別物語(18)

時系列、文法、キャラ、セリフ回し、等々全て滅茶苦茶です。初めてのSSですのでお手柔らかにお願いします。

戦場ヶ原の家で勉強をしていた時のこと。
急に、バンと戦場ヶ原が立ち上がった。
暦「急にどうした?戦場ヶ原」
ひたぎ「あら、どうだって良いじゃない」

暦「急に立ち上がったら心配するだろ」

ひたぎ「トイレ、排泄よ。おしっこ。
人間なのだから、当然行くことでしょ。
私に、こんなセリフを言わせたかったの。変態君」

暦「いや、それはすまなかった。気にせず行ってくれ」

ひたぎ「じゃあ、お言葉にあまえて」

微妙な気まずさを覚え、お互いが恋人同士であることを差し引いても、やはり立ち入りがたいものがある。
断っておくが、僕は戦場ヶ原のトイレ姿を妄想などしていない。今は勉学で手一杯だ。

勉強が一段落する前に、集中力が切れてきた僕は、無性にトイレに行きたくなった。先程の手前、妙に恥ずかしい。
告げて行くべきか、先程の戦場ヶ原の様に立ち上がって行くべきか。
少しだけ悩み、後者。戦場ヶ原と同じ行動を選ぶことにした。
そっと立ち上がる
一瞥し
ひたぎ「阿良々木君、どうかしたの?」

暦「その、なんだ。・・・トイレだ」

ひたぎ「あら、阿良々木君もトイレに行くの?私はてっきり阿良々木君は排泄をしないものだと思ってたわ」

暦「僕はトイレくらい普通にいく」


ひたぎ「違うわね。こうじゃないわ。おしっこを・・・・・・おしっこを飲まして・・・・・・いただけませんか?おしっこを飲まし・・・・・・飲ましたらどうな・・・・・・です・・・・・・おしっこを飲ましましょう、阿良々木くん」

僕は、何も言えなかった。言わなかった。同時に尿意も消えていた。
まだ、まともなプレイすらしていない中で、一足飛び・・・いや時空すら飛び越えたことを言われてしまえば、正しい反応が出来なくて当たり前だろう。
僕は、何も出来ずパクパクしていた。
ふと戦場ヶ原が遠い目をし
ひたぎ「I love you」

何がなんだか解らなくなった。
答えない僕に業を煮やし
ひたぎ「あの時みたいに【戦場ヶ原、蕩れ】って言ってくれれば良いのに。正解には一文字足して欲しいわね。【戦場ヶ原、蕩いれ】」

陳腐な表現をしてる人に「陳腐な表現だね」と事実を指摘してるだけじゃん
無意味な批評だな、たま悪いな、言葉そびを楽しむひとの気持ちが
わからんのかって思うね
ごめん、馬鹿らしすぎて「あ」切れた物言いしかできなかった

誰か、僕を思い切り殴ってくれと思いながら、歪な愛想笑いを浮かべた。
その後のことは良く覚えていない。勉強した筈の、単語や文法も記憶に残っていない。
抜け殻の様な状態から脱したのは帰り道の途中からだった。意識がはっきりとし角を曲がった時。僕の目の前には大きなリュックを背負った女の子と目があった。

