結衣「もっと仲良く」 (39)
京子「そういや結衣さ~、さっきの体育の後、綾乃と二人っきりだったじゃん?」
京子「何話してたの?」
結衣「・・え?何だよ突然」
京子「いや~なんだか気になって。結衣ってあんまし綾乃と二人で喋ることなかっただろ?」
結衣「そうか?」
京子「そうだよ。別に仲悪いわけでもなさそうなのにさぁ」
結衣「そうだな・・・あまり綾乃と二人で居るってないもんな」
京子「で、どうなの?」
結衣「ん~、特に変わったことは無いしな・・・強いて言えばいつもよりダジャレが多かったことくらいかな」
京子「なにそれ?結衣は綾乃のダジャレ好きだもんな」ニシシ
結衣「べ・・・別に・・・好きってわけじゃ」
結衣「ただ・・・綾乃とはなんだかもっと仲良くなれそうな気がしたよ」
京子「ほ~、まぁ頑張れよ」bビシッ
結衣「何をだよ」
結衣(そうだな・・・綾乃と二人で話すことって今までなかったからな)
結衣(いつもは京子か千歳がそばにいたから・・・)
結衣(もっと仲良くか・・・)
結衣「どうしたらいいかな」
綾乃「さ・・・さぁ・・」
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京子「カップルごっこしようぜ!二人一組になってデート!」
結衣「なにそれ・・・」
京子「ってなわけで抽選~」
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結衣(っというわけでまたいつもの京子の気まぐれで、今、綾乃と二人っきりなのです)
結衣「そ・・そういえば今日ってクリスマスなんだな」
綾乃「そ・・そうね」
結衣「あ・・綾乃はさぁ、どこか行きたい所とかないの?」
綾乃「わ・・私は特には・・・船見さんは?」
結衣「私もないかな・・・」ハハ
結衣(なんだ・・なにか気まずい・・・)
結衣(この前は綾乃ともっと仲良くなれると思ったのにな)ハァ
結衣「あ・・・綾乃?せっかくだしさ、私たちも何かしない?」
綾乃「そ・・そうよね、まだ4時間も時間あるし・・船見さん、どこか行きましょうか?」ニコ
結衣「そうだな・・・まずは何か食べようか?」
綾乃「そうね、もうお昼だしね」
結衣「綾乃はさ、いつも何食べたりしてるの?」
綾乃「私は・・・千歳と一緒の時はいつも千歳が作ってくれるからあまり外食しないかしらね」
綾乃「その・・・ごめんなさい」
結衣「い・・・いいよ!じゃ・・じゃあさ私の家で食べる?」
綾乃「・・・え?」
結衣「そのさ・・なんだ、どうせなら無理に外食するよりそっちの方がいいかな?なんて」アセアセ
綾乃「・・ふふ、じゃあお言葉に甘えようかしら」ニコ
結衣「よし!それならまずは食材からだな、綾乃!スーパー寄っていいかな?」
綾乃「ええ、行きましょ」
~スーパーなもり~
結衣「綾乃何食べたい?」
綾乃「そうね・・・船見さんの得意なのが食べたいかしら」
結衣「得意なのか・・・う~ん、あまり自信ないけどオムライスとかかな?」
綾乃「ふふ、自信あるのやらないのやらね」
結衣「そ・・そんなこと・・・そりゃあかりはいつもおいしい、おいしいって食べてくれるけど」
綾乃「赤座さんが?なら期待できそうね」ニコ
結衣「あ・・あんまし、プレッシャーかけないでくれ・・・」
綾乃「船見さん、自信もって!」
綾乃「ファイトファイトファイファイビーチよ!」
結衣「!!」ブフッ
綾乃「あら、どうしたの?大丈夫?」
結衣「あ・・ああ・・・大丈夫・・・」プルプル
結衣(綾乃っていつもいきなりだもんな)
結衣(わ・・・私も何か言った方がいいのかな?)
結衣(そ・・そうだな、せっかく綾乃と仲良くなれるチャンスだもんな)グ
結衣「あ・・・綾乃!このレタス・・・」
結衣「とれたっす・・・」
綾乃「!?」ブッ
結衣(すべったか?)
