怪物化するヒロイン「ワタシヲ……コロシテ……」男「分かった!」 (17)


ヒロイン「グガアアアアアア……」メキメキメキ…

悪人「フハハハハ……!」

悪人「私の薬品を注入されたこの女は、どんどん怪物になっていく!」

悪人「やがては心までも怪物化し、私の忠実なしもべとなるのだ!」

男「くっ……!」

ヒロイン「ワ、ワタシヲ……」メキメキメキ…

男「ん?」

ヒロイン「ワタシヲ……コロシテ……」メキメキメキ…

男「分かった!」

ヒロイン「エ!?」

悪人「え!?」


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1474025243


悪人「おい、ちょっと待てよ!」

男「なんだよ」

悪人「怪物になりつつあるとはいえ、この女はお前の恋人だろ!?」

男「そうだよ」

悪人「なんで躊躇しないんだよ!?」

男「だって完全に怪物化したら、強敵になっちゃうじゃん」

男「だったら今のうちに倒さなきゃ。本人も殺してくれっていってるし」

悪人「そうだけどさぁ……」

男「いくぜぇ!!!」


男「オラァァァァァッ!」ドゴッグシャッバキッ

ヒロイン「グホォッ!」

男「オラオラオラオラァァァァァッ!」ドゴドゴドゴドゴドゴ

ヒロイン「グゲァァァッ!」



悪人(おいおい……こいつ本気じゃん! 全力じゃん!)


男「このヤロォォォォ! いやアマァァァァか!」グシャバキドゴベキ

男「またくたばらねぇかァァァ!」バキドガボゴベキ

男「ウラウラウラァァァッ!」ガスドグシャボゴドギャ



悪人(なんつう無慈悲な連続攻撃! ここまでやる奴は見たことねえ!)


ヒロイン「グゴ……ガァ……」ピクピク…

男「ちっ、なんつうタフさだ。まーだ生きてやがる」

男「もっと時間が経つと、さらにパワーアップする可能性があるし、早く仕留めないとな」

男「おい、お前も手伝え!」

悪人「へ?」

男「お前もこいつを攻撃するのを手伝えっていったんだよ!」

悪人「は、はいっ!」


男「ダラァァァァァッ!」ドガバキドゴベキ

男「このクソアマ! くたばれくたばれぇぇぇぇ!」ベゴメキグシャボゴォ

男「怪物は怪物らしく、地獄に落ちやがれぇぇぇぇぇ!」ガゴバキベキグチャ

悪人「ていっ! ていっ!」ドカッドカッ

ヒロイン「……」


ヒロイン「いい加減にしてよ!!!」

ヒロイン「アンタには人の心ってもんがないの!?」

男「!」

悪人「なっ!?」

ヒロイン「あ、あれ……? 私、普通にしゃべれてる……」

男「……」ニヤ…

悪人「バカな……! あそこまで怪物化が進んだ状態から、自力で正気を取り戻すなんて……!」


ヒロイン「あ、もしかして……!」

男「そうだ、全て俺の計算通りだ」

男「怪物化が進んだのはもう諦めるしかないから、せめてお前の心だけでも取り戻すために――」

男「わざと容赦ない攻撃を仕掛けていたのさ!」

悪人「そういうことだったのか……!」

悪人「恋人の心だけでも救うために心を鬼にする……こいつ、まさに真の漢(おとこ)……」

悪人「私の……負けだ!」


ヒロイン「助けてくれてありがとう……」

男「へへへ……いいってことよ!」

ヒロイン「だけど、心は助かったけど、私の体はすっかり怪物になってしまったわ」

ヒロイン「もう、私たち別れた方が……」

男「なーにいってんだ」

男「どんだけ姿が変わろうが、お前はお前だよ」

ヒロイン「嬉しい……!」ジーン…

悪人「なんという……愛だ」

男「てゆーか……」


男「ぶっちゃけ大して変わってねーじゃん!」ケラケラ

ヒロイン「え」

男「だって元からお前、怪物みたいなもんだったしさ」ププッ

男「あ、これジョークとかじゃなくてマジだから! アッハッハ!」

ヒロイン「……」


ヒロイン「ウルァ!!!」

ドグァッ!!!

男「ぴぎゃ!?」


ヒロイン「誰が怪物だってぇ!? ウルァドルァゴルァァァァァ!」ドゴシャベキボグシャ

ヒロイン「もっぺん言ってみろぉぉぉぉぉ!」バゴガキメキガシュ

ヒロイン「ダラッシャアァァァァァ!!!」ズドンベゴメキャ

悪人「あ、あの……もうその辺にしといた方が……」

悪人「その人の顔、腫れ上がって怪物みたいになってますし……」

悪人「元に戻れる薬品を差し上げますから……」

ヒロイン「うるせぇ、テメェは黙ってろ!!!」





―おわり―

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom