ペトラ「死ねッッ!!」(47)
──ある日の旧調査兵団本部
ペトラ「ほら、私ってば頼まれれば嫌とは言えない性格じゃない?」
グンタ「………」ズズ…
エルド「………」ズズッ
ペトラ「………」
.
ペトラ「………お茶、おいしい?」
グンタ「あ、ああ、まあな」
エルド「うまいぞ、もちろん」
オルオ「なーに寝言言ってやがる」
ペトラ「む。なによー私があんたの頼みを断ったことある?」
オルオ「フン、この俺がそんなことをいちいち覚えていると思うのか?」
グンタ(覚えていられないほど頼み事してるのか)
ペトラ「この間なんてペトラ様様~とか言ってヘコヘコしてたくせに」
オルオ「…てめえ、それは言わない約束だろうが」
ペトラ「そうだっけ?」ハーン
エルド(オルオ、お前のそういうポジティブな無自覚さが時々羨ましいよ)
グンタ(どこまでも情けねえがな)
オルオ「チッ……」
オルオ(まあいい、退屈しのぎにちょいとからかって遊んでやる)ニヤァ
オルオ「ウオッホン……ならここでひとつお前を見込んで頼みたいんだが…」
エルド(ハート強いなァ)
ペトラ「ハイハイ何でも言ってごらんなさいな~」
オルオ「………」
ペトラ「?」
オルオ「乳揉ませろ」
.
グンタ「ブーーーーッッ!!」
エルド「ブッフォォォッ!!」
ペトラ「………は?」
オルオ「だから、乳揉ませろってんだよ。断らねえんだろ?」
ペトラ「いっ…!なっ、あんたって奴はほんと………」ワナワナ
オルオ「なんだ?聞こえねえな、なんつった?まさか嫌だってのか?」
ペトラ「よっぽど命を粗末にしたいようね…」プルプル
オルオ「何でも言ってごらんなさいな」※裏声
ペトラ「」ブチッ
エルド「ブハッ…!ハァハァ、待てペトラ!早まるな!」
グンタ「おおおおおオルオも突然何言い出すんだ!…ゲッホゲホッ」
ペトラ「………いいわよ」
野郎共「「「!??」」」
グンタ「お、おいペトラ…」
ペトラ「揉めるもんなら揉んでみな」ギロッ
.
今晩のオカズになりますか?
オルオ(…フッ……目付きがヤベェ…当然だがこれは完全にブチ切れてんな)
オルオ(だがここで退いたら俺は一生こいつに屈することになる…)
オルオ(それだけは…それだけは回避してみせる……!!)
ペトラ「ホラやってみなさいよ!!」バキボキ
オルオ(………)ゴクッ
オルオ(…クソッ怖え!!何故俺はあんなことを言った!?何て返しゃいい!!?)
>>7
あんまエロくねーっす
オルオ(なるべく平静を装って………
『フッ、いい度胸じゃねえか…やっと俺の女房になる決意を固めたようだな』よしこれd
エルド「じゃあ俺にも揉ませてくれ」スッ
グンタ「パヒャッ!?」
オルオ「」ガリィッ ブシュッ
ペトラ「ちょっ、何でエルドが乗ってくるのよ!?そういうのいいから!」
エルド「いや、俺は大真面目だ。揉めるものなら是非とも揉みたい」キリッ
ペトラ「はああああああ??
