伊織「アンタは私のことが好きになーる好きになーる」(300)

伊織「どうかしら?」

P「zzz」

伊織「…」

伊織「反応無いわね」

伊織「やめた馬鹿らしいもう帰って寝よ」

伊織「じゃあねアホプロデューサー」

P(ようやくいなくなったか……)

P(あんなに近くにこられて心臓がバクバクしちゃったよ)

P(正直抱きしめたかった。だが俺はプロデューサーだ、アイドルとそんな関係になってはいけない)

P(しかしあんなことをするなんて、もしかして伊織は俺のことが……)

P(なわけないか。あんなに魅力的な子が俺なんかにそんな感情を抱くはずがない)

P(イタズラか何かだろう。きっと亜美か真美に吹きこまれたに違いない)

P(しかしイタズラされっぱなしってのも癪だなぁ)

P(ちょっと仕返ししてやろう)

P(明日が楽しみだ)ニヤニヤ

小鳥「プロデューサーさん?」

P「お、音無さんっ!? 一体いつからそこに居たんですか?」

小鳥「事務所には今来たばかりですよ。途中で顔を真赤にした伊織ちゃんとすれ違ったんですが……何かあったんですか?」

P「いえ、何も」

小鳥「そうですか。それにしてもプロデューサーさんもついに、妄想でニヤニヤする領域に達しましたか……うふふ」

P「そんなんじゃないですよ。誤解しないでください」

小鳥「ふふ、お姉さんは分かってますからね。男性だったら誰でも妄想しちゃいますよね、女の子だらけの事務所ですし」

P(何言っても無駄だろうな、こりゃ)

次の日――

P「おはよう、伊織」

伊織「ちょっと、この伊織ちゃんを待たせるなんてどういうつもり? まったく、困ったプロデューサーね」

P(30分前に来たんだが……伊織が早すぎるんだよ。ま、早く来てくれるのは嬉しいけどな)

P(さて、仕返しをはじめるとしよう)

P「すまない伊織。昨日の夜、伊織の事を考えてたらドキドキしちゃって……なかなか眠りにつけなかったんだ」

伊織「ちょっ……いきなり何言ってるのよあんた!」

P「何か気に障るようなことを言ったかな。すまない、伊織……いや、俺だけのお姫様」

伊織「お、お姫様ぁ? ま、周りにみんないるんだけど!?」

P「つまり、周りに誰もいなければいいってことかな」

伊織「そういう意味じゃないわよ、ばかぁ!」

P(予想以上に面白い反応を返すな。朝だけでやめるつもりだったけど、今日一日に延長するか)

P「それじゃ、営業に行くとしようか。今日は午前中が雑誌の表紙撮影、午後からはドラマ撮影だな」

伊織「ひとつ聞きたいんだけど」

P「どうぞ」

伊織「何でさっきからこんなに顔が近いのよ!」

P「できるだけ近くで伊織の顔を見たいからだろ、そりゃ」

伊織「よ、よくもまぁそんな恥ずかしいことを言えるわねぇ」

P「俺は伊織のことが好きだからな」

伊織「!?」

P(伊織の顔が真っ赤になった、かわいい)

伊織「ちょ、ちょっとそこで待ってなさい」

P「ん、いいけど。まだ時間もあるしな」

――女子トイレ

伊織「はぁ、はぁ……」

伊織は右手を胸にあてて、呼吸を荒くしている。

伊織「ふぅ、ようやく収まったわね。何でこんなに心臓がバクバク言ってんのよ、もう……」

伊織「今日のあいつはどこもかしこもおかしかった」

伊織「まさか、昨日のアレが本当に効いちゃったのかしら?」

伊織「どどどどうすんのよ、もうすぐ仕事だっていうのに。あいつが近くにいるだけで心臓がバクバクしちゃいそうじゃない」

伊織「さっきなんてみんな居る所で好きだなんて言ってくるし……あぁもう、人の気も知らないで」

伊織「って私があんなことしたせいなんだけど」

伊織「好きって言われた時、すっごく嬉しかった……でも、あいつが本当に私のことを好きなわけじゃないのよね」

伊織「何だか、ちょっと虚しいわ」

伊織「おまたせ」

P「どこか調子でも悪いのか?」

伊織「別に。さっさと行きましょ」

P「おう。表紙の撮影……伊織の可愛さをばっちりアピールしてくれよ」

伊織「分かってるわ」

P「……?」

P(いつもなら『当然よ! 伊織ちゃんの可愛さで、みんなをメロメロにしてやるんだからっ』とか言うのに)

P(おふざけが過ぎたかな……)

カメラマン「いいよ、伊織ちゃん。そのポーズぐっとくる!」

伊織「にひひっ、ありがとうございまーす♪」

P(ちょっと不安だったが、撮影が始まってからの伊織は完璧だ)

伊織「……サー」

P(むしろ、いつもより調子がいいんじゃないか?)

伊織「ちょっと、聞いてるのプロデューサー」

P「お、おっとすまん伊織。どうしたんだ?」

伊織「さっきから飲み物が欲しいって言ってるんだけど」

P「すまん。えーっと飲み物は……しまった、買うの忘れた!」

伊織「何やってんのよあんたは……」

P「すぐに買ってくる!」

伊織「そんな時間ないわよ。だからそれ、ちょうだい」

P「え……?」

伊織「あんたが手に持ってる、そのお茶をよこしなさいって言ってるの」

P「いやでもこれ、俺が口つけちゃったんだけど」

伊織「あ、あんたは私のことが好きなんでしょ」ボソボソ

P「も、もちろんさ。はい」

伊織「ありがと」

P(伊織ってもしかして、本当に俺が伊織のことを好きになったと思ってるのか……昨日のアレで)

P(女は男より占いとか催眠術とか信じてそうだし……ありえるな)

P(そして私のことが好きなら何でもやれるでしょ!的なノリで行動してるわけか。そのうち無理難題出されそうで怖い)

P(嘘でした、っていつ言えばいいんだ。困ったぞ……)

伊織「んっ……」ゴクゴク

P(伊織の口が、俺が口つけたペットボトルに……飲み物を飲んでいるだけなのに、どこかいやらしさがある)

P(ってダメだダメだ。あくまで好きなフリをするだけにしないと)

P(本当に好きなんだっていう気持ちは出しちゃいけない)

伊織「ぷはぁ、まぁまぁね。次からはちゃんと買っておきなさいよ」

P「あぁ、分かってるよ」

伊織「あんた、私がお茶飲んでる時……私の口元じーっと見てたわね。この変態!」

P「あまりにも魅力的な唇でさ、あはは」

伊織「後でおしおき決定ね」

P(こ、これはまずいぞ。身の危険を感じる! ここでバラすしかない!)

P「すまん伊織、実は……」

カメラマン「伊織ちゃーん、そろそろいいかな?」

伊織「はーい、今行きまーす♪」

P(なんてこったい)

数時間後――

P(今日の営業は終わった。いよいよ恐怖のおしおきタイムか……お手上げ侍だよ)

伊織「ドラマの撮影、かなり長引いちゃったわね」

P「あの男優さん、何度もダメだし食らってたからなぁ」

P「ん、事務所に鍵かかってる。もうみんな帰ったのかな」ガチャ

伊織「……誰もいないわね、ちょうどいいわ」

P「ちょ、ちょうどいいって?」

伊織「やだプロデューサー、もう忘れたの。後でおしおきするって言ったじゃない」

P(とうとう来てしまった……伊織の顔が怖い、今すぐ逃げ出したい!)

