魔法少女 完武☆マギカ(94)
助けて……
ストロング・ザ・武道「この声は……」ムクリ
助けて……
武道「私を呼んでいるのか……?」
工事現場~
QB「」グッタリ
武道「こやつ……酷い怪我をおっておる」
「そいつから、離れなさい」
武道「何奴!」クワッ
ほむら「名乗る程の者では無いわ」
ほむら(誰かしら?この人……今まで一度も見たことが無いのだけれども、でも、不思議と次の言葉がわかるわ……)
武道「貴様っ!まさかっ!」
ほむら「何?」
ほむら(また、このパターンか……)
武道「ぺったんこ超人だなっ!」
ほむら「ほらやっぱりぃぃぃ!」
ほむら「またコレかよっ!もう飽きたんだよ!超人に会うたんびにぺったんこぺったんこ言われるのはよぉぉ!」
武道「貴様……事実だから仕方ないであろう」カワイソウナモノヲミルメ
ほむら「その目止めろォォォ!」
ほむら「で!あなたは何の為に来たの?スパーリング?観光?職を探しに?そうそう!魔王を討伐的なのもあったわよ!」
武道「いや、何かに呼ばれたような気がしてな、なんだったのだろうか……」
ほむら「それなら多分」ジー
武道「?」
ほむら「あなたの足元を良く見ればわかるわよ」
武道「どれ」ジー
QB「」グシャ
ほむら「あなた、ずっと踏んでいたもの」
ほむら「私はそれを殺そうとしていたけれども、止めをさしたのはあなたよ?」
武道「何!?」
武道「おいっ!しっかりしろォォォ!」ガシッ
QB「う……生まれ変わったら……最新鋭のおもちゃになりた……」ガクッ
武道「白いのォォォ!」
ほむら(この人、テンション高いわね)
武道「クソッ一体誰が!」クワッ
ほむら「あなたよ」ファサッ
ほむら「じゃなくって!用事が済んだのなら帰ってくれる?もうすぐまどか達が来るから!」
武道「まどかとはだれだ?」
ほむら「いいからっさっさと帰る!」
武道「」ジー
ほむら「?」
武道「もしかして、まどかとやらは桃色の髪をしているか?」
ほむら「えぇそうよ、でもどうして分かったのかしら?」
武道「だってお前……踏んでいるぞ」
ほむら「え!?」ガバッ
まどか「ほ……ほむらちゃ」グシャ
ほむら「まどかァァァ!」
ほむら「酷い……一体誰がこんなことを……」
「全部あんたのせいだよ!転校生!」
ほむら「その声は、美樹さやかっ!」
さやか「正解!さやかちゃんでした!」
さやか「さぁ早くまどかから離れろっ!」
ほむら「そうしたい所だけれど、そうも行かない見たいね」
さやか「何?」
グニャリ
武道「景色が歪んで行く」
ほむら「遅かったか……」
使い魔「」ケタケタケタ
さやか「何こいつら!こっち来るな!」
武道「私と戦う気か?……捻り潰してくれる!」
「その必要は無いわ!」パンパンパン
ほむら「その声は!巴マミ!」
マミ「あら?私のことご存知なのかしら?」
さやか「あっ変なのが消えてる」
武道「私の出番は無かったか」竹刀ヲユカニザクッ!
ほむら「えぇでもどこにいるの?姿を現してくれる?」
マミ「あなたの目の前にいるじゃない!」
さやか「何処にもいないよ~?」キョロキョロ
ほむら「……美樹さやか、あなた一体何を踏んでいるの?」
さやか「え?」スススッ
マミ「やっと、移動してくれたわね
!」
さやか「うわ!?」
武道「顔以外が床に埋まっている子供が出てきたぞ」
さやか「踏んじゃってすいませんでしたっ!」
マミ「良いのよ気にしなくて」
マミ「あなた見ない顔ね?ここに何の用かしら?」
ほむら「私はあなたに用事は無いわ、私が望むのはまどかを魔法少女にさせない事よ」
武道「そのまどかが大変な事になってるぞ」
まどか「」グシャ
QB「まどか!僕と契約すればすぐに治療出来……武道「あっすまん」ブチッ
QB「」グシャ
QB「何してくれてんの?さっきから!丁度いい感じに死なない程度に踏みやがって!いっそ殺してよ!代わり呼ぶから!」
武道「無駄な殺生など出来るか!」渇!
