兄「性欲が止まらない、童貞なのに」 (64)



兄「ハァハァ……んんんんっふぅんぬっんぱあっ!
  ああぁっ…………ああっ、あああっイクううううぅぅんんんんんっ!!!」


ドビュッシー!!


兄「ハァハァ、せっかく六時に起きたのに[田島「チ○コ破裂するっ!」]してたらもう昼になっちゃったよ……」

妹「お兄ちゃん声でかすぎだよ。
  一階のリビングまでお兄ちゃんのアエギー聞こえてきたよ」

兄「う、うわっ!
  ノックもせずに勝手に部屋に入ってくんなし!
  どうすんだよ、オレのザーメンがお前に当たったら!」

妹「いや、だってなんかお兄ちゃんの部屋だけ揺れてるからさ。
  ていうか大学が夏休みに入ってから私、お兄ちゃんが[田島「チ○コ破裂するっ!」]してる姿しか見たことないんだけど」

兄「仕方ないだろ!
  性欲が止まらないんだ! 童貞なのに!!」


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妹「そのセーヨクっていうのがよくわかんないからなあ。
  ていうかそんな大きな声で童貞って言わなくても知ってるから」

兄「うるせー! お前にはわからんだろ、ハタチ手前でいまだに童貞のやつの気持ちが!
  ムラムラしすぎてオナニーで夜を明かす無様なやつの気持ちが!」

妹「うん、ちょっと……っていうかだいぶわかんないかな」


兄「小学二年生からすでに無自覚にお股でアソコを挟んでするマタニーを習得して、それから今日までほとんどオナニーを欠かさなかった。
  オレは言ってみれば性のエキスパートだぞ!
  オナニーのしすぎで十代ですでにM字ハゲになってるわ、低身長だわ、デブだわイイことねーわ! 童貞なのに!」

妹「あ、ある意味すごいね……」

兄「もはや飼い猫にまで欲情しそうだわ!
  この前もさかりに入ってずっとオレにケツ向けてフリフリしてくるから襲いそうになったわ!」

妹「さすがに猫襲うのはやめてよ」

兄「じゃあナニを襲えばいいんだっ!?
  ナニでオレは童貞を捨てればいい!? ナニに童貞を捧げればいい!?」

童貞だからこそ止まらない


妹「じゃあ、私がお兄ちゃんのはじめてになってあげようか……?」

兄「………………はい?」

妹「かわいそうなお兄ちゃんを助けるのはやっぱり妹の務めだと思うの。
  それに私たちって義理の兄妹だからまあそういうアレをしてもいいんじゃないかな?」

兄「え? あ、いや、たしかにオレたちは実は血が繋がっていないけどでもやっぱり戸籍上は兄妹なわけだし。
  いやいやだいたいこれはダメだろ。
  お前がオレの童貞を捧げる相手になるのと同時に、オレがお前の処女を散らす相手になるんだょ……?」

妹「大丈夫、初体験は二年前の中学三年の時に終わらせてあるから」

兄「まじかあ」

妹「大丈夫、優しく気持ちよくしてあげるから」





そう言うと妹は兄にほとんど息がかかる距離まで近寄った。
突然のことにどうすることもできない。
ほんのりと上気した頬とくちびるから漏れでる生暖かい息遣いが今さっき自慰をして果てた兄の官能を瞬く間に呼び起こした。

黒髪がかかった胸元のゆるいシャツから見える谷間にはうっすらと血管が浮いており、その生々しさに息を飲まずにはいられなかった。
全身の血が怒濤の勢いで股間部に集中していく。

妹は乾いたくちびるを自身の赤い舌で一瞬だけぺろりと舐めた、ただそれだけの行為があまりに艶かしい。
妹のくちびるが近づいてくる。

鼓動が早くなる。
身体が熱くなる。
今この瞬間自分は童貞を捨てるという確信。


どびゅん


兄のチソコが暴発した。

同時に窓ガラスがけたたましい音と共に割れて、見知らぬ少女が窓から勢いよく侵入してきた。


「あぶなかったわね」





兄「ふぅふぅ……ああぁ、イッちゃったよ……童貞捨てる前にスプラッシュしちゃったよ……」

女「ごめんなさい、お取り込み中のところ悪いけど勝手にお邪魔させてもらうわよ」

妹「え? え? 誰ですか、あなた?
  ていうかなんで人ん家の窓をぶち破って入ってくるんですか!?」

女「正義の魔法使いの登場シーンだからよ。
  もちろん礼儀正しく折り目正しく玄関から入ってきてもよかったけど。
  それだとインパクトにかける気がしたものだから、先ほどの登場シーンを採用させてもらったわ」

妹「……なにを言っているのかよくわかりませんけど。
  人がこれから愛を育もうというのにジャマしないでもらえます?」

女「あらヤダ、いくら義兄妹とは言っても兄妹なんだからさすがにそれはヤバイでしょう?
  子作りにハゲむならお兄さんじゃなくてもいいんじゃないの?」

妹「ていうかなんで私とお兄ちゃんのことを知ってるんですか?」

女「魔法使いだからよ」




妹「はあ……もういいです、あなたとはきちんとした会話ができるとは思えないんで帰ってもらえます?」

女「こんなハデな登場をしたあとだと退場シーンもそここそこデーハーな演出をしなければならなくなるわよ。
  たとえば……そうね、次はあなたの家を全焼させるぐらいの演出は求められるわね。

  そもそも私が帰ったらあなたはまたそこで悶え苦しんでいるお兄さんとチョメチョメの続きをするの?」


兄「あぁ、ああうっふぅ……んふううぅっ!」


妹「そうですよ、こんなにムラムラ苦しんでるお兄ちゃんを私は妹として放っておくことはできません!」

女「ふぅーん、話だけ聞いていると健気な義妹さんだけど本当にそれだけ?
  あなたってその年齢で経験人数二桁の経験豊富かつアタマもアソコもゆるっゆるのビッチでしょ?」

妹「な、なんでそんなことまで知ってるんですか?」

女「魔法使いだからよ」



妹「また説明になってないんですけど。
  ていうか私がビッチだろうとそうじゃなかろうとあなたには関係のないことでしょ?
  だいたい初対面の人に向かってビッチだなんて……」

女「うるさいわよ、ビチビチビッチ」

妹「……」

女「たしかに本来ならあなたともあなたのお兄さんとも私はなんの関係もない、それは事実よ。
  でも今あなたとお兄さんにそういうナニをされるのは困るのよ」

妹「……どういうことですか?
  全然話が見えてこないんですけど」

女「そうね、言い換えればあなたのお兄さんに今童貞を捨てられるのは非常に困るっていうことよ」

妹「はあ!?」

女「それにあなたはムラムラマシュランボーなお兄さんがかわいそうで自分の身を犠牲にして、お兄さんの性欲処理をするつもりなんでしょ?
  だったら安心なさい、私があなたの代わりに性欲処理の担当をしてあげる」





妹「は、はい?」

女「だいたいあなたみたいなビッチ娘とあんなことやこんなことしたら病気にかかる可能性があるわ。
  大好きなお兄さんがエイズとか尿道炎とかになったら困るでしょ?」

妹「そ、それだと私もけっこうな病気ってことになるじゃないですか!
  本当に初対面でここまで失礼な人間、はじめてです!」


女「うるさいわよ、後ろの穴までガバガバ娘。
  性に対する知識がまるでなかったために初体験で二つの処女を同時に散らした破天荒ビッチが」


妹「だからなんでそんな私の恥ずかしい話を知ってるんですか!?
  ていうかなんでそんな淡々と人の恥ずかしいふしだらな話をしゃべって顔真っ赤にしてるんですか!?」

女「……いやらしいことでも淡々と冷静沈着に言うクール系女子を目指してたけど、思いのほか実践してみると恥ずかしいのね。
  まあとりあえず、あなたのお兄さんはお借りするわ」


兄「ウルトラソオッ!」ドピュッ


妹「お、お兄ちゃんにいったいなんの用があるんですか?」

女「あなたには関係のないことだし説明をする気もないわ。
  お兄さんの性欲処理は私が完璧にしてあげるわ」

妹「あ、あなたがお兄ちゃんとその……するんですか?」

女「バカね、なんで私がこんなちょっとハゲててチビで小太りな男と熱い夜を越さなきゃいけないのよ。
  性欲の処理の仕方はイロイロとあるのよ」

妹「あの、あなたって私とそんなに年齢変わらないですよね?
  妙な貫禄がありますけど……」

女「そうかしら? とにかくあなたとこれ以上話すのはムダでしかないからお暇するわ。
  さあ、お兄さん行きましょうか」

兄「ああああぁぁ……我がいもうとよぉぉ」ズルズル

妹「お兄ちゃん……」



妹(あの女の子、派手な退場シーンが云々言ってたけど普通にお兄ちゃんを引きずって部屋を出て行った……)



兄「あああぁ……あと少しで童貞を、童貞を捨てることができたのにぃ……」

女「いきなり二人のジャマをしたことは悪かったわ。
  お詫びとして……」

兄「エッチさせてくれるの!?」

女「脳みそが股間にある人って実在するのね、あなた死んだほうがいいわよ」

兄「なんだよ、ちがうのかよ……エッチさせてくれないのかよぉ…………」

女「とりあえずお詫びとして私がここのメニューなんでも奢ってあげるから、許してちょうだい」

兄「ここロイヤルホストだよぉ……まあまあ高いよぉ……ていうか食欲より今は性欲だよぉ……」

女(……ここまで下半身に支配されている男なんて見たことない。
  さすが百年に一人と呼ばれる逸材ね) 

兄「…………」

女「なに、急に黙ってどうしたの?
  さっきもさっきでアレだったけど急に真顔になられると非常に怖いわ」






兄「いえ、その、今の今まで妹と性行為する想像しかしてなくてキミの顔全然見てなかったんですけど……」

女「な、なによ?
  そんなにジッと見つめられてもキスとかしないわよ?」

兄「……カワイイ」

女「え?」

兄「いや、ビックリこいたー!!
  キミきゃわうぃーねっ! メチャクチャべっぴんさんじゃん!
  ていうかナニナニ? なんでそんなに急に顔を赤くしてんの!?
  いやいや、それすらもメチャクチャかわうぃーしもうチュウして抱きしめちゃいたいぐらいなんですけどフォッカチオ!」

女「そ、そう……?」

兄「……あ、ちょっとタイム」

女「なんでまた黙り込むの……って、え?」




シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ
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兄「うううぅっ! ふ、ふううぅっ……………ハァハァ……」

女「…………………………あの、一つ質問いいかしら?」

兄「ハァハァハァハァ……な、ナニ?」

女「今テーブルの下で凄まじい勢いでナニかをしていたみたいだけどなにかしら?
  おおよそファミレスでしていい行為とは思えないことをしていた気がしたんだけど」

兄「はははっ、ヤダなあ。
  キミも本当はわかってるく、せ………………あ、あああぁ……」

女「また今度は浜辺に打ち上げられた魚みたいに口をパクパクさせてどうしたの?
  なんかもう情緒が……」

兄「あ、いや、その……あああ、いや、け、けけけけけ賢者タイムになって改めて本当にキミが美人すぎてですね……はわわわわわ」

女(なんなの、このチビハゲデブ)

続けて





兄「いや、そのですね。
  今僕大学生をやらせていただいてましてですねえ。
  まあ一応何人か友達とかいるんですよ。

  あ、もちろん女友達もいるんですよ?

  でもこんなチビハゲデブな僕の友達になってくれるような女ですよ?
  僕が女化したようなデブスと言うか喪女というか、とにかくブッサイクな女しか友達にいないんですよ」

女「……つまり?」

兄「その、あの、あなたみたいな年下とは言え、カワイイ女の子と話すのはワタクシ大変緊張しちゃいましてですね。
  もういったいどうしたらいいのか……あの、帰っていいですか?」

女「……」

兄「……」

女「……」

兄「……」シコシコシコ




女「沈黙をシコシコ音で埋めようとするのをやめなさい。
  というかナニかある度にオナニーするのをやめなさい」

兄「すみません、気まずい思いをするぐらいなら気持ちよくなろうと前向きに思って。
  ちなみにアソコは右向きです。
  それで……キミは誰なんですか? なんの目的があってボクに近づいてきたんですか?」

女「質問はごもっともだけどその前に。
  なんで急に敬語になるのよ?」

兄「だからカワイイ人に耐性がないからですよ!
  しかもカワイイって言うとキミ、顔赤くするじゃないですかーもーやだーかーわいーいっ!」

女「……顔が赤くなるのはそういうカワイイとか褒められるのが苦手だからよ。
  ていうかさっきから話が進まないんだけど。
  いいかげん、本題に入らせて」

兄「あ、すみません……」



女「とりあえず単刀直入に言うわ。

  あなたには私と同じ魔法使いになってほしいの」



兄「は、はい? マホウツカイ?
  なんすかその北海道のそばにある海みたいな名前は?」

女「オホーツク海のことかしら?
  残念ながらまるで似ていないし恐ろしいほどつまらないわよ。

  もう一度言うわよ、私はあなたに魔法使いになってほしいの」

兄「魔女使いって……。
  メグちゃんとかサリーちゃんとかアッコちゃんとかマジカルエミとかクリィミーマミとか?
  もしくは赤ずきんチャチャとかどれみちゃんとかさくらたんとかシュガシュガルーン、プリキュアやまどマギみたいな?」

女「そんなに例を出されても前半しかわからないんだけど……そうよ、そういう魔法使いになってほしいのよ」

兄「……」

女「……なによ。シコシコしたりモクモクとしたり忙しいわね」

兄「いや、いくらキミがすごい美人とは言えあんまり電波なことを言われるとさすがに興奮も冷めちゃうよ。
  ていうか魔法使いになれとか言われても困っちゃうし」

女「まあたしかにね。
  あなたの言うこともごもっともだわ。
  なら、まずは私が魔法使いであるという証拠を見せて私が単なるお電波娘じゃないと証明する必要があるわね」

  

兄「はあ……ナニする気なんですか?」

女「まあとりあえず見ていなさい、今から店員を呼ぶから。
  そうね、どうせなら女の店員の方がいいんだけど……あらら、男の人が来ちゃったわね」

兄「うん? いったいナニをなさるんですか?」

女「いいから見ていなさい。
  食事前に見たい光景ではないけど、私が魔法使いであるという証明のためだからね」


店員「はーい、ご注文おきまりですっ……んふぅっ!?」


兄「……え?」





店員は初老ぐらいだろうか。
髪のない陶磁器のような頭と屈強そうな肉体、赤ん坊なら一目見ただけで泣き叫びそうな強面が特徴のいかつい男だった。

その店員が突然腰をくねらせ始める。

まるで軟体動物のようなその動きはオスを誘惑するメス猫を連想させた。
涙で鋭い瞳を潤ませて男はその見た目からは考えられないような色っぽい喘ぎ声を発する。
頭頂部までも真っ赤にしながら、男は股間を押さえて床に座り込んでしまう。

くちびるの端から一筋の唾液が垂れた。

店内の客の視線を浴びながら男は昇天絶叫した。


店員「んんっほおおおおおおおおおううううっ!!! らめえええええええええええ!!!!!!」


店員が仰向けに倒れる。
なぜか犬のように尻だけ突き出した体勢で。
その巨大な尻は恐ろしいほどの快感にピクピクと震えていた。

店員からはかぐわしい男の香りがした。



兄「い、いったいこれは……。
  今のはあなたがナニかをしたということですか?
  というかあなたはナニをしたんですか?」

女「見てのとおりよ。
  魔法使いとして魔法の力を使って無理やりイカせたのよ」
  
店員「あひぃ……」ピクピク

兄「あの……」

女「なにかしら?
  これでも魔法使うのって体力とか、まあ、その……色々と使うのよ。
  タダで見られただけでも感謝してほしいぐらいなのに」

兄「いえ、そのもっと魔法使いチックなことはできなかったんですか?
  なんかこう空を飛んだりとか火を出したりとか」

女「え? そんなありきたりな魔法でいいの?」

兄「いや、むしろオーソドックスな魔法でよかったんですけど。
  なんでそんな意味不明な魔法で奇をてらったんですか、っていうか、それっ……魔法うぅっ……な、あっ、なんですかぁ……っ?」

シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ




女「私の魔法について説明しようと思ったんだけどその前に一ついいかしら?」

兄「んっ、はいぃっ……!」シコシコシ

女「この後におよんでマスターベーションをしているのはなぜかしら?
  今さっき私をオカズにイッたばかりでしょ?」

兄「いやあ、なんか昇天している店員さんを見ていたらボク、またムラムラしちゃって……あははは。
  あ、言っておきますけどべつにこの店員さんがイッた姿を見て興奮したわけじゃないですよ?」

女「……じゃあナニに興奮してナニをオカズにしてシコシコとしているの?」

兄「さっきの身悶えていた店員さんを脳内で女の子に変換してやったんですよ。
  そうしたらヤバイですよ、マジで」シコシコシコシコシコシコ

女「とりあえず手を休めなさい。
  あとで性欲処理に関しては私がなんとかしてあげるから、まずは私の話を聞いて」

兄「仕方ないですね。
  まああまり人前で自慰行為はするものではありませんからねえ」シコシコシ…






女「私たちは魔法使いは名前の通り魔法を使えるわけ。
  とは言っても魔法使いの能力はかなり個体差があるの。
  細かい話はまた機会があればするとして、今私が使った魔法は見ての通り人間のカラダを弄る魔法」