伊織「プロデューサー……私のこと好きよね?」

P「え、えっと……その」

伊織「愛してるわよね?」

P「は、はいっ!」

伊織「それなら……私にキ、キスしなさいっ!」

P「へ?」

伊織「へ、じゃないわよ。早く、して」

伊織はそっと目を閉じ、つま先立ちになって顎を少し上げた。

P(キス、したい。でもしてしまったら確実に一線を超えてしまう)

伊織「…………」

P「すまん、それはできない」

伊織「っ……!」

P「実は……伊織をちょっとからかおうと思って、昨日の催眠術みたいなのにかかったフリをしてただけなんだ」

P「ごめんな」

伊織「そんなこと分かってるに決まってるでしょ!」

P「え……そうなの、か? じゃあ何でキスしろだなんて……」

伊織「あんたって本当に乙女心が分かってないわね、本当にバカ。私、なんでこんな奴のことを……」

P「もしかして伊織は、俺のことが好き……なのか」

伊織「そうよ、あんたのことが好き……悪い?」

伊織「あんたは私をからかおうとして、今日の朝から催眠術にかかったフリしたんでしょ」

伊織「だから私はそれにのっかったフリをして、普段できないようなことをしようと思ったのよ」

伊織「あんたが口つけたペットボトルをもらうとかね」

伊織「でも、キスはしてくれなかった」

P「それは……」

伊織「別にいいのよ。好きでもないような女と、キスなんてしたくないわよね。たとえおふざけでも」

伊織「ま、一日限りの夢っても悪くなかったわ。それじゃ、お疲れ様」

P(伊織が行ってしまう。いいのか、このまま行かせて)

P(伊織は俺のことを好きだと言ってくれた。それはとても勇気がいることだろう)

P(なら、俺も勇気を出して打ち明けるべきだろ)

P「待ってくれ!」

伊織「何?」

P「俺は、伊織のことが好きだ」

伊織に近づく。

伊織「やめて。次にこんなおふざけしたら……ただじゃおかないわよ」

伊織にもう一歩近づく

P「おふざけなんかじゃない」

伊織にさらに一歩、近づく。

伊織「キスもできなかった奴が何言ってんのよ」

P「できるさ」

プロデューサーは高さを合わせるために前のめりになり、伊織の顔の少し上あたりに自分の顔をもってくる。
次に伊織のあごを右手で支え、少し上げる。そして、自分の唇と伊織の唇を重ねた。

伊織「んっ……」

伊織(これがプロデューサーの唇、なんだ)

1分ほど経った頃に、プロデューサーは唇を離した。

伊織(終わった、のかしら?)

そう思ったのもつかの間、プロデューサーは再び伊織の唇に、自分の唇を重ねてきた。

伊織(も、もう一回やるの? 今でも心臓がどうにかなっちゃいそうなのに、これ以上されたら……)

プロデューサーの唇から何かが入ってくる。

伊織(こ、これってプロデューサーの舌? えっとこれって確か……ディープキス、って奴だったかしら)

口内に入ってきたプロデューサーの舌が、伊織の舌に絡み合う。

伊織(何だか変な味なのね、舌って……っていうかこれはさすがに)

伊織「調子に乗り過ぎよバカーーーーっ!」

伊織は両手でプロデューサーの身体を突き飛ばした。

P「どぉわぁっ!」

「いてて……伊織がキスしてくれって言ったんだろ」

伊織「舌を入れていいなんて言ってないわよ! この変態! ド変態!」

P「反省してます」

伊織「まったく……」

P「でもこれで、俺が伊織のことを好きだっていうのは分かっただろ?」

伊織「まぁ、ね」

伊織「でも何で最初からキスしてくれなかったのよ……本当にショックだったんだから」

P「プロデューサーとアイドルがそういう関係になっちゃいけないって考えてたんだ」

伊織「じゃあ何でキスしようと思ったの?」

P「伊織が勇気を出して告白してくれたから。それと、伊織の悲しそうな顔は見たくなかった」

伊織「悪くはないけど、それってあんたは私のことを好きでも何でもない、っていう風にも考えられるんだけど」

P「あ……確かに。でも俺は伊織のことがずっと前から大好きだったぞ」

P「始めてあったときはわがままな上にぶりっ子だなぁって思ってたけど」

P「仕事に対しては熱心だし、負けず嫌いで向上心もあったから、この子は伸びるって思えたよ」

P「でも時々失敗したりするとすごく落ち込んで、結構繊細な所もあるんだよな」

P「あと髪型変えてからもっと可愛くなったな。あ、もちろん前の髪型も大好きだから寂しいとも思ったぞ」

伊織「プロデューサー……」

P「あ、そういえばアイドル始めたばかりの頃、水着ポロリしかけてやばかったなぁ。安心しろ、乳首は見えてない」

P「それと偶然、何度か胸に手が触れたなことがあったな。あの時に思ったんだが、伊織の胸は俺の手にちょうど埋まって、ベストな大きさだと思うよ」

P「あずささんや貴音の胸を見て羨ましそうにしてたが、気にするな。俺は伊織の胸が一番好きだ」

P「うん、これぐらい言えば俺がどれだけいおりんのことが好きか分かってもら……」

伊織「いい加減にしなさい、この馬鹿っ! 変態! ド変態! Da変態! 変態大人!」

P「いてっ! あ、そこ踏むな! 痛い、痛いって。ギブ、ギブギブアップ! ギブアップです伊織様!」



                                                            おわり

>>1じゃないよ乗っ取りだよ

小鳥「プロデューサーさんは私のことが好きになーる好きになーる」

P「いい年して何やってるんですか、音無さん」

小鳥「」



                                              おわり

小鳥「プロデューサーさんは私のことが好きになーる好きになーる」

P「いい年して何やってるんですか、音無さん」

小鳥「ダメですよプロデューサーさん。女性に向かってそんなこと言っては」

P「事務所で匿名掲示板見たりしてる人を女性として見るのは、なかなか難しいですね」

小鳥「休憩中だけですよ。ちゃんとお仕事はしてます!」

P「そういう問題じゃなくて……いや、何でもないです」

小鳥「プロデューサーさんは本当に乙女心が分かってませんねぇ」

P「そうですね……乙女ゲームやる人の心は、ちょっと分からないです」

小鳥「うぅ、何だか今日のプロデューサーさんは攻撃的ですね」

P「音無さんが変なことやるからですよ」

小鳥「昨日お仕事手伝ってあげたのは誰でしたっけ?」

P「それには感謝してますよ」

小鳥「それなら、ひとつぐらいお願いごとを聞いてくれてもいいと思いませんか?」

P「どうしてそうなるんですか……」

小鳥「じーっ」

P「そんなに見つめないでくださいよ」

小鳥「うふふ。プロデューサーさん、顔が赤くなってますよ」

P「こんなに綺麗な女性に見つめられたら、赤くなります」

小鳥「い、今綺麗って言いました?」

P「言いましたよ。音無さんはとてもきれいだと思います」

小鳥「つまり私のことが好きってことですね?」

P「どこをどうしたらそうなるんですか」

小鳥「プロデューサーさんは恩を仇で返すような人だったんですね……がっかりです」

P「小鳥さんが仕事で困ってたら、ちゃんと手伝いますよ」

小鳥「お仕事はいいです。その代わりに……」

P「お断りします」

小鳥「まだ何も言ってませんよぉ」

P「さっき言ったじゃないですか」

小鳥「プロデューサーさんのいけず……」

P「というか音無さんは俺のことが好きなんですか?」

小鳥「えっ、い、いきなり何を……」

P「いきなりでも何でもないでしょう。で、どうなんです?」

小鳥「それは……乙女の秘密ですっ☆」

P「その年でぶりっ子は厳しいかと」

小鳥「うーん、なかなか手強いですねぇ」

P「仕事終わったんで、そろそろ帰っていいですか? 明日は休みだし」

小鳥「あ、それじゃあ明日一日だけどうでしょう!」

P「何がですか」

小鳥「プロデューサーさんは私のことが好きになーる好きになーる」

P「……しぶといですね。分かりましたよ、明日だけですからね」

小鳥「なんだかんだいいながらも、やっぱりプロデューサーさんは優しいですねぇ」

P「というか小鳥さんは明日仕事じゃ……」

小鳥「有給使います!」

P「え、申請出したんですか?」

小鳥「今から出します」

P「通るんですかね……」

小鳥「社長なら分かってくれますよ♪」

P(社長は明日一日、社長兼事務員になりそうだな……ご愁傷様です)

