男「帰りにバッティングセンターでも行くか」

スタスタ

男（…足音が聞こえる）

ピタッ

男（止まった、革靴の音だな今のは…）

男「ストーカーしてんじゃねぇぞ」

幼馴染「…！」

男「バレバレなんだよ…足音といい……」

幼馴染「ご、ごめん」

男「謝るぐらいなら帰れよメス豚」

幼馴染「……嫌だよ！」

ぎゅっ

幼馴染「男と一緒にいたいよ！」

男「…！このアマ！離れろ！！」

男「いい加減にしろよ！」

ぎゅぅぅっ

男は幼馴染の頬をつねった

幼馴染「いたたたっ…！！」

男「しつこい女は嫌われるって習わなかったか！？」

幼馴染「ご、ごめん…！いたたっ！」

パッ

男「分かればいいんだよ…じゃあもう帰れ」

幼馴染「えへへ…男に頬っぺたつねられた…///」

男「……」

スタスタ

幼馴染「あ、待ってよ！私も一緒に帰るって！」

幼馴染「あれ？男どこ行ったの！？」

きょろきょろ

幼馴染「見失った……」


男「何とか撒けたな」

男「ったく、しつこいしうぜーんだよアイツは」

男「早く帰ってゲームして寝よう」

幼馴染「私と帰ってくれないのにゲームするの？」

男「！！」

幼馴染「男みーっけ！」

男「な…なんで俺の居場所が分かったんだよ…？」

幼馴染「男の背中に発信機つけておいたからだよ～」

男「せ、背中に？いつの間につけやがったんだテメェ！！」

幼馴染「ねぇ、一緒に帰ろうよ～」

幼馴染「あ！このまま男の家に行ってもいい？」

幼馴染「男のご両親にも挨拶しておきたいなーって思って…」

幼馴染「いい？」

男「おまわりさーーーん！！」

幼馴染「え？」

男「こ、この女がしつこいんです！」

警察官「どうしました？」

男「この女が僕の事をレイプしようとしたんですよ！」

幼馴染「な、何言ってるの！？」

警察官「そうか…ならば詳しい話は交番で聞こうか」

男（ざまぁみろ）

幼馴染「私そんなことしてません！信じてください！」

警察官「犯人はみんなそう言うんだよお嬢ちゃん？」

男「ただいま」

母「おかえり」

男「今日の晩御飯なに？」

母「ハンバーグよ」

母「それより…あんた……」

男「なに？」

母「幼馴染ちゃんがあんたの部屋で待ってるわよ」

母「ついさっきわざわざ寄ってくれたのよ」

男「勝手に上がらせんなよ！！」

母「幼馴染ちゃんだからいいでしょ？何そんなに怒ってんのよ…」

男「どけクソバババ！！」

ドンッ

母「きゃっ！」

タッタッタ

男は勢いよく階段を駆け上がった

ガチャッ

男「…おい！！」

幼馴染「あ、男お帰りー」

幼馴染「意外と遅かったね？私なんて交番で事情聴衆されてたのに」

男「お前……早すぎだろ…」

幼馴染「男より先に帰って驚かせようと思ったの///」

男「チッ！うぜぇメスブタだな！！」

幼馴染「男が私のことメスブタって言ってくれた///」

男（ダメだダメだ…幼馴染きつい言葉を発しても効かない…）

幼馴染「明日、男は学校？」

男「…ああ…俺の所は土曜日でもあるんだよ」

幼馴染「じゃあ今日は男の家に泊まるね！起こしてあげるから」

男（うぜぇうぜぇ…ホントにうぜぇ）

男「てか…勝手に俺の部屋掃除しただろ？」

幼馴染「うん、ちょっと狭苦しかったからね」

男「勝手なことしやがって…クソッ」

幼馴染「あの押入れに入ってた本は全部処分しておいたから」

男「！！」