……エレンも兵長も何故か不在なのをいいことに…いい加減にしないとほんとに怒るわよ!?」
エルド「まあ落ち着けよ、何も無理矢理揉もうってんじゃない。
ただお前が頼みを聞いてくれるならって話だ。なあ?グンタ」
グンタ「!!!!」
ペトラ「あのねえ…あんたたちはともかく、グンタがそんな下品な冗談に乗ってくるわけないでしょ!?」
エルド「おいおいペトラ、こいつを棒っきれか何かと勘違いしてるんじゃねえか?」
ペトラ「え…」
エルド「お前が共に寝起きしているのはみーんな、若い盛りの健康な男子だぞ」ハッハッハ
グンタ「よよよよさないかエルド」
ペトラ「グンタ……そんなことない…よね…?」
グンタ「………」グッ
ペトラ「グンタ…!?」
グンタ「………揉ませてください」スッ
オルオ(乞うたー)
エルド(頭さげたー)
ペトラ「」
エルド「な?」ニコニコ
ペトラ(いかんいかん落ち着くのよペトラ、バカ共のペースに乗せられちゃ駄目。
この流れを断ち切らないと…)
ペトラ「……フゥーー……三人とも、いい?まずオルオは血を拭いて、グンタは頭を上げて」
グンタ「」スッ
オルオ「」フキフキ
ペトラ「それからエルドは三歩下がって」
エルド「…オーケー下がったぜ」
ペトラ「じゃあ深呼吸しましょう。せーの、」
四 人「スゥゥーーーーハァァーーーーー…」
.
ペトラ「…──で、何だっけ?」
野郎共「「「乳揉ませてください!!!」」」
ペトラ「死ねッッ!!」
.
エルド「ならば実力行使だ!お前ら!!」
グンタオルオ「「おうッ!!」」シュババッ
ペトラ「くっ…!(囲まれた…!って言うか色々間違えた!!
しかも背後は壁……どうする…ッ!?)」
ウオオオオオォォォォォォォーーーッ!!!
.
───ペトラは善戦した。
男三人を相手に大立ち回りを見せ、最後まで抵抗をやめなかった。
さすがは歴戦の勇士、我らが特別作戦班…───
エルド「仲間として誇らしい限りだ」
オルオ「まったくだな」
グンタ「ああ…まったく、けしからん」
オルオ「…まったくだ」ゴクリ
グンタ「なんとけしからん」フゥフゥ
エルド「落ち着け童貞共」
オルオ「なっ、バッ、バカ野郎誰捕まえて童貞呼ばわりしてやがるこのバカが!!」
グンタ「オルオ、気にするこたあないぜ」ポン
オルオ「うるせえ!!つうかオメー反論なしかよ!!いいの!?ねえいいの!!?」
グンタ「フッ…バカにするな。童貞は童貞でも、俺は素人童貞だ」シュルツッ
オルオ「…ぐッあ…ああ…ッ!!」ギリギリ
エルド「落ち着けオルオ、どうどう」
オルオ「………があああッ…!!」ワナワナ
ペトラ(もうやだバカばっかり……)
ペトラ「ねえ、童貞談義が終わったところで、そろそろ解放してもらえないかな…」
エルド「おっ、待たせて悪かったな」ニコニコ
ペトラ「ていうか何も椅子に縛り付けることないでしょ!」
エルド「いやー拘束しないと俺たちが無事じゃ済まない」
ペトラ「わかってるのによくやるわね…って、ちょちょちょ!何してんのグンタ!!」
グンタ「え?」プチ
エルド「さすがグンタだ。立体機動のベルトは触らずシャツのボタンだけはずすとは…」
オルオ「…お、おい……」ゴクッ
グンタ「それにしても、前から思ってたんだが少しシャツのサイズが小さくねえか?」プチ
ペトラ「は!?」
グンタ「こんなにパツンパツンに胸元主張させやがって、俺たちの身にもなれよ…」プチ
エルド「そうだぞ!お兄ちゃん目のやり場に困っちゃうんだからな!」メッ
ペトラ「誰兄!!」
グンタ「そうら、苦しかっただろ…(胸が)」プチプチ
エルド「もうすぐ自由になるからな…(胸が)」
ペトラ「やっ…!やだ、やめてよ…!」フリフリ
オルオ(ペトラそれ逆効果や)
グンタ「ぐうおおおお…自分でやっといて辛抱たまらん!!」ボフッ
ペトラ「きゃっ!」
グンタ「くんかくんかくんかくんかくんかくんかくんかくんかくんか」パフパフパフパフパフパフパフパフ
ペトラ「いやあああああっ!!」
グンタ(ぬおおおおおおおおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい)モミモミモミモミモミモミモミモミモミモミ
ペトラ「ひ、あぁぁぁっ…やめてぇぇぇぇぇぇぇぇ…っ!!」
エルド(相変わらずのおっぱい魔人め。露出させず下着のままってとこがまた……)
オルオ(ぬおおおお…ペトラ!!エロいぞペトラあああああああああ!!)ハァハァ ギンギン
エルド(こいつはこいつで触ろうともせずシチュエーションに興奮してやがる……それでいいのかオルオよ…)
エルド「おいこらグンタ、一旦離れろ」
グンタ「…ハッ、すまん俺としたことが乳の魔力に抗えずつい」
ペトラ「ハァ…ハァ……」チラッ
オルオ(!!………なぜ俺を見る…)
ペトラ「…ハァ…ッ…」ジー
オルオ(くっ…よせペトラ…そんな目で俺を見るな…!!)
