マミ「お茶会をしましょう!」(83)
マミんち
さやか「マミさーん?おじゃましまーす!」ガチャッ
杏子「腹減ったー!」ズカズカ
まどか「さ、さやかちゃん、杏子ちゃんダメだよなんで勝手に入ってくの」マドマド
さやか「マミさーん、なんで昨日来なかったんですかー?」
杏子「マミー、ケーキ食いに来たぞー……ってマミ?」
マミ「……ごめんね、グスッ、今日は……ケーキ、無いの……」ウルウル
まどか「マ、マミさん!?(髪の毛おろしてる!かわいい)」キュン
さやか「マミさん!?なんで!?コラ杏子!」アセアセ
杏子「おいおい、なんで泣いてるんだよ!ってかあたしのせいなのか!?」アセアセ
マミ「もう、私、グスッ、ケーキ作るのやめたの……」
さや杏「な、なんだってー!!」
杏子「なんでだよ!なんでケーキ作らないんだよ!」
マミ「……。自信を……ヒグッ……無くしたの……」メソメソ
さやか「な、何かあったんですか!?そんなに目が腫れるまで泣いて……」
マミ「うぅっ!……ううぅっ!」ボロボロ
まどか「マミさん、泣いてちゃわかりませんよ……?何があったか話してくれませんか……?」
マミ「……じ、実は昨日……」
~~~~~~~~~~~~~~~
マミ「ふんふ~ん、今日はいい天気だし絶好のお茶会日和ね!」テクテク
マミ「女の子が集まっておしゃべり……うふふ!普通の女の子みたい!」ワクワク
マミ「ケーキも上手に作れたし、もう何もティロ・フィナーレ!」クルンッ
マミ「あら?人が倒れてる!」
マミ「あ、あの、大丈夫ですか!?」
山岡「うう……」
栗田「お腹が減ったわ……」
マミ(い、いまどき行き倒れかしら……珍しい)
山岡「……きみ……何か食べ物を持ってないかい?」
マミ「え!え~と、ケーキなら……」
栗田「ケーキ!私たちにくれないかしら?」
マミ(困ってる人を助けるのも魔法少女の務めよね)
マミ「いいですよ!どうぞ」ニコッ
山栗「いただきます!」モグッ
マミ(鹿目さんたちには悪いけど……途中でクッキーでも買いましょう)ニコニコ
マミ「どうですか?ケーキには結構自信が……」
山岡「……」ポイッ
ケーキ「」ベシャッ
マミ「……ある……」
栗田「……」ペッ
ケーキ「」ビチャ
マミ「……えっ」
山岡「このケーキは出来損ないだ。食べられないよ」ペッ
栗田「そうね」フミツケ グチャ
マミ「……えっ?」
ケーキの残骸「」
マミ「ひ、酷い!」
山岡「確かに酷いものだった」
栗田「ロクに食べられたもんじゃないわ」
マミ「ど、どうしてですか!」
山岡「理由かい?やれやれ……説明するまでもないと思うけど」
マミ「せっかく早起きして作ったケーキなのに!」
栗田「あら、あんな生ゴミをケーキだと言い張るのね。滑稽だわ」
山岡「どうせ早起きするなら生ゴミ回収の時間に間に合わせるべきだったね」
栗田「うふふ、山岡さんったら!」クスクス
マミ「……っ!」ワナワナ
マミ「わ、私のケーキは友達も美味しいって言ってくれますよ!それなのに」
栗田「あら、お友達はハエか何かなの?そういえば頭の横にとぐろ巻いてるのがぶら下がってるわね」
マミ「これは髪の毛です!巻いてるだけです!」
栗田「ウンコじゃなくて?」
マミ「違います!ていうか早く謝ってください!ケーキ台無しにしたこと!」
山岡「……君は何を作ったつもりなんだい?」
マミ「シ、シフォンケーキですよ!紅茶風味をつけるために茶葉を入れてます!」
山岡「茶葉は何を使った?」
マミ「ア、アールグレイですけど」
栗田「まあ、あきれた!」
マミ「なんでですか!」マミーッ!
