女子生徒A「おはようJOJO」 (74)

女子生徒B「おはようJOJO」
女子生徒C「おはようJOJO」
女子生徒D「JOJO」
女子生徒E「おはようJOJO」
女子生徒F「おはようJOJO」

承太郎「やかましいッ!」

女子生徒A「JOJO、四日も学校休んで何してたのよ?」
承太郎「うっとうしいぞッ!」
女子生徒B「ちょっとあなた!JOJOの腕に何擦り付けてんのよ!」
承太郎「やかま」
女子生徒A「何よブス」
女子生徒B「うるさいわねペチャパイ」
承太郎「うっと」
女子生徒A「ブスブスブスブス」
承太郎「ちょっ階段でおまっ暴ッ」
女子生徒B「ペチャパイペチャパイペチャパイペチャパイ」ドンッ
承太郎「なにィ!?」ガグンッ

花京院「!?」

女子生徒C「きゃあああーッJOJOォーッ!!」
女子生徒E「JOJOが石段から落ちたわ…!」
女子生徒A「あっでも動いてるわよ!」
女子生徒D「血よ…!JOJOの、血ッ…!」

承太郎「クッ…」
承太郎「思いっきり擦りむいたぜ…」

女子生徒C「JOJO大丈夫!?」
女子生徒B「JOJO!」
女子生徒F「JOJO!」
女子生徒A「明日からあたしと手を繋いでおりましょうネ」

花京院「ほう…なかなか強力な取り巻きどもだ…あの方が始末しろとおっしゃるのも無理はない」

約一ヶ月後

女子生徒E「どういうこと…?もう一ヶ月も…」
女子生徒B「JOJOォ~!どこに行っちゃったのよォ~!!」
女子生徒A「うるさいわね!私だって寂しいんだから情けない声出さないで!」
女子生徒B「何よペチャパイ!ヤリマン!糞ビッチ!!」
女子生徒D「やだぁ…JOJOったら聞いた?B子ってば下品よね…」
女子生徒F「いいえD子、それはJOJOではないわ…ペンよ」
女子生徒C「もう駄目、こんな生活耐えられないッ…!」

女子生徒A~F「行こう…JOJOを探しに…!」

約二週間後

女子生徒E「感じる…JOJOの匂い…」
女子生徒A「間違いない、JOJOはここエジプトにいるわっ!」
女子生徒B「可哀想にJOJO…ゆっくりお風呂に入る暇もないんだわ。だって匂いがだんだん濃くなって…ハァハァ…」
女子生徒D「見てよJOJO!B子ったらやらし~い!淫乱よね!」
女子生徒F「とうとうD子が何もない空間に話かけ始めたわ…早くJOJOを見つけましょう」

女子生徒C「ちょっと待って!!」

…が解…れた…負…認め…ぜ…


女子生徒C「聞こえる…JOJOの声…」
女子生徒A「JOJOは!?JOJOは無事なの?」
女子生徒E「怪我とかしてない?」
女子生徒B「今何してるの?」
女子生徒C「ゲームしてるわ」

女子生徒B「エジプトに来てもはしゃぐことなくゲームしてるなんて、JOJOったらクールだわ!」
女子生徒D「あんた前に『ゲームなんて小学生がするものよねー』って言ってたじゃない!ねえJOJO!」
女子生徒E「皆落ち着いて。JOJOはどうやらかなり近くに居るようね…こっちよ!」


その頃、DIOの館

DIO「ヤツらは任せたぞ、ヴァニラ・アイスよ」
ヴァニラ「必ずや仕留めてご覧に入れます」

DIO(しかし先程から近づいてくるこの気配は一体…)
DIO(ジョースターどもとも違う…何か執念のような激しい気配…)

DIO(まあいい。このDIOにとっては取るに足らないことよ)