幼馴染「男が他の女性の裸とか見るの嫌だよ…」

ガサガサッ

男「ない……全部無い！！！」

男「俺の好きだったアイドルの写真集も！エロ本も！！」

幼馴染「私がいるから必要ないでしょ！」

男（……もう我慢ならねぇ…）

http://i.imgur.com/3y6lF.jpg

由乃で安定

ピンポーン

ピンポーン

幼馴染「あ、チャイム鳴ってるよ」

男「俺が出てくるわ」

スタスタ

ガチャッ

男友「男、暇か？」

男「…よう」

男友「俺お前しか友達いないから遊んでくれねぇか？」

男「お、おう…俺は全然構わないぞ」

男友「よっしゃー！じゃあ今日は俺の家でオールでパワプロだ！」

男「うげぇ…お前どうせ途中で寝るだろ」

男「じゃあ、ちょっと準備してくるぜ」

男友「おう」

タッタッタ

幼馴染「あの…」

男友「え、女…？」

男「…あ！コイツはただの家政婦だから気にしなくていいぞ」

男友「家政婦雇うとかお前の家、リッチだな…」

男友「リムジンとか隠し持ってんだろ？」

幼馴染「家政婦じゃないです！男くんの彼女です！」

男友「……へへっ……へっ…男、お前裏切ったな…」

男「ち、違うって！コイツ頭おかしい家政婦なんだよ！」

幼馴染「だから帰って」

男友「……」

男「男友、気にしなくていいからな」

男友「何言ってるんだお嬢ちゃんよぉ…」

幼馴染「え？」

男友「俺と男は小学校の頃からの親友同士…」

男友「一緒に寝た事もあるし風呂も入った事ある」

男友「お互いの口癖やほくろまで分かり合ってる仲なんだ…へへっ」

幼馴染「う…嘘……嘘だよね男！！」

男「いや、全部事実だ」（恥ずかしいけどこう言っておこう）

男友「少年野球チームでもバッテリー組んでた仲なんだよ！！」

幼馴染「そ…そんな……一緒に寝た事すらないのに…」

男友「ヒャハーーーーッハッハッハッハッ！！！！」

幼馴染「変態！！」

バチンッ（ビンタ）

男友「げふっ……いててっ…暴力はいけないぜお嬢ちゃんよぉ…」

幼馴染「男のどこ触ったの！？」

幼馴染「男とどこまでいったの！？ねぇ答えてよ！！」

男友「へへへっ…そいつは本人に聞いてみるんだな……

男（…知らん）

男友「そういや、あの中１の夏にしたプレイは気持ち良かったよなぁ」

幼馴染「嫌だ聞きたくない……聞きたくない…」

男友「野球ボールで結構ハードなプレイしたよな…へへっ…」

男「そ、そうだな…かなり出血したしやばかったよな…」

幼馴染「出血！？」

男友「じゃあ、男くんはもらっていくぜ…」

男「悪いな…せっかくきてくれたのに」

幼馴染「嫌です！男の独占権を持ってるのは私です！」

男友「本人が嫌がってるのに無理矢理するのか？」

幼馴染「うっ……」

男友「今日ぐらい俺に譲れよ？なっ？」

男（ナイスタイミングできてくれた）

幼馴染「分かりました……今日だけ男を貴方に譲ります…」

男友「うひょー！男ゲットだぜーーー！！」

幼馴染「その代わり絶対に変な事だけはしないで…！！」

男友「分かってる、絶対に手は出さない＾＾」

>>６１
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　 /　　 | .|　　 　 　 　 　 | .|　,Ｕ(ﾆ ､)ヽ
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―男友の家

