暁美ほむらと美国織莉子のラスボスみたいに言って委員会 (186)

ほむら「あけみと」

織莉子「織莉子の」

「「ラスボスっぽく語って委員会!」」

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ほむら「みなさまこんにちは、映画、観てくれたかしら? まだの人は、見てくれるとうれしいわ」

織莉子「劇場版でも出番がなく、新キャラを出すくらいなら自分が出演したかった、美国織莉子です」

ほむら「そういうわけで」

織莉子「なんとなくラスボスっぽい雰囲気を持った私たちが」

ほむら「ゲストを呼んで居酒屋トークする話よ」

織莉子「そういえば、消費税引き上げられるそうですね」

ほむら「そうなの?」

織莉子「ええ、5%から8%に」

ほむら「そうなの」

織莉子「テレビとかご覧にならないんですか?」

ほむら「そうね、割と見ないわ」

ほむら「こう、何度も時間をループしていると、B級映画もさすがに面白くなくなってくるじゃない?」

織莉子「不意に思ったのですが、同じ時間をループしていると起こる事件も一緒なんですか?」

ほむら「とんでもない、野球は筋書きのないドラマなのよ」

織莉子「まさか楽天がリーグ優勝するなんて」

ほむら「きっと、楽天が日本一になったら、巴さんも喜ぶんじゃないかしら」

織莉子「あら、どうして?」

ほむら「楽天、好きそうじゃありません?」

織莉子「そうかしら? 千葉ロッテとか好きそうな感じがしません?」

ほむら「あー」

織莉子「タオルとか振り回すの好きそうだな、と」

ほむら「マスケット銃も、そういえば振り回していたわね」

ほむら「美国さんはどこの球団が好き?」

織莉子「え、そうですね。ヤクルトかしら」

ほむら「ヤクルト? また、どうして?」

織莉子「昔はよく、父に連れられて戸田に行ったものだわ」

ほむら「2軍の球場じゃないの、政治家なら神宮で応援してなさいよ」

織莉子「そうはいっても、一軍の試合って騒がしいじゃないですか」

ほむら「あー」

織莉子「鳴り物の応援とか、一時期、鳴り物の応援を自粛してたとか、打球音とか素敵じゃありませんでした?」

ほむら「そうそう、すごい音がするのよね、150キロのストレートって」

織莉子「空気を切り裂くと言いますか、こう、燃えるものが」

ほむら「プロとアマチュアの違いというものを感じるわね」

ほむら「というわけで、ゲストを呼びましょうか」

織莉子「あら、初回はこのままお酒をあおりつつ、いくのかと」

ほむら「スタンバイして貰っている以上、呼ばないわけにはいかないじゃない? 神を超えた何か的な私からすれば」

織莉子「まあ、確かにテレフォンショッキングでも、黒柳徹子回はすごいことになりますからね」

ほむら「そうそう、このまま、私たちの会話だけでいってもいいけど、さすがにね」

織莉子「それでは、ゲストにご登場いただきましょう」

ほむら「鹿目まどかさんです」

まどか「はい、クラスのみんなには内緒だよ? 物語の始まりにて、いまだ終わることのない輪廻を積み重ねる主人公、鹿目まどかです」

ほむら「今回は、私が初めて会った時の時間軸の鹿目さんに来てもらいました」

織莉子「こんにちは」

まどか「こんにちは、えーっと……ほむらちゃんは、なんとなくイメチェンした?」

ほむら「ええ、妖艶になったでしょう?」

まどか「織莉子さんはこんにちは」

織莉子「はい、こんにちは、あ、外伝はもう読んでくださいました?」

まどか「あ! すごいですよね、あのファン」

織莉子「オラクルレイ」

ほむら「そう、まるでキュベレイのアレを見ているような」

織莉子「オラクルレイ」

まどか「パワーアップすると?」

ほむら「フィン・ファン」

織莉子「ですから、オラクルレイです、どこぞの遠距離攻撃兵器とは違います」

ほむら「さて、じゃあ、トークテーマ出しましょうか」

織莉子「ええ、そうですね、あと、オラクルレイです」

まどか「トークテーマ?」

ほむら「そう、こうして、お酒をあおってても、結論が出ないでしょう? だから、何かテーマを決めて話すの」

織莉子「それで、テーマは」

ほむら「テーマは「消費税8%」になったら?」

織莉子「下世話ですね」

ほむら「居酒屋トークだもの」

まどか「あ、そうそう、消費税って上がるんだってねー」

ほむら「ええ」

まどか「パパもママも頭が痛いって」

織莉子「そうなのですか?」

ほむら「うわ、出た、この消費税が関係ないセレブ」

織莉子「庶民感覚がないのは重々承知ですが、消費税って引き上げられてそんなに困るものなの?」

ほむら「困るんじゃないの? 知らないけど、誰かが困るって言ってんだから困るのよ」

まどか「ええっとね、商品の値段が上がって、難儀するって」

織莉子「いえ、でも、必要だからあげるんですよね?」

ほむら「そうね」

織莉子「そのうち破綻する運命に抗うために、税率を上げるんでしょう? 上げなくても、困るのではなくて?」

ほむら「でも、ほら、中古品屋とかで105円のものが、108円になったら困るじゃない」

まどか「計算しづらいよね」

織莉子「そもそも、消費税って、私が生まれる前からあるものだから、上がる下がるにはそれほど」

ほむら「ああ、それはあるかもしれないわね」

まどか「そうだねー、生まれた時ぐらいから5%で」

ほむら「今度は8%と」

織莉子「何か……変わったのかしら?」

ほむら「でも、ほら、庶民としては、3%の上昇にも難儀するものなのよ」

織莉子「さすが、自衛隊やらなにやらから兵器を盗んで戦っている魔法少女は金銭感覚にお厳しくて」

ほむら「すんごい値段になるんじゃないかしら、3%上がったら。でも、ああいう兵器って消費税ってかかってるの?」

まどか「兵器とかはともかく、仮にみんなでお茶をする時にお茶の値段が上がったら困るよ」

織莉子「それは言えてるかもしれませんね」

ほむら「なるほど、人付き合いが多いと出費の機会が多いから、消費税が上昇すると困るのね」

まどか「なんか違うと思うけど、こう、値段が高いと、お財布の紐も固くなるっていうか」

織莉子「ということは、主に困るのは飲食関連の業界ということ」

ほむら「さすがまどか、意見が鋭いわね」

まどか「うん、でもちょっと、お酒臭いよほむらちゃん」

ほむら「消費税が上がる前に、ぜひ、劇場版のまどマギもシリーズを完結してほしいわ」

織莉子「え? 新編だから、あれで終わりなんじゃないんですか?」

ほむら「あれで終わりだったら、私の心証が悪いじゃないの」

まどか「でもほら、本編が終わった時も、わたしの印象って、主人公(笑)みたいだったじゃない」

ほむら「そんなことないわ」

まどか「だからきっと、暁美ほむら(笑)みたいな、あの終わり方でもいいんじゃないかなって」

ほむら「いや! き、きっと、みんな続編を待ち望んでいるはずよ! 新編。誕生編、宇宙編とどんどん物語が」

織莉子「宇宙編って、インキュベーターと宇宙戦争でもするつもりですか」

ほむら「こほん、少しまどかに図星を突かれて慌ててしまったけれど、新編であって、外伝ではないから」

織莉子「なんですかそれは、外伝の主人公たる私への嫌味ですか」

ほむら「劇場版で千歳ゆまらしき影は出てきたじゃない」

織莉子「ええ!?」

ほむら「ええ、出てきたわ、うん、出てきたはずだわ、サモンナイト2OPムービーの某キャラの足レベルで」

織莉子「そんな、じゃあ、次回作は千歳さんがムービーデビュー!?」

ほむら「あり得る話ね」

ほむら「今回、あの新キャラの正体が、外伝のあなたたちよりも人気があって」

織莉子「やーめーてー!」

ほむら「ウヒヒ、小学生は最高だぜ! なんてことになったら、あなたたちを差し置いて……」

織莉子「ぎゃー! ぎゃー!」

ほむら「ゆまはキョーコが心配だっただけなのですー! とか言っちゃってー!」

織莉子「え?」

ほむら「いや、ほら、映画化するなら、おりこ本編でしょ? あの魔女を使役するのが出ない方でしょ?」

織莉子「……」

ほむら「主人公(笑)みたいに言われている方でー」

まどか「もうやめてほむらちゃん! 織莉子さんの口から魂が抜け出ちゃってる!」

ほむら「それ、魂なの? ソウルジェムは?」

ほむら「ではまどか、美国さんの代わりに、このカードを引いて貰えるかしら?」

まどか「いいよー、んー? 次回のゲストカード?」

ほむら「あら、偶然、次回のゲストはやっぱり小学生は最高だぜ! から、袴田ひなたさんがくるようね」

織莉子「ロウきゅーぶ! ですよ、タイトルは正しく正確に」

ほむら「それでは次回までに、劇場版まどか☆マギカ、叛逆の物語を見ておくように」

織莉子「あと、できればオラクルレイが出てくる私の物語を見ていてくださいね」

「「ラスボスみたいに言って委員会! 次回へ続く!」」

ほむら「知っていて、美国織莉子」

織莉子「なんでしょう」

ほむら「このオープニングトークだけど」

織莉子「はい」

ほむら「実は台本があるのよ」

織莉子「あら」

織莉子「ということは」

ほむら「ええ」

織莉子「わざわざ前日に打合せする必要もないと」

ほむら「カンペがあるものね」

織莉子「ラスボスでもカンペがあるんですね」

ほむら「そら(キャラクターなんだから)そう(虚さんが決めた台詞くらいある)よ」

織莉子「ええと? もしも、ロウきゅーぶ! の世界のキャラがまどマギ本編のキャラだったら?」

ほむら「そう、巴さんはアイリーン」

織莉子「あー」

ほむら「私がサキ」

織莉子「眼鏡ですからねえ」

ほむら「そしてまどかがまほまほ」

織莉子「うわっ」

ほむら「うわっ、って何よ、まほまほ可愛いじゃない」

織莉子「ああいういかにも、他人に迷惑かけても平気ってキャラは少し……」

ほむら「それ、私らが言えた義理?」

織莉子「行動からすれば言えたものではないですが、性格としてですよ」

ほむら「じゃあ、私がもっかんだったら?」

織莉子「……まほまほさんでいいです」

ほむら「いえね、私思うのよ、もっかんがまどマギの主人公なら素敵だなって」

織莉子「まどかさん否定ですか」

ほむら「まどかもまどかで良いけれど、良ヒロインじゃない?」

織莉子「成長過程が格好いいですね」

ほむら「そういうこと、成長するのは主人公たる特権」

織莉子「…………」

ほむら「けして、敵に倒されることなんてなく」

織莉子「それで、どちらが美樹さんで、どちらが佐倉さんなんですか?」

ほむら「え?」

織莉子「当てはめるなら、どちらかが、ひなたさんで、智花さんになりましょう?」

ほむら「そりゃあなた、一発でしょ」

織莉子「…………いやあ、美樹さんがひなたさんはちょっと」

ほむら「遠慮しちゃう?」

織莉子「仮に冒頭から、まほまほさんが鹿目さんだとして、サキさんが戦って」

ほむら「そしてアイリーンがマミられ」

織莉子「ひなたさんがあたしってほんとバカ」

織莉子「仮にですよ? イノセントチャームたるものが発揮されているとして」

ほむら「ええ」

織莉子「あたしってほんとバカったら」

ほむら「ええ」

織莉子「もう、ひなたさん人気で、暁美ほむら(笑)のストーリーになりますよ?」

ほむら「……そうね」

ほむら「ところでアイリーンをシャルロッテは食べきれるのかしらね?」

織莉子「どんだけジャイアントなんですか」

ほむら「というわけで、ラスボスみたいに言って委員会のゲスト!」

織莉子「袴田ひなたさんです!」

ひなた「おー、ひなた、なんで呼ばれた?」

ほむら「……」

織莉子「……」

ひなた「んー? ふたりとも、なんでかたまってるー?」

ほむら「すごいわ、なんてことなのイノセントチャーム」

織莉子「魔性というより、もはやブラックホールですね」

ほむら「どうすんのよ、この子魔女化したら」

織莉子「すっごい勢いで使い魔が生まれそうですね」

ほむら「そりゃ運営も、膣内で出すぞ! とかトチ狂った書き込みするわ」

織莉子「これ、何とかして魔法少女にも活用できないのかしら」

ひなた「ふたりとも、なに話し合う? ひなた、遊んでていい?」

ほむら「さて、袴田さん」

ひなた「ひなたでいいよー」

ほむら「それではひなたさん」

ひなた「おー」

ほむら「と、と、とりあえず、お、お医者さんごっこしましょうか!」

織莉子「落ち着いてください欲望が垂れ流しですよ」

織莉子「小さい子の相手ならば、私の方が慣れています、ひなたさん?」

ひなた「おー、おっぱい大きいー」

織莉子「な!?」

ひなた「なぜ大きくなるー? どうしてここまで成長した?」

ほむら「…………」

織莉子「暁美さんもひなたさんと胸のサイズを比べないでください!」

ほむら「ふっ、二番目に大きいっていうのは、伊達じゃないようね」

織莉子「え、なんですかその壮絶な負け惜しみっぷり」

ひなた「それで、ひな、なんで呼ばれた?」

ほむら「ええ、ピンク髪だから」

織莉子「ただそれだけで!?」

ほむら「ま、まどかが、い、イノセントチャーム! い、い、イノセント!」

織莉子「暁美さんが早くも通常運転」

ほむら「おほん、そ、そうね、コンセプトはテーマを決めての居酒屋トークだものね」

ひなた「おー、お題出す?」

ほむら「ええ、お姉さんたちが何でも答えてあげるわ」

ひなた「わかった、ひな、一つお兄ちゃんのためにお願い事があるの」

織莉子「なんでしょう?」

ひなた「ひな、バスケへたくそ、シュート届かない、走るの遅い、でも、魔法少女になったら、みんなの役に立てますか?」

ほむら「ひなたさんが魔法少女になった場合、やはり、バスケットボールとの両立が課題となるわね」

織莉子「そうですね」

ひなた「ひな、みんなと一緒にいられなくなる? だったら寂しい、へたでも、練習楽しい」

織莉子「でしたら、そのままでいいのでは?」

ひなた「でも、これからもっと先、みんなとバスケができなくなるかもしれない、仲間に入れてもらえないかもしれない、離れ離れになるかもしれない」

ほむら「ほむ」

ひなた「今を、一番最高に生きるには、どうしたらいいですか?」

ほむら「(おい、バケツ)」

織莉子「(バケっ!? おほん、なんでしょう)」

ほむら「(現実逃避を積み重ねて結局ドツボにはまった私と、目的のためには手段を選ばないけど、味方がいなくて自滅したあなたが)」

織莉子「(味方がいないのはあなたも一緒ですが、ともかくなんでしょう)」

ほむら「(今を生きるにはどうしたらいいかなんて考えられないって)」

織莉子「(ぶっちゃけましたね)」

ひなた「ひな、困らせるようなことを聞いた? ごめんなさいすべき?」