女子生徒D「暑~い!喉乾いたよぉ~!JOJOォ、私、JOJOのミルクが飲みたい…///」
女子生徒A「本当にこんなとこにJOJOがいるの?」
女子生徒C「だってJOJOの匂いも声もこの中から伝わってくるもの」
女子生徒F「ねえ、なんだか広そうだし二手に別れましょうよ」
女子生徒E「じゃあ私はC子とF子に着いて行くわ」
女子生徒B「きっとJOJOも疲れてるわ。早く見つけ出して私の母乳を飲ませてあげないと…」

C子、E子、F子

女子生徒C「広いわね。迷っちゃいそう。なんだかこの館に入ってから匂いも声も感じにくくなっちちゃったし…」
女子生徒E「誰か案内してくれそうな人がいるといいんだけど…」
女子生徒F「あっ、あそこに親切そうなお兄さんがいるわ!」
女子生徒E「え~…でもあのハートのイヤリングってもしかして…サ☆宝石じゃない?」

女子生徒C「えー!☆ン宝石!?w」
女子生徒E「ダサーい!www」
女子生徒F「サン☆石が許されるのは、小学生までだよねーwww」

ヴァニラ(何だ…?殺気がないので気付くのが遅れたが、あいつらは一体…)
女子生徒C「あ、あの~、サン…ブフォッwwwす、すみません、お兄さ~ん!」タッタッタッ

ヴァニラ(ジョースター達との戦いの前に無駄な体力を消耗するのは得策ではない…相変わらず殺気は感じないし、ここは様子を見るか…)
女子生徒F「あのぉ、この館にゲームが出来る部屋ってありませんか?」
ヴァニラ(?テレンスの知り合いか…?)
女子生徒E「そこでゲームしてる人に会いたいんですが…」
ヴァニラ「…残念だが、奴に会うのは難しいだろう。大怪我をしていてな」
女子生徒C「そ、そんな…」
女子生徒F「嘘よ!そんなの嘘に決まってるわ!」
女子生徒E「そうよそうよ!出鱈目言わないでよハイレグ野郎!バブルの生き残り!!」

ヴァニラ「うるさい!喚くなメスども!!…よし、いいだろう。では今から貴様らで手分けして、ここの壁にある文章を彫ってくれ。そうすれば奴に会わせてやろう」
女子生徒E「ほ、本当!?」
女子生徒C「任せて!元美術部の私の彫刻刀が火を噴くわ!!」

ヴァニラ(ククク…こいつらを利用してゆっくりと準備させてもらうとしよう…)

ガリガリガリ…

女子生徒F「こ、の、ラ、ク、ガ、キ…っと。なんだか花子さんの出る呪いのトイレにありそうな文章ね」
女子生徒E「ちょっとF子!私の彫ってる『うしろ』にもっと近付けて彫ってよ!不自然に間が開いてるじゃない!」
女子生徒C「JOJOぉ…待っててねJOJO…はあ…早く会いたいわJOJO…」

ガリガリガリ…

数分後

『このラクガキを見て

うしろを
ふり向いた時
おまえらは
死ぬほど愛してる
JOJO JOJO JOJO
JOJO JOJO JOJO
JOJO JOJO JOJO』

女子生徒E「どうすんのよ」
女子生徒C「ご、ごめんなさい。JOJOのことを考えてたら、つい…」
女子生徒F「これじゃあJOJOに会わせてもらえないわ!」

ヴァニラ「そろそろ出来たか?」

女子生徒E「うわっ、も、もちろんよ、ホラ!!」バシーン
女子生徒C(う、上手いE子!手のひらで巧妙に余計な部分を隠して…!)

