勇者「…で、なんで俺がお前と同棲しなくちゃならないの？」
女賢者「勇者さんが魔王に完全に乗っ取られないようにするためです」
女賢者「魔王は人間の欲望が集まり具現化した存在」
女賢者「欲望を満たされなければ魔王の意識が膨らみ勇者の肉体を取り込みます」
女賢者「逆に言えば、適度に欲望を満たし続ければ魔王の意識はしぼんだままです」
女賢者「そして人間が持つ欲望は食欲睡眠欲そして性欲」
女賢者「食欲は私の手料理で満たしてあげます。私料理が得意なのです」
女賢者「睡眠欲は十分な睡眠。そのために新しい寝台を用意しました」
女賢者「そして性欲。…フフフ」
勇者「…やめてくれー。これ以上は無理だー」
女賢者「すべてはあなたのためです。がんばってください」