俺「そんな……冗談でしょう？」

男「我々だって最初は我が目を疑ったよ、だがね……これは事実だ」

俺「……どうしてわかるんですか？　おかしいじゃないですか、あなた達は僕の精子のデータなんて持っていないのに」

男「ゾンビの移動経路について統計が取られていることは君も知っているだろう」

俺「ええ、それはまあ」

男「その経路をたどっていった結果、どうやら君の家の周辺からゾンビが湧き出していることがわかった。放射状にこの地区からゾンビが発生しているんだ」

俺「だからって僕の精子が原因だなんて限らないじゃないですか！　なんの証拠があるって言うんだ！」

男「……初めて発生したゾンビ――オリジナルのゾンビはどうやらネズミだったらしい、それもドブネズミだ」

俺「は……？　それが何だって言うんですか？」

男「ドブネズミはどこにいるかわかるかい？」

俺「そりゃあ……下水道でしょう、ドブネズミっていうくらいなんだから」

男「そう、下水道だ。そこで我々は下水道の成分を分析した結果、ある物質が混ざった下水をネズミが飲んだ時だけ、ゾンビ化することがわかった」

俺「まさかそれが……」

男「そう、君の生死だ……だから君には――ここで死んでもらう」ピストルカチャリ

パツキンのチャンネー「男くん乗って！」バイクで窓ガラスガシャーン！