ヴァニラ「よかろう。後は奴らを待つだけだな…」
女子生徒F「それより早く彼のところへ案内して!」
ヴァニラ「まあ待て…。私はこれから一仕事ある。それが終わったらゆっくり会わせてやるさ」
女子生徒E「もー!勿体つけちゃって!」

A子、B子、D子

女子生徒A「なんだか奥に行くほど暗くなってる気がするわ」
女子生徒B「本当ね。JOJOは一体どこにいるのかしら。心配だわ…」
女子生徒A「ええ…。…あれ?D子は?」
女子生徒B「え?さっきまであんたの隣でJOJOの幻覚見てたじゃない」
女子生徒A「違うわよ!あんたの隣にいたでしょ!」
女子生徒B「知らないわ!人のせいにしないでよブス!」
女子生徒A「黙れペチャパイ!!」

D子「JOJOォ…ワレ、JOJOノ、コンセキ、サガス…JOJOォオォォ…」

テレンスの部屋(の壁をぶち抜いた先の部屋)

テレンス(…い、痛い…オラオラされてからどれくらい経っただろうか…う、動けん…)

ガチャリ

テレンス(ん?)
女子生徒D「JOJOォ…」

テレンス(ヒッ…なんだあれは!ば、化け物…ッ!!)
女子生徒D「JOJOォウオォォ…JO……え…?」
テレンス(?)

女子生徒D「ジョ、JOJO!!JOJOの匂いだわ!!ここに…ここに居たのねJOJO!バカバカバカッ!会いたかったッ!!」
テレンス(な、何だこの女!?イカれてるのか!?)
女子生徒D「ハァハァ…JOJOォ、愛してるわJOJO…」
テレンス(や、やめろぉー!!)
女子生徒D「さ、JOJO、そろそろ起きて…ハネムーンの続きをしましょうね…」グイッ
テレンス(い、痛いいぃぃッ!!)
女子生徒D「JOJO…私アレキサンドリアの夕日が見たいわJOJO…」ズリッズリッ
テレンス()

その頃のアヴドゥル・ポルナレフ・イギー

アヴドゥル「これでこの館の間取りも普通に戻ったわけだ…ん?」
ヴァニラ(ククク…)
ポルナレフ「どうした?」
アヴドゥル「いや、こんなところに何か彫って…ポエムか?」
ヴァニラ(え?)
ポルナレフ「どれどれ」
女子生徒C「ちょっやだぁ!見ないでよぉっ///」ドンッ
アヴドゥル「うおっ!」

ヴァニラ(な、何ィ!?この女どこから表れ…クソッ攻撃の照準がッ…!)ガオンッ スカッ

ポルナレフ「!?」
アヴドゥル「な、何だ!?」
イギー「!」
ヴァニラ(ち、畜生!!)

ガオンッガオンッガオンッ

アヴドゥル「危ない!とにかく逃げるぞ!」
女子生徒E「な、なんだか分からないけど私たちも逃げましょ!」
女子生徒C「で、でもJOJOが…」
女子生徒F「今は逃げるのが先よ!」

D子とテレンス

女子生徒D「JOJO、好きよJOJO…」
テレンス()
女子生徒D「私、JOJOがいれば他になんにもいらないな…」
テレンス()
女子生徒D「JOJO…ねえJOJO…」
テレンス()
女子生徒D「どうして何も言ってくれないの…?」
テレンス(…う…ここは…?)
女子生徒D「JOJO…JOJOJOJOJOJOJO…JO…?」
テレンス(ヒイィッ!またこの女ァッ!)
女子生徒D「…違う」
テレンス「え?」
女子生徒D「JOJOじゃない」
テレンス「あn」

女子生徒D「テメーはJOJOじゃねえぇぇえええ!!JOJOをどこへやった!?このドグサレ野郎ォーッ!!!」ポイッ
テレンス「ぐああーっ!!」

女子生徒D「どこだ…どこだJOJOォ…!」

ガオンッガオンッガオンッ

ポルナレフ「まずいぞ!どんどん追い込まれてる!」
アヴドゥル「円を描くようにして俺たちを追い詰めるつもりらしいな」
女子生徒C「イヤー!JOJOに会えないまま死ぬなんて嫌よ!」

ガオンッガシャーンガオンッグシャーンガオンッドシャーン

女子生徒E「な、何?なんだか大きな音が…」
ポルナレフ「サン宝☆の野郎の攻撃とは明らかに違う音だぜ!」
アヴドゥル「まさか別のスタンド使」

ドガアアァァアアン!!!

