[勇者魔王]勇者「この度、魔王と結婚しました。十第目勇者です」 (6)


突然だが

彼女、魔王は昼寝が大好きだ。

勇者「魔王~魔王~」

魔王「.......スゥ...........スゥ」

勇者「また寝てるよ......あいかわらず好きだな......」ナデナデ

魔王「........スゥ..........スゥ」

勇者「しっかし、こう幸せそうに寝ているのを見てると
   俺まで眠くなるな......ふぁ」

魔王「......スゥ......スゥ」

勇者「俺も......寝るか」

魔王「......スゥ......スゥ」

勇者「......スゥ......スゥ」

チュンチュン


これはフリーダムな勇者と、魔王らしからぬ魔王による


勇者&魔王のお話


勇者「へ、ヘックシ!!!」

魔王「!!!」ビク!!

勇者「あ、悪い......起こしちまっ......」 

魔王「............」グス

勇者「あ~あ、泣くな泣くな。ごめんなびっくりさせて......」ナデナデ



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十代目じゃね?

まあ、期待


俺達の家は木造建築だ。
東洋の建築家に立ててもらったんだ。

そんで彼女はいつも、あそこにいる。

勇者「魔王~魔王~」

魔王「?」

そこに行くと彼女がいた。
遠くの山岳を見ていたようだ。

勇者「この場所好きだな」ナデナデ

最初に魔王と話す時、俺は魔王の頭を撫でる。
俺が勝手に決めたことだ。

魔王は縁側で腰を下ろして座っていた。

そう魔王は縁側が好きな子だ。

魔王「......」クス

そして魔王は静かな子だ。


勇者「よいしょ。うわ......眠くなるなここは......」

俺も彼女の隣に座る。
暖かい日差しが俺を照らしてきた。

魔王「」ボソ

勇者「え? 昼寝にいい? 魔王らしいな......」

魔王「」ボソボソ

勇者「俺も寝ろって?」

魔王「............!!」ボソボソ

勇者「百聞は一見にしかずか......それことわざ......だっけ?」

魔王「」コク

勇者「へへなるほど、建築家と何を話していたのか、やっと分かったよ」

魔王「///」

勇者「でも残念、俺は魔王と昼寝をするために縁側に来たわけじゃない」

魔王「?」

勇者「お前に言わないといけないことがある」


勇者「実はな、この地域の領主に」

~ここに住むには私が名前をつけた者しか住んではならん!!~

勇者「て言われた」

魔王「!!.......!!」

勇者「ああ、大丈夫大丈夫。ここにはちゃんと住むことになった」

魔王「......」ホッ

勇者「あ、それでな魔王。お前に領主さんが名前をつけてくれたんだ」

魔王「?」ボソボソ

勇者「そう、名前。いいか魔王、今日からお前は.....魔王じゃないーー」

魔王「......?」

勇者「......タチバナさん。だ」

魔王「............ふぇ?」






乙でした

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