QB「訳がわからないよ!」
マミ「QB代わりって何?」
QB「しまった!口が滑ったぁ!」
ほむら「良い機会だから、話しておきましょう、QBの目的について」
ーーーー
ーー
ー
武道「この下衆が!」ブチッ
QB「」グシャ
武道「夢を叶える為に日々努力する若き命をたぶらかし!己の身勝手な判断の下事実を伏せて契約を迫る!その行為正に下衆の極み!」
さやか(あんな気持ち悪い怪物の仲間にはなりたくないな……でも、この下衆と契約すれば、恭介だけでも……)
マミ「魔法少女が魔女を産むならみんな死ぬしさやか「私と契約して下衆!」ダンッ
マミ「グフッ」カスタム
武道「惑わされるな」
さやか「惑わされてなんかいないよ!私は恭介を救うんだ!」
武道「惑わされるな!」
さやか「私は怪物になってもいい!恭介が幸せなら!」ダンッ
マミ「ドムッ」トローペン
武道「惑わされるなと言っておるーーっ!」クワッ
さやか「ヒィッ」ビクッ
武道「貴様が契約して仮にその恭介とやらが、救われたとしよう」
武道「しかし!それでは己の身勝手な判断を他人に押し付けるこの下衆とやっている事は変わらんぞぉ!」
さやか「!」
武道「貴様は恭介とやらと話し合ったのか?下衆と同じように己の考えを押し付けるだけでいいのか?」
さやか「それは……」
武道「答えは否!否否否!断じて否ぁ!」
武道「誰にでも選択する権利はある!貴様の独断で決めていいことでは無いわっ!」
「そうださやかっ!僕もそんな事そんな事望んでいない!さやかの身に危険があるならなおさら!」
さやか「恭介!」
恭介「やぁさやか」
さやか「大丈夫なの……?」
恭介「何がだい?」
さやか「だって恭介……背中に竹刀が……」
恭介「コレくらい平気さ…ゴフッ」ザクッ
武道「しまったぁぁ!私としたことが竹刀で刺してしまったぁぁ!」
完武☆マギカ……だと?
一体どうなるんだ……
くらえ>>1
オレの48の殺人技+1
支援ドライバーだーーーーーーっ!
さやか「って言うかどうやってここまで来たの?」
恭介「電動車イスにはまって乗り回していたら、ここについてこの様さ」ダラダラ
恭介「さやか……僕はも…もう長くない、僕の最後のわがまま聞いてくれるかい?」
さやか「何でも言って!何でも言うこと聞くから……お願いだから死なないで!」
恭介「さやか……僕が死んでも契約なんかしちゃ駄目だよ?僕はAKUMAにはなりたくないか……ら」ガクッ
さやか「恭介?ねぇ起きてよ恭介!嘘だよね……」
さやか「恭介ぇぇぇぇぇ!!!」
武道「……仕方がない、組成処置を施すぞ」
さやか「出来るの!?」ガバッ
武道「本来は禁じているのだがな……今回ばかりは仕方がないだろう……」
武道「タァトゥー!」ビバババ
ほむら「!」
ほむら「あなたっ!他の超人のパワーを上条恭介に分け与えているのね!」
武道「さすがはぺったんこ超人と言った所か……正解だ」
ほむら「そんな事してしまったら……」
恭介「」ピクッ
さやか「恭介!」
恭介「ちっまた、さやかかよ……鹿目さんが良かったな」
さやか「え?」
恭介「え?じゃないよ!毎日毎日僕の病室に来やがって目障りなんだよ!お前のその胸がぁ!」
恭介「鹿目さんの自己主張の少ない胸を見習ってほしいね!」
恭介「胸はその人の性格を表すって言うのは本当なんだね、鹿目さんの胸は鹿目さんの決して目立とうとはしないけど、しっかりしている性格を良く表しているよ」
恭介「それに引き換え君はなんだい?その中途半端な胸は……はぁ」
恭介「どうせ見舞いに来るなら、鹿目さん連れて来いよウスノロが」
ほむら「誰のパワーを分け与えたの?」
武道「カナディアンマンだな」
さやか「……ぅ」グスッ
さやか「うわぁぁぁん!!!」ダダダッ!
ほむら「行ってしまったわ」
武道「……仕方がないであろう」
恭介「おや?そこの君……よいぺったんこだ!」
ほむら「ぺったんこちゃうわっ!」
ほむら「ちょっとはあるわよ!」
マミ まどか QB (話に入れない……て言うか治療……)
ほむら(あら?何でこんなことになってるのかしら?大事な事全部話てしまったような)
武道(あっ帰りにピークのガラガラ買いに行かなくてわ)
グニャリ
武道「また景色が変わったな」
ほむら「さっきの奴らの親玉が来たようね」
ゲルトルート「バルクホルン!」
マミ「ティロ・フィナーレ!」ドカン
グリーフシード「」カラン
武道「ほう……埋まっている状態でもあれほどの威力の技を放つか、中々やりおる」
マミ「当然yグシャ!
「あれ?おかしいな確かに魔女の気配を感じたのにな……まぁいいか、それより早くあいつ見つけないと」
ほむら「あなたは……佐倉杏子!」
杏子「ん?何であたしの名前知ってんだ?どっかであったか?」
ほむら「この時間軸で会うのは、初めてね」
杏子「時間軸?なんだそれ?……まぁ良い、あんたはあたしの知り合いらしいから聞くけどよ」
杏子「ゆまって言うガキ知らねぇか?」
マミ「」
ほむら「ゆまちゃん?見て無いわね」
武道「もしかしてそのゆまと言う者は若草の様に蒼い髪をしているか?」
杏子「おっ!そこ通りだ!どうして分かったんだ!?」
武道「お主の槍の先に刺さっておるぞ……」
杏子「え?」バッ
ゆま「キョ……キョーコ……ゴフッ」ドバァ
杏子「ゆまぁぁぁ!」
杏子「ちくしょうっ!一体誰が!」
ほむら「貴女よ」
恭介「よくも将来有望なぺったんこ幼女をぉぉ!」
恭介「許さんz武道「竹刀重い」ユカニザクッ!
恭介「ギャー!」ザクッ!
武道「あっすまん」ブチッ!
QB「」グシャ
ほむら「きゃっ!返り血がっ!」ズルッ
ほむら「キャッ」ズッテン
まどか「」グシャ
ほむら「まどかぁ!」
杏子「うお!?」ビクッ
ゆま「グヘェ」ザクッ!
杏子「しまった!驚いた拍子に槍を更に深く刺しちまった!」ズルッ
杏子「うわっ!?」ズッテン
マミ「」グシャ
さやか(大惨事になってる)←落ち着いたので戻ってこようとした
さやか(止めた方がいいかな?)
さやか(……あたしには無理だな)
さやか(本人達に任せて帰ろう)スタスタ
ゆま「キョ……キョーコへ……変身解いて……」
杏子「待ってろゆま!今助けてやるっ!……揺らせば落ちるだろ」ユサユサ
ゆま「キョーコ人の話しをグフォッ」ザクッ
杏子「ゆまぁぁぁ!」
ほむら「嫌!QBの血が靴の裏にこびりついてしまったわ!」
ほむら「急いで落とさないと!」グリグリ
まどか「ほむらちゃん止めてよゴフッ」ビチャ
ほむら「まどかぁぁぁ!」
ほむら「酷いっ!一体誰がまどかをこんな目に会わせたの!?」
まどか「他ならぬほむらちゃんだ……よ」ガクッ
武道「落ち着け!」クワッ
杏子 ほむら「」ビクッ
武道「劣性を強いられている時こそ、冷静に周りを見て考えるのだ!」
武道「よいか赤毛の小娘よ!」
杏子「なっなんだよおっさん!」
武道「貴様は先程から頭に血が上り過ぎている!少しは頭を冷やせ!」
杏子「あたしはずっと冷静だぞ!」
武道「本当にそう言い切れるのか?お主はずっと力任せに押しているだけではないか?」
杏子「!」
杏子「確かにあたしはゆまを助けようとして、力任せに引っ張っていたかも知れない……」
武道「引いて駄目なら?」
杏子「……押してみろだな!」
武道「よし次!ぺったんこ!」
ほむら「ぺったんこちゃうわっ!」
武道「今はそんな事どうでも良いだろう」
ほむら「そうね」
武道「こんな話を聞いたことがある……」
武道「曰くガムが衣服についてしまった最に剥がす手段としてまず第一にガムを氷等で冷やすとよいらしい」
ほむら「つまり、血を冷やせと言うことね?」
武道「うむ、その通りだ」
ほむら「せっかくだから、甲子園のかち割りをかってくるわ」
まどか「甲子園まで行かなくて良いから取り敢えず降りてくれると嬉しいな」
ほむら「行ってきます」ピキーン
ほむら「ただいま……ゼェゼェ」ピキーン
ほむら「しまった!」まどかまでの距離5メートル
まどか「やっと解放された!」距離5メートル
ほむら「クッまどか!そこで待ってなさ……キャッ」ズルッ
まどか「グフォぉぉッ!?」ガンッ
まどか「かち割りは……止めようぜ?」バタン
ほむら「まどかぁぁぁ!」
杏子「ゆまっ!今助けてやる!」
ゆま「止めてお願いだから……」
杏子「引いて駄目なら押してみろ!」グイッ
ゆま「」ザクッ!
