大神「できたぞ朝日奈!苗木がお主を好きになるプロテインだ!」 (221)

朝日奈「本当さくらちゃん?!」

大神「うむ。大神家に伝わる秘伝のプロテインだ。効果は保証するぞ」

朝日奈「こ、これを苗木に飲ませれば……苗木は私と手をつないでくれたりとかするの?!」

大神「ふふっ大神家秘伝のプロテインを甘く見るな手をつなぐどころか……」

朝日奈「ゴクリ」

大神「お主の頭をナデナデしてもくれよう!」

朝日奈「やったぁーー!ありがとうさくらちゃんさっそく苗木に飲ませてくる!」

大神「くれぐれも悪用するでないぞ」

朝日奈「なっえぎーーーー!!」ダダダダ

苗木「あ、朝日奈さんおはよう。どうしたのそんなに急いで?」

朝日奈「えへへ~。はいこのプロテイン上げる!」

苗木「え、プロテイン?でもボクそんなのいつも飲んでないよ」

朝日奈「へっへー。それがこれはさくらちゃん特製のプロテインなんだ」

苗木「大神さん特製?へぇすごいね。どんな効果があるの?」

朝日奈「えっとね!それを飲んだら苗木は私のことが好きになるの!」

苗木「」

舞園「」ガタッ

霧切「」ガタッ

戦刃「」ガタッ

苗木「え……えっと?朝日奈さん今なんて?」

朝日奈「だーかーらぁー。そのプロテインには飲んだ人が私の事を好きになる成分が入ってるの」

苗木「あ、朝日奈さんを……?」

朝日奈「うんすごいよねさくらちゃんは!ささ、飲んで飲んで!」

苗木「い、いやあの……」

朝日奈「大丈夫!変なものは入ってないから!」

朝日奈「ほーらいっき!いっき!」グイグイ

苗木「あ、朝日奈さん!ちょっと待って落ち着いて!」

朝日奈「いいからほら!ほらってば!」グイイイイ

苗木「あ!朝日奈さ」

舞園「きゃーーー!つい足がもつれて朝日奈さんと苗木君の間に飛び込むように転んでしまいましたーー!!」

ガッシャーーーーン!!

朝日奈「舞園ちゃん!!」

苗木(あ、プロテインが床に……)