店員「あうあぅぅ……」ピクピク


女「あんな感じで無理やり昇天させたり、発汗させたり、実用的なので言えば肉体を強化したり、ね。
  あとはわかりやすく、あまり疲れないのだと……こんなのでいい?」

兄「おお、スプーンが浮いている! す、すごい!
  いや、はじめからこういうのでよかったんですよ
  なんでこういうわっかりやすーい魔法を披露してくれなかったんですか?」

女「だってこんなのマジシャンとかでもできちゃうじゃない?
  その点、こういう魔法ならマジシャンとかでもできないでしょ?」

兄「そうかも、しれないですねえ」

女「あと、あなたが妹さんと行為におよびかけたとき、イカせたのも私の魔法よ」

兄「え、ええっ、あなたの魔法のせいだったんですか……」

女「とりあえずこれで私が魔法使いであるということは信じてくれる?
  信用してくれないっていうならあなたのカラダに少しひどいコトをするけど」

兄「まあボク、ある程度なら痛いのも気持ちよーくイケちゃいますけど……」



女「残念ながら快感には決して繋がらないような魔法をカラダに施してあげるわ。
  たとえば……ムチで打たれるような痛みを味わってもらうとかがいいかしら?」

兄「SMプレイ的なムチってことですか?
  いやあ一度味わってみたかったんですよねえ!」

女「ナニを言っているの?
  拷問に使用されるムチの痛みよ?
  三、四発食らったら痛みでショック死するレベルの痛みよ。
  ああ、でもあなたからすれば快楽で昇天するのか痛みで昇天するかぐらいのちがいしかないのか……」

兄「あ、いや、そのやっぱり遠慮します」

女「話が早くて助かるわ。
  それってつまり私が魔法使いであることを全面的に信じてくれるってことでいいのよね?」

兄「そういうことになりますかね、あははは。
  ただ、そのボクに魔法使いであることを明かしていったいどうする気なんですか?」

女「とりあえず順を追って説明をしていくつもりだけど、目的だけ先に伝えるわね。
  
  あなたに私と同じように魔法使いになってほしい、というのは言ったわね?
 
  私も正直なところイロイロよくわかってないことかがあるんだけど……」

兄「なんか歯切れが悪いって言うか、あやふやですね。
  それで、ボクは魔法使いになってどうすればいいんですか?」










女「あなたにはこれから滅ぶことになっている世界を魔法使いになって救ってほしい。
 
  より正確に言えば、あなたが世界を滅ぼすかもしれないからそれをあなた自身でどうにかしてほしい」





今日はここまで

このSSはすごいくだらない勢いだけのSSです
妹スレとかそういうのでもありません
見る人によっては拒絶したくなるような内容かも
あと一応魔法使いものです

よろしかったら見てください

また明日

童貞だもんね!しょうがないね!

シュガシュガルーンとはまた…

蜀埼幕縺吶k


兄「……………………はい?」

女「言っておくけど私は冗談を言っているわけではないのよ。
  かと言って真剣に言っているのかというと微妙なのだけど」

兄「どういうことか全然話が見えないんですけど……。
  ボクが世界を救うだの滅ぼすだの、いったいなんなんですか?」

女「要領を得ないことについては謝るわ。
  私、魔法使いについて人に説明するのははじめてだから……」

兄(ちょっと困った感じもなかなかカワイイ……)


