古畑「桜高軽音部…?」(141)
古畑「えー、最近わたくし2ちゃんねるという掲示板をよく利用するんですが、そこでは独特の言い回しが多く使われています。サザンのトリビア、香具師、sneg…などなど」
古畑「そして、2ちゃんねるでは女性同士の恋愛を百合というんです」
古畑「そう、今回の事件はまさに百合という関係をうまく利用した犯罪なんです」
古畑「しかしなんで百合というでしょうか?んっふふ…ぬるぽといえば?」
OP
唯の部屋
ピピピピ
梓「はい、もしもし」
唯「あっ、あずにゃん起きてたー?」
梓「ええ、一応…どうしたんですか唯先輩?」
唯「あのさぁ、明日、二人だけで会って話したいことがあるんだよねぇ…だから昼休みに音楽室に来てくれない?」
梓「なんですか!?今言えないことなんですか?」
唯「うーん、やっぱり会って直接言いたいんだ!大切なことだからさ///」
梓「もしかして、それって///」
唯「それじゃあ、明日の昼休みよろしくね」
梓「はい」
唯「おやすみ、あずにゃん///」
梓「おやすみなさいです///」
プープープー
唯(ふぅ…)
憂の部屋
トントン
憂「はーい!」
唯「憂、おじゃまするよー」
憂「どうしたの、お姉ちゃん?」
唯「あの、実は憂いに一生のお願いがぁ!」
憂「なになに?」
唯「明日の昼休み、私に変装して皆とお昼食べてほしいの!」
憂「えぇ!?どうして?」
唯「理由だけは聞かないでくださいまし!」
憂「うーん、ちょっと嫌だなぁ」
唯「お姉ちゃん一生のお願いだよ!」
憂「言えない理由なの?」
唯「うぅ…今はちょっと…明日の夜に全て話すからさ」 土下座
憂「もー、しょうがないなぁ。わかったよお姉ちゃん♪」
唯「ありがとう憂ぃ。大好き」
唯(これで準備は整った。後戻りはできないや)
翌朝HR
さわ子「えー、前回の小テストを返すわよー!予告していた通り赤点の生徒は昼休みに職員室に来てもらうわ」
律「うぁー、やっぱしか…」
さわ子「それじゃあ、田井中さん。昼休みにね」
律「へーい」
唯(ここまでは計画通り…)
昼休み教室
キーンコーンカーンコーン
澪「それじゃあ、昼食食べようか!」
紬「そうね」
律「わたすは職員室に行ってきますので先に食べててくだせぇ」
唯「りっちゃんがんばって!」
紬「りっちゃんファイト」
律「おぅ…」 テクテク
澪「律には悪いが先に食べるか」
唯「あっ、私ちょっとトイレ」 ビシ
澪「はいはい」
タタタ
トイレ
コンコン
憂「お姉ちゃん?」
唯「憂!待ってたよ!じゃあ着替えてよろしくね」
憂「うん…ちゃんと帰ったら訳を聞かせてね」
唯「うん、必ず」ガチャッ
唯(早く行かないと…)
教室
憂(変装)「お待たせー」
澪「おー、帰ってきたか」
紬「お帰りなさい」
憂(変装)(ドキドキ)
音楽室
唯「あずにゃんお待たせ!」
梓「もう、唯先輩遅いですよ」
唯「うん、それで話って言うのは…なんか恥ずかしいんだけど…」
梓「は、はいです」
唯「うーん、あー、えー、あっ、あのさぁ…ムッたん見せてもらっていい?」
梓「はいです!って、え?」
唯「いや、ちょっと昨日の練習のときチューニングが気になってさぁ」
梓「はぁ…」
ガサゴソ
梓「どうぞ」
唯「ありがとう!えーと…たしかね」 カチャカチャ
梓「あのー、唯先輩もしかして話ってそれだけですか?」
唯「よし、これで完璧!ううん、話はもちろん別のもっと大事な事だよ///」
唯「あのねあずにゃん、目を瞑ってくれる」
梓「は、はいです///」 パチ
唯「………あずにゃん………ごめんね」
梓「えっ?」
グシャ
ドサ
梓「唯…せん…ぱい」
唯「はぁはぁ」
梓「うぅ…なん…で…」
ガシッ
唯(うっ、足を掴まれた!)
唯「うりゃ!」
ビリッ
唯「タイツが破れちゃった…」
唯(とりあえずあずにゃんの手の中の破れたタイツを取らなきゃ)
唯「うぅ…がっちり閉じてて開かない~」
唯(ハァハァようやく取れた…)
唯(まず、ムッたんの指紋を拭き取って) フキフキ
唯(イスやテーブルをひっくり返して)
唯(ティーカップももったいないけど…) パリーン
唯(これで、ドアノブの指紋も拭き取れば…不審者の仕業に見えるかなぁ…)フキフキ
教室 昼休み終了前
憂(変装)「うぅ~お腹いたいからトイレ行くね」
紬「大丈夫?」
憂(変装)「だいじょうV」
澪「じゃあ私もトイレ行こうかな」
憂(変装)「え?」
憂(変装)「あー、でも私下痢ピーピーの方だから恥ずかしいな」
澪「そ、そうか」
紬「まぁ///」
澪「じゃあ、別のトイレに行くよ」
憂(変装)「ありがとう澪ちゃん」
トイレ
コンコン
唯「合言葉は?『ちょっと』」
憂「『歯あたんよー(教育者)』」
唯「憂お疲れ様」
憂「うん、ちゃんと約束守ってね」
唯「わかってるよ」
憂「じゃあ、私は教室戻るね」
唯「はいはーい」
教室
唯「ただいま帰りました」
律「おっ、下痢は大丈夫なのか」
唯「うん?そういえば、りっちゃんは大丈夫だった?」
唯(なにいってるんだろう…)
律「いやぁ、昼休みほとんどお説教でした。飯食う時間もなかったよ」
唯「そうなんだ…大変だったね」
唯(よし、これで全部完璧にいった)
音楽室
「いやぁ~遠いよ~自転車でくるんじゃなかったよ~」
「あ、古畑さん!お疲れ様です」
「お疲れ様です」
「しかも、なんなんだよこの学校!駐輪場がないじゃないか~」
「自転車登校禁止だそうです」
「いいじゃないですか古畑さん。ここ女子校ですよテンションあがりますね」
「そう?前もあったじゃない。女子校の現場はさ」
「あんなのは女子校って名前だけですよ。ここの生徒さんはみんな華があるんです。リアルJKだらけなんですよ」
「なに、その…JK?っていのは」
「女子校生の略称ですね」
「ふーん、あっそう。それでなんなの今回はなんなの?」
音楽室
古畑「いやぁ~遠いよ~自転車でくるんじゃなかったよ~」
今泉「あ、古畑さん!お疲れ様です」
西園寺「お疲れ様です」
古畑「しかも、なんなんだよこの学校!駐輪場がないじゃないか~」
西園寺「自転車登校禁止だそうです」
今泉「いいじゃないですか古畑さん。ここ女子校ですよテンションあがりますね」
古畑「そう?前もあったじゃない。女子校の現場はさ」
今泉「あんなのは女子校って名前だけですよ。ここの生徒さんはみんな華があるんです。リアルJKだらけなんですよ」
古畑「なに、その…JK?っていのは?」
西園寺「女子校生の略称ですね」
古畑「ふーん、あっそう。それでなんなの今回はなんなの?」
西園寺「はい、今回の被害者は中野梓、この学校の2年生で額を殴打されての死亡とみられます」
西園寺「死亡推定時刻は12時~1時です」
古畑「殴打?凶器はわかってるの?」
西園寺「近くに落ちていたギターに被害者とおもわれる血がベットリと」
西園寺「また、ギターやドアノブから指紋は拭き取られていました」
古畑「な~る~ほどね…なんでこんなに荒れているの?」
西園寺「どうやら争った模様ですね。おそらく変質者が忍び込んで見つかったところをギターで殴打されたのではないかと」
今泉「君ちょっとでしゃばりすぎじょない?ねぇ?」
古畑「うーん(ガサゴソ)あれ、この仏さん何か握っていたあとがあるよ」
西園寺「どこですか?」
古畑「ほら、右手の手のひら見てみなよ皮膚に爪が食い込んだ跡がある」
西園寺「本当ですね」
古畑「恐らく亡くなったときなにか握っていたんだよ、これは。そして誰かによって無理矢理開かれて握っていたものは持っていかれた」
はい、書き溜め終了です。
一応、落ちまでのストーリーは考えているのですが
今からメモ帳におこすので時間ください
てか、つまらないかな…
たぶん書くの1時間かかる
てことで、落としてもいいっす
ミルキーホームズの人?
それとも影響された人?
>>57
いや、はじめて書いてる
古畑「それで誰が最初に発見したの~?」
今泉「どうやら被害者の所属していた部員達らしいです。みんな可愛かったなー」
古畑「部員?何部なの彼女」
西園寺「軽音楽部だったそうです。どうやらこの学校ではかなり有名だったそうですね」
古畑「なるほどね~。だから音楽室なんだ…それじゃあ発見した彼女たちの話を聞きたいんだけど…」
西園寺「分かりました。すでに第一目撃者の軽音部4人には隣の部屋で待ってもらっています」
古畑「君、手際がいいね~」
西園寺「ありがとうございます」
古畑「それでさぁ…お願いがあるんだけど、尋問は一人ずつやるようにしてくれない?」
西園寺「個別ですか…わかりました。空き部屋を用意しておきます」
古畑「よろしく~、あっ!あとこの学校の軽音部の評判も聞き込みしてもらえる?」
西園寺「かしこまりました」
今泉「あの~僕は何をしたらいんでしょうか?」
古畑「…そうだねぇ、消えててちょうだい」
今泉「うぅ~やっぱり冷たい!」
・・・・
・・・
・・
・
音楽準備室 コンコン
古畑「どうぞ~」
唯「いやぁ~ようやく出番ですか~」
古畑「お待たせいたしました。え~古畑です」
唯「平沢唯です。いや~こいうの初めて緊張します」
古畑「そう体験するものじゃありません~」
唯「古畑さんは慣れているんですか?こういうことは」
古畑「えぇ…仕事ですからね。あっ、SMAPの事件解決したの私なんですよ~」
唯「わたしファンだったのに…」
古畑「…」
古畑「あー、それでですね、このたびは非常に残念です。お察しします」
唯「やっぱりあずにゃんは死んじゃっていたんですか?」
古畑「えぇ残念ながら…部屋がめちゃくちゃにされてましてですね~。そして中野さんはギターで額を殴られて亡くなっていました…おそらく即死、あっすいません~生々しいお話をしてしまって」
唯「ギターで殴られたって、それってムッたんでやられたんですか?」
古畑「え~ムッたんさんとは?」
唯「あずにゃんのギターの名前です。私のはギー太で澪ちゃんのがエリザベス」
古畑「んふふ面白いですね~。あぁ失礼。そうですねどうやら彼女のギターだったそうですよ」
古畑「それとう~ん、あなたあまり悲しんでいられないようですが」
唯「いくら悲しんだってあずにゃんは生き返りません。あずにゃんの分も私たちがしっかり頑張られないとと思って…」
古畑「強い方ですね~。あなたがお話を聞く最後のお方でしたが他の部員さんは泣きじゃくっておられてなかなかお話が進められなくて…」
唯「仕方ないですよ。時期が時期だけに…」
古畑「?」
唯「3日後に文化祭でライブやるんですよ。みんな張り切ってました」
古畑「なるほど~」
唯「これくらいでいいですか?」
古畑「あっ、それじゃあ最後に一つ聞いてもよろしいですか?」
唯「はい?」
古畑「あなた中野さんの殺害に使われたギターがなんで、えームッたん?とわかったんですか?」
唯「それは私たちが音楽室に入った時、あずにゃんの隣に血だらけのムッたんを見たからですよ」
古畑「なるほど~たしかに真横においてありました。ありがとうございます」
唯「古畑さん。私は絶対にあずにゃんを殺した犯人が許せません。かならず犯人を捕まえて下さい」
古畑「えぇ、わかりました」
夜平沢家
憂「お姉ちゃん!どういうこと」
唯「どうしたの憂?」
憂「ひょっとしてお姉ちゃんが梓ちゃんを…殺したの?」
唯「…」
憂「だって急に変装して食事したら梓ちゃんが…」
唯「わたし憂と離れ離れなりたくない」
唯「だからさ、変装の事は黙っていて欲しいな」
憂「そんなの」
唯「もし憂に疑いがかかったら自供するよ!大丈夫、実際に憂は誰も殺してなんかいないんだから」
憂「どうして?どうして梓ちゃんを…」
唯「憂を独占したかったんだ」ギュッ
憂「お姉ちゃん…」
翌日 空き教室
古畑「彼女非常にあやしいね」
今泉「誰のことです?」
古畑「平沢さんだよ。ほら最後に話を聞いた」
今泉「ええ!?これって変質者の仕業じゃないんですか?」
古畑「いや~、これは殺された彼女に非常に親しい人物の仕業だよ」
ガチャ
西園寺「古畑さん。お待たせしました。軽音部に関する情報調べてきました」
古畑「それで?」
西園寺「どうやら軽音部は5人でHTTというバンドを組み、文化祭などでライブを行っていたようです」
古畑「HTT?」
西園寺「放課後ティータイムの略称です。彼女たちはよくあの音楽室でお茶会をしていたのが由来だと…」
古畑「だから音楽室なのにティーカップなんかあったんだ~」
西園寺「それでですね、そのHTTはかなりの人気があったそうで、部員の一人にはファンクラブまで付いていてこの学校のスター的な部活動だったそうです」
古畑「ファンクラブ?ここ女子高だよ」
今泉「最近、そういうの流行っているらしいんですよ」
西園寺「それで、この学校の生徒はみんな軽音部には近づきがたい存在だったそうです」
古畑「へ~そんなに~」
西園寺「ええ、実際に今年度の新入部員は0人でした」
今泉「気持ちわかるな~、あんな可愛い子たちの部活に入るの勇気いるもん」
古畑「…」
昼休み教室
古畑「唯さん!ちょっとお話が…いいですか?」
唯「古畑さん!ちょっとみんな行くね」
律「おぅ」
紬「…」
澪「…」
古畑「…中庭にでもいきましょうか」
中庭
唯「それでお話って」
古畑「え~犯人がだいぶ絞り込めました」
唯「え?変質者の仕業じゃないんですか?」
古畑「いえ違います。まず最初にあやしいと思ったのは額なんだすよ~」
唯「額?」
古畑「中野さん額を一撃で殴られているんです。つまり犯人が犯行に及ぶ瞬間目の前にいたことになります」
古畑「もし後頭部を強打されていたら不意打ちを食らったりしたのでしょうと思ったのですが」
唯「でも争った末にたまたま額に当たったんじゃ」
古畑「その可能性も薄いです。彼女なんですけど頭以外に傷はないんですよ。もし争った末に頭に目がけてギターが迫ったら手でガードするんじゃないでしょうか?そしたら手にもなんらかしたの痕跡が残るはずです」
唯「あずにゃん運動神経悪かったから反応できなかったのかも」
古畑「ん~、それもありえないですね。そもそも凶器がムッたんなんですよ」
古畑「彼女の大切な私物で殴られているんです。他にも殴打することのできるものは椅子とかございました」
古畑「それなのにギターで殴られている」
唯「それがそんなにひっかかるんですか?」
古畑「ええかなり!だって知らない人が自分のギターを手にしたら誰だって警戒します」
古畑「でも、彼女にそんな形跡ございません。つまり中野さんはよく見知った人物にギターを貸してそのギターで殴られて亡くなったのでしょう」
古畑「そして簡単にギターを渡す人物は彼女に親しい人間となります」
唯「確かに…でもここの生徒ならそんなに警戒しないんじゃないんですか?」
古畑「そんなことありません。あなたたち、え~とH…」
唯「HTT」
古畑「はい。それですHTT!HTTは非常に人気で音楽室そのものに近づきにくいんですよ」
唯「初耳です」
古畑「そうですか~、すごい人気なんでよ~。それで昼休み突然見知らぬ生徒が入ってきただけで中野さんかなり警戒したはずなんです」
古畑「でも、彼女は額だけを一撃で殴られている」
唯「すべて推測じゃないですか古畑さん」
古畑「そうですね~。もうひとる気になる点がございます」
唯「まだなにか?」
古畑「指紋が拭きとられているんですよ。凶器のギターからもドアノブからも」
唯「あたりまえじゃないですか!指紋がついてたら犯人が分かって事件解決ですよ」
古畑「そうなんでが、だったら最初から手袋をはめればいいと思いませんか?」
古畑「だってそうでしょう。手袋をはめていればふき取る手間が省けます。ただでさえ人目に付いたら困るはずですよ」
古畑「なのに犯人はわざわざ素手でギターを持ち殺した後で指紋をふき取っているです、もし外部の変質者ならこんなことしません」
唯「・・・わかりました。私たちも容疑者ということですか」
古畑「あっ、いえとんでもございません!そんなことh」
唯「私たちはやっていませんよ。確かあずにゃんが殺されたのは昼休みの時間なんですよね。私たちはその時間そろって昼食を食べていました」
古畑「えぇ?」
唯「だから私たちにはアリバイがあります。それでは、また」タタタ
古畑「・・・」
だめだ誤字が酷い…
また書き溜め切れた…
書き溜める必要なくない?
>>74
パソコンで書いたの携帯で投下しているんだ
パソコン規制されてるから…
続きをいつやるか予告してくれないかな
俺も一日中張り付いてるわけじゃないし
>>83
すいません。
とりあえず今から一気に投下します
放課後 音楽室
♪♪♪♪♪♪♪♪
唯「ふわふわターイム」
ジャン!
パチパチパチ
古畑「いやぁ…素晴らしい演奏でした~」
唯「古畑さん…」
古畑「腕もプロ級だ!さすがですね~吹奏楽部さんは」
律「軽音部だ!」
古畑「あっと、失礼」
唯「それでなんの用ですか?」
古畑「ちょっとお時間よろしいですか?」
唯「手短に」
古畑「え~、昼間に平沢さんがおっしゃっていたアリバイなんですけど裏が取れました。確かにクラスメイトがあなたたちが一緒に食事していたところを目撃してます」
唯「だから言ったでしょう」
古畑「えぇ、ただですね。田井中さん…あなただけは一緒に食事をされていない」
唯「りっちゃんのこと疑っているんですか?」
澪「おいどういうことだよ。梓を殺したのは変質者じゃないのか?」
唯「古畑さんは違うと思っているみたい。しかも私たちの中に犯人がいると」
古畑「いえいえ、誤解ですよ~んふふ。それで田井中さんは?」
律「私は昼休みに職員室でずっとさわちゃんといましたよ」
古畑「さわちゃんとは?」
紬「山中先生です。軽音部の顧問で担任でもあります」
古畑「な~る~ほど、どうもありがとうございました」
翌日
昼休み教室
ガラッ
古畑「あの~」
唯「ふぅ…今度はなんの用ですか?」
古畑「いえ、今日は平沢さんではなくて琴吹さんにちょっとお話が」
紬「私ですか?分かりました」
古畑「お願いします」
今泉「古畑さん!古畑さん!早くしないとカップめん伸びちゃいますよ」
古畑「君さぁ確かにお使い頼んだけど勝手にお湯までいれるんじゃないよ」ペシッ
今泉「気を利かせようと思って…」
古畑「あの~すいません。我々の捜査部屋でお話しさせてもよろしいですか~」
紬「ええ構いません」
古畑「すいません、ちょっと食べながら話させてもらいます。麺、伸びちゃうので…」ズズー
今泉「うはっ、うまい!」ズズー
古畑「えー、それでお聞きしたいことは事件のあった日の昼食のことを詳しく教えてもらいたいなと」
紬「唯ちゃんが言っていた通り私たちはずっと昼休みが終わるまで一緒に食事をしていましたよ」
古畑「平沢さんもずっとですか?ずっと席に着いたまま?」ズズー
紬「う~ん…いや、唯ちゃんは昼休み始ってすぐにトイレに行ったかしら。あと昼休み終わる直前でも…」
紬「でも澪ちゃんもトイレ行っていたし…それに5分も席を離れていませんよ」
古畑「う~ん、昼休み直後と直前に2回…」
今泉「美味い!うますぎる!!」ズズー
古畑「あっ、我々ばかり食べてしまって申し訳ない。琴吹さんも…ってお弁当もってきてないんですか?」
紬「昼は抜いているんです」
古畑「事件があったから食欲が湧かないですか?」
紬「いえ、ダイエットです2日前、ちょうど事件の日から」
古畑「そんな太っていらっしゃらないのに、んふふ」
廊下
今泉「あのですね古畑さん!HTTに犯人がいるならムギちゃんですよ」
古畑「なれなれしいね。なんで?」
今泉「彼女の腕っ節みました?あれはすごい怪力持ちですよ!」
古畑「却下」
西園寺「やっぱり一番怪しいのは田井中さんでは…たしかに職員室に居たそうですが一番アリバイがあやふやで自由に行動できたのは彼女だけじゃ…」
古畑「う~んそうだね~、ってあれ、平沢さんじゃないですか~ど~も」
憂「はい?」
古畑「今日は髪形変えてたんですか?とっても似合っております」
憂「あの?どこかでお会いしましたっけ?」
古畑「あれ?」
西園寺「彼女は平沢憂さんです。あの平沢唯さんの妹さんです」
古畑「あ~妹さんでしたか!失礼しました~」
憂「平沢憂です」
今泉「かわいいな~」
古畑「いや~お姉さんとそっくりだ!双子さん?」
憂「いえ、私とお姉ちゃんは年子です」
古畑「なるほど~、ところで中野さんのことは…」
憂「えぇ…親友だったので」
古畑「えぇ~お察しします」
憂「どうも」ペコリ タタタ
古畑「西園寺くんさぁ、なんで彼女が妹さんって知ってたの?」
西園寺「中野さんの携帯にメールと着信が残っていたんです。昼休みを過ぎても教室に戻ってこなかったのを心配していたんでしょう」
古畑「そう…ちょっとその遺留品確認しに行こうか。にしても平沢さんと似ているよね~」
今泉「そうですね、でも僕はやっぱりあずにゃんが一番かわいいと思います」
捜査室
古畑「これが全ての遺留品?」
西園寺「はい、携帯がこちらです。事件当初のままになっています」
今泉「ちょっと貸して!え~ん080」カキカキ
古畑「今泉くんなにしているの?」
今泉「あずにゃんの電話番号ゲットしました!」
古畑「気持ち悪いね~ちょっと貸しなさい!」
古畑「確かにメールと着信が何回もあるね~」
今泉「あずにゃん!!あずにゃんぺろぺろ!!」
古畑「・・・」
古畑「今泉君、今泉君!」
今泉「ぺろ!ぺろ!」
古畑「おい!!」ペシッ
今泉「うっ!」
古畑「ちょっと君がメモしたこの携帯の番号に電話してみて」
♪Chatting Nowガチデカシマシ Never Ending Girls' Talk♪
古畑「・・・」
古畑「うん、ありがとう」
今泉「ああ~あずにゃん可愛いな~」ペロペロ
古畑「こら遺留品を舐めるんじゃないよ!」ペシ
今泉「アイテッ」
古畑「ん~今君が持ってたそれはなぁに…」
帰り道
律「それじゃあ明日は文化祭ライブ頑張ろう!!」
澪「そうだな梓の分まで」
紬「…」
唯「もう澪ちゃん…」
澪「ごめん」
唯「それじゃあまた明日!」
・・・
・・
・
古畑「どうも。すいません~」
唯「・・・古畑さん」
古畑「え~、妹さんに会いましたよ凄く似ていらっしゃった」
唯「自慢の妹ですから」
古畑「最後に中野さんに会っていたのも妹さんなんですね」
唯「あずにゃんとは仲良かったですから」
古畑「そうなんです~親友とおっしゃってました。いつも昼休みに一緒食事をしていたそうです」
古畑「ただ事件のあった日には用事があるからといって一緒に食事をされていないそうです」
古畑「とても嬉しそうな表情で教室を出て行ったそうなんですよ。その直後にあんなことになるとは…」
唯「あの古畑さん!何が言いたいんす?」
古畑「あなた妹さんと入れ替わったりしてません?体系といい顔といいそっくりです。髪形もあなたがポニーテールにすれば妹さんそっくりになるように妹さんもあなたの髪形にすれば…」
唯「そんな証拠はどこにあるっていうんですか?」
古畑「証拠ですか!?…え~、ございません。っんふっふ」
唯「それじゃあお話にならないですね」
唯「あっ、明日ライブをやるので古畑さんも是非見に来て下さい」
古畑「…」ペコリ
古畑「え~、犯人はやはり平沢さんです。彼女は人の心を巧みに利用して完ぺきなアリバイを手に入れました」
古畑「その完璧なアリバイを崩すために罠を仕掛けようと思います。」
古畑「彼女はとても不思議な方です。魅力があります。おそらく妹さんも亡くなった中野さんも彼女の事が好きだったのでしょう」
古畑「ただ、それ故に証拠が残してしまっていたのです…」
古畑「え~、このSS長くなりました。初めてわたくし非常に疲れました。これから会社の説明会です。どうも古畑任三郎でした」
ここから解決編に入ります
が、また溜めてきます
ちかれたー
就活生です
完全に勢いで書いています
ようやく終わりました
文化祭当日
律「よしリハも終わったしいよいよだな」
唯・澪・紬「おう!」
古畑「すいませ~ん、少しよろしいですか?」
澪「古畑さん…後にしてもらえますか?これからライブなんで」
古畑「すいません。そうですね、確かにライブの後の方がよろしいことかと思いますので」
唯「いや、いいですよ古畑さん。今お聞きします」
古畑「よろしいですか?」
唯「えぇ…ただしもうこれっきりにして下さい。あなたに会うとみんな事件の事を思い出しちゃうんですよ」
古畑「え~、そうですね。これが最後になります、なぜなら犯人が分かったからです」
紬「それは本当なんですか?」
古畑「えぇ本当です」
唯「聞かせてもらいましょうか」
古畑「はい、まずですね平沢さんのアリバイなんですが、あなたのアリバイはトリックによって作られたものです」
古畑「あなたはやはり妹さんと入れ替わって妹さんにここいるメンバーと一緒に食事をさせて鉄壁のアリバイを確保した」
紬「そしたらあの時一緒にいたのは憂ちゃんっていうこと?」
古畑「そうです。昼休み開始と当時にトイレで妹さんと入れ替わりまた昼休みが終わる直前に妹とまた入れ替わったんです」
古畑「そして入れ替わっている間にあたは中野さんを殺害したんです」
律「唯…お前」
澪「嘘だろ…」
唯「それは憂が入れ替わっていると認めたんですか?」
古畑「いいえ、なぜか妹さんは決して本当のことを答えてくれないんです」
唯「それじゃあ証拠にはなりませんね」
古畑「ええ」
唯「古畑さんは憂の事を信用しないんですか?」
古畑「入れ替わったのが確かなのに入れ替わっていないと言われたものですから…」
唯「入れ替わった証拠がないならお引き取りお願います」
古畑「はい、いまからそれを証明いたします」
古畑「まずですね、実は中野さんの遺体にはあるダイイングメッセージが残っていたんです」
唯「初耳だなぁ」
古畑「えぇ、中野さんの右手の中に強く握りしめられていたと思われます。ただ犯人によってその証拠は持ち去られていました」
古畑「しかし、ダイイングメッセージがなにだったか大体予想が付きます。えぇギターで殴られた時とっさに掴めて右手の中に収まるもの」
澪「制服のボタンとか?」
古畑「いい線ですよ秋山さんあなた刑事に向いているんじゃないすかね~」
唯「それでなにが握られていたんですか?」
古畑「もし制服のボタンが握られていたとしたら、ちぎられた犯人は非常に目立ちます」
唯「じゃあいったい何を握っていたんですか?」
古畑「え~、おそらく殴られて地面に倒れた時に掴んだんでしょう。その時に掴めるものは決まっています」
古畑「靴下かもしくはタイツです」
古畑「そしてそれはタイツだと断言できます。靴下だと繊維が厚すぎてなかなかちぎれません」
唯「それで?あの日にタイツをちぎられていた人物が犯人ということですか?そしたらわたしが犯人のはずないじゃないですか!私のタイツは破れていなかった」
古畑「確かにそうなんです!あの日初めて会ったときあなたはタイツも制服のボタンも何もおかしいところはございませんでした。」
古畑「そう、つまりそれは入れ替わった時に妹さんが変装するのにしようしたタイツを破れたタイツと入れ替えたからなんです!」
唯「そんなの憶測であって証拠にならないですよ」
古畑「ん~ふっふ、確かにそうなんです。しかし、これからあなたが昼休み一緒に食事をしていなかったことを証明しましょう」
唯「…」
古畑「ずばり聞きます!あなたあの日に一緒に食事をしていたという秋山さん琴吹さんの昼食のメニューを答えられますか?」
唯「それは…」
古畑「答えられなければあなたはあの場にいなかったということになりますが」
唯「忘れちゃったんですよ。3日も前のことですよ。あんなことがあったし、だいたい自分の昨日夕食のメニューを忘れることだってあるじゃないですか!他人の昼食まで覚えていることのほが難しい」
古畑「それじゃあ全てのメニューとは言いませんおかずの1品だけでもいいです答えて下さい」
唯「それも忘れちゃったな~」
古畑「そしたらパンかご飯だったかだけもいいですよ。これなら覚えているでしょう」
唯「それも覚えてません。澪ちゃんとムギちゃんがパンかご飯かだったかって…」
唯「大体昼に何を食べていたか答えられないだけで逮捕されるんですか!?」
古畑「いいえ…え~しかし実はですね、あなた今自分で認めてしまったんですよ。あの場にあなた自身がいなかったことを」
古畑「もしあの場にいたら昼食の内容を覚えているはずなんですよ必ず」
唯「必ずなわけがない」
古畑「秋山さんのあの日のメニューは?」
澪「ご飯にからあげにポテトとハンバーグ」
古畑「あなたすこし野菜を摂った方がいい」
古畑「そ~れ~で琴吹さんは?」
紬「………あの日はダイエットを始めて紅茶しか飲んでいません」
唯「!!!」
古畑「んっふふ…そうなんです。あの日琴吹さんダイエットを始めた日で昼食を抜いているんです」
古畑「なのにあなたは『何を食べていたか覚えていない』とおっしゃいました。何も食べていなかったことすら覚えていないわけないでしょう」
唯「そんな・・・でも」
古畑「え~事件の翌日の昼休みあなたは私と中庭にいました。その次の日は琴吹さんは捜査室に来ていただいていました。なのであなたは琴吹さんがダイエットを始めてから昼食の時間を一緒にしていないんですよ」
古畑「そう、あの事件の日を除いて」
唯「…」
唯「仮に入れ替わっていたとしても私があずにゃんを殺した証拠はないじゃないですか」
古畑「え~もし入れ替わっていたとしたら彼女を殺せるのはあなただけなんですよ」
唯「どうして?」
古畑「あなたがあの時間に中野さんを音楽室に呼び出したからです」
唯「わたしが呼び出した証拠でもあるんですか?」
古畑「えぇ、妹さんは中野さんが昼休みどこにだれと会いに行くか告げていません。おそらくあなたが中野さんに二人きりで内緒の話がしたいとでもいって呼び出しのでしょう」
唯「…」
古畑「中野さんは他人にはそのことを言っていませんが、唯一その会う約束を告げている人がいるんです」
唯「一体誰なんです?」
古畑「え~、中野さん本人です」
古畑「中野さんの遺留品の一つにこれがありました」ガサゴソ
古畑「え~、どこにいったか…あっこれです」
律「日記帳?」
古畑「ええそうです。中野さん毎日日記をつけていたようです。特に平沢さんあなたの名前はよく出てきてます」
古畑「そう事件前夜もあなたの名前があります!」
古畑「えー○○月☆△日今日は夜突然ゆいせんぱいから電話があった。凄く緊張したけど嬉しかった。明日、音楽室で昼休み二人きりでなんの話があるのだろうか…もしかして告白だったり?きゃー」
古畑「あなたなんで約束したのに教室で食事をしていたんですか?え~まだ続けますか?」
唯「もう結構です…そっか、日記なんて書いてたんだ…知らなかった」
唯「古畑さん一つ聞いていいですか?憂が事件に関わっていると知っていながらなんで憂のことを疑わなかったですか?」
古畑「実は憂さん昼休みが終わっても戻ってこない中野さんを心配してメールや電話を何回もしているんです」
唯「それだけで?わざとかもしれない」
古畑「そんなはずありません。中野さんの携帯は制服のポケットに入ってました。そしてその携帯はマナーモードが解除されていました」
唯「それがなにか?」
古畑「音が鳴ってしまっては中野さんの居場所が早く分かってしまうかもしれません。変質者の犯行に見せようとしているのに死体を発見されたら架空の変質者の逃げる時間がなくなってしまいます」
唯「なるほど…で、いつから私の事を疑っていたんです。そっくりの妹を見てからですか?」
古畑「いいえ、初めて会って話をした時からです」
唯「嘘だぁ」
古畑「本当です。え~音楽室がめちゃくちゃに荒らされてギターで殺害されたってわたくし言ったのにあなたは自分のギターの事についてなにも聞いてこなかった」
古畑「他の部員の方たちは自分の楽器は壊れていないか聞いてきました。あとすっぽんのトンちゃん?の無事も」
古畑「しかしあなたはそのことについて特に触れられなかった。壊したものはあなた自身把握していたからです」
唯「まいったなぁ…」
古畑「なぜ殺されたんですか?皆さんの話を聞く限り中野さんとはかなり仲が良かったそうじゃないですか?」
唯「あずにゃんと憂が仲良くしすぎたからさ」
古畑「二人の仲を嫉妬して?」
唯「いいえ、憂との時間を奪ったから」
古畑「あなた妹さんの事が…」
唯「うん、便利だからね。世話もしてくれるし」
唯「なのにあずにゃんが邪魔するからさぁ…それに憂なら絶対わたしを庇うって分かってたし」
唯「わたしって結構モテるんですよ古畑さん」フンス
古畑「羨ましい限りです」
唯「まぁ女の子限定なんですけどね」
古畑「…」
古畑「どうぞこちらへ」
END
動機に関しては適当もいいとこです
トリックに関してはカスもいいとこですよ
古畑とけいおんの絡みを見てみたいために適当に思い付いたトリックだし
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