戦場ヶ原「あら?上履きが無いわ」 (77)

戦場ヶ原「どうしてかしら?」

羽川「…」

戦場ヶ原「困ったものね」ファサ

戦場ヶ原「しかたないわ 今日はスリッパを借りましょう」

戦場ヶ原「あら?机に花瓶が置いてあるわ」

戦場ヶ原「誰かが置いてくれたのかしら」


クスクス



戦場ヶ原「…」

戦場ヶ原「お弁当に砂が入っているわ…」






戦場ヶ原「」グス

戦場ヶ原「あ、アララギ君」

戦場ヶ原「あら?今日はいないのかしら」

羽川「ああ アララギ君なら今日は風邪だから休みだって」

戦場ヶ原「そう…」

戦場ヶ原(なんで、私じゃなくて羽川さんに…)

羽川「そんなことより次、体育だよ」

戦場ヶ原「そうだったわね ありがとう」




戦場ヶ原「体育着がボロボロだわ…」

戦場ヶ原「…」

羽川「戦場ヶ原さん?どうしたの?早くいこ」

戦場ヶ原「…さ、先に行っててちょうだい?」

羽川「うん」





戦場ヶ原「…」ポロポロ

prrrrrr

prrrrr

戦場ヶ原「出ないわ…」

prrrr

戦場ヶ原「……」

prrrr

戦場ヶ原「うぅ でてよぉ…」

prrrr

ガチャ

戦場ヶ原「あっ」パァ

戦場ヶ原「あ、アララギ君!? 今日は風邪だって聞いたけど、だいj」

電話「おかけになられた電話は現在使われておりません」

戦場ヶ原「……」




羽川「」クス

戦場ヶ原「今日は帰りましょう…」

とぼとぼ



戦場ヶ原「あ、靴が無いわ」

戦場ヶ原「これでは帰れないじゃない…」

戦場ヶ原「きっと誰かが間違えて履いていってしまったのね」

戦場ヶ原「そうよ 誰かがきっと…」

戦場ヶ原「……」

戦場ヶ原「先生に靴を借りましょう… あるといいけれど」



とぼとぼ




羽川「ふふふ」

職員室

ドア「…」

戦場ヶ原「……」

ドア「…」

戦場ヶ原「………」




とぼとぼ




戦場ヶ原「結局、借りずに帰ってきちゃったわ…  足が汚れちゃったわね…」

ガチャ

戦場ヶ原「ただいま」

父「おかえりなさい  おや?靴はどうしたのかね?」

戦場ヶ原「なんでもないわ」

父「そうか……」

父(イジメ…か?  まさか、ひたぎに限ってそんなことは…)

戦場ヶ原「じゃあ、おやすみなさい お父さん」

父「ああ おやすみ」



戦場ヶ原(イジメじゃないわ 不運が重なっただけよ)

戦場ヶ原(きっとそうだわ)

戦場ヶ原「……」

戦場ヶ原「アララギ君… おやすみ」

パチッ





ピリリリリ

戦場ヶ原「朝ね…… 学校に行きましょう…」

戦場ヶ原「……」

戦場ヶ原(足が重いわ…)

戦場ヶ原「ああ 上履きはもともと無かったわね なんだか気が楽だわ」




戦場ヶ原(また花瓶が…)



戦場ヶ原「!?」




死ね ビッチ クサイ 消えろ
アララギはロリコン アララギは変態




戦場ヶ原(ついに机に落書きが… これじゃあもう……)


戦場ヶ原「」ポロポロ


羽川「ああ!? 誰!?こんな酷い事書いたの!!」

けしけし

羽川「ほら!みんなも見てないで手伝って!!」

けしけし

戦場ヶ原「うぅ 羽川さんありがとう…」ポロポロ

けしけし

羽川「はいっ! これで綺麗になったわ」

戦場ヶ原「本当にありがとう…」ポロポロ

羽川「当然でしょ?親友がこんなことされて黙ってるわけないじゃない」

戦場ヶ原「ありがとう ありがとう」ボロボロ

羽川「誰がやったのかは知らないけど、もうやめてね!」

戦場ヶ原(心が救われた気がするわ…)




羽川「フフ」

放課後


戦場ヶ原「今日は、最初の以外、何もなかったわ… もうやめてくれたのかしら」

羽川「戦場ヶ原さーん!帰ろ!」

戦場ヶ原「ええ 帰りましょう」






ガチャ

戦場ヶ原「ただいま お父さん」

父「おかえりなさい」

父(表情がよくなった なんだ、イジメじゃなかったんだな)






戦場ヶ原「フフ なんだか明日が楽しみだわ」

戦場ヶ原「それにしても、アララギ君は、なんで電話に出てくれないのかしら? 明日お見舞いに行ってみましょうか」

~学校~

ガヤガヤ

がやがや

戦場ヶ原「?なんの騒ぎかしら?」

ガヤガヤ

戦場ヶ原「どうやら私の教室みたいね」


ガチャ



戦場ヶ原「え…」




戦場ヶ原の親は宗教にハマって一家は崩壊
戦場ヶ原ひたぎは呪われた娘
母親が宗教にハマってもしらんぷり




戦場ヶ原「なに…これ…」

羽川「あっ 戦場ヶ原さん…」


戦場ヶ原「……」


ダッ


羽川「せ、戦場ヶ原さーん!!」



羽川「もう!!誰なの!? こんな張り紙をたくさん張ったのは!!」

羽川「戦場ヶ原さんショックで帰っちゃったじゃない!!」


ソンナコトイワレテモナ~ サイショカラ コウナッテタシ~


羽川「わたしは犯人を許さないわよ!!」







羽川「」プククク

タッタッタッタ

戦場ヶ原(アララギ君…)

戦場ヶ原「アララギ君アララギ君 助けてよぉ…」ポロポロ



アララギ家~



戦場ヶ原「助けて… お願い… 出て」


ピンポーン


戦場ヶ原「…」


ガチャ

月火「はーい」

戦場ヶ原「あ」

月火「あれ?戦場ヶ原さん」

戦場ヶ原「こんにちわ月火ちゃん アララギ君はいるかしら…」

月火「え………?」






月火「お兄ちゃんは 戦場ヶ原の家に泊まってる ってメールを送ってきたきり家に帰ってきてないよ?」







戦場ヶ原「え… それって……」

戦場ヶ原(じゃあ、アララギ君はいったいどこに…)


戦場ヶ原「!?」ハッ


戦場ヶ原「え、もしかして…  い、いや、そんなわけない…」

戦場ヶ原「信じたくない…… そんなのいや…!」

戦場ヶ原「………」

戦場ヶ原「………」

戦場ヶ原「」グッ

タッタッタッタ

月火「え?戦場ヶ原さん!?いきなりどこ行くの!?お兄ちゃんはー!?」






夕方~



羽川「……」テコテコ

羽川「あ」

戦場ヶ原「……おかえりなさい 羽川さん」

羽川「戦場ヶ原さん、大丈夫!?わたし凄い心配したんだよ!?」

戦場ヶ原「……」

羽川「それにしても、私の家の前でどうしたの? わたしに何か用かな?」

戦場ヶ原「……もうわかってるでしょ」

羽川「んん?なんのことかな?」

戦場ヶ原「ハァ…  私に嫌がらせをしてたのはあなたでしょう?」

羽川「え~ 違うよ~」

戦場ヶ原「アララギ君と付き合ってるのを知ってるのはあなただけだもの 机に書いてあったじゃない」

羽川「…… あ~ ばれちゃったか~」

戦場ヶ原「なんでこんなことを?」

羽川「言われなきゃわかんないの?」

戦場ヶ原「………わからないわ」



羽川「アララギ君を独り占めしたからに決まってるでしょ」




戦場ヶ原「……そう」

羽川「あれ?意外と怒って無いんだね」

戦場ヶ原「ええ とても辛かったけれど、それよりも私が怒ってるのは…」



戦場ヶ原「アララギ君をどこにやったの?」

羽川「……」

戦場ヶ原「早く答えて頂戴」

羽川「うん いいよ   もともと、分からせるために色々してたんだしね」

戦場ヶ原「アララギ君に何かしてたらあなたを殺すわよ」

羽川「凄い変わり身だねww さっきはあんなに泣いてたのにww」

戦場ヶ原「……早くアララギ君の所に連れてきなさい」






学習塾(燃える前ということで)


戦場ヶ原「こんなところにアララギ君を隠したのね」

羽川「まあね~」

戦場ヶ原「アララギ君!今助けるわ!!」

タッタッタッタ

羽川「……」

戦場ヶ原「アララギ君!!」

ガチャ!

