面接官「趣味は?」 俺「痴漢です」 (74)
面接官「え?」
俺「痴漢です」
面接官「・・・・え?今何て」
俺「痴漢です」
面接官「ん~・・・最後にもう1回だけ言ってくれるかな?もっと大きな声で」
俺「 痴 漢 で す 」
面接官「痴漢って、あの電車でやる?」
俺「そうです」
面接官「痴漢って犯罪行為だよね?」
俺「そうです」
面接官「それを堂々と言う辺り、何か理由があるのかな?」
俺「特にありません。損をせず気に入った女の子の体を触るのが好きです」
面接官「・・・・趣味ってことは実際に数回かはやったことがあるんだね?」
俺「はい」
面接官「ってことは君は犯罪者なんだね?」
俺「はい」
面接官「じゃあ通報していいかい?」
俺「通報したとこで証拠がありませんから無駄ですよ」
面接官「・・・じゃあこの場で言います、君は不採用です」
俺「何故ですか?」
面接官「当たり前でしょう、もし入社したとこで痴漢で捕まれば我社の質が下がります」
俺「僕は1回も捕まったことがありません」
面接官「そういう問題ではございません」
俺「僕の特技は痴漢で捕まらないテクニックです」
面接官「聞いてません」
俺「どのようなテクニックか実践しましょうか?」
面接官「頼みません」
俺「丁度僕好みの年上の女性が目の前にいますし」
面接官「!?」
俺「どのようなテクニックか実践しましょうか?」
面接官「頼みません」
ちょっとおかしい
面接官「そんなことは認めません、したら通報します」
俺「何故ですか?」
面接官「犯罪だからです」
俺「犯罪ではありません」
面接官「そんなはずないです」
俺「痴漢プレーというものがあります」
俺「お互い同意の上なら犯罪ではありません」
面接官「私は同意しません」
俺「させます」
面接官「絶対しません」
俺「あなたのデータは把握済みです」
面接官「私のデータ?」
俺「あなたのヒップサイズは88ですね?」
面接官「!?・・・だから何ですか」
俺「あなたはこの尻を擦りつけ5人もの男性の人生を台無しにしましたね?」
面接官「な、何故そんなことを・・・」
俺「ターケッドの情報収集は基本です」
俺「私の趣味は痴漢、ですがあなたの趣味は痴漢誘発ですね?」
面接官「あ、あれは触られたのです」
俺「被害者は押し付けられたと?」
面接官「触られたんです」
俺「じゃあ僕にも同じことをしてください」
面接官「そんなことをして捕まるのはあなたですよ?」
俺「大丈夫です、捕まりませんから」
面接官「(フリフリ)」
俺「なるほど、これは確かに触りたくなりますね」
面接官「触ったらすぐに大声出します」
俺「じゃあ触ります」
ぽすっ
面接官「きゃー」
俺「かわいい声ですね」
面接官「もう後戻りできませんよ?」
俺「大丈夫です、ご心配なく」
面接官「誰かー!この人痴漢でーす」
俺「ハハハ、参りましたね」
俺「誰に言っているんですか?」
面接官「え・・・ハッ!」
俺「この部屋には僕とあなたしかいませんよ?」
面接官「なら外に引きずり出します」
俺「それでどうするんですか?」
面接官「今のように叫びます」
俺「じゃあ外に出なければいいんじゃないですか」
面接官「そんなことをする意味がありません」
俺「じゃああなたの恥ずかしい写真を撮ります」
面接官「それで脅迫するんですか?」
俺「はい」
面接官「なら私もあなたの恥ずかしい写真を撮ります」
俺「それで脅迫するんですか?」
面接官「はい」
俺「これは予定外のことが起こりましたね」
面接官「ある程度予想はついたはずです」
俺「外に出て叫ぶ前に1つお願いしていいですか?」
面接官「駄目です」
俺「僕の恥ずかしい写真撮ってもいいです」
面接官「わかりました」
俺「じゃあ」
面接官「写真が先です」
俺「全裸アヘ顔ダブルピース」
面接官「気持ち悪いけどいい写真です」
俺「気が済みましたか?」
面接官「はい」
俺「じゃあ1つお願いします。その画像を拡散してください」
面接官「え?」
俺「ツイッターで拡散してください」
面接官「それで脅しネタを無くそうって魂胆ですか?」
俺「いいえ」
面接官「では何ですか?」
俺「拡散すればあなたが犯罪者だからです」
面接官「・・・・!」
俺「まんまと策に嵌りましたね」
面接官「ならそのままにします」
俺「なら僕はわいせつな画像を撮られたと警察に駆け込みます」
面接官「じゃあ画像を消去します」
俺「ちょっと携帯貸してください、どんな画像か最後に見たいです」
面接官「はい」
俺「私の携帯に送信しました」
面接官「そんな」
面接官「消去しました」
俺「僕の携帯にはあります。あなたのアドレスから送られてきた僕の恥ずかしい写真が」
面接官「その程度では誰もが納得する証拠にはなりません」
俺「ちなみにこの会話は最初から最後まで録音されています」
面接官「やめてください、この人痴漢です」
俺「今更そんなこと言っても遅いです」
俺「名誉毀損で訴えます」
面接官「痴漢で訴えます」
俺「それでは両者得しないのでは?」
面接官「なるほど、最初からこれが狙いだったのですね」
俺「そうです」
面接官「言葉巧みに私をコントロールし、ただで痴漢をする。大した特技です」
俺「それほどでもありません」
面接官「痴漢で絶対に捕まらない特技、実はものすごい奥が深かったのですね」
俺「そうです」
面接官「趣味と特技が実に噛み合ってますね」
俺「そうです」
面接官「わかりました、あなたを合格として報告致します。」
俺「ありがとうございます」
面接官「また後日ご連絡致します」
俺「お待ちしております」
面接官「では面接を終わります」
俺「本日はお忙しい中、ありがとうございました。では失礼致します」
ガチャ
「おわり」
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