舞園「あ、あいたたたー」

朝日奈「舞園ちゃん大丈夫?!怪我は無い?」

舞園「あ、ありがとうございます。平気です」

朝日奈「本当に?どこか怪我はない?保健室行こうか?」

舞園「い、いえ……それよりすいませんプロテインが……」

朝日奈「え?ああーーーさくらちゃん特製のプロテインがーーー!!」

苗木「……」

朝日奈「うう……これじゃあもう飲めないよ~」

苗木「ざ、残念だったね」

朝日奈「シュン……でもいいや!また作ってもらえばいいんだし!」

苗木「え?」

朝日奈「じゃあさくらちゃんにお願いしてくる!じゃあね苗木、また後で!」ダダダダ

苗木「……」

舞園「……」

苗木「あ、舞園さん……その、ありがとう」

舞園「い、いえ……」

大神「ふふふ、朝日奈は今頃苗木に頭をナデナデしてもらっているところだろうか……」

朝日奈「さくらちゃーーーーん!!」ダダダダ

大神「む?朝日奈、いったいどうしたというのだ」

朝日奈「実はねかくかくしかじかで……」

大神「なんだと!して舞園は無事か?!」

朝日奈「うん大丈夫。どこも怪我はなかったよ」

大神「そうか……安心したぞ。万が一の事でもあっては大変だからな」

朝日奈「うん。アイドルの顔に傷がついたら大変だもんね」

朝日奈「でもごめんね。せっかく作ってもらったプロテインが台無しになっちゃった」

大神「気にすることはない形有るものも無いものも等しくいつかは滅するのだ」

朝日奈「ありがとうさくらちゃん。でさあさっきのプロテインもう一つ無いかな?」

大神「すまぬ。あれは大神家秘伝の材料を使い10日にわたり煮込み続けさらに一年は寝かせないと完成しないのだ」

朝日奈「そっかあ……」ガックリ

大神「ふふっ気を落とすな朝日奈よ。こんな事もあろうかとこれを用意しておいた」サッ

朝日奈「何これ?」

大神「これぞ大神家秘伝……『飲んで初めて目にした者を好きになるプロテイン』だ!」

朝日奈「さすがさくらちゃん!」

大神「これを飲ませ真っ先にお主を見せるのだ。そうすれば……」

朝日奈「え、えっと……ひょっとして苗木が私にラブレターくれちゃったりとかする?///」

大神「ふふっ甘いな朝日奈。ラブレターどころか……」

朝日奈「ゴクリ」

大神「交換日記を始めてもらえるだろう!!」

朝日奈「ぃやったあーーーーー!!ありがとうさくらちゃんさっそく苗木に飲ませてくる!」

大神「くれぐれも悪用するでないぞ」

朝日奈「なーえぎーーーーー!!」

苗木「や、やあ朝日奈さん」

朝日奈「えへへ~これ上げる!」ゴトン!

苗木「またプロテインなんだ……これも大神さん特製?」

朝日奈「うんそうだよ。これを飲んだら初めて見た人が好きになるんだって」

苗木「へ、へえ……」

朝日奈「さ、飲んで……あ、そうだその前に!」グイッ

苗木「うわっあ、朝日奈さん?!」

朝日奈「ちょ、ちょっとそのままでいて。そこでじっとして横むいちゃダメだよ!」グッ

苗木「あ、朝日奈さん……か、顔が近いんだけど……///」ドキドキ

朝日奈「そんな顔しないでよ……私だって恥ずかしいんだから……///」

苗木「じゃ、じゃあなんで……」

朝日奈「だ、だって……見た人を好きになるプロテインだもん。他の人を好きになったら困るでしょ?」

苗木「あ、なるほど。ってそうじゃなくて朝日奈さ」

朝日奈「だ、だからさ苗木……」グイッ

苗木「え?」ドキッ

朝日奈「今は……私のことだけ見て……他の女の子見たらイヤだよ……」

苗木「」

朝日奈「はい、苗木。飲んで……」

苗木「あ、朝日奈さ」

朝日奈「飲んで……」

苗木「…………」

舞園「」ガタッ

霧切「」ガタッ

戦刃「」ガタッ

十神「ふぅ久しぶりにいい運動した。む?これはプロテインかちょうどいい苗木もらうぞ」ヒョイ

朝日奈「あ」

苗木「あ」

十神「ゴクゴクゴク ふぅなかなか美味かった。ところで苗……」クルッ

十神「…………」

苗木「と、十神く」

十神「苗木。話があるちょっと俺の部屋まで恋」グイッ

苗木「え?いやちょっと待って十神ク」

十神「いいから来い。安心しろ何もしないから俺を信用しろ」グイイイイ

苗木「いや目が怖いよ十神クン!やめて!離して!」

十神「安心しろ俺は超高校級の御曹司だぞ心得くらいは……」

戦刃「……」スッ

トン!

