冬馬「プロデューサーに復讐ねえ…」春香「うん…」 (103)
アイマスの春香と冬馬のSSです。
誤字脱字の可能性があります。
アイドルがP意外と絡むことに嫌悪感を抱く方はバックでお願いします。
春香と冬馬の恋愛とまでは行きませんが、基本的にこの二人の絡みがほとんどです。
最後までお付き合いいただけたら嬉しいです。
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冬馬「珍しいなお前が俺の楽屋に来るなんて」
春香「ごめんね、突然押しかけちゃって」
冬馬「別にいいけどよ……一人で来たのか?」
春香「うん、千早ちゃんと美希は楽屋でおしゃべりしてる……私だけちょっと抜け出してきたんだ…」
冬馬「へえ…それより何か話でもあるから来たんだろ?」
春香「……ちょっと相談に乗ってほしくて」
冬馬「相談ねえ……けどもうすぐ収録始まっちまうから時間ねえぞ」
春香「大丈夫。すぐ終わる……と思うから」
冬馬「まあ、すぐ終わるんなら話ぐらい聞くが」
春香「えっと……プロデューサーさんが結婚するって話知ってる?」
冬馬「そういやこの前会った時にそんなこと言ってたな。たしか相手は…」
春香「律子さん……」
冬馬「そうそう、あの眼鏡のプロデューサーだったな。……あいつと何かあったのか?」
春香「…………」
冬馬「それともプロデューサーと何かあったのか?」
春香「…………」
冬馬「相談しに来たんだよなお前?」
春香「…………」
冬馬「…何か言ってもらわねえとよ、俺もどうしようもねえんだけど」
春香「ご、ごめんね…でも…他に頼れる人がいなくて…」
冬馬「事務所の連中はどうした?あいつらなら悩み相談ぐらいなら乗ってくれるだろ」
春香「……みんなには心配かけさせたくないし……絶対に反対されるから…」
冬馬「反対?何する気だ?」
春香「えっと……」
冬馬「ったく…しょうがねえな…この収録の後時間あるか?」
春香「あるけど…」
冬馬「なら後でな、そろそろ収録始まりそうだし…そんときゆっくり聞いてやる」
コンコン
冬馬「はい!」
ガチャ
AD「天ヶ瀬さん出番お願いします」
冬馬「分かりました」
AD「天海さんもお願いします。765プロの皆さんはすでにスタジオですので」バタン
春香「は、はい!」
冬馬「まずはこの仕事を終わらしてからだ。行くぞ天海!」
春香「う、うん…」
収録後
美希「やっと終わったのー!」
千早「ふふ、お疲れ様。美希」
春香「思ってたより収録伸びちゃったね」
美希「伸びすぎなの!これも全部冬馬のせいなの!」
冬馬「……おい」
千早「クリームソーダについて熱く語ってたわね…」
美希「ほんといい迷惑なの!誰もそんな話し聞きたくないの!」
冬馬「おい!」
美希「そんなだから冬馬はDTなの!将来絶対ハゲるの!」
冬馬「DTもハゲも関係ねえだろ!!つーか聞こえてんだろ!」
春香「あ、冬馬君」
千早「噂をすればなんとやらね…」
冬馬(そういや天海のやつ他の連中には何も言ってねえんだよな…)
冬馬(さて…どうすっかな)
美希「さっきからずっと美希のこと見てるの…」
千早「美希に気があるんじゃないかしら?」
美希「キモいの!!こんなハゲに好かれてもうれしくないの!!」
冬馬「だからハゲじゃねえつってんだろ!!つーかいくらなんでもお前俺のこと嫌いすぎだろ!」
春香「ま、まあまあ、二人とも落ち着いて…」
P「おーい皆、そろそろ帰るぞー」
美希「あっ、ハn…プロデューサー!」
P「なんだ冬馬も一緒だったのか」
冬馬「ああ…久しぶりだな」