山岡「君が入れたのは……この銘柄だね」
マミ「え、確かにそうですけど……それは値段の割には結構美味しいし、風味も……」
山岡「栗田さん、少し試してくれないか」
栗田「ええ」パク
マミ「!?」
栗田「ん……こっちは全体的にいがらっぽくて、味が刺々しいわ……」
栗田「風味も良くないし、後味も下品……」
山岡「ではこっちは?」
栗田「あ……こっちは口に入れた瞬間豊かな風味が広がるわ!」
栗田「後味も嫌味がなくて、むしろ鼻に抜ける柔らかな香りが……ああ……!もう……!」クネクネ
マミ(大丈夫かしらこの人……)
山岡「わかったかい。こいつの欠陥が……」
マミ「えっと……茶葉が悪かったんですか」
山岡「無論だ。でもそれだけじゃない。小麦粉、卵、砂糖……君の使った材料は全てまがいものだ」
マミ「そ、そんな……私、ちゃんとスーパーで……!」
栗田「スーパーで食品を買うの!?」
マミ「!!」ビクッ
山岡「栗田さん、信じられないだろうがこれが日本の現状なんだ」
栗田「私は農家から直接買った有機栽培の食品じゃないと不味くて食べられないわ……」
マミ「で、でも……スーパーのでも十分おいし」
山岡「戯言を抜かすな!!!」
マミ「ひぃっ!!」ビクッ
山岡「いい食材はいい方法を使って丁寧に作られているんだ!」
栗田「常識ね」
山岡「そういうものの値段が張るのは当然だろう!?」
栗田「間違いないわ」
山岡「そういうものを使った究極の料理を食べるのは人間として最高の文化的な活動だ」
栗田「そうね」
マミ「で、でも……私は一人暮らしでお金もあまり……」
山岡「じゃあ死ねよ」
マミ「……えっ」
山岡「死ねよ」
山岡「君のようなウンコを頭からぶら下げてる人間が料理なんておこがましいよ」
マミ「だっ……だからこれは」
栗田「黙りなさい金髪ウンコ娘!」
マミ「そんなんじゃなくて」
山岡「ウンコ!ウンコ!」
マミ「ちょ『金ウンコ!』やめ『ウンコ!ウンコ!』さい!」
マミ「だか『ゴールデンウーンコ!』んなものじゃ『ロールウンコ!』ってるでしょう!」
マミ「うわああああああああああああああああん!!!!!」ダダダダダッ
栗田「ウンコが逃げたわ!」
山岡「ハッ!生意気なウンコだ!」
山岡さんを魔女の結界内へほうりこんであげたい
~~~~~~~~~~~~~~
さやか「な、なんて酷い……」
杏子「許せねえ!食い物を粗末にしやがって!」ギリッ
まどか「だからあの髪型もケーキ作りもやめたんですね……」
マミ「ううっ……ごめんなさい……みんな、今まで不味いケーキ食べさせて……」ボロボロ
さやか「そ、そんなことないですよ!美味しかったですよ!?」
杏子「そうさ!マミのケーキはお店で売っててもおかしくないレベルだぜ!」
まどか「自信持ってください!マミさん」
マミ「うぅ……ごめんなさい。気分が……少し奥の部屋で横にならせて……」ヨロヨロ バタン
さやか「思った以上に傷は深いね……どうしよう」
杏子「自慢のものをあそこまで否定されちゃあな……」
ほむら「話はすべて聞かせてもらったわ」ガラッ
一同「!!?」
ほむほむ頼むで
まどか「ほむらちゃん!なんで窓から?」
ほむら「みんな知っての通り、私はまどかを救うために何度も同じ時間をやり直した……」
ほむら「実質10年以上はここで暮らしてるわ。見滝原は私の庭よ」ファサァ
まどか「それは感謝してもしきれないけど、答えにはなってないよ!?」
さやか「で、なんとかしてくれるの?ほむら」
ほむら「だから何度もそう言ってるでしょう。あなたは本当に愚かね美樹さやか」
さやか「え!?いや、そんなこと一言も……」
ほむら「そんなことはどうでもいいのよ。早くマミを立ち直らせないと」
杏子「いやに協力的だな」
ほむら「キャラがカブるのは嫌なのよ。気弱でロングヘアなんて(それが……仲間ってもんだろ?)」
まどか「逆だよ……しかもなんで建前がちょっとハードボイルド調なの……」
まどか「マミさんはどうやったら立ち直るんだろう……」
さやか「うーん、時間が経てば気分も直るんじゃないかな」
ほむら「時が癒してくれるというやつね。でももっと早い方法はないかしら」
杏子「そうだな。マミが可哀想で見てらんねえ」
まどか「……」ジーッ
ほむら<キャラかぶり阻止!キャラかぶり阻止!>テレパシー
杏子<ケーキ復活!ケーキ復活!>テレパシー
まどか「利己的すぎるよ!あとテレパシー漏れてるよ!必死かよ!」ビシッ
さやか「まどかもアグレッシヴになったねぇ」
杏子「でもなんにせよ早いに越したことはねえよな」グーッ
ほむら「そうね……仕方ない、奴を呼びましょうか」ガラガラッ
さやか「なに?窓の外になんかあんの?」
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYp6KxBQw.jpg
参考画像になるかわからんが
ほむら「淫獣ーッ!!」
QB「人を筋斗雲みたいに呼ばないでほしいね」トテトテ
まどか「あっ、キュ『淫!獣!』」
QB「ちょっとほむら!名前にかぶせないでよ。それより何の用だい」
ほむら「少し手伝ってほしいことがあるの」
QB「えー、もうパンツ泥棒の手伝いは嫌だよ。この前なんて君は盾を落とし……」
ほむら「だっ、黙りなさい!淫獣が!淫獣が!」ペシ
まどか「……ほむらちゃん、あとでお話があります」
ほむら「\(^o^)/」
QB「で、いったい何の用なのさ。こっちは集会から抜けてきたんだよ」
杏子「あー、あの野良猫の集会か」
さやか「……野良猫に混ざる宇宙人って」
>>29
マミさんまじ天使
QB「いいじゃないか。今雌猫のミーちゃんといい感じなんだよ!」
ほむら「……マミが奥の部屋にいるの。見てきなさい」
QB「なんだってんだまったく」ブツブツ トコトコ
ほむら「……さて、どう反応するかしら」
杏子「お、戻ってきたぞ」
QB「……」ヨロヨロ
QB「……」ペタ
さやか(座った)
QB「……あれはどういうことだい」ワナワナ
QB「なんでマミのくるくるの部分がなくなってるんだい!?」
QB「僕はあれを前足でみょんみょんするのが好きなのに!!!」
ほむら「マミは、ある人間たちに己の尊厳を汚されたの」
QB「!」ガーン!
ほむら「もう彼女は縦ロールもケーキも作らないわ」
QB「!!」ガガーン!
杏子「かなりショックみたいだな……」ヒソヒソ
さやか「うん……」ヒソヒソ
QB「縦ロールも、ケーキも……?」
ほむら「そうよ」
QB「……ロール……ケーキは……?」ドキドキ
ほむら「……残念ね」
QB「!!!!!!」ガガガーーーン!!
まどか「……なんなの」
, -─-、
,マミ-─-'、
ν*(ノノ`ヽ)
つξ* ^ ヮ^ノξ
( ∪ ∪
と_)__)
,マミ-─-'、
ν*(ノノ`ヽ)
. つ~~* ^ ヮ^ノξ
( ∪ ∪
と_)__)
,マミ-─-'、
ν*(ノノ`ヽ)
つ Σ~~*;゚ 0゚ノξ
( ∪ ∪
と_)__)
QB「許さない……許さないぞ人類……!」プルプル
杏子「いやそこまで規模広げんなよ」
ほむら「……あなたの別個体を使ってこの町を探索しなさい」
ほむら「……あとは私たちがやる。そいつらの特徴は……」
まどか「盛り上がってきたね」
杏子「あたしたちいなくてもいいんじゃねえか?」
さやか「いや、でも参加しときたいよ!」
QB「全個体起動!システム異常なし!接続!作戦を開始!」ビョビョビョビョ
さやか「うわぁすごい。キュゥべえ、それどんな感じなの?難しい?」
QB「うーん、将棋とマインスイーパーと二重跳びを同時にするくらいややこしいかな」
さやか「……ごめんね、話しかけないでおくね」
QB「助かるよ」
* * *
山岡「うう……腹が減った……」
栗田「美味しいものが食べたいのに……もう何も美味くない……」
ほむら「いたわね、コトの元凶たち」
まどか「でもなんだか様子がおかしいよ……」
山岡「うぅう……これは食えるか……な」ビリビリ クッチャクッチャ
さやか「自分の服を破って食べてる!?」
山岡「不味い……」
杏子「当たり前だろ……バカかよ」