小鳥「あ、社長ですか? 遅くにすみません。突然なんですけれど、明日一日有給を頂きたくて……」

小鳥「はい、そうなんです。急に大事な用が入ってしまいまして……はい、はい。失礼します」ピッ

P「どうでした?」

小鳥「オッケーです」

P「そうですか、よかったですね」

小鳥「何だか人事みたいな反応ですね」

P「明日一日ということは、今日はまだ違いますからね」

小鳥「プロデューサーさんは細かいことを気にしますねぇ」

P「で、プランとかは大まかにでも決めてありますか?」

小鳥「よく分からないんですが、デートプランっていうのは男の人が決めるんじゃないんですか?」

小鳥「あ、今の嘘です! よく分からなくはないですよ! ばっちり分かります!」

P(どう考えても分かってないな)

P「そうですけど、何せ急なもんで……ま、こちらでなんとかしておきますよ」

小鳥「さすがプロデューサーさんです、楽しみに待ってますね」

P「はは、あまり期待しないでくださいね。それじゃ、俺はこっちなんで」

小鳥「はい、お疲れ様でした」

P(大まかなプランはできた。音無さんは恋愛経験あまりなさそうだから、ベッタベタの王道なプランだ)

P(というか俺も恋愛経験ないんだよな……恥ずかしくて言えないけど)

P(なんで承諾してしまったんだろうなぁ。緊張して今日は眠れない気がするぞ)

P(そしてプランにもひとつ問題がある。ディナーだ)

P(デートに使うような店に片っ端から電話をかけたが、予約は一杯だった)

P(さすがに前日は厳しいよな。仕方ない、ここは賭けにでよう……)

次の日――

小鳥「プロデューサーさん、おまたせしました」

P「いえいえ、今ちょうど来た所ですよ」

P(まだ30分前なんだが……音無さん早いなぁ。早めに来て正解だった)

小鳥「まさかこんな早くから居るなんて。さすがプロデューサーさんですね」

P「念のためですよ、念のため。それじゃ行きましょうか、音無さん」

小鳥「小鳥」

P「?」

小鳥「今日だけは、小鳥って呼んで欲しいな……なんちゃって」

P「小鳥、さん……でいいですか? 呼び捨てはちょっと恥ずかしいです」

小鳥「あら、アイドルの子はいつも呼び捨てにしてるのに」

小鳥「もしかして年上の女性とのお付き合いは、あまりない感じですか?」

P「ええ、まぁ……」

小鳥「なんだか今日のプロデューサーさんは可愛いですね、うふふ」

P「もう、からかわないでください。行きますよ」

――映画館

小鳥「映画館ですか、王道ですね」

P「はは、王道が一番ですよ」

小鳥「チケットって買ってありますか?」

P「買ってませんよ。何を見るか一緒に決めたほうがいいかなと思いまして」

小鳥「それじゃ、あれなんてどうでしょう?」

P「あれは……伊織が主演の恋愛映画ですね」

小鳥「はい。恋愛映画好きですし、伊織ちゃんの演技も見てみたいので」

小鳥「きっと素敵な伊織ちゃんが見れますよ」

P(音無さんは本当にアイドルの子たちを大切に思ってるんだなぁ)

P「いいですね、それにしましょう」

伊織『なんで、なんで分かってくれないの! 私はあなたの事がこんなにも好きなのに……!』

小鳥「伊織ちゃん、すごく綺麗で大人っぽいですね」

P「えぇ。それに演技もかなりいい。本人も最高の出来だったって言ってましたし」

小鳥「あ、二人の顔が近づきましたね……キスしちゃうんでしょうか」

P「なんだかこっちまでドキドキしてきました」

肘掛けの上にあるプロデューサーの腕に、そっと腕を乗せる小鳥。

P「小鳥さん……?」

小鳥「デートって、こういう事もするんですよね?」

P「そ、そうですね」

P(おかしいぞ。何だか、今日の音無さん……すごく可愛く感じる)

小鳥「あ、キスしちゃいましたね」

小鳥「プロデューサーさん、私たちも……」

小鳥はプロデューサーの方に顔を向け、目を閉じて唇を突き出す。
しかし、プロデューサーは映画に集中するあまり、小鳥の動作にまったく気づかなかった

P「伊織、本当にきれいだなぁ」

P「忙しすぎて、この映画の撮影にはあまり付き添えなかったんですよ」

小鳥「ふーんだ、プロデューサーは若い子の方が好きなんですね」

P「え、いきなりどうしたんですか?」

小鳥「何でもありませんっ」

P(何かやらかした覚えはないんだが……女心は分からない)

小鳥「面白かったですね、プロデューサーさん」

P「えぇ。伊織が主役の愛人を花瓶で殴り殺しかけるシーンはよかった」

小鳥「ドロドロの愛憎劇でしたねぇ。次はどこに行くんですか?」

P「そうですね……そろそろ、ご飯食べませんか?」

小鳥「いいですよ。どんなお店に連れていってくれるんでしょう」

P「それはついてからのお楽しみということで」

――喫茶店

小鳥「なかなかおしゃれなお店ですね。よく来るんですか?」

P「はい。ここのサンドイッチがお気に入りなんですよ」

P「前に春香と千早と来たんですが、二人も気に入ってくれ……ってあ」

小鳥「どうかしましたか?」

P「デート中なのに、他の女性の話をするなんてダメですね。すみません……」

小鳥「気にしてませんよ。アイドルのみんなの話を聞くのは楽しいですし」

小鳥「プロデューサーさん。ひとつ、聞いてもいいですか?」

P「いいですよ」

小鳥「間違ってたら申し訳ないんですけれど……プロデューサーさんって、恋愛経験ないんじゃないですか?」

P「あはは……やっぱり分かっちゃいますか」

小鳥「今の焦りっぷりでもしかしたらって。あと映画館でプロデューサーさんの腕に私の腕を置いた時……顔真っ赤でしたよ」

P「これは恥ずかしいなぁ」

小鳥「いえいえ、むしろよかったですよ。実は、私も恋愛経験ないんです」

P「それは知ってます。事務所の全員知ってます」

小鳥「ピヨッ!?」

小鳥「プロデューサーさんはお砂糖一つでしたね。はい、どうぞ」

P「どうも。小鳥さんは本当に気が利きますね」

小鳥「お嫁に欲しいぐらいですか?」

P「いやー、まったくもってその通り……ってなんでですかー」

小鳥「ダメですよプロデューサーさん。今日一日は、私のことが好きすぎて死んじゃいそう、っていう魔法にかかってるんですから」
P「それ魔法じゃなくて呪いの類ですよ」

小鳥「魔法をかけると言えば、律子さんですね」

P「魔法をかけて! ですね。随分前に出した曲なのに、律子がアイドルに復帰したことで売れ行きがかなり伸びてるようです」

小鳥「プロデューサー兼アイドル、律子さんはすごいですねぇ」

P「えぇ、俺も見習わないと……って何だかデートのはずなのに、仕事の話になってますね」

小鳥「あはは、でも楽しいですからオッケーです」

P「小鳥さんもどうですか、事務員兼アイドル」

小鳥「私ですか? うーん、ちょっと厳しいと思いますよ。何がとは言いませんが」

P「そうかなぁ。俺は小鳥さん全然いけると思いますよ」

P「歌も上手ですし、とてもきれいだし……ダンスはノーコメントですが」

小鳥「最後の一言は余分ですよ、プロデューサーさん」

店員「おまたせしました」

小鳥「あら、美味しそうなサンドイッチですね」

P「でしょう」

小鳥「今度こんな感じの作ってみようかな……」

P「小鳥さんは料理得意でしたっけ?」

小鳥「はい、自信ありますよ。一人暮らし長いですから……」

P「俺も一人暮らし長いですけど、コンビニ弁当とかで済ませることが多いですね」

小鳥「だめですよー。コンビニ弁当は身体によくないです。栄養も偏りがちですし」

P「分かっては居るんですけどね……めんどくさいし、なかなか時間も取れないんですよ」

小鳥「手軽で時間もかからない料理、いっぱりありますよ」

P「へぇ……でも料理自体全然できないから不安です」

小鳥「そうですねぇ……今度、一緒にお料理しませんか?」

P「え?」

小鳥「プロデューサーさんの健康管理は事務員の仕事です」

P「いやいや、違うでしょう」

小鳥「決してプロデューサーさんのお家にお邪魔したいからではありませんよ?」

P「何自分でばらしてるんですか……」

小鳥「あっ」

P「まぁいいですよ。俺からしたらありがたい話ですし」

小鳥「本当ですか? やった……何作りましょう?」

P「小鳥さんにお任せしますよ。できるだけ手軽なものがいいです」

小鳥「分かりました、お任せ下さい」

P(最初はしぶしぶ承諾したデートだったけれど、小鳥さんと居ると楽しいなぁ)

P(なんでこんなに良い人なのに、彼氏いないんだろ?)

小鳥「プロデューサーさん、今ものすごく失礼なこと考えませんでしたか」

P「えっ! やだなぁ、そんなこと考えてませんよ」

P(女って本当に鋭いな)

P「さて……それじゃウィンドウショッピングでもしますか」

P「あちらの方におしゃれな服の店が並んでるんですよ」

小鳥「さては美希ちゃんに聞きましたね?」

P「なぜそれを……小鳥さんは俺の心が読めるんですか?」

小鳥「女のカンですよ」

P「鋭すぎて怖いです。正確には聞いたのではなく、美希の買い物に付き合った時に知ったんですよ」

小鳥「あ、この服いいな……」

P「おぉ、これは小鳥さんに似合いそうですね。試着してみたらどうです?」

小鳥「そうですね。えっと、サイズは……ってプロデューサーさん、ちょっと離れていてください」

P(あ、ウエストサイズ見るなんて失礼だよな。本当に分かってないな俺)

P「鈍くてすみません」

小鳥「うーん、ちょっと厳しいかな。他のサイズは……」

小鳥「あ、あったあった。これは……ダメだわ、これも無理そう」

P「店員さん呼んできますか?」

小鳥「そうですねぇ。すみませーん!」

小鳥「…………」

P「なかったですね。小鳥さんスタイルいいのに……。きっとあの店、小さい人向けなんですよ」

小鳥「無理にフォローしなくていいですよ。あぁ、お腹のお肉がうらめしい……」

P(お腹に肉なんて、全然ついてるように見えないんだけどな)

小鳥「プロデューサーさん、お腹ガン見しないでください」

P「あ、すいませんつい」

小鳥「どうせ、お肉なんてついてるように見えない……とでも思ったんでしょう」

P「えぇ、よく分かりますね。本当に鋭いなぁ」

小鳥「そんなに見られたら誰でも分かりますよ……」

小鳥「もしかしてプロデューサーさん……私の身体、見てみたいですか?」

P(肉なんてついてるとは思えないけどなぁ)

P「はい、気になりますね」

小鳥「ピヨッ!? プロデューサーさん、本気ですか?」

P「本気ですよ」

P(実際に見て、音無さんは肉なんてついてないって言ってあげたい)

小鳥「あぁ、まさかプロデューサーさんがそんなに積極的な人だったなんて」

小鳥「でもまだダメですよ、夕方ですからね。あ、でもプロデューサーさんがどうしてもというなら……」

小鳥「いやいや、ダメよ小鳥。そんなことがあってはならないわ! 最初はロマンチックな夜じゃないと!」

小鳥「でも夕方もなかなかロマンチックだわ。夕焼けをバックに重なる二人……」

P「あの、小鳥さん……?」

小鳥「ハッ! あ、あら……プロデューサーさん、どうしてそんなに困ったような顔をしてるんですか」

P「さっきから小鳥さんが何を言ってるのかが分からなくて……」

小鳥「も、もしかして……お腹にお肉がついてるか確認したいだけ、だったりします?」

P「え、それ以外に何があるんですか?」

小鳥「そ、そうですよねー、あははは……」

小鳥「ごめんなさいプロデューサーさん、今のは見なかったことにしてください」

P「は、はぁ……いいですけど」

P(小鳥さんに彼氏ができない理由が分かった気がするぞ)

ごはん。30分ぐらいで戻ります
スレが落ちたら、自分でスレ立てて小鳥さん編から投下しなおします
スレタイは今のスレタイの伊織を小鳥に変えます

あと、最初に書いたいおりんの世界と、今書いてる小鳥さんの世界は別です
そうでないと、Pが二股かけてることになってしまうので

ほす

保守ありがとうございます

小鳥「あ、カラオケがありますね」

P「行きます?」

小鳥「行きたいですけど、プロデューサーさんのプランがメチャクチャになっちゃうんじゃないですかね」

P「大丈夫ですよ。小鳥さんの歌聞きたいですし」

小鳥「嬉しいこと言ってくれますね。それじゃ、行っちゃいましょう」

小鳥「空になりたい、自由な空へ。翼なくて翔べるから、素敵ね――」

P(これは昔、小鳥さんがアイドルやってた時の曲だな。社長と黒井社長がいろいろと揉めてたんだっけ?)

小鳥「春は花をいっぱい咲かせよう。夏は光いっぱい輝こう」

小鳥「奇跡じゃなくて、運じゃなくて、自分をもっと信じるの」

P(本当に音無さんは上手だなぁ。曲自体もすごく素敵だ)

小鳥「笑っていいよ、泣いていいよ」

小鳥「だって巡ってまた春は来るから。繋ぐレインボー」

P(もう一度、アイドルやってくれないかなぁ)

小鳥「ふぅ……どうですか、プロデューサーさん」

P「最高でしたよ。俺一人が聞くなんてもったいないぐらいです」

小鳥「ふふ、プロデューサーさんはお上手ですねぇ」

P「小鳥さんがアイドルをやる所、もう一度見てみたいなぁ。俺がプロデュースしてみたい」

小鳥「もう、ダメですよプロデューサーさん。あなたには大勢の可愛いアイドルたちがいるじゃないですか」

P「はは……そうですね」

小鳥「ほらほら、次はプロデューサーさんの番ですよ?」

P「こんなにすごい曲の後に歌うなんて、プレッシャーかかるなぁ」

小鳥「期待してますよー」

P「そろそろ時間ですね」

小鳥「あら、もうこんな時間なんですねぇ。歌ってると時間の流れが早いです」

P「小鳥さんは歌うのが本当に好きなんですね」

小鳥「はい、大好きですよ。プロデューサーさんのことも大好きですよ」

P「あはは……照れますね」

小鳥「あら、昨日までだったらさりげなくスルーするのに。もしかして本当に惚れちゃいました?」

P「ち、違いますよ! あくまで今日限りの魔法にかかってるからです」

小鳥「あら、残念」

P(……本当に惚れてしまったかもしれないけど)

