オーク「どうだ!俺のは!」 女賢者「いいっ!いいのぉ!!」 (40)

女賢者「…」
オーク「…」

女賢者「…で、喘ぎはもういい?」
オーク「相変わらず冷めてんのな…」
女賢者「ふふん」
オーク「ほめてねーから」

オーク「とりあえず、続けるぞ」
女賢者「おう」

パンパン

オーク「ちなみに聞くが」
女賢者「ん?」
オーク「気持ち良いのか?」
女賢者「まあ、それなり」
オーク「そっか」

女賢者「そっちは?」
オーク「正直、イマイチ…」
女賢者「あ?」

オーク「いやあ、お前が悪いとかじゃなく」
女賢者「じゃあ何が原因だというのだ?」
オーク「…出たり入ったりしてるなあってだけで、快感が得られんのだよ」
女賢者「そんなもんなの?」
オーク「うん」

パンパン

女賢者「けどお前ら、女騎士とは毎度よろしくヤってるてはないか」
オーク「んー…、あの快感はこれとはまた違うんだよ」
女賢者「へー」

オーク「俺達、いつも女騎士と死闘をしてる訳じゃん」
女賢者「前戯の前戯か」
オーク「…だから、勝ち得た達成感があって諸々に大きいんだよ」
女賢者「それが何故、陵辱につながるんだ?」

オーク「それは…、アレだよ」
女賢者「何さ」 
オーク「様式美だよ」
女賢者「そうか…」

オーク「だってさー、不要な殺生には罪悪感があってね」
女賢者「強姦に罪悪感はないのか」
オーク「ない」
女賢者「随分はっきりだな…」

オーク「確かに悪いことではあるかもしれんが…、そこは目標の違いだろうね」
女賢者「ほう」
オーク「女騎士が望むのはオークの全滅、しかしこちら側は皆殺しにしようとまで思わない」
女賢者「あくまで共存が望みだと?」
オーク「左様」

パンパン

オーク「こちら側は、あくまで平穏に暮らすことが望み」
女賢者「じゃあ何で、わざわざ襲う必要があるんだよ」
オーク「そこまでしないと、相手も戦意を喪失しなくてな」
女賢者「デリカシーないなあ」
オーク「こっちだって色々必死なんだよ」

女賢者「…何か、もっと方法なかったわけ?」
オーク「コレが勝利の証=様式美、という形でおちついた」
女賢者「そうなのか…」
オーク「おうよっ」

パンパン

オーク「それより」
女賢者「どうした」
オーク「出そう」
女賢者「断る」

ビュルビュル

女賢者「おい」
オーク「すまん」

女賢者「つーか耐えろよ、はえーよ」
オーク「どうにも、こればかりは忍耐力が…」
女賢者「むしろそっちを日々鍛錬しろよ」

オーク「すまん」
女賢者「もう分かったから」

パンパン

女賢者「おい」
オーク「すまん」
女賢者「やかましいわ」

オーク「1つ気になることがあって、教えてほしい」
女賢者「何さ」
オーク「この液体の正体」
女賢者「知らんがな」
オーク「そうか…」

パンパン

女賢者「だから落ち着け」

オーク「思うんだけど、オークってどうやって生まれてきたんだろうな」
女賢者「いきなし生物学かよ」
オーク「俺、トーチャンやカーチャン知らないんだ…」

女賢者「…」
オーク「もしかしたら、女騎士みたいなのから生まれてきたんかなあ」
女賢者「…」
オーク「トーチャンやカーチャン、俺にもいるんかなあ…」
女賢者「よし、動いて良いぞ」

オーク「話聞いてた?」

パンパン

女賢者「まあ、その点に関しては私も気になっていた所だ」
オーク「ちゃんと聞いてたのね」
女賢者「例の液体に関しては確かに分からんが、調べる価値はあると思ってる」
オーク「研究熱心だな」
女賢者「まあな」