結衣「あ・・・綾乃?」
綾乃「な・・何でもないわ!さぁ行きましょ!」
綾乃(船見さんっていつも突然ですもの)
綾乃(私には言えないわね、もっと楽しくお話できるようにならないと・・・)ハァ
~~~~~~~
結衣「そういえば綾乃は何度か私の家に来たことあるけど、二人っきりは初めてだね」
綾乃「そうね、あまり機会がなかったし、何か緊張するわね」
綾乃「それに私と遊んでもあまり楽しくないと思うし・・・」
結衣「そんなことないよ!綾乃、次そんなこと言ったら怒るよ?」
綾乃「ごめんなさい・・・」
綾乃「ただ、私いつも勉強ばっかりでどう遊んだらいいのか分からなくて・・・」
結衣「綾乃、どう遊んだらとかそんなのないんだよ」
結衣「遊んだりなんて、別に考えてやることじゃないからね」
結衣「綾乃だって勉強だけって訳じゃないんだろ?」
綾乃「そうね、千歳と二人の時はたまに一緒に映画見たり、お買い物したりで・・・」
結衣「それでいいじゃん?私と二人だからって何か特別なことする訳じゃ無いしさ」
結衣「たまにはこれからも二人で遊ぼうよ」
綾乃「・・・私なんかでいいのかしら?」モジモジ
結衣「はは、綾乃っていつもは京子に勝負!勝負!言ってるクセに他ではホント気が弱いんだから」
綾乃「な!何言ってんのよ!」ウガー
結衣「ははは、綾乃とだから遊びたいんだよ」ニコ
綾乃「!!・・・ありがと」ボソ
結衣(なんだか綾乃ってカワイイな)
結衣「着いたよ、綾乃」ガチャ
綾乃「お・・お邪魔します」
綾乃「やっぱり二人っきりだとなにか違うわね」
結衣「はは、京子なんてそんなの全然気にしないのにな」
綾乃「と・・歳納京子って、いつも来てるの?」
結衣「う~ん、いつもって訳じゃないよ?来るときはあいつが暇な時か、同人誌の締め切りが近い時かな?」
結衣「まぁ、来る時はいつも突然だけどな」ハハ
綾乃「船見さんってなんだか歳納京子の保護者みたいね」クス
結衣「ふふ、そんなとこだろうね」
結衣「そろそろ用意するね」
綾乃「私も何か手伝える事無いかしら?」
結衣「いいよ、綾乃はゆっくりしてなよ」
綾乃「そういう訳にはいかないわよ」
結衣「それなら綾乃には、サラダでもお願いしようかな」
綾乃「ええ、任せてなさい」ニコ
アヤノーソレトッテー ハイフナミサン コンナモノデイイカシラ
結衣「さあ出来たぞ!綾乃、食べよ」
綾乃「ええ、いただきます」
結衣「私も、いただきます」
綾乃「美味しいわ・・船見さんって凄いのね」ハム
結衣「そう?ありがと、綾乃」ニコ
綾乃「ホント美味しい」ハムハム
結衣「綾乃は料理したりしないの?」
綾乃「私は、お母さんのお手伝いぐらいしか・・・」
結衣「綾乃だったらすぐにできるようになるよ」
結衣「何たって生徒会副会長だもんな」
綾乃「あ・・・当り前よ!生徒会副会長に不可能は無いんだから!」
結衣「あはは、綾乃ってば単純だな」
綾乃「な・・・・・!///」
綾乃「ご馳走様」
綾乃「ホント美味しかったわ、後片付けは任せてもらえるかしら?」
結衣「いいの?私するよ?」
綾乃「そこまでお世話になる訳にはいかないわ!船見さんはゆっくりしてて」
結衣「じゃあお言葉に甘えようかな」
綾乃「ええ」ニコ
綾乃「♪」スキースキーダイースキー
結衣(何だか、綾乃ご機嫌だな)クス
結衣(今日はなんだか凄く楽しいな)
結衣(それに今日は綾乃といても落ち着くな)
結衣(何だかんだ京子に感謝しないと)
結衣「もう2時前か・・・・」
綾乃「終わったわよ、船見さん」
結衣「ありがとう、そうだ!綾乃プリン食べる?」
綾乃「プリン!?しょ・・・しょうがないわね、船見さんがそこまで言うなら」
結衣(・・・素直じゃないなぁ)クス
結衣「座っててよ、持ってくるから」
綾乃「あ・・ありがと」
結衣「ハイ、どうぞ」コト
綾乃「!ふ・・フルーツプリン!」
結衣「嫌だった?」
綾乃「い・・・嫌じゃない!嫌じゃないわ!」
結衣「そう、良かった」ニコ
綾乃「そ・・・それよりプリンなんていつの間に買ったの?」
結衣「あぁ、スーパーでね。綾乃気づかなかった?」
綾乃「気づかなかったわ・・・」
結衣「ほら?綾乃っていつも京子に食べられるだろ?何か悪いなって」
綾乃「最近では大室さんにも食べられるわ・・」ハハ
綾乃「・・・ありがと・・」ボソ
結衣「どういたしまして」ニコ
綾乃「!・・・///」モグモグ
綾乃「おいしい・・・」パクパク
結衣「良かった」
綾乃「船見さんってホント優しいのね」ニコ
綾乃(何だか歳納京子が羨ましいな・・・)
結衣「そ・・そんなこと・・・な・・い」カァ
綾乃「ふふ・・・」
結衣「なぁ・・・綾乃、私たちってもっと仲良くなれそうな気がするな」
綾乃「そうね、私たちもっとお互いを知るべきだと思うわ」
結衣「また来週も遊ぼうよ」
綾乃「ええ」ニコ
結衣「そろそろ4時だし戻ろうか?」
綾乃「そうね、何だかあっというまだったわね」
結衣「来週楽しみだな」
綾乃「そうね」
結衣「あ・・綾乃」
綾乃「なぁに?船見さん」
結衣「・・・せっかくのカップルごっこだしさ、手・・・繋いで戻ろうか」
綾乃「ええ、いいわよ」ニコ
結衣「さあ行こう、綾乃」スッ
綾乃「待って、船見さん」ギュ
つづく
とりあえず今日はここまでにします
続きは考えてるが時間かかりそうなのでキリのいいところで終わらせた
また週末にでも載せます
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