P(しかしここまでいい感じの雰囲気になるとはなぁ、正直予想外だ)

小鳥「今18時半ですね。そろそろディナーでしょうか」

P「はは、お腹ペコペコですね」

P(小鳥さんに失望されるのが怖い。もっと頑張って雰囲気のいい店を探すべきだったよ、ディナー)

小鳥「どうかしましたか、プロデューサーさん? 何だか思いつめたような顔してますけど」

P「小鳥さんに失望されたらどうしようかと思いまして」

小鳥「へ……失望?」

P「あ、しまった……今のなしってことで」

小鳥「いやいや、なしには出来ませんよ。というかプロデューサーさん、ひどいです」

小鳥「私のこと、ちょっとやそっとの事であなたに失望する人間だなんて思ってるんですか?」

P「それは……」

小鳥「ちょっとショックですねぇ。付き合いも長いというのに」

P「すみません。小鳥さん、そんな人じゃないですよね。でも不安で……」

小鳥「一体何を悩んでるんですか、小鳥お姉さんにどーんと話してみてください」

P「実は……」

小鳥「雰囲気のいい店を予約出来なかった?」

P「えぇ。この辺りのお店、30件ほど電話したんですが全滅でして……」

小鳥「プロデューサーさん」

P「はい」

小鳥「プロデューサーって、本当に面白い人ですね……うふふ」

P「え、どこがですか?」

小鳥「だって普通、30件もかけないですよ」

P「そうなんですかね。デートとか始めてなので、よく分からないんですよ」

小鳥「でも嬉しいです。私とのデートに、そこまで一生懸命になってくれるなんて」

小鳥「魔法にかかってたから、なんて言わないでくださいね?」

P(読まれたか……!)

小鳥「今日一日、本当に楽しかったです。あ、まだ終わってませんけどね」

小鳥「デートでどこに行くのかっていうのは、もちろん重要なことです」

小鳥「でも一番重要なことは、誰と行くかっていう事じゃないでしょうか」

小鳥「私はプロデューサーさんとなら、どこへ行っても楽しいと思いますよ」

小鳥「プロデューサーさんは、どう思いますか?」

P「俺も、小鳥さんとなら……どこに行っても楽しいです」

小鳥「よかった」

小鳥「あ、そうだ」

P「?」

小鳥「どこに行ってもいいとは言いましたが……メイド喫茶とかノーパン喫茶とかはダメですよ?」

P「行きませんから安心して下さい。というかノーパン喫茶とか……小鳥さん、本当に2X歳ですか?」

小鳥「モ、モチロンデスヨー」

小鳥「ここが、プロデューサーさんの選んだお店ですか」

P「はい」

小鳥「最高ですねっ!」

P「はい?」

小鳥「いやぁ、居酒屋とはプロデューサーさんもよく分かってますね!」

P(以前社長と飲んだ時に、小鳥さんは居酒屋が好きっていうのは聞いたが……まさかここまで喜ぶとは)

P(デートで居酒屋かよって突っ込まないのか?)

小鳥「プロデューサーさんは何にします?」

P「そうですねぇ、やっぱ生かな」

小鳥「ですよねー。唐揚げとゲソ揚げも頼んじゃおう。あともちろん枝豆」

P「お、それなら俺はなんこつと焼き鳥頼むかな」

小鳥「いいですねー。あ、すいませーん!」

小鳥「それじゃカンパーイ!」

P「かんぱーい!」

小鳥「ゴクゴク……っぷはぁ! 生き返るっ!」

P「うまいっすねぇ!」

小鳥「おぉっ、プロデューサーさん結構いけるクチですねぇ」

P「小鳥さんこそ……いやぁ、ビールと枝豆の組み合わせはたまらないです」

小鳥「うんうん。ゴクゴク……すいませーん、生中追加で!」

P「あ、あとだし巻き卵もください」

小鳥「……ってわけなんですよぉ、分かりますかぁ、プロデューサーさぁん」

P「分かりますよ、社長にも困ったもんです。人手足りないですよねー」

P(やっべぇ、小鳥さん完全に酔ってるぞ。生中5杯も飲んでたからなぁ……)

小鳥「こんなに忙しくちゃあ、おちおち婚活もできないってもんれすよぉ!」

小鳥「いき遅れたりしたら、ろーするつもりなんれすかねぇ社長はぁ……」

P「小鳥さん魅力的ですから、すぐに見つかりますって」

小鳥「2X歳になっても見つかららいんれすよぉ! もうあたしは一生独身なんれす……」

P「これからですって、まだまだ人生長いじゃないですか……やっぱ、ここのだし巻き卵うまいな」

小鳥「だし巻き卵とあたしどっちが大事なんれすぷろりゅーさーさん!」

P「小鳥に決まってるじゃないですか」

P(そろそろ帰ったほうがいいかな……?)

小鳥「ぷろりゅーさーさん、あーんですよ、あーん!」

P「あーん……うん、レバ刺しもいいですね」

小鳥「そーれしょそーれしょ。もう一回あーん!」

P「あーん」

P(周りも結構騒がしいというのに、店中の視線集めまくってる……ものすごく恥ずかしい)

P「そろそろ帰りましょうか、小鳥さん」

小鳥「まだ飲む! というかさんをつけるなって言ったばかりじゃないれすかぁ。あと敬語もだめれす!」

P「わ、分かったよ小鳥……」

数時間後――

小鳥「Zzz……」

P「完全に潰れたな……家まで送ってくしかないか」

P「って小鳥さんの家知らないぞ! どうしよう……」

P「俺の家に泊めるしかないか。事情は明日説明しよう」

P「それにしても、小鳥さんは酒癖悪いなぁ。社長から聞いてた以上だよ」

P「まぁ、そんな小鳥さんも可愛いけど」

――Pの家

P「ただいまーっと」

小鳥「おかえりなさーい」

P「!?」

小鳥「ご飯? お風呂? それとも……むにゃむにゃ」

P「寝言か……なんというタイミング」

P(少し、ドキッとした)

●ヽ( ・ω・`)ノ●
 ●ヽ(・ω・`)ノ●
  ●(ω・`ノ●
   (・`● )