十神「うっ!」バタッ

苗木「……」

戦刃「大丈夫気絶させただけだから」

苗木「あ、ありがとう戦刃さん……」

戦刃「薬吐かせてくるね」ズルズル

苗木「よろしくお願いします……」

朝日奈「ど、どうしよう苗木!十神家の血筋が絶えたら私のせいだよ!」

苗木「大丈夫だと思うよたぶん……」

朝日奈「ほ、本当に?!」グスッ

苗木「ぜ、絶対大丈夫だよ!戦刃さんがなんとかしてくれるしそれに今のは十神クンが勝手に飲んだんだから朝日奈さんのせいじゃないよ!」

朝日奈「ありがとう……えへへ~やっぱり苗木は優しいね!」ニコー

苗木「う、うん」ドキッ

大神「ふふっ今頃朝日奈は苗木と日記帳を買いに行ってる頃か」

朝日奈「さくらちゃーーーーん!」ダダダダ

大神「む?どうした朝日奈」

朝日奈「えっとねかくかくしかじかで……」

大神「なんと!……して十神は?」

朝日奈「うん。今は戦刃ちゃんが見てるから大丈夫だと思う」

大神「心配だな。やつもまた我と同じく家名の重責を背負うもの……友である我らの行いが覇道の妨げとなるなどあってはならぬことだ」

朝日奈「そうだね……イヤなやつだけど友達だからね」

朝日奈「でさあ、さっきのプロテインもう一つ無い?」

大神「すまぬ朝日奈。あれは厳選に厳選を重ね大神家秘伝の材料を一ヶ月かけて煮込み続けそれを二年寝かせないと完成しないのだ」

朝日奈「そんな大切な物を……ごめんねさくらちゃん」

大神「構わぬこれもまたさだめという物だ」

朝日奈「ありがとう。でももう諦めるしか無いね」

大神「ふふっ気を落とすな朝日奈よ。こんな事もあろうかとこれを用意しておいた」サッ

朝日奈「何これ?」

大神「これぞ大神家秘伝……『相手への好意を100倍にまで増幅させるプロテイン』だ!」

朝日奈「さすがさくらちゃん!」

大神「これを苗木に飲ませるのだ。そうすれば……」

朝日奈「え、えっと……ひょっとして苗木が私の事『葵さん』って名前で呼んでくれちゃったりする?///」

大神「ふふっ甘いな朝日奈。名前を呼んでくれるどころか……」

朝日奈「ゴクリ」

大神「誠と呼ばせてくれるだろう!!」

朝日奈「いぃやったあーーーーー!!!ありがとうさくらちゃんさっそく苗木に飲ませてくる!」

大神「くれぐれも悪用するでないぞ」

朝日奈「なーーえーーぎーーー!!」ダダダダ

苗木「や、やあ朝日奈さん……また来たの……」

朝日奈「うん!ねえねえこのプロテインを……」

朝日奈「はっ!!」ピタッ

苗木「?」

朝日奈(ちょ、ちょっと待ってこれ……もし苗木が私の事全然好きじゃなかったら意味ないんじゃない?)

朝日奈(ま、まさか……苗木が……私のこと全然好きじゃないなんて……そんな事あったら私……)ガタガタガタガタ

苗木「あ、朝日奈さん?!どうしたの震えてるよ!!」

朝日奈「な、苗木!!」グイッ

苗木「わっ!な、なに?!」

朝日奈「お願い……正直に答えて……」プルプル

苗木「な、何かな……?」(朝日奈さん涙目だ……)

朝日奈「わ、私の事……好き?」

苗木「」

苗木「え、えっと……」

朝日奈「ねえ答えてよ苗木!どうなの?!私の事好き?」

苗木「い、いやその……急にそんなこと言われても……」

朝日奈「……もしかして……好きじゃないの?」

苗木「え?あ、いや……」

朝日奈「…………」カタカタカタカタ

苗木「す、すきだよ……」

朝日奈「ほ、ほんと?!」

苗木「う、うん……」

朝日奈「そっか~えへへ~~」ニヨニヨ

苗木「……」

朝日奈「じゃあはいそんな苗木にプレゼント!」

苗木「……今度はどんなプロテインなの?」

朝日奈「えっとねこれを飲んだら苗木の私が好きって気持ちが100倍になるの」

苗木「へ、へぇ~~」

朝日奈「ささ!飲んで飲んで!」

霧切「朝日奈さん」

朝日奈「ん?何?霧切ちゃん」

霧切「窓を見て。ポンデリングが編隊飛行してるわ」

朝日奈「ほんと?!!」サッ

霧切「……」スッ

苗木(あ、今プロテイン入れ替えた)

朝日奈「どこにもいないよ~」

霧切「ごめんなさい見間違いだったようね」

朝日奈「ちぇー。あっとそれどころじゃなかった!さ、苗木飲んで!」

苗木「う、うん」ゴクゴクゴク

朝日奈「」ワクワク

霧切「……」

苗木「ご、ごちそうさま」

朝日奈「どう?」

苗木「え、えっと……なんともないかな?」






朝日奈「…………えっ」


.