女子生徒D「JOJOは!どこだぁ!!」ピカァーッ

女子生徒E「キャッ眩しい…!」
女子生徒F「え、D子?」

ヴァニラ「ぐわあぁあぁぁああアアァア!!?」

ポルナレフ「何だ?何が起こったんだ!?」
アヴドゥル「分からんがとにかく助かったらしい。行くぞ!」
イギー「アウッ」

廊下

女子生徒E「ねえアヴドゥルさんにポルナレフさん、あなた達JOJOのお友達でしょ?」
女子生徒C「JOJOがどこにいるか知らない?」
ポルナレフ「今は分からねえ…が、じき会えるさ」
女子生徒F「JOJO、無事だといいけど…」
女子生徒D「JOJO…私あなたのために強くなったわ…」
女子生徒E「D子はまた静かなる妄想期に入ったみたいね。さっきみたいになる前にJOJOと合流しなくちゃ」

ドドドドドドドド

ポルナレフ「!DIO…お出ましかい」
DIO「フン…ポルナレフか。久しぶりだな」

A子、B子

女子生徒A「はぁ…あれからさっぱりD子は見つからないし、JOJOにも会えないし…なんだか暗い気分だわ…」
女子生徒B「グチグチ言わないでよ、辛気臭いわね」
女子生徒A「ブースブスブス」
女子生徒B「ペチャパイ」
女子生徒A・B「はぁ…」

「ちょっとぉーポルナレフさん、さっきから何やってんのー?」
「階段登ったり下りたりして変なの」
「一段上がって一段下りるとwww上れないwww」
「当たり前体操www」

女子生徒A「…あ、あれって…!?」

C子とポルナレフたち

女子生徒C「ねえ、早くあの黄色いお兄さんのとこ行きなよぉ」
女子生徒E「そうよそうよ、それとも黄色いお兄さんの仲間になりたいの?」
ポルナレフ「ち、違うんだ!あ、ありのまま(以下略)」

女子生徒A「C子ー!それにE子とF子も!」
女子生徒B「あっ、D子までこんなところに!」
女子生徒E「A子!B子!」

>>35の当たり前体操はC子たちがふざけてやってるだけです
女子高生が空気読まずにはしゃいでる図を想像しといて下さい
分かりにくくてごめん


DIO「ポルナレフ、人間は」
女子生徒A「ねえJOJOはどこ?」
女子生徒F「私だって知りたいわよ、まだJOJOを見つけてなかったの?」
DIO「何のために生きるのか」
女子生徒E「JOJOは?」
女子生徒B「JOJOはどこなの?」
DIO「考えたことが…」
女子生徒A「JOJO?」
女子生徒C「JOJO!」
女子生徒D「JOJO~」
DIO「やかましいっ!!」

ボゴオォォン!!
ピカアッ

一同「!?」
女子生徒D「あ、あ、あれ、は…」

女子生徒一同「JOJOーッ!!!!」

女子生徒C「あ、会いたかったわJOJO!」
女子生徒F「私たちJOJOに会いに頑張ってここまで来たのよ」
女子生徒E「一体一ヶ月もどうしてたの?」
女子生徒B「JOJO、喉乾いてない?」
女子生徒A「JOJO、この階段なんだか危ないみたい。手を繋いで登りましょうね」
女子生徒D「JOJO!JOJO!」
承太郎「うっとうしいぜ」

数分後

承太郎「と、いうわけだ。危険なのが分かったらお前らはとっとと帰るんだな」
女子生徒A「…JOJOがそう言うなら…」
女子生徒C「でも、JOJOも気を付けてね」
女子生徒F「JOJO、またきっと学校でね」
承太郎「やれやれだぜ」

