俺「ストライクウィッチーズなのです」(773)
ストパンの世界に俺をいれてイチャイチャしようずwwwwwwww っていうスレ
.∨/////// イ::::::::::::::::::::_/ト--' \ / /
∨/////:::::ィ = = 三─<- 、 ', ヽ. / /
. ∨://:::イィへ .メ、 ´ ',rX--ミ、. ', ∧. , ' /
Yトミ彡イ.|二 人 \ |´{うィ! l!´\ ', ト、 / /
∧ イ´ X斥f. ヽ ` 弋:ノ ' !入! // /
/ ', .!|ノ!弋ぅリ :::::::::: ' ヽ/ク/ /
. l ', |、ヾ `´ ` ......‐、 ハ_//-} ∧
V `ヽ ::::: マ:::::::::::} /、ノノ/i-ト、 ,' / ミト 、_
,' / .ト ` ‐ ' /ィ'/ {-i.-ト.}、:i /_ト-、_ \─
∧. / __ `≧┌-</´/ {-}{-} Yヽ ,'、 ヾ.ノi ヽ \
∧ /-<==ミシ{ ヽY// , -、.{-}{-} ヾミト、_ ノ-} ',
レ ´ l ミー!レ' r‐ト彡 {-}{-} ト‐┴‐ ´ |l |
-‐  ̄ 、 | `r' _r' ソ l-} ヾ |-!、-./ ||イ ! リ !|
ヽ'.Y卞、___,.-<_ソ´ Yヽ V-L V .,' j ! | /
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まとめWiki
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避難所
雑スレ
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避難所運営スレ
十分後ぐらいから投下します
>>1乙ゥトルム
クリスマス編やら正月編やらやろうと思ったけどネタが浮かばず挫けた
取り敢えず誕生日回で妥協
~12月21日~
俺「・・・はぁ・・・」
宮藤「あれ?俺さんどうかしたんですか?」
俺「いや・・・なんでもない・・・」
宮藤「?」
シャーリー「・・・」
---
------
----------
シャーリー「なんか・・・おかしいと思わないか?」
トゥルーデ「そうだな・・・この始末書の数はおかしいな」
始末書「」ドッサリ
シャーリー「それはそれとしてだ」
トゥルーデ「話を反らすな」
シャーリー「私が言いたいのは俺の様子のことさ」
トゥルーデ「そういえば最近いつもより元気がない気がするな・・・」
シャーリー「だろ?」
ミーナ「明日は俺さんの誕生日らしいわ」
シャーリー「なにぃ!?・・・ならなんでアイツはあんなに元気がないんだ?」
ミーナ「それはわからないけど・・・取り敢えず皆で俺さんの誕生日を祝おうと思うの」
坂本「アイツから元気をもらってる面もあるしな・・・ひとつやってみるか」
ミーナ「それなら誕生日プレゼントを用意しないとね!」
シャーリー「よしっ!早速準備に取り掛かるぞバルクホルン!」グイッ
トゥルーデ「わ、私もか!?」
ミーナ「私達も用意しないとね」
坂本「アイツは何が喜ぶんだろうか・・・」
---
宮藤「え?俺さん明日誕生日なんですか!?」
ミーナ「そうなのよ・・・だから何かつくってあげられないかしら?」
リーネ「わー!御馳走用意しないと!」
坂本「そういえば俺は果物の類が好きだそうだ」
宮藤「果物果物・・・」
リーネ「坂本少佐もミーナ中佐も見てないで手伝ってくださいよ~~~!」
ミーナ「え?私も!?」
坂本「私はそういうのに疎いからちょっと遠慮させてもらう」
宮藤「ええええええええええ!?人に押し付けて逃げるなんてずるいですよー!」
ミーナ「こういうのは若い人たちに任せた方がいいと思うのだけど・・・」
坂本「手伝わないと駄目か?」
リーネ「当たり前ですよ!」
ミーナ「はぁ・・・私に出来るかしら」グッ
坂本「よしっ!宮藤!リーネ!私に料理を教えてくれ!」
宮藤「任せてください!」
シャーリー「というわけでだ。俺に何かプレゼントをやろうと思う」
サーニャ「・・・zzz」
エーリカ「プレゼントか~」
ペリーヌ「プレゼント・・・ですか?」
ルッキーニ「俺。何喜ぶかな~?」
エイラ「ンー?拳銃とかあげれば案外喜ぶんじゃないカ?」
シャーリー「流石に誕生日に拳銃は駄目だろ」
トゥルーデ「何か意見は無いか?」
サーニャ「プレゼント・・・?」ムクリ
エイラ「起きて大丈夫なのか?サーニャ?」
サーニャ「うん・・・大丈夫・・・」
サーニャ「それよりプレゼントのことなんですけど・・・」
シャーリー「ん?何か意見があるのか?」
サーニャ「―――――――――――。」ボソッ
シャーリー「ブッ!あははははははははははははは!」
ルッキーニ「どうしたのシャーリー?」
シャーリー「いや・・・お前らちょっと耳を貸せ・・・」
ペリーヌ「?」
シャーリー「あ、エイラは駄目だ」
エイラ「なっ・・・なんで私だけ駄目なんダヨ・・・」
シャーリー「――――――――――。」ボソッ
エーリカ「あははははははははははは!!!」
ルッキーニ「わー!おもしろそー!」
ペリーヌ「ちょ、そんなことして大丈夫ですの!?」
シャーリー「大丈夫大丈夫!じゃあ作戦は今夜決行だ!」
トゥルーデ「お、おい・・・こんなことミーナ達にばれたら・・・」
シャーリー「少しくらいハメを外したって中佐たちなら許してくれるさ!」
エイラ「ナァー。何相談してんダー?私にも教えてくれ」
シャーリー「だーめーだ。さぁ!解散解散!」
エイラ「ちぇっ。つまんないナー」
シャーリー「(許せエイラ・・・)」
----
俺「おいおいおいおいおい!どういうことだこれは!」
俺「今日の晩飯やけに貧しくね!?」
宮藤「ちょ、ちょっと補給が切れかかっちゃってて・・・」
リーネ「ご、ごめんなさい!」
俺「いや、別に良いけど・・・」
俺「パン一枚は流石に酷くないか?」
坂本「うだうだ言うな!それでも扶桑軍人か!」
俺「俺は日本人だボケェ!」
坂本「たいして変わらんだろ!はっはっは!」
支援
俺「もういいもん!ストライカーの中に接着剤入れてやるもん!」
坂本「はっはっは!その若さで死にたくはないだろう?」チャキ
俺「ヤ、ヤダナー・・・ジョウダンデスヨー」
坂本「じゃあ明日に備えて・・・寝ろ!」
俺「えー」
坂本「上官命令だ」
俺「変なところで上官命令なんて使わないでくださる!?」
坂本「気にするな!」
俺「話が恐ろしいほど噛み合わないネー!」
坂本「はっはっは!」
~その夜 エイラ部屋~
エイラ「・・・zzz」
ガチャ
???A「用意はいいな?」
???B「」コクリ
???C「本当にいいんですの!?」
???A「ばかっ!今更退けないだろ!」
エイラ「うるせーナー。誰ダー?誰かいるのカ?」ゴシゴシ
???D「わわわ!起きちゃったよ!?」
???E「今だー!襲っちゃえー!」ガバッ
エイラ「のわっ!」
???A「くっ!案外服脱がすのって難しいな・・・!」
エイラ「な、なんだお前ら!やめろー!」ジタバタ
???F「大人しくしろ!」ガシッ
エイラ「わー!変なとこ触んナー!」
???B「」ジュルリ
エイラ「ひっ!なんだ今の舌なめずり!」
エイラ「ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!
~次の日 談話室~
俺「・・・なんだ?この装飾」
仙猫「綺麗ですね」
俺「いや、綺麗だけど!何これ!何のイベント!?」
仙猫「さ・・・さぁ・・・」
俺「酷い!俺だけ仲間はずれかよ!」
<せーのっ!
パン!パンパン!
俺「っ!?」ビクゥッ
一同「お誕生日おめでとう!俺さん!」
~次の日 談話室~
俺「・・・なんだ?この装飾」
仙猫「綺麗ですね」
俺「いや、綺麗だけど!何これ!何のイベント!?」
仙猫「さ・・・さぁ・・・」
俺「酷い!俺だけ仲間はずれかよ!」
<せーのっ!
パン!パンパン!
俺「っ!?」ビクゥッ
一同「お誕生日おめでとう!俺さん!」
俺「えっ!?えっ!?」
宮藤「おめでとうございます!俺さーん!」パチパチ
エーリカ「おめでとう俺!」
ペリーヌ「おめでとうですわ」
ルッキーニ「おっめでとー!」
サーニャ「おめでとうございます・・・」
俺「は?ちょ、ええええええええええええ!?」
リーネ「私達たくさん御馳走つくったんですよ!」
御馳走「」ズララララ!
リーネ「さぁ、召し上がれ!」
俺「・・・」
宮藤「あの・・・もしかして嬉しくないですか?」
俺「(´;ω;`)」ブワッ
リーネ「えっ」
俺「うおおおおおおおおおおおお!!!心の友よおおおおおおおおおおおお!!!」ダキッ
宮ーネ「きゃああああああああああああああ!!!」
俺「いや~まいったまいった!誕生日のことなんてすっかり忘れてたよ~!」
宮藤「普通忘れないと思いますけど・・・」
俺「だってそれどころじゃなかったんだもの」
リーネ「え?」
俺「だってほら・・・」スッ
ミーナのズボン「」ボロォ・・・
俺「ミーナさんのパンツを如何にして攻略するかと研究しているうちにこのようにズタボロになってしまったのだ」
宮藤「あぁ・・・そういうことですか」
リーネ「心配して損した・・・」
シャーリー「はぁ・・・!はぁ・・・!間に合った!」バタン!
俺「おろ?」
シャーリー「誕生日おめでとう俺!これプレゼントだ!」スッ
俺「おぉー!ありがとうシャーリーちゃん!」ズシンッ
俺「あれ?やけに重いね」
シャーリー「そうか?」
俺「開けてもいい!?」
シャーリー「おう!いいぞ!」
俺「わーい!」ガバッ
エイラ「んーんー!」
E:さるぐつわ
E:メイド服
E:ガーターベルト
E:カチューシャ
俺「」バタン
ほほう…ほほう…
支援
シャーリー「どうだった?」ワクワク
俺「い、いや~よく見えなかったな~」
シャーリー「ははは!やっぱりメイドエイラが入ってたのは驚いたか!」
俺「・・・」スッ
エイラ「んー!んー!」
俺「・・・」スルッ
エイラ「ぷはぁ!」
俺「な、何やってんだ?お前」
エイラ「お、おいシャーリー!」
シャーリー「ほら、練習通りにやれ!」
エイラ「イ、イヤダ・・・/////」
シャーリー「今日は俺の誕生日だぞ!俺を悲しませるのか!?どうなんだ!?」
エイラ「う・・・うぅ・・・/////」チラッ
俺「?」
エイラ「きょ、今日はメイドとしてご奉仕させていただかせてもらいます!ご、御主人様・・・/////」
俺「・・・」ジー
エイラ「(し・・・視線がイタイ・・・!)」
俺「ユーティー・・・」ポンッ
エイラ「な、なんだ?」
俺「お前にそんな癖があるとは思わなかったよ・・・」
エイラ「ち、ちげええええええええええええええええええ!!!」
エイラ「今日は俺が誕生日っていうから特別にこの姿になってやったんだ!感謝しろー!」
俺「おう!ありがとな!」
ミーナ「俺さん。誕生日おめでとう」
坂本「おめでとう。俺」
俺「おぉー!ミーナさん坂本さんありがとさんねー!」
ミーナ「ところで・・・エイラさんは何やってるのかしら?」
エイラ「あ・・・これは・・・その・・・/////」
ミーナ「おーれーぐーんーそーうー?」クルッ
俺「えっ」
ミーナ「あなたがこの格好にしたの?」ゴゴゴゴゴ
俺「・・・」
誕生日パーティーが葬式に
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
(;´Д`)< すいません!すぐ片付けますんで!
-=≡ / ヽ \____________
. /| | |. |
-=≡ /. \ヽ/\\_
/ ヽ⌒)==ヽ_)= ∧_∧
-= / /⌒\.\ || || (´・ω・`) ←エイラ
/ / > ) || || ( つ旦O
/ / / /_||_ || と_)_) _.
oノ <俺、何もしらねーから!
| 三
_,,..-―'"⌒"~⌒"~ ゙゙̄"'''ョ ミ
゙~,,,....-=-‐√"゙゙T"~ ̄Y"゙=ミ |__
T | l,_,,/\ ,,/l | ゚ ゚
,.-r '"l\,,j / |/ L,,,/
,,/|,/\,/ _,|\_,i_,,,/ /
---
エイラ「えっぐ・・・えっぐ・・・」ポロポロ
俺「ごめん・・・謝るから泣かないでください・・・」
エイラ「普通落とすか!?」
俺「だからゴメンってー」
エイラ「うぅ・・・」
俺「・・・」
ガシッ
エイラ「ん?」
俺「今日は一日メイドなんだろ?なら、付き合えよ」グイッ
エイラ「わっ!何処行くんだ!?」
~滑走路~
俺「ふんふ~~ん♪」
エイラ「こんなところで何やんだ?」
俺「今日一日メイド・・・」
エイラ「な、何をなさるおつもりですか?」
俺「よくぞ聞いてくれた!」ガチャン
エイラ「ボ・・・ボーイズライフル・・・?」
俺「いや~ユーティーに未来予知の固有魔法があってよかった・・・」ゴゴゴゴゴ
エイラ「」ガクガク
俺「エンドレス鬼ごっこ!開始じゃあ!」ズドォン!