エルド(フッ、やはりオルオに的を絞ってきたか)
エルド「では、そろそろお披露目といきますか……それっ」グイッ
ペトラ「…あ…っ!!!」
おっぱい「ぷるんっ」
グンタ「う…」
オルオ「お…」
グンタオルオ「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!」
ペトラ(ヒィィィィィィ!!)
エルド「ほう、こりゃなかなか」
グンタ「おっぱい…ペトラの…おっぱい……おっぱいぺとら…」フンハ フンハ
オルオ「悪くない……悪くねえどころかピピピピピンク乳首……クンピーのビーチク…」ブツブツ
ペトラ「いや……見ないでっ……」グスッ
エルド(あの気の強いしっかり者のペトラが、はじけるぷるぷるおっぱいを晒して怒りよりも羞恥に頬を染めている…これはたまらん)
エルド「よ、よし…オルオ、いけ」
オルオ「…へあっ!?」
エルド「言い出したのはお前だからな。勇気を讃えて先鋒を務めさせてやる」
オルオ「えっ、いや、あの、その」モジモジ
エルド(顔真っ赤にしちゃってまあ…こっちが恥ずかしくなるぜ)
ペトラ「…オルオ…やめて……」ウルウル
オルオ「っ!!……ペ、ペトラ……」
エルド「遠慮すんなって、惚れてんだろ?」
オルオ「な!!」カァァァァァッ
ペトラ「えっ…」ドキッ
エルド「だがはっきり言って二度とないチャンスだ、ものにしろ」ポンポン
ペトラ(え、嘘でしょ?あんなのただの気持ち悪い冗談じゃ…)
オルオ「チャンス……」ドクン ドクン
オルオ(いや待てよ…俺が先鋒ということは中堅、大将はどっちだ…?)チラ
グンタ「………」フゥー フゥー
エルド「………」ホジホジ
オルオ(グンタは見るからに限界が近ぇ…てことは余裕こいてるエルドがラストを持ってく気か)
オルオ(クソッいいのか…!?ある程度信頼できる仲間とはいえ、ペトラをこんな目に晒すなんざ…)
おっぱい「ふるふる」
オルオ(くッ!!いかん見るな!!)
ペトラ「へくちっ」プルプル
エルド「おーいペトラが風邪ひいちまうぞ」
ペトラ「乳出してるからや!!」
グンタ「あっためちゃおっかな…」ボソ
ペトラ「ギャーーーーー!!」ジタバタ
オルオ(くそったれぇぇぇぇぇ兵長ならどうする…!?)
オルオ(…いや違う、俺はどうしたい…?この限定的な状況の中で俺が取るべき行動は……)
ペトラ「…オルオ、信じてるから………」
オルオ「ッ!!」
.