男友「……まぁ、くつろげよ」

男友「汚い家だけどよぉ！」

男「ああ、そうさせてもらう」

スッ

男友「それにしてもあの子なんだよ…」

男友「お前の彼女なんだろ？そうなんだろ？」

男「勝手にそうなってるだけだ」

男友「うへぇ！お前も随分モテるようになったなぁ！」

男「しらねーよ…あいつが勝手に付き纏ってくるだけなんだよ…」

男友「勿体ねーな、あんな子突き放すなんて」

男「俺にはもう好きな子がいるんだよ」

男友「エッエッ」

男友「だれ？」

男「１コ上の先輩だよ」

男友「へぇーお前年上好きって言ってたもんなぁ」

男「うん、先輩とは文化祭で仲良くなったんだ」

男友「文化祭マジック！」

男「それで学校でもちょくちょく話すようになったし」

男友「年上のどこがいいんだよ男ちゃんよぉ」

男「やっぱり、大人って感じがするからかな？」

男友「１コ上に大人もクソもないぜ」

男「でも先輩だからいいんだよ！すごい優しいし面白いしよ…」

男友「今度その先輩誰なのか教えろよ？」

男「いやお前には絶対言わねぇ…」

男友「はぁ？学校一口の堅い俺だぜ？」

男「お前なら放送室乗っ取ってバラしそうだからな」

男友「野球部の主将と俺がデキてた話は学校内にバラまいちまったよ」

男「…主将とデキてたのかよ？」

男友「はっ、向こうから告白してきたから仕方無しに付き合ったんだよ」

男友「けど…お互いの価値観が合わなくて３日で別れた」

男友「あいつにヤリ捨てられなくてホント良かったわ」

男「ヤられそうだったのか…よ？」

ピッピッ

カチカチッ

幼馴染（どうしよ…もう男に２９件もメール送っちゃった…）

幼馴染（早く返信くれないと心配だよ……）


男「あ、またメールだ」

男友「俺と会話している間は電源切っとけ」

男「お・・・おう」

男友「さて、お前がパワプロで負けたら今夜一緒に寝ような」

男「…！！」

男友「賭けだから嫌とは言わせねーぞ…へへっ…」

男「分かったよ…俺だってパワプロは強いからな……！」

男友「ハンデとして俺は目隠ししながら勝負してやるよ」

ピッピッ

カチカチッ

幼馴染（どうしよ…もう男に２９件もメール送っちゃった…）

幼馴染（早く返信くれないと心配だよ……）


男「あ、またメールだ」

男友「俺と会話している間は電源切っとけ」

男「お・・・おう」

男友「さて、お前がパワプロで負けたら今夜一緒に寝ような」

男「…！！」

男友「賭けだから嫌とは言わせねーぞ…へへっ…」

男「分かったよ…俺だってパワプロは強いからな……！」

男友「ハンデとして俺は目隠ししながら勝負してやるよ」

母「そう、結婚式は呼んでちょうだいね」

幼馴染「はい！もちろんです！」

母「男にはホント勿体無いわねぇ～」

幼馴染「いえ、私の方が彼に釣り合ってませんから…」

弟「いいなー兄貴の彼女」

幼馴染「あ！弟くん！」

弟「兄貴なんて顔とかかっこよくないのにどこに惚れたの？」

幼馴染「えへへ…顔じゃないよ…///」

弟「意味わかんね～兄貴のどこがいいんだよ」

弟「俺と付き合えよ？な？」

幼馴染「…ごめんなさい！」

弟「……」

男「……あ！クソッ！！」

男友「これで８点目だ」

男「なんで、目隠ししてそんなにつえーんだよ！？」

男友「１日１８時間以上もパワプロをしているからだ」

カキーンッ

男「…また打たれた！！」

男友「へへっ、お前まだ０点とかありえねーな」

男（負けたらやばい…負けたくない…）

男「絶対に抑える…！」

シュッ

男友「あらよっと」

カキーンッ

男「……っ！」

ピンポーン

ピンポーン

男友「あぁ！？誰だよこんな良い時に！？」

男（全裸）

男友「…はいどちら様ですかぁ」

ガチャッ

幼馴染「……ひっく…ぐすっ……」

男友「さ、さっきの…男の家にいたお嬢ちゃん…？」

幼馴染「男を…返して……！！」

男友（やべぇ……泣いてるし…返した方が良さそうだな…）

男友（もう５時間ぐらい独占してるし…）

男友「わ、分かった…男呼んでくるわ」

幼馴染「はやぐっ！！」

男「……は」

男友「よぉ、目覚めたか？」

男「男友…俺はなんで気絶していたんだ…」

男共「覚えてないのか？へへへへへっ…」

男（ぞくっ）

男友「そんなことより、あの子がお前を迎えにきてくれてんぞ」

男「え？」

男友「泣いてるみたいだし今日は帰った方がいいんじゃね？」

男「あいつ……わざわざ来たのかよ…」

男「……幼馴染」

幼馴染「男！！！」

ぎゅっ

男「…お、おい…！離れろって！」

男友「ふーん」

男（ぞくっ）

男友「やっぱりそーいう関係かよ」

幼馴染「そうでーす！もう私達は結婚までする予定ですから！」