P「そうか?この前結婚報告したばかりじゃないか。ははは」
冬馬「あ、ああ。そうだったな」チラッ
春香「…………」
冬馬(あからさまに暗くなってやがる)
美希「ねえねえハn、プロデューサー。美希ね、ご飯食べに行きたいなー」
P「飯かー。それもいいな」
春香「あ、あの私は…」
P「だが断る!」
美希「え…?」
P「いやー。家で律子が飯作って待ってるからなー。あいつさ、どんなに忙しくても俺のために料理作って待っててくれて――」ヘラヘラ
美希「…………」
冬馬(星井まで暗くなりやがった)
P「――んで、こう、あーんってしてくれるたりな――」ヘラヘラ
冬馬「…アンタのノロケなんざ聞きたくねよ」ボソッ
千早「きょ、今日は皆疲れたし帰って休みましょう」
冬馬「だな、星井お前だってさっき疲れた言ってたじゃねえか」
美希「……疲れたのはお前のせいなの」ボソッ
冬馬「」
P「――やっぱ律子って可愛いよなー。あの時も――」ヘラヘラ
千早「ほら!行きますよプロデューサー」
P「え、あ、ああ…」
冬馬「天海、どうする?また今度にするか?」
春香「……ううん、できたら今日…お願いできるかな…」
冬馬「なら、あの駅前のファミレスで良いか?あそこならそんな遠くねえし」
春香「うん。わかった」
冬馬「じゃあ俺は先に行ってるから、またあとでな」
春香「え?一緒に行こうよ」
冬馬「馬鹿!んな怪しまれることできるか。出待ちのファンに見られたらどうする!」
春香「そ、そうだよね。ごめん…」
千早「二人ともどうかした?」
冬馬「…なんでもねえよ。じゃあな」スタスタ
P「あれ?冬馬は帰ったのか?」
千早「ええ。ぶっきらぼうに帰って行きました。」
美希「…あんなやつどうでもいいの」
春香「美希……わ、私も帰りますね!」
P「春香?事務所には帰らないのか?」
春香「は、はい。できたら今日は早くお家に帰りたいので。お疲れ様でしたー」タッタッタッドンガラガッシャーン
千早「は、春香…」
しばらくしたら続き投下します。
おそらく明日、完結すると思います。
とあるファミレス
店員「いらっしゃいませ。一名様で?」
春香「えっと、待ち合わせしてて…」
冬馬「おい、こっちだ」
春香「あ、いたいた」
冬馬「早かったな、もっと時間かかると思ったんだが」
春香「冬馬君が行った後すぐ皆と別れたからね」
冬馬「ふーん…」ゴクゴク
春香(…冬馬君がクリームソーダ…なんか可愛いなあ)ジー
冬馬「な、なんだよ。好きなんだから良いだろ」
春香「何も言ってないんだけど…」
店員「ご注文お決まりですか?」
冬馬「クリームソーダのお替りとハンバーグセット」
春香「え、えっと……じゃあ…シーフードドリアと…私もクリームソーダでお願いします」
店員「かしこまりました。少々お待ちください」
冬馬「……」
春香「……冬馬君って…」
冬馬「ん?」
春香「子供舌なの?」
冬馬「喧嘩売ってんのかてめえ!」
店員「お待たせしましたー。ハンバーグセットとシーフードドリア、クリームソーダになります」
冬馬「…食うか」
春香「…うん」
店員「ごゆっくりどうぞー」
冬馬「…そういや」
春香「?」
冬馬「お前もクリームソーダなんだな」
春香「これといって飲みたいものがなかったから…それに冬馬君いつも飲んでるし…」
冬馬「そ、そんなにいつも飲んでねえよ!」
春香「そう?いつも飲んでるイメージがあるけどな、さっきも飲んでたし」
冬馬「…す、好きなんだからしょうがねえだろ…」
冬馬「で。相談ってなんなんだ」
春香「うん…」
冬馬「765プロの連中に話せないことなんだろ?」