ほむら「いいえ、リア充の権化たるセレブの美国さんが答えを教えてくれるわ」

織莉子「ちょ!?」

ひなた「おー、おっぱいが大きい方が頼りになるー」

織莉子「そ、そ、そうですね、そうですねえ。今をですか」

ひなた「はい、いまです」

織莉子「それはやはり」

ひなた「やっぱりー?」

織莉子「今の自分を尊いと思う? なんて聞いてみたりするのが良いと思います」

ほむら「(オイコラ、バケツてめえ)」

ひなた「なんで尊い? ひな、尊い?」

織莉子「人間というのはですね、尊くはないのです」

ひなた「でも、個性大事、自分らしく生きるの大事、人間は尊いって、かげ、言ってた」

ほむら「(かげって?)」

織莉子「(妹さんですね)」

ほむら「(小5wwwwwwwwww)」

織莉子「ええ、ですがそれは世迷い言」

ひなた「かげ、間違えてた?」

織莉子「大事にしすぎると腐ります、人間はぞんざいに扱うくらいがちょうど良いのです」

ほむら「そうね、もっともだわ」

ひなた「そうすると、いじめた方が良い?」

織莉子「ええ、どんどんいじめてください、それはもうしっかりと」

ひなた「わかった、そうする」

ほむら「いいの? ひなたさん、これから竹中いじめにいくって出て行ったけど」

織莉子「よいのです」

ほむら「なんで」

織莉子「だって、ひなたさんが仮に誰かをいじめたところで、何ができるわけじゃないでしょう?」

ほむら「うわっ、最低だこの人」

織莉子「私だって、最悪なことをする人間に、あなたは積極的に他者を攻撃しろなんて言いません」

ほむら「なによそれ、私に言いたいことでもあるっていうの?」

織莉子「そもそもダメな人間に力なんぞ与えたら世界は滅亡へと導かれるってあなた方が証明しているんですからね?」

ほむら「くそぉ! くそぉ!」

~後日談~

ひなた「かげ、お姉さんが言ってた、人間を大事にすると腐るって、だからたまにはいじめてください」

かげつ「っ!?」

ほむら「さて、次回のゲストは?」

織莉子「このカードを引くんですね」

ほむら「そうよ」

織莉子「二枚しかないんですが」

ほむら「今のところこの二人のどちらかしか都合がつかなくて」

織莉子「世界をどうにかできるのに他人のスケジュール調整はできないなんて……」

ほむら「ばばーん!」

織莉子「ええと、インフィニット・ストラトスから「シュルロット・デュノア」さんが来てくれるようです」

ほむら「あー」

織莉子「なんですか?」

ほむら「いや、ISって面倒な世界だと思わない?」

織莉子「この世界もたいがいですが、なぜです?」

ほむら「だって、なんか、もう何巻か進んだら、設定があったりなかったりしそうじゃない」

織莉子「あー」

ほむら「もっと、こう、明確な敵? インキュベーターみたいなのがいればいいと思うのよ」

織莉子「はあ」

ほむら「それで、宇宙人でも何でもいいから戦えば、ラブコメしつつ、話が引き締まって」

織莉子「暁美さん」

ほむら「ん?」

織莉子「ストライク・ウィッチーズという偉大な先駆者があってですね?」

ほむら「うじゅー」

ほむら「それでは最後に一言」

織莉子「人間、いじめられるくらいならいじめろ」

「「ラスボスみたいに言って委員会、次回に続く!」」

ほむら「暁美と」

織莉子「織莉子の」

「「がっちゅみりみり放送局!」」

ほむら「完全にエタったと思った皆様こんばんは、暁美ほむらです」

織莉子「ええ、まさか何日も音沙汰なしなんて」

ほむら「だが、私達は帰ってきた!」

織莉子「あ、今月のきらら☆マギカで私の短編が始まります。意外なあの少女が魔法少女に!」

ほむら「アレは意外すぎて予想の範疇を超えたわ」

ほむら「話は変わるけれど、今回のゲストキャラが登場するISだけど」

織莉子「はい」

ほむら「女性上位社会じゃない」

ほむら「でも、ぶっちゃけ、女性上位の作品じゃないのよね」

織莉子「そうなんですか?」

ほむら「ええ、だってコンセプトは【女性上位の社会の中で唯一ISを動かせる男が、ハーレム作って俺Tueee】だもの」

織莉子「それはつまり?」

ほむら「例えばだけど、魔法少女に変身できる男が世界さえも変えて、私達といちゃラブする話ということね」

織莉子「……となると」

ほむら「ええ、つまり、ISの世界ならまどかが男になるってことよ!」

織莉子「うわぁ……」

ほむら「しかも敵は同じ魔法少女よ!」

織莉子「うわぁ……」

ほむら「ただし完結はしない」

織莉子「完結……しないんですか?」

ほむら「むしろ打ち切られる確率が高いわ」

織莉子「なんと恐ろしい……」

シャル「あのぉ、そろそろ登場してもよろしいでしょうか?」

ほむら「あらこんにちは、2巻から登場したのに1巻に登場したヒロインが噛ませになった要因のシャルさん」

織莉子「あれね、魔法少女まどか☆マギカでいうなら、佐倉さんに他のキャラの人気を掻っ攫われた感じね」

シャル「いえ、私達は人気取りでISを動かしているわけではないので……」

ほむら「いや、人気取りでしょ」

織莉子「人気取りね」

ほむら「アイドルで言うなら、勝手に親が送って、タイプね」

織莉子「あざといですね」

シャル「(や、やりにくいなあ……)」

ほむら「あなたのあざとさは、ハーレム小説を書く作家に見習って欲しいわね」

シャル「いえ、ボク以上のヒロインはたくさんいますし……」

ほむら「それよ!」

シャル「!?」

ほむら「あなたのコンセプトは、立場が不遇故に、学園ないし主人公に徹底して守られなければいけないヒロインなのよ!」

織莉子「な、なんですって!?」

ほむら「世界そのものから守られているも当然!」

シャル「そ、うなんですか?」

ほむら「まあ、よく考えてみなさい、ヒロインの構成を」

織莉子「えーっと、なになに、モップ、酢豚、噛ませ、シャルロット、ラウラ(軍人)」

シャル「ちょ、ちょっと待って下さい、しののののののさんは!」

ほむら「いいじゃない、メインヒロインの名前が箒とか、意味分かんないじゃない」

織莉子「確かに、なぜ箒なんて名前をつけたのか、胸ぐら掴んじゃいますね、付けられたら」

ほむら「まだ悪魔ちゃんとかのほうがマシなレベルだわ」

シャル「え、えーっとぉ……」

ほむら「あなた、チートという言葉は知っている?」

シャル「チートですか」

ほむら「基本的にIS動かしている人って、あ、自分のIS持っているような人ね」

織莉子「専用機持ちですね」

ほむら「存在自体が、例えるなら金メダル保持者とか世界記録保持者と同列なのよ」

ほむら「そう、いわば、専用機持ちは吉田沙保里みたいなものということね」

織莉子「なるほど」

シャル「よく意味がわからないんですが……」

ほむら「女性上位の社会の中で、更に特権階級にいるのが専用機持ちということよ」

シャル「はあ、特権階級」

ほむら「それで、そんな世界から庇護されるような特権階級の女の子が」

シャル「女の子が?」

織莉子「世界で唯一ISを動かせる男の人を好きになる」

シャル「は、はあ」

ほむら「インフィニット・ストラトスは女性上位の作品でも何でも無く、男性が女性よりも世界どころか宇宙より優れているのをまざまざ見せつけるため
     に描かれた! フェミニストがお怒り満天の作品だったのよ!」

「「な、なんだってーっ!!!!」」

ほむら「まあ、その点、魔法少女まどか☆マギカも変わらないのだけど」

織莉子「男性上位なんですか?」

ほむら「いえ、女性が優遇されているのに見せかけて一番幸福なのは男性という作品よ」

シャル「でも、この物語は男性は殆ど出ませんよね?」

ほむら「いや、だって、考えても見なさい、基本的に男性は魔法少女にならない」

織莉子「使い魔に食べられる可能性は大いにありますが」

ほむら「それを引き抜いたって、魔法少女の過酷な運命を持ち合わせない時点で幸福だと思わない?」

織莉子「それは、まあ、そうですが」

シャル「で、でも、私達は別に、みんなのために戦ってます、ほむらさんたちはそうではないんですか?」

ほむら「あー」

織莉子「あー」

「「若くて純粋無垢っていいなあ」」

シャル「お二人とも十分に若いですよ!?」

ほむら「そりゃあね、あなた達は活躍すれば世界が評価してくれるからさー」

織莉子「魔法少女って、基本的に活躍してもなんの見返りもないですから」

シャル「え、なにもないんですか?」

ほむら「願いを対価にして、あとは基本無報酬労働(命懸け)」

織莉子「そして魔女になったら、インキュベーターの餌」

「「魔法少女ツレーワー、マジツレーワー」」

シャル「や、やさぐれてる……」

ほむら「私もIS動かしたいなあ、ないかなあ、IS」

シャル「そんな物欲しそうな目で見られても」

織莉子「旧式で、旧式でいいですから!」

シャル「だいたい魔法少女だったら、IS使わなくてもいいじゃないですか!」

「「あんたは私達に魔女になれと?」」

シャル「(だめだ……コレは何もフォローできない)」

ほむら「いいなあ、インフィニット・ストラトスいいなあ、あの世界にもインキュベーターいねえかなあ」

織莉子「あ、暁美さん、これからもう一杯行きましょうよ」

シャル「え!?」

ほむら「そうね、それじゃあ、シャルロットさん、シメよろしく」

織莉子「がんばってくださいね」

シャル「えーっと……次回のゲストは、僕は友達が少ないから「三日月夜空」さんです」

シャル「それでは、暁美ほむらと美国織莉子のラスボスみたいに言って委員会、でした」

シャル「……な、なんか、酔っ払いに絡まれただけの気がするなあ……」

ほむら「あけみと」

織莉子「織莉子の」

「「朝まで生テレビ!!」」

ほむら「いやあ、すずねマギカは強敵でしたね」

織莉子「ええ、外伝勢は本編泣かせの特殊能力持ちが多いけど」

ほむら「自分より強い相手を従わせるとかチートでしょ」

織莉子「遠距離から攻めれば瞬殺できる程度の能力だけど」

ほむら「なんなのよ、気配を消すって」

織莉子「私には通用しないけれど」

ほむら「おかしいでしょ、そんなに私を泣かせたいの?」

織莉子「泣きの千和さんですから」

ほむら「今度こそQBの擬人化かと思ったけど」

織莉子「髪も白いですからね」

ほむら「あれよね、暗殺者って言ってもソウルジェムを砕かないあたり質悪いわよね」

織莉子「基本外伝のキャラでソウルジェム砕くの、死にかけたやつですからね」

ほむら「あなたwwwwwwwwww」

織莉子「キリカ砕いてないから! 笑うのやめて!」

ほむら「さて、今回のゲストは」

織莉子「最近見た中で、さやかさん並みにソウルジェム濁るの早そうな」

ほむら「三日月夜空さんです!」

夜空「……」

夜空「何なのだ、ここは」

織莉子「三日月wwwwwwwwww夜空wwwwwwwwww復活wwwwwwwwwwww」

ほむら「風呂場でwwwwwwwwwwwwww[田島「チ○コ破裂するっ!」]wwwwwwwwwwwwww」

夜空「何だ貴様ら! アレでも作者が超展開を考えた結果なんだぞ!」

ほむら「いや、だって、お風呂場で、好きな人でオナっちゃだめでしょwwwwwwwwww」

織莉子「品性の欠片もありませんね」

夜空「ニャル子さん! ニャル子さん! があるだろ!」

ほむら「あれは、ほら、体の入れ替わりですし」

織莉子「男の子になったら当然ですね」

夜空「ちくしょう! ちくしょう!」

「「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」」

ほむら「というわけで、続き物のくせに10巻がまるで出る気配がねえ」

織莉子「ついでにアートワークスモデル気配のない」

「「僕は友達が少ないのメインヒロイン(笑)の三日月夜空さんです!」」

夜空「ここぞとばかりにタッグ組みやがって!」

ほむら「実写映画化!」

織莉子「原作絶好調!」

「「アニメでは本編よりも先に行く!!」」

夜空「お、お前らだって、別に大した人気キャラじゃないだろう、特にバケツ!」

織莉子「失礼ですね、きらら☆マギカでは唯一まともな作品として名高い私達の外伝を小馬鹿にするなんて」

ほむら「ほむらリベンジとか最悪の結末だったからwwwwwwwwwwww」

織莉子「あの結末はないわよねえ……」

夜空「仕方ないだろ! 本編にリンクさせたかったんだよ!」

ほむら「それで? コネクトとかいって、蛇足出して新作出さねえ作者の心境は?」

織莉子「まどか人気にあやかりましたwwwwwwwwww」

夜空「うるさい!」

織莉子「自身でフューチャーされたのはマリア殴ったとこwwwwwwwwwwww」

ほむら「9巻では7巻からの新キャラと関係性リンクさせて、新作でねえwwwwwwwwww」

夜空「帰るぞ」

織莉子「あら、いいんですか?」

夜空「何がだ」

織莉子「次回のゲストは同じMF文庫からのキャラが来るんですよ?」

ほむら「9巻では7巻からの新キャラと関係性リンクさせて、新作でねえwwwwwwwwww」

夜空「帰るぞ」

織莉子「あら、いいんですか?」

夜空「何がだ」

織莉子「次回のゲストは同じMF文庫からのキャラが来るんですよ?」

夜空「なんだ、アニメ化が決定した4作品か?」

ほむら「ええ、実写化がこけた保険」

夜空「始まる前から駄作認定するなよ! まだ始まってすらいないんだぞ!」

織莉子「原作者に、私ノータッチですっていう実写映画に何を期待しろと」

夜空「ま、まあ、ゴーリキーは出てないんだからいいじゃないか」

ほむら「そりゃあ、ゴーリキーなんて出したらコケて当たり前じゃないの」

織莉子「せめてゴーリキーのせいって言い訳できる材料すらないんですよ……?」

夜空「人を哀れんだ目で見るんじゃない!」

ほむら「三日月夜空、北乃きいとか、ちょっとまじめにキャスティングしました感出てるじゃない」

織莉子「そこで力尽きた感じですけどね」

ほむら「マリアと小鳩の後ろ姿の実写AV感」

「「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww」」