エイラ「ひゃぁっ!」ヒョイ
しえん
ちょっと回線が異常なほど不安定なので今日はここまで
ごめんなさい
20:00ぐらいに予約しておく
20時予約してたけど用事が早く済んだので今から始める
――路地裏――
俺「……で、こいつは確かにこの店に来たんだな?」
エイラ「ああ、2日ぐらい前だったかな。変わった客だったから、よく覚えてるぞ」
俺「そうか……分かった、ありがとう。じゃあな」
エイラ「待て」
俺「? なんだよ、これから一旦家に帰るんだ」
エイラ「俺、お前占いは信じるか?」
俺「……いい結果なら、な」
エイラ「なら、信じろ。今日は、なにかお菓子を買って帰った方がいい」
俺「菓子ぃ? ……買うと、どうなるってんだよ」
エイラ「サーニャの笑顔が見られるはずだ」
俺「……なら、お前が買ってやった方がいいんじゃないか? 保護者だろ、占い師さんよ」
エイラ「いいや、なぜかお前が菓子を買うとサーニャが喜ぶという結果が出た。ま、信じてみろって。いや、信じろ」
俺(……相変わらず、頭の中サーニャちゃんのことしかないんだな)
エイラ「ああ、それから、サーニャは飴とか甘いものが好きだかんな。辛いのは駄目だぞ」
俺「そいつも占いか?」
エイラ「いいや、単なるアドバイスだ」
俺「……肝に銘じておこう。……じゃあな」
エイラ「ああ、仕事頑張れよー。……何の仕事か全然知らないけど」
――学校、正門前――
宮藤「ふー、終わった終わった……」
宮藤(明日から冬休みか……うう、宿題多いなぁ……どうしよう)
宮藤(……あ、そういえば、もうすぐクリスマスだ)
宮藤(俺さん、なにかくれるかなぁ……ふふっ)
サーニャ「あ、芳佳ちゃん……」
宮藤「? あれ、サーニャちゃん。どうしたの?」
サーニャ「……芳佳ちゃん、今日、芳佳ちゃんのお家に遊びに行ってもいい?」
宮藤「え? あ、うん。もちろん大丈夫だけど……エイラさんは?」
サーニャ「エイラ、今日は仕事が遅くなりそうだからって……それで、1人で待つのは嫌だろうから、誰かの家に行かせてもらえって」
宮藤「そうなんだ……うん! じゃ、一緒に遊ぼう!」
サーニャ「ありがとう……芳佳ちゃん」
――俺と宮藤の家――
宮藤「ただいまー」ガラガラ
サーニャ「おじゃまします」
シーン…
宮藤「……? 俺さん、まだ帰ってないのかな」
サーニャ「……俺さん、元気?」
宮藤「うん、今日も朝早くからお仕事に行ってたけど……でも、何の仕事してるんだろう?」
サーニャ「? 芳佳ちゃん、知らないの?」
宮藤「聞いてもはぐらかされて、教えてくれないんだ。サーニャちゃん、何か知ってる?」
サーニャ「エイラが、よく人を探してるって言ってたわ。ときどきエイラのところに聞きに来るって」
宮藤「ふーん……あ、ごめんね、玄関で待たせちゃった。さ、上がって」
――街のバイク屋――
シャーリー「チョコ入りマシュマロ?」
俺「ああ、美味そうだろー。そこの菓子屋で買ったんだ。芳佳たちへの土産だよ」
ルッキーニ「いいなー、あたしも欲しい! ね、ねシャーリー! 買って買って!」
シャーリー「ハハ、分かった分かった。仕事が終わったらな」
ルッキーニ「絶対だよ! ぜーったい!」
俺「相変わらず元気だなぁ、お前ら」
シャーリー「お前こそ。……あ、そうだ。この前の盗難車の件だけど」
俺「ああ、気にするな。あれも仕事のうちさ」
シャーリー「ありがとうな。修理を頼まれてたバイクが盗まれた時は、どうしようかと思ったけど……お前に頼んで良かったよ」
俺「ま、持ち主から貰うもんは貰ったし、もう大丈夫さ。……それじゃあな」
シャーリー「ああ、宮藤によろしく」
ルッキーニ「じゃーねー、俺!」バイバーイ
俺「ああ、またな」(……道草食っちまったな。さて、帰るか)
――俺の家――
サーニャ「……ねぇ、芳佳ちゃん」パチン
宮藤「え?」パチン
サーニャ「もうすぐクリスマスね」パチン
宮藤「うん。今年は何が貰えるかなぁ」ワクワク
サーニャ「芳佳ちゃん、サンタさんから何か貰ったことあるの?」
宮藤「実家にいたころは、お母さんやおばあちゃんが贈り物をしてくれたんだ。
……小さい頃は、お父さんがサンタさんになってくれてたらしいけど」
サーニャ「……お父さんって、確か……」
宮藤「……うん。今も、どこにいるのか分かんないんだ。一回俺さんに聞いてみたことがあるんだけど……俺さんも、答えてくれなくって」パチッ
サーニャ「……ごめんね」
宮藤「え? あ、いや……いいよ、大丈夫。あ、そうだ、サーニャちゃんは? もしかして本物のサンタさんが!?」
サーニャ「……サンタさんがっていうか……エイラが」パチッ
宮藤「エイラさん?」
サーニャ「毎年、夜私が寝てるのを見計らってプレゼントを置いていくの。私、夜型だから本当は起きてるんだけど……」
宮藤「うん」パチッ
サーニャ「それでも、次の日の朝に『よかったなサーニャ、サンタさんはホントにいるんだぞ』って言うから……知ってるなんて言えなくて」
宮藤「そっか……やっぱり、今年もエイラさんなのかな?」
サーニャ「……たぶん。……あ、王手」パチッ
宮藤「あっ! ど、どうしよう……」
サーニャ「……ふふっ」
ガラガラガラッ
俺「うーい、ただいまっぽー」
宮藤「あ、おかえりなさーい!」
サーニャ「あ、お、お邪魔してます……俺さん」
俺「!! さ、サーニャちゃん!? ほ、ホントに来てた……占いすげえ」
サーニャ「?」
俺「ああ、いや、何でもないんだ。いらっしゃい。丁度お菓子を買って来たんだ、ごちそうするよ」
宮藤「お菓子? どんなのですか?」
俺「これこれ」スッ
宮藤「あ! マシュマロだ!」
俺「しかもチョコ入りだぜー、凄いだろ!」
サーニャ「そ、そんな……すみません……」
俺「遠慮すんなって、お客さんなんだから。……じゃ、芳佳。俺手洗ってくるから、サーニャちゃんにマシュマロ出してあげてくれ。
食べたかったら2人で食べてていいぞ」
宮藤「いいんですか?」
サーニャ「あ、あの……」
俺「ん?」
サーニャ「ま、待ってますから、俺さんも……よかったら……その、一緒に……」
俺「……そっか。分かった。すぐに手洗ってくるよ。3人で食おう」
サーニャ「……はい」
宮藤(……? サーニャちゃん、どうしたんだろう……顔が赤いけど)
サーニャ「……ねぇ、芳佳ちゃん」
宮藤「え?」
サーニャ「……エイラが言ってたんだけど、クリスマスイブって、好きな人と一緒に過ごす夜なんですって」
宮藤「へぇー、そうなんだ。私そういうの全然知らなかったなぁ……」
サーニャ「……俺さん、イブはどうするのかしら」
宮藤「? 俺さん?」
サーニャ「……っ!! あ、ち、ちが……ごめん、忘れて!」カァァァッ
宮藤「え? どうしたの? えーっと……あ、そうだ。俺さん、前に確か言ってたよ、クリスマスイブの事」
サーニャ「え? な、なんて……?」
宮藤「『イブに騒ぐのは本来の風習と違って嫌だから、24日はグータラする』って」
サーニャ「……そう」シュン
宮藤(……もしかして……)
俺「おーし、お待たせ。洗ってきたぜ。皿も持ってきたし、さ、食べようか」
宮藤「あ、おかえりなさーい」
サーニャ「ありがとうございます……」
俺「いいっていいって。正直、俺が食いたかったってのもあるし。それーっと」ポロポロポロ
宮藤「……あ、そうだ。俺さん」
俺「ん?」
宮藤「俺さん、クリスマスイブは何か予定とかあるんですか?」
サーニャ(……!!)
俺「イブ? ああ、最近は大きな仕事も無いし……グータラするよ。……って、この前も言わなかったか?」
宮藤「それじゃあ、25日は?」
俺「ダラダラするかな」
サーニャ「…………」シュン
宮藤「あ、えっと……それじゃあ、誰かから誘いがあったら?」
俺「誘いが? ……そうだな、そりゃ、その時にならなけりゃ分かんないけど……でもまあ、できるだけ要望があるなら叶えなくちゃな、とは思う」
サーニャ「……!」
俺「ま、別にクリスマスイブだろうが正月だろうが、一緒に過ごすなんて、一年中いつだって出来るさ。
わざわざ『イブだから』って特別扱いしなくても、『一緒にいて』って頼まれたら付き合うよ。……って、何の話なんだ?」
宮藤「あ、いえ……何でも」
サーニャ「…………」ホッ
俺「……あ、そうだ。マシュマロだけじゃ足りないだろ? この前買ってきた飴の残りがあったから、持ってくるよ」
サーニャ「あ、いえそんな……」
俺「お構いなく。……っていうか、むしろ俺が食いたいんだ。それじゃ、ちょっと待っててくれ」タタタッ
サーニャ「…………」
宮藤「……ね、サーニャちゃん」
サーニャ「……?」
宮藤「……クリスマスイブも、家に来ない? みんなでパーティーしようよ」
サーニャ「え……! い、いいの?」
宮藤「うん! 私も賑やかな方が好きだし。……それに」
サーニャ「……?」
トタタタタ…
俺「あったあった! 見ろ、このハッカ飴! ハロウィンに食ったのが思いのほか美味くてさ、ついたくさん……」
宮藤「もう、だからって一瓶も買わないでくださいよー」
宮藤(……私だって、俺さんと一緒にいたいし……なんて、言えないか)
サーニャ「……? 芳佳ちゃん、これって、飴?」
宮藤「うん、でもちょっとスーッっとするんだ」
俺「さ、食おう。さぁさぁ食おう!」キラキラ
宮藤「はいはい」クスッ
おわり
乙
2200まで保守するために2050に単発を投下するであります
ほ
トゥルーデの短編書いたんで1レスだけ急降下爆撃していきますー
俺バルク 簡単に設定
俺は第501統合戦闘航空団所属の整備兵。
バルクホルン大尉とは俺補正でよく出会う。
バルクホルン大尉は俺に気があるようなないような。
そんなまったり設定の短編なのでまったり読んでください
2055に本編投下
バルク「うーん、いい朝だ。朝日と共に起きるというのは気持ちがいいな」
バルク「よし、せっかく普段より早く目が覚めたんだ、朝食までに滑走路10往復でもするかな」
~滑走路にて~
俺「あれ、バルクホルン大尉ですか。おはようございます」
バルク「ああ、俺か。朝早くから掃除とは、なかなかやるじゃないか。見直したぞ」
俺「えーと、今俺が掃除しているのは、軍の制帽を紛失してしまったことに対する懲罰でして……」
バルク「……前言を撤回する。いいか俺、制帽とは、その国の軍隊所属であることの象徴だ、軍人としての誇りだ!それを軽々しく無くすとは、時代が違えば不敬罪に問われても……」
俺「あー、はいはい。バルクホルン大尉は軍人の心得とかそういうのに詳しいですねー」
バルク「おい、お前、いま私の発言を適当に流しただろう!……どうやらお前には、軍人としての心構えが足りないようだな」
バルク「よし、せっかく朝から滑走路にいるのだ、私の訓練につき合わせてやる。道具を置いてこちらに並べ!」
バルク「いいか?今からこの滑走路を全力でダッシュし、先に向こうについた方の勝ちだ。勝負形式なら少しはやる気が出るだろう?」
俺「(はぁ……面倒だな)はいはい。では、大尉の方が身体能力が高いと思われますので、スタートコールはこちらでやらせていただきます。用意、スタート!」
バルク「うおおおおおおおおおっ!」ドドドドドドドド「……はあ、はあ、どうやら、俺には勝てたようだな ――っ!?なんだあいつは、全然走っていないじゃないか!」
俺「いやあ、俺には滑走路掃除の任務がありましたので途中でレースを抜けさせていただきました。大尉、いい走りでしたね~」
バルク「こ・の・や・ろ~、今日という今日はもう許さん!逃げるな、俺!俺は腹筋300回背筋500回、腕立て伏せ1000回だぁ~っ!!」
投下終了です。
この短時間に支援してくださった方、ありがとうございました。
乙乙
1レスだけだったら前置きとかなしのゲリラ投下でも大丈夫じゃないかな
>>83
なるほど、これからは保守用のゲリラ投下にしようと思います
ありがとうございます
ほしゅうう
クリスマスに1人だとかわいそう、という風潮
シングルクリスマスが許されるのは中学生までだよねーwwwwwwww
バルクホルン大尉と二人とかご褒美じゃないですかやだー
バルク「ふう、今日もいい汗をかいたな。訓練のあとには風呂に限る。ちょっと早いが、風呂に向かうか」
俺「あ、バルクホルン大尉。申し訳ありませんが、今は掃除中なのでお風呂は使えません」
バルク「ん、俺か。風呂掃除ご苦労。で、風呂はいつから使えるのだ?」
俺「そうですねぇ、この機会に給湯設備の整備もやっておきたいので、作業が終わるのは今日の夜頃だと思います」
バルク「そうか……困ったな、訓練で流した汗をそのままにしていると、衛生的にも良くないし、体が冷えてしまう。どうしたらいいものか……」
俺「すいません、また懲罰くらって風呂掃除をさせられているので、責任は俺にあります。一応すぐにミーナ中佐には報告しましたが、大尉は朝から訓練なさっていたのでお耳に入らなかったのだと」
俺「……そういえば大尉。一応、汗を流せる場所なら他にもありますが、どうしますか?」
バルク「(一応?)そんな場所があるのか?できることなら汗を流したいので、案内してくれないか?」
~林の中、とある泉~
俺「ここなら滅多に人も来ないですし、基地内で唯一淡水が湧く場所です。基地内を探索していて見つけた、俺の秘密の場所なんです」
バルク「ほう、私がここに来た時にはここに泉はなかったが、いつかの大雨で水たまりができたのだろうか。……ところで俺、ここには『絶対』誰も来ないんだろうな?」
俺「ええ、俺はたまにここでゆっくり休んでいることがありますが、誰かと会ったということは一度もないですね」
バルク「……分かった、信用しよう。で、ではここで汗を流すとするか。おい、俺はあっちを向いていろ!そして、念のため周囲を見張っておけ、分かったな!」スルスル
俺「あ、あともうひとつだけ、大尉――!?た、大尉、なんで、もう、そ、その、あの、ぬ、脱いで……あわわ」
バルク「え?――っ!?きゃあああああああ!俺、向こうを向いていろといっただろう、この馬鹿!変態! おい待て逃げるな、貴様は私の手でその記憶ごと抹消してやるー!!」
――その後、林の中から全治1週間程度の重傷を負った俺が、俺を捜索していた整備兵により発見された。俺の記憶は不明瞭で、とりあえず俺は任務放棄という事で懲罰が加算されたのだった。
乙
きゃあとか叫んじゃうお姉ちゃんマジキュート
乙ほ
ステンバーイ
とりあえず全裸待機
それなら30分過ぎたら代わりに投下しよう
予約表
22:00~(現在待機中)
24:00~
明日
21:00~
スレ保守が大変だねエーリカちゃん
てす
>>109っす
家に帰ってきたのでもう少ししたら始めます
大分前の前回のあらすじ
ミーナ「野生()」
バルクホルン「野生()」
坂本「野生()」
俺「もうこんな基地出て行ってやる。」
確かこうだったと思う
ロマーニャの町
俺「勢いで飛び出てきたけどこれからどうしようね」
チーター「まずは腹がへったじゃん?腹ごしらえからじゃん?」
俺「確かに昼食前だったから腹が減ったな・・・」
チーター「俺は肉が食いたいじゃん?できれば1kg位はほしいじゃん」
俺「贅沢なやつだなあ・・・あっ」
チーター「どうしたじゃん?」
俺「基地を飛び出てきたから財布なんtね持ってないことに気づいたんだ」
チーター「馬鹿じゃん!何も食べれないじゃん。俺達飢え死にじゃん・・・?」
俺「すぐに飢え死にはしないだろうけど困ったな・・・」
チーター「俺に良い考えがあるじゃん!」
俺「おい、それ失敗フラグだからやめろ」
チーター「あっ・・・イボンコの悪夢を思い出しちゃったじゃん・・・」
俺「言ったのお前だからな・・・?」
チーター「でも聞くだけ聞いてほしいじゃん?まずライトスピード使うじゃん?通りすがりの人のポケットから財布を抜き取ってくじゃん?俺達飯がくえるじゃん?」
俺「犯罪じゃないか・・・犯罪はいけない」
チーター「ならどうするじゃん」
俺「無いなら稼げばいい。ちょうどいい物があるわけだし・・・チラッ」
チーター「何で俺を見てるじゃん?まさか俺を動物園に売る気じゃないだろうな!」
俺「そんなこと誰がするか。いいから俺に任せておけ。俺にいい考えがある」
チーター「失敗フラグじゃん・・・」
支援
俺「いいから聞くだけ聞け。まず少し広い場所に陣取る。そのあとお前が俺の言うとおりに動いて芸をする。きっと通りすがりの人たちがカンパをくれるはずだ」
チーター「却下じゃん。誇り高きサバンナの狩人がそんなサーカスの真似事なんて飢え死にしても嫌じゃん!」
俺「ならどうすればいいとおもう?もう俺にはお前を動物園に売るしか思いつかない・・・」
チーター「どこかで働くって選択肢はないのか?」
俺「ない」
チーター「即答するなじゃん・・・何か売るものがあればいいんだけど。あっ」
俺「なんだ?何か売るようなものがあるのか?」
チーター「あるじゃん!ストライカーユニット売ればいいんじゃん」
俺「一応軍の持ち物を勝手に売るのは問題があると思うんだけど・・・」
チーター「もう原型もとどめてないし、誰も気にしないはずじゃん」
俺「あれをカスタムするために俺がどれだけつぎ込んだと思ってるんだ?」
チーター「ずいぶんとひもじい思いをした記憶があるじゃん・・・」
俺「イボンコ司令の部屋に忍び込んでバナナを盗んで飢えを凌いだよな・・・」
チーター「もうバナナは食べてくないじゃん・・・」
俺「だ・か・ら!あれは絶対に売らない。俺の命の次に大切なものだからな」
チーター「けど背に腹はかえれないじゃん?」
俺「くっ・・・」
チーター「もしかしたら新型ストライカーユニットが配備される可能性もあるじゃん?今度はそっちをカスタムすればいいじゃん」
俺「今度はバナナも食べれないかもしれないんだぞ?」
チーター「楽勝じゃん?優しそうなミヤフジ軍曹やりネット曹長に土下座して何か食べ物を恵んでもらえばいいわけじゃん」
俺「そ の 手 が あ る の か」
チーター「これで食糧事情はOKじゃん?さあ早く売るじゃん」
俺「なら売っちゃおうかこれ」
俺「ストライカー売るよ!」
チーター「ストライカー売るじゃん!」
ざわ・・・ざわ・・・
ざわ・・・ざわ・・・
男「見たこともないストライカーだね。何をベースにしてるんだ?」
グラサンの男「これはP51-Dを元に相当いじってあるみたいだな」
俺「あんたこれがわかるのか?」
グラサン「シールドと搭載量と旋回性他全てを犠牲にして加速と最高速度だけ追い求めているわけだな?」
チーター「あたりじゃん!あんたすごいじゃん!」
俺「どうですか?買いませんこれ。まけときますよ」
グラサン「幾らだね?」
俺「本当はこれくらいするんですけど特別に今回はごにょごにょごにょ」
グラサン「ずいぶんと高いな・・・だが買おう」
俺「本当ですか。まいどあり!お客さん、ひとつ言い忘れたことがあって。これウィッチでないと使えませんからね。おっと返品は受け付けませんよ」
グラサン「わかっている。わかって買おうとしているから大丈夫だ」
俺「それじゃあこの口座に・・・。あとできれば前金で御飯が食べれる位でいいんで欲しいなー・・・なんて」
グラサン「このくらいあればいいか?」
俺「札束・・・まいどあり!いくぜチーター飯を食うぞ!」
チーター「肉が食えるのか?食べ放題なのか?」
俺「好きなだけ食わせてやるぜ!」
チーター「やったじゃん!」
俺「こうなったら急いでレストランに直行だ。こいチーター!」
チーター「OKじゃん!俺の力を存分に使うじゃん」
俺「ライトスピード!」
びゅーん・・・・・・・・・・・・
グラサン「騒がしい連中だ・・・しかしこれは素晴らしいな。この部分とこの部分を参考にすればいけそうだな」
基地
ミーナ「帰ってこないわね・・・」
坂本「腹が減れば帰ってくるだろう。そういう連中だ」
バルクホルン「少しは反省してかえって来てくれるといいがどうだろうか」
ミーナ「一体どこまでいっちゃったのかしらね・・・」
バルクホルン「財布や身の回りの物は部屋に置きっぱなしだったがストライカーユニットは持ち出したみたいだな」
坂本「ロマーニャの町あたりにでも行っているのだろう。夕方には帰ってくるんじゃないか?」
ミーナ「私たちも少し言いすぎてしまったわね。帰ってきたら俺さんに一応謝っておきましょう」
バルクホルン「そうだな・・」
坂本「だがしかし俺はこれからどうするつもりだ?銃は当たらない。近距離での攻撃は爪が折れる始末。ストライカーユニットの問題で物もほとんど持てない」
バルクホルン「やはり原隊に帰したほうがあいつの為かもしれないか」
ミーナ「どうしたものかしらね・・・」
俺「ふー食った食った」
チーター「もうお腹いっぱいで動けないじゃん」
俺「飯も食ったしそろそろ帰るか」
チーター「そうするじゃん。早く帰ってミヤフジの飯を食おうじゃん」
俺「さーてストライカーユニットは・・・」
チーター「さっき売ったじゃん?」
俺「・・・」
チーター「どうやって帰るじゃん・・・?」
俺「歩いて」
チーター「基地は遠いじゃん・・・?」
俺「初めて基地に行った時よりは距離が短い。楽勝だと思う」
チーター「俺は楽するから基地までがんばって帰ってくれよ」
俺「お前出て来いよ!俺だけに辛い思いをさせるつもりかよ」
チーター「何のことかわからないじゃん!あとはまかせたじゃーん」
基地
俺「ようやく付いた・・・」
ミーナ「お帰りなさい俺さん」
俺「ぎくっ」
バルクホルン「どうしたんだ?」
俺「ぎくっぎくっ」
坂本「後は通行止めだぞ?」
俺「どきっ」
ミーナ「俺さん一体どこへ行っていたのかしら?」
バルクホルン「ストライカーユニットはどうした」
坂本「勤務中に勝手に抜け出して・・・」
俺「ちょとロマーニャの町まで行ってて・・・そこでストライカーユニット壊れたから」
ミーナ「連絡してくれたら迎えにいったのに・・・」
バルクホルン「壊れたストライカーユニットは今どこにあるんだ?回収しにいくぞ」
俺「どきっ」
バルクホルン「どうした?まさか捨ててきたなんて言うんじゃないな?」
俺「それがですね。訳がありまして・・・」
坂本「どんな訳だ?訳によっては・・・キラリ」
チーター「こいつストライカーユニットを勝手に売りはらったじゃん!」
ミーナ「俺さん?どういうことか説明してもらえるかしら・・・ニコニコ」
バルクホルン「軍の装備を勝手に売っただと・・・?」
坂本「覚悟はできているな・・・?」
俺「お前!裏切りやがったな。お前だって共犯だろ!」
チーター「俺は事実を言っただけじゃん?売ったのはお前じゃん?」
ミーナ「・・・にこにこ」
バルクホルン「・・・ポキッポキッ」
坂本「・・・キラリ」
俺「た、助けてイボンコ・・・」
キキー!