春香「うん…」
冬馬「…この期に及んで言わないとかはねえよな?」
春香「言うよ!言うけど…」
冬馬「言うけど何だよ」
春香「……恥ずかしい」
冬馬「恥ずかしいことなのか!?」
春香「いや!違うよ!恥ずかしいことじゃなく言うのが恥ずかしいの!」
冬馬「そ、そうか。」
春香「……えっと……あのね…プロデューサーさんに……」
冬馬「あいつに?」
春香「復讐しようと思うの!」
冬馬「復讐!?」
春香「そうプロデューサーさんに復讐…」
冬馬「お前やっぱりあいつに何かされたんだな!。セクハラか?それとも…もっと酷えこと…俺が行ってぶん殴って――」
春香「ち、違うよ。そんなことされてないから、お、落ち着いて。冬馬君」
冬馬「……本当に何もされてないんだな?」
春香「大丈夫。本当にそんなことされてないから」
冬馬「そ、そうか…てっきりあいつに犯罪じみたことをされたのかと思っちまったぜ」
春香「あはは……ありがとね…冬馬君」
冬馬「と、とりあえず一息つくか」
ゴクゴク
冬馬春香「「ふう…」」
冬馬(クリームソーダ…なくなっちまった…)
春香「…………」
冬馬「…………」
春香「…………」
冬馬「プロデューサーに復讐ねえ…」
春香「うん…」
冬馬「なんでまた…復讐なんて物騒な」
春香「言うと軽蔑されるだろうけど……」
冬馬「まあ、言ってみろよ。言わないことには話が進まねえしよ」
春香「…理由はね、いくつかあるんだ…」
冬馬「…………」
春香「…一つは…理不尽な恨みなんだ…」
冬馬「へ?」
春香「アイドルたち皆に平等にやさしくて、いつも突然ドキッとさせること言ってきて…」
冬馬「…………」
春香「皆…そんなプロデューサーさんのことが好きでね…」
冬馬「……ファンが聞いたら発狂もんだな…」
春香「そうだね……でも私はプロデューサーさんのこと好きだと思い込んでたの」
冬馬「思い込んでた?好きだったんじゃねえのか?」
春香「憧れとか、好意は確かにあったよ。けど…そこまでだった…」
冬馬「どういうことだ?恋愛感情はなかったってことか?」
春香「うん。…正確には恋愛感情まで行かなかった、かな」
冬馬「…………」
春香「もし…プロデューサーさんと律子さんの結婚がもっと先の話だったら……きっと好きになってた…異性として」
冬馬「…………」
春香「好きになる前に、好きにならせてくれなかった…」
冬馬「…………」
春香「だから理不尽なの」
冬馬「…よくわかんねえけどよ…お前がプロデューサーに恋ができなかったから復讐するってことか?」
春香「そう…なるのかな…」
冬馬「嫉妬…でもねえか…」
春香「嫉妬じゃないと思う。…二人には幸せになって欲しいから」
冬馬「それなら素直に祝ってやれよ。わざわざ引っ掻き回すようなこと……ああ、まだ理由があるんだっけか」
春香「…うん、あとは…私たちの心を弄んだから。かな」
冬馬「弄んだ?」
春香「プロデューサーさんて皆に気があるように振舞うでしょ?それも無意識で」
冬馬「ああ…あいつはそういうところあるからな…見ててイライラするぜ」
春香「でね、プロデューサーさんがそんな調子だから勘違いする子が多くて…」
冬馬「突然の結婚報告でそいつらが戸惑ってると…」
春香「そういうこと」
冬馬「…結局のところ復讐って…何をする気なんだ?」
春香「今度二人の結婚式があるでしょ?」
冬馬「ああ。言ってたな」
春香「でね…その結婚式を…ぶち壊すの」
冬馬「ぶち壊す?」
春香「うん」
冬馬「えっと…具体的にお願いします」
春香「披露宴の最中に私がウエディングドレスを着て参加するの」