エジプトの街

女子生徒A「JOJO大丈夫かなぁ」
女子生徒E「私は信じてるわ、JOJOのこと…」
女子生徒B「は~なんだか疲れちゃった…私タクシー拾うね」
女子生徒C「あれ?D子は?」
女子生徒F「トイレじゃないの~?一人でも帰るでしょ、子どもじゃないんだから」

女子生徒B「えーとタクシータクシー…あ、もうこれでいいわ。はぁ~どっこらしょっと」

車内

上院議員「これこれ…お若い方というものは血気が盛んすぎてフッフッフ」
女子生徒B「JOJO~…zzz…」
上院議員「……」
DIO「……」バタムッ
上院議員「これこれ…お若」
DIO「ブツブツ言ってないで運転してもらおう」ベキンッ
上院議員「おげえあぁぁ~ッ」

女子生徒B(まずいわね)
DIO「……」
女子生徒B(寝てるうちに何故か隣に黄色いお兄さんがいるわ)
DIO「.……」
上院議員「渋滞です~」
女子生徒B(しかも物凄いスピードで空港から離れていってるじゃない)
DIO「歩道が広いではないか」
女子生徒B「フフッwww」
DIO「起きたか」
女子生徒B(しまった!想定外のやりとりに思わず噴いてしまったわ)
DIO「安心しろよ…貴様はこのDIOが負傷した際に餌として食ってやる」
女子生徒「あ、あなたさては…!」

女子生徒B「私に乱暴する気ね!?エロ同人みたいに!」
DIO(このDIOの生まれた時代にこんな下品な女はいなかった…)
女子生徒B「エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!!不潔よォー!」
DIO(キス一つで傷付けることも容易かった…このDIOの生まれた時代は…)

空港

女子生徒A「ようやく空港ね」
女子生徒C「まだB子もD子も来ていないわね…」
女子生徒F「ちょっと待って。D子はともかくタクシーに乗ったB子が来てないなんておかしいわ」
女子生徒E「まさか…」

四人「抜け駆け…!?」

女子生徒A「そんなの許さない!私戻るわ!」
女子生徒C「私も!!」
女子生徒E・F「私も!」

車内

女子生徒B(困ったわ)
DIO「……」
女子生徒B(エロ同人みたいに乱暴はされなかったけど、いきなり窓が割れたりしてとても危険だわ)
DIO「……」

女子生徒B(しかも今更ながら黄色いお兄さんが難しい顔しておデコにハートを付けていることがすごく面白いことのような気がしてきたわ)プルプル…
DIO「恐怖の余り震えが来たか…安心しろ…安心しろよ…」
女子生徒B(ウグゥッ…急にこっち見ないでよ…!)プルプル…
DIO「……」
女子生徒B(落ち着いて…視線を下にズラして…)

女子生徒B(!!駄目っ…膝にもハート付いてるっ…!!)

女子生徒B「ブフォッwwwヒッwひっひっひwwww」

キキイィィーッ!!

女子生徒B「ヒヒッwwきゃあっ!wwwな、何?急ブレーキ?あれっ車内に誰もいない…あら?」

女子生徒D「JOJOォ…JOォオJOゥォオオォオ…」
女子生徒B「あ、あれはD子…!そして彼女は今、ヤンデレ暴走期のテンションに戻っているッ!!」

建物の屋上

DIO「前方に花京院とジョセフしかいない…なるほど二手に別れて挟み…」

ズリッズリッズリッ

DIO「…何だ?この地を這うような音は…下から…近づいてくる…」

ガッ
女子生徒D「JOJOォオ~ォオオ~…」

DIO「な、何ィ!?この女、地上からこの屋上まで這い上がってきたというのか!?」

女子生徒D「JOJO、JOJO…う、ああ、そこにいたのねJOJO…」
DIO「?」
女子生徒D「離さないッ!!もう二度と…!!」ガシッ
DIO「ウヌウッ!」

DIO(こ、この力!こいつさてはスタンド使い…いや、こいつそのものがスタンドか…!?)