グンタ「オルオ、迷いは何ももたらさない。お前もよくわかっているはずだ」
グンタ「お前がやらなくても俺はやる…迷わずにな!」
ペトラ「イヤァァァァァァァ」
オルオ「ぐッ……うおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」ドンッ
グンタ「時すでにおすひゃぶっ!!」ドンガラガッシャン
エルド「グンタァァァァ!!」
ペトラ「…オルオ……」
オルオ「………」ヌギッ ファサ…
ペトラ「えっ…(上着を、かけてくれた…?)」
オルオ「じっとしてろよ」ガシッ
ペトラ「へ?」
オルオ「ふんがっ!!」グオッ
ペトラ「きゃあッ」
グンタ「くっ…何を…」
エルド「椅子ごと担ぎ上げただと!?」
グンタ「…オルオ貴様、独り占めするつもりかァァァァァ!!」
オルオ「フーッ……フーッ……」
ペトラ「お、おろ、おるお、おろおろおろして…」
エルド「バカ野郎ッ!ここまできて後戻り出来ると思うのか!?
惚れた女に第三者の前で乳を揉ませろなどと要求する時点で、俺たちと同じ穴のムジナ…いやそれ以下だぞ!!」
ペトラ(正論)
オルオ「…うるせえ、チェリーの不器用さ舐めんな……」ジリ
グンタ「逃がすかァァ!!(おっぱいを)」バッ
ペトラ「ちょっ、もうなんでもいいから逃げて!!」
オルオ「オラアアアアアアアア!!」グルングルン
ペトラ「ぎゃああああああああ!!」グルングルン
エルド「へぶっ」バタン
グンタ「のへっ」ドシン
オルオ「うおおおおおおおおお!!」ダダダダダ─────
.
エルド「…へっ…へへへ…まさかペトラごと椅子を振り回すとは…」
グンタ「うううう…おっぱい……おっぱ……」
エルド「泣くなグンタ、おっぱいなんざ壁内にいくらでもあるさ」
エルド(……男になったな、オルオ…!)
.
オルオ「ハァッ…ハァッ……」タッタッタ
ペトラ「」グッタリ
オルオ(どうやら追ってこないようだな…)
オルオ「お、おい、ペトラ」
ペトラ「……なに」
ペトラ「もういいでしょ降ろして縄ほどいて」
オルオ「あっああ…とっとりあえずお前の部屋に…」
.
オルオ「よっ…と」ドサ
ペトラ「………」シュルシュル
オルオ「………縄ほどけたぞ」
ペトラ「(ボタン、とめなきゃ…)……あっち向いてて」
オルオ「ハイ」
ペトラ「………」ゴソゴソ
オルオ「あっ…あの、あのよ…その、すすすまん………こんなことになるとは…」
ペトラ「………うん、もう」
オルオ「あああ謝って許されることじゃねえのは重々」
ペトラ「もう、いいから」カチャカチャ
オルオ(…カチャカチャ?)
ペトラ「」スラ ──ジャキン
オルオ「!!…まっ待てペトラ!早まるな…ッ!!」
ペトラ「うるさい」
オルオ「たっ頼む!俺が悪かった!!全部俺のせいだ!!
あいつらきっと疲れてて…その、悪ノリしちまっただけなんだよ!!たぶん」
ペトラ「そんな理由が通るわけないでしょ」
オルオ「ッ……すまん、この通りだ…!!」ドゲザ
ペトラ「…そうだ、私に惚れてるってほんと?」
オルオ「えっ」
ペトラ「正直に答えて」
オルオ「……イヤアノソレハ……ホントデス」ダラダラ
ペトラ「そう…───じゃあ10秒あげる」
オルオ「へ?」
ペトラ「いち……にい……」
オルオ「~~~っ!!」
ペトラ「……さん、」
オルオ「ひ……イヤァァァァァァァァァァ────!!」バタバタバタ…
ペトラ「大丈夫、私も後から行くから」
.
エレン「…なんか今、悲鳴が聞こえませんでした?」
リヴァイ「あ?」
ハンジ「え?」
エレン「気のせいかな…城の方からなにか…」
リヴァイ「………聞こえねえな」
ハンジ「ふっふー、大方、鬼の居ぬ間にみんなで羽根を伸ばしてるんじゃない?」
リヴァイ「そりゃどういう意味だクソメガネ」
ハンジ「え~?どういう意味ってそりゃあ、ねえ?エレン」
エレン「えっ、さっさあ?……はは」
エレン(ミカサ、アルミン──……リヴァイ班は今日も、平和です)
おわり
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