ゆ「」ゴロンま「」ボテッ
杏子「ゆまぁぁぁ!」
杏子 ほむら「一体どういう事だよ(なのよ)!」クワッ
武道「……てへ☆」コチン
杏子 ほむら「ふざけるなぁ!」ダッ
マミ「」ゴツッ
杏子「グヘェ」バタン
まどか「」ドカッ
ほむら「うひぁあ!?」ズッテン
武道(助かった)
QB「ふぅ……まったくこんなカオスな出来事に遭遇するとは思わなかったよ」
武道「貴様、また起き上がったのか」
QB「とりあえずまどかを生き返らせる必要があるだろう?」
QB「僕の力を使わせるのが嫌というなら、さっきの君の力で生き返らせればいいじゃないか」
ほむら「そうね、私からもお願いするわ。それと次ぺったんこって言ったら容赦しないから」
武道「ああ、わかっておる。では超人のパワーをこのまどかという小娘に分け与えてやろう」
武道「タァトゥー!」ビバババ
まどか「う、ううん……」
ほむら「まどか!良かった生き返ったのね」
QB「それで君は一体誰のパワーを分け与えたんだい?」
武道「強力なパワーを与えねば復活しそうになかったのでな……しかしなぜこの小娘が」
QB「強力なパワーだって?それは一体……」
武道「悪魔将軍のパワーを分け与えたのだ」
ほむら「生き返ってよかった」
まどか「……私は一体どうしたんだ」
ほむら「あなたは生死を彷徨っていたのよ」
まどか「……」キョロキョロ
まどか(なるほど、全て把握した……これを解決する術もな)
まどか「QB、こっちに来ておくれ」
QB「契約する気になったのかい?」
ほむら「まどか!それはダメ!」
武道「そうだぞ、その下種のいう事を真に受けてはいかん!」
まどか「ううん……私は魔法少女になる」
まどか「インキュベーター、望みは何でも叶えられるのだな」
QB「うん、君の望みなら何でも叶えられるはずさ」
まどか「この現状を、武道がQBに出会う前に戻したい、みんなの記憶を消し去りたい」
QB「そんな望みでいいのかい?」
ほむら「だめっ!」
まどか「いいや、私の願いはこれだ。さあ、叶えてくれ、インキュベーター」
ギャルルルルルルル
夕方 教室
和子「えーっと、明日から新任の先生が赴任することになります」
さやか「新任だってよ、まどかー。今日の朝に転校生が来たばかりなのにね」
まどか「そうだな、珍しい事もあるものだ」
さやか「今日の夕方カラオケに行かない?」
まどか「カラオケか……いいだろう、行くとしようか」
さやか「それじゃあ仁美も誘わないとね」
和子「はいそれじゃあ、帰りのHRを終わります。皆さん気を付けて帰ってくださいね」
さやか「はーい」
帰り道
助けて……
まどか(脳に直接声が届いている。何者だ?)
