西垣「わたしの人魚姫」(101)
短編をいくつか
櫻子「私、会長は実は人魚なんじゃないかって思ってるんですよ……」
綾乃「え?」
千歳「ほう……」
向日葵「はぁ?」
~生徒会室~
向日葵「いきなり何を言い出すかと思えば……このメルヘンおバカは……」ハァー
櫻子「な、なんだとぉー!このおっぱい魔神!おっぱい擦ると願いを叶えてくれんだろっ!ほらほらっ!」サワサワッ
向日葵「ひゃあ!!///……いい加減にしなさいよっ!!」ドスン
櫻子「うげふっ!!ないす……みぞおち……」ガクッ
綾乃「……で、なんで会長が人魚なの?」スルー
櫻子「あ、それはですねぇ……」ケロリ
千歳「人魚姫……やろ?」
櫻子「おお!さすが池田先輩!どこかのおっぱいとはえらい違いだ!」
向日葵「だまらっしゃい!」
綾乃「……未だに話が見えてこないのだけれど……会長と人魚姫がどう繋がるというの?」
櫻子「チッチッチッ、先輩……『人魚姫』のお話、知らないんですかー?」ニヤリ
綾乃「そ、そのくらい知ってるわよっ!えっと、人魚のお姫様が人間に恋をして……魔女に人間にしてもらうんだけど、結局恋は叶わずに泡になって消えてしまう……だったかしら?」
櫻子「大事なとこが抜け落ちてます!魔女は人魚姫を人間にする時に、交換条件を出したんです……それは……」
向日葵「人魚姫の美しい声、ですわね」
櫻子「おい!大事なとこを取るなよ!今私が説明してるんだからー!」
向日葵「……人魚姫は、溺れたところを助けてあげた王子に恋をしてしまい、王子に会いに行くために、魔女に声を引き換えに人間にしてもらうんですわ」
千歳「それで王子に近づくんやけど、声が出えへんから気持ちを伝えられへんねん……しかも王子は命の恩人を別の人と勘違いしてて、その人と結婚するんよね……」
向日葵「人魚姫は、王子と結婚できなかったら消えてしまう呪いもかけられていて、その呪いを解くためには王子を殺さなければいけないんですわ……」
千歳「愛しの王子を殺すことはできなかった人魚姫は、悲恋に涙しながら海に飛びこみ……泡となって消えるんや……まるで綾乃ちゃんと歳納さんのように……」タラー
綾乃「ちょっ、なんでそこで私たちが出てくるのよっ!?///」
千歳「……そうやな、綾乃ちゃんと歳納さんは悲恋なんかやないもんなぁ……」ダラー
綾乃「だからぁ、そんなんじゃ……///」
向日葵「……で、なんで会長と人魚姫がつながりますの?」
櫻子「だって、会長も声出ないじゃん?」
向日葵「……あれは声が出てないんじゃなくて、出てるけど聞き取れないくらい小さいんですわ」
櫻子「まぁ、似たようなもんだろ!あと、西垣先生っていう王子様がいる!」
向日葵「西垣先生は……女性ですわよ?」
櫻子「あったりまえだろ!……けど、西垣先生は王子様で決定!」
櫻子「あと魔女は……まぁ悪そうなキャラだし向日葵でいっか」
向日葵「なんで悪そうな役が私なのよ!?」
櫻子「……で、人魚姫の姉妹が杉浦先輩と池田先輩でー……私は王子と結婚する娘役!!」
向日葵「自分だけ幸せなキャラをキャスティングするんじゃないわよっ!」
千歳「さくなな……胸が熱くなるなぁ……」
綾乃「ないから」
櫻子「この配役で劇やりましょうよ!劇!」ルンルン
綾乃「そ、そんなことをやる余裕は生徒会には有馬温泉よっ!」
櫻子「えー……楽しそうなのにぃ……」
ガラッ
西垣「み、みんな!聞いてくれっ!!」ダッ
綾乃「うわっ!?ど、どうしたんですか急に……?」
西垣「あのっ、そのっ、あれだ!あれあれっ!」アセアセ
千歳「まぁまぁ、まずは落ち着いて……」タラー
向日葵「先輩もまず落ち着いてメガネかけてください……」
櫻子「……王子だ」ボソリ
西垣「私っ!……結婚することになった!!」バーン
一同「「えええええ~っ!!??」」
~生徒会室前の廊下~
西垣『結婚することになった!!』
パサッ……
りせ「………!?」
りせ「……」ジワッ
りせ「……っ!」ダッ
タッタッタッ……
西垣「どどど、どうしよう……私結婚しなきゃあ……!」ワタワタ
綾乃「せ、先生!話がよくわからないんですがっ!」
千歳「結婚せなあかんって……強制的に結婚させられるっちゅうことですかぁ?」
西垣「いや、その……校長からお見合いしないかって言われて……///」グスン
櫻子「おみ……あい……?」
向日葵「お見合いって……お見合いしたから結婚、とはいかないんじゃないですの?普通は」
西垣「え……そうなのか……?」シクシク
千歳「まぁ、お見合いが嫌なら断ってもええと思いますし、お見合いしても結婚せえへんかったらええだけちゃいますかぁ?」
西垣「……知らなかった……///」
綾乃「小学生だってそれくらい知ってますよ……それくらい」ハァー
向日葵「はぁ……心配して損しましたわ……」
西垣「なーんだ!そうだったのかー!あー、結婚させられるのかと思って気が動転していたようだなっ!」アッハッハッ
綾乃「……けど、せっかく校長先生からいただいた縁談を断っちゃうんですか?」
西垣「まぁ、できるとわかればすぐにでもお断りするかな」
千歳「もったいないんとちゃいます……?一度会ってみるとかしてから決めたほうが……」
西垣「一度会ってしまったら断りにくくなってしまうし、やはり顔を合わせる前にお断りするべきだと思うよ……嫁ならもう既にいるってな」
櫻子「嫁?夫じゃなくて?」
向日葵「先生に彼氏がいたなんて、初耳ですわ……!」
西垣「……何を言っているんだ、私の嫁って言ったら一人だけだろう……?」
綾乃「先生の嫁……まさか……!」ゴクリ…
千歳「……」ドクドクドク…
西垣「松本だよ」キリッ
綾乃「……はい、撤収ー」
櫻子「なーんだ、ただのノロケか、つまんないのー」
向日葵「わかってたことですけど……もっと捻ったオチを期待してましたわ……」ハァー
千歳「ななりせは……えたーなるやぁ……」ダクダク
西垣「おいおい、なんだよ皆して……ビックリしただろう?」
綾乃「はいはい、ビックリしましたよー……っと」
西垣「おざなり!?」
向日葵「あの、ノロケに来ただけでしたら帰っていただけませんか?仕事がありますので……」
西垣「あれ?私、教員だよな……?」
櫻子「最終的に私と結ばれないような王子なんて、こっちからお断りだよっ!」
西垣「なんかよくわからないが、大室にまで嫌われた……」ガックリ
西垣「……ちくしょー!わかったよ!私は別の場所で松本とイチャイチャしてればいいんだろ!」ダッ
ガラッ
西垣「うわあああああん!!」タッタッタッ
綾乃「ふぅ……やっと帰ったか……」
ガラッ
西垣「……」
綾乃「帰ってくるの早っ!?」
西垣「いや、廊下にこんな物が落ちてたものでな」
綾乃「これは……たしか会長が集めに行っていたアンケート……」
千歳「なんでこんなもんが廊下に……?」
西垣「……まさかっ!!」ハッ
タッタッタッ
綾乃「あっ、先生!」
千歳「……会長になんかあったんかな……?」
櫻子「先生を追いましょう!」ダッ
向日葵「ちょっ、待ちなさい!櫻子!」
タッタッタッ…
西垣(どこだ……どこへ行った……?)ハァッ…ハァッ…
西垣(どこにいるんだ……松本……っ!)ハァッ…ハァッ…
~屋上~
りせ「……」
