夜の喫茶店のマスター(21)
マスター「おや、今夜もまた誰か来ましたね。」
ういっす!
おひさーっす、おれ、レイコーで
カランカラン
マスター「いらっしゃいませ。」
中三男子「・・・・マスター」
マスター「あなたでしたか。どうしました?こんな夜中に」
中三男子「・・・・」
マスター「あ、別に無理に話さなくてもいいですよ。どうぞ、お座りください。」
なんだ安価的なアレじゃないんだ
なんだ安価的なアレじゃないんだ
中三男子「・・・実はさ」
マスター「はい。」
中三男子「高校、受かれそうにないんだよ・・・」
マスター「・・・。」
中三男子=>>1
中三男子「・・・いま頑張って勉強してるんだけどさ」
中三男子「第一志望には全然とどかないんだよ・・・」
中三男子「一、二年のときに真面目にノートとっとけばよかったなって何回も今になって思うんだ・・・」
マスター「・・・そうですか。」
マスター=>>1
中三男子「あ、ココアちょうだい」
マスター「かしこまりました。」
中三男子「やっぱ、おいしいなマスターのは」
マスター「ありがとうございます。」
ココア=>>1
中三男子「・・・マスターはさ」
マスター「なんですか。」
中三男子「あんまり自分語りしないよね。」
マスター「・・・苦手なので。」
中三男子「マスターの中学のときはどーだったの?」
マスター「・・・どう、とは。」
中三男子「モテ期だったりとか、成績優秀だったりとか、いろいろ」
マスター「そうですね。」
マスター「流れる日々、みたいな。」
マスター「普通の日が毎日続く、そんなかんじです。」
中三男子「へー」
マスター「ただ、何故か退屈はしませんでした。」
中三男子「うまいじゃん」
マスター「・・・・?」
中三男子「自分語り」
マスター「・・・そうですか。」
中三男子「聞きたかったのとはちょっと違う気がするけど」
マスター「おや、」
中三男子「ん?」
マスター「お迎えが来たみたいです。」
中三男子「え?マスターの?」
カランカラン
マスター「いいえ、あなたのです。」
母「やっぱりここにいたのね」
中三男子「かあさん!何でここがわかったの!?」
母「お久しぶりです、マスターさん」
マスター「あ、お久しぶりです。あとさん付けやめてくださいと何度も、」
中三男子「二人、面識あったの!?」
母「こんな夜中に出ていって、心配したのよ~」
中三男子「絶対うそだ」
母「さ、帰るわよ」
中三男子「いやだ~勉強したくない!」
母「別にしなくてもいいわよ。あなたが志望校に落ちるだけだから」
中三男子「ぐっ・・じゅ、受験生に[落ちる]は禁句だぞ!」
母「受験生らしく勉強してたら、言わないでおくわ」
中三男子「うっ・・・・わかったよ」
マスターがいまだ良い男臭がしないあたり>>1はカス
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