朝日奈「なんとも……ないの?」

苗木「うん……あ、あははたぶん大神さんが何か間違えて……」

朝日奈「う……うわあああああああああ!!!」ガバッ

苗木「朝日奈さん?!」

朝日奈「な、苗木は……苗木は私のこと好きじゃないんだ!私なんか嫌いなんだ!!」ポロポロ

苗木「ち、違うよ朝日奈ボクは別に!」

朝日奈「ウソ!絶対好きになってくれるって思ってたのに!私嫌われてたんだ!苗木に嫌われてたなんて……もう生きていけないよ!」

苗木「き、きっとほら大神さんが何か間違えて……」

朝日奈「さくらちゃんは絶対間違えないもん!」

霧切「…………(罪悪感がひどいわ)」

朝日奈「ごめんね苗木。私なんか嫌いだよね。嫌いなのに話しかけてごめんね。嫌いなのに優しくしてもらってごめんね」ポロポr

苗木「ち、違うんだって朝日奈さん!お願いだから泣き止んで!」

朝日奈「いいの苗木もう優しくしなくても……」

霧切「朝日奈さん……」

朝日奈「霧切ちゃん……」

霧切「えっと……その。ごめんなさい。さっきのプロテインだけど私が持ってのと取り間違えたみたいなの。だから苗木君が飲んだのは普通のプロテインよ」

朝日奈「えっ……」

霧切「だからその大丈夫。苗木君があなたの事を好きじゃないということにはならないから……」

朝日奈「ほんとに?」

霧切「ええ……」

朝日奈「う……うう……」

朝日奈「よかった……よかったよ……苗木に嫌われてなくて、ほんとによかった……」

苗木「……」

「天使は『二人』いたッ!!」バァzン

朝日奈「グス……」

苗木「大丈夫?朝日奈さん」

朝日奈「うんありがと。じゃさっそく元のプロテインを……あれ?霧切ちゃん?」

霧切「……えっとその。ごめんなさいさっきのは私が飲んでしまったわ」サッ

苗木(後ろに隠した……)

朝日奈「え?ええええ!大丈夫なの霧切ちゃん!何か体に異変ない?」

霧切「大丈夫よ問題無いわ」

朝日奈「あれ?でもあれは人を好きな感情を100倍にするって……」

霧切「……」

霧切「その……私……好きな人とか……居ないから……」

朝日奈「そ、そうなの?!」

罪悪感に負けちゃう切霧さん
でもあえて言おう
よくやった!!

朝日奈「もったいないよ霧切ちゃんこんなに可愛いのに!」

霧切「お、おかまいなく……」

苗木(霧切さんもなんか調子崩してるな……)

朝日奈「もう!こんな可愛い子をほっとくなんて周りの男はなにやってるんだろう。ねえ苗木、霧切ちゃん可愛いよね?!」

苗木「え?」

朝日奈「ほら苗木だって霧切ちゃんみたいな可愛い子と付き合いたいとか思うでしょ?」

霧切「そ、そうなの?苗木君……///」

苗木「え?あ、い、いやボクは……その……」

霧切「……」

苗木「……」

朝日奈「はっ!」

朝日奈「や、やっぱダメ!苗木だけはダメ!」バッ!

朝日奈「もうしょうがないや。さくらちゃんにまたプロテインもらってこようっと」ダダダダ

霧切「…………」

苗木「…………」

霧切「…………」プルプルプル

苗木(すごい目でプロテインを睨みつけながら何か悩んでるみたいだ……)

霧切「くっ!」ガッチャーーン!