まどか「あ!今破れたところを見て!何かあるよ!」
ほむら「あれは……魔女のくちづけ……」
杏子「じゃああいつらは操られてたってことかよ!」
男「腹が減った……」ヨロヨロ
女「何かないかしら……」ヨタヨタ
爺「中川!見ろ、手が汚れてしまった!」ウロウロ
杏子「やべえぞ!同じようなのが集まってきてる!」
ズゥゥゥゥゥゥン
さやか「景色が!魔女の結界!」
ほむら「巨大な食べ物がいっぱい転がってる……お菓子の魔女の結界と似てるわね」
QB<みんな、聞こえるかい!?>
まどか「キュゥべえからテレパシーが!」
QB<その魔女は『美食』の魔女だ!>
QB<くちづけされた対象は徐々に味覚が狂い何を食べても異常にマズく感じる>
QB<そして魔女は何も食べなくなった餓死寸前の人間をおびき寄せ食べるんだ!>
杏子「何が美食だ!とんだ悪食じゃねえか!」
ほむら「とりあえず魔女を倒さないと!さやか!杏子!前衛はお願い!」
さやか「オッケー!」
杏子「任せろっ!」
使い魔「ういgtdygjghjgy」
さやか「おりゃっ!」ザシュッ
使い魔「いgtfg;おhくydxjgt」
杏子「せいっ!」ズバッ
ほむら「まどか!外まで連れてはいけないわ!目立たない所に隠れていて!」パンッパンッ
まどか「わ、わかった!」タタタ
杏子「この魔女結構強いぞ!」ザシュ
さやか「それでも勝たないと!マミさんがああなったのも元々コイツのせいだし!」ズバッ
杏子「……分かってるよ!」バシュッ
魔女「アギャギャギャギャッ」ブンッ!
さやか「その辺の物を投げつけてくるから全然近寄れないよっ!」
杏子「くそっ!食いモン粗末にしやがって!」
ほむら「任せて」カチッ
ほむら(ワルプルギスの夜を越えてから時間停止能力は弱体化した……)
ほむら(でもギリギリまで近づき、ありったけの爆弾を使えば仕留められるはず!!)
ほむら(イチかバチか……でも遠距離攻撃型がいないから……これしかない……!)
ほむら「食らいなさいッ!」ブンッ
カチッ
ドカドカドカドカドカン!!!!アギャアアアアアアア!!!
杏子「……やったか!?」
魔女「……アギャギャギャッ!」モクモク
さやか「ヤバい!生きてた!」
杏子「ほむらッ!逃げろ!」
ほむら(……無理よ。もう魔力なんて少しも残ってない)
魔女「アギャギャギャ」グイッ… ブゥン!
ほむら(大きな肉の塊。あれに押しつぶされて死ぬのね)
ほむら(随分と間抜けな最期だわ。できればソウルジェムごと潰して頂戴)
ほむら(貴女の様にはなりたくないもの……)
ほむら(最後に、あの子に一言挨拶くらいしたかったわね……)
ほむら「…………まどk」
ズゥン……!
さやか「ほむらーッ!!」
まどか「あわわわ……怖いよ……。ほむらちゃんたち大丈夫かな?」ガタガタ
山岡「! うおぉっ!」ガバッ
まどか「きゃあっ!やめて、離して!」ジタバタ
山岡「ううう……この町に来てから色々と食べた……」
栗田「しゅしゅ取材で見滝原の有名店を回ったわ……でもどれも美味しくなかった」
山岡「うう、そうなんだ……どれもありふれた料理ばかり……味なんて簡単に予想できる」
まどか「嫌、嫌っ!」ジタバタ
栗田「でででも食べたことのないものなら?」ニヤァッ
山岡「そう……人肉は食べたことがない……美味しいかもしれないよ……」ブツブツ
山岡「知ってるかい、ラムの方がマトンより臭みが少ないんだ……」
栗田「シャッキリポン!シャッキリッポンッ!」ニタニタ
山岡「うう……人間も子供の方が美味しいはずだ……いただきます」アーン
まどか「嫌っ!誰か!……助けて……助けてっ」メソメソ
パンッ パンッ!
山岡「うぎゃッ!」
栗田「きゃあッ!」
まどか「銃撃!ほ、ほむらちゃん!?ありが……」ガバッ
まどか「!!」
ほむら「……ゲホゲホゲホ!いきなり何かに引っ張られたわ……」
ほむら「!! こ、このリボンは!!」
さやか「きょ、杏子!あれ!」
杏子「!? あぁっ!!」
マミ「ふぅ……なんとか間に合ったみたいね!」マミッ!