女「じゃあまずは最初に私たち魔法使いの役目を教えましょうか。
  都合よくこのファミリーレストランには私たちの敵がいることだし」

兄「敵……ですか?
  なんか魔法使いの敵になりそうなヤツがいるんですか?」

女「とりあえずこのメガネをかけてちょうだい」

兄「なんすかこれ?
  いたって普通のメガネのようですけど、かければいいんですか?」

女「これは単なるメガネのように見えて実は普通のメガネじゃないの。
  魔法使いが作ったメガネだから魔法メガネっ言うのよ」

兄「……もうちょいなんとか名前ならなかったんですか?
  投げやりとかそういうレベルじゃないですよ」

女「黙りなさい、エロハゲ性欲モンスター。
  名前がどうあろうとモノの本質は変わらないわ。
  とにかくかけなさい、話が進まないから」


兄「はあ……かけましたよ。
  このメガネ、度が入ってなくないですか……んん?」

女「ナニか得体の知れないものが見えた?」

兄「え、ええ……なんかよくわからないんですけど。
  あのゼルダの伝説に出てくる妖精のチンクルみたいなのが肩に乗っかってるお客さんがチラホラいます」

女「そう、今あなたがメガネをかけたことで見えるようになった妖精、その妖精は私たち魔法使い……いいえ、人類の敵よ」

兄「チンクルがですか?
  三十センチ物差しぐらいの大きさしかないのにコレが人類の敵になるんですか?」

女「ソイツらは人間のある欲求を食らうことで生きながらえるのよ」

兄「人のある欲求?」

女「そう、私たち人類が繁栄するために最も必要な欲求。
  人間の三代欲求の一つであり、あなたが今一番悩まされてる欲求……性欲よ」





兄「んん? あのチンクルは人の性欲を食べ物にしてるってことですか?」

女「そんな感じね」

兄「でも見たところ肩に乗っかってるだけでナニかをしているようには見えないですよ。
  そもそも性欲を食らうって、ナニか問題あるんすか?」

女「簡単な話よ、今あなたがエッチしたいって思ってるのは性欲が原因でしょう?
  つまりその性欲が無くなればあなたはそんなゲスな欲求から逃れられるわけでしょう?」

兄「そりゃあ性欲がなくなればねえ。
  実際には無くなるどころか歳を重ねるごとに欲求を強くなってますよ」

女「でもその性欲がなくなったらあなたはヤリたいとか思わないでしょう?
  性欲がなくなるっていうのはつまりどういうことかわかる?」

兄「エッチしたくなるってことで、つまり……?」

女「わざわざ人間が子作りにハゲむことがなくなる。
  つまり、新たな命が生まれる機会がどんどん失われて行くってことよ」

兄「な、なんですって!?」




女「性欲が全人類から失われたとき、それは世界の破滅を意味するわ。
  私たち魔法使いはなんとかしてそれを阻止しなければならない」

兄「はあ……なるほど」

女「なるほど、と言ったわりにはあまりピンと来てるようには見えないわね。
  わからないことがあるならドンドン聞きなさい」

兄「うーん、色々わからなさすぎてどこから聞いていけばいいのかがまずわからないんですけど。
  そもそもチンクルはどうやって生まれるんですか?」

女「なかなかいい質問ね。
  あの妖精たちは人間が生み出したものなの」

兄「人間が?」



女「こんな話を聞いたことはない?
  ハタチになっても童貞の男は妖精になるって言う話」

兄「ああ、なんかそれに近い話は聞いたことありますね。
  まさかハタチになったら童貞はチンクルを生み出してしまうってこと!?」

女「だいたい合ってるわ。
  ごく稀に肩に乗っかってる妖精を見ることができる人間がいることがあるらしいわ。
  そういう人間からうわさになって都市伝説的な感じで広まったのよ、その話はね」

兄「妖精の話は根も葉もないっ下らない話ってわけじゃないのかあ。
  あれ? でもそれってヤバくないですか?」

女「なにが?」

おなにー






兄「だって、今って若者のセックス離れが深刻みたいな感じで三十代でも童貞って人って多いらしいじゃないですか」

女「そうね、若者のセックス離れの話は私もけっこう耳にしたことあるわ。
  環境がどうのインターネットがどうのと、それらしい理由をつけて若者のセックス離れ現象について語る輩もいるみたいね。