男「バカ！そんな嘘つくんじゃねーよ！」

ゴツンッ

幼馴染「いたーい……ホントのことだし…」

男友「そうかそうか、これから男を見る目が変わりそうだ」

男「どういう意味だ？」

男友「お前は彼女もいるし、もう俺の事は必要じゃないみたいだな」

いいから黙って見てろやカス共

男友「まぁ、お幸せにな」

男「…そういう言い方やめろって！」

幼馴染「ありがとうございます///」

幼馴染「幸せな家庭を築いて…」

ゴツンッ

男「余計な事言うな」

幼馴染「いたたっ…タンコブ出来ちゃった……」

男友「俺はオマエタチを応援するよ」

男友「困った時があったら助けてやるし」

男「なんか…かっこいいなお前……」

男友「主人公よりそーいう役の方がかっこいいって知らないのか」

幼馴染「男友くんってホントは良い人なんですね…！」

男友「へへっ…止せよ…へへへへっ……へへへへ」

―帰り道

男「……」

幼馴染「男っ♪男♪」

男「うぜーなおい…」

男「大体、何で俺の事なんか好きになったんだよ…」

男「顔も良くないし、頭も良くないしよ」

幼馴染「顔とかじゃないって！」

幼馴染「……男に助けてもらったから好きになったんだよ」

男「…そんな大したことじゃないだろ…」

幼馴染「私にとっては重大な事だったよ！」

男「はぁ…そうですか……」

男「やっぱり、明日早いし帰ってくれ」

幼馴染「え…ちゃんと起きれる？」

男「起きれるって…お前はかーちゃんかよ…」

幼馴染「じゃあ学校終わったらすぐ連絡してね！」

幼馴染「すぐに男の家に行くから！」

男「分かった」

幼馴染「男…」

男「な、なんだよ？」

幼馴染「最後に抱きしめて欲しい……」

男「調子に乗るなよ…」

ぎゅぅぅぅっ

幼馴染「いたいっ！！頬っぺたつねるの痛いよ…！」

男「……」

ガチャッ

弟「兄貴、幼馴染ちゃんはどうしたの？」

男「帰ったよ」

弟「えぇー？今日泊まってくれるのかと思って期待してたのによぉ」

男「それは残念だったな」

弟「ちぇっ…せっかく盗撮の準備してたのに」

男「……」

弟「幼馴染ちゃん早く家にきてくれえええええええ」

弟「俺おかしくなりそうだああああああああああ」

男「いい加減にしろよ…！こんな夜中にそんな声出すなって…！」

弟「あああああああああああああああ！！！！！」

幼馴染「よいしょっと」

バタッ

幼馴染「お風呂はもう男の家で入ったし…」

幼馴染「このまま男の家の前で寝ようっと」

幼馴染「公園から拾ってきた段ボールで寒さを凌げるかな？」

ヒュゥゥゥ

幼馴染「うっ……やっぱり寒い…」

幼馴染「でも、もしかしたら男が誰かに襲われちゃうかもしれないし…」

「え…なにこの子？」

「人の家の前で何してんだろ……」

幼馴染「えへへ…男のために警備員してるんです…」

～次の日～

男「おはよう」

男友「オッス」

男「あれ、今日は随分と早いんだな」

男友「女子にモテたいからこれからは学校に早く来るつもりなんだよ」

男「それモテるのか……？」

男友「最近、女子が好ましく思えてきたんだ」

男「今更か」

男友「ああ…どうやら俺は狂ってたみたいだ…」

男友「これからは男に好意を寄せるなんてことは…もうしない…」

男（良かった）

男友「俺もモテるために努力するからお前も協力してくれ！」

男「おう、俺に出来る事なら何でも言ってくれよ」

―ゴミ処理場

幼馴染「……」

幼馴染「！！」

幼馴染「あれ…？ここどこ…？」

幼馴染「男の家の前にいたはずなのに……」

「何で女の子がこんな所にいるんだよ」

幼馴染「すいません…！すぐ出て行きます！」

タッタッタ

幼馴染（誰が私をゴミ処理場なんかに捨てて行ったんだろう…）

～昼休み～

女先輩「あ、男くん」

男「…女先輩…」

女先輩「これから一緒にお弁当食べようかなって思って探してたのよ」

男「は、はい！俺で良ければ喜んで！」

女先輩「ふふっ、良かった…男くんの分のお弁当まで作っておいたから」

男「先輩が全部作ったんですか？」

女先輩「当たり前じゃない、男くん家の料理飽きたーって言ってたもんね？」

男「う、嬉しいです」

女先輩「じゃあ食堂で食べましょうか」

男「はい！」

女先輩「どう？美味しい？」

男「美味しいです……こんな美味しい料理初めてです…」

女先輩「お世辞でも嬉しいわ」

男「お世辞じゃないですよ！ホントに美味しいです！」

女先輩「男くんって何か子供っぽくて可愛いわね…」

男「え…？」

女先輩「なんか、普段はすごくクールっぽいのに」

女先輩「私の手作りお弁当だけでこんなに喜んでくれるなんて…」

男「……先輩…」

男「先輩って…か、彼氏とかはいないんですか？」

女先輩「うーん今はいないよ」

男（…いない？）

こまけえこたあ

女先輩「急にそんなこと聞いてどうしたの？」

男「あ…いえ、何でもないです」

男「先輩ってモテそうですから…」

女先輩「全然モテないわよ？結局、遊ばれて終わっちゃったし」

男「……」

女先輩「まぁ、男の人がみんなそうとは限らないんだけどね」

（チャイムの音）

女先輩「あ…もう昼休み終わりね」

女先輩「じゃあ、私次移動授業だから先に行くわね？」

男「は、はい！」

男（先輩……彼氏いないのか……）

―放課後

男友「終わった」

男「そうだな」

男友「水曜日は一番時間が経つのが遅い」

男「時間割が変則的だからな」

サッカー部「男友～これから遊ぼうぜ」

陸上部「はぁ？俺と遊ぶに決まってんだろ！」

写真部「男友くん、僕と一緒に遊ぶって言ってたよね？」

男友「…」

男「お前……友達いっぱいいるじゃねぇか…」

サッカー部「早く行こうぜ！俺の家でゲームしようぜ～」

男友「触るんじゃねぇ！！！」

陸上部「…！！」

男友「男が男に触れてたらホモって勘違いされるだろうが…！！」

幼馴染「……」

幼馴染「あ、すいません！」

通行人「え？」

幼馴染「ここの学校ってまだ授業終わってませんよね？」

通行人「今丁度終わったぐらいだと思いますよ…」

幼馴染「ありがとうございます！」

通行人（変な子）

幼馴染「…もう少ししたら男に会える…！」

幼馴染「まだかなぁ…？」

男「さてと、帰るか」

男友「悪い…今日は先に帰っててくれ」

男「お…おう……お前、大変そうだもんな…」

～３年教室前

男「…」

「きりーつ、れい」

「ありがとうございましたぁ」

女先輩「あれ？男くん？」

男「あ…女先輩」

女先輩「もしかして、私の事待っててくれたのかしら？」

男「は、はい…もし良かったら…一緒に帰りませんか？」

女先輩「丁度、私も男くんと一緒に帰ろうと思ってたところなの」

幼馴染「まだかな……男…」


男「そうなんですか…」

女先輩「だから、今度そのことを企画にしてやろうって…」


幼馴染「男！！……え？」

幼馴染（誰あの人…）

幼馴染（…なんか、私といる時よりも楽しそう…）

幼馴染（男ってあんな顔するんだ）

幼馴染（あの女、今ちょっと男に触れた…）

幼馴染（……………）

Kitaca！

男「じゃあ、俺はこっちなんで」

女先輩「あら…もうそんなに歩いたのね…」

男「先輩と話し込んでましたからね」

女先輩「男くんと一緒に帰れて楽しかったわ…ありがと」

男「い、いえ…」

女先輩「そうだ、もし良かったらアドレス教えてもらえるかしら？」

男「アドレスですか？もちろんですよ」

ピーッ（赤外線）

女先輩「男くんのアドレス受信出来たわ」

男じゃあ後で送りますね！」

女「ええ、楽しみに待ってるから…」

タッタッタ

男「や、やった…女先輩のアドレスゲットした……しかも楽しみに待ってるって…」


幼馴染（……………ぜーんぶ見てたよ）

男「…早速、空メール送ってみるか！」

幼馴染「男ー」

男「！」

幼馴染「どうしたの？そんなに嬉しそうな顔して？」

男（お、幼馴染かよ…ったくタイミングの悪い奴だな…）

男「嬉しそうな顔なんかしてねーよ」

男（まさか先輩と帰ってたの見てないよな…？）

幼馴染「私、たまたまスーパーの帰りに男見つけただけだから」

男「そ…そうか」

幼馴染「それより、今から男の家に行っていい？」

男「は？今から？」

幼馴染「いいでしょ…ねぇ？いいでしょ？」

男（なんだ…いつもよりしつこさが増してやがんな）

幼馴染「…男っ」

男「気が済んだらさっさと帰れよな」

男「俺は今から勉強するから忙しいんだよ」

幼馴染「・・・・・・」

男（今の内にメールしておくか）

パッ

男「あ？」

幼馴染「…男の携帯、見せて」

男「な、何言ってんだよお前…見せれる訳ねぇだろ？」

幼馴染「見せて」

男「…どうしたんだよお前、今日は特に変だぞ」

バキッバキッ

男の携帯を逆パカする

男「！！！」

幼馴染「えへへ…男の携帯壊しちゃった…」

男「……お前……何がしたいんだよ……」

幼馴染「なんで？携帯潰したらダメなの？」

男「もう２度と俺に関わるな」

男「消えろ」

幼馴染「………え」

男「…携帯どうしようかな…新しいのに代えるか」

幼馴染「……関わるな？」

幼馴染「あの一緒に帰ってた女がいるから？」

男「……見てたのか」

幼馴染「ちゃんと答えてよ！！！！関わるなってどういう意味なの！！？」

男「…」

幼馴染「それにさっきのあの女は誰！？ねぇ！！！！！」