西垣「はぁっ……はぁっ……ここに……いたか……」
西垣「ふぅ、やっと落ち着いた……」
りせ「…………」
西垣「ん?いや、これでも色々と探し回ったんだぞ……焼却炉や靴箱の中とか」
りせ「……」
西垣「はははっ、冗談だよ冗談」
りせ「………、……」ムスッ
西垣「……やっぱり、聞いていたんだな」
りせ「……」ウルッ
西垣「それは……私の勘違いだった……すまん!」ゲザァ
りせ「……!?」
りせ「……………」
…………………
カクカクシカジカ…
りせ『……どうして奈々さんはいつもいつも……』ハァー
西垣「だからぁ、ごめんなさいしただろ~?もう言ってくれるなよ……」
りせ『……ふふっ、お見合いを結婚と勘違いするなんて……奈々さんらしくってかわいい』ニコッ
西垣「こ、こらっ、大人をからかうなよ///」
りせ『けど……本当によかったんですか?せっかく校長先生から頂いたお話なのに……』
西垣「まぁ、美味いものがタダで食べれるのは魅力的だが……私にお見合いは向かないよ」
西垣「それに……私にはお前がいるからな」キリッ
りせ『……ふふっ、そうですね、私にはあなたしかいませんものね……』ニコッ
西垣「……///」カァー
りせ『……ねぇ、奈々さん』
西垣「どうした?」
りせ『……私、あなたと出会えて本当によかった……』
西垣「……」
りせ『……もし、あなたと出会えていなかったなら……私は……』ウルウル
西垣「もう昔のことを思い出すのはよせ……」ギュッ
りせ『奈々さん……///』
西垣「これからもずっと……一緒にいるから……お前も、ずっと私の側にいてくれ……!」
りせ『……はい』ニコッ
…………………
りせ「…………///」
西垣「えっ!?ぷぷぷ、プロポーズ!?///」
西垣「……もう、どう取ってもらってもかまわないさ」フッ
西垣「……ただ!正式なプロポーズはもっとちゃんとした場所でさせてくれっ!!///」カァー
りせ「……………///」クスッ
チュッ
りせ『……約束のキス///』
西垣「……///」
~屋上の入口付近~
綾乃「うわぁ……うわぁ……何話してるかイマイチわかんないけど……うわぁ……///」ドキドキ
向日葵「……か、会長もやりますわね……///」ドキドキ
櫻子「……やっぱり会長は人魚姫だったんだよ」ウンウン
千歳「死ぬ……うちが泡んなって死んでまう……」ブバーッ
りせ『……私はもう……あなただけのもの……』
幸せな人魚姫
おしまい
りせさんが時々喋るのは仕様です
あと、二人っきりになったら『奈々さん』って呼ぶのも仕様
さくりせは偉大な先駆者様がいるので無理
続きまして……
京子「綾ちとの可能性、か……」
京子「綾ちとの可能性、か……」
結衣「……は?」
京子「いやぁ、今度のコムケで出す同人誌さ、ちょっとミラクるんから離れてみようかな……って」
結衣「へ、へぇ……けど、京子がミラクるん辞めるって……何かあったのか?」
京子「いや、辞めるんじゃないよっ!?決して辞めるんじゃないよっ!?」
京子「……ただ最近巷で『西京極ラム子のミラクるん本はネタ切れ感がある』って話題になってるみたいで……」
京子「だから、ちょっとミラクるんとは違うネタで勝負してみよっかなー、て」
結衣「そうか……で、『あやちと』とか言ってたけど、新しいアニメかなんか?」
京子「へ……?『綾ちと』は『綾ちと』だろ?」キョトーン
結衣「いや、なんなんだよ『あやちと』って……」
京子「だからぁ……『綾乃×千歳』、略して『綾ちと』、結衣知らないの?」
結衣「え、綾乃?千歳?……あ、ああ、アニメのキャラか!」ガッテン!
京子「いやちげーよ!綾乃は綾乃、千歳は千歳だし!」
結衣「もしかしてで聞くが……杉浦と池田……」
京子「それ以外に何が『綾ちと』だっていうんだよ……?」
結衣「リアル友人を同人誌のネタにすんなよっ!それ色々と問題あんだろがっ!!」
京子「だーいじょぶだって!単にモデルってだけだから、名前とか全然違うし!」アセアセ
結衣「……で、綾乃と千歳をモデルにして、一体どんな話を書くんだ?」
京子「話は……綾ちとで、生徒会室で、いちゃいちゃ……///」ボソッ
結衣「はぁ?」
京子「だから!綾ちとで甘甘なやつ!ちゅ、ちゅーとか!///」
結衣「ぶふっ!!」
京子「いやぁ、最近『百合ジャンル』が熱いらしくって、乗るしかねぇこのビッグウェーブに!って感じで……」テヘッ
結衣「お前、今すぐ生徒会行って謝ってこい、土下座ってこい……あと『テヘッ』ってムカつくからもう使うな」
京子「な、なんだよー!なんで私が謝んなきゃなんないんだよー!」ブーブー
結衣「勝手に同人誌のネタにされたあげく、内容が……その……女同士の……いちゃつくやつだなんて……///」カァー
結衣「……とにかく!まずはモデルの了承を得てからだろ!そんな内容じゃまず了承されないと思うけど」
京子「え?了承ならもうもらってるけど?」ハテ
結衣「え……えぇー……」
結衣「もう話通してるのかよ……えー、オッケーなのかよ……」
京子「うん、千歳から直々に『作ってええよ!』って」
結衣「……似てないから物真似すんな」
京子「まぁ、色々と条件を出されはしたけどね……」
結衣「へぇ……どんな条件?」
京子「たとえば、作った同人誌を1冊、千歳にあげなきゃいけない」
結衣「まぁ、モデルになってもらってるんだから、当たり前だろうけどな」
京子「あと、この先百合ネタで作った同人誌を必ず千歳にあげなきゃいけない……」
結衣「それは……あんまり当たり前じゃないかな」
京子「更に今度、千歳用に『京綾』の同人誌作らないといけないし……」ハァー
結衣「京綾……?あ、ああ、それはまた思い切った条件だなぁ……」
京子「なんで自分モデルにして同人誌作んなきゃいけないんだよ!凄く難しいし恥ずかしい!!」
京子「それに、時間があったら『ひまさく』や『結ちな』でも作れって……そんな横暴だよぉ!」
結衣「お前が身近な人をモデルに同人誌なんて作ろうとしてるからだろ、当然の報いだ……あと私モデルにしたらどうなるかわかってるよな」
京子「わかっております」ゲザァ
結衣「はぁ……で、千歳からは半ば反則気味な方法で了承を得たとして……綾乃からは絶対に無理だろ」
京子「え、綾乃には別に何にも言ってないよ?」ケロッ
結衣「とりあえずお前は同人誌作る前に、常識ってモンを身につけようか……」
結衣「なんでモデルの片方しか了承得てねえんだよ……」
京子「え、だって、千歳が『うちから言っとくからええよ~』って」
結衣「はぁ……いや、それダメだろ……ダメダメだろ……物真似も……」
京子「その場にいた千鶴も『私からも強く言っておく、だから出来たら私にもくれ』って言ってたし」
結衣「あ、千鶴さんちょっと似てる……」
京子「えへへ///」
結衣「いや、えへへじゃねえよ」
結衣「まぁ、千歳が本気で説得してくれるなら、なんとか穏便に事が運びそうだな……」
結衣「……で、さっきはあんまり詳しく内容聞かなかったんだけど、具体的にどんなストーリーなんだ?」
京子「え、ええと……まだ最後まで出来てないから途中経過だけど、だいたいこんな……」
結衣「お、もう結構出来てるのか……どれどれ……」ペラッ
…………………………
~生徒会室~
綾乃『いやっ!こ、こんな場所でなんてだめっ!あの2人が帰ってきちゃうじゃない……!///』
千歳『ええってええって、どーせあの2人かて、どっかでおんなじように……それに綾乃ちゃん、もうこんなビショビショにして、放っておいても我慢できひんと違う?』ニヤニヤ
綾乃『い、いや……そんな……我慢だなんて……あっ!///』
千歳『早めに終わらせたるから、ちょっと強引にイカせてもらうで……!』クチュクチュ
綾乃『あっ、あっ、ち、千歳ぇぇぇっ!!いやっ!!あっあん!!///』アーン
…………………………
結衣「……」
ラム子「……」ドキドキ
結衣「……おいこら」
ラム子「て、てへへ……///」
結衣「だから笑ってごまかすな、これどう読んだって一般向けじゃないじゃないか」
京子「まぁ……やっぱり成人向けは反響が全然違うんだよ」
結衣「まず中学生がそんなん書いちゃダメだろ」
京子「ですよねー」
結衣「……とりあえず、もっと健全なやつ描けよ」ハァ…
京子「一応、そういうのも描いてはあるんだけど……」
結衣「もう、そっちを先に見せろよ」ペラッ
…………………………
~生徒会室~
綾乃「千歳ぇ~♪」スリスリ
千歳「綾乃ちゃん、今は仕事中やで?」
綾乃「だって……千歳が好きすぎてたまらないんだもん……」グスン
千歳「もう……我慢が足りひんなぁ綾乃ちゃんは……///」ナデナデ
綾乃「あ……千歳に撫でられるの好きぃ~……」ゴロニャン
千歳「……はい、おしまい」
綾乃「えー、もっと!もっと撫でて!」
千歳「あとでいっぱい構ってあげるから、今は我慢しといてな」
綾乃「……じゃ、じゃあ……ちゅーしてくれたら……我慢する///」モジモジ
…………………………
結衣「……」
結衣「あああ……なんか頭が無性に痒い」
ラム子「どう?これなら一般向けでしょ?」
結衣「まぁ確かにそうだけど……キャラ崩壊著しいな」
京子「え……?いつも生徒会室で二人きりになると、綾ちとはこんな感じだよ?」
結衣「衝撃の事実……綾乃は素直になると甘えん坊になるのか……かわいい///」
結衣「とりあえずは読ませてもらったけどさ……これ、いつものミラクるん同人誌の方が断然いいだろ……」
京子「うーん……そうかなぁ?手応えはあるんだけどな……」
結衣「西京極ラム子大先生が、ミラクるんを捨てて何が残るんだよ……今までミラクるん一筋だったんだろ?」
京子「……そっか……そうだよね!私にはミラクるんしかいないんだ!」
結衣「わかってくれたか……」
京子「けど、ここまで描いてあるのに勿体ないなぁ……」
結衣「記念に千歳にあげれば?喜ぶかどうかは別として……」
京子「……せっかく描いたんだし、漫研の会誌にでも載せてもーらおっと!」タタッ
結衣「えっ、ちょっと待て!それはマズイだろ!おい!待てって!」タタッ
おしまう
あやちとの同人もっと増えろ!
なも……じゃなくて西京極ラム子先生の絵で綾ちとが読みたい!
続きまして……
結衣「眠れぬ夜は誰のせい?」
結衣「……」
結衣「眠れない……」ゴシゴシ
結衣「うぅん……」ゴロゴロ
結衣「……」
結衣「……はぁ」
結衣「もう……明日も早いのに……」
結衣「京子はもう寝たかな……」
…………………
~昨日~
結衣「え、実家に帰らなきゃいけない……?」
京子「そうなんだよ~、なんか従兄弟が結婚するみたいでさ、結婚式に出た後も親戚相手に一日ほど……」
結衣「まぁ、それは別に仕方ないだろ」
京子「えー、結衣……寂しくないの?」
結衣「一日くらい何ともないだろ」
京子「少しは寂しがれよっ!」
結衣「……そりゃ、何日も帰って来ないなら少しは寂しいだろうけども、一日だろ?」
京子「むー……」
京子「じゃあ!結衣が寂しくなってもメールとか電話とかしてくんなよなっ!!私もしてやんないからっ!!」プンプン
結衣「……そりゃ、迷惑だろうから私からはしないよ」
京子「がーん!」
…………………
~そして、現在に戻る~
結衣「……だめだ、携帯は使ったら、あいつの思うツボだろ」
結衣「……」
結衣「けど、寝たかどうか確認するくらいは……」
結衣「……ダメだああああああっ!!」ガバッ
結衣「うわっ!なんだこれっ!?私はどんだけ京子に依存してきたんだよっ!?」
結衣「うわああああ!恥ずかしい!『一日くらい』とかナメてた昨日の私が恥ずかしい!!」
結衣「……」
ピッ…
プルルルル……プルルルル……
結衣「……あ、京子……うん、ごめん……寝てた?」
おしまう
支援ありがとうございました
私が書く結京は同棲がデフォなので、結衣にゃんは一日足らずで禁断症状が出てしまったという
おわりっ!
次はまったり結京でも書きます
あやちの同人誌は読んでみたい
さくりせは実際書いてみたいです、会長は誰と絡ませてもだいたいかわいい
ではでは
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