  でも一番の原因は妖精がどんどん増えていることによって人の性欲がすごい勢いで奪われているからなの」

兄「あなおそろしや……」

女「この妖精っていうのはまた異様に厄介である程度生みの人間から性欲を奪うとその人間に近しい他の人間にタマゴを植え付けるのよ」

兄「タマゴ?
  え? 妖精ってタマゴから生まれるんですか?」

女「そうよ、けれどそんなことはたいして重要じゃないわ。
  問題は風邪のように人に伝染していくことなのよ、この妖精がね」




兄「なるほどなるほど、だいたい話が見えて来ましたよ。
  つまりキミみたいな魔法使いはこのチンクルを倒して人類の性欲を守るのが目的なんだね!」

女「まあ大雑破に言えばそんなところよ」

兄「じゃあさっさとチンクルをやっつければよくないですか?
  ……ん? いや、それだとボクが魔法使いにならなきゃいけない理由がわかんないっすね」

女「そう、それについても今から説明するわ。
  そうね、話の枕として先にこのことについて聞いておくわ。

  さっきと似たような話で、三十になっても童貞の人は魔法使いになれるっていうのは知ってる?」

兄「そりゃあ有名な話だから知ってますよー。
  人ごとじゃないっすからねー」

女「この話も単なる迷信や都市伝説っていうわけじゃないの」

兄「マジすか」



女「妖精を産んだ人間は、妖精を産んでちょうど十年でほとんど妖精に性欲を奪われてしまうわ。
  ただ、例外も存在するの」

兄「例外っすかあ」

女「そう、九割九分九厘の人間は妖精を産んだらソイツらに性欲を奪われて終わるわ。
  ただごく稀にその妖精をカラダに取り込んでしまう人間がいるのよ」

兄「まさか、それが魔法使いってことですか?」

女「あら? えらく察しがいいのね。
  その通りよ、大正解。
  妖精をカラダに取り込んでしまった童貞こそが魔法使いとなるのよ」

兄「じゃあ三十歳の童貞が魔法使いになるっていう話も……」

女「そう、実は実話なのよ」



女「しかしほぼ全ての人間は魔法使いにはならない。
  大半は十年産みの親から性欲を貪り食らって終わるわ」

兄「まあ九割九分九厘の童貞は魔法使いになれないんですもんね。
  でもだとしたらいったい魔法使いにならない人間はどうなるんですか?」

女「人間はべつにただ性欲が枯れ果てるだけよ。
  問題は十年の歳月を経た妖精の方ね。
  
  コイツらは幻獣に進化するわ」

兄「『妖精』が『幻獣』に……?」

女「そう、妖精が進化した幻獣は恐ろしいほどのスピードで妖精を生み出しすの。
  そしてその妖精たちは瞬く間に人間に取り付くわ」

兄「それってヤバイってことですよね?」

女「ヤバイわね。
  幻獣が街に五体存在すれば一ヶ月もしないうちに東京の人間全員の性欲は消え失せるわ」






兄「それっていずれは東京の街から新しい命が生まれることがなくなるってことですよね……」

女「まあ今のはたとえ話だけどね。
  でも、たとえ話であって同時に現実になり得る話よ」

兄「そ、そうなんですか?」

女「だからさっきも言ったでしょ?
  若者のセックス離れの話、ここ数年で妖精は圧倒的に増えて幻獣もどんどん生まれて来てるの」

兄「ほへー」

女「だからこそあなたには魔法使いになってもらわなきゃならないのよ」

兄「……あの、なんでボクなんすか?
  今までの話は理解できたんですけど、ボクが魔法使いになる必要性が……」

>>19
仰向けで尻だけ付き出すってどんな体勢だwww



女「そうだったわね、そこをまだ説明していないわね。
  どうしてあなたなのかと言うとね、それはあなたの性欲がおおよそ常識では考えられないレベルだからよ」

兄「……………………。
  かえってよくわからなくなったんですよ?」

女「どういうことかと言うと、私たち魔法使いのパワーの源が性欲だからなのよ」

兄「ほ、本気で言ってるんですか!?」

女「私は冗談は言わないわ。
  私たち魔法使いは己の性欲をパワーソースとして魔法を使用しているの」

兄「な、なんということだ……」

女「そしてあなたの性欲は普通の人間の一万倍から二万倍」

兄「!?」

女「まさにあなたの魔法使いとしての才能は常軌を逸していると言っていいわ。
  あなたが魔法使いになればそれこそ神に匹敵する力を得られるかもしれない」




兄「ぼ、僕が魔法使いになれば……か、神」

女「そうよ、魔法を使えばあなたが普段妄想しているであろうあんなことやこんなことをし放題よ。
  最高だと思わない?」

兄「ぐっ、ぐふふふふふっ……ううぅっ!」シコシコ

女「いきなりアヘ顏でオナニーするのはやめなさい。
  凄まじく不快で凄まじく怖いわ」

兄「今のはお尻の穴でオナってたんで正確にはアナニーですけどね。
  でも、三十になるまでは魔法使いになることはできないんですよね?
  そうじゃなくても魔法使いになれるのは本当にごく一部だけなんでしょ?」

女「ええ、その通り。
  だけどあなたのある意味神ががった性欲なら話はにがってくるわ。

  妖精はあなたがハタチになると同時に、生まれて瞬く間に魔法使いになれるだけの性欲を貯蔵するはずよ。
  あとは魔法使いの私が魔法で適当に手を加えれば簡単に魔法使いになれるわ」



兄「オレが魔法使い……」

女「そうよ、あなたは魔法使いになればいい。
  あなたのハタチの誕生日はもうすぐそこよ。
  そうすれば魔法でいくらでもいやらしいことしたい放題よ」

兄「お、オレのいつもしているあんなことやこんなことの妄想が現実になるかもしれない……」

女「そうよ、夢じゃなくなるわよアレもコレも」

兄「くっ……夢は大きくって言うけど股間まで大きくなってきちまったぜ!
  うううああぁつ……あううふぅんっ………んんっふぉ!」シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ

女「とりあえずマスターベーションに没頭する前に答えを聞かせて頂戴。
  あなたは魔法使いになってくれるかしら?」

兄「え? やだ」

女「まあ答えは聞かなくても性欲のカタマリみたいなあなたがイエスと返事するのは目に見えて……って、ええ!? 
  今あなた、なんて言ったの!?」

兄「イヤと言った」



女「な、なんでよ!?
  魔法使いになれば、あなたならエロの帝国を築くこともできるのよ!?
  年がら年中セックスし放題なのよ!?」

兄「だって魔法使いになるには童貞を捨てちゃダメなんでしょ?
  それは困りますわー」

女「…………まるで自分は童貞を捨てられるかのような言い草ね。
  チビハゲデブの醜いオナニストの分際で……!」


兄「ははは、ナニを言ってんすか?
  そもそもキミがジャマしたんだろ?
  オレと妹がセクロスしようとするのをさ」

女「ま、まさか本気で妹で童貞を捨てる気なの?
  あなたには倫理観とか道徳観年とかはないの?
  というか自分のヤろうとしていることがおかしいってわかってるの?」

兄「こっちは自分の性欲でおかしくなりそうなんだ、そんなことは知ったことじゃないっすわー」

女「少し待てばセックスし放題の未来が待ってるのよ?
  それをわざわざ自分から捨てる気なの?」

兄「だってねえ、本当にそんなことができるか保証はないし、キミの言うこと全てが正しいとも思えないし。
  なによりオレにとって大事なのは未来のセックスじゃない。目先のセックスだ」



女「……呆れたわ、性欲に踊らされて犯罪を犯す人間は腐るほどいるけど。
  あなたもそういう性欲に踊らされるタイプの人間なのね」

兄「そのとおり、今のオレは妹とのセックスのことしか考えられない!
  そういうことなんで、魔法使いの話はなかったってことで」

女「あなた、人類がどうなってもいいの?」

兄「どうせ妖精とか幻獣とかの影響ってボクが死んで以降の話でしょ?
  だったら全くどうでもいいですわ。
  まだ明日のズリネタ考えるほうがよっぽど建設的です」

女「なんという潔いヘンタイ!」

兄「じゃあ帰りますわーさいならー。
  ……………………あ、あれ? カラダがう、動かないぞっ!?」

女「金縛り魔法、かけさせてもらったわ」


兄「ま、マジでカラダが動かないぞ……っ!」

女「悪いけどあなたを逃がすわけにはいかない。
  人類のためだから、ね」

兄「くっ、人が間違った道を進んでまでも童貞を捨てようとしているのに!
  それをジャマするとは……!」

女「うるさいわよ、足掻くのはやめなさい。
  ただでさえ見苦しい容姿をしているのにそれ以上醜くなってどうするの?」

兄「ゆ、許さんっ……このオレの童貞を捨てるバージンロードをジャマするのは……っ!」

女「う、嘘っ……金縛りがほどけかけている?
  魔法の金縛りをただの人間がやぶるというの?」


ぶちぶたぶちぶちっ!


兄「う、うううう……うおおおおおおおっ!!!!
  …………ハァハァっ……どうやら金縛りは解けたみたいだな……」

女「か、金縛りを自力で解いたというの?
  普通の人間が魔法を破るなんて常識ではありえないのに……!」


兄「性欲は常識を覆す、覚えておけ」


女「なっ……ま、待ちなさい! 逃げるな!」



今日はここまでー



>>40ホントだwwwwwおかしいww

蜀埼幕縺吶k




兄「ふははははははははははは!
  待てと言われて待つ人間はいない! キミには悪いけど逃げさせてもらうぜ!」

女「チッ……仕方ないわね」

兄「デブはデブでもオレは走れるデブなんだよ……んはあっ!?
  ……あ、あぁあぁ…………な、なぜか急に股間がっ……!?」

女「今、あなたに逃げられるのは困るのよ。
  だからさっきここの店員に使ったのと同じ魔法、使わさせてもらったわ」


店員「あひぃ」ビクンビクン


兄「あひゃうぅっ……あ、あぁあ、い、イイィイィック……あ、あ、あ……イッてしまう……っ」

女「とりあえずここまでにしておいてあげるわ」

兄「あ、ああ……そんな絶頂手前で止めるなんてせ殺生な……」




女「まったく、さかりのついた犬みたいね。
  むやみやたらに手がかかるったらありゃしない」

兄「人のセックスをジャマしようとするのがいけないんですよ」

女「どうやらまずはあなたのその溢れ出る性欲をどうにかしないといけないようね」

兄「ほう、この僕の性に対する欲求を止められるんですか?
  ……ハッ! まさかあなたが僕のセックス相手に……ってイタタタタっ!
  僕のアソコが引っ張られてるように痛い!」