意外ッ!それは恋の力!

DIO(このDIOの力を持ってすれば今すぐこいつを餌にしてやることも可能…しかし相手の能力がよく分からぬ今、不用意に手を出すべきではない!)
DIO(ここは一旦引いて…)

女子生徒D「行かないでJOJO!!」ギリギリギリィッ
DIO「グヌウゥッ!!」

女子生徒D「まだ魔女の魔法が解けるには早いわ!あの大時計が12時を指すまで…せめてそれまでそばにいて!!」
DIO「な、何をわけの分からぬことをッ」
女子生徒D「ああっ!JOJOと離れたくない!もう、もういっそ…」
DIO「このッ…もう我慢ならん!!ザ・ワール」

女子生徒D「このまま時が止まってしまえばいいのに!!」
DIO「!!?」

DIO(な、な、何だとおぉ!?まさか、まさかこの女、『世界』の秘密を既に暴いて…!)
DIO(え、得体が知れん!目の焦点も合っていない…!やはり一旦引く!!)

DIO「ざ、ざ、ザ・ワールドォ!!」

DIO(クッ…指が食い込んで…ッよし、剥がれた!とりあえずこの場から離れて…)ダッ
DIO「そして時は動き出す!」

その頃の花京院

花京院「今の女生徒の言葉…時間が止まれば…時間…そ、そうか!分かったぞ!DIOのスタンドの秘密が!」
花京院「どうにかしてこれを皆に伝えなければっ…!」

花京院「そ、そうだ、ハイエロファントグリーンの結界で空に文字を…!」

シュルシュルシュル

花京院「くっ…なんて神経を使う作業なんだ…」
花京院「…よし、これで、最後ッ…!」

花京院「メッ…セージ…です…これが精…一杯…です…受け取って…下さい」


『世界は時を止めるスタンド』バアァァ~ン!!

ジョセフ「ま…まさかっそんなことが!DIOの『世界』の能力というのはッ!時を止める能力だったのかッ!」
承太郎「じじい…俺もあのメッセージを見たぜ」

DIO「グヌゥ…試験終了チャイム直前まで問題を解いている必死こいた受験生のような真似を…!」

A子たち

女子生徒C「いないわね、B子もJOJOも…」
女子生徒E「でもこっちの方からJOJOの匂いがするのよ」
女子生徒F「ねえ、だったらこの道から行った方が早くない?」
女子生徒A「あら、そうね。だけどこの大きな車が邪魔で通れないわ」

女子生徒C「すみませ~ん!このロードローラー退けてもらうこと
出来ますか~?」

その頃のDIO

DIO(ハァハァ…どうにかジョセフは倒したが、未だ花京院やアヴドゥル、イギーはどこかに潜んでいる…)

DIO「だがしかしっ!承太郎とポルナレフは倒してやったぞ!」
DIO「しかしさっきからポルナレフに止めを刺そうとすると承太郎の方から、承太郎に止めを刺そうとするとポルナレフの方から音が聞こえるのだ…」

DIO「よし、地面に耳をつけて心臓の音を…」

女子生徒B「キャアアァァ!!JOJO!JOJOオォオオ!!イヤーッ死んじゃ嫌っ!!お願い目を覚ましてー!!」

DIO「くっ、き、聞こえん!あの女ッ、殺して…」
女子生徒D「ねえ…」スッ

DIO「き、貴様はァ!」
女子生徒D「探したわよ…」
DIO「も、もうJOJOとは会えたのか?まだだよなぁ?」

DIO「愛しのJOJOはDIOではないっ!あそこの承太郎だッ!!」

女子生徒D「何を言っているのJOJO…JOJOのJOJOをアソコになんて…いけない人…」
DIO「グッ、本物のJOJOを前にまだ幻覚を見続けるとは、哀れな女よ!貴様の愛を見損なったぞ!」

