ほむら「神にも等しき聖なる存在を貶め、蝕むことができるとすれば、それはもう悪魔とでも呼んだほうがいいんじゃないかしら」
QB「暁美ほむら、君を仮に悪魔と呼称することに異論はない」
QB「しかし君の体型にそのコスチュームはいささか無理が「円環」「ウワッ」
ほむら「魔法少女ですらなかった。わたしは、いつの間に……魔女になっていたの!?」
QB「はじめからだよ、暁美ほむら。人を惑わす魔性の存在を魔女と呼ぶなら――」
QB「時間遡行をくり返すたびに鹿目まどかの因果を束ね、その運命を惑わした君は立派な魔女だ」
ほむら「だまりなさい」
QB「あげく、彼女を付け狙うかのように行く先々に現れたり、出会ったばかりでいきなり抱きついて――」
QB「わけのわからない質問をしたり、魔女というより単なる変質者「円環」「ウワッ」
ほむら「まどか、こんなところまで迎えに来てくれて……ありがとう」
QB「感傷に浸っているようだね。だけどそれは鹿目まどかの意志ではなく、円環の理としての機能が「円環」「ウワッ」
マミ「お菓子を振る舞ってるわたしが言うのもなんだけど、暁美さん、すこしふくよかになったんじゃないかしら?」
ほむら「そんなことないわ」
QB「ぼくらの目は誤魔化せないよ、暁美ほむら。君はたしかに以前と比べて「円環」「ウワッ」
ほむら「呪いを処理するのに役立ってもらうわよ、インキュベーター?」グリグリ
QB「足りないな、暁美ほむら。もっとねちっこく、いたぶるように「円環」「ウワッ」
ほむら「あなたが一番、その、イメージと違うというか……」
杏子「はあ? なにそれ。もしかして喧嘩売ってるの?」
QB「たしかに佐倉杏子はもっと大食らいでがさつで――」
QB「言葉遣いが汚いのはそのままだけど、今よりもっと大食らい「編み込み結界!」「ウワッ」
さやか「あんた、何をしたかわかってるの!? 円環の理の一部をもぎ取っていったんだ!」
ほむら「ただの断片に過ぎないわ。魔法少女になる以前の彼女の記録をね」
QB「完全にストーカーじゃないか」
さやか「この宇宙を壊すつもり!?」
ほむら「あなた、わたしに立ち向かえるの?」
QB「力だけでなく自意識まで過剰になってしまった。ただでさえ近寄りがたいのにこれではますます「円環」「ウワッ」
マミ「どういうつもりか知りたかったけど、これ以上ベベがいじめられるのを見てられないわ」
ほむら「巴マミ、あなたは魔女にだまされているわ! 思い出して!」
QB「魔法少女にマスコットキャラが不可欠なのはわかる」
QB「でも暁美ほむら、君には僕という最高にキュートな相棒が「円環」「ウワッ」
ほむら「なんだかずっと一緒だったような、あっという間だったような気がするの」
まどか「わたしもね、ずっと前からこうしてほむらちゃんと二人きりでお話したかったような気がして」
QB「そんなことより鹿目まどか、君は何か大事なことを忘れて「円環」「ウワッ」
さやか「魔女だったってだけで標的にするなんて先走るにも程があるんじゃない?」
QB「まったくだよ。ぼくらに言わせれば同じ知的生命体としてこうまで思慮に欠けた「円環」「ウワッ」
さやか「また自分だけの時間に逃げ込むつもり?」
ほむら「……ッ!」
さやか「あんたの悪い癖よね。その魔法に頼りすぎるところ」
QB「それについては許してあげてほしいな、美樹さやか」
QB「暁美ほむらは長きにわたる入院生活のせいで引っ込み思案でひきこもりがちな根暗「円環」「ウワッ」
マミ「ほら、埒が明かないわよ」
ほむら「クッ……」
QB「仕方ないから観測者としてぼくらが勝敗を判断するよ」
QB「力量は互角として、観測する側から見ればプロポーションに優れた巴マミのほうが「円環」「ウワッ」
「「「「「ピュエラ・マギ・ホーリー・クインテット!!」」」」」
マミ(決まったわ……)
まどか(うう、恥ずかしいよ……)
さやか(さすがに恥ずいなぁ)
杏子(なんであたしまで……)
ほむら(……///)
QB「この茶番はなんなんだい? 羞恥心を克服する修行か何か「ティロ・フィナーレ!」「ウワッ」
まどか「わわっ!」
ほむら「きゃっ!」ドサッ
まどか「ほむらちゃん、マミさんすごく心配してたよ? いったい何があったの?」
ほむら「……」フイッ
QB「ここは君の妄想の世界なんだよ、暁美ほむら。さあ、はやく目の前の唇をガバッと「円環」「ウワッ」
さやか「その心は裁かれなければならないほど罪深いものなの?」
ほむら「あなた、魔女の肩を持つつもり!?」
QB「これは同族嫌悪というやつかな?」
QB「以前、研究した昼ドラというものにあてはめれば最終的に不利がつくのは暁美「円環」「ウワッ」
ほむら「やっと……つかまえた!」
まどか「ダメだよ、ほむらちゃん! わたしが、裂けちゃう……!」
QB「残念だけどここまでだね。ここから先は十八歳未満お断りになるから「円環円環円環!!」「ウワーッ!!!!」
杏子「どうなってやがる!」
ほむら「まさかあんな大きな三叉路を素通りするほどあなたもわたしも馬鹿じゃないわよね」
QB「君たち人間には自分が信じたいものしか信じない習性があるよね。要するに「円環」「ウワッ」
QB「新しい概念が誕生する……。君はいったい何に干渉しているんだ。何を改竄してしまったんだ」
ほむら「そういえば覚えていないんだったわね。わたしには二度目の光景だけど」
QB「そうまでして鹿目まどかをストーキングしたいのかい?」
QB「力ずくで手に入れるわけでもなく、いつでもどこでも鹿目まどかを視姦することだけを追い求めて「円環」「ウワッ」
まどか「みんな、ごはん何を食べたい?」
杏子「あたしはすっぱいの以外ならなんでもいいよ」
さやか「すっぱいのが苦手なんて、杏子は味覚がお子ちゃまだなー」
杏子「なんだと! このッ!」
マミ「わたしはあまり油っぽくないものがいいわ」
ほむら「わたしは、まどかが作るものなら、なんでも……」
QB「ぼくは「円環」「ウワッ」
まどか「ほむらちゃん、迎えに来たよ。これからはずっといっしょだよ」
ほむら「このときを待っていたわ。やっと……つかまえた!」
まどか「つかまっちゃった♪」
ほむら「ウフフ」
まどか「アハハ」
QB「わけがわからないよ」
まどか「せーのっ」
まど・ほむ「「円環!」」
QB「ウワッ」
おわり
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