まどほむさや杏「「「「マミ(さん)!!」」」」
マミ「みんな、待たせちゃってごめんね!」
杏子「まったくだぜ!」
ほむら「あやうく死ぬとこだったわ」ファサァ
まどさや「マミさーん!!」ダキ
マミ「あらあら、この二人は」クスクス
魔女「アギャギャギャギャッ!」
まどか「マミさん!魔女が!」
マミ「……よくも私のかわいい後輩たちを……たっぷり落とし前つけさせてもらうわよ!」
ほむら「マミ……すっかり復活したわね」
マミ「ふふ、いつまでも後輩にカッコ悪いとこ、見せられないものね!みんな行くわよ!」
ほむさや杏「了解!」
サールティーローヤーリー
マミ「えいっ!」パンパンパンッ!
マミ「やぁ!」パンパンパンパンッ!
魔女「アギャギャギャギャッ」
マミ「美樹さん!佐倉さん!サイドから回り込んで!」
さやか「はいっ!」
杏子「了解!」
さや杏「おりゃあ!」ズババッ
魔女「ギャギャギャギャ!」
マミ「暁美さんは鹿目さんを!」
ほむら「分かってるわ!」パンッパンッ!
使い魔「lghjgcfkblk……」バタッ
まどか「やったね!ほむらちゃん!」
マミさん!
魔女「ギャギャギャ……」フラフラ
マミ「さっきの暁美さんの攻撃がだいぶ効いてるようね」
魔女「ギャギャギャギャッ!」ガシッ ブゥンッ!
さやか「また投げた!……さっきのよりもでかい!」
杏子「マミーッ!避けろーッ!」
マミ「大丈夫よ!この程度ッ!フラグッ?なんのことかしら!」ガシャンッ!
マミ「美食の魔女!メインディッシュを喰らいなさい!私の、全力のッ!」ゴゴゴゴ
マミ「ティローッ……!!」
マミ「フィナーレッ!!!」バシュッ
ドーーーーーーーーーン!
魔女「ギャアアアアアアアアアッ……」チュドーン!!
まどほむさや杏「……やったぁ!!」
ズゥゥゥゥ
まどか「結界が消えていく……」
マミ「あの二人が気が付く前に傷を治さないと……一応急所は外したけど。美樹さん、手伝ってくれる」
さやか「あっ、はいっ」
山岡「」パァァ
栗田「」パァァ
マミ「これでよし。ほかの人も正気に戻り始めてるわね。さ、帰りましょ」
男「ん?ここはどこだ……?」
女「あれ?あ、バイトに遅刻しちゃう!」
爺「なんちゅうもんを見せてくれたんや……」
山岡「んん……ここは?なんで服が破れてるんだ……?あっ!お前は!」
海原「フン……やっと気が付いたか士郎」
栗田「ど、どうしてこんなところに?」
海原「そんなことはどうでもいい……それよりも士郎!」
山岡「な、なんだ」
海原「貴様……女子中学生の作ったケーキを踏みにじるとはどういうことだ!」
栗田「ど、どういうことですか」
海原「とぼけるつもりか……これを見ろ!」バッ
栗田「スマホ……?最新型ですね」
海原「ふふ、ハイテクだろう」ドヤ
海原「……いや、そうじゃない!中身だ!」
スマホ『このケーキは出来損ないだ』
山岡「!」
スマホ『生ゴミだな』
栗田「酷いわ……最低!」
スマホ『うわああああああん!』
海原「こんなかわいい娘を泣かせるとはどういうことだたわけ!」
山岡「クッ……あの時の記憶は曖昧で……」
海原「年頃の娘が作った料理はたとえ黒炭でも笑顔で完食!そう教えたはずだぞ大馬鹿者!」
山岡「くっ……確かにそれは鉄の掟……」
海原「……次の日曜日、昼時に美食倶楽部に来い!貴様を叩き直してやる」
海原「……お前たちの子供ともどもな!覚悟しておけ」
山岡「……待て」
海原「なんだ」
山岡「陽士たちが最近3DSを欲しがってる」
海原「……なんだそれは」
栗田「携帯ゲームです」
海原「だめだそんなもの。目が悪くなってしまう」
栗田「でも、周りの友達はみんな持っていて……」
山岡「買ってあげたらきっと喜ぶだろうな。おじいちゃん大好き!なんて」