グラサン「すみません。俺大佐という方はいらっしゃいますか?」
ミーナ「俺大佐ですか?それならそこに居る人よ」
俺「俺だよ俺。俺俺。俺が俺大佐」
グラサン「おや、あなたが俺大佐でしたか。先ほどはどうも」
俺「用事はなんでしょう。できれば時間がかかる用事だと大変たすかるのですが」
グラサン「あまり時間はかからないかもしれないですね。なにせ俺大佐へストライカーユニットを届けに来ただけですからね」
ミーナ「ストライカーユニットですって?俺さん売ったんじゃなかったの?」
グラサン「ああ。確かに私どもが研究とフィードバックの為に買い取らせていただきました。申し遅れました。わたくしノースリベリオン社の技術者をしております」
俺「あなたが神か」
ミーナ「残念だけど家畜に神はいないわよ?」
グラサン「何やら危険な香りがするのでさっさと搬入をして逃げさせてもらいますよ」
ガコンガコン
俺「oh・・・これは?」
グラサン「ジェットストライカー F86-セイバー。まだ試作の試作の試作といった所ですね。俺大佐、あなたにこれを使ってもらい意見を聞きたい」
俺「ジェットって位だからすんごいものなんだよな?」
グラサン「そりゃもうすんごいものです」
俺「いじってもいいの?」
グラサン「好きなだけいじってください。必要なものがあれば経費で落ちるようにしておきましょう」
俺「やはりあなたは神だ・・・」
ミーナ「これは軍への、俺大佐への正式な依頼ということでいいのですか?」
グラサン「はい。後ほど正式な依頼として契約書などを送らせてもらいます」
グラサン「あとは、専用の武器をいくつか・・・」
俺「何やらごっつい2門キャノン砲とかでっかいドリルとかでっかい爪とか・・・いいねいいね!」
グラサン「特殊な兵装なのでちゃんと説明書を読んでおいてください」
俺「わかった。どんどん魔改造して報告するから楽しみにしててよ」
グラサン「頼みましたよ俺大佐!ではわたしはこれで」
俺「へへ・・・おニューのストライカーユニットかぁ」
ミーナ「・・・にこにこ」
俺「ミーナ中佐、何か問題でも・・・?」
ミーナ「・・・ちっ」
バルクホルン「・・・ちっ。命拾いしたな」
坂本「真烈風斬を試してみたかったのだが」
いつになるかわからない次回へ続く
途中に支援くれた人たちありがとうございました
少し遅れたけどはじめるよっと
本編とは全く関係ない3行で隠し子さん
リーネ「もうすぐクリスマスですね」
隠し子(表)「素敵な聖夜になるといいなぁ」
隠し子(裏)「くくっ…毎日が性夜だったろ?」
リーネ「お父さん。お母さん。あの人…本当にお兄ちゃんなんですか?」
父「ああ。俺君に間違いない」
ミニー「今はどうやら本当の俺君のようよ」
リーネ「本当のお兄ちゃん…?」
父「どうやら前に会った俺君は別の人格だったようなんだ」
リーネ「二重人格って事ですか…?」
父「そのようだ。今は前の攻撃的な人格から元々穏やかな性格だった俺君に戻っているようだ」
ミニー「もしかするとまた前の俺君に戻ってしまう可能性は残っているけど今は大丈夫なようよ」
リーネ「そうだったんですか…。お父さん。もしお兄ちゃんがまた元に戻ってしまってももう大丈夫です。お父さんの事は許してくれたみたいだから…」
父「そうか…。リーネにはずいぶんと苦労を掛けたね」
ミニー「リーネ。本当にご苦労様でした」
リーネ「うん…」
俺(表)「あの…。一体なんの話をしているんですか?」
父「ああ。リーネに君の今の状況を説明してやっていたんだ。前に会ったときとは変わっているようだからね」
俺(表)「…。そうですね。僕はリーネに随分と酷い事をしてきたみたいで…」
あのイメージが本当の事なら僕は取り返しのつかない事をしてしまった…本人からあんなことを聞くわけにはいかないよね…
リーネ「お兄ちゃん。気にしないで?お兄ちゃんがやったわけじゃないから…」
俺(表)「でも…」
リーネ「私は気にしてないから大丈夫だよ。それよりも。これから一緒にまた暮らす事になるからよろしくお願いします。仲良くしてくださいね?」
俺(表)「…よろしく。リーネ」
・
・
・
俺(表)「…」
俺(裏)(よう。どうだ?自分が犯した妹を目の前にして…)
煩い…
俺(表)「…」
俺(裏)(今まで酷い事をしてきた相手に仲良くしてくださいとか笑えるよな。ま。今までも仲良くしてやってたか)
やっぱり、半の予約は隠し子さんだったか
支援を開始する
俺(表)「…」
黙れ…
俺(裏)(はいはい。あー。一ついいこと教えてやるぜ?)
何だよ…
俺(裏)(欲求不満になったらあいつのとこへ行けばいいぜ)
どういうことだよ…
俺(裏)(簡単にやれるってことだよ。くくっ…。そういう風にさせたからな)
外道が…
俺(裏)(おいおい。忘れるなよ?俺はお前なんだよ。お前の心の奥に潜んでいたお前の一部…)
…
俺(裏)(まあいいや。しばらくまた俺はゆっくりさせてもらうぜ?楽しそうな事があったら無理やりにでも変わってもらうけどな)
もう出てくるな…
俺(裏)(やなこった)
支援
リーネ「お兄ちゃんいますか?」
俺(表)「はい。います」
リーネ「部屋に入っても…いいですか?」
俺(表)「うん。いいよ」
リーネ「なら…失礼します」
俺(表)「そんなかしこまる必要ないよ。兄妹みたいなんだから…。それにここに来ても何もないからつまらないと思うよ?」
リーネ「わかりました」
俺(表)「それで…何もない僕の部屋に来た理由は?」
リーネ「お兄ちゃんとお話をしようと思ったんです。私の知ってるお兄ちゃんとはだいぶ違うから…」
俺(表)「…そう」
これは…聞いてしまってもいいのだろうか。もし聞いてあの事が本当だったら僕は…
俺(表)「…」
リーネ「お兄ちゃんどうしたの?また頭が痛いの…?」
俺(表)「頭は痛くないよ。リーネと何を話せばいいのか考えていたんだ」
リーネ「それじゃあ私から質問してもいいですか…?」
俺(表)「うん。助かるよ」
リーネ「お兄ちゃんは…私と一緒にストライクウィッチーズに所属してた時の事を覚えていますか?」
俺(表)「!?」
これは…どうこたえるべきなんだ。断片的にしかイメージがないし。本当の事かもわからないぞ…
俺(表)「それがよく分からないんだ…。時々頭痛と一緒にイメージがフラッシュバックするんだけど…本当の事なのかどうか…」
リーネ「どんな事ですか?言ってくれればわかるかもしれません」
俺(表)「…それは」
どうする…
俺(裏)(聞けよ。楽になれるぜ?)
僕は…
リーネ「お兄ちゃん…?言えないような事なんですか?もしかして…」
俺(表)「リーネ…」
俺(裏)(さあ聞けよ!聞いて楽になっちまえよ!さぁ…さぁ…!)
俺(表)「僕は…」
リーネ「はい」
俺(表)「僕は取り返しのつかないような事をしてしまったんだろうか…」
リーネ「…はい。私はお兄ちゃんに…」
俺(表)「やっぱり…あのイメージは本当だったんだ」
僕はこれからどうすればいい…
死んでこの子に詫びればいいのかな…?
俺(表)「…リーネ。僕はどうすればいい?死んで詫びるべきなのかな…」
リーネ「お兄ちゃん」
俺(表)「何?」
リーネ「許さないって言って。死んで詫びてくださいって私が言ったらその通りにしてくれますか?」
俺(表)「うん。リーネの言う通りにするよ」
俺(裏)(待てよ!まだ死ぬなんて俺がゆるさねーぜ。もし死ぬってんなら俺がまた乗っ取ってこいつに言う事を聞かせてやる)
黙ってろ…。これは僕の意思なんだ
リーネ「それならお兄ちゃん…私の言う事を聞いてください」
俺(表)「いいよ。何だって聞くよ」
リーネ「それなら…」
これでいい…
俺(裏)(よくねーよ…もう一度寝てろ)
やめろ…!
リーネ「私のお願いは…」
俺(表)「…リーネ。にげろ」
リーネ「えっ?」
どんっ…
俺(裏)「よう。久しぶりだな。俺に命令か?随分と偉くなったみたいじゃねーか…」
リーネ「お兄ちゃん…?」
俺(裏)「そうだぜ。お前の大好きなお兄ちゃんだよ…くくっ」
終わり。お休み
深夜なのに支援ありがとう
次は早ければ26日位かな
乙!次回もまってるよ
朝6時からよやくしますー
保守
時間なので投下開始しますー
『トーチの灯~戦場のメリークリスマス 1942~』
ばさっ
俺「少佐、コーヒーをお持ちいたしました」
セシリア「ありがとう、軍曹」かりかり
俺「……」
セシリア「何をしているのか聞かないの?」
俺「顔を見ればわかります、マム」
セシリア「そう……嫌になるわ」
俺「少佐、死亡報告書の作成は小隊指揮官の職務であります」
セシリア「……あの子達にこんな仕事はさせられない」
俺「だからといって少佐が……」
セシリア「俺……今は二人きりよ?」
俺「セシリア、一度鏡を見たほうがいい。 ひどい顔だ」
セシリア「ひどいこと言うのね……」
俺「君だってまだティーンエイジャーだ。 後は引き継ごう」
セシリア「俺にヘンドリックの性格や部隊生活がわかるの?」
俺「……いや」
セシリア「……傍にいて、それだけでいい」
俺「イエス・マム」
セシリア「……あつっ」
俺「大丈夫?」
セシリア「苦い……」
俺「そりゃ、ブラックだから?」
セシリア「どうして?」
俺「いや、そのまま飲むとは思わなくて」
セシリア「……」
俺「……あー」
セシリア「……少し歩きましょう」がたっ
俺「イエス・マム」
ばさっ
セシリア「寒い」ぶるっ
俺「少佐、コートです」
セシリア「ありがとう二等軍曹……あなたは?」
俺「フィールドジャケット、支給されたときは砂漠じゃ無用の長物だと思ってましたが……案外役に立つ」
セシリア「そう……」はぁー
俺「少佐?」
セシリア「ここに、あと何年……」
俺「本作戦(トーチ作戦)が成功すれば正面転換が行われ、我々も再編成されるはずであります」
セシリア「「スフィンクスの咆哮は人類に大いなる一歩をもたらした」 だったわね」
俺「ええ、リーデンドール少将(連合軍オラン方面上陸軍司令官)もいつまでもオランで燻っておられる方ではありません」
セシリア「そうね。 あぁ、はやく帰りたい。 ここは……寒すぎるもの」
俺「イエス・マム」
セシリア「……」
俺「少佐、西の空を」
セシリア「えっ? っ!」
俺「夜明けです」
セシリア「あぁ……綺麗ね」
俺「それと、少佐。 これを」
セシリア「……? この箱は?」
俺「今日は25日。 クリスマスであります」
セシリア「……上陸からこっち戦闘続きですっかり忘れてたわ。 ごめんなさい、俺。 私からは何も……」
俺「いえ、お気持ちだけで十分であります。 マム」
セシリア「……ありがとう……開けていい?」
俺「どうぞ?」
セシリア「……ねぇ?」
俺「M1873です」
セシリア「……私の目がおかしくなければリボルバーね」
俺「ええ、綺麗な彫刻でしょう? じつはパットン少将のものと同じモデルで……」
セシリア「……」カキンッ
俺「その目で銃を向けられるのはちょっと洒落にならない……」
セシリア「……」ぐすっ
俺「な、泣くほどですか?」
セシリア「だって……」
俺「少佐、コートの右ポケットを」アセアセ
セシリア「? これって」
俺「開けてみてください?」
セシリア「……指輪?」
俺「ここ(アフリカ戦線)の影響で鉱山は閉山するわ、ヨーロッパの主要加工施設は軒並み専科で創業停止だわで……メイドインリベリオンのものしか手に入りませんでした」
セシリア「でも、戦時中なのよ? どうやって、こんな……」
俺「自分の平時原隊はグアムにあります。 そこの連中に頼んで補給物資に紛れ込ませました」
セシリア「でも……こんなにいいものを」
俺「クリスマスくらい、いいでしょう?」
セシリア「つけてみても?」
俺「イエス・マム」
セシリア「うわぁ……」
俺「よくお似合いです、少佐」
セシリア「……素敵」
俺「さ、テントに戻りましょう」
セシリア「そうね」腕にぎゅっ
俺「しょ、少佐?」
セシリア「冗談の罰よ、厳罰ものだったもの」
俺「いや、冗談じゃ……」
セシリア「まぁ、いいわ。 テントまでエスコートして下さる、ジェントルメン」
俺「喜んで」
数時間後、テント内にて……
セシリア「……で、こっちのリボルバーはどうすればいいの?」
俺「お守り変わりのつもりだったんだよ」
セシリア「お守り?」
俺「そいつの別名はピースメーカーといって……」
おわり
乙乙
おはにゃっほー
ということで終了ですー
クリスマスも近いのでそんな感じにしてみましたー
実際のトーチ作戦も11月スタートなのでクリスマスまたぎますしね!