冬馬「うわぁ…」
春香「周りがどう思うか分からないけど…確実に二人の一生に一度の思い出を汚せる」
冬馬「お前怖えよ…」
冬馬「けどよ…そんなことしたらよ、お前この業界いられなくなるんじゃねえか?結婚式には業界の人間も出るんだろ?」
春香「…そのことについてはたぶん大丈夫」
冬馬「いや…大丈夫って…この業界の人間に見られたらお前の評判ガタ落ちどころじゃねえぞ」
春香「大丈夫。業界関係の人で出席するのはうちの事務所の人と普段からかなり親しくしてる人だけだから」
冬馬「身内だけでやるのか」
春香「そう。身内と交流のある人たちだけだからやるの。…私はまだこの世界でアイドル続けたいから…」
冬馬「まあ身内だけなら、よっぽどのことがない限りわざわざ外に自分の恥を晒さねえわな」
春香「うん。結婚式を台無しにされるぐらいなら、きっと外にはバレない」
冬馬「けどよ、んなことしたらあの事務所にはいられなくなるぞ」
春香「それは……そうだ、ね」
冬馬「もし…それを実行するならよ…悲惨だな」
春香「え?」
冬馬「いや、そんな軽い理由で一生に一度の思い出を汚されるんだぞ。された方はたまったもんじゃねえだろ」
春香「…そうだね。……何か冬馬君に話したら自分でもこの程度で、って思えてきた…」
冬馬「悪いことは言わねえ。やめとけ、やったところでお前もあいつらもだれも幸せにならねえしよ」
春香「…………」
冬馬「下手すりゃお前。一生あいつらに恨まれるかもしれねえんだ」
春香「…………だよね」
冬馬「…………」
春香「…………」
冬馬「…お前ってこんなキャラだったか?」
春香「え?」
冬馬「なんつーか…」
春香「いつもの私と違う?」
冬馬「そうだな…少なくとも普段のお前なら復讐なんて言わねえだろ。萩原じゃねえんだからよ」
春香「冬馬君…雪歩のことそんな風に思ってたんだ…」
冬馬「本人には言うなよ!……埋められたくねぇ…」
春香「言わないよ。・・・私も冬馬君の考え否定できないし…」
冬馬「もう出ようぜ。長居しすぎた」
春香「うん……あ、お会計、私払うね。話聞いてもらったんだし」
冬馬「いい。せめて俺が食った分は俺が払う」
春香「で、でも」
冬馬「いいから。ほら行くぞ」スタスタ
春香「ちょ、ちょっと待って…」
帰り道
冬馬「何むくれてんだ、お前」
春香「…だって冬馬君が全部払っちゃうんだもん」
冬馬「お前がもたついてレジに来なかったのが悪い」
春香「行ったもん!行ったけどもう払い終えてたし…」
冬馬「へいへい」
春香「もう…」
春香「ここまででいいよ。」
冬馬「ん?そうか」
春香「今日はありがとね、冬馬君」
冬馬「ああ……それじゃあな」
春香「うん」
冬馬「……あんなわけ分からん復讐なんぞするんじゃねえぞ」
春香「……あはは…」
区切りが良いので今日はここまでにします。
続きは日付的に今日の夜にでも、できたら完結まで投下します。
今後の展開は人によっては気持ちのいい話ではないと思うので一応注意を
ただ誰かが死ぬようなことはないです。
すいません。今日更新できなくなりました。
おそらく明日もできないと思います。
最初はすぐ終わらせる予定でしたが、ゆっくり更新していこうと思います。
数日後
冬馬「ん?…あれって…」
翔太「お兄さんと…」
北斗「伊織ちゃんだね」
P「さすがだな伊織!」
伊織「あ、当たり前でしょ。あれくらいできて当然よ!」
P「いや、そうそうできることじゃない。伊織、お前だからできたんだよ」ナデナデ
伊織「ちょ、ちょっとやめなさいよこんな所で///」