   (●  )ノ●
  ●ヽ(   )ノ●
  ●(  ´)ノ●
   ( ´ノ●

   ( ノ● )
   ●´・ω)
  ●ヽ( ・ω・)●
 ●ヽ( ・ω・`)ノ●
 ●ヽ(・ω・`)ノ●
  ●(ω・`ノ●

   (・`ノ● )
   (●  )ノ●
  ●ヽ(  ´)ノ●
  ●(  ´)ノ●
   ( ´ノ●

   ( ノ● )
   ●´・ω)
  ●ヽ( ・ω・)●
 ●ヽ( ・ω・`)ノ④

P「コートを脱がせて、ベッドに寝かせよう……よっと」

P「うーん、酒臭い……」

P「…………」

P「酒飲んだから少し化粧くずれてるけど、十分きれいだな」

P「ここは俺の部屋。いるのは俺と、寝ている小鳥さんだけ」

P「ごくり」

P「小鳥さんって、胸大きいよな……今にもはちきれそう」

P「仰向けに寝かせてるからあまり見えないけど、お尻も大きいし」

P「ちょ、ちょっとぐらいなら触っても……」チョン

P「って手を握ってどうするんだよ! ……小鳥さんの手、意外と小さいな」

P「こ、今度こそ胸を触るぞ」

小鳥「すやすや……」

P「…………」

P「やめた。こんな無防備で可愛らしい笑顔……傷つけちゃだめだろ」

P「シャワー浴びて頭冷やすか」

小鳥「………………」

小鳥「…………」

小鳥「……」

小鳥「やれやれ、寝たフリも大変ですね」

P「やばいなぁ。今日は寝れる気がしないぞ」

P「ここで賢者になっておくべきか? いや、臭いでばれたらまずい。女性はアレの臭いに敏感らしいしな」

P「なんとかこらえるしかないぞ……はぁ」

「おげええええええええええっ!」

P「小鳥さん!? まさか……」

小鳥「おえっ、げほっげほっ……」

P「小鳥さん、しっかりしてください!」

小鳥「す、すみませんプロデューサーさん……もう、止まったみたいです」

小鳥「ここ、プロデューサーさんの部屋ですよね? 汚してごめんなさい、すぐに掃除します」

P「俺がやりますから。小鳥さんはお水飲んで休んでて下さい」

小鳥「プロデューサーさん、優しいですね……っては、裸!?」

P「あ! シャワー浴びようとしてそのままでした! すみません!」

小鳥「プロデューサーさんのそこ……大きくなっちゃってますね」

P「うわああああ! こ、これは生理現象というやつでして! すぐに服来てきます!」

小鳥「いっちゃった……」

小鳥「随分と手際がいいんですね」

P「昔、飲み過ぎてよく吐いてたんですよ」

小鳥「へぇ、プロデューサーさんにもそんな時期があったんですねぇ」

P「今ではさすがにないですけどね。さ、そろそろ寝ましょうか小鳥さん」

小鳥「ね、寝ましょうか? そ、それは夜のお誘いということですかっ!?」

P「違いますから。お互い、明日は仕事でしょう。早く寝ないと支障が出ますよ」

小鳥「さっき大きくしてた人が言っても説得力ありませんねぇ」

P「あ、あれは生理現象だから仕方ないんです」

小鳥「そうですねぇ、でも明日そんな状態で仕事できますか?」

P「だ、大丈夫です!」

小鳥「アイドルに手を出しちゃいそうな気がしますねぇ」

P「絶対に出しません」

小鳥「でもさっきお風呂で、賢者になっておくべきか、とか言ってたじゃないですか」

P「お、起きてたんですか! いったいいつから……」

小鳥「えーっと、プロデューサーさんの家の前あたりですね」

P「じゃああのおかえりなさいって言うのは……」

小鳥「寝言じゃないですよ。あんなタイミングいい寝言なんてありえませんって」

P「ということは小鳥さんを寝かせた後のひとりごとも……」

小鳥「はい、ばっちり聞いちゃいました。胸に興味津々でしたね」

P「死にたい……」

小鳥「男の人なら普通ですよ、気にしないでください」

小鳥「手を握ったプロデューサーさんは可愛かったですけどね、うふふ」

P「うわああああ!」

さー盛り上がってきましたー

P「もう寝よう……」

小鳥「えぇっ、なんでですか!」

P「俺のプライドはズタズタです……穴掘って埋まりたいです」

P「それに、これ以上誘惑されたら……本当に小鳥さんを襲っちゃいそうで」

小鳥「プロデューサーさん、私だって女なんですよ」

小鳥「さっきからエッチな話題を平気な顔で話してますけど……本当はすごく恥ずかしいんです」

小鳥「でも、私はプロデューサーさんのことが大好きだから、プロデューサーさんと、その……」

P「小鳥さん……」

P「俺って本当にへたれですね。女性にここまで言わせるなんて、情けない」

小鳥「プロデューサーさん……きゃっ!」

プロデューサーはベッドで上半身を起こしている小鳥の身体を押し倒した。

P「小鳥さん、大好きです」

小鳥「押し倒しながら告白だなんて……ムードもへったくれもありませんね」

P「デートで居酒屋行って盛り上がる俺達に、ムードも何もない気がしますよ」

小鳥「うーん、でも次はイタリアンとか食べたいですねぇ」

P「いいですけど、酔いつぶれないでくださいね? 出禁喰らいますから」

小鳥「大丈夫ですよ。普段は今日ほど飲みませんから」

小鳥「プロデューサーさんと話してると、楽しくてどんどんお酒飲んじゃうんですよね」

P「そりゃ光栄です」

小鳥にプロデューサーの顔が近づき、唇が重ねられる。
表面が触れ合うだけの、軽いキス。

小鳥「んっ」

小鳥(きゃー! とうとう男の人とキスしちゃったわ!)

小鳥「んんっ……」

小鳥(ってちょっと息が苦しいんだけど……キスの時って呼吸止めるのよね? そ、そろそろ放してほし……)

小鳥「んんー! んんんーっ!」

P「ど、どうしました小鳥さん」

小鳥「息ができなくて苦しくなっちゃいまして……あはは」

P「キスの時は鼻で息したほうがいいですよ」

小鳥「なんだか経験ありそうな言い方ですねぇ」

P「本に書いてありました」

小鳥「まぁそんなことだろうと思いました」

P「服、脱がしますね」

小鳥「ど、どうぞ」

P「お肉なんて、全然ついてないですね」

小鳥「第一声がそれですか! プロデューサーさんはやっぱり乙女心が分かってません!」

小鳥(本当はちょっと嬉しいけど)

P「すみません……胸、触りますね」

小鳥「は、はいっ……」

プロデューサーはブラジャーの上から、小鳥の豊満な胸を優しく揉む。

小鳥「ひゃっ! くすぐったいですよ……もう少し、強くして欲しいです」

そう言うと、プロデューサーは先程よりも強めに揉みしだき始めた。

小鳥「あっ! はい……それぐらいがちょうど、いいです。んんっ!」

俺「小鳥、今日は俺に任せてよ。愛し尽くすからさ」

小鳥「はい…///ずっと夢見てました。わたしの初めて貰って下さい…///」

俺「でゅふふふふwww」

P「ブラジャー、外しますよ」

小鳥「は、はい!」

プロデューサーは小鳥の身体を少し起こして、背中にあるブラジャーのホックに手をかける。
しかしなかなか外れない。

小鳥(プロデューサーさんも、本当に始めてなんだなぁ)

P「これ、難しいですね」

小鳥「あはは……自分で外しますね」

P「何だかかっこ悪いです」

小鳥「はじめはそんなものですよ。じょじょに慣れていけばいいんじゃないでしょうか」

ブラジャーが外れ、小鳥の大きな胸があらわになる。

P「本当に大きいですね」

小鳥「正直、結構恥ずかしいです」

プロデューサーは、指で乳首を優しくこねくり回す。

小鳥「あんっ!」

小鳥「指もいいですけど……しゃぶってみて欲しいな、とか思ったりします」

P「いいですよ。何だか赤ちゃんみたいです」

小鳥「あっ、すごくいいですっ! プロデューサーさんの舌が乳首に……はぁんっ! 吸っちゃダメですってば!」

P「乳首たって来ましたね」

小鳥「もう、恥ずかしいですよぉ」

P「小鳥さん、そろそろ……いいですか?」

小鳥「あ、待って下さい」

P「どうしました?」

小鳥「えっと、その……」

P「小鳥さんが言いよどむなんて珍しいですね」

小鳥(おちんちん舐めたいなんて、さすがに私でも恥ずかしい)