支援ありでした
ほ
バルク「今日の任務は食料調達か。クリスへのお見舞いも何か見繕っておかないとな」
俺「あ、バルクホルン大尉、おはようございます。大尉も補給の任務ですか?」
バルク「俺か、おはよう。そうだ、私もウィッチ用の食料の調達をしなければならないのでな」
俺「へえ、買い物リストまで作って、なんか本格的ですね。どの店を回るんですか?……あ、この店よりも安い店を知っていますよ。これも……」
俺「うーん、商店街ならよく補給の任務に駆り出される俺のほうが詳しいと思います。どうです大尉、同じ補給任務担当どうし、一緒に街を回りませんか?」
バルク「そうか、俺はここらの土地勘があるのだな。ではお願いするとしようか」
バルク(普通にOKしてしまったが、よく考えると、これは、その、いわゆる、デ、デートというやつではないか?)
俺「次はここの店で野菜を買いましょう……って大尉、心ここにあらずと言った感じですが大丈夫ですか?」
バルク「ああ、大丈夫だ。ところで俺、この買い物が終わった後、一軒だけ行きたい店があるのだが……」
俺「俺でよければ付き合いますよ。ではここを出た後にそのお店に向かいましょう」
俺「洋服店……ですか(普段軍服しか着ないバルクホルン大尉がこういう店に入るって、なんかイメージ違うなあ)」
バルク「うん、こんなのも似合うかも知れないな。俺、こんな服はどうだろうか?ちょっとフリルが多すぎて幼く見えるか?」
俺「え、バ、バルクホルン大尉が、フリルのついた服……ぷぷっ!」
バルク「へ?――っ///いやいや、違う、違うぞっ!これは妹のクリスに渡す服をだな、っておい俺、聞いているのか!ああもう笑うな笑うなぁーっ!」
この事件以来、バルクホルン大尉は女の子らしい服への憧れを捨て、カールスラント軍服以外着用しないと心に決めたそうな。
休日なので、保守がてらに投下します
――ハンガー
私「虫型のネウロイが侵入して、上空からネウロイが迫ってくる?」
エーリカ「そうそう! 虫の方はさっき追い詰めたんだけどさー、逃げられちゃった」
バルクホルン「全く、お前があの時仕留めていれば、こんな後手に回ることなんてなかったんだぞ!」
エーリカ「しょうがないじゃん。あの時はただの虫だと思ってたんだからさぁ」ブーブー!
私「しかし、警報も連絡も来ていないが? 整備班も仕事を終わらせて此処にはいないぞ……」
バルクホルン「いや、間違いない。サーニャの魔導針が反応しているし、小型の方はどうやら電気系統を麻痺させる能力を持っているようだ」
私「成程、虫の方は潜入、後方攪乱が目的といったところか、まるで特殊部隊だな。……了解した。整備班には悪いが、ストライカーの準備は私がしよう」
バルクホルン「すまない、助かる!」
私は固有魔法で、ストライカーの最終点検を行う。
オイルからエンジンまで全てがオールグリーン。流石に、一流の部隊の整備員もまた一流である。私も舌を巻くほどの仕事ぶりだ。
宮藤「バルクホルンさん! ハルトマンさん!」
バルクホルン「む、来たか!」
エーリカ「さぁて、どうなるかな、っと」
宮藤「坂本少佐から伝令です。上空のネウロイにコアは確認できないが、このまま放置はできない。二人には早急に迎撃してもらいたいとのこと」
二人「「了解!」」
宮藤「なお、基地内には電気系統を麻痺させる飛行物体が存在します。十分注意されたし、とのことです!」
エーリカ「あのズボンに入ってくる虫のことかぁ」
バルクホルン「それには対策を…………」バッ
私「……ん? こっちの点検は終わったぞ。ストライカーに問題点はない、すぐにでも飛び立てる。というか、何故私を見る?」
バルクホルン「い、いや、そ、それはだ、な……///」
私「何かは知らんが、対策があるんだろう?」
バルクホルン「う、うぅ、ぅぅぅぅぅぅぅぅッ!////」
私「どうしたんだ、バルクホルンは?」
宮藤「さ、さあ……?」
エーリカ「にしし、どうしたのトゥルーデ?」ニヤニヤ
バルクホルン「う、ううう、うるさい! おま、お前は恥ずかしくないのか!?///」
エーリカ「べっつにー。私はそういう対象じゃないし、そもそも仲間だから恥ずかしがることないじゃん」
私「ますます分からん。何を言っているんだ、お前達は?」
エーリカ「ほらほら、早くしないとネウロイが来ちゃうぞー」
バルクホルン「だ、だったら、お前が先にやれ!」
エーリカ「私はトゥルーデのあーと。だって、先行するのはトゥルーデだもーん!」
バルクホルン「く、く、ぐぬぬ、くぅぅぅぅぅぅッッ!!///」
私「お、おい、何かは知らんが、そんなに嫌なら別の方法を――――」
バルクホルン「う、うがぁぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!」ズル、パサ
気合一喝。バルクホルンの口から獣染みた咆哮が迸る。しかし、気合と共に行った行為は、何とも間抜けな“ズボンを脱ぐ”というものだった。
宮藤「うぇぇぇぇぇぇッ!?!?」
私「」
エーリカ「トゥルーデいったーッ! じゃあ私も、っとぉ」
宮藤「ええええええええええええッ!?!?!?」
バルクホルンの後にエーリカもまたズボンを脱ぐ。
確かに、ズボンの中に潜り込む虫が邪魔になるのなら、そもそもズボンを履かなければいい、という発想も頷けるが、如何せん実行しているのがうら若き乙女である。
百人の人間がいれば、百人の人間が『いや、お前等それは女としてどうなんだ』とツッコまずにはいられない行為だ。
バルクホルン「く、くそぅ。こんな辱めを受けるのも、あのネウロイの所為だ! 裁きの鉄槌をくれてやるぅぅぅぅッッ!!/////」ブロロロロッッ!!
エーリカ「あ、待ってよー、トゥルーデー。うわー、スースーするぅぅぅ」ブロロロロッッ!!
身悶えするほどの恥ずかしさから逃げるようにバルクホルンは空へと上がり、エリーカも後を追う。
恐らくは――いや、間違いなく、バルクホルンは私以外の前において、あそこまで羞恥を感じることはなかっただろう。それはある事柄が関係している。
この世界のウィッチに共通している認識がある。“男とは、なんて頼りない生き物なのだろう”という認識。
男はネウロイとは戦えない。身体能力もウィッチに劣る。その歴然たる事実が、持つ者、恵まれた者の傲慢を許している。
だが、俺と私はジェットストライカーの一見以来、その認識を粉々に打ち砕いた。
俺は理不尽なまでに圧倒的な強さを以って。私は死すら凌駕し得る精神と身を削る献身を以って。
殊更、自身の無茶のせいで死にかけたにも拘らず、恨み言一つ言わず、背中を押してくれた私に関しての思いは一塩だ。
おかげでバルクホルンは、頼りない生き物であった筈の私(おとこ)を異性として見てしまっている。
それが彼女の醜態の真相だ。
しかし、それを私や宮藤が知る由もなく、唯一理解しているであろうエーリカもまた“何となく”の領域を出ていなかった。
宮藤「行っちゃった…………あ」ファサ…
私「」ファサ…
出撃の余波で舞い上がったエーリカのズボンが宮藤の手に、固まったままの私の頭にバルクホルンのズボンが落ちる。
宮藤「あ、あの、私さん? だ、大丈夫ですか?」
私「」
宮藤「ちょ、ちょっと!? おーい、私さーーーん!!」グイグイ!
私「……」スル
宮藤「うわぁ!? きゅ、急に動かないで下さいよ!? バルクホルンさんのズボンを握って何を!?」アゼン
私「…………して」プルプル
宮藤「え?」
私「……どうして、お前達には、引き算の発想しかないんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」
宮藤「ひぃッ!?」ビクッ!
私渾身のツッコみが、ハンガー内部に響き渡る。そして、私は手にしたズボンを目にし――
私「…………………ぐふッ、」バターン
宮藤「わ、私さん!? 私さーーーーーーーーん!?!?」
血を吐いたような、くぐもった声と共に倒れ伏す私。ありえざる現実と極度の混乱を前に、私の心臓は冗談抜きに一時停止した。
だが、安心して欲しい。しょせん死ぬ死ぬ詐欺である。
――風呂場
俺「おお! 空だ! 海だ! 露天風呂だぁぁぁぁぁぁぁッ!」ヒャッハー!
海に近い温泉宿にでも、これほどの絶景がお目に掛かれるのは稀であろう。
天と海との境が分からなくなりそうな綺麗な青。それを眺めながら入る風呂は、さぞ心身を癒してくれるに違いない。
俺「でも、なんで其処にBBAがいるだぁぁぁぁぁぁッ!!」
ミーナ「」
だが、残念ながら先客が居た。
タオルで股間を隠した状態であったのが唯一の幸いだったろう。そうでもなければ、ミーナが卒倒していたのではないだろうか。
ミーナ「……な、なな、ななななななななッ!!/////」
俺「へぇ、あんたもNANAって言うんだ」
ミーナ「そんなワケないでしょぉぉぉぉッ!!!/////」
俺「………………」ハァ
ミーナ「溜息ついたッ!?」
俺「で? アンタ、仕事をほっぽりだして、なんで風呂入ってんだ?」
ミーナ「そ、それはこっちの台詞よ! 脱衣所で私の服を見なかったの!?」
俺「ああ、なんか電気が付かなくてなぁ。まあ、そもそも誰も入ってないと思ってたから確認してなかった。分かり易く目印くらい残しとけよ」
ミーナ「……くッ! た、確かにその点は此方に非があるのは認めます! でも、早く出て行ってちょうだい!!」
それだけ言うと、ミーナは俺に背を向けた。
股間が隠れているとは言え、男の裸を見るのは掛け値なしに初めてである。初心な乙女に直視できる代物ではない。
俺「………………」ザブゥッ
ミーナ「」クル
俺「いっい湯っだなぁ、アハハン♪ いっい湯っだなぁ、アハハン♪」アー、ビバノンノン♪
ミーナ「出てって言ったのに、何で入ってくるのよぉぉぉぉぉッッ!!」
俺「服を脱いだのに風呂に入れないと、何とも言えない気分にならない?」
ミーナ「気持ちは分からないでもないけど、場の空気を読みなさいよ!?」
俺「入っちまったもんは仕方ない。あんまりぴーぴー喚くなよ、みっともない」
ミーナ「この状況で、喚くなですって!? 無茶言わないで!!」
俺「安心しろよ。アンタ達にゃ、手を出さない。アンタとの契約内容にもあったし、個人的にも約束した。必ず守るさ」
ミーナ「普段の貴方の態度から信じろというのが無理な話よ!」
俺「酷いな、少なくとも俺は相手の合意もなしに女を手籠めにするようなクズじゃないぞ。それとも、俺をそういう対象として見ているのか?」クク
ミーナ「な、何を言うのよ!!///」
俺「まー、そんなワケねーわな。どうでもいいが」
どうでもいい、と言われてしまうと、それはそれで傷つくのも複雑な乙女心である。
これ以上、何を言っても無駄と悟ったミーナは、身体が暖まったら、すぐにでも出てしまおうと誓い、無言となる。
俺「しかし、俺はいざ知らず、どうしてこんな昼間から風呂に?」
ミーナ「………………言いたくないわ。理由を聞いたら、また馬鹿にするもの」
俺「これだよ。…………分かった分かった。今この場では、アンタをBBA呼ばわりするのを止める。約束するよ」
ミーナ「………………りが、」
俺「は? 何? 聞こえない」
ミーナ「書類整理で、肩こりと疲労が酷いのよ! さあ、笑いなさいよ! これじゃあ本当にババアだなって、笑いなさいよぉっ!!
俺「………………」ウワァ…
ミーナ「……何? 何を考えてるの? 何を言うつもりなの?」
俺「あ、いや、素でドン引きしてたわ。何もかも忘れるくらい引いてた」
ミーナ「それはそれでイヤァァァァァッッ!!」
俺「そこを嫌がられると、もう俺なにも言えなくね?」
ミーナ「もう、いいわよ。どうせ私はミーナさんじゅうきゅう歳よ。句読点も打たないわ。これで満足でしょう!」グスン
俺「重傷だな、こりゃあ」
やれやれだ、と溜息をつくと俺は立ち上がってミーナの方へと近づいていく。
ミーナはブツブツと何やら呟いていたが、俺の行動を目にすると青褪めた。
ミーナ「や、やめて……近寄らないで! 私に乱暴する気でしょう!? 官能小説みたいに!」
俺「うん、最後はエロ同人みたいに! にして欲しかったな、ネタ的に」バシャバシャ
ミーナ「し、知らないわよ、そんなの!?」
俺「ふふふ、よいではないか! よいではないかぁ!!」バシャァァァァ!!
ミーナ「きゃああああああああああッッッ!!」
基地まで届くのでは、という悲鳴がミーナの口から迸る。
タオルの上から両腕で身体を抱き、きつく瞼を閉じる…………が、いつまで立っても身体を触られる気配すらない。
恐る恐る目を開けてみると、何故か俺の姿はなかった。
俺「おい、どっち見てんだ。こっちこっち」
ミーナ「ひゃあ!? う、後ろ!? 何をする気?!」
俺「何って、マッサージだよ。お疲れみたいですからねー。シャッチョーサン! オサワリモ、デキルヨー!」
ミーナ「私は社長じゃないし、マッサージするなら触るのは貴方の方でしょう!?」
俺「ソウデスネー。で、マッサージくらいしてやるが、どうだ?」
ミーナ「……………………」
己に向けられる訝しんだ視線を、相変わらずの無表情で受け入れる。
ミーナはどうしたものか、と思い悩むも、邪な感情は伝わってこない。
ミーナ「ほ、本当に、マッサージ以外に何もしないわね?」
俺「しねーよ。最低限、自分の言った言葉にくらい責任を持たにゃ、マミーも私もとっくの昔に俺を見捨てているさ」
ミーナ「じゃあ、…………お願い、するわ」
俺「りょーかーい、っと」
俺「うわ、ホントにこってんな。どんだけ机に向かってんだ、アンタ」
ミーナ「正確な時間を測ったことはないわね。最近は、ネウロイと戦うよりも上層部と喧嘩していることの方が多いし……」
俺「へー、何処の世界も上の連中は変わらんか」
ミーナ「そんなものかしら?」
俺「そんなもんですよ。上の連中の頭ん中にあるのは利益と保身だけ。中には高潔な奴等もいるが、邪魔になって周りが潰すしな。偉い連中は、腐っていくのはどこも同じってね」
ミーナ「はあ、現場の苦労も少しは……はぁー、そこ、そこをもっと」
俺「ま、環境が変われば、考え方も変わるだろ。上手いとこ、落としどころ見つけにゃならん中間管理職には、好き好んでなるもんじゃねぇな」
ミーナ「んん……も、もっと強く」
俺「へーい」
丁寧に、丹念に、疲れそのものをほぐすような手つきで肩を揉む。
何か、余計な真似をするような気配は一切ない。どうやら、俺にしては珍しく、ミーナのことを気遣っての行動であったようだ。
時間にして30分ほど世間話を交えながら、俺は出来うる限りのマッサージを施した。
ミーナ「か、肩が軽い……! 首も頭も痛くないわ! 凄い、これがお風呂の効果!」
俺「うん。ナチュラルに俺のマッサージをガン無視したな。まあ、いいけど」
ミーナ「その、凄く楽になったわ。こういうのは凄く癪だけど、……あ、ありがとう」
俺「どういたしまして。でも、それ礼になってねーから。寧ろ馬鹿にしてるから」
ミーナ「そんなことないわよ? とても、とっても、心の底から海より深く感謝してる。でも、BBA呼ばわりは許したことは一度たりともないわね」ニコニコ
俺「あらやだ奥さん! すっかり嫌味が板についてきちゃって、上層部にもその調子で食って掛かったらいかがぁ?」
ミーナ「嫌味を言ったのは此方だけど、なんで近所の奥さん風に返すのかしら?」イラ
俺「そんなのミーナさんじゅうきゅう歳をイライラさせる為に決まってるじゃないの! おーっほっほ!」
ミーナ「……ぐッ!」イライラ
俺「ふ。この程度、馬鹿にされたくらいでイラつくなんてまだまだよ! マミーと私を見ろ! アイツ等、マジもの凄い制裁を加えてくるからな!」
ミーナ「私にあのレベルになれって言うの!?」
俺「俺にツッコみたければな!」
ミーナ「…………はあ。もういいわ、せっかく取れた疲れがまた溜まりそうよ」
俺「ああ、俺も後で書類整理手伝いに行くから」
ミーナ「もう、もう貴方の前じゃ寝ないわよ」
俺「お前、どんだけ素敵クラウザーさんメイクがトラウマになってんだ?」
ミーナ「トラウマにもなるわ! そして整備班からもアレ以来、避けられてるわよ!」
俺「ふーん。残念だったね」
ミーナ「残念なのは、貴方の頭でしょう!?」
俺「ソウダネ。その残念な頭で手助けしてやっから、安心しろ」
ミーナ「安心できないから、こう言ってるんじゃない!」
俺「それもそうだな。寝ている最中にやる悪戯は、今後控えるか。あの後、私にわりと本気で怒られたし」
ミーナ「そこで、私の受けたショックではないというのが、貴方らしいわ」
俺「無論、それが俺、鎮西八郎・ルーデル・ヘイヘ・ロンメル・船坂弘の選んだ王道だ」
ミーナ「久し振りに聞いたわよ、それ。あと、王道でもなんでもないから」
俺「俺は悪くない。筆者が完全に素で忘れてやがったんだよ」
ミーナ「メタ発言は止めて!」
俺「ま、とにかく手伝うから、部屋で首を長くして待ってろ。俺はもう少し、この露天風呂を楽しんでいく」
それだけ言って、風呂に肩まで浸かって、あ゛ーと気持ちよさそうな声を出した。
ミーナ(全く……! 手伝ってくれるのはありがたいけれど、気紛れで先の行動が読めないのは、本当に困りものね)ザバァ
俺「………………」ジー
ミーナ「…………な、何?」ビク
立ち上がり、風呂を出ようとした後ろ姿を無言で眺める俺に、ミーナは反射的に片手で自分の臀部を隠した。
俺「いやぁ……アンタ、よくよく見えると、俺好みのいい身体してるな。尻とか尻とか尻とか」
ミーナ「せ、セクハラよッ! と言うより、他に褒めるところはないの!!////」
俺「あん? そうだな、胸も大きすぎず小さすぎず、手から僅かにこぼれそうでいいな」
ミーナ「…………ッ!///」
俺「ウエストから脚にかけてのラインも悪くない。多少の脂肪がついていながら、腰の骨が少し浮いて出ている。実に男好きする身体だよ、綺麗なもんだ」
ミーナ「こ、ここ、このぉ、へんたぁぁぁぁぁぁいッッ!!」バチコーンッ☆
強烈な平手打ちを喰らわせる。それは怒りによるものか、羞恥によるものか。あるいは照れ隠しであったのか。その胸の内は、彼女にしか分からなかった。
が、それを露わにせず、すたすたと風呂を出ると脱衣所に行ってしまった。
俺「褒めたつもりだったが……普通に考えてセクハラだな。別に俺が嫌な気持ちになる訳じゃないからいいけどー」
真っ赤な紅葉を右頬に張り付けた俺は、さして気にすることなく久し振りの湯あみを楽しむ。
彼としては本気で褒めたつもりだったのだろうが、オブラートに包まない言葉では、確かにセクハラにしかならないだろう。
俺「さて、シャーリー達は虫を捕まえられたかどうか。ま、警報もならないということは、ネウロイじゃなかったってことかねぇ」
残念ながら彼の予想は見事に的中していた。
ミーナを除くウィッチーズ全員が躍起になって基地内部に侵入した虫型ネウロイを追い、上空から迫るネウロイをバルクホルンとエーリカの二人が迎撃に向かっている。
しかし、警報装置すら麻痺した状態で、それを俺に知らせる術などなく、彼はこうして意気揚々と風呂を楽しむことが出来ているのだ。
『きゃあああああああああああああッッッ!!』
俺「…………はあ、人が楽しんでいたらこれだよ。全く、人生は難儀なもん、だッ!」ザバアッ!
脱衣所から聞こえてきたミーナの悲鳴に、気だるげな溜息を吐きながらも即座に露天風呂から立ち上がると、凄まじい速度で脱衣所へと向かっていく。
だが、脱衣所に入る直前、中から発せられる複数人の気配に足を止め、中の様子を窺う。
覗き込めば、バルクホルンとエーリカを除いたウィッチーズ全員の姿があった。
坂本「見事だ、ミーナ!」
宮藤「やったー!」
ペリーヌ「さ、流石ですわ」
ルッキーニ「あーーーー、あだじのむじぃぃぃーーーーー!!!」ビェェェェェッッ!!
俺(なにやってんだ、あいつ等……)
顔を真っ赤に染めたミーナと彼女を褒め称える仲間達、そして何故か一人泣きわめくルッキーニ。
冷静な目で見れば、異様な光景である。なにせ、そうやっている場所が脱衣所で、褒める対象が服を着かけているミーナであることがまた奇怪だ。
俺(よく分からんが、隊長さんが虫でも潰したのか? それであの喜びようって、どんだけ嫌われてるんだよ、あの虫)
得ている情報が少ない俺では正解を導き出すことなぞ到底できなかったが、ミーナの無事は確認できた。それだけでも充分すぎる収穫だろう。
俺(さて、このまま出て行くのも後々メンドいし、もう一風呂浴びますか)
俺(何事もなくて結構結構、レイプや輪姦なんて男として駄目ですよーっと。男として、せめてコスプレかSMくらいにしときなさい!)
心底どうでもいい独白をしながら、基地を襲った危機を気に掛けることもなく、俺は露天風呂に戻っていくのであった。
――後日 ミーティングルーム
俺「いやー、虫型ネウロイは強敵でしたね」
私「お前は何もしてないだろうが!」
俺「そうだねー。このネウロイに俺が本気で絡んだら、即効解決したからな」
坂本「だったら、何故本気を出さないんだ、お前は」
俺「え? メンドイからヤダ。つーかお前等、揃いも揃って文字通りの虫ケラに遊ばれてんじゃねーよ」
歯に布着せぬ俺の言葉であったが、今回ばかりは誰も反論できなかった。
俺「それはそれとして、カールスラントの馬鹿さ加減って、お国柄?」
バルクホルン「き、貴様! 言うに事欠いて……!」
俺「だって、なあ……?」
私「すまん、バルクホルン。こればっかりは俺に同意だ」
バルクホルン「な、なんだとぉ!?」
何をもって、そのような悪罵を口にするかと言えば、今回の件でミーナが達成したネウロイ200機撃墜を讃えて送られた勲章に問題があった。
送られてきた勲章は、柏葉剣付騎士鉄十字章。カールスラント軍人として、比類なき栄誉である。ただし、それがズボン型でさえなければ。
俺「なあ、これを送るのって誰?」
エーリカ「えーっと、皇帝陛下のフリードリヒ4世だね」
俺「分かった。ソイツ、馬鹿だ。比類なき馬鹿だ。あくなき馬鹿だ。こんなもん送りつけてくるとか、頭おかしいよ、キモい」
バルクホルン「ききき、貴様は、私の前で――」
俺「じゃあ聞くけどさ。こんなもの送られて嬉しいか? 普通の鉄十字章でいいだろ。人のこと馬鹿にするのも大概にしとけって思うだろ」
バルクホルン「………………そんなのことはない!」キョロキョロ
俺「おい、その微妙な間はなんだ。目が泳ぎまくってるぞ。つーか、恋人関係でもない女に下着、もといズボン送るってどうなんだ?」
リーネ「え、えーっと、そんな習慣ない、ですよ?」
俺「だろぉ。それに俺がお前等にズボンをプレゼントしたら引くだろ。絶対履かないだろ。価値のあるものでも、ズボンの形してちゃ飾りもできないだろぉ」
シャーリー「で、でもさ。鉄十字章に変わりないわけだし……」
俺「これ、もしかしたらデザインも皇帝が考えたんじゃねーの? ああ、ミーナ中佐にはどんなのがいいだろう、よしこれだ! なんて。キモいわ馬鹿がッッ!!」
全員(物凄い説得力だ―――――z________ッッ!!)
俺「普通のでいいのによ。それですら微妙に喜んでいいのか分からんねーし。なあ、隊長さん?」
ミーナ「………………」ズーン
俺「軍も言えねーよなぁ、ケツでネウロイ潰したとか。徒手空拳でネウロイ撃破とかボカして、ノイエカールスラントじゃ、“ミーナ中佐に続け”とかスローガンが広まってるんだって?」
ミーナ「………………」
俺「事実を知った国民はなんて思うだろうな。ホント、国の情報操作て怖いよね。俺達も誰かの掌の上で踊り狂わされないように気を付けないと」
ミーナ「……思う存分、笑うといいわ。……笑いなさいよ」
俺「やべぇ、BBAが暗黒面に落ちかけとる。しまいにゃ、もうパーフェクトもハーモニーもないのよ、と言い出すぞ」
私「全く関係ないだろうが!?」
俺「このままじゃ、ウィッチーズの誰かを道連れにして地獄姉妹になるぞ! キックホッパーじゃなくてヒップホッパーになっちゃう!」
私「それは仮面ライダーじゃなくて、もはやただの歌手だ!!」
俺「あれ、本当だ。ケリをシリに変えただけなのにな」
私「酷い改変だよ!!」
俺「俺の改変が酷いっつーか、俺が何もしなくても酷い話だろ。誰が、何が、とは言わないけどさ」チラ、チラ
エーリカ「今の視線と今までの会話の流れで、もう全部バレちゃってるから。確かに、ボカさなきゃ、人には言えないけどさぁ」
坂本「もうちょっとこう、手心というか……なあ?」
俺「痛くせねば覚えませぬ」
ミーナ「ええ! 痛いわ! 胃と心に穴が開きそうよ!!」
俺「このミーナさん凄いよぉ! 流石はウィッチーズの隊長さん! 俺がアンタと同じ目にあったら、どの面下げて表を歩いていいか分からねぇ」
ミーナ「私だって分からないわよ、そんなことぉ! でも、仕事だもの! ウィッチの使命だもの!」
俺「流石はBBA! 俺達に出来ないことを平然とやってのける! そこにシビれる! あこがれるぅ!! ……いや、やっぱそうでもねぇかな?」
ミーナ「そこまで言っておいて、急に自信をなくさないで!!」
俺「いや、だってなぁ?」
ミーナ「憐みの! 憐みの視線を向けないで!」ウワァァァァァン!!
ペリーヌ「毎度のこととはいえ……」
リーネ「ミーナ中佐、かわいそう……」
サーニャ「……もっと真面目なら、優しい人なのに」
エイラ「サーニャ、それ騙されてル!」
ルッキーニ「うじゅー! あたしも俺に変なもの捕まえてくるなって怒られたー!」
シャーリー「仕方がない。あたしも、保護者気取ってるなら、保護対象が何を捕まえてきたか把握しとけって言われたからなぁ」
坂本「アレはアレで、いいコンビ……なのか?」
私「ええ、俺に愛想も尽かせず、いつまでもツッコんでくれる所を見れば、いいコンビですよ。……ミーナ隊長の胃へのダメージを鑑みなければ、だけど」
これにて、今回の投下を終了します。
ヒロインのミーナさんがギャグメインで、サブヒロインであるお姉ちゃんの方が恋愛しているという事実! これが俺と私の差か。
次回は宮藤回ですが、さてどうなることやら。話の設定や筋を考えていても細かい流れは考えてないからなぁ。どうネタに塗れさせようか、ばかり考えている自分。イチャイチャ考えろよ。
では、支援してくださった方、読んでくださった方、ありがとうございました!
乙です!
2100の人が終わったら投下します
無口系不思議少女に変わる新たな属性は誕生しないことか
ネウロイの造型とか改造とかマネージメントの役目を負った人型ネウロイ(♂)の俺
ウィッチがなんかかわいそうなので毎度毎度やる気の無いネウロイを送り込む
ウィッチ達が一人の犠牲も無くネウロイを倒すたびにネウ子と共に胸を撫で下ろす日々
だがネウロイ間の派閥抗争で穏健派は軒並み粛清
俺とネウ子は仲間と共になんとか人間たちとの和解の道を探そうとする
という妄想
>>362
さあ書き始めるんだ
沖縄に行きたい
半袖で年を越したい
ネウ子「私たちがこの星にやってきてどのくらいたつんだろうね」
ネウロイ「ギューイ?」
ネウ子「突然どうした、って?少しね、不安になってきたの。私たちのやり方は合ってるのかな、って」
ネウロイ「キュイーギュン!」
ネウ子「うん、そうだよね。ちゃんと人間たちも私たちに答えてくれてるもんね。この前だって、私たちにそっくりな子を生んだりしてたもの」
ネウロイ「ギュイ!キューン!」
ネウ子「うふふ、励ましてくれてありがとう。さあ、今日も元気に『数の減らし合い』をしに行こうね。きっとあの娘たちも待ってる」
ネウロイ「ギューン!」
ネウ子「ふふ、競争だよ。どっちがたくさん減らせるかなあ」
おわり
意志疎通ができた初めての個体だったからじゃね
新ジャンル「エーリカにはやたらサインをあげたがるマルセイユ」
新ジャンル「クリスそっくりなエーリカ」
エーリカにサインをたくさんくれと言われてめちゃくちゃ喜んでたら隊員に頼まれたものと知ってものすごくガッカリするマルちゃんが見たい
それなんてNT
予約表
今日
21:00~
その後~
明日
22:00~
クリスマスの勢いでスレが落ちるにアブドゥルの魂を賭けるぜ
明日投下するか明後日投下するか
それが問題であります
ほしゅい
さて、ちょっと久々に即興でもしようかね
よろしいか?
他に投下したい人いたら言ってくれ
キャモーン
>>392
ありがと
「淫獣さん恋をする」の即興短編です
ネタ安価下2
クリスマスケーキね
ちょうどいいな
次から投下始めます
時系列的には、一応ペテルブルグ編4の後です まぁ、正直特に関係はないですけど
「淫獣さん恋をする」クリスマス直前短編 女の子に生クリームをかけたいです!!
俺「よし、だいたい道具はこれくらいでいいか?」
ハルカ「はい!!」
俺「俺に何か手伝えることがあったら言ってくれ」
ハルカ「俺さんには味見をお願いしてもいいですか?」
俺「ふむ……お前お手製のお菓子を食うのは久しぶりだな。いつのまにケーキなんて作れるようになったんだ?」
ハルカ「えへへスオムスで習ったんですよ」
俺「ほう、着々とお嫁さんスキルを身に付けてるようで何よりだ」ニッ
ハルカ「お、お嫁さんって……」カァァ
俺「それじゃあ楽しみにしてるからな」
ハルカ「はい! 俺さんがいつもお世話になっている502JFWの皆さんに楽しんでいただけるようなケーキを作りますね!」
ドンガラガッシャーン
俺「うおっ!? お、おい大丈夫か!?」
ハルカ「あたた……す、すいません。ちょっとつまづいちゃって……」
俺「まぁケガがないんだったら……っておわっ!!」
ハルカ「あちゃー机の上ぶちまけちゃった……あれ? どうかしたんですか俺さん?」
俺「か、顔に生クリームが……」
ハルカ「えっ……? ああっ!! うわぁ……顔がベトベトだぁ……ペロッうん、おいし♪」
俺「おおぅ……」
ハルカ「俺さん、さっきから股間を押さえてますけどトイレにでも行きたいんですか?」
俺「あの……その、うん……ちょっとトイレに行ってくるわ……。多分10分くらいかかると思うけど気にしないでくれ……」
ハルカ「?」
俺「………ふぅ…」
ハルカ「ふぅ、さっぱりした。さて、そろそろ作業に戻りますかね。あっすいません台所を片付けていただいて」
俺「ふふっこれくらい当然のことだよかわいいハルカ」
ハルカ「か、かわいい……!」カァァ
俺「ははは、ネウロイとは一体何なんだろうな。俺達の戦いはどこに向かっているのだろう」
ハルカ「お、俺さん? 何だか気持ち悪いくらい爽やかですね。トイレで何かあったんですか?」
俺「うん、ナニがあったんだ」
ハルカ「できたー!!」
俺「おお、めっちゃうまそうだなコレ!」
ハルカ「ふふん♪ 数々の女体クリーム盛りを手がけてきた私にとってクリスマスケーキなんて造作も無いことですよ」
俺「ほぅ……くわしく聞こうか」
ハルカ「去年のクリスマスは楽しかったなぁ……手篭めにした女の子のおっぱいを生クリームでデコレーションして、その頂上にはさくらんぼを……」
俺・ハルカ「「ふひひ……」」
ハルカ「俺さん、ニパさんは来ますよね?」
俺「おう! もちろんだ!」
ハルカ「それじゃあ今年も……」ジュルリ
俺「おっぱいのデコレーションは俺がやるから」
ハルカ「お尻のデコレーションは私ですね!!」
俺・ハルカ「「股間が熱くなるなぁ……」」
おわり
以上です
毎度毎度ヤマなしオチなしで申し訳ない
この続きは明日の夜にでも
ちなみにエロはありません 多分
イチャイチャはその時にでも
それでは、支援してくださった方、読んでくださった方、ありがとうございました!!
予約表
今日
21:00~
その後~
明日
22:00~
ウォーロック……膣内(なか)に出すぞ……!
超ド級ファックと聞いて録画余裕でした
ドン引きダナ
>>433
デュクシ
軍規にも穴はあるんだよね!
?
カントリーロード~ この道~
ゴメン……俺が23日は耳すまだなんてよく分からんこと言っちゃったから……
もう少しで危うくフライングで始めたのにロスマンタイムに残り投下
こんな状況になるとこだったね、ミーナさんにシャーリー
それでは次より開始します
ミーナ「……」ニコニコ
俺「……ミーナ?」
ミーナ「俺さん、何かしら」ニコニコ
俺「なんでさっきからずっとこっちを見てるんだ……?」
ミーナ「きっと気のせいよ」ニコニコ
俺「(無言の圧力な上に何だか身の危険を感じるし胃が痛い……)」
脳内変換
ミーナ「もちろん24日の夜は私と一緒にいてくれるのよね?シャーリーさん何かと一緒じゃないわよね……?もしシャーリーさんなんかと一緒にいたら……」
俺「……身の毛もよだつな」
ミーナ「……?」ニコニコ
俺「このままじゃ私が持たない……まずはミーナの視界から消えないとまずい」
俺「……」
ミーナ「俺さん?どこへいくのかしら。まさか……」
俺「もちろんアリーセのところだ」
ミーナ「そうよね。アリーセちゃんの所に決まっているわよね」ニコニコ
俺「あ、ああ……」
*アリーセちゃんが居る所
娘「あ、パパー!」
シャーリー「俺じゃないか~。あたしに会いに来てくれたのか~?」
俺「残念だけどシャーリーに会いに来た訳じゃなくてアリーセに会いに来たわけだ」
シャーリー「それは残念だな~。だけど24日の夜はあたしに会いに来てくれるんだろ~?」
俺「まだわからないぞ?」
シャーリー「俺ならきっと会いに来てくれて、一晩一緒に居てくれるって信じてるんだけどな~」
俺「(もしこんなところをミーナにでも見られたら……ハッ!?)」
壁ミーナ「……」ニコニコ
支援
教官さん逃げたほうが…
シャーリー「いいだろ~。24日の夜から25日にかけて……何かわかってるだろ~?」
俺「……一応」
シャーリー「なら……楽しみにしてていいのか?」
壁ミーナ「……」ニコニコ
俺「か、考えておくよ」
シャーリー「へへ~、良い返事待ってるぜ~?」
俺「あ、ああ……」
壁「……」
俺「(危ない……)」
娘「パパーどうしたのーすごい汗かいてるよ?」
俺「汗?本当だなんでだろうな~。パパにもわからないや……ははっ」
娘「さっきまでくんれんしてたのー?」
俺「あっ、そうだった。さっきまで訓練で一杯走ったからすごい汗をかいちゃったみたいだ……パパちょっとお風呂に行ってくるけどアリーセも一緒に入ろうか」
娘「うん!」
嫌な予感がする。支援
*露天風呂
俺「ふー……風呂はいい。色々なものを忘れさせてくれる」
娘「おひるからおふろなんてはじめてかも~」
俺「そうだったか。今日は寒いしお昼から入るおふろもいいもんだろ」
娘「うん」
*露天風呂入口
シャーリー「ミーナ中佐どうしたんだ?」
ミーナ「シャーリーさんこそどうしたの?」
シャーリー「あたしか?あたしはなんとなくおふろに入りたくなったから来ただけだよ。ミーナ中佐こそ珍しいじゃないか」
ミーナ「そうかしら?私だって昼間に一人で入ったりするから別におかしくないと思うわよ?」
シャーリー「あたしだってそうだぜ?」
ミーナ「それなら一緒に入りましょうか?」
シャーリー「そうだな~。そうしようぜ~」
もっと……もっと娘との描写を!!
by独身男性C
支援支援
*露天風呂
俺「ふ~……考えごとなんてどうでもよくなってきた」
チャポン チャポン
俺「どっちを選ぶかなんて無理な話だよな……」
ミーナ「何が無理な話なのかしら?」
シャーリー「どっちを選ぶつもりなんだ~?」
俺「ミーナかシャーリーを選ぶ事だよ。どっちを選べばいいんだよ本当に……?」
ミーナ「もちろんわかってるわよね……?」
シャーリー「あたしを選んでくれるんだろ~?」
俺「……」
娘「パパーどうしたのー?おかおがまっさお」
ミーナ「アリーセちゃん。アリーセちゃんはクリスマスの夜、私とシャーリーさんどっちと一緒に居たい?」
シャーリー「そうだな~。どっちと一緒に居たいんだ?」
娘「えっと……んー……わたしはミーナママともシャーリーママともいっしょにいたい!」
俺「(アリーセグッジョブ!流石私の娘、一番言って欲しい事を的確に答えてくれる……!)」
娘「もちろんパパもいっしょだよ?4にんでいっしょにいたい!」
ミーナ「そうね。4人一緒がいいわよね」
シャーリー「アリーセがそういうなら4人一緒にいるのもいいかもな~」
俺「そうだな……ところでミーナにシャーリーはどうしてここに居るんだ……?」
ミーナ「別にいつお風呂に入ったっていいじゃない」ニジリニジリ
シャーリー「そうだよ。今日は今入りたい気分だったんだよ」ニジリニジリ
俺「……そのようだな。いつ入ろうが人の勝手だもんな」
娘「おふろもみんないっしょがいいよ」
俺「アリーセの言うとおりだな……はは」
ミーナ「そうね……こうやって一緒にお風呂に入るのも久しぶりよね」ポヨポヨン
シャーリー「あたしとはこの間一緒にはいったもんな~」ポヨポヨヨン
俺「(もう嫌だ……風呂からあがりたい)」
ミーナ「俺さん……ここが弱いのよね」ニギニギ
俺「ミーナ……?」
シャーリー「ふふ……こっちも意外と弱いんだよな?」スリスリ
俺「シャーリーまで……アリーセが目の前にいるんだぞ?」
ミーナ「大丈夫よ。アリーセちゃんは何をしてるかわからないし、水中は見えないわ」
シャーリー「優柔不断な奴へのおしおきだな~」
俺「……」
*クリスマス少し前
俺「……」
宮藤「俺さん、最近ずいぶんとやつれてますけど大丈夫ですか……?」
リーネ「ここの所、食欲もないみたいですし。おなかの具合でも悪いんでしょうか……?」
俺「大丈夫、ちょっとストレスで寿命がマッハなだけだから……」
宮藤「ストレスってどうしたんですか?」
俺「どこからともなく視線を感じたり。時々殺気を感じる事もある……」
支援
リーネ「この基地に何かおばけでもいるのかな……」
宮藤「お化け!?」
坂本「二人ともこの基地にお化けなんていないから安心しろ。俺のストレスの原因はミーナとシャーリーだからほおっておけ」
リーネ「あ、そんなことだったんですか。頑張ってくださいね」
宮藤「坂本さん、ミーナさんとシャーリーさんがどうかしたんですか?」
坂本「宮藤、お前は知らないのか?」
宮藤「何をですか?」
坂本「そうか……まだ宮藤には少し早いか?まあ知らないなら知らないほうがいい事もある」
宮藤「えー教えてくださいよー。さかもとさーん」
俺「はは……」
坂本「それで……どちらを選ぶつもりなんだ?私はミーナに賭けているから結果を楽しみにしているぞ」
バルクホルン「私もミーナに賭けた」
エーリカ「私もミーナだから」
俺「お前ら、まさかガランド少将に……」
坂本「何の事か忘れてしまったな……」
リーネ「私はシャーリーさんに賭けておきました」
俺「お前ら……人を何だとおもってるんだ」
バルクホルン「今は俺を取り巻く状況が面白いからな……」
俺「もう、今年のクリスマスは終了にしてやる……私の友人に頼めばクリスマスの一つや二つ……」
坂本「まさか……」
俺『もしもーし。私だよ私、久しぶりだな。少し頼みがあるんだが大丈夫か?要件?簡単な事なんだ、ちょっとお前の量子レーザー核でロマーニャを火の海に……は?死にそうで無理?今からデート?そうか……すまなかった」
俺「今年のクリスマスは……続行です!」
坂本「残念だったな。あいつは今頃デートだろう?」
俺「……正解」
坂本「はっはっはっ。男ならそろそろ腹を括れ」
支援。そこまで嫌なのか…
*決戦のクリスマスイブ20:00
俺「アリーセ。早く寝ないとサンタさんが来てくれないぞ?」
娘「うん。もうねるね……パパ、きょうはひとりでねないとだめなの?」
俺「サンタさんが来るかもしれないからね。パパ達がいるとサンタさんがびびって逃げてしまうかもしれないから……」
娘「はーい……」
俺「その代り明日はパパとでもミーナとでもシャーリーともでも全員とでもいっしょに寝てあげるからね」
娘「うん!おやすみなさい」
俺「おやすみアリーセ。パパにお休みのチューをしてくれるかな?」
娘「うん!おやすみのチュー」チュー
俺「おやすみアリーセ……」
俺「後はアリーセが寝るのを待つだけか」
ミーナ「プレゼントは準備いいのかしら」
俺「私の部屋に保管してあるから大丈夫だ」
シャーリー「アリーセへのプレゼントは大丈夫として……」
ミーナ「あ、と、は……」
俺「……よし。プレゼントを取って来る!」
ミーナ「逃げたわね……」
シャーリー「逃げたな……」
ミーナ「シャーリーさん?」
シャーリー「なんだよミーナ中佐」
ミーナ「今夜、どっちの部屋に俺さんが来ても……恨みっこなしよ?」
シャーリー「あたしは別に気にしてないよ。ミーナ中佐こそまた俺をめった刺しになんてするなよ~?」
ミーナ「し、しないよわ!もうそんなこと……」
両方食えばOK。しえん
決戦のクリスマス21:00
娘「zzzzzzz」
俺「よく寝てるみたいだな……私からのプレゼントをここにおいて。別のプレゼントはここで……みんなからのプレゼントはここでいいな。メリークリスマス、アリーセ」
娘「zzzzzz」
俺「よし、これからどうするか。ミーナの所かシャーリーの所か……ここはあえて別の人の所にいって新たなフラグを……」
俺「そんなことしたら私に明日の夜明けが来ないような気がするな……」
俺「……」
俺「なんだ簡単な事じゃないか。一人で居ればいいんじゃないか!どうしてこの事に気付かなかった私」
俺「別に今年はシングルベルでもいいじゃないか」
俺「そう決まれば私も今日はもう寝よう。いやー……何だかすごくすっきりした気分だ」
*決戦のクリスマス21:30
ミーナ「……俺さん私の所には来てくれなかったのね。今頃、俺さんはシャーリーさんのわがままボディにむしゃぶりついて獣のようにその欲望を……はぁ」
シャーリー「やっぱりだめだったかー……。今頃はミーナ中佐とあんなことやこんなことをしてるんだろうな~……はぁ」
俺「♪」
坂本「ん?」
宮藤「あれ?」
俺「ふふふふふ♪」パタン
坂本「俺は一人で部屋に帰って何をしてるんだ……?」
宮藤「もしかして俺さんは一人で居る事を選んだんでしょうか?」
坂本「まだわからないが一応ミーナ達に聞いてみるか」
ミーナ「なんですって!?美緒、それは本当なの?」
坂本「ああ……てっきりミーナかシャーリーと一緒に居るものとばかり思っていたが……」
ミーナ「これは……チャンスだわ」
坂本「ミーナ、頑張れよ。応援しているぞ?」
ミーナ「ありがとう美緒」
シャーリー「なんだって~!?宮藤それは本当か?」
宮藤「はい。さっき坂本さんと廊下を歩いていたら一人で部屋に戻るのを見たんです」
シャーリー「それならまだあたしにもチャンスがあるな~」
宮藤「よくわかりませんが、何だか頑張ってください」
シャーリー「教えてくれてありがとうな、宮藤」
俺「さーて明日に備えてもう寝よう」
*決戦のクリスマス22:00
ミーナ「!?」
シャーリー「!?」
ミーナ「シャーリーさんどうしてここに……?」
シャーリー「ミーナ中佐こそこんなところで何してるんだ~?」
ミーナ「わ、私は俺さんに呼ばれたからここへ来たのよ?わかったならシャーリーさんは帰ってくれるかしら。今から俺さんと愛しあうから邪魔はしないで欲しいわね」
シャーリー「あたしだって俺に呼ばれて部屋にきたんだぜ?俺の夜の相手はあたしに任せてミーナ中佐は疲れてるだろうからもう休んでもいいんだぜ?」
ミーナ「……」
シャーリー「……」
ミーナ「いいわ。もうこの際はっきりさせましょう。俺さんを問い詰めるわよ」
シャーリー「奇遇だなミーナ中佐。そろそろはっきりさせないとダメだとあたしも思ってたんだ」
ミーナ「俺さんが逃げ出しそうになったら……わかっているわね?」
シャーリー「二人がかりで押さえつける」
バンッ!!!!!
俺「!?」
ミーナ「……」
シャーリー「……」
俺「ミーナにシャーリー……?どうしてここに」
ミーナ「俺さん?この際はっきりさせましょう?私とシャーリーさんどっちを選ぶのかしら。答え次第じゃ……」キラッ
俺「ミーナ、落ち着け。まずはその包丁はしまおう……話せばわかるはずだ」
シャーリー「逃げだしたりはしないよな~?もし逃げ出そうとしたら後ろから……」キラン…
俺「シャーリーもそのバールはしまおう、な?」
ミーナ「俺さんは私とシャーリーさんどっちを取るの?もちろん私よね?私でしょう?私に決まってるわよね?私以外言わせない。私でなくちゃおかしいわ?私よね?わ・た・し・よ・
ね?」
シャーリー「もちろんあたしだよな?あんなに愛しあったんだもんな~。へへ、俺との愛の結晶だって……(妄想)」
俺「ミーナにシャーリー……?」
ミーナ「俺さん……」
シャーリー「俺ぇ……」
ヤンデレスイッチ、オン!支援
俺「二人とも……どうしちゃったんだよ」
ミーナ「俺さんのせいじゃない!ずっと答えを出してくれないで逃げ続けて……私たちがどれだけ待ったと思ってるの!」
シャーリー「そうだぜ~俺が悪いんだからな?ずっと逃げて逃げて……少しは私たちの身にもなってくれよ」
俺「二人とも……私は……」
ミーナ「……」
シャーリー「……」
俺「私は……」
俺「私は答えを出せない……ミーナかシャーリーを選べなんて私には無理だ」
ミーナ「……俺さん?そんな答えは許さないわよ?」
シャーリー「そうだな~。今日ばかりはちゃんと答えて貰わないとな~」
俺「……わかった。はっきりとした答えを言えばいいんだな?」
ミーナ「ええ……俺さん信じているわ」
シャーリー「信じてるぜ、俺~」
俺「私は……私の答えは……」
ギュッ……
俺「こうだ」
ミーナ「あっ……俺さん……」
シャーリー「俺……」
俺「もうこれ以外の答えは見つかりそうにない……」
ミーナ「……」
シャーリー「……」
俺「ははっ、やっぱり駄目かな?許されないよなこんなことは……」
ミーナ「……」
シャーリー「……」
俺「両方欲しいなんてやっぱりダメだよな……?私は意外と欲張りなんだ」
シャーリー「あたしは構わないぜ?あたしもミーナ中佐も平等に愛してくれるならな~」
ミーナ「私もそれなら……」
俺「二人とも……」
ミーナ「俺さん?本当に平等なのよね?どっちかに偏ったりはしないわよね?」
俺「勿論だ」
シャーリー「二人同時で大丈夫なのか~?」
俺「大丈夫さ」
ミーナ「そこは大丈夫よ。俺さんは凄いから」
シャーリー「それは楽しみだな~。どれだけ凄いのか今夜は期待してもいいんだよな~?」
ミーナ「今からきっちり6時間は頑張って貰わないと」
シャーリー「でも本当に大丈夫なのかー?一人ならともかく2人だぜ?」
ミーナ「流石の俺さんでも二人は無理かもしれないわね……」
俺「……めるな」
ミーナ「……俺さん?」
シャーリー「俺……?」
狂犬俺「舐めるなーーーーーーーーーーーーーーーー!小娘二人の相手なんて楽勝にきまってるだろーーーーーーーーーー!」
教官汚いな流石教官
支援
... .. .. ☆ ::::: ::::::::: ::::;:;:;:;::;:;;;;;;;;;;;;;;;;;
|\ . . . .. :: ::;;:;:: ;;:;;;;;;;
ノ气;)-、. . . :::::::: ::;:;:;:;;;;;;;
/:/.ヽ:ヽ::i .. . .. :::: :::::::;:;:;:;;
一方他人の恋の行方を気にする俺はいったい……
決戦後のクリスマス0600
俺「ふぅ……」
ミーナ「」
シャーリー「」
俺「二人とも寝てしまったか……流石にちょっとやりすぎたか」
ミーナ「俺さん……おはよう」
シャーリー「うーん……おれぇおはよう……」
俺「二人ともおはよう」
ミーナ「あっ……昨日は///」
シャーリー「凄かったな///」
俺「二人とも大丈夫か……?ちょっと頑張りすぎた記憶しかないんだが……」
ミーナ「ええ、大丈夫よ」
シャーリー「10か月後が楽しみだな~」
ミーナ「そうね。楽しみね」
俺「え?」
ミーナ「何か言ったかしら」
シャーリー「俺の聞き間違いじゃないか~?」
俺「ソレナラインダケド」
<<<わーい!サンタさんがきてくれたんだ
俺「アリーセも起きたようだな……」
ミーナ「きっとアリーセちゃんも喜ぶわよ」
シャーリー「アリーセが一番欲しがってたものがもうじき手に入るかもしれないしな~」
俺「?」
ミーナ「ほら。早くアリーセの所にいってあげましょう?」
シャーリー「アリーセ、今いくよー」
俺「解せぬ」
*どこか
ガランド「そうかそうか、やっぱりそうなったか!私の総取りのようだな」
偉い人「うーむ……まさか両方だっとは」
偉い人「シャーロット大尉のわがままボディに負けてしまうと踏んだが……」
マロニー「√的にミーナ中佐だと思ったが両方とは盲点だった」
がランド「悪いが全部私がもらっていくよ。俺はああ見えて意外と優柔不断だからな」
偉い人「ガランド少将流石だな。伊達に戦線を一緒に戦った仲ではないわけか……」
ガランド「そういうことさ」
ガランド「俺もこれから大変になるな……」
偉い人「10月半ばにはベイビーが二人誕生するわけだもんな」
偉い人「家族計画もあったものじゃない」
ガランド「仕方ないさ。最初の結婚だって出来ちゃった婚だった男だ……」
偉い人「そうだったな……」
偉い人「案外ダメな男だな……」
ガランド「一旦切れるとまぁ……仕方ないさ」
中途半端におしまい
前半は割とクリスマス準備の話だった気がするけど、後半はクリスマスと殆ど関係無いよね……
気づいたら今後やろうとしてるダブル√の途中になってたんだ
わけがわからないともうけど、俺にもわけがわからなかった。頭がおかしくなりそうだった
これも俺を忙しくしてる後輩達が全部悪い。そういう事にしておいてください
そして支援ありがとうございました
俺教官本編の修正とか色々はスケジュール的に年明けから開始できそうなので一応報告
乙です
おつ~!
では、そろそろ投下します
━待機所━
俺「…」
今日は襲撃予想日。俺は今待機所の中でストーブの前の長椅子に座り待機している
扶桑海軍正式のもこもこした飛行服もあり、程よく暖かい
そこへ、
ビューリング「…ん、俺か」
ビューリングがタバコをくわえたまま待機所に入ってきた
俺「訓練飛行終わったのか?」
ビューリング「ああ、一応な。隣いいか?」
俺「どうぞ」
ビューリングが隣に座る
待機所に静かな時が流れる
程よい暖かさも有り、俺はだんだん眠くなってきた。
ビューリング「…寄りかかってもいいんだぞ」
俺の様子を察したのかビューリングが声をかける
支援だよー!
そんなビューリングも疲れがあってか少し眠そうだ
俺「ありがと、リズも寄りかかってもいいんだぞ」
ビューリング「…では遠慮なく」
お互いに寄りかかる
何とも幸せな気持ちだ…
そして二人は眠りに落ちた
━暫く後━
ルーデル「本当に寒いな…スオムスは、ん?」
アーデルハイト「おや」
イイ雰囲気だな支援
待機所に入ったルーデルとアーデルハイトは待機所の長いすでお互いに寄りかかり眠る二人を見つけた
アーデルハイト「幸せそうですね」
ルーデル「ああ。昔のビューリングでは考えられないことだ」
アーデルハイト「私たちも良い伴侶を見つけられたら良いですね」
ルーデル「だと良いんだが。アーデルハイト、カメラは有るか?」
アーデルハイト「はい、有りますが」
ルーデル「ちょっと貸せ」
アーデルハイトからカメラを受け取り、二人に向ける
ルーデル「幸せそうな二人に記念して」
ピントを合わせシャッターを切った
━後日━
ルーデル「こうして飲むのも久しぶりだな」
ビューリング「そうですね」
夜更けてから宿舎の居間でルーデルとビューリングは飲んでいた
ルーデル「彼は今どこに?」
ビューリング「臨時で夜間哨戒に出てます」
ルーデル「不安か?」
ビューリング「信頼しているので、それほどでも」
ルーデル「良いな。お互いを信頼しきっているというものは」
ビューリング「そうでしょうか?」
ルーデル「ああ。彼のことを大切にな」
ビューリング「はい」
ルーデル「そうそう、それとこれをやろう。まぁ軽い婚約の祝いだと思ってくれ」
そう言いポケットから先日撮った二人の写真を取り出す
ビューリング「!?///」
ルーデル「勝手ながら撮らせて頂いたよ。幸せそうだな」
ビューリング「俺にもこれを?」
ルーデル「ああ」
ビューリング「…そうですか」
ビューリングは恥ずかしさを紛らわすためにグラスを仰いだ。ルーデルも合わせて一杯仰ぎ単刀直入に尋ねた
ルーデル「まぁ分かっていることだが聞かせてくれ。彼のことは好きか」
ビューリング「はい、愛してます。これからもずっと」
ルーデル「うらやましいな。俺にも同じことを聞いたら同じ答えを言ったよ」
ビューリング「…そうですか///」
ルーデル「私も良い伴侶が見つけられるかな」
ビューリング「ルーデル大尉ならきっと見つかるでしょう」
ルーデル「ありがとう。まぁ夜は長い。もっと飲もう。仲の良い二人に記念してな」
これで終わりです
毎度毎度チンタラチンタラ投下して申しわけありません。
もうクリスマスなのにまだクリスマスssが完成してねーや。やっべー
それでは失礼します
乙!
ニヤニヤ
ほし
ルッキーニちゃん誕生日おめでとう!!!
シャナに地雷が隠されてるなんて予想外だったでござる……
アカン……今日はとっとと寝よう……
シャナに地雷?なんのこっちゃ
保守
>>610
朝チュンがね……
火
珍
鼓
保守
今日は何の予定もないし今夜は一晩中書き溜め出来るね、ナオちゃん
ほっほっほ
クリスマス短編もそうだけどルッキーニちゃんの誕生日短編にも期待
戦闘書いてる時はストパンサントラ
それ以外の時はようつべで適当なもんを聞いとるかな
最近は空気力学少女と少年の詩にはまってる
今日は雪だって、ナオちゃん
初雪を確認してから寝よっか
ほしゅ
今夜は割と流れが早そうだね
ほっしゅほっしゅ
眠いなら寝るといいんダナ
無理して体を壊して三連休がふいになったりしたら悲惨なんダナ
(お姉ちゃんのヘッドロックがきまる音)
固有魔法ありだったら軽く死ねる自信がある
寒いね、ナオちゃん
そうだね
出来るならお姉ちゃんのおっぱいに包まれて窒息死したい
雪まだかなぁ
無理しなくてもいい……寝ろ……寝て忘れてしまうんだ……!!
う~いおやすみ~
俺も深夜帯に空いてる時間は投下しよっと
ロスマンタイムがあるさ
おやすみー
ヘリウムか……
かく言う俺は酸素か
ちょっとうれしい
mがいっぱいだな
ほしゅっと
ほ
ええなぁこっちも早く降らないかなぁ
ほしゅっと
ケーキうめぇ
書き溜めが終わりましたので、六分後に保守投下をさせていただきます
ごーごー
一年の終わりが近づきつつあるその日こと12月25日。
日増しに吹く寒風が厳しくなっていくなか、俺とラルの二人は基地付近の市街へと繰り出していた。
季節が季節だけあってか、街路樹たちには色鮮やかな装飾が施されており、そんな街中を行きかう人々はみな大切な者と過ごす今宵に思いを馳せるかのような笑みを湛えている。
ラル「ひゃっ!?」
俺「どうした!?」
雑踏の中を縫うように歩いていると不意にラルが年相応の可愛らしい悲鳴を上げた。
すぐには俺の問いかけに答えず頬を桃色に染めながら辺りを見回してから、
ラル「い、いま……何かが私の……お、お尻を……」
俺「なんだと……?」
ラル「いや! きっと荷物が当たっただけだ!」
羞恥心と必死に戦いながら零すと、目の色を変えて全身から怒気を噴出し始める俺の姿を前に慌てて付け加える。
ラル「ぅわ!? お、おれ!」
俺「……もっと近くに寄ってくれ」
やや棘が含んだ声を発し、ラルの右肩に腕を回して抱き寄せる。
眉も吊り上がり、黒い瞳には怒りの炎がその姿を見せた。
おお、ちょっとお久しぶり
支援だ!
ラル「おれ……もしかして、怒っているのか?」
俺「もしかしなくても……怒ってる。自分の女が他の男に触れられるなんて、嫌だからな」
ラル「……ッ!」
紆余曲折を経て恋人という関係になってからというもの俺は何かと気を遣ってくれた。
現に今も自分の身体が冷えぬようにと羽織っていたコートを着せてくれている。
見方によっては過保護とも取れなくない。
だが、そんな彼の気遣いの一つ一つから滲み出る優しさを知っているからこそ抵抗するどころか甘えてしまっていた。
それでも、ラルは胸の奥に何かが引っかかる感覚を覚える。
優しくされるのは決して悪いことではない。
しかし、こうも自分ばかりが甘えてしまって良いのだろうか。
安らぎを求めているのは俺とて同じはずである。
ラル「(私は……俺に何をしてやれるんだ……)」
恋人として、隣を歩く俺に何を返すことができるのか。
そもそも色恋の経験が皆無である自分には世間一般である恋人同士の営みに関する知識がまるでなかった。
しかし、それを言い訳にすることはできない。
知らないのであるならば、これから学んでいくしかないのだ。
だとしても、一体何から学べば良いのか。
ラル「あ……」
やはり雑誌だろうかと考えを巡らせていると、ある光景が目に入った。
ラルの眼差しの先にはカフェのオープンテラスにてテーブルを挟む一組の男女の姿があった。
女性が運ばれてきたパンケーキらしき料理を器用にナイフで切り分けたかと思えば、フォークの先端に突き刺したそれを満面の笑顔と共に向かいに座る男性の口元に差し出したのだ。
その光景を捉えたラルは全身に電流が駆け巡るような錯覚を覚え、
ラル「こ、これだ!!」
俺「何がこれだって?」
ラル「俺! 私たちもいくぞ!」
俺「いくってどこ、うぇぇぇぇぇぇえぇええええ!?」
瞳を輝かせたラルに引きずられカフェへと連行されていった俺の悲鳴が響き渡った。
SS書いてる時点でその領域はすでに乗り越えたでござる
支援
天気は清々しいまでに晴れ渡っているというのに身体を蝕む寒気だけは一向に治まらない。
俺「ふええええ。さむいよぅ」
ラル「中が満席なんだ。我慢してくれ」
左腕で肩を抱いて震える俺の呟きを一蹴し、メニューを開いたラルが先ほどのカップルが注文していた料理を探す。
中々見つからずページを捲っていくと最後のページでそれを見つけた途端に目を見開いた。
ラル「(『ラブラブ』パンケーキだと……!?)」
メープルシロップをハートの形を模してかけられた料理の写真の下には確かに『ラブラブパンケーキ』という名前が記載されていた。
たかがパンケーキになんて名前をつけるのだ。これでは注文し辛いではないか。
ちらりと目線を上げれば自分が決めるのを待つ俺が寒そうに全身を震わせている。
コートを借りている身としては早いところ注文を済ませないといけないのだが、
ラル「(言うのか!? 私が!?)」
ラブラブなどという甘い単語を言えるのか!?
言っちゃえってぇニヤニヤ
支援
俺「きまったか?」
ラル「あ、あぁ……」
俺「りょーかい。すいませーん!!」
ラル「あっ、ちょっ!」
理性と羞恥が熾烈な戦いを繰り広げている最中に突然、俺から声をかけられ肯定とも受け取れる声をあげてしまった。
そのことに遅れて気がついたラルが慌てて撤回しようとするも時既に遅く。
俺の呼びかけに応えたウェイトレスがテーブルの真横に現れた。
ラル「(うぁぁぁぁぁぁ!!??)」
胸中で絶叫をあげる。
もうこれで後戻りは出来なくなってしまった。
どうする? 今日はやめておくか?
だが今日を逃せば次の休みがいつ取れるか分からない以上は、やはりここで勝負に出るしかない。
ウェイトレス「ご注文はお決まりでしょうか?(チッ! またカップルかよ! ふざけやがってよぉ!!)」
胸の奥で毒づきつつも、相手を柔らかく受け止める笑顔は絶やさないこの女性こそウェイトレスの鏡と称しても良いのではないだろうか。
俺「飲み物はどうする?」
ラル「えっ、じゃあ……ミルクティーのホットで」
俺「ミルクティーのホットを二つ。あとは何かあるか?」
ラル「……」
返事は無い。
代わりにメニューを持つ手がぷるぷると震えているだけである。
ラル「ラブ……ブ……ーキを」
ウェイトレス「はい?」
ラル「このっ! ラブラブパンケーキを!!」
叫びにも似たラルの甲高い声がテラス一面に響き渡った。
自分自身の声に驚いた彼女が辺りを見回すと他のカップル――特に女性が自分に対して温かい視線を送っているのを捉え、ラルは真冬であるにもかかわらず身体が芯から火照っていく感覚を実感した。
ウェイトレス「か、かしこまりましたぁ! (こいつ! そんな立派なもん、ぶら下げといてウブだとちくしょう!!)」
引き攣ったと笑顔とともにウェイトレスが身を翻す。
その際にベルトがふわりと浮き上がりズボンに包まれた美麗な桃尻が一瞬だけ、ほんの一瞬だけ顕となった。
しかし、そんなたわわに実った果実など気にも留めず、俺は目の前に座る少女の豹変振りに困惑していた。
ラルさんかわいいよラルさん
支援
身を縮こまらせ真っ赤に染まる顔だけは見せまいと俯き、小刻みに身体を震わせるラルの姿に首を傾げつつ、
俺「どうした? 何か悩みがあるなら聞くぞ?」
まただ。
この男は常に自分のことを気遣ってくれている。
そのことが、どうしようもなく嬉しくて、つい甘えてしまうのだ。その度に後ろめたさを感じながらも。
ラル「べ……別に」
俺「本当か?」
ラル「あ、あぁ。本当だとも」
俺「それなら……良いんだけど」
俺の声がやけに遠くから聞こえる錯覚を覚えつつ、膝の上に乗せた拳を握り締める。
どうして、俺は自分ばかり甘やかして、自分に甘えようとはしてくれないのだろう。
彼の目に映る自分の姿はそんなにも頼りないのだろうか。
それとも自分が六つも年下だからなのか。
ラル「なぁ。お――」
ウェイトレス「お待たせしましたぁ! ご注文のミルクティーお二つとラブラブパンケーキになりまぁす!」
ラル「っ!?」
このウェイトレスは出来るな
寝る前支援
真意を探ろうとするラルの言葉を、ウェイトレスの接客ボイスとパンケーキにかけられたシロップが放つ甘い香りが遮った。
ごくりと唾を飲み込んで目の前に置かれたパンケーキを見下ろす。
ハート型にかけられたシロップをまじまじと見つめ、俺を見る。
俺「どうした?」
目を丸くするきょとんとした表情。
どうやら俺はこのパンケーキを自分が食べるものだと思っているらしい。
自身の胸中に生まれた激情など知らず、呑気にティーカップを口元に運ぶ。
そんな彼の姿が癇に障った。
周りを見ればカップルが一様にパンケーキの食べさせ合いをしており、そこから何か察してくれても良いではないか。
ラル「なんでもないっっ」
ぷいっと視線を逸らす。
そうやって呑気に構えていられるのも今のうちである。
自分の恥ずかしさを少しでも味あわせてやる。
一口大へと丁寧に切り分け、フォークで刺して一度、深呼吸。
思えばこうやって彼に料理を食べさせるのは何度かあったが、それは全て基地の中での話であり、こういった公衆の面前で行うのは初めてである。
ラル「おれっ!」
俺「な、なんだ?」
ラル「あ、あ、あーん……だ」
俺「っ!?」
仔犬のように震えながらフォークを差し出すラルの姿に俺は心臓の部分を何かに貫かれたような感覚を覚えた。
まずい。お世辞抜きで可愛い。
普段が姉御肌なだけに、それとのギャップがまた何とも……。
ただ一つの問題はフォークが自分の口元まで届いていないことだ。
それどころか、身を乗り出しても届かない距離にあるので食べるに食べられないのである。
ラル「……は、はやく食べろ。あーん」
俺「はやくといわれても……そこじゃ届かないんだが」
ラル「なにっ!?」
目を見開くラル。
どうやら恥ずかしさのあまり、気付いていなかったようだ。
普段は隊長として他の隊員たちを束ねるラルであるが、こうして自分の前では少女らしい一面を見せてくれるのだから、彼女への愛情は深まっていくばかりである。
俺「……ほら。これなら届くか?」
テーブルの中央まで身を乗り出す。
自分でやっておいて何だが、全身に突き刺さる微笑ましい視線がむず痒くて仕方がなかった。だが、恥ずかしいのはラルも同じなのだと言い聞かせる。
彼女ばかり羞恥心を感じさせるわけにはいかない。
恋人として。苦しいときも、辛いときも、嬉しいときも分かち合いたいのだ。
ラル「あ、あぁ。おれ……」
俺「わかってるよ」
ラル「あ、あーん」
俺「あ……あーん」
口を開け、おずおずと中に入れられたケーキを咀嚼すると、シロップでほどよくふやけたケーキの生地を噛んだ途端に甘い蜜が口の中全体へと広がる。
寒空の下で冷え切った身体に染み渡るような味であった。
ラル「どうだ?」
俺「あぁ、美味しいぞ。誰かさんが食べさせてくれたおかげでな」
ラル「そうか……!! もっと食べるだろ?」
俺「俺ばかり食べるとなくなっちゃうだろう? ちゃんと自分の分も食べないとな」
ラル「あっ、いや」
これはお前のために注文したのであって私が食べようとしたわけじゃない。
そう否定するよりも早く、俺がラルの手元からフォークを奪い取る。
そして、切っ先をパンケーキの一切れに突き刺すと狼狽する彼女の口元へと差し出した。
俺「ほら、あーん」
ラル「えっ……? あ……」
俺のために頼んだというのに。
一瞬、彼に食べさせて欲しいと思ってしまった自分に叱咤する。
それでも、弾けんばかりの笑顔とともに差し出されたフォークに自然と顔を近づけてしまったのは、やはり自分が彼を欲しているからなのだろう。
俺の温もりに包まれたい。俺の優しさに触れたい。俺に自分の何もかもを委ねたい。
ラル「あ、あーん……」
隊長として部隊を指揮し、管理することに対して何一つ苦が無いといえば嘘になる。
どれだけ持て囃されようとラルもまた一人の人間であり、少女でもあるのだ。
圧し掛かる重責が許容量を超えれば、どんな人間でも潰れてしまい、それはラルとて例外ではない。
だが、彼女は尋常ならざる精神力で耐え抜いてきた。
全ては部隊長としての強い責任感が成せる技である。
俺「どうだ?」
ラル「甘くて……やわらかくて。美味しい……な」
舌を覆って口の中に広がる甘みを堪能し、ぽつりと呟く。
そういった精神的負荷を笑顔で人知れず覆い隠してきたラルにとって、俺は
彼の前では部隊長としての責任も、ウィッチとしての使命も忘れ、ただの女でいられる。
これ以上の贅沢などあるだろうか。
ラル「それに、お……おまえの味がする。優しくて、温かくて……すごく、おいしいんだ……」
俺「ッ!?」
照れたように頬を染め、はにかんだ笑みを見せるラルから視線を落とし、俺は手にしているフォークを凝視する。
思えばこのフォークはつい今しがた自分が口にしたものである。
つまり、彼女のいう自分の味と言うのは……
ラル「おれ……もっと、食べさせてくれ」
動揺する俺に、キスをねだるように顔を近づける。
胸の奥底から沸き起こる、この男に愛されたいという無限の欲求に結局、自分は負けてしまうのだ。
でも、それで良いのかもしれないと開き直る。
俺「お……おぅ! 腹いっぱいになるまで食べさせてやるよ!」
ラル「……ぅん」
力強い返事にこくんと頷いたラルが瞼を閉じ、次の一口のために口を開いた。
ウェイトレス「(カップル超うぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!)」
店内で全身から嫉妬に満ちた邪気を噴出しながら鬼のような形相で睨みつけるウェイトレスの存在など気にも留めず。
俺「はぁ……」
カーテンを開き、ガラス越しに広がる街並みを見下ろして溜息を吐く。
降りしきる雨は止む気配を見せず、それどころか次第に激しいものへと変えていき、それが彼の気を滅入らせた。
せっかくの休暇だというのに、このような形で水をさされるとは。
あれからカフェを後にし、基地へと戻る最中にどこからともなく現れた雨雲が市街地を覆い、雨を降らし始めたのだ。
朝から晴天が続いていたので傘を持っていなかった二人は当初駆け足で基地へと向かっていたが、あまりに激しい勢いのため近くのホテルで部屋を取ることにした。
それまではよかったものの、
俺「まだ降ってやがる。これは……やっぱり今日中には帰れそうにない、か」
ラル「つまり……今日はおまえと一夜を過ごす、わけだな?」
俺「あ、あぁ。そういうことになるな……」
ホテルの一室で寝泊りするという状況を互いが意識している所為か、気まずい沈黙が部屋に広がった。
これではまるで如何わしいことをしにきたみたいではないかと思いつつも、そう思われても仕方ないかと納得する。
俺「(まいったな……)」
今まで同じ部屋で寝泊りしたことは何度かあったし、その度に同じベッドで一夜を過ごしてきた。
もちろん肝心の一線は越えなかったが、意識しなかったといえば嘘になる。
豊かに実った彼女の双丘も、きゅっとくびれたウェストも、桃を思わせるヒップも、張りのある唇も。
どれも自分の獣欲を刺激するには充分すぎるほどの妖艶さを湛えていた。
それでも胸の内で暴れまわる牡としての肉欲を抑えることができたのは、ラルに対する純真な愛情からだった。
彼女は自分と違い現役のウィッチで撃墜数も人類第三位とエースの中でも間違いなく指折りの実力者である。
そんな彼女の進む道を自分の黒い欲望で汚すわけにはいかないのだ。
俺「ッ!?」
視線を眼下の街並みからソファに座り込む彼女へと移した俺が息を呑み込んだ。
眼差しの先にはコルセットを外し、上着を脱いでソファに座り込むラルの姿がある。
雨の水分を吸い込んで濡れた白いシャツは彼女の柔肌に纏わりつき、柔肉がたっぷりと詰まっているであろう美麗なバストを覆う黒いブラジャーの姿を顕にしている。
俺「……」
思わず生唾を飲み込んでしまった。
これまで自分は必死に我慢してきた。
たしかに風呂場のアレは不可抗力であったが、それ以降は何とか耐えてきた。
だが……これはまずい。
ラル「っくし!」
俺「大丈夫か? シャワーあるから浴びてきたほうがいいぞ?」
このままでは本能のままに彼女を押し倒してしまいそうになる。
理性が鳴らす警鐘を遮ったのはラルの可愛らしいくしゃみの音。
北国ペテルブルクの冬に雨を浴びて平然といられる訳がない。
早いところ身体を温めねば、また身体を壊しかねない。
ラル「いや、私よりも」
俺「俺のことなら心配するな。これでも身体は頑丈なほうだからな……ほらっ! 女の子が風邪なんか引いたら大変だ」
ラル「それじゃ。すまない……先に使わせてもらおう」
俺「あぁ。焦らず、ゆっくりな」
バスルームに入って二十分足らずでラルは戻ってきた。
濡れた衣服は部屋干しをしているせいか、服の代わりにバスローブ一枚という艶かしい格好に思わず視線を逸らしてしまう。
襟元から姿を覗かせる谷間やすらっと伸びた両脚。
たとえ本人にその気が無くとも、こうして自分の理性を削りにかかってくるのだから、ある意味では罪深い女とも言えよう。
ラル「いい湯だった。おかげで身体が温まったよ」
俺「そ、そうか。そりゃ……よかった……!?」
ラル「ふふっ。どうした? そんなに顔を赤くして」
俺「べっ。別に何でもない……!!!」
バスタオルを頭に被せるラルが隣に座ったことで内側の獣が再び暴れだす。
俺「ところで、寒くないか? 湯冷めしない内に寝たほうがいいぞ?」
ラル「お前はシャワー浴びないのか?」
俺「濡れたままだと気分が悪いからな。ちょっくら浴びてくる。何だったら先に寝ていても構わないぞ」
ラル「いや。待ってるよ」
俺「悪いな。すぐ戻ってくるからさ」
軽くシャワーを済ませ、同じくバスローブ一枚を羽織る俺が部屋へと戻る。
胸元や足元から入り込む部屋の空気に戸惑いつつも、ラルが待つベッドに腰掛けた。
俺「待たせたようだけど、湯冷めしてないか?」
ラル「大丈夫だ……と言いたいところだが。少し冷えてきたな」
俺「それはまずいな。早いところ寝ちまおう」
頷くラルとともにシーツの中へと潜る。
バスローブを身に着けたままでは寝にくいためか必然的に脱ぎ捨てなければならない。
生まれたばかりの姿になることに抵抗感を感じながらも寒さを凌ごうと身を寄せ合う。
全身に密着するラルのしっとりとした柔肌を感じながら、俺は密かに腰を引かせた。
ラル「俺。もう少し、くっついても良いか?」
俺「……」
ラル「俺?」
俺「あぁもう。いいよ、おいで」
ラル「……うん」
俺「その……なんだ」
ラル「ッ!?」
俺「ごめん」
ラル「良いさ。これはつまり……お前が私の身体で、その。こうふん、している証拠なんだろう?」
押し付けられる彼の男性器の感触。
嫌悪感といった感情は不思議と込み上げては来なかった。
相手が愛する俺だからなのだろうと納得しながら、思いの丈をぶつけることにした。
今はっきりさせておかなければ、きっと今後の生活にも支障が出てしまう。
ラル「それなのに、どうして……? どうして……なんだ?」
俺「お、おい……いったい、何の話だ?」
ラル「どうして、お前は私に頼ってくれないんだ? 甘えてくれないんだ? 私は……そんなに、頼りないか?」
俺「別にそういうわけじゃ……」
ラル「ならもっと、頼ってくれ! 甘えてくれ! 私ばかりが……貰い過ぎてるんだ。私だって……お前にあげたいものが沢山あるんだ!!」
目の前で感情を爆発させるラルを見つめたあと、唾を飲み込む。息を整え、意を決したような面持ちを作り、
俺「本当に……良いんだな?」
ラル「当たり前だっ」
僅かに語気を強めて頷くのを確認した俺が彼女の身体に圧し掛かった。
悲鳴を発するよりも前に、その恵まれた果実へと顔を埋めた。
ラル「……ふふっ。まるで子供みたいだな」
俺「むっ。甘えて良いっていったのは、そっちだろ?」
ラル「別に嫌とは言ってないさ。むしろ嬉しいんだ」
俺「ほ、本当か?」
ラル「あぁ。もっとお前に近づけた気がしてね」
自身の胸に顔を埋める俺の頭をそっと撫でるラルが満面の笑みを作り上げた。
俺から甘えてもらえる喜びを噛み締めるかのように。
俺「なぁ……」
ラル「どうした?」
俺「好きだぞ」
ラル「あぁ……私もだよ、俺。愛してる……世界中の誰よりも」
ラル「んっ……ここ、は?」
瞼を開けると見覚えのない天井が目の前に広がった。
意識が次第にはっきりしていくに連れて、昨日俺と二人でこの部屋に泊まったことを思い出し身を起こす。
直後、違和感を覚えたラルがシーツを剥いだ。
ラル「おれっ!?」
胸元に顔を埋めて寝ていたはずの俺の姿が消えていた。
全身から汗が吹き出る。
胸騒ぎが徐々に膨れ上がり心臓の鼓動が早くなっていくのを感じつつ、ベッドから飛び起き、
ラル「おれ……おれっ……」
干した服を着ることも忘れ、室内を歩き回るも俺の姿は見当たらない。
まさか昨日までの記憶は全て夢であり。
俺という存在はもうこの世にいないのでは。
ラル「そんな……!!」
膝を床に着き、蹲る寸前。
ドアが音を立てて開き、
俺「おっ! 目が覚めたのか、おはよう。いやぁ……ホテルの近くで朝早くからやってるパン屋があったからな。朝ごはんとして買って来たんだけど……って、どうした?」
ラル「あっ……あぁ……おれぇ!!」
香ばしい匂いを漂わせる紙袋を器用に左腕で抱え、陽気な笑みと共に姿を見せた俺へとかけより、しがみついた。
俺「ちょっ!? おまえ、服は!?」
一糸纏わぬ愛しい女の抱擁に俺の声が裏返る。
ラル「ばかっ……ばかっ。私を置いて、勝手に一人で……どこかへ行く奴があるか……!!! いつも一緒だと……言っただろう!!」
俺「寂しい思いさせちまったな……ごめんよ」
パンの袋を足元に置き、左腕を震える彼女の背中に回す。
手の平に瑞々しいラルの肌の感触が伝わってくる。
――あぁ……どうして、この子はこんなにも愛おしいんだろう。
ラル「ぐすっ……もっとだ。もっと強く抱きしめないと……許さない」
俺「……わかったよ」
涙声で抗議するラルの背中を撫でつつ、苦笑いを浮かべた。
やはり自分はこの娘に骨抜きにされたようである。
朝食を終え、チェックアウトのために部屋を出ようとした矢先。
思い出したように俺がロッカーにしまって置いた大き目の紙袋を引っ張り出してきた。
俺「今日は何の日か。覚えてるよな?」
ラル「……? あぁ。もちろんだとも」
俺「それでだな。プレゼントがあるんだ」
ラル「ぷっ、プレゼント? 私にか?」
俺「あのなぁ……お前以外に誰に贈れって言うんだよ」
やや呆れたような声。
ラル「あっ……うん」
俺「趣味が分からないから気に入って貰えるかどうか自信は無いんだけど……受け取ってもらえると嬉しい」
差し出された大きな紙袋。
受け取り、丁寧に梱包された中身を取り出し、押し黙る。
姿を見せたのは黒のロングコートだった。
ラル「これは……」
俺「メリークリスマス」
ラル「本当にいいのか?」
俺「当たり前だろう。着てみてくれよ。サイズは合ってると思うから」
そう促され、コートの袖に腕を通して羽織る。
俺の言うとおりサイズは恐ろしいほど合っていた。
むしろ、どうしてこうも的確な大きさを選んでくることが出来たのだろうか。
ラル「俺……おまえ」
俺「しょうがないだろ!? そりゃぁ……頻繁に布団の中に入ってきて抱きしめられたら覚えるってもんだろう!?」
ラル「……すけべ」
俺「うぐぅ!!」
ラルのじと目に苦しげな声が漏れ出した。
ホテルを出ると昨晩の豪雨が嘘であったかのように、頭上には澄み切った青空が広がっていた。
ラル「そうだ、俺。私からもプレゼントがあるんだが。受け取ってもらえるか?」
俺「もちろん」
手にする袋から一本のマフラーを取り出したラルがそれを自分の首元に巻いた。
ただのマフラーなら、それで終わりなのだろうが彼女が取り出したものは、もう一人分が使えるほどの長さであった。
ラル「メリークリスマス」
柔らかな笑みを口元に作り、残りの分を俺の首元に巻いて身を寄せた。
俺「うん……あったかいな」
ラル「あぁ。あたたかい」
しばし、互いの体温を味わっていた二人が歩き出した。
そんな彼らの未来を祝福するかのように、陽光は柔らかく降り注ぐ。
俺「さてとっ! みんなが待ってるし、帰るか」
ラル「そうだな。楽しい休暇も過ごせたし、満足だ」
俺「おいおい。これで満足なのか? 俺はまだ物足りないぞ?」
ラル「そうだったな。まだ……これからだものな」
俺「そういうことだ。これからもよろしくたのむぞ。グンドュラ」
ラル「あぁ。あの時の約束……ちゃんと守ってもらうぞ? 俺」
俺「おぅ! 一生かけて幸せにしてやるよ!!」
ラル「ふふっ。それじゃ、帰ろうか」
おしまい
以上で今回の投下は終了となります。
ここまで読んでくださった方々、支援をしてくださった方々。
本当にありがとうございました。あと二つも早く書き終えないと。
それでは失礼します。
一休み前の保守
乙
俺「なんだこの書庫は……書籍の整理方法が独特でどこに何があるかさっぱり分からん」
バルク「それは私の書庫整理に文句があると言いたいのか、俺?」
俺「あ、バルクホルン大尉。この書庫は大尉が整理されたんですかー、うわー分かりづらい」
バルク「なぜ私だと分かってからもう一度強調するように言うのだ!確かに、私の整理は独特だが501で整理をするのは私くらいのものだから、他のウィッチは全員慣れている」
俺「そうですか、501のウィッチも災難ですね」
バルク「……もう突っ込むのは止めておこう。ところで俺は書庫に何か用か?いかがわしい本は整理の際に全て捨ててしまったが?」
俺「なんか、大尉の中での俺のイメージって相当悪いですね……私はただ、今度の昇進試験のために戦史の勉強をしようと思っただけですよ」
バルク「そういうことか。戦史の本ならあちらの棚においてある。適当なものを見繕うといい」
俺「ありがとうございます」
俺「ここか……本が多いな。とりあえず壁際でいくつかぱらぱらとめくってみるか」
俺「ん?この壁、なにか取っ手のようなものがついているような……」ガチャ
俺「な、こんなところに隠し部屋が!この基地にまだ探検してなかった場所があるとは、俺も不覚を取られたな」
俺「で、ここの棚には何が置いてあるんだ?ん?『可愛い妹の育て方』『世界妹全集』……なんだこの気持ち悪い棚は」
バルク「見ぃ~たぁ~なぁ~っ!俺、この部屋を見られたからには生かしてはおけん、今この場で私が――!」
意外なバルクホルンの趣味を知り、好感度が微妙に下がる俺であった。
otu
予約がなかったら2400頃に投下しようかな
ほ
ほ
o
おはよう
一人酒用の扶桑酒でも買ってこようね、ハルカ
(>>756の家にケーキを持って向かう音)
(>>758を玄関で出迎えて強く抱きしめる音)
(ハルカに智子を引き渡す音)
(パソコンの中身を見られて焦る音)
お前ら……
(泣きながら止めようとする音)
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( .人 .人 γ / 筋肉に自身のあるそこのアナタ!一緒にお仕事してみませんか?
=(こ/こ/ `^´ 壁を殴るだけの簡単なお仕事です!
)に/こ(
ほしゅっと
昼飯はしーすーにしよう
今日は思いっきり贅沢しようね、ハルカ
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