女「今魔法であなたの股間をむりやり引っ張り上げてるから。
  発言には注意したほうが身のためよ?」

兄「くっ……人の弱点を容赦無くついてくるなんて最低だ!
  キミの血管には氷水でも流れているという……んんんっん!?」

女「うるさいから、お口にチャックの魔法をかけたわ。
  これから私がいいところに連れていってあげるから感謝なさい」

男「んほぉっ……んほほほっほおほお!?」

女「どこへ連れていってくれるかって?
  風俗……池袋のデリバリーヘルスよ」





女「はい、というわけで妹とセックスしようとする変態の大学生とともに池袋へやってまいりました」

兄「え、あの、ホントにボクはこれからデリヘル行くんですか?」

女「だってあなたが交尾交尾ってうるさいから。
  まあそれに風俗の類は社会勉強になるから一度行ったほうがいいわ」

兄「そ、そうなのか……。
  で、でもキミはボクに童貞を守ってほしいんでしょ?
  なのになぜ風俗なんかに……」

女「なにか勘違いしているようだから言うけどあくまでデリヘルよ?
  デリヘルでは一応本番行為は禁止だから」

兄「おいおいそんなことはわかってるけど果たして理性を抑えられるかどうか……ボク、嬢で童貞すてちゃうかもよ?
  あ、でもそれだと素人童貞だから童貞のままで……つまり問題ないってことなのか?」

女「安心しなさい、今回あなたが童貞を捨てることも素人童貞になることもないから」

兄「なんでですか?」






女「まあなんでもいいでしょ?
  とりあえず私が電話してあげるから待っていなさい」

兄「さっきはクズとか言ったけどキミはなんてステキな人なんだ。
  これからは先輩と呼ばせてもらうよ」

女「……私の方が見た目どう見ても年下なのに先輩とかやめてほしいわね。
  ていうか少し黙りなさい、これから店に電話するから」

兄「ういっす。
  黙ってイクときに備えてオナニーしてるっす」シコシコシコシコ


女「しないでと言うのは諦めるから出さないでね……。
  はい、もしもし……あ、はい、これから……ええ、そうです……あ、指名とかいいんで一番早い時間帯で来れる人で……。
  オプションサービスとかもけっこうなんで、あ、ホテルですか? ホテルはそちらのオススメのとこで……」


兄「……」シコシコシコシコ

女「はい、それでおねがいします、はい。
  ……よし、と。これでデリの予約は終わったわ」

兄「うひょおー!!」





女「まあ時間は四十分だしそんなに長くはないけど、せいぜい楽しんできなさい。
  あとこれ、私からの細やかな援助金よ」

兄「おお、諭吉ぃ!
  なんかもう先輩、至れり尽くせりですねっ! ナニからナニまですみませんっす!」

女「一つ疑問があるんだけど、あなたは風俗とかは行かないの?
  いくら大学生とは言えピンサロぐらいなら普通に学割聞くところもあるし金銭的にも問題ないでしょ?」

兄「いやあ風俗はちょっと細やかな……こ、怖いかなあって」

女「なぜそういうところでは怖気づくのかしら。
  まあなんでもいいけど」

兄「ていうか値段とかはどうなってるんですか?
  ボク、今そんなに持ち合わせないですよ?」

女「安心なさい、その私が渡したお金でおつりが来るから。
  ていうか早く行きなさい、意外と早く来るわよ。ホテルはあれだから」

兄「デリヘルってよく知らないけど安いんすね。
  ま、じゃあキミの後押しもあるし行ってきますわー!!」

女「ええ、せいぜいイッてらっしゃい」




一時間後


女(とりあえずマックで待つことにしたけど遅いなあ。
  まさか延長したのかな? でもお金は持ってないって言ってたしな)


兄「せんぱ~い……」

女「ぬぁっ!? きゅ、急に背後から現れないでよ!
  ていうか先輩じゃないし!」

兄「ううぅぅう……」

女「……あらら? いったいどうしたのかしら?
  初めての女体体験に感動して打ち震えているのとはちがうみたいだけど」

兄「ふええぇ……ひぐっ、ヒドイっすよぉ……さぞカワイイ娘がきてくれるのかと……ううぅ、思ったら……」

女「まあそりゃあそうでしょうね」

兄「はい?」

女「なんにもよ、とりあえずその醜い顔が最低限見れるものになるまで落ち着きなさい」




三十分後


兄「つまりですよ、ボクは美人が出てくるのかともうイチモツをギンギンにして待っていたわけですわ。
  そんで電話がきて、まあ声は可愛かったんすけどいざ扉を開いたら……。
  もうドラム缶みたいな生物がノソノソと現れて……イヤだ、もうこれ以上は話したくない」

女「一万円しないデリヘルなんて、言ってみれば養豚場で飼育されてる豚掃き溜めみたいなものから、ね」ボソッ

兄「え?」

女「なんにもよ、なんにも。
  まあなんにせよイイ社会勉強にはなったんじゃない?」

兄「まさか生の女のカラダでこのオレが……」

女「まさかあまりに嬢がブサイクでイケなかったとか?」

兄「ええ、三回しか。
  いやあ乳首舐められるの自体は最高でしたわー」

女「…………」





兄「まあしかし、やっぱり風俗じゃないっすわ。
  やっぱりボクが今一番求めているのはマイシスターだけですわ」

女(なるほど、普通に逆効果ってとこか)