まよい「こんばんは、アララギさん」

暦「僕の名前はアララギ。ん、合っている」

まよい「私が、いつもいつも噛むと思い込んでいましたね。私だって日々成長しているのです」

目の前の少女がいつもの調子で喋る。彼女の名前は八九寺まよい。
小学校五年生、僕より年下で人生の先輩だ。
そうか、こいつに相談しよう。
暦「なあ、八九寺」

まよい「なんですか、アララギさん」

僕は何を質問するか、頭を巡らせる。
暦「お前は、おしっこをするのか?」

まよい「ててて」
心底驚いた顔をする。
まよい「セクハラです」

僕は順序立てて説明する前に謎を解決する方を優先した。
暦「幽霊もトイレに行くのかって気になったんだ」

まよい「それを調べて、ネイチャーかニュートンに発表するんですか?」

暦「幽霊に関する論文を受け付けるだろうか?その前に僕は論文なんて書けやしない」

まよい「なら・・・ムーですね」
八九寺、何故、そこで目を輝かせる。
しかし、何かすぐに思い直し
まよい「雑誌なら、リボンが良いですね」
顔を赤らめる。

暦「リボンって、少女漫画雑誌だろ。心霊特集なんかするのか?」

まよい「無ければ第一号になれば良いのです。プロテクターになるんです」

暦「色々、守ってもらわなくちゃな」



暦「ところでだ、八九寺。結局、お前はトイレに行くのか?」

まよい「正直に言いましょう。尿意などはあります。出そうと思えばでます」
関心深く頷きを入れる。

まよい「ところでアララギさん。なんでこんな質問をされたのですか?アララギさんは変態で、ロリコンですが、意味の無い質問はされません。私、アララギさんのそういうところは信頼しています」

信頼の方向性がおかしいだろと思いながら、何から話すか迷っていた。道を迷わせる怪異が人生の迷いを解決出来るだろうか?

まよい「ふふふ。分かりましたよ、アララギさん。恋人さんに向かって、お前の尿が飲みたいといったんですね?
そして、断られたアララギさんは、あろうことか、私のおしっこに狙いをつけた。
最低ですアララギさん」

実に惜しいが、このままでは酷い勘違いを招きそうだ。
暦「いや、違うんだ。戦場ヶ原が飲みたいと言ってきたんだ」

八九寺が金魚の様に口をパクパクしている。
まよい「大人とはおしっこを飲む愛情表現が普通なんですか?」

暦「僕も自信は無いが、普通では無い筈だ」

まよい「なるほど。かたやロリコン変態と救い様な無い変態さん。かたや飲尿療法にチャレンジと。破れ鍋で卵とじですね」

暦「その料理は完成しない気がするな」


まよい「ところでアララギさん。飲尿をするなら朝イチですよ。暖かいうちが飲みやすいそうです」

暦「その情報はありがたいが、僕は飲尿療法をする気も、させる気もないんだ。
どうしたら良いと思う?八九寺」

まよい「アララギさん。相談する相手が完全に違うと思いますよ。それでも私がアドバイスするなら、人生何事も経験です。
クレオパトラが言うには、人間は歩むことを止めた時、挑戦することをあきらめた時に年老いていくのだそうです」

暦「クレオパトラでは無いと思うんだが」

まよい「なんだ、ばかやろー」

暦「わざとだろ?」

まよい「失礼噛みまみた」

暦「いや、噛んでないから」

暦「でも
解決はしなかったが少し気が楽になったよ」

まよい「そうですか」

暦「じゃ、帰るよ」

別れ際
まよい「アララギさん」

暦「どうした、八九寺」


まよい「どうしても飲みたければ、私の、
飲ませてあげますね」

そして、八九寺は見えなくなった。

~~~~~~~~
翌日

駿河「良い天気だなアララギ先輩」
風の様に現れた僕の後輩は爽やかに挨拶をする。
暦「神原はいつも悩みがなさそうでいいな」

駿河「ははは、アララギ先輩。私だって悩むことは色々ある。
今だって、アララギ先輩の性奴隷として、どうするべきか。また、アララギ先輩にBLの素晴らしさをどう伝えるべきか」

暦「いつも通りだな」

駿河「かくいう、アララギ先輩は、まるで恋人である戦場ヶ原先輩に飲尿を強要して断られた様な顔をしているな」

暦「八九寺といい、お前といい鋭い勘違いは申し合わせでもしたのか?」

駿河「なんと、本当に飲尿を」

暦「戦場ヶ原に求められたんだ」

駿河「ははは、アララギ先輩。私だって悩むことは色々ある。
今だって、アララギ先輩の性奴隷として、どうするべきか。また、アララギ先輩にBLの素晴らしさをどう伝えるべきか」

暦「いつも通りだな」

駿河「かくいう、アララギ先輩は、まるで恋人である戦場ヶ原先輩に飲尿を強要して断られた様な顔をしているな」

暦「八九寺といい、お前といい鋭い勘違いは申し合わせでもしたのか?」

駿河「なんと、本当に飲尿を」

暦「戦場ヶ原に求められたんだ」

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