夜空「で、私はゲストなんだろ、なにか聞きたいこととかないのか?」

ほむら「え、そうねえ……」

織莉子「星奈さんに勝てるんですか?」

夜空「一番聞いたらダメなところだろ! せめて私個人の質問にしろ!」

織莉子「いや、だって……」

ほむら「あなた、自分の立ち位置わかってるの?」

「「星奈アゲの材料」」

夜空「メインヒロインだよ!」

ほむら「そんな時期もありましたねえ……」

ほむら「まあ、メインヒロインwwwwwwwwは、ともかく、10巻はいつ出るんですか?」

夜空「さ、三期のアニメ化の発表の折……」

織莉子「あり得そうで笑えないのが惜しいですね」

夜空「だって、実写映画と同時じゃ売れないだろう……?」

ほむら「もう、TMAとリンクすればいいじゃないの」

夜空「もう出てるじゃないか……」

織莉子「まあ、そうなんですけど」

ほむら「そうね」

織莉子「星奈さんのコスプレAV5種類くらいありますけどね」

ほむら「それで、実写AVでも不人気のメインヒロインとしての心境を一言」

夜空「アレは読者が私を理解していないだけだ! 作風を理解していないだけだ! 読者のレベルが低いんだよ!」

織莉子「はい、最後に最低の発言で示させて頂きました」

ほむら「はい、次回のゲストは、まよチキ!から 近衛スバルさんです」

夜空「違う! 違うんだ! イラストが! あ、終わるな! イラストが上がらないだけなんだぁ~!」

ほむら「あけみと」

スバル「スバルの!」

ほむら「カウントダウ……ちょっと待って」

スバル「は?」

スバル「ああ、織莉子さんのことか」

ほむら「そうよ、進行上困るでしょう」

スバル「手紙を預かっている」

ほむら「手紙?」

織莉子「ほむらさんへ、今回のゲストはキリカに似ていてやり辛いので欠席します」

ほむら「あのアマ……!」

ほむら「まあ、いいわ、タイトルコール」

スバル「ああ、任せておけ」

ほむら「暁美ほむらのカウントダウンTV!」

スバル「迷える執事とチキンな俺と!」

「「あってない……」」

ほむら「あなた自分の作品のタイトルコールしてどうするのよ」

スバル「いや、MF文庫編集部がボクたちの二期をすっかり忘れているようだから……」

ほむら「あなたDVDで沈没したの知らないの!?」

スバル「そうだったのか……てっきり、シュレ先輩が現れるものかと……」

ほむら「ああ、あの、原作で一番小柄なのに、原作で一番大人だったキャラね」

スバル「ところで、先程から君の後ろに立っている少女は何だ?」

ほむら「何を言っているの、気配なんて」

すずね「」

ほむら「」

ほむら「なによあなた、私は魔法少女じゃないから暗殺の対象外でしょうが!」

すずね「なんのことですか?(にこっ)」

ほむら「知ってるわよ! あなたのことも知ってるわよ! いいわねあなたの世界はソウルジェムが砕けなくても魔法少女が死んで!」

スバル「(何の話をしてるんだろう……)」

すずね「そこまで知っているのなら……!」

ほむら「やる気のようね! 時間停止! ザ・ワールド!」

スバル「喧嘩はやめないか!」

ほむら「な、魔法少女に生身でついていく!」

すずね「あなた……何者なの……?」

スバル「ボクか、ボクは執事だ」

ほむら「執事が魔法少女に勝てるわけ無いでしょうが!」

スバル「何を言っているんだ、執事に不可能はない」

すずね「なら……遠慮なく行く!」

スバル「気配を消したつもりか、服づれの音がするぞ」

すずね「!?」

スバル「それに君の足音はボクの耳に届いている、そのカッターみたいな厄介なのを引き下げて、おとなしく投降しろ」

スバル「やれやれ、君たちは戦闘者としてはまだまだだな」

ほむら「あの、マジすんません」

すずね「ごめんなさい」

スバル「魔法を使えるというのなら、もっと体を鍛えるべきだ、でないとワザに甘えるだけだぞ」

スバル「それで、君の能力は時間停止か」

ほむら「はい! そうです!」

スバル「ふむ、厄介だが、武器まで止まってしまってはな、ボクには当たらない」

ほむら「え?」

スバル「音速までなら見える」

ほむら「いやいやいや、音速って、音が見えるってことでしょう?」

スバル「ああ、正しくは音速で発射したものなら見えるということだ、見えれば避けられる」

ほむら「……ほんとに?」

スバル「なら、時間を停止して拳銃を向けてみろ、ボクにはすべて当たらない」

ほむら「どうすんのよ……」

すずね「どうするって、気配をけしても通用しないんだったら」

ほむら「あなた原作で拳銃の魔法少女、私へのあてつけのように殺したじゃない、何とかしなさいよ」

すずね「無理よ、気配をけしても気配を読むとか化け物じみられちゃ」

スバル「どうした。そっちからこないならこっちから行くぞ」

ほむら「くっ、こんなことなら千歳ゆまを用意すべきだった!」

スバル「じ……」

ほむら「ふう……仕方ない、悪いけど、とっておきを使わせてもらうわよ! ……巴マミ風に」

すずね「ふうん、こうして体をつかめば止まらないのか」

ほむら「……離して」

すずね「その銃は?」

ほむら「コルト・パイソン」

すずね「普通の銃と何が違うの?」

ほむら「割と普通に登場する銃だわ」

ほむら「普通は生身の人間では避けられないはず」

すずね「ふむ」

ほむら「本編だと私が使ってない銃だけど、同じ原作者が過去作で使ってたことでも有名なの」

すずね「暗殺者の話?」

ほむら「……暗殺者ね、そういえば。アインが使ってる」

すずね「ふむ」

すずね「私も使おうかしら」

ほむら「ダメよ、あなたが使ったら私とキャラがかぶるじゃない、まどかみたいなのいるし、マミみたいな銃使いはさっさと死ぬし」

すずね「そういえば、あなたの世界でいうところの美樹さやかみたいなのもいるわね」

ほむら「特殊能力、チャームとゴッドフィンガーってあれ、ザコにもほどがあるわよね、私の敵もあんな程度なのが良かった」

ほむら「なんなのよ、大ベテラン二人に、基本すぐに魔女になる美樹さやか!」

ほむら「オールレンジ攻撃に未来予知、相手を鈍足化、私へのあてつけなの!」

すずね「時間停止っていうチートに言われても」

ほむら「欠点がありすぎるのよ!」

ほむら「時間停止って言ったらラスボスじゃない! 時間停止なのに、武器がホーミングするとかさぁ!」

すずね「まあ、気にしない」

ほむら「ま、まあいいわ、とりあえず、近衛スバルの足を狙うわ」

すずね「巨神を倒すときにも使うものね」

ほむら「可哀想だけれど、痛い思いをしてもらうわ!」

すずね「あ、拳銃の弾が止まった」

ほむら「途中で止まるのよ、時間停止を解除したら飛んで行くわ」