DIO(ハッ、しかしこれは好機!この女を利用して…)

DIO「ンッン~、愛するお前に頼みたいことがあるぞォ」
女子生徒D「ええ、なんでも言って!」
DIO「あそこに倒れている学ランの男はな、私の宿敵なのだ。どうか死んでいるか確かめてきてはくれぬか?」
女子生徒D「ええ!任せて!」

DIO「ゆっくりとな…ゆっくりと近付け…」
女子生徒D「ええ…分かってる…」

承太郎(ウッ…もうスタープラチナで心臓を止めるのも限界…)
承太郎(くはあっ!)ドクンッドクンッドクンッ


承太郎(駄目だッ…心臓の音が、聞こえちまうっ…!)
女子生徒D「……」スッ

DIO「……」
女子生徒B「……」
承太郎「……」

女子生徒D「間違いないわね」


女子生徒D「死んでるわ」


承太郎「!?」
女子生徒B「イヤーッ!JOJOーッ!!」
DIO「フ、フフ…フハハハハ!!やった、やったぞ!このDIOの勝利だ!!」

A子たち

女子生徒E「やっぱり!この辺りにJOJOはいるわよ!」
女子生徒A「あ!あれを見て!」
女子生徒C「ジョ、ジョセフさん!」
女子生徒F「た、大変…酷い怪我だわ」
女子生徒A「こんな道端に倒れてちゃ危険だわ。あっちの建物の中に移動しましょう」

その頃のDIO

DIO「フハハハハ!奴は死んでいる!生きていると思ったのは気のせいだった!」
DIO「念のため首をはねて確実なる安心という形にしておくか」

DIO「なあ承太郎」グオオォォオ

承太郎「…おらあっ!」ボッ!
DIO「なにィィィ!うぐっ」バグオォォォン!!

DIO「な、なんだと…まさか…騙されただと…?」
DIO「このDIOが!!あんな!!あんな女ごときにぃぃ!!!」

D子「当然よ。JOJOに再会したあの瞬間から私は正気…」
D子「あんたみたいな奴にベタベタしなきゃならなくて災難だったわ。後で泥水で全身をすすがなくちゃね…」

DIO「こ、こ…ろし…て、やる…!」ガグゥウゥン
DIO「!?…あ、脚に力が…」バシャーン

承太郎「臭いで分かるようにガソリンをぶっかけた。このまま貴様を焼いちまったあと朝日を待ってこの世の塵とするのが賢明だな」
DIO「グッ…ザ・ワールド!」

DIO(あの場所へ…あの場所へ行き
さえすれば…!)

承太郎「オラオラオラオラ!」

DIO「かかったな承太郎!これが我が『逃走経路』だッ!」
承太郎「…こ、この通りは…まさか…」

ズドグアァァン!!


ゴゴゴゴゴゴゴ


承太郎「まさか、DIOッ!じじいの血液で復k」
女子生徒A「JOJO!」
女子生徒C「JOJO!」
女子生徒E・F「JOJO~!」

承太郎「て、てめえらっ!DIOはどうした!?」
女子生徒C「DIO?あの黄色い人?彼ならあっちの通りで『ない!ないぞ!』って言いながら何か探してたわよ」
女子生徒A「それよりJOJO、その怪我大丈夫!?」スリッ
女子生徒B「ちょっとあんた!後からノコノコやってきて何擦り付けてんのよぉ!」
女子生徒A「うるさいわよブス!」
女子生徒B「ペチャパイ!」

承太郎「やかましいっ!うっとうしいぞ!…とにかく、じじいの元へ急ぐ!」

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2017年08月01日 (火) 20:33:37   ID: Xypz3QOL

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