小鳥「そ、それ……舐めてみてもいいですか?」

P「は、はい!」

小鳥「なんというか、すごいですね。ビクンビクンしてます」

小鳥(これが男の人の……間近で見るのは初めてね)

P「そんなにじーっと見られると恥ずかしいんですが」

小鳥「プロデューサーさんだって、私の胸をじっくりと見たじゃないですか。おあいこですよー」

小鳥「えっと、まず……手でいじってみますね」

小鳥はプロデューサーの大きくなったものを握り、上下にしごく。

P「いてっ! 痛いです小鳥さん!」

小鳥「あら? 本ではこうやってしごくと気持ちよさそうにしてたんだけど……」

P「間違ってないですけど、まずは濡らさないと」

小鳥「なるほどー。つばでいいんでしょうか?」

P「たぶん……」

小鳥「自信なさげですね。プロデューサーさんは普段何か使ってるんですか?」

P「ローション使ってますけど、三日前に使いきっちゃったんですよ」

小鳥「つまりプロデューサーさんは3日もご無沙汰だったと?」

P「お恥ずかしながら……」

小鳥「それは大変だったでしょうね。とりあえずつばでやってみましょう」

小鳥はプロデューサーのモノの根本から先端へゆっくりと舌を這わせる。

P「んっ……!」

小鳥(プロデューサーさん気持ちよさそう。他の所も舐めてあげよう)

P「はぁっ、はぁっ……」

プロデューサーのものは小鳥のつばまみれになっていた。

小鳥「なんというか、不思議な味ですね……なんていうか、しょっぱいです」

P「へぇ、味なんてあるんですか」

小鳥「プロデューサーさん、私が舐めている間……すごく気持ちよさそうな顔してましたね」

P「えぇ……小鳥さんは上手なんですね」

小鳥「手でしごくのをやめて、舌でいじり続けたほうがいいでしょうか」

P「そうですね。そっちの方がいいかも……あ、舌だけでなく咥えて見て欲しいかも」

小鳥(おちんちん咥えるってすごくエッチな構図よね……ってこんな時に構図とか、何言ってるのかしら私は)

小鳥「わ、分かりました。すごく恥ずかしいですけど……」

小鳥「それじゃ、行きますよ……あむっ」

小鳥はプロデューサーのものの亀頭あたりまで、自分の口に含んだ。
舌を使って亀頭に下側から力を加え、圧迫しつつ左右に動かし刺激したり、吸引したりしていく。

P「ううっ……す、すごいですね小鳥さん。できたら同時に手でしごいてくれると嬉しいです」

小鳥「ぷはぁ……いいですよ。つばまみれだし、今度は大丈夫よね」

亀頭まで咥えながら手でしごき始める小鳥。

P「もっと強く握って大丈夫ですよ」

小鳥「ふぁ、ふぁいっ」

小鳥(あら? なんだかものすごくドクンドクンしてる……)

P「や、やばっ……出るっ!」

小鳥(で、出るってまさか……!)

プロデューサーは小鳥の口から引きぬこうとするものの間に合わず、口内に射精してしまった。

小鳥(これが精液……)

P「ご、ごめんなさい小鳥さん」

小鳥(あんまり美味しくないけど、飲んであげると男の人は喜ぶんだっけ)

小鳥「んっ……」ゴクン

P「の、飲んじゃったんですか?」

小鳥「飲むと男の人は嬉しいって聞いたので……ダメでしたか?」

P「いや、とても嬉しいですよ。でも無理しないでくださいね」

小鳥「これぐらい無理でも何でもありませんよ。プロデューサーさんが喜んでくれたなら十分お釣りが来ます」

小鳥「元気なくなっちゃいましたねぇ」

P「すみません、復活には少し時間がかかりそうです」

小鳥「もう一度咥えてみれば、すぐに復活しますかね」

P「あー、敏感になってるんで今は刺激しないでくれると助かります」

小鳥「そうなんですか? 以前読んだ本では出した後に刺激して、さらに出してましたよ」

P「一体何の本ですか」

小鳥「それは、乙女の秘密ですねぇ」

P(まぁ想像はつくけどさ)

P「いやー、小鳥さんとこんな関係になるなんて、昨日までは想像だにしてませんでした」

小鳥「私もプロデューサーさんがあんなにへたれだなんて思ってませんでした」

P「そんなに意外ですか?」

小鳥「えぇ。アイドルの子と仕事してるのを見るかぎり、女性の扱いに慣れてそうでしたし」

P「そうですかね? がむしゃらにやっていただけですよ」

小鳥「それもプロデューサーさんの魅力なのかもしれませんね」

小鳥「さて……そろそろ復活しましたか?」

P「はい、大丈夫かと」

小鳥「それじゃ、今度はもう少し奥まで咥えてみますね。はむっ……」

小鳥(うーん、プロデューサーさんのが大きくて、全部咥えるのは無理そう)

P「あまり無理しないでくださいよ」

小鳥(うふふ、プロデューサーさんったら。まぁこれぐらいかしら……)

小鳥(えっと、顔を前後に動かすのよね。結構首が疲れそう……ってまだ20代だから大丈夫!)

小鳥(そういえば、おいなりさんも刺激するといいんだっけ?)

顔を前後に動かして刺激しながらも、右手で上下にしごき、左手で陰嚢をいじる。

P「うわっ! す、すごい……っていうかもう完全復活しましたから、そろそろストップしてください!」

小鳥「あ、目的を忘れてました」

P「あやうくもう一発出すところでしたよ」

P「それじゃ、小鳥さんのあそこ……舐めますね」

小鳥「うぅ……恥ずかしくて死んじゃいそうです」

P「小鳥さんのここ、とてもきれいですよ」

小鳥「に、臭ったりしませんか?」

P「全然そんなことありませんよ」

小鳥「よかったぁ……」

プロデューサーの舌が小鳥の秘所を這う。

小鳥「あっ、そこいいですっ! もっと舐めてください……」

P「ここですか」

小鳥「はいっ、そこです。はぁっ、はぁっ……」

小鳥に言われた所をしばらく刺激した後、クリトリスを舐め始めた。
舐めたり、口に含んで吸引したりしていく。

小鳥「そ、そこは敏感すぎて……はぁんっ!」

P「濡れてきましたね」

小鳥「言わないでくださいよぉ……」

P「入れますよ、小鳥さん」

小鳥「は、はい……優しくしてくださいね?」

P「もちろんです」

プロデューサーのいきり立ったものが、小鳥の濡れた秘所に入っていく。

小鳥「あっ、あぁあああっ!」

P「だ、大丈夫ですか?」

小鳥「あはは、ちょっと痛いですねぇ……でも、これぐらい平気ですから」

小鳥(実はちょっとどころじゃなくて、泣きたいぐらい痛いんですよね)