助けて……
まどか(他の者にも同じことをしているのだろう、今からカラオケに行く用事もあるしシャットアウトしておこう)
……
まどか「よし、聞こえなくなったぞ」
さやか「まどか?」
まどか「いいや、なんでもない、さあカラオケ店に着いたし歌う事にしよう」
仁美「御稽古で一時間ほどしか私は付き合えませんが、楽しみましょうね」
さやか「よっしゃー、さやかちゃんが盛り上げちゃうぞー」
まどか「わたしのテーマソングをお前たちに聞かせてやるぞ」
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武道「声に呼ばれてきたものの……ここは一体どこだ」
QB「……」
武道「こやつ怪我をおっている……待っていろ、今手当をしてやるぞ」
ほむら「そいつから離れなさい」
武道「何ッ?」
ほむら「そいつは生かしておくことはできないの。さあその生物から離れなさい」
武道「弱きものを苛め、悦に入る様な事をしてはいかん。強きものと戦い自分の実力を知る事が大事なのだ」
ほむら「今はそういう話をしている場合じゃないの、世界の存続に関わる事なのよ」
武道「猫の一匹二匹で世界が変わるなど、信じられんな。せっかくの容姿をしているのにもったいないぞ」
武道「ぺったんこむす……」
カチッ
ほむら「カチンと来て時を止めてしまったわ……一体何故?」
ほむら「確かにぺったんこ娘と呼ばれるなとの予感はしていたのだけれど」
ほむら「まあ、いいわ……一般人だけど容赦はできない」
ほむら「これはきっと前世からの因縁ね」
チャキ
ほむら「これはアメリカの軍事基地から拝借してきた、M4A1というライフル」
ほむら「このアサルトライフルでこの失礼な人を排除してしまおう……」
バラララララララララララッ
ほむら「かわいそうだけれど、私の受けた心の傷はそのくらいよ……味わいなさい」
ほむら「……そして時は動き出す」
武道「ぐぉおおおおおお」
ドサッ
QB「剣道着姿の男が吹き飛んで行った……一体何が起きたんだろう」
ほむら「さあ、次はあなたの番よ。覚悟しなさい、インキュベーター!」
QB「君は人間の癖に、感情という物を持ち合わせていないようだね。君みたいな人の事を畜生っていうんじゃないのかな」
ほむら「……なんとでも言いなさい。さあ覚悟して」
武道「待てっ!」
QB「……嘘だろう」
ほむら「嘘……なんで?確かに全弾命中したはず……道着を貫通するはずなのに」
武道「銃の弾など完璧超人には効かん!……お前も見たところ堅気の人間ではないようだな」
武道「やはりおお前はぺったんこ超人……」
カチッ (以下略)
武道「だから効かぬといっておるだろう、ぺったん超人よ」
ほむら「だれがぺったんこ超人ですって!」
QB「まあま、二人とも落ち着きなよ。ゆっくり話すことにしようじゃないか」
~そのころカラオケボックスでは
まどか「キング・オブ・デービールー♪まどかショーグンー♪」
さやか「イェーイ!まどかかっこいいー」
仁美「まどかさんの十八番のキングオブデビルは、いつ聴いてもしびれますね~」
まどか「さあ次はさやかちゃんの番だぞ」
さやか「よし……それじゃあうたいまーす」
仁美「曲は虹色の騎士ですか。いい歌ですよね」
さやか「仁美!ゆっくりしてられないよ~、次は仁美のファラオの呪いだからね」
まどか「どちらもいい歌だな。さやかちゃん頑張るのだ」
さやか「女王陛下の旗の下……」
カラオケ大会で盛り上がっていた
ほむら宅
ほむら「以上の事が魔法少女と魔女の関係、そしてインキュベータの目的よ」
武道「ふむ、道端で話すのはいけないから、お前の家で話を聞くことになったが」
武道「なかなか興味深い話だったぞ。とにかく、まどかとかいう娘を魔法少女にしてはいけないのだな」
ほむら「ええそうよ。彼女を魔法少女にしたら世界最悪の魔女が生まれることになってしまう……」