すずね「へえ、ジャイロボールみたいね」

ほむら「ジャイロボールなのよ」

すずね「でも、ジャイロボールって都市伝説よね?」

ほむら「人間の腕でボールが浮き上がるほどの弾丸回転なんてかけたら肩が壊れるだけよ」

すずね「ちなみに、この作品を書いてる作者も野球部でジャイロボールの投げ方教えてもらってたわよね?」

ほむら「弱小野球部ほど流行るのよ」

ほむら「ちなみに、サイドスローの投手は普通に投げてるっていうね」

すずね「そうなの?」

ほむら「基本的に、浮き上がるようにするには下から上への球の回転が……って、何の話よ!」

すずね「つまり、この拳銃の弾のように真横にぐるぐる回転しながら浮き上がるというのは理論上無理と」

ほむら「ダルビッシュが無理って言ってんだから無理なんでしょ」

ほむら「さて、時間停止解除っと」

スバル「ほっ!」

ほむら「な!?」

スバル「理論上できるなら、人間の体はどうにかなるものだ」

ほむら「な、なんで、なんで避けられるの!?」

スバル「言ったろう、ボクが執事だからだ」

ほむら「う、うそぉ……」

すずね「……」

スバル「ちなみに、シュレ先輩は光速でも避けられる、ボクもまだまだ修行不足だな」

ほむら「光速って、え、光線を避けるってこと?」

スバル「ああ」

スバル「やれやれ、魔法少女と言っても、戦闘では素人では仕方がない」

ほむら「し、素人ちゃうわ!」

スバル「武器の性能に頼っているうちは素人だ」

ほむら「……」

スバル「ちなみに、相手の動きを鈍くする魔法なら、相手の鈍くした動きの以上に早く動けばいい」

ほむら「わけがわからないよ」

スバル「よく覚えておくことだ、すべての攻撃が自分を狙って放たれているならば、少し動けば避けられるということだ」

ほむら「狙ってなかったら?」

スバル「狙わないと当たらないだろう、何を言ってるんだ」

ほむら「いや、銃ってすんげー高速じゃないですか、狙わなくてもめちゃくちゃに打てば当たるじゃないですか」

すずね「あなた口調が……」

スバル「よくわからないが、狙わなければ当たらない、これは真理だ」

ほむら「じゃ、じゃあ、すごく早い銃で体の何処かに当たればいいと思って打てば当たりますか?」

スバル「可能性は低いが、それは相手に油断があるということだ。銃の向いている先と、弾道と気圧を見切ればどうということもない」

ほむら「……光線は?」

スバル「ボクには避けられないが、そのあたりは感覚だな、感覚を鋭敏にすればこの世に避けられないものなど存在しない」

ほむら「か、核とか」

スバル「ふむ……まあ、核で狙われたことがないから分からないが」

ほむら「分からないが?」

スバル「あんなもの打たれたら、魔法少女とか執事とかもう、関係なくなるな」

ほむら「ですよねー」

ほむら「という訳で今回のゲストは、近衛スバルさんでした、あ、お疲れ様です」

スバル「ふむ、次回はボクと同業者、メイドの九条みゆきさんだな」

ほむら「メイド?」

スバル「ああ、メイドだ」

ほむら「……」

すずね「いや、拳銃を避けられるメイドとかそうそういないでしょうよ、気を落とさないで」

ほむら「ほむらと!」

みゆき「みゆきの」

ほむら「……またこのパターンか!」

ほむら「はい、というわけでやり辛いということで逃げた美国織莉子の代わりに」

みゆき「今回はゲストである私が僭越ながら進行を努めさせていただきます」

ほむら「今回は、一迅社文庫から発売されてます、通称【庶民サンプル】から」

みゆき「2度のドラマCD化、アニメ化も近いという噂、こんにちは九条みゆきです」

ほむら「……ということはあなたは声があるの?」

みゆき「ありますよ」

みゆき「悠木碧さんという方が、私の声の吹き替えをしているそうです」

ほむら「!?」

みゆき「なにか?」

ほむら「い、いえ、あの、クラスのみんなには、ないしょだよ? って言ってもらえます?」

みゆき「何ですか、もうすでにイラストレーターか原作者が声優さんにリクエストしていそうな話題は」

ほむら「お願いなんです! まどか分が不足しているんです!」

みゆき「シュークリームか!」

ほむら「ああ、私まどかに罵られてる、罵られてるぅ……」

みゆき「素で気持ち悪いですね」

ほむら「もっと、もっと罵ってくださいぃ……」

みゆき「はぁ、うんざりですね、あ、椅子になってくれます?」

ほむら「はい、椅子です! ホムライスです!」

みゆき「そうですか」

ほむら「……あれ? 座らないんですか?」

みゆき「なんで座るんですか、そんな汚いものに」

ほむら「はぅぅぅぅぅぅぅぅ!」

みゆき「おや、椅子のくせに身悶えてますね、もっと椅子というのは凛々しくあるべきではありませんか?」

ほむら「はいぃ、暁美ほむらは椅子の真似もできない、愚かなゴミクズですぅ……」

みゆき「これは、鞭で調教をする必要がありますね」

ほむら「ああ、叩いてください、アルティメットまどか様ぁ」

みゆき「九条です」

ほむら「はあはあ……」

マミ「悪いけど、それ以上暁美さんをいたぶられるのは放って……」

ほむら「――っ!」

みゆき「おや? 今誰か、黄色い方が見えた気が」

ほむら「どこぞの関取が迷い込んだんでしょう」

みゆき「どちらにせよ、口答えした罰、そしてこんな所に私を迷い込ませた罰……私には帰る場所があるんです」

ほむら「ふ、ふはははははは! そうよ! 私は悪魔なのよ!」

みゆき「どうしました、あまりの恐怖に壊れましたか」

ほむら「あくまでドMなのよ!」

みゆき「それが言いたかったんですか、つまらないですね」

ほむら「叛逆の物語を映画で見てくれたみんな! もっと小さな、DVDプレイヤーで観てみなさいな!」

みゆき「劇場化しているんですかあなたは、ヨダレ垂らして豚の顔をするだけじゃないんですね」

ほむら「どうせ劇場効果ですごいシーン魅せつけられて、シナリオは二流なのよ! 凡作よ! それなのに新編!」

みゆき「B級ハリウッド映画の批評みたいですね」

ほむら「そうよ! シナリオをよく思い出してみなさい、新キャラも不要! 最初のシーンも不要なのよ! 特に美樹さやか!」

ほむら「まどか補正で調子に乗りやがってぇェェェ! お前なんか最終回でとっととまどかに連れてかれた凡愚!」

みゆき「それを言い出すと、ファンが怒りますよ」

ほむら「美樹さやかの信者なんて使い魔しかいないっての!」

みゆき「どんなキャラクターにもファンが居るものですよ、この作者庶民サンプルでも人気投票1位のキャラと、最下位のキャラが好きと言ってますし」

ほむら「どうせ、最下位のキャラなんてロクでもないんでしょう? だって、一迅社なんだぜ? アーッハッハッハッハ!」

みゆき「主人公の幼なじみです」

