俺「人生スイッチ?」 (24)
俺「何だそれ?そういうのって普通5億年とかじゃないのか?」
友「お、5億年スイッチ知ってるのか。話が早いな」
友「要は五億年スイッチの人生版ってところだ」
友「スイッチを押すと意識が別の次元へと飛ばされて、今までと同じ人生を歩むんだ」
俺「なるほど、よくわからん」
友「同じと言っても少しの違いはある。例えば今の記憶を持ち込むことができる」
俺「じゃあ宝くじ当て放題じゃん!余裕じゃん!」
友「まあそういうことになるな。ちなみに人生を終える、つまり死ぬとここに戻ってくる」
俺「で、記憶はなくなるのか」
友「イエス。そしてここから100万円が手に入ると」
俺「ということは一瞬で100万手に入るのと同じというわけだ」
俺「なんといううまい仕事!やらせてください友さん」
友「良かろう。さらば押すが良い」
俺「ポチッとな」ポッチン!
ギュウウウウウウウウウンンン
俺(クッ…意識が飛ばされる…ッ)
?「メス。鉗子でここ挟んで」
?「そろそろ出てくるぞ-」
俺(ん…?急に視界が…明るく…)
?「よーし手術は成功だ-。元気な男の娘だ」
俺(クッ…眩しい…目が眩んで自然に声が出ちまうッ)オギャアオギャア
俺(言葉が出ない…?しかもこの鳴き声…一体誰が…?)
?「じゃあお母さんが起きるまで横に寝かせておきましょう」
俺(お母さん…?一体誰のことを…?)チラッ
俺(あれはッ…母ちゃん!)
俺(おいお前!俺を母ちゃんのところへ連れてけ!)オギャアオギャア
?「はいはい。言われなくてもつれていきますよー」
俺(こいつは俺の言うことがわかるのか…助かるぜ)オギャアオギャア
数時間後
母ちゃん「あらまあ元気な子だこと。名前は俺にするのよねえ」
父ちゃん「ああ、生まれる前に決めてたもんな」
母ちゃん「早く孫の顔がみたいわねぇ」
父ちゃん「そいつはちょっと早すぎるんじゃないのか?」ハハハ
俺(なんとなくわかってきたぞ…俺はスイッチを押した。そしてもう一度人生をやり直し始めた)
俺(さっきのは帝王切開のシーンだろう。声がオギャアなのもうなずける)
俺(とりあえず当初の目的である金持ち人生を満喫するために10年ほど我慢するかあ)
父ちゃん「お!こいつ笑ったぞ!笑った顔がキミそっくりだ」
母ちゃん「目のところなんてあなたそっくりヨ」ウフフ
この時俺は大事なことを忘れていることに気が付かなかった
いや気がつけなかったというべきか
数カ月後
俺(早く飯よこせクソババア!)オギャアオギャア
母ちゃん「はいはい~いまオシメ変えてあげるからね~」
俺(ちげーよ!飯だよ!うんこはしてねーよ!)オギャアオギャア
母ちゃん「あら~うんちはしてないみたいね~」
母ちゃん「お腹が減ったのかしら~ご飯食べましょうね~」
俺(そうだ!当たりだよクソババア!)パクパク
母ちゃん「早く大きくなってお嫁さんみせてねぇ~」ウフフ
俺(………………)パクパク
生まれてから約1年
俺「マンマwwwwwパンパwwwww」
母ちゃん「最近はよく喋るようになったわねー」
父ちゃん「とはいえパパとママしかいえてないけどなー!これからがたのしみだ」
俺(クソッ…身体のせいで発音しやすい言葉しかしゃべれねえ)
俺(これじゃあ何もできねえ…)
母ちゃん「はーいママはここよー!」
父ちゃん「パパはここだぞ-!」
俺(やかましいなこいつら)
この後数年経ち、俺は幼稚園へ途中入園
俺「なまえは俺です!すきなものはカレーライスです!よろしくおねがいします!」
まわりのクソガキ「よろしくおねがいします!」
先生「では今日から俺クンはゆりぐみの園児です!みんなで仲良くやっていきましょうね!」
俺クソガキ「はい!」
・
・
・
俺「せんせーさようならー!」
先生「さようなら俺クン!」
俺「またあしたね!」バスブルルルルルン
俺「ただいまー!」
俺「お母さんおやつちょうだーい!」
俺(最近はおやつしか楽しみがないぜ…女児の裸見ても興奮もくそもねえ)
俺「おかあさーん?どこにいるのー?」
俺「おかあさ……」リビングドアガチャ
母ちゃん「…」シータイー
俺「…嘘…だろ…?こんなこと記憶に無いぞ…?」
俺「友のやつ嘘ついたのか…?こんなことってありかよ…?」
俺「うあああああああああああああああああああああおあおあおあおああおああおあおあ!」
?「クソッ!ガキが帰ってきやがった!」
?「やるしかねえッ!」ナイフドスー
俺「うぐえッ」
ウウウウウウウピーポーピーポー
?「クソッサツも来やがった!逃げるしかねえッ!」
オープンって連陶器製ある?
医者「おや、目がさめたみたいだね」
医者「ここは病院だよ。キミは3日間寝ていたんだ」
医者「あの重症でよく助かったものだ。運が良かったね。」
俺「…」コーホー
医者(この歳で親を亡くすのは辛いだろうに…)
医者(親類も他界してしまっているようだし…おそらく施設に入れられるだろう…)
医者(強く生きるんだぞ…少年…)
退院後俺は施設に入れっられ、幼稚園に通うことになった
本人は事件のことを全く覚えてないらしく、凶悪な強盗殺人といえども精神的に不安定な状態である俺をほっといてくれた
いい忘れていたが父ちゃんは事件を知ってすぐ病院に向かったらしいが、途中で事故死した
そして俺は
小学校へ通い
純粋な子供らしく
友達と遊んだり、勉強をしたりして
中学校へ通い
思春期らしく
甘酸っぱい恋をしたり、部活に励み悔しさに涙したりして
高校へ通い
友と出会い
バカをやったり、将来のことをかんがえたりした
大学へ通い
サークルで飲みつぶれ
就職活動に勤しみ、アリもしない金を使ったりしていた
そして現在
俺「ニート生活ももう2年目か」
俺「サラ金はあらかた借りきったし」
俺「そろそろ首吊るか」
プルルルルルル
俺「ん?友からか珍しいな」
俺「どうした?」
友「あ、もしいもしー?ニートやってる?」
友「今いい仕事見つけたんだけどさ-!ちょっとやらない?」
俺「なずみ校ですかな?お断りさせていただきます」
友「お、おい!ちょっとまってくれ!話だけでも聞いてくれよ!」
友「ほんと合うだけでいいからさ!」
俺(最後に友に会っておくのもいいか…どうせ死ぬんだもんな…)
俺「いいぜ。明日○○で会おう」
友「まじ?サンキュー!」
次の日
友「よっ!ひさしぶりー!」
俺「よう」
友「早速だけど仕事の話をしようぜ」
俺「危ないのだけはやめてくれよ」ハハハ
友「人生スイッチって知ってるか?」
俺「人生スイッチ?」
俺「何だそれ?そういうのって普通5億年とかじゃないのか?」
友「お、5億年スイッチ知ってるのか。話が早いな」
友「要は五億年スイッチの人生版ってところだ」
友「スイッチを押すと意識が別の次元へと飛ばされて、今までと同じ人生を歩むんだ」
俺「なるほど、よくわからん」
友「同じと言っても少しの違いはある。例えば今の記憶を持ち込むことができる」
俺「じゃあ宝くじ当て放題じゃん!余裕じゃん!」
友「まあそういうことになるな。ちなみに人生を終える、つまり死ぬとここに戻ってくる」
俺「で、記憶はなくなるのか」
友「イエス。そしてここから100万円が手に入ると」
俺「ということは一瞬で100万手に入るのと同じというわけだ」
俺「なんといううまい仕事!やらせてください友さん」
友「良かろう。さらば押すが良い」
俺「ポチッとな」ポッチン!
ギュウウウウウウウウウンンン
俺(クッ…意識が飛ばされる…ッ)
3回めの人生
赤ちゃんを過ごし-
幼稚園行ったら母ちゃんと父ちゃん死にー
記憶失いー
小学校を過ごし-
中学校を過ごし-
高校を過ごし-
大学を過ごし-
ニートになり-
スイッチ押し-
ということを繰り返した
俺は永遠にこのループを抜けることはないだろう
だって同じ人生を歩むのだ
同じタイミングでスイッチを押す
あなたももしかしたらスイッチを押した人間なのかもしれない
あなたは何回目ですか?
完?
なっ!
>>17
ssにしては恐ろしいスピードで終わったろう
書きためてたんだぜ待つのはだるいからな
>>俺(最近はおやつしか楽しみがないぜ…女児の裸見ても興奮もくそもねえ)
ここだけおかしい
>>21
完全にミスってるな
まあ公園で見まくってたとか女風呂いってたとか補完しといてくれ
ほう、
とはいえ刺された処で記憶リセット入ってるから無限ループ感は薄いな
>>23
まあ気づかないうちに無限ループをしてると考えれば多少は
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