海原「…………。チヨに言っておく。それより日曜日だぞ。忘れるな」ツカツカ
山岡「雄山……決着は必ず……!」
栗田「山岡さん……!」
* * *
マミんち
さやか「ええ!?マミさんが調子取り戻したのってキュゥべえのおかげなの!?」
マミ「そうよ。みんなが出た後、一人で泣いてたらキュゥべえがやってきて……」
~~~~~~~~~
QB「マミ、マミ。おなか減ったよ」
マミ「キュゥべえ……グスッ……棚にあんぱんがあるわ……」
QB「えー、僕、マミのケーキが食べたいんだけどなぁ」
マミ「……私のケーキは美味しくないもの……」
QB「そんなことないさ。いつもとってもおいしいよ!」
マミ「そんな……あなたも私に気を遣って……」イジイジ
QB「何言ってるんだい。僕は嘘をつかないよ。君もよく知ってるじゃないか」
マミ「!」
QB「だからさぁ……マミー」
マミ「キュ、キュゥべえ、私の作ったケーキは美味しい?」
QB「うん!すっごく!僕の大好物だよ!」
マミ「……!じゃあ、私の前の髪型、変だった?」
QB「? いや、よく似合っててよかったと思うよ?もちろん今の髪型も似合ってるけどね!」
マミ「……!!」
QB「それに、あの髪型は僕のお気に入りさ!」キュップイ
マミ「キュ、キュ、キュゥべえ~!!」ダキッ
QB「な、なんだい、どうしたんだい!?」
マミ「ううん!ありがとう!ありがとうっ!」ギュウッ
QB「えへへ、なんだかよく分からないけどどういたしまして!」ニコッ
~~~~~~~~~~~~~
マミ「というわけなの」
杏子「なんだよ~あたしたちが言っても信用しなかったくせに」
マミ「ごめんなさい!あの時は人間不信に陥ってたから……」
QB「ま、ある意味君たちのピンチを救ったのは僕なんだよ?感謝してよね。特にほむら」
ほむら「くっ……淫獣め……生意気な」イラッ
まどか「でもそんなすぐに元気になったのに、なんで来るのはあんなに遅かったんですか?」
マミ「ん~、髪をセットしてたのもあるけど……」
マミ「キュゥべえが『色んなケーキを食べたい!』ってリクエストしたからちょっとね」
さやか「え、じゃあキュゥべえのためにケーキ作ってたから!?」
QB「やっぱりマミのケーキは美味しかったよ!」キュップイ
ほむら「……!……ということは……!」
ほむら「淫獣!お前がマミを引き留めてたせいで私は死にかけたようなものじゃない!」
QB「ええっ!?その理論は乱暴すぎないかい!?」
ほむら「問答無用!お前のせいでまどかも怖い目にあったのよ!このっ!」ゲシ
QB「いててて!やめてよ!」
ほむら「ほむーっ!」グニニニ
QB「いひゃいいひゃいよふぉむりゃ!!」ムニニニ
まどか「ほむらちゃん、やめてっ!やめてあげて!」
QB「やめてっ!やめてあげて!(裏声)」ぴょいーん タタタ
ほむら「まどかの真似しないで!待ちなさいっ!」タタタッ
QB「やめてホムラチャン!ソンナノゼッタイオカシイヨ!(裏声)」タタタタ
ほむら「ほむーっ!」タタタタッ
まどか「もう、ほむらちゃんったら」
さやか「やれやれ……あいつらの追いかけっこはもはや様式美だよ」
まどか「ティヒ、そうかもね」
マミ「仲良くけんかしな、ってやつね」
杏子「なんでもいいよ……腹減った……マミ……」
さやか「確かに」
まどか「マミさん!ケーキ、まだありますよね!?」
杏子「昨日は結局やらなかったからなぁ!今日こそやろうぜ!」
マミ「ふふふ、そうね。じゃあ、そろそろ……」
マミ「お茶会をしましょう!」完
乙乙
山岡さんは許さん
やっぱ文章書くのは難しいよ。構成がぐちゃぐちゃになる……
みんな見てくれてありがとう!
さやか「ほむらの楯が落ちてた」も暇なら見てちょ
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