女「でも一応性欲は一時的に収まったでしょ?」

兄「まあ、なんかこうあまりにデブス女にヌカれたんで」

女「あなたみたいな醜悪な容姿をしている人間にはお似合いの相手だったと思うけど」

兄「いやあ相変わらず人を罵るのがうまいなあ。
  でもボクカワイイ女の子に罵られるのキライじゃないっすよー。
  今の言葉だけで人生のオカズにできそうですわ」

女「あなたも変わらず変態一直線ね。
  とりあえず店を出ましょ?」

兄「あ、帰るんですか?」

女「いいえ。これからあるところに行くのよ、あなたと私、二人っきりでね」

兄「?」

女「デートしてあげるって言ってるの、感謝なさい」






兄「あ、あのう、どこに行くんですか?
  ていうか今ボクと先輩はデートしてるんすよね……ああ、女の子とデートという響きだけでイキそう……」

女「それは病気よ、あと先輩って言うなって言ってるでしょ」

兄「ていうかどこ行くんですかー?
  ……って、おもむろに立ち止まってどうしたんですか?」

女「この魔法メガネ、もう一度かけなさい」

兄「はあ……なんなんですかいきなり」

女「かけたらあの黄色の色あせたチェックを着てる男を見て」

兄「なんなんすかいきなりって…………あ、あれは!?」



女「たぶん今のあなたには男に取り付いている幻獣が見えているでしょう?」

兄「は、はい……言葉ではとても説明できない神々しい四つん這いのなにかがあの男の人の背中に……」

女「それ、今まさに妖精から幻獣に変わって覚醒する手前のやつよ。
  幻獣が覚醒したらもうその産みの親の性欲は完全になくなるわ。
  まあ今でもほとんどないようなものだけど」

兄「じゃあどうするんですか?
  やっぱり倒すんですか?」

女「当たり前でしょ、見なさいあの死神でも背負ってそうな丸まった背中を。
  幻獣が覚醒して暴れたらみんながみんな性欲を奪われてああなるのよ」

兄「たしかになんか夏なのに見ているだけで汗がひいてきそうなぐらい寒気がする背中だ……」

女「とりあえず顔面に浮いたその大量の汗を吹いたら?」



兄「ところで倒すってどうやってあの幻獣とやらを倒すんですか?」

女「まあ色々とやり方はあるわ。
  魔法で私たち魔法使いの聖域を作り出して倒すパターンとか。
  でも今回はその必要はないわ、ここから一撃で仕留める」

兄「わあ! パアッと先輩の手が輝いたと思ったらボーガンのようなものが現れたあ!?」

女「まるで私たち以外の第三者に説明しているかのような口調ね。
  とりあえずこいつで一撃で仕留めるわ……ホイっ!」

兄「かけ声ダサッ!
  でも光り輝く矢みたいなのが飛び出してなんかカッコいい!
  そして矢は吸い込まれるように男の背中へ!」

女「あなた、もしかしたら実況中継とか解説者とかに向いているかもね」

兄「アッー幻獣ごと男の人の背中に矢がささったー!!」


女「どうやら幻獣の討伐に成功したようね」

兄「たしかに男の人についてた幻獣が破裂してきてますけど。
  あの矢、もろ男の人の背中にぶっささりましたよ……あ、矢が消えた」

女「大丈夫よ、あれは私の性欲の一部を切り取って作った矢。
  あの矢で幻獣に性欲を打ち込んで暴発させたのよ」

兄「……」

女「どうしたの、急に黙って」

兄「いや、ふと思ったんですけどあの男の人のフインキ変わりました?」

女「ああ、それね。
  幻獣が消滅したことでその産みの親であるあの男に性欲が還元されたのよ」


男「や、やべーっ!! 久々にムラムラしてきたーデリヘル行こっ!」


兄「なるほど」



女「私たち魔法使いの役目は幻獣や妖精を倒すだけじゃないの。
  そいつらが産みの親から奪った性欲を主に戻してやるっていうのも含まれてるの」

兄「なるほどねえ、そうすればまたみんなエッチしたくなるわけですもんねえ」

女「そういうこと。
  私たち魔法使いの役目は人類を守ること、わかってもらえたかしら?」

兄「まあ一応は……」

女「まっ、色々とビックリするわよね。
  私も初めてこの光景を見せられたときは驚いたから」

兄「いや、それもあるんですけどボク、今の先輩のカッコカワイイ姿見たらまたまたムラムラしてきちゃって」モジモジ

女「内股をやめなさい。
  じゃあ今日は特別にこの魔法をあなたにプレゼントしてあげるわ」

兄「うふぅうぅぅっ……!?
  あ、あ、あ、これは……すごい気持ちイイぃっ!?」



女「さっき途中でやめた魔法よ、これでイカせてあげる」

兄「あ、あああっ……あぁぁぁあんっ、らめえぇえイクうううううぅ!?
  イッちゃううううううううぅぅううぅうぅ!!!!」ドピュッ

女「なぜそうもムダに喘ぐのかしらね……イッたって聞くまでもなくイカ臭いわね」

兄「は、はひぃ……」

女(……そうだ!)

女「……ねえ、もしあなたが魔法使いになってくれるっていうならこれから毎回会う度にこうやって快感を与えてあげるわよ?
  並のマスターベーションより気持ちイイでしょうし、悪くない話でしょ?」

兄「は、はひぃ……おねがいしますぅ」

女(初めからこうしていればもっと楽に話が進んだかも、ね。
  まあ結果としては変わらないからいいか)

女「じゃあとりあえずは今日はここで解散しましょ、また後日私からあなたに会いにいくわ」



?「おっと、ちょっと待ってもらえないかなあ?」



女「!!」


今日はここまでにします
また明日書けたら書きます

妹がビッチとかありえんだろ…

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