P「ほんと伊織は凄いなー。ははは」ナデナデ
伊織「ちょっとほんとやめな、さい…よ……アンタはもう…律子と…」
P「ん?律子がどうした?」
伊織「…………馬鹿」ボソッ
P「どうした?伊織?」
伊織「なんでもないわよ!!」タッタッタ
P「お、おい伊織。待てって!」
冬馬「!?…あいつ!」ダッ
翔太「ちょ、ちょっと!冬馬君!」
北斗「ちょっと待て冬馬!」
冬馬「なんだよ!!」
北斗「お前、ハンカチは持ってるか?」
冬馬「あ!?今ハンカチがなんだってんだよ!」
北斗「持っているのか?」
冬馬「……タオルなら」
北斗「まあ…ないよりはマシか……いいよ行っても」
冬馬「ったく。何なんだよ」タッタッタ
翔太「――冬馬くんてほんと、馬鹿だねー」
北斗「――ま、それがいいところでもあるけど」
伊織「…………ここまで来れば…」
P「――おーい!伊織ー!どこにいるんだー!」
伊織「……婚約してるくせにっ…」グスッ
伊織「…………」ポロ
冬馬「……おい」
伊織「!?」
伊織「な、な、なんでアンタがここにいるのよ!!」
冬馬「たまたまお前を見かけたから話しかけただけだ」
伊織「……見たわね」
冬馬「え?」
伊織「アンタなんかに、見られるなんて…」
冬馬「…何も見てねえよ」
伊織「嘘よ!」
冬馬「本当だ!何も見てねえ」
伊織「信じられるわけないでしょ!!」
冬馬「あんまでけえ声出すと見つかるぞ」
伊織「…っ!」
冬馬「…見られちゃまずいことでもやってたのか?」
伊織「んなわけないでしょ!!」
冬馬「声」
伊織「…あっ」
冬馬「ったく…んな顔でよくそこまで騒げるな」
伊織「顔って…!やっぱりアンタ…!」
冬馬「ほら…」スッ
伊織「何よ…これ」
冬馬「タオルも知らねえのか」
伊織「知ってるわよ!!どういうつもりかって聞いてんの!!」
冬馬「…顔ぐらい一人で拭けるだろ……じゃあな」スタスタ
伊織「ちょ、ちょっと!待ちなさいよ!」
冬馬「ふぅ…」
冬馬「…ほんと、めんどくせえやつだな…」
冬馬「素直に感謝しろってんだ」
冬馬(北斗のやつ、ハンカチってそういうことかよ…)
冬馬(けど…)
冬馬(アイドルを弄ぶ…ねえ)
さらに数日後
美希「今日の美希どうだった?ハn、プロデューサー?」
P「おお、最っ高にキラキラしてたぞ」
美希「やったの!」
P「さすが美希だn」prrrrrr
P「電話……律子から!」
美希「あっ…」
P「どうした律子?……うん…えっ、変更―――」
美希「…………」
P「うん…うん…ああ―――」
美希「…………」
美希「…………」スタスタ
美希「…………」スタスタ
美希「…………」
美希「……仕事の電話なのに…美希と話す時より楽しそうだったの…」
美希「…………」ハァ
冬馬「…………」
美希「…………」
冬馬「……何してんだ?…お前?」
美希「!?…う、うわ、冬馬なの!」
P「――わかった、またあとでな。ん?ああ、愛してるよ律子――」ピッ
ピッ
P「…おまたせ美希。……あれ?美希?」
冬馬「ふーん…楽しそう…ねえ…」
美希「プロデューサーは酷いの!美希というものがいながら…」
冬馬「なあ…」
美希「何?」
冬馬「……お前自分でもわかってんだろ」
美希「な、何が?」
冬馬「わかってるから……あいつの名前の呼び方変えたんだろ?」
美希「…っ!」
美希「……呼び方は…すぐ変えられても…」
冬馬「心まではすぐには変えられねえってか?」
美希「!」
冬馬「まあ、そんなこったろうと思ったぜ」
美希「な、なんで…」
冬馬「そういうのは簡単に整理できねえもんだろ…んな簡単に整理ついたら所詮その程度ってことだ」
