妄想でもねーし引いてんじゃねぇ!!』

加奈子「……なんにしてもそんな嘘に引っ掛かるほど加奈子もバカじゃねーっての!」

京介『疑うのも仕方ないが……そこまで言うんなら証拠聞かしてやる。……ホレ桐乃、代われ』<エ!?アタシ!?

加奈子「ハァ?言っとくケドいくらオメーが桐乃の真似しても加奈子にはすぐ……」

桐乃『も、もしもし加奈子……?アタシ、桐乃だけど……』

加奈子「」

桐乃『か、加奈子?』

加奈子「オイ桐乃……オメー、マジで京介の妹なのか……?」

桐乃『う、うん。アイツ、高坂京介は一応アタシの兄貴なんだ……』<オイ、イチオーッテナンダ。イチオーッテ。

加奈子「そ、そーか……そーいや同じ“高坂”って名字だったな……」

桐乃『うん……』

加奈子「………………」

桐乃『…………兄貴に代わるね』ハイ

京介『……というわけだ加奈子。これで信じてm』

加奈子「はああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!?」

京介『っつ……!?』キーン

加奈子「オメーマジで桐乃と兄妹だったのかよ!」

京介『だからさっきからそう言ってんじゃねーか!それといきなりデケェ声出すな!耳が痛てぇだろうが!』

加奈子「マジかよ……“事実はションベンよりもキモい”たぁよく言ったモンだぜ……」

京介『それを言うなら“事実は小説よりも奇なり”だ!あと女子中学生がションベンとか言ってんじゃねぇ!』

加奈子「……んで?オメーが桐乃の兄貴ってのはわかったケドよ、それがVIP席の数と何の関係があんだ?」

京介『俺にはオタクの友達が二人いるんだが……そいつらと桐乃の分の席を追加で用意して欲しいんだ』

加奈子「オメーのオタ友が来るのは分かっケドよー……なんで桐乃まで着いてくるワケ?加奈子のステージ見に来てくれるにしてもわざわざオメーやオメーのオタ友と一緒になって」

京介(こっからが正念場だな)ゴクリ

京介『実は俺、な……シスコンなんだ……』

加奈子「…………は?」

京介『妹が……桐乃が好きで好きでたまらないんだよ!』<チョ、チョットアニキ!?

加奈子「」

京介『四六時中一緒に居たいくらい大好きだ!愛してると言ってもいいね!あいつが他の男に取られるとか考えただけで虫唾が走るわ!知ってっか?あいつがアメリカに行ったときに俺はあいつを連れ戻すためにわざわざアメリカまで行ってんだぜ!!』

加奈子「ハァ?だ、だからそれが桐乃を連れてくるのとどーゆー……」

京介『俺がいつも一緒に居たいから無理矢理連れてくんだよ!文句あっかぁぁぁぁぁぁあああ!』

加奈子「」

京介『いいか、よく聞け加奈子……』

京介『俺は妹が、大っ好きだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!』

加奈子「……わかった」

京介『え?』ゼイゼイ

加奈子「オメーがシスコンってのも、VIP席用意して欲しいってのも、わかった」

京介『ホ、ホントか!?』

加奈子「あぁ、ちゃんと4人分用意してやるよ。加奈子に感謝しろよな」

京介『スマン加奈子!恩にきる!』

加奈子「わかったから……ちょっと桐乃に代わってくんね?」

京介『あ、ああ』ホレ

桐乃『も、もしもし?』

加奈子「桐乃……オメー」

桐乃『な、何?』

加奈子「……………………………………からな」

桐乃『え?』

加奈子「加奈子はゼッテー諦めねーからな!」

桐乃『んなっ……!?加奈子違っ……!!』

加奈子「知ってっか?兄妹って結婚できないんだべ?」

桐乃「いや、だからアタシは……!」

加奈子「それだけだ。じゃあな」ピッ

桐乃『ちょ!加奈k』ブツッ


 プー、プー

ID違うケド>>1です。
さるさんくらったんで友達に頼んで書き込んでもらってます。間違っても乗っ取りじゃないです信じてください。
ではもうすぐ第二部は完結するんで一気に



加奈子「………………」

加奈子「…………頑張んねぇとな」

――高坂家――


桐乃「ちょっとアンタどうしてくれんのよ!加奈子に勘違いされちゃったじゃん!」

京介「しょーがねぇだろ!あれしかいい案が浮かばなかったんだから!」

桐乃「にしたってもうちょっと……!っあぁもう最悪……」

京介「……悪かったって、加奈子にはあとで俺が『桐乃のほうはそんなシスコンな俺をうざったがってる』って伝えとくよ」

桐乃「……いい、自分で伝える。アンタが言うとまたなんか変な勘違いされそうだし」

京介「けっ、そーかよ」

桐乃「…………ねぇ」

京介「あんだよ」

桐乃「あ、アリガト///」

京介「……どーいたしまして」ナデナデ←半角カタカナ

桐乃「ちょっ、チョーシ乗んな!このシスコン!///」バシッ

京介「へいへい」

――そして日曜日のメルルイベントをきっかけにあいつらは邂逅し、あやせの思惑を超えた大きな戦いへと発展していくのである。

この電話の一件から加奈子が俺のことを「お兄ちゃん」と呼ぶようになったり、気付けばいつの間にか麻奈美までポケモンを始めていたりするのはまた別の話。


第二部 完

今まで保守ありがとうございました。
そして家庭の事情で急いでいたとはいえ、自分自身の手で書き込めないことを読んでくださった心からお詫び申し上げます。


次回はバトルが増えてポケモン要素が多くなる予定です。
ただ、第三部はまだ一文字も書いてないんで長くかかりそうです。後期試験もあるし。

とりあえずは俺妹ポータブルが続くわけがないの発売日であり>>1の誕生日である3/29にスレ建てできるように頑張りたいと思ってます。

最後に、読んでくれてありがとうございました。そして自分で書けなくてすみませんでした。

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