武道「なるほど……それで白いのが憎むべき敵であるというわけになるのか」
ほむら「その話の主役は私達を言いくるめて逃げたみたいだけれど」
武道「それにしても魔法少女か、そのようなものがいるとは思わなかったぞ」
ほむら「まあそうね、普通に暮らしていれば出会う事はめったにないもの」
ほむら「今までの世界ではあなたには出会わなかった、それに今回はまどかも、あの場所にやってこなかった」
ほむら「それであなたにこの話を聞かせたわけだけれど……」
武道「しかし話を聞いた限りでは私が関与する事ではないらしい。ぺったんこ娘よ、己の力で切り抜けてみろ」
ほむら「……言われなくてもそのつもりよ」
武道「それじゃあ、またどこかで会う事になるかもしれぬ」
ほむら「できればもう会わないことを祈るわ……それじゃあ」
武道「達者でな」
ほむら「……ええ」
同刻 商店街
まどか「ふぅ……久々に歌ってストレス発散になったな。あとは帰るとするか」
さやか「ああ、私はこれから恭介の所に寄って行くから」
まどか「それなら私は一人で帰る事にしよう。上条君によろしくと伝えておいてくれ」
さやか「まどかは相変わらずカタいな~。了解、伝えておくよ。それじゃまた明日ね」
まどか「ああ、また明日だ」
その夜 まどか宅
まどか「それにしてもあの声は一体誰の声だったのだろうか……ん?」ゴソゴソ
まどか「何だこれは、私の制服のポケットになにか入っている」
まどか「……綺麗」
まどか「これは何だろう……見たことがない。一見すると宝石のようだが」
QB「それはソウルジェムだよ」
まどか「お前は誰だ!私の部屋の窓先で一体何をしている?」
QB「や、やめてくれよまどか。シャーペンのペン先を僕の方に向けないでくれ」
まどか「……この声は、確か先ほど私に助けを求めていた声。まさか正体が喋る猫だったとは思わなかったな」
QB「それはこっちのセリフだよ。もっと驚いたのは僕の方さ。まさか君がもう魔法少女になってるだなんて思いもしなかったよ」
QB「一体誰と契約をしたんだい?」
まどか「契約、魔法少女?お前は何の事をしゃべっているんだ?」
QB「鹿目まどか、もしかして君は本当に何も知らずに魔法少女になっているのかい?」
まどか「……中に入って、私に説明してくれ」
~QBがまどかに魔法少女について説明中
QB「……という訳なんだ」
まどか「なるほど、その魔女とやらを倒してグリーフシードを手に入れる」
まどか「そしてそれでこのソウルジェムを浄化をしないといけないという訳か」
QB「見たところ君のソウルジェムは大分濁っている。今すぐにでも浄化しないと危険な状態だ」
まどか「一人で考える時間をくれ。今すぐここを立ち去れ」
QB「わかったよ」
QB(鹿目まどか。思ったより豪快な少女だった……何故か魔法少女にもなっていたし)
QB(彼女もまたイレギュラーの一人のようだ)
QB(このことは暁美ほむらには内緒にしておこう)
まどか「魔法少女か……QBの言う事が正しければ、誰かと契約をしたはずなのだが……思い出せない」
まどか「思い出せないものは無理に思い出さないほうがいい」
まどか「さてグリーフシードを得る為に魔女狩りに行くとするか」
まどか「……変身」ピカーン
次の日 講堂
和美「では新任の先生の紹介です」
ザワザワ ザワザワ
さやか「一体どんな先生なんだろうね。イケメンかな?」
まどか「体育教師と聞いているから、マッチョのイケメンの可能性がある。照英似のイケメンかもしれないな」
さやか「ピンポイントだな……おい」
仁美「あんまり怖い人じゃなければいいですけど」
ほむら(他の生徒が騒いでる。しかし私には関係ないわ。どんな人が来ようとも私はやるべきことをするだけ)
和美「体育教師のストロング・ザ・武道先生です」
武道「……」
.
ほむら(ええええええええっ!ちょっ、ちょっと待って!なんであの男が?)