女賢者「過去の記録上、女騎士に中出し後孕んだ、とある」
オーク「表現がまたストレートだな…」

女賢者「しかしながら、私が実際に見てもないし経験もしていない」
オーク「…本当に研究熱心だなあんた」
女賢者「まあな」

女賢者「まあ、捏造だったり誇張表現もありえる話だからな」
オーク「このご時世だしな」
女賢者「ありまぁす!」
オーク「何が?」
女賢者「何でもない」
オーク「お茶目だな」

女賢者「まあ、こうして中出しされ続けたらどうなるか、身を張って実験してるのだ」
オーク「天才なのかバカなのか…」
女賢者「賢者だな」

パンパン

女賢者「ところで」
オーク「どしたよ」
女賢者「気持ち良くもないのに、何でまだヤれるんだよお前は」

オーク「正直、今でも慣れてはないけど」
女賢者「じゃあいいじゃん…」
オーク「子孫が出来るのって、ステキやん…?」

女賢者「確証はないけどな」
オーク「いやあ、ダメで元々よ」

オーク「生殖行為として、頑張ってるんだよ」
女賢者「そっか、頑張れ」

ビュルビュル

女賢者「…」

パンパン

女賢者「頑張れ…」

オーク「そいやさ」
女賢者「どしたよ」
オーク「俺たちにも、寿命ってあるんかなあ」
女賢者「どうだろうね」

オーク「どこぞのストーリー的に、ヤり終えたらおしまいって感じじゃん大体」
女賢者「いくらでも、代替えできそうだもんな」

オーク「…俺だって、少しは全うに生きていたい」
女賢者「切ない話だな」

オーク「イメージアップ戦略を図りたいモンだわ」
女賢者「まあ、その外見じゃなあ…」
オーク「しゅん」

パンパン

女賢者「そっちは元気なんか…」
オーク「んむ」

オーク「と、これまでの話をまとめると」
女賢者「割とどうでもイイ話だったね」
オーク「おい」

女賢者「オークは不思議な生き物でした。まる」
オーク「適当すぎんだろそれ…」
女賢者「良いんだよ、そんくらいで」
オーク「良くねーよ、まだまだ言いたいことは」





女賢者(本物)「はい、時間です」

女賢者(ダミー)「マモナク ショウキョ サレマス」
オーク「え?女賢者が二人??」
女賢者(本物)「じゃあね、オークRさん」
オークR 「え…?俺消えー」


女賢者(ダミー)「ジカンニヨリ  ショウキョ サレマシタ」
女賢者(本物)「あんたも、お疲れさまでした」

女賢者(本)「んー、結局は良く分からんのだよなあ…」
女賢者(本)「ダミーにいくら種付けさせても、新たにオークが生まれてくるでもなし

女賢者(本)「かといって、一定時間が経つと消えてしまう…、他に条件があんのかなあ」

女賢者(本)「A、B時よりはるかに賢くはなってるようで、まるで輪廻転生でも繰り返してるかのよう」
女賢者(本)「また別のアプローチで試してみるか…」

女賢者(本)「そんじゃ次、お願いしまーす」
女賢者(ダ)「リョウカイ」

女賢者(本)「んー、結局は良く分からんのだよなあ…」
女賢者(本)「ダミーにいくら種付けさせても、新たにオークが生まれてくるでもなし

女賢者(本)「かといって、一定時間が経つと消えてしまう…、他に条件があんのかなあ」

女賢者(本)「A、B時よりはるかに賢くはなってるようで、まるで輪廻転生でも繰り返してるかのよう」
女賢者(本)「また別のアプローチで試してみるか…」

女賢者(本)「そんじゃ次、お願いしまーす」
女賢者(ダ)「リョウカイ」

女賢者「私だけでは、オークに関する謎は解明できないのかもしれない…」
女賢者「しかしいつか、真相が判明するまで、私は研究を進める!」
女賢者「それが賢者ってもんでしょー」


女賢者の闘いの日々は、続く。
おしまい

このssを見たとき

オークに少しでも

興味を持たれたら幸いです



願わくば

オークの秘密を

突き止められん事を



ノシ

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