戦場ヶ原「助けに……きたわ……y」




暦「」




戦場ヶ原「どうしたのかしら? 血が出てるわよ? アララギ君、あなたの彼女が来たわよ?」

戦場ヶ原「ねぇ? 返事をしたらどうかしら? アララギ君?」

戦場ヶ原「聞えてないの? あなたの耳は飾りなのかしら?」

戦場ヶ原「……」

戦場ヶ原「ねぇ どうしたの?いつもみたいにツッコミなさいよ」

戦場ヶ原「ねぇ ねぇ アララギ君… あららg」

戦場ヶ原「………」

戦場ヶ原「へ、返事してよぉ…  お願いだから」

戦場ヶ原「返事を……して……」

暦「」

戦場ヶ原「………コロス」

戦場ヶ原「羽川コロス」

戦場ヶ原「羽川コロス羽川コロス羽川殺す殺す殺す殺してやる」


戦場ヶ原「」スクッ

戦場ヶ原「」テコテコ


羽川「ん~? アララギ君寝ちゃってるんじゃないかな~? アハハハハハハ」

戦場ヶ原「」テコテコ

羽川「アッハッハッハ!仕方ないよね!!最後まで戦場ヶ原!戦場ヶ原!ってうるさいんだもん!」

戦場ヶ原「」テコテコ

羽川「普通に考えれば、吸血鬼のアララギ君が黙って殺されるわけないけどさぁ」

羽川「アララギ家に爆弾しかけたとか言ったらおとなしくなっちゃってさ!」

羽川「そんなこと出来るわけ無いのにねぇぇ! 私なら出来るとか思っちゃったのかなぁ!! 馬鹿だよねぇ! アッハッハッハ」

戦場ヶ原「あぁああああああああああああああああ」

バキッ



ドサッ







戦場ヶ原「うぐっ」




羽川「アハハハハ!私が何の用意もせずに、あなたをここに呼ぶと思う?」

羽川「お疲れさん エピソード君」

エピソード「まぁ 俺にかかれば、女をワンパンするくらい余裕だけどな」

羽川「あはは ありがとね」

エピソード「んじゃ やくそく通り」

羽川「はいはーい」

モミモミ

エピソード「ハァハァ おっぱいキモチイ!」

モミモミ

羽川「ん///だんだん揉むの上手くなってるね///」

エピソード「へへへ///」

羽川「ん/// あんっ//」

エピソード「6歳の性欲を舐めるなぁあああああああ」

羽川「じゃあ、戦場ヶ原さんを殺しちゃおっか」

てこてこ

羽川「ばいばい 戦場ヶ原さん」


戦場ヶ原(こんなやつに……   でも、アララギ君と同じところに行けるかな…)





バキィイイイイイイイイイイ



エピソード「ふにゅらぁ」ガファ



羽川「!?何!?」




暦「おい 俺の彼女に何しようとしてんだ」

みす

俺→僕

暦「戦場ヶ原 無事で良かった」

戦場ヶ原「アラ…ラギ君」ブワッ

暦「ハハハ 僕のために泣いてくれるんだな ありがとう戦場ヶ原」ナデナデ

戦場ヶ原「うぅ 生きてたのね… でも、確かに死んでたはずなのに…」



羽川「いちゃつくのやめてくれる? それよりなんで、生きてるのかな?アララギ君 ちゃんと死んだのを確認したと思うんだけど」



暦「僕の相棒の力を舐めちゃ駄目だぜ 羽川」


羽川「はぁ?」



忍「わしじゃよ」

暦「おい その言い方だと、どこかの博士みたいだぞ」

忍「よせwてれるわ」

暦「褒めてないぞ 別に」

羽川「………その成長した体 なんとなくわかったわ」

忍「わしを99%ほど元の姿にもどしたのじゃ」

暦「危険な賭けだったけどな」

戦場ヶ原「つまりはどういうことかしら?」




暦「再生したんだよ  僕を」



羽川「………なるほどね 手首から本体を再生したわけ だから、体の方は死んでるように見えたってことね」

暦「そういうことだ」

羽川「ふふふ  もう私の負けね…」

羽川「さぁ 殺しなさい」

暦「いや そんなことはしないよ」

羽川「そう……アララギ君はそういう人だったわね……」

羽川「だから、好きになっちゃったのかも…」

戦場ヶ原「そう……じゃあ」

バキッ

羽川「むぐふぁ」


戦場ヶ原「アララギ君が何もしないから、パンチ一発ですましてあげましょう」


羽川「」



暦「……もう、気絶しちゃってるぜ」

戦場ヶ原「ふふふ 帰りましょ」






夏の大三角の下


戦場ヶ原「星が綺麗ね」

暦「ああ」

戦場ヶ原「ねぇ アララギ君」

暦「なんだ?戦場ヶ原」

戦場ヶ原「目をつぶって」

暦「ああ」




暦「ん?」パチ


暦「あれ?戦場ヶ原? どこだ? ん?なんだこの紙」


「一人ぼっちの悲しみを味わいなさい」


暦「ガーン!そりゃないぜ、ガハラさーん!」




くぅつか


色々指摘してくれた人は有難うございます


最後まで書けて楽しかったです

色々レスありがとうございます



書いてる途中はレスに反応できなかったけど

実はガハラさんが一番好きです

イジメられたら可愛いかな~って思って書きました

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