ジン「さすが、旨いな」

コナン「いつもありがとな、兄ちゃん」

ジン「いや、好きで通ってるんだ」

ジン「いつも旨い焼きいも･･･ありがとよ」

コナン「はっ！照れるようなこと言うんじゃねぇよ」

コナン「しかし、今日も冷えるね」

ジン「そうだな･･･っと、そろそろ仕事の時間だ」

コナン「いつも遅くからお疲れさん」

ジン「また来るよ」ﾌﾟｰｯ

コナン「あぁ、ありがとさん」

コナン「･･･」

コナン「行ったか」

コナン「ジンの奴、また誰か殺るつもりだな」

コナン「焼きいも屋開いて奴と仲良くなる作戦は上手くいったようだ」

コナン「聞こえるか灰原」

灰原『ずっと聞こえてるわ』

灰原『ジンは博士がつけてるから、安心なさい』

コナン「さすがだな」

コナン「これで、組織を一網打尽に」

光彦「命、一つください」

コナン「へ？」



ﾊﾟｧﾝ...

コナン「ぐっ...」

光彦「コナン君。いえ、工藤さん」

コナン「！！？」

光彦「ジンにも問題あるとはいえ、貴方は少々」

光彦「組織にとって有害であると考えます」

コナン「光彦...おめぇは...」

光彦「僕ですか？僕はコードネーム、メルシャンのおいしいワインです」

コナン「メルシャンのおいしいワイン...だと」

光彦「お求め易い価格となっております」

コナン「光彦...お前、やっぱあの組織に」

光彦「勘違いしないでください」

光彦「僕は何十年も前からあの方に仕える身」

コナン「！？」ﾌﾞｯ

光彦「貴方を殺せとの命令です。死んでください」

光彦「コナン君！！」




ﾊﾟﾝﾊﾟｧﾝ...

ウォッカ『メルシャンのおいしいワインの兄貴』

光彦「あぁ、ウォッカですね」

ウォッカ『奴は仕留めましたか？』

光彦「今、絶命させましたよ」

光彦「障害は無くなりました」

光彦「迅速に任務の遂行を」

ウォッカ『了解』

コナン「...」

女「ねーねー、ここに焼きいも屋なかったっけ？」

園子「なんでも、店主が殺されたらしいわよ」ﾋｿﾋｿ

女「え！？まじで！？」

園子「詳しい話はしらないけど、死体として発見されたってのは確かみたいよ」

女「そうなんだぁ。人の良さそうな店主だったのにね...残念」

園子「人がいいかは置いといて、憎めない楽しい奴だったわね」

ジン「(...焼きいも屋の店主が殺された？)」

ジン「おい娘」

園子「え？」

ジン「店主が殺されただと？」

園子「え、えぇ。首を斬られてって話を聞きましたけど」

ジン「そうか、いや。引き留めて悪かったな」

園子「はぁ」

ジン「メルシャンのおいしいワイン。聞こえるか」

光彦『なんでしょう？』

ジン「俺の親友とも呼べる男が消された」

光彦『心中察します』

ジン「犯人を探しだして消せ」

光彦『僕に命令するのですか？』

ジン「...消せと言ったんだが？」

光彦『...やれやれ。まぁお任せください』

光彦『で、犯人の特徴は？』

ジン「...」

光彦『？』

光彦『ジン。どうしました？』

ジン「いや、特徴は掴めていない」

光彦『やれやれ、まったく』

光彦『特徴がわからないんじゃ調べようがありませんよ』

ジン「被害者の特徴ならわかるんだが」

光彦『では、それで構いません』

光彦『どんな奴ですか？』

ジン「短髪でそばかすで小学生らしい」

光彦『(俺やん)』

光彦『あ、あっと...(俺生きてるやん)』

ジン「どうした？メルシャンのおいしいワイン」

光彦『あ、いや、なんでもない』

光彦『そっそそそ早急に調べよう』

ジン「頼む」ﾋﾟｯ

ジン「メルシャンのおいしいワイン。どこか怪しいな」