さやか「イケメン……イケテル……面はかぶってるね」
仁美「え、ええ」
仁美(なんであのような恰好なのでしょう)
まどか(あの男……出来る)
ほむら(周りの生徒も皆動揺しているじゃない……なんてこと、翌日また出会うことになるなんて)
和美「では武道先生から挨拶をしてもらいます。さあどうぞ」
武道「うむ」
武道「グロロロ、私が体育教師として赴任した、ストロングザ武道である」
武道「私が体育を教えるからには、卒業するころにはお前たちを完璧な肉体に作り替えてやるぞ」
武道「何?世の中には楽に体を鍛えられる物が沢山あるだって?そこのお前何があるッ!?」ビシッ
中沢「えっ、えっと……お腹にあてがって振動させる機械があると思います」
武道「惑わされるな……他には?」
中沢「えっと……痩せるためのダイエット食品があります」
武道「惑わされるな」
中沢「乗馬マシンやダイエットブレードやプロテインや腹筋ローラーがあります!!」
武道「惑わされるなと言っておるーーーーっ!!」クワッ
中沢「ひぃいい」
武道「この『完武』ことストロングザ武道がお前たちをビシバシ指導していく!覚悟しておけ!」
武道「以上だ」
ほむら(いきなりスゴイわね……あの男)
ワーッ ワーッ
さやか「はは……盛り上がってる。新任の教師すっごい強烈な人だね」
仁美「熱血漢ですけど、そんなに悪い人じゃなさそうですね」
さやか「そ、そう?……うーん、私はよくわかんないや」
まどか「あの男、相当な手練れと見た」
さやか「私、ちょっとだけあの人苦手かもなぁ」
まどか「じきに慣れるだろう……さあ教室に戻ろう」
教室
和美「では今日の体育は男女共同で体育館に集まってくださいとのことです」
和美「格好はジャージを着用らしいです。それじゃあHRを終わります」
仁美「体育館にですか……晴れているけれど、バレーかバスケを合同でやるのでしょうか?」
さやか「あの先生の事だからもしかしたら剣道かもよ……あ、でも道着がないか」
まどか「それならただのオリエンテーションかもしれないな」
ほむら(何だろう……なんだか嫌な予感がするわ)
体育館
武道「……うむ……定刻までに全員そろったな。危険だから体育館の中央に全員集まってくれ」
さやか「なんで真ん中に集まるんだろう……ってあの姿のままだし。おっかないな~」
仁美「あれが普段着で仕事着なんでしょうね」
まどか「それで真ん中に集まったはいいけど、一体何が始まるんだろうな」
ほむら(……悪い予感しかしないわ)
武道「よし……今から地下15階に行く。危険だから前後左右の人の服をつかんでおけ。行くぞっ!」
さやか「えっ、えっ?」
ガコン ガガガガガガ
仁美「きゃっ……体育館の床が陥没していく?」
まどか「いや……よく見るんだ。体育館の床の一部が巨大なエレベーターになっている」
さやか「なんだってー」
ほむら「……ありえない」
武道「ここが地下15階、私が体育を行う場所だ!」
さやか「な、なんじゃこりゃあああ!」
仁美「広いドーム状の空間に……これはプロレスリング?」
さやか「しかも何個あるのさ……1、2、3……じっ、15個!?」
ほむら(やっぱりね……てか勝手に改造してるんじゃないわよ)
武道「健やかな精神と、健やかな体力はプロレスリングから生まれる……これはかの有名な武人の金言だ」
武道「学校側にこれを条件にしたら受け入れてもらえたのだ……さあペアを作ってリング上にがるのだ」
さやか「もう仕方ない。なるようになれ―……でも仁美とまどか……どっちと組もう」
仁美「男子と組むのはためらわれますし……かといって一人余りますからね」
ほむら(プロレスなんて冗談じゃない……まどかに怪我をさせないために、まどかと組まなきゃ)
まどか「さやかちゃんは仁美ちゃんと組んでいいよ」
さやか「まどかがそういうのなら……そうするよ、でもまどかは誰と組むの?」
ほむら(よしっ!きたーっ!これこれ、まどかの方にさりげなく近づいて)
ほむら(『鹿目さん、私と組みましょう』だ……うん行ける)
武道「ああ……しまった。言い忘れていたぞ。このクラスは休みを入れ奇数だから、誰か私と組むことになる」
武道「誰か私と組みたいものはいるか?いい経験になるぞ」
さやか「うげぇえ……あんな筋肉ダルマとスパーリングしたら命に係わるって」
仁美「……出来るならば相手はしたくありませんね。あら?まどかさん、暁美さんがこちらを見ていますよ」
仁美「彼女に相手をしてもらうのはどうでしