古畑任三郎「今泉君、ティッピーってなになんなの?」(38)

古畑「みなさん・・・・コーヒーはお好きですか?」

古畑「今回の事件は木組みの家と石畳の町の小さな喫茶店で起こった出来事です」

古畑「そこにはかわいらしい店員や兎のマスコットまでいます」

古畑「何故こんな事件が起こってしまったのか、考えると胸が痛みます」

古畑「あちなみにぃ・・・・コーヒーは飲みすぎるとガンになりやすいそうです」

古畑「お気をつけ下さい」


デンデデンデンッ♪

チノ(今日はみんなでパジャマパーティーです)

チノ「では私はお父さんの所に行ってきます」

ココア「チノちゃん・・・・また?」

チノ「ええ」

リゼ「大変だなチノも」

チノ(毎晩お父さんが私をレイプしてくるのは辛いですが仕方ありません、母いなくなってお父さんは寂しいんです)

千夜「死ねばいいのよ、あんな男」

シャロ「・・・・千夜」

ガチャ

タカヒロ「チノ」

チノ「はい、それではいってきます、みなさんは楽しんでいてください」


タカヒロ「チノっチノっ」ギシギシ

チノ「うっ痛いですもっと優しくして下さい」



タカヒロ「ふう・・・・そろそろお前の体にも飽きてきたな、そうだココア君なんかどうだろうか」

チノ「やめてくださいココアさんには手を出さないで下さい」

タカヒロ「ふんっ」バシッ

チノ「ぎゃっ」

タカヒロ「娘の分際で口答えするんじゃねぇよ」

チノ「くっ」

タカヒロ「よし、早速ココア君を犯そうかな」

チノ(そんなっそれだけはさせないっ!!)

タカヒロ「~♪」

ジャー

ココア「ふぅ・・・・おしっこ我慢してたからまっ黄っ黄だったよあっティッピー」

ティッピー「ココアよ話がある」

ココア「ティッピーがチノちゃんがいないのに喋った!?どいうこと!!」

ティッピー「そこで話をしようついて来い」



ココア「へぇ・・・・ティッピーってチノちゃんのお爺ちゃんだったんだ」

ティッピー「チノは弱い娘だ、お前やリゼ、友達がいなければ今の環境には耐えられないだろう」

ココア「ティッピー・・・・」

ティッピー「どうか頼むチノを支えてやってくれ」


シャロ「あの部屋からココアとチノの声がする・・・おかしいわねチノは今お父さんと、まぁいっか」


チノ「・・・・・」

グサッ

タカヒロ「チ・・・・ノ、貴様・・・・」

ガク

チノ「あ・・・・あぁ・・・・殺してしまったお父さんを」

チノ「はっ・・・はっ・・・・はぁっどうすれば、そうだこのナイフはお父さんがリゼさんから没収したナイフ」

チノ「指紋をふき取れば疑われるのはリゼさん・・・・」

チノ「だめだ、なにを考えてるんだ私・・・リゼさんは大切な友達」

チノ「そっそうだ、メール・・・・ココアさんに・・・たすけてもらわなきゃ・・・・あはははは」



シャロ「ねぇココア・・・さっきあの空き部屋でチノちゃんと話してたわよね・・・」

ココア「えっとそれは・・・」

リゼ「なに・・・もうタカヒロさんとのアレは終わったのか?」

ココア「えぇと」

ブブブブブ

ココア「ごめんみんな、少しトイレに行って来るね」

リゼ「なんだ近いなココア」

ココア「コーヒー飲みすぎちゃったみたい」

ココア(どれどれチノちゃんからだ)

ココア(なになに、こっそりタカヒロさんの部屋に来い・・・・だって?)

ココア「失礼しまーす」

チノ「・・・・・」

ココア「チノちゃん・・・・これ・・・・チノちゃんがやったの?」

チノ「助けてください!!仕方がなかったんです、この男はココアさんまでおおお犯すって、それで私」

ココア「落ち着いてチノちゃん」

チノ「ココアさぁん」

ココア「私に考えがある」

バキ

チノ「ココアさんその男の腕時計を壊してどうするんですか?」

ココア「チノちゃんはなにも心配しなくて良いよ」バキッ

ココア「このナイフは・・・?」

チノ「リゼさんのです」

ココア「そっか・・・・なら」

ココア(財布からお金を抜き取って・・・って3000円か、少ないね、財布だけ置いておく)

ココア(このナイフはそのままで強盗の仕業に見せかけよう)

ココア(バーの開店はもうすぐだし、今日は水曜日、リゼちゃんのお父さんが飲みに来る日だ)

ココア「チノちゃんみんなの所に行こう」

チノ「はい」

ココア「チノちゃんは何食わぬ顔でみんなと遊んでれば良いから」

リゼ父「おーいタカヒロー今日は休みかー?」

リゼ父「勝手に上がるぞー」

ガチャ

リゼ父「なんだこりゃ・・・・死んでる」

デレッデーレデレ♪デレッデーレデレ♪デレッデーレデレレデッデッデン♪デーン♪

自転車で来る古畑

向島「あっ古畑さん!こんばんわ」

古畑「えー・・・君・・・・名前なんていったっけ?」

向島「むこうじまです!」

古畑「そ、ああこれあげる・・・甘兎庵って店で買ったんだよ、なんていったかな・・・・えー・・・・そうだそうそう黒龍の魔眼って言う名前のお菓子、潰れちゃってるけど」

向島「あっありがとうございます!!」

古畑「西園寺君・・・ガイシャは?」

西園寺「はい・・・被害者の名前は香風タカヒロさん、第一発見者はその娘さんのご友人のお父さんです」

古畑「凶器はナイフかぁ・・・殺人だねぇ・・・ところで、あのデコはなにしてんの?」

西園寺「はい・・・・被害者の娘さんに自家製ブレンドコーヒーをご馳走してもらってるみたいです」

古畑「あのバカ」

チノ「・・・・・」

今泉「いやーおいしいですねぇここの特製ブレンド♪そしてこのティッピー・・・・うふふ」

ココア「私が入れたんですよ!」

古畑「こら・・・また君はなにやってんの・・・被害者のご家族の前で」バシッ

今泉「あっ古畑さんごめんなさい、でも今コーヒーもってるんで頭叩かないで下さい、ティッピーにかかっちゃうじゃないですか」

ココア「ふふふふっ今泉さんおもしろーい」

古畑「今泉君、ティッピーってなになんなの?」

チノ「ティッピーはうちのマスコットです」

古畑「あぁ!!この兎さんですねぇいやいやんっふっふっなんともかわいらしいうさちゃんだぁ・・・・」

古畑「申し送れました私古畑と申しますぅ」

チノ「はぁ・・・・あの父は・・・・誰に・・・・やっぱり強盗の仕業なんでしょうか?」

古畑「んーまだなんとも、失礼ですがその前にあの・・・どっちが娘さん?」

ココア「私たち姉妹なんです!!」

チノ「この人はうちに住み込みで働いてる保登心愛さん、学生です、私は娘のチノです」

ココア「うぇ」

古畑「んっふっふ・・・・面白いお方だ・・・・ではご遺体を拝見させてもらいますねぇ」

古畑「これはこれは背中から心臓を一突きっ即死ですねぇ」

西園寺「はいそのようですね」

古畑「ねぇ西園寺君このナイフのここなんて書いてあるの?」

西園寺「TCo.とかいてありますね・・・・持ち主の名前のイニシャル・・・ではなさそうですね」

古畑「調べて」

西園寺「はいっ」

リゼ「それは天々座カンパニー民間軍事会社の物だ」

古畑「あのーあなたは・・・・?」

西園寺「第一発見者の天々座さんの娘さんのリゼさんです」

古畑「んん?あっれー天々座・・・てでざねぇ一緒の名前だ」

リゼ「天々座カンパニーは私の父の会社だ・・・ちなみにそのナイフは私のものだ」

リゼ父「リゼ!!」

リゼ「いいんだ親父、調べればいずれわかることだ」

今泉「古畑さん決まりですね、この女ですよ、この女が殺したんです」


古畑「まぁそれは置いときましょう」

今泉「ええっ!?」

古畑「おや被害者の腕時計が壊れてる、これは午後六時半をさしてますね」

今泉「きっと殺されたときに転んで壊したんでしょ」

古畑「んー・・・・なんかひっかかるなぁ」

チノ「古畑さんあの、コーヒーどうぞ」

古畑「あーっ気が効きますねぇどっかのデコとは大違いだぁっはっは・・・・いただきます」

チノ「どうですか?」

古畑「いやーおいしいですぅありがとうございます、あついでにその兎、なんでしたっけ」

チノ「ティッピーです」

古畑「ああそうそうそのティッピー私にも触らせてもらえませんかぁ・・・」

チノ「いいですよ」

古畑「あっコーヒーこぼした」

ティッピー「あっづーーーーーーーーいいいぃぃぃぃぃ」

古畑「うわぁっ!!」


古畑「なんですか!?今兎がしゃべりましたよねぇ!!ねぇ西園寺君キミも聴いたでしょ?」

西園寺「はっはい」

今泉「くっくっくっ・・・・古畑さん今のはね腹話術ですよ、チノちゃんの」

チノ「はい・・・」

古畑「・・・・・・・・・」

ベシッ

今泉「あ痛っ」

古畑「早く言いなさいよまったく・・・いやぁ凄いですねぇ・・・上手なもんです、よかったらもう一度お願いできますか」

チノ「コーヒー一杯につき一回です」

古畑「あらこりゃまいった!んっふっふ」

千夜「あの刑事さん・・・・私たち事情聴取とかされるんでしょうか」

古畑「ああそうですねぇ、でもそんなにかしこまらなくてもよろしいですよ、世間話だとおもって聴いてください」

シャロ「はぁ」

古畑「なるほど部屋でゲームをしてたあなた達が最後にタカヒロさんをみたのは午後5時頃」

ココア「はい」

古畑「タカヒロさんは娘のチノさんと一緒に部屋へ・・・・あの・・・しつれいですがチノさん、お父さんと何を?」

チノ「・・・・・・・・」

古畑「お答えしていただけますか?」

チノ「私は・・・・」

リゼ「チノ、辛かったら」

チノ「大丈夫です、私は父にレイプされていました」

今泉「ええっ!?」

古畑「・・・・・・」

ココア「チノちゃんここからは私が話すよ、古畑さん」

古畑「はい」

ココア「チノちゃんとおじさんの・・・アレが終わったあと、私チノちゃんと話していたんです」

シャロ「それは私も保証するわ、確かに別の部屋でココアとチノが話しているのを私廊下でドア越しから聴いていたもの」

ココア(本当はティッピーと話してたんだけど)

古畑「その時はまだタカヒロさんは生きていらっしゃったのでしょうか?」

ココア「見てないのでわかりませんが・・・壊れた腕時計は6時半をさしているんですよね」

古畑「はい」

ココア「リゼちゃんのお父さんがここで死体を発見したのも7時頃ですよね」

古畑「はい」

ココア「なら殺されたのはその間なんじゃないんですか?」

古畑「んー・・・ふっふっふまぁその話しも置いておきましょう」

ココア「むぅっなにがおかしいんですか」

古畑「リゼさんこのナイフはあなたのもので間違いありませんか?」

リゼ「ああ間違いない」

古畑「では事件があるまでこのナイフをあなたはどこにしまっていたんですか?」

リゼ「店に護身用で持っていったらタカヒロさんに没収されたんだ」

古畑「ではこのナイフを事件の時にもっていたのはタカヒロさんということになりますね」

リゼ「ああ」

古畑「そうですかぁ、んっふっふ」

ココア「あの犯人は強盗じゃないんですか?」

古畑「ちがいます」

ココア「どうして?空の財布も落ちてるじゃないですか!」

古畑「タカヒロさんは部屋の置くで倒れています、それも背中を一突きにされて」

古畑「普通はいきなり入ってきた強盗に背中を向けてさされるなんてことはありえませーん」

古畑「そして本当に強盗ならなんでレジのお金ではなく財布なのでしょうか」

古畑「人を一人殺すリスクを考たら普通財布の中身よりレジの方を気にするでしょう」

古畑「すなわち」

古畑「犯人は被害者に近しい人物ということになります」

ココア「そんな・・・じゃぁ犯人は・・・リゼちゃんのお父さん!?」

古畑「んっふっふまだなんとも言えませんねぇ・・・・今日はお開きにしましょう」

翌日
甘兎庵

古畑「ここのねぇ黄金の鯱スペシャルってのがうんまいんだよぉ」

西園寺「古畑さん・・・・今回の事件・・・どうおもわれますか」

古畑「間違いないよタカヒロさんを殺したのは娘のチノちゃんだ、動機も十分だしね」

西園寺「では何故逮捕に踏み切らないのですか?」

古畑「殺人幇助・・・・あのなかにチノちゃんに協力した人物がいるのはまちがいない」

古畑「それが天々座理世なのか保登心愛なのか桐間紗路なのか彼女らのだれかが事件に関わっている」

古畑「本命ココアちゃん次点シャロちゃん大穴リゼちゃん」

千夜「おまたせいたしました黄金の鯱スペシャル二つです」

古畑「おおっほぉこれはおいしそうだではいただきます」

西園寺「いただきます」

千夜「あの古畑さん、やっぱり私たちの誰かを疑っているんですか?」

古畑「聴かれてしまいましたか・・・・申し訳ないどうかご内密に、ところで殺されたタカヒロさんについてよければ教えていただけますかぁ?」

千夜「・・・・あの男は・・・・クソ野郎です」

古畑「これはこれは・・・・あなたようなお綺麗な女性からそんな言葉が出るとはんっふっふ」

千夜「ああすみませんお食事中に」

古畑「いえいえ続けて」

千夜「あの男は毎晩のようにチノちゃんを汚していたんです、チノちゃんが犯人が殺していなければいつか私がやっていました・・・・あっ」

古畑「・・・・あなたもチノちゃんが犯人だとお思いでいらっしゃる?」

千夜「いっ今のは聴かなかったことにしてください」

古畑「いいえあなたも思っている通りタカヒロさんを殺害したのはチノさんで間違いありません」

千夜「えっでも腕時計は?」

古畑「あんなもの犯人が操作して壊したに決まっています子供だましもいいところですんっふっふ」

古畑「私が今疑っているのは共犯者の方なんですよ」

千夜「えっ?えっ?」

古畑「ところであなたと桐間紗路さんは旧知の仲だそうですねぇなにしろ子供のころから一緒だとか」

千夜「シャロちゃんを疑っているの?」


古畑「いえいえ私そんなことは一言も申しておりません」

千夜「シャロちゃんは部屋が暑いから一度外へ出たりはしましたが、あの娘にそんな頭があるとは思えません」

千夜「嘘なんてつける娘じゃないんです」

古畑「だと、よろしいですね」




リゼ「親父ー古畑さんが来たぞ」

リゼ父「通してやりなさい」

古畑「いやぁ立派なお家だぁ」

リゼ父「それで話しとはまた取り調べかね」

古畑「いえいえそんなたいそうなものじゃありませんただの世間話です」

リゼ父「手短にお願いするよ」

古畑「ではお聞きしますタカヒロさんはどういったお方でしたか」

リゼ父「いいやつだったよ戦友だった、惜しい奴を亡くした」

古畑「お察しします」

リゼ父「毎週水曜の七時には必ず店に顔を出すようにしていたんだ、それがあんなことに」

古畑「それは現場にいた娘さんのお友達もよくご存知の事で?」

リゼ父「ああそうだな・・・毎週私が行くと娘達の声が必ずと言って良いほど聞こえてきた」

古畑「何故娘さんは貴方の会社で作られたナイフを持っているんですか?護身にしては物騒だとおもいますが」

リゼ父「幼い頃から護身で持たせていた、すまない私のミスだあんなものもたせていなければ今頃は」

古畑「いえいえ世の中物騒ですからアレだけ綺麗な娘さんがいれば気が気でないでしょう」

リゼ父「話しは終わりですか」

古畑「ええ失礼しました」

フルールドラパン

店員「シャロちゃーん古畑って人がお見えになってるー」

シャロ「ええっ刑事さんが!?なんで!?すぐ行くー!!」

古畑「ここが控え室ですか?んー良い臭いだ・・・これはなんの臭いかな?」

シャロ「ハーブです、ウチはハーブティーの専門店なんですよ」

古畑「そうですかこれがハーブですか」

シャロ「それで、今日は一体なんのご用件で?」

古畑「あー貴方に一つお聞きしたいことがあってきました、チノさんのアリバイについてです」

シャロ「えっ」

古畑「あなたは廊下でドア越しにチノさんとココアさんがお父さんの部屋とは別の部屋で話しをしているのを聴いた、間違いありませんね」

シャロ「えぇ」

古畑「その時なにかおかしなところはありませんでしたか?」

シャロ「おかしなところですか・・・んーそういわれれば、チノったら父親にあんなことされた後だってのに、腹話術でココアと話していたわ」

古畑「腹話術?ぁああのマスコットのティッピーですね」

シャロ「ですです」

古畑「・・・・・・・」デン♪

シャロ「あとはそうですねぇ」

古畑「わかりましたもう結構です」

シャロ「ええっ!?」

古畑「あでもぉ・・・折角ですからハーブティーいただいていきますねよろしいですか?」

古畑「はい・・・・謎は解けました・・・・」

古畑「私は今信じられない気持ちで一杯です」

古畑「まさかこの世にそんなことが・・・」

古畑「この世界はまだまだ謎で溢れています」

古畑「解決編はこの後で」


古畑「古畑任三郎でした」

ラビットハウス


今泉「あっ古畑さん」

古畑「で・・・・ちゃんと見張ってたの?」

今泉「えっなんのことです?それより見てくださいよこのパン、ココアちゃんが焼いたんですよ!」

古畑「・・・・・・・」ペシッ

ココア「あっ古畑さんいらっしゃいませー!」

古畑「どうも・・・いやぁ今日も元気なお方だ・・・チノさんはどちらへ?」

ココア「チノちゃんなら今買出しに行ってますよぉ」

古畑「そうですかぁ・・・・あの、ティッピーは?あのほらマスコットの」

ココア「ティッピーならそこですよ」

ティッピー「・・・・・・・」

古畑「いやぁいつ見てもかわいらしいですねぇ、これ私ネットで調べましたよ、アンゴラ兎というらしいですね、もふもふだ」

ココア「それで今日はあのどういうご用件で?事件のことですかぁ?」

古畑「いえいえ違います今日は普通にコーヒーを飲みに来ただけです」

ココア「あっそうですかぁ・・・・ゆっくりしていってくださいね、なにになさいますか?」

古畑「それでは特製ブレンド一つ」

今泉「あっ僕もおかわり」

ココア「かしこまりましたぁ!」


今泉「しかし古畑さんがめずらしいですね、事件現場にコーヒー飲みに来ただけなんて」

古畑「何言ってんのちがうよ、事件のことに決まってるじゃない」

今泉「えぇ・・・・まさかココアちゃんやチノちゃんを疑ってるんですか?ありえませんよ、あんなかわいい娘たちが犯人なわけないじゃないですか!」

古畑「㌔㍉コン?」

今泉「違いますよぉ!!僕はただココアちゃんの作ったパンが美味しくてあんなお嫁さんがいたら最高だなぁとかおもってただけですよ!!」

古畑「やっぱりそうなんじゃない」

今泉「あんな美味しいパン作ったりコーヒー淹れてくれるかわいい女の子が犯人なわけないですよぉ!」

古畑「今から証明する」

ココア「おまたせしましたぁ!」

古畑「・・・・・・・・・・」

今泉「ココアちゃん気をつけて、この人ね、ココアちゃん達のこと疑ってるんだよ、酷いよねホント!」

ココア「そうなんですか?」

古畑「いいえとんでもございません、ところであのティッピーをもふもふさせてもらってよろしいですか」

ココア「はいっコーヒー一杯頼んでもらったので」

古畑「ありがとうございます」


古畑「いやぁ癒されますねぇもふもふです」

ココア「でしょ」

古畑「ところで兎ってコーヒー飲むんでしょうか・・・」

ココア「ははっまさかぁ」

古畑「ちょっと飲ませてみましょう」

ココア「へっ?」


古畑「ほーらっティッピー!コーヒーですよぉー」

ココア「ちょっちょ古畑さん」

今泉「なにしてんですか古畑さんやめてくださいよほんとに!」

古畑「あっ手が滑った」

ティッピー「の゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉお゛お゛゛ぉ゛!!!」

ココア「ぁぁ!!」

古畑「・・・・・・嘘です」

ココア「・・・・あ」

古畑「ところで凄いですねココアさーん、あなたもお得意だったんですねぇ腹話術」

古畑「是非もう一度やってもらえませんか?」

ココア「えっと・・・・コーヒーもう一杯で一回やります」

古畑「今泉君頼んで」

今泉「えっ?じゃぁブレンドもう一杯」

ココア「か・・・・かしこまりましたではやります・・・・」

古畑「いやちょっとまってください・・・普通こういうときはコーヒーを持ってきてからですよココアさん」

ココア「えーと・・・・サービスで」

古畑「ココアさん・・・お願いします」

ココア「はい・・・・」ガタガタガタ

古畑「ココアさんどうしたんですか?早く作って来てください、大丈夫ですあなたがいない間に私がこのティッピーにまた熱々のコーヒーをかけようとするなんて事はありませんので」

ココア「あの・・・・やっぱりここで」

古畑「二度は言いません」

ココア「あぅ・・・」

古畑「お願いします」

ココア「・・・・・・」

古畑「埒が明きません、ティッピーさん貴方実は・・・・・・しゃぁべぇれぇまぁすぅねぇ?」

ティッピー「・・・・・・ココア・・・・もう終りじゃこの刑事は気づいておる」

ココア「そんなっティッピー!!」

今泉「わぁ!!!兎しゃべった!!!」

古畑「そうです!この兎喋れるんです!あの時シャロさんが聞いた貴方と話していたチノさんの声はこのティッピーの声だったんです!これでチノさんのアリバイは崩れました、まぁそもそもあんな腕時計の小細工程度で出来た時間の中のアリバイはアリバイなんて呼べた代物じゃありませんでしたが・・・」

ココア「それは・・・チノちゃんが腹話術の練習をしたいってあの後に」

古畑「実の父親に性的虐待を受けたあとにそんなことをする余裕があるとはおもえませーん!あなたはなぜあんな嘘をついたんですかぁ!その理由をお聞かせ下さぁい!」

ココア「そっそれは・・・・」

古畑「自供・・・・していただけますか?」

ココア「・・・・・はい」

古畑「タカヒロさんの腕時計に細工したのは」

ココア「私です」

古畑「タカヒロさんの財布を空にして捨てて置いたのも」

ココア「私です」

古畑「ありがとうございます・・・・」

ココア「・・・ふぅ・・・・ばれちゃったか、いったいいつから気づいてたんですか?」

古畑「最初誤って私がティッピーにコーヒーをかけてしまった後シャロさんの話しを伺った時からです」

ココア「そんな」

古畑「あんなしわがれたおじいさんの声をあんな小さな少女の声帯でだせるわけがなかったんです」

ココア「かなわないなぁ古畑さんには」

古畑「・・・・・はい」

ココア「チノちゃんはどうなるの?」

古畑「今西園寺君が取り押さえているところです、情状酌量の余地はあるでしょう」

ココア「・・・・・・」

古畑「なぜ・・・・あんなことを?」

ココア「チノちゃんは・・・・私をかばってあの男を殺したんです、だったら私も同じ事をしますよ、お姉ちゃんなんですから」

古畑「・・・・・・・」

ココア「せっかくですからさっき今泉さんの頼んだコーヒー淹れます?」

古畑「んっふっふっ結構です」

ココア「ふふふっ」



古畑「参りましょう」


デーレーレデーレーレデーレーレーレー♪

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