美希「…………」
冬馬「お前があいつに本気だったことぐらい…俺でもわかる」
美希「冬馬…」
P「――美希ー!どこ行ったー!」
P「――おーい!美希ー!どこだー!」
冬馬「おい、お前のこと呼んでるぞ」
美希「…………」
冬馬「お前なあ…」
美希「今日の冬馬いつも以上に生意気なの!」
冬馬「いきなりなんだよ」
美希「でも…今回は特別に許してやるの」
冬馬「…めんどくせえやつだな」
美希「勝手に言ってろ、なの!」タッタッタ
P「――美希!どこいってたんだ!」
美希「――ちょっとナンパされてたの」
P「――ええっ!ナ、ナンパ!?」
美希「――うん。変なやつだったし、顔もびみょーだったの♪」
P「――お、おい!」
冬馬「ほんと…めんどくせえな、どいつもこいつも」
続きは日曜の夜にします。
すいません。最初に注意書きしておくべきでした。
胸糞悪いと感じた方、本当に申し訳ありません。
すいません。今日も更新できなくなりました。
急に忙しくなってしまい、時間が取れなくなったためです。
SS自体はすでに9割近くできているため最後まで出来るとは思います。
もうすぐ仕事が一段落し落ち着くと思うので、今週末には更新できそうです。
今度は完結まで間を空けずにできると思います。
冬馬(しっかし、思ってたよりあいつらやべえな……)
冬馬「…………」
冬馬「……何かした方がいいのかねえ…」
冬馬「…………」
冬馬(だが、俺が何かしたところで天海が復讐をやめるとは限らねえ…)
冬馬「……俺もただのお節介野郎になっちまうしな……」
冬馬「…………」
冬馬「……とりあえず、あいつと話してみるか」
数日後
冬馬「おい!」
P「おお、冬馬じゃないか、どうした」
冬馬「今、時間あるか?」
P「少しなら大丈夫だが……どうした?」
冬馬「何つーか…まあ、あんたらの事でな」
P「あんた”ら”?」
冬馬「とりあえず俺の楽屋に言ってから話す」
P「ここじゃダメなのか?」
冬馬「ああ、誰も居ないところの方が話しやすいしな」
P「?」
冬馬の楽屋
P「あれ?翔太と北斗は居ないのか?」
冬馬「あいつらは別の仕事だ」
P「残念だな、久しぶりにあいつらにも会いたかったんだが」
冬馬「北斗は雑誌の表紙の撮影。翔太は今日収録高槻と一緒だとか言ってたぞ」
P「そういえばあの番組の出演者に翔太の名前もあったな」
冬馬「まあ、あいつらとはそのうち会うだろ」
P「で、話ってなんだ?あまり時間がないんだ、早めにな」
冬馬「ああ、…あんた今度結婚するだろ」
P「おう!おかげ様でな」
冬馬「それで…なんつーか……プロデュース方法は今までと同じでいくのか?」
P「ん?ああ、特に変える予定もないが」
冬馬「結婚を期にプロデュースの方法を変えたりしねえのか」
P「何で俺が結婚するからってプロデュースを変えなきゃいけないんだ?」
冬馬「まあ…そう言われるとそうなんだが」
P「……まさか冬馬お前…」
冬馬「あ?」
P「敵情視察ってやつをしに来たのか!」
冬馬「ちげえよ!」
P「ほんとかー?俺が結婚で浮かれてるから今のうちに出し抜こうって算段じゃないだろうな」
冬馬「勝手に自滅してくれんなら願ったりなんだがな」
P「本当はそんなこと思ってもいないくせに」
冬馬「ほ、本心に決まってるだろ!」
P「動揺しちゃって~。冬馬は相変わらずだな」
冬馬「話がズレちまったが……あんたは今までどおりの方針でプロデュースするんだな?」
P「やっぱり敵情視察じゃ…」
冬馬「おい」
P「すまんすまん。ああ、プロデュースを変えるつもりは今のところないぞ」
冬馬「そうか…」
P「これからも正々堂々お前らと戦ってやるさ」
冬馬「結婚で浮かれてるお前らなんかに負けねえよ」
P「さて、そろそろ行かないとな」
冬馬「もう、行っちまうのかよ」
P「何だー、寂しいのか冬馬ー」
冬馬「んなわけねだろ!!」
P「ははは、こっちは仕事なんだ、遅れるわけにはいかないだろ」
冬馬「だよな…」
P「まだ話でもあったのか?」
冬馬「まあ、時間がねえならいい」
P「?そうか、じゃあまたな!」
冬馬(…………)
冬馬「おい!」
P「んあ?」クルッ
冬馬「あんた……アイドル達のこともっと真剣に考えたらどうだ?」
P「俺はいつだってプロデュースは真剣にやってる」
冬馬「んなことはわかってんだよ!俺が言いたいのは、あいつらとの接し方とか気持ちを考えろってことだ!」
P「…接し方?気持ち?」
冬馬「今のままだと近いうちにお前ら壊れちまうぞ」
P「壊れる?…………まあ、わかった。接し方だな、覚えておくよ」
冬馬「忘れんなよ!」
P「お前もしかして…みんなのことが心配で俺に声かけたのか?だったらありがとうな冬馬!」
冬馬「わ、わかったんならさっさと行け!!時間ねえんだろ!」グイグイ
P「お、おい押すなよ……じゃ、じゃあな、冬馬」
バタン
冬馬「……遠回しに言い過ぎたか?」
数日後
冬馬「なあ……もし仮に…」
翔太「ん?」
冬馬「仮に、復讐をしたいって、知り合いに相談されたら…お前らならどうする?」
北斗「……何かあったのか?冬馬?」
冬馬「て、テレビでそんな話やっててよ、そういう時、お前らならどうするのか、き、気になっただけだ!」
翔太「何慌ててんのさ………まあ、僕は無難に、やめたら、って言うけどね」
北斗「俺ならそうだな…ひたすら話を聞いてあげるかな」
冬馬「やっぱそんくらいが妥当だよな……」
翔太「けど、なんで復讐するか、理由にもよるよね」
北斗「だな、あまりにも理不尽な理由だったら、俺も本気でやめるよう説得すると思う」
翔太「逆に、復讐される人がどうしようもない人だったら、僕は相談してきた人と一緒にやっちゃうかも」
冬馬「やっぱ理由か………じゃあ、そいつの復讐する理由が、自分の理解できないものだったらどうするべきだと思う?」
北斗「相手は復讐をしたいほどの理由があるけど、自分はそれを理解できない……ってことでいいんだよな?」
冬馬「ああ」
翔太「だったら適当にやめとけって言っておけばいいじゃん」
北斗「…………」
冬馬「北斗?」
北斗「ん?ああ、そうだな…俺は無理に理解する必要もないと思う。価値観や考え方なんて人それぞれ違うんだし」
冬馬「理解しなくてもいい…か」
北斗「理解はしなくても話は聞いてあげられるし、俺は話だけでも聞いてあげるかな」
北斗「まあ…自分には理解できないと言って、拒絶する方法もあるけどな……」
冬馬「拒絶は…なあ…」
北斗「冬馬。何があったんだ?」
冬馬「別に何もねえよ」
翔太「冬馬君がこんな話をしてくるなんて、絶対何かあったに決まってるじゃん」
冬馬「…………」
翔太「さあさあ、言っちゃいなよ、冬馬君!」
冬馬「…………相談された」
翔太「あ、認めた」
北斗「…やけに素直だな」
冬馬「お前らもう気づいてるみたいだしな…これ以上隠したって無駄だろ。……けどな!」
翔太「けど?」
冬馬「俺はあるやつに復讐について相談された。これ以上は何も言わねえ」
翔太「えー、いいじゃんいろいろ教えてよ」
冬馬「うるせえ!」
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