P「はい。でもどうにも無理そうなら言って下さい。すぐにやめますから」

P「小鳥さん、全部入りましたよ」

小鳥「はぁ、はぁ……私、プロデューサーさんと、一つになれたんですね」

P「えぇ……締め付けがすごいですね、小鳥さん」

小鳥「プロデューサーさんのおちんちんも、すごく大きいです」

P「動いてもいいですか? 我慢できそうになくて……」

小鳥「は、はいっ……どうぞ?」

腰をゆっくりと振り始めるプロデューサー。

小鳥「あっ、あんっ! 遠慮なんてしなくていいですよ。もっと、もっと激しくしちゃってください」

P「でも小鳥さんが……」

小鳥「わ、私は2X歳……立派な大人の女性なんですよ? これぐらい余裕ですってば」

小鳥「もっと激しくしたいんですよね……はぁんっ! そのほうがプロデューサーさんは気持ちいいんですよ……ねっ」

P「それはそうですけど……」

小鳥「プロデューサーさんが気持ちよくなれた方が、私も嬉しいです。女冥利につきるってやつですね」

P「……分かりました」

小鳥「あぁっ、あぁあああんっ!」

小鳥「す、すごいですプロデューサーさん。激し……すぎですっ!」

P「だ、出しますよ小鳥さん!」

小鳥「は、はいっ! いつでも……いいですよっ!」

プロデューサーのものがびくびくと震え、小鳥の膣内に白い液体を吐き出した。

小鳥「赤ちゃん、できちゃうかもしれませんね」

P「その時は責任持って育てますよ」

小鳥「できちゃった婚で寿退社ですか……ふふ、事務員がいなくなって社長は困ちゃいますね」

P「早い内に事務員候補探しておいたほうがいいかもしれませんね」

P「・・・小鳥のあそこに白いカスがついてるね」

小鳥「ピヨ!?」
までは読んだ

次の日――

P(むにゃむにゃ……ん? 何かが鳴っているような)

P(ううーん、俺は眠いんだ……放っておいてくれ)

『じゃあねなんて言わないで。またねって言って』

P(relations!? こ、これは社長用の着信音じゃないか!)

P「出るの遅れてすみません! おはようございます社長!」

社長『出るのが遅い! というか君はいったいどこで油を売っているのだね?』

P「へ……?」

社長『今何時だと思っているんだ!』

P「えーっと……ああああああっ!」

P「すみません! すぐに行きます!」

社長『まったく……まさかとは思うが、そこに音無君はいないだろうね?』

P(黙っておいた方がいいかな……)

小鳥「へーっくしょい!」

P(タイミング悪すぎだろ小鳥さん!)

社長『なるほど……君たちは若いのだし、咎めるつもりなどないが……ほどほどに頼むよ』

P「申し訳ございません……」

小鳥「うぅ、何だか寒いと思ったら……お布団がずれてるからですね」

小鳥「お布団にくるまってもう一眠りしましょう……」

P「ストップです小鳥さん! って何で裸なんですか!?」

小鳥「プロデューサーさんも裸ですよ!」

P「ほ、本当だ! 道理で寒いわけですよ」

小鳥「あ、私たち……昨日、しちゃったんでしたね」

P「!」

小鳥「顔真っ赤ですよ、プロデューサーさん」

P「小鳥さんこそ耳まで赤くなってますよ」

P「それはともかく、すぐに事務所に行きますよ!」

小鳥「え? まだそんな時間じゃ……」

P「この時計を見てもそんな事が言えますか?」

小鳥「ピッ、ピヨッ!?」

P「現状が分かりましたか? さっき社長から電話がありまして、ものすごく怒られました」

小鳥「これは……減給されちゃうかもしれませんね」

P「マジでヤバイです。というわけで早く顔を洗ってきて、身支度整えましょう!」

小鳥「は、はいぃっ!」

――事務所

社長「……次やったら減給だよ、気をつけてくれたまえ」

P&小鳥「はい、大変申し訳ございませんでした!」



P「減給の危機は回避できたな」

小鳥「はい……でもアイドルのみんなや律子さんにはちゃんと謝らないと」

P「そうだな。迷惑をかけてしまった」

春香「あ、プロデューサーさんに、小鳥さん。おはようございますっ!」

P「おはよう、春香」

小鳥「おはよう、春香ちゃん」

春香「お二人が遅刻だなんて珍しいですね」

P「あぁ、迷惑かけたな。すまん」

千早「まったく……次からは気をつけてくださいね、プロデューサー。音無さんも」

P「あぁ、気をつけるよ千早」

小鳥「ごめんね千早」

亜美「んっふっふー、二人揃って遅刻だなんて、怪しいですなぁ真美?」

真美「これは事件の臭いがしますなぁ」

P「事件って……そんなんじゃないさ」

亜美「残念だけど、証拠は上がってるのだよ兄ちゃん! ミキミキ!」

美希「ハニー、浮気なんて絶対に許さないの!」

P「な、なんのことだ?」

美希「ミキ、社長のお部屋に入ろうとしたら聞こえちゃったの」

美希「君たちは若いのだし……とか、ほどほどに頼むよ……とか社長が言ってたの!」

千早「不潔……」

雪歩「プロデューサーと音無さんがそんな関係だったなんて……穴掘って埋まってますぅ!」

真「ま、まぁプロデューサーも男なんだし、別にいいんじゃないかな」

伊織「そんな理由で遅刻しないでよね、この変態! ド変態!」

律子「ただいま戻りましたー……ってあぁ、プロデューサー!」

P「律子!」

律子「今までどこで何してたんですか! あなたのお仕事押し付けられたんですけど?」

P「すまん、いろいろとあってさ……」

律子「小鳥さんもですよ! 社長が社長と事務員の仕事両方やってて発狂しかけてたんですよ!」

小鳥「社長が……? ごめんなさい!」

真美「兄ちゃんとピヨちゃんはね、共に夜を明かしたんだってさ!」

律子「なっ……! どういうことか詳しく聞く必要がありそうですねぇ?」

P「まて律子、これは誤解だ!」

真「あ、おかえり。やよい、響、貴音」

やよい「ただいまですーっ!」

やよい「ともによるをあかすって……もしかして、プロデューサーのお家でお泊りしたってことですかぁ?」

響「や、やっぱりプロデューサーは変態だったんだな!」

やよい「えぇ? 誰かのお家にお泊りしたら変態さんになっちゃうんですかぁ?」

やよい「うっうー、私って変態さんだったんですね……ショックですー」

伊織「ちょっと響、やよいに変なこと教えないでちょうだい」

響「じ、自分そんなつもりで言ったんじゃないぞ。やよいは変態なんかじゃないぞ、ごめんね」

やよい「そうなんですか? じゃあプロデューサーも変態じゃないんですね?」

響「うーん、それとこれとは話が別さー」

貴音「まさかお二人がそのような関係だったとは……ふふ」

雪歩「四条さん、何だか嬉しそうですぅ」

貴音「えぇ、お似合いのかっぷるだと思いまして」

美希「そんなことないの! ハニーにお似合いなのはミキなの!」

春香「わ、私だって……」

亜美「やれやれ、兄ちゃんはモテモテですなー」

真美「……」

亜美「どしたの真美?」

真美「な、なんでもないよー」

律子「プロデューサー、あなたは自分の存在の重要さをもっと自覚すべきです。遅刻なんてありえません」

P「反省してるから、そろそろ開放してくれないか……?」

律子「ダメです」

真「律子。説教しながらプロデューサーを独占するなんて、ちょっとずるいんじゃない?」

真美「ず、ずるいよ律っちゃん……」ボソッ

美希「律子……さん、ハニーは渡さないの!」

律子「別に私はそんなつもりじゃ……」

亜美「照れた律っちゃんも可愛いですなー、んっふっふー」

P「……誰か何とかしてくれ」

小鳥「みんな、本当にプロデューサーさんのことが好きなんですね」

P「あはは……そろそろ仕事に行きたいんですけどね」

小鳥「うふふ、愛が重いってやつでしょうか」

小鳥(油断してると他の子にプロデューサーさんを奪われちゃうかも……ファイトよ小鳥! 負けるな小鳥!)



                                                                    おわり

最初からエロSS書くつもりじゃなかったし、エロはやめるべきだったな
次の日の朝まで飛ばして事後にするべきだったわ。一応エロ飛ばしても内容分かるように書いたけど
あとスレタイがいおりんなのに小鳥さん成分の方がいいという詐欺

>>217-272はなかったことにしたい・・・あうあうあー

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