ほむら「ハハ……は? え、主人公の幼馴染といえばラノベでは鉄板ヒロインでしょう?」

みゆき「ええ、そのはずでした」

みゆき「しかし、彼女は幼なじみ補正を消し去って、超人気声優、クラスでも大人気、女性アイドルと同列、ツンデレ、とあらゆる要素が集ってます」

ほむら「負ける要素がないじゃない!」

みゆき「しかし今作品は、優れていれば優れている人物ほど、影が薄いのです」

ほむら「は?」

みゆき「ええ、これはとあるクラスのご令嬢の話なのですが……」

ほむら「はあ? メインヒロインが松岡修造で地獄のミサワ? わけがわからないわ」

みゆき「はい、彼女は人気こそないものの、体を張った芸でメインヒロインの座を死守しています」

ほむら「体を張った……芸ですって!」

みゆき「おそらく、美樹さやかさんを好きな方も、恐らく彼女の体を張った芸に惹かれたのでしょう」

ほむら「……! あたしってほんとバカ、後悔なんてあるわけない……果てには魔女化……体を張った……芸!」

みゆき「私の予想ですが、そのさやかさんは芸人根性たくましいのでしょう」

ほむら「なんてこと……そ、それでは、赤座あかりのあり方が正しかったとでも?」

みゆき「ええ、彼女は空気……しかし、空気が存在しなければ人間は生きてはいけない……!」

ほむら「美樹さやかは私達にとって空気のような存在だった……ですって!?」

みゆき「物語においてさやかさんは道化めいていたかもしれません、しかし!」

ほむら「物語において必要不可欠な空気だった……!」

みゆき「そう、空気……!」

ほむら「美樹さやかは、空気……! Air!」

ほむら「ふっ、よくわかったわ、私に強烈なアンチが居る理由が」

みゆき「おや、あなたにはファンだけではなくアンチが?」

ほむら「ええ、自衛隊員が首をつるだの、国防費だの、そもそもお前がいなければという話題でアンチは盛り上がっている!」

みゆき「いえ、ヤーさんの事務所とはいえ盗みは犯罪ですし、兵器をパクるのも犯罪です、嫌悪感を抱かれるのも仕方ないかと」

みゆき「その上ドM」

ほむら「はう!」

みゆき「そして変態」

ほむら「あうぅ!」

みゆき「ガチレズ!」

ほむら「あひゃぁーん!」

みゆき「そして、コミュ障!」

ほむら「ぐぁぁぁぁあぁんあ!」

ほむら「なんてことだったの、私の性癖のせいで、自分自身の人気が落ちていただなんて」

みゆき「よく考えても見てよほむらちゃん」

ほむら「ん?」

みゆき「さすがにわたしのパンツをかぶるのは、ドン引きしちゃうな」

ほむら「」

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     }:{  》'": : : : : : : :. :. :. :. :.}:{: : : ∨⌒\.
     }:{/′ : : i: : : : : / : : : : \.、_/⌒ヾ: : \
     ハ∀. : : : : |: : : : /. : : : : : 、:.`^i: : : : :\: :.\
  __/:/: : : | : : |: : : ∧: : : :\: :\:.|:i : : : : : \:ヽヽ
  ⌒/:.ィ: : :.:|-‐∧: : | ヽ‐- ._!: :..:|:|ハ: : : : : :: : :
  /7/:i:|: : : :| :/  \|  _\: :il、: :| : : }、: :、: : :       ほむらちゃん♪
   /′|:|: : :/|汀ハ.    ^丁刈 \|: :./ }\:\: : | ノ
     .|:|: :.ハ ヒf}      弋ーハ. |: : /ノV \i\!′
     .lハ:∧: } 〟〟     〟〟 |: /〃 ̄ ̄\
        }/\   て ̄)  _....|/ ii      ト、
          〕≧=――=≦ /   ||  .{    ノ ノ
         .〈 丶 / ̄`TT´ ̄:\|  `〉  ./ \
          \_}: : : : ハ」、: : : :{   >ァ-..、  \
             \ \/}{ }{ \_/    八../⌒´  〉
              \` }{‐}{⌒ ー---‐ ´ / \ /
              ..\}{ 「}{ \       /〉 ヾ、

ほむら「うぎゃあああああああああああああああああ!!!!!」

織莉子「!? ほむらさん! ほむらさん! どうしました!」

ほむら「あ……あ……ゆ、夢……?」

織莉子「ずいぶんとうなされていたご様子でしたが、嫌な夢でも見てました?」

ほむら「え、ええ……それで、今回のゲストだけど」

織莉子「はい」

ほむら「元の世界に返しましょう」

織莉子「……え?」

みゆき「まったく、断りもなく連れてきた上、何もせずに帰れですか、全く勝手な方々ですね」

ほむら「すみません……」

みゆき「今回はちょっとした出張ということで納得してもらいましょう、あのババアに仮を作ると碌なことがありませんが仕方ありません」

ほむら「大丈夫です、ちょっと時間遡行して、この時間軸をなかったコトにするんで」

みゆき「あら、そうですか」

ほむら「はい」

みゆき「ところで、人のパンツをかぶるというのは、あまり褒められた趣味ではありませんよ、嫌われてしまうかもしれませんよ? あの子にも」

ほむら「!?」

みゆき「ティヒヒヒヒヒヒ!」

織莉子「いったい夢の中で何があったのでしょう、では、次回のゲスト」

織莉子「無限廻廊2、より、薫子様」

織莉子「……様?」

ほむら「ほむらと」

織莉子「おりこの」

「「曲芸商法推奨キャンペーン!」」

ほむら「最近寒いわね、女の子は冷えに注意しないと」

織莉子「女の子って年齢なんですか?」

ほむら「心のなかはいつでも女の子、14歳の魔法少女。巴マミの平凡な日常でも外見は変わってなかったでしょう」

織莉子「キリカの扱いゆるさねえ」

ほむら「あの、ゆまを出したから、おりマギの世界観に少しでも発展させようかっていうやっつけ感」

織莉子「絶対、外編観てないわ、観ていたらあんな人間にはならないはずだもの」

ほむら「まあ、元から公式二次創作まとめみたいなものだものね、仕方ないわ」

織莉子「むう」

ほむら「さて、今回のゲストは、なんで名前だけなの?」

織莉子「さあ? そういう世界観なのでは?」

ほむら「そんな世界観あるのね」

織莉子「しかもご丁寧に台本にまで様付け」

ほむら「どういうことなのかしら……?」

ほむら「はい、じゃあ、今回のゲストは薫子……」

てぃーてぃりーてぃーてぃー! とぅぇー!