霧切「はぁ……はぁ……はぁ……」

苗木(投げ捨てた……)

霧切「こ、こんなの……いけないわ……」

苗木ルート継続か
切霧さんルートも見たいわ

大神「ふふっ今頃朝日奈は苗木に名前を連呼してもらっている頃だろう」

朝日奈「さくらちゃーーーーーーん!」ダダダダ

大神「む?どうした朝日奈」

朝日奈「えっとねかくかくしかじかで……」

大神「なんと……うら若き乙女が恋の一つもしないとは……」

朝日奈「うん。今度霧切ちゃんにも誰か紹介しないとね?でも私男子の友達いないし……」

大神「うむ……我もクラスの男子くらいしか年頃の男を知らぬぞ」

朝日奈「ふふ~ケンイチロウさんは?」

大神「だ、ダメだ!やつはその……うむ。ああ見えてだらしない所の有る男だからな。霧切とは釣り合わぬであろう」

朝日奈「そうだよね~だらしない人はダメだよね~」

大神「む。しかしだな!やつにもやつなりに優しいところが……」

朝日奈「も~わかってるってばさくらちゃんてば可愛いな~」

大神「か、からかうでない!」

朝日奈「でさあ、さっきのプロテインもう一つ無い?」

大神「すまぬ朝日奈。あれはこの世に一つと呼ばれる大神家秘伝の材料を半年かけて煮込み続けそれを5年寝かせないと完成しないのだ」

朝日奈「そ、そんな!そんなに大切な物だったの?」

大神「構わぬ。友のために使われたのだ。プロテインも本望だろう」

朝日奈「さくらちゃん……」

大神「ふふっ気を落とすな朝日奈よ。こんな事もあろうかとこれを用意しておいた」サッ

朝日奈「何これ?」

大神「これぞ大神家秘伝……『一番好きな相手への気持ちが100倍になるプロテイン』だ!」

朝日奈「さすがさくらちゃん!」

大神「これを苗木に飲ませるのだ。そうすれば……」

朝日奈「え、えっと……ひょっとして苗木が私と公園でデートとかしてくれちゃったりとかする?///」

大神「ふふっ甘いな朝日奈。公園どころか……」

朝日奈「ゴクリ」

大神「遊園地デートもしてもらえるだろう!!」

朝日奈「や……やった……」ポロッ

大神「朝日奈よ、泣いているのか?」

朝日奈「うん……苗木とデートできるなんて……夢みたいで……」ポロポロ

大神「ふふっ、うぶいやつよ……」

大神「だが朝日奈よ。これはお主にとって一つの試練となるぞ」

その年齢で秘伝を伝授されてるのがスゴい

朝日奈「試練?」

大神「うむ。さっきも言った通りこれは『一番好きな人への想い』が100倍になるプロテインだ」

朝日奈「そ、それってひょっとして……」

大神「察しの通りだ。もし苗木が一番好きな人がお主でなかった場合無意味どころかお主の恋は敗れることになる」

朝日奈「そ、そんな……」

大神「無理に進めはせぬ。秘めた恋の奥ゆかしさもまた一つの青春の証だ」

朝日奈「ダメだよさくらちゃん……それは絶対ダメ!」

大神「朝日奈よ。やつには舞園や霧切や戦刃もいるのだぞ。こう言っては何だが勝ち目は薄いかもしれぬ」

朝日奈「希望は前に進まなきゃ!」

大神「むぅ」ガシャーン 

< ぶ れ い く > 

一番は卑劣枕だろうからソレは破棄して欲しいわ

大神「朝日奈よ……その心意気やよし!悔いの無いようにするがよい!」

朝日奈「うんありがとうさくらちゃん!」ダダダダ

大神「頑張るがいい朝日奈、強い友よ。応援しかできない我を許してくれ」

大神「ふっ、そうだな傷心を癒すプロテインでも作っておくか」

朝日奈「なーーーえーーーーぎーーーーーーーー!!!」ダダダダ

苗木「朝日奈さん……」

朝日奈「こ、これを!」グイッ

苗木「今度は何?」

朝日奈「こ、これは……『一番好きな相手への気持ちが100倍になるプロテイン』だよ!」

苗木「」

舞園「」ガタッ

霧切「」ガタッ

戦刃「」ガタッ

大和田「」ガタッ

石丸「」ガタッ

舞園(い、一番……)

霧切(好きな人への気持ちが……)

戦刃(ひゃ、ひゃくばい……?)

苗木「あの」

朝日奈「え、えええっっと!だ、だからこれを飲んだらね!苗木が一番好きな人への気持ちがががが」

苗木「お、落ち着いて朝日奈さん」

モノクマ「ガタッ!?」

きちんとお断りできる漢な苗木くん希望だけど…

朝日奈「お、落ち着いてなんてられないよ!」

苗木「で、でも朝日奈さんまた震えて……」

朝日奈「そ、そりゃ震えるよ!」

朝日奈(うう……苗木の好きな人が私じゃなかったらどうしよう……考えただけでドキドキしてきちゃう!助けてさくらちゃん!)

大神(朝日奈よ……)

朝日奈(はっ!これは……さくらちゃんが私に助言してくれようとしてるの?)

大神(困ったときはプロテインを飲むのだ。プロテインは心を落ち着ける作用もあるのだ)

朝日奈「そっか!ありがとうさくらちゃん!えっとプロテインは……あった!」

苗木「え?」

朝日奈「ゴクゴクゴク」

苗木「」

朝日奈「ぷはー美味しかった!」

苗木「あ、あの……」

朝日奈「ん?何?」

朝日奈「…………あれ?」

朝日奈(な、なんだろう。苗木の顔見てたら切なくなってきて……ドキドキしてきた)ドキドキドキドキ

苗木「あ、あの……朝日奈さん?」

朝日奈(苗木が私に話しかけてくれてる……名前を呼んでくれてる……なんだろうそれだけですごく嬉しい……)ポーッ

朝日奈「な、苗木……」

苗木「な、何?」

朝日奈「私さ、変なんだ……体がすごく熱いの……」

苗木「」

予想外デース

朝日奈「苗木……」

苗木「あ、朝日奈さん!落ち着いて!」

朝日奈「ご、ごめんね……でも自分でも気持ちを抑えることができないの」ジリ…


舞園「朝日奈さん落ち着いて下さい!」ガシッ

霧切「朝日奈さん正気に戻るのよ」ガシッ

戦刃「朝日奈さん……だ、ダメ!」ガシッ


朝日奈「み、皆ごめん!でももうダメ!苗木の事が好きなの!好きで好きでたまらないの!!」ズルズルズルズル



舞園「わ、私達三人を引きずって行くなんて!」

霧切「なんて力なの……朝日奈さんにこんな力があったなんて」

戦刃「これは……きっとプロテインのせい……」

霧切「なんですって?」

戦刃「プロテインはタンパク質……筋肉がつきやすくなるから……」

腕立て1000回出来る子をナメちゃいかん

朝日奈「み、皆ごめーーーん!!」ブン!

舞園「きゃあ!」

霧切「放り投げられた……なんて筋肉なの!」

戦刃「すごい……あのプロテインほしい……」

朝日奈「な、苗木!」ガシッ!

苗木「朝日奈さん……」

朝日奈「苗木……好きだよ」

苗木「あ…………」

朝日奈「わ、私が一番好きだったのってやっぱり苗木だったよ。えへへ自信はあったけどなんか嬉しいな……」

朝日奈「こ、こんな形でしか伝えられなくてごめんね。でもこの気持はウソじゃないよ。ほんとなんだよ……」

苗木「朝日奈さん……」

朝日奈「だから……だから……私のお願い……きいて……」

.





朝日奈「膝枕……させて……」


苗木「」






.

ピュアか!!

舞園「……」

霧切「……」

戦刃「……」

朝日奈「えへへ~~~」ナデナデ

苗木「……」

朝日奈「ふふ~どう?私の膝気持ちいい?苗木~」ナデナデ

苗木「う、うん」

朝日奈「そっかそっか~ふふ~苗木はかわいいな~」ナデナデ

朝日奈「ずっと夢だったんだ~苗木を膝枕して頭なでるの~」ナデナデ

苗木「そ、そう……」

苗木(あ……ちょっとほんとに気持ちよくなってきた)

大神「朝日奈はいるか?」

舞園「あ、大神さん」

朝日奈「あ、さくらちゃん!見て見て!」

大神「むぅ……状況はよくわからぬが上手くいったと思っていいのか?」

霧切「実は……」

大神「なるほど……まあ結果的にはよしとするか」

大神「……あ、そうだ。さっきのプロテインで一つ伝え忘れていたことがあったのだ。我はそれを伝えに来たのだ」

苗木「え?」

不二咲「出番がないよぅ…」(´;ω;`)

苗木「どんな事かな?これ以上変な事になるのはちょっと……」

大神「安心せよ大したことではない」

大神「実はさっきのプロテインは効果が10分しかない、というだけだ」

朝日奈「え?」

戦刃「あ、もう10分たつ」


朝日奈「…………」


朝日奈「はっ!!」


朝日奈「…………」チラ

苗木「や、やあ朝日奈さん……」

朝日奈「…………」


朝日奈「////////」


朝日奈「いいいいいいいやあああ!!は!恥ずかしいいいいい!!!」ガバッ!

きゃわわわわわわわわわ////////

朝日奈「いやあああ見ないで!見ないで!私なんて恥ずかしいことーーー!!」バタバタバタバタ

大神「お、落ち着け朝日奈!」

朝日奈「いや!だめ!もうダメ!恥ずかしくて死ぬ!死んじゃう!!」

霧切「朝日奈さん落ち着いて。膝枕は薬のせいで……」

朝日奈「ち、ちがうよ!そんな事じゃなくってぇ!!」

舞園「じゃあ……どんな事なんですか?」



朝日奈「私が苗木の事好きだってバレちゃったあああああ!!」



苗木「」

霧切「」

舞園「」

戦刃「」

大神「なるほど……」

あかん残姉のアイデンティティが奪われていく

朝日奈「ううう……ずっとナイショにしていようと思ってたのに……もう恥ずかしくて生きていけない……」

苗木「あ、あの……朝日奈さん……」

朝日奈「こないで苗木!ちがうの!あれちがうんだったらぁ!」

朝日奈「苗木のことなんて別に好きじゃな……くないけど!あれはちがうの!!」

苗木「あ、あのさ朝日奈さん……」

朝日奈「うう~~~……」グスッ

苗木「その……ありがとう。ボク、朝日奈さんに好きって言われて、その……嬉しかったよ」

朝日奈「え……」

こっからルート間違えたらまた一人絶望が生まれちゃうぞ

苗木「……いやその……うん。朝日奈さんみたいな女の子に好きって言われたら嬉しいっていうか……男だったら絶対悪い気はしないよ」

朝日奈「でも私……こんなだよ。そんな日焼けしてるしガサツだし、おっちょこちょいだし」

朝日奈「だから……苗木に振り向いてもらうにはプロテインしかないって思ったの……」

苗木「そんなことないよ。朝日奈さんは明るくって優しくって、それに可愛いよ」

朝日奈「……ほ、ほんと?ほんとに?苗木」

苗木「もちろんだよ。だからさ、もうプロテインとか持ってこなくても大丈夫だよ」

朝日奈「そっか……ありがとう苗木」

苗木「あ、いやだけどその……あ、う、嬉しいっていうのは本当に『嬉しい』ってそのままの意味で……ごめん」

朝日奈「ふふっわかってるってば!もうそんな事気にしないでよ。苗木のくせに生意気っ」ツン

苗木「…っ///」

霧切「とりあえず、一件落着なのかしら」

舞園「そうですね……そういうことにしましょう」

戦刃(あのプロテインもらえないかな……)

大神「ふふっよかったな朝日奈」

朝日奈「うん!ありがとうねさくらちゃん」


苗木「ふぅ……なんだかボクは疲れたよ」

大神「む?ならこのプロテインを飲むが良い」

苗木「え?何これ」

大神「安心せよ変な効果はない。これぞ大神家秘伝の疲れが一瞬で取れる滋養強壮プロテインだ」

苗木「へえ……ありがとう。飲んでみるよゴクゴク

朝日奈「あれ?さくらちゃん。じゃあこのプロテインは何?」ヒョイ

大神「む……?」


大神「はわわしまった!」

はわわwwww
んなばかなwwww

はわわ、不覚!

山田「――で、苗木誠殿と朝日奈葵殿は何をしているのですかな?」

大神「うむ……我が間違えて大神家秘伝の『異性の頭髪アンテナを掴まねば落ち着かなくなるプロテイン』を飲ませてしまってな」

セレス「だからさっきから朝日奈さんの髪を握りしめているのですか」

苗木「ご、ごめんね朝日奈さん……」

朝日奈「えへへ~~いいよ別に~」ニヨニヨ

桑田「なんか朝日奈がまんざらでもなさそうなんですけど?!ほんとにプロテイン飲んだらああなるのかよ!」

大和田「いやいくらなんでもねぇだろそれは。ほれ苗木、ちょっとこっち来てみ」グイ

苗木「うっ!!」

大和田「あん?」

苗木「う……うわあああああ!く、苦しい!アンテナを!アンテナをぉぉおおおお」バタバタ

不二咲「ふわぁあああ!」ビクッ!

朝日奈「な、苗木!早くこっち来て!」

苗木「あ、朝日奈さん!朝日奈さぁああん」ガバッ!

朝日奈「いやぁん。もう苗木ったらダメだよぉ」

>>201
可愛い!
大天s…いや!女神降臨!!

どうオチをつけるかが問題だな

苗木「あ、ありがとう朝日奈さん。やっぱりボクもう朝日奈さんがいないとダメみたいだ……」グスッ

朝日奈「え?そ、そう?そんなに私に居て欲しい?」

苗木「うん……お願い朝日奈さん……ずっと、僕のそばに居て」

朝日奈「は、はぅぅ~~~///」

霧切「大神さん。あのプロテインの効果はいつまでなの?」

大神「少なくとも明日までは……」

石丸「で、では彼らは今日一日ああやってずっとすごすのか?入浴や睡眠はどうするのだ」ガタガタ

舞園「げ、解毒剤とか無いんですか?!」

大神「う、うむそうだな……」(実は用意もしてはいるのだが……)チラ

朝日奈「えへへ~~」ニコニコ

大神(まあ朝日奈も喜んでいることだしばらくああさせてやろう)

大神(これぞまさに『プロテイン降って地固まる』というやつだな)

おしまい

これ絶対 切霧、セレス、残姉、枕営業はアンテナ造りに行ってるだろ

切霧さんに恋愛がどんなものか教えて後押しするルートマダー?

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2013年10月24日 (木) 02:01:11   ID: uUec_9xb

クソ霧切不二咲豚の舞園アンチがどうしようもない
朝日奈スレで霧切ルートだの不二咲の出番がだの煩いくせに卑劣枕とか

お 前 が い う な

2 :  SS好きの774さん   2013年10月27日 (日) 15:37:50   ID: EE6EhP3w

朝日奈ちゃんのssは本当に可愛い
増えなあかなあ

3 :  SS好きの774さん   2013年11月27日 (水) 23:15:22   ID: LJRYdIm0

めっちゃかわいかった
朝日奈さんのSSあんまり見たことなかったけどいいね

4 :  SS好きの774さん   2014年05月09日 (金) 19:00:29   ID: DhZEyxc7

朝日奈がピュアすぎてかわいい
さくらちゃんとのやりとりがかわいすぎる

5 :  SS好きの774さん   2014年05月30日 (金) 21:54:12   ID: vdfGky7T

苗木と朝日奈の組み合わせが一番好き
できればハーレムがいいけど

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