アルティメットまどか「ほむらちゃん、迎えに来たよ」

ほむら「そもそも魔女化してねえ!?」

織莉子「はーい、テイクツーでーす」

ほむら「はい、では今回のゲストは、無限廻廊2より、薫子様」

薫子「はーい? 18歳以上の健全な少年少女達? 久しぶりねー」

織莉子「様?」

ほむら「なんで様なの?」

薫子「私の女王たるオーラがそう呼ばせるのよ」

薫子「あたしたちが出演するゲームは18歳未満お断りなの、気をつけてね?」

ほむら「さて、突然だけど、あなたのお話はループものということだけれど?」

薫子「ええ、あなた達の物語もループものなんですってね」

織莉子「そうですね、そのおかげで沢山の外編が」

薫子「なんであんたバケツかぶってんの?」

織莉子「いえ、これは、魔法少女の正装なのです」

薫子「あー、なんかつまんない願いで魔法少女になるのよね?」

ほむら「つま!?」

織莉子「全否定ですね」

薫子「だって、自分がどうなりたいとか、他人をどうこうしたいとか、どうでもいいじゃん?」

ほむら「……」

織莉子「……」

薫子「あたしから言わせてもらえば、なんでっていう。そんな勝手許されるわけねー」

ほむら「それは、他人から見てでしょう? 自分たちから見ればどうでも良くないわ」

薫子「お笑い草ぁー」

ほむら「む?」

薫子「自分って、何なの? あなた言える?」

ほむら「自分はって、暁美ほむらってことでしょう?」

薫子「名前なんて記号、はい次」

織莉子「美国織莉子として生きた一個体ということでは?」

薫子「それも記号だよ」

薫子「あんた達さぁ、ループものの登場人物やってるんだから考えたことないの?」

ほむら「なにが?」

薫子「果たして、自らの過去の記憶というものが自分自身ものなのか」

織莉子「!?」

薫子「果たして数秒前の記憶の自分は、暁美ほむらだったのか?」

ほむら「……どういうこと?」

織莉子「つまり、数秒前の私が呉キリカだったものからの転生であるという可能性があるということですね?」

薫子「そーいうこと! バケツやるじゃん!」

織莉子「バケツというのはともかく、薫子様は自分自身を疑ってます?」

薫子「さすがに記憶全部を疑うわけじゃないけどぉー」

薫子「過去の自分というものが、今の自分とは全く関係のないシロモノかなって思ってるよ、まあ、自分なんてあるかどうか分かんないけどね!」

織莉子「まあ、確かに、仮りそめの私というものならば、過去の記憶は現世に全く影響をおよぼすことはない」

ほむら「いい加減にしてよ!」

薫子「あらー? 怒っちゃった? そうだよねえ、あなたは過去が大事で未来を捨てた魔法少女様だものねえ?」

ほむら「違うわ、私は未来を求めた」

薫子「未来を否定することは未来を探すのと一緒ってこと?」

ほむら「ええ」

薫子「なら、なおさら愚かね、未来なんてものがあるの?」

薫子「過去の暁美ほむらがもしも暁美ほむらではなかったら、未来の暁美ほむらは果たして暁美ほむらになり得るのか」

ほむら「……」

薫子「あなたは、愛情から悪魔と呼ぶにふさわしい姿となり、今はこうして戯れに乗っている」

ほむら「……」

薫子「それは果たして、一番最初の地味な暁美ほむらが求めた未来だったのか」

薫子「そして今後の暁美ほむらは、今のあなたが求める暁美ほむら足りうるのかしら?」

ほむら「それでも、人は望んだ未来を望むために活動をするわ」

薫子「ばっかねー」

ほむら「!?」

薫子「人に未来なんていらないから、ループものなんて世界観があるんじゃないの」

織莉子「確かに、輪廻転生という世界観が正しいというのなら、人には未来なんてない」

薫子「バケツは要領がいいねえ、バケツだけに」

織莉子「ただくり返し個という人格を繰り返して、その果てに何があるのか?」

薫子「まあ、仏教じゃ個の果てに仏があるって考えだけどね」

織莉子「あなたはそうだと思わない」

薫子「そーいうこと! 人は仏や神になりえない、繰り返しあるのが過去の自分なら」

ほむら「未来を求める必要はない」

薫子「そうそう!」

ほむら「……」

薫子「どう? 未来を求めた果てに悪魔となった、暁美ほむらさん? いいえ、暁美ほむらだった人?」

ほむら「人のなす事に意味は無いと?」

薫子「だってあなたが証明してしまったじゃない、数多ある並行世界を」

ほむら「……」

薫子「その世界の暁美ほむらは幸せな未来をつかむ暁美ほむらかも知れなかった」

ほむら「……」

薫子「あなたが現れることでパラドックスが起こり、その幸せな未来をつかむ暁美ほむらは消えてしまった」

ほむら「……」

薫子「あなたは自分を殺し、世界を殺し、宇宙さえも壊し、悪魔になった、ねえ、それは本当に暁美ほむらなの?」

薫子「その暁美ほむらの身勝手さは、果たして許されたりうるのかしら」

ほむら「ええ」

薫子「へぇー、その根拠は?」

ほむら「今の暁美ほむらを、今の私が許容するからよ」

薫子「無理ね」

薫子「あなたは薄々気がついているのよ、今の暁美ほむらがいけないって」

織莉子「……」

ほむら「そんなことないわ、私はまどかを手に入れるためならなんでもする、それが暁美ほむらが暁美ほむらであることの証明」

薫子「ねえ、それって、悪魔なの? もう、悪魔、とかそういうレベルじゃないんじゃないの?」

ほむら「……」

薫子「言うなれば、邪神といったところかしら、いえ、もう、邪でいいのかもしれないわね」

ほむら「人間は……」

薫子「ん?」

ほむら「邪でない人間なんていないわ、だからそんな自分も許容する」

薫子「歪んでて、邪悪で、滅せられる存在だとしても?」

ほむら「ええ、それが、たとえまどかとの別れを許せなかった私が望んだ未来じゃないとしても」

織莉子「……」

織莉子「それではもう、私は必要ありませんね」

薫子「ふふん、じゃああなたは、あくまであるあなたの世界に戻りなさいな、許容、できてるんでしょう?」

ほむら「……」

薫子「邪悪なままでいなさいな、その果てに何があるのか、暁美ほむらにはわからない以上は」

ほむら「……ええ」

薫子「じゃあね、それじゃあ、私は逝くわ」

織莉子「私も、さよなら、楽しかったですよ」

ほむら「あなたは……誰になるの?」

薫子「さあ、鈴木純って名前で国民的アニメに出るかもしれないわね」

ほむら「織莉子は」

織莉子「ふふ、とりあえずCV募集です」

ほむら「それじゃあ、フランチェスカ・ルッキーニがもしかしたあなた達と運命を交わわせるかもしれないのね」

薫子「ふふん」

ほむら「さようならふたりとも、そして、ありがとう」

ほむら「……」

さやか「あんた、まだまどかを明け渡すつもりはないの?」

ほむら「まどかは貴女のものではないわ」

さやか「あんたのものってわけでもないでしょう」

ほむら「いいえ、私のものよ」

さやか「!?」

ほむら「だって。この世界を作ったのが私ならば、この世界のどの人間も私のものってことじゃない?」

さやか「そんなことが許されると思ってるの?」

ほむら「過去までの自分なら、そうは思わなかったかもしれないわね、でも、今はそうじゃない」

さやか「あんた……」

ほむら「今は永遠につづく、私が望む限り……あなたも、永遠に美樹さやかであり得たいのなら、あんまり小生意気でいると」

さやか「脅しているつもりなの? まどかはいつか思い出すわよ」

ほむら「いいえ、そんな未来は私は許さない」

さやか「未来を否定するなんて、あんたバカじゃないの?」

ほむら「あら、貴女未来なんてものを信じているの?」

さやか「……?」

ほむら「未来は来ないのよ? もしかしたら未来の貴女は、オクタヴィアちゃんなんて呼ばれてるかもしれないのに」

さやか「何が言いたいの」

ほむら「要領が悪いわね、バケツでもかぶったらどうなのかしら」

さやか「なるほど、それで頭の容量が……増えるか!」

ほむら「ふふ、そうよ、それでいいのよ」

さやか「あんたに認められるの、気持ち悪い」

ほむら「せいぜい仲良くしましょう? お互い未来には存在しないモノ同士、今を、楽しみましょう?」

暁美ほむらと美国織莉子のラスボスみたいに言って委員会。

完結。

薫子「私が出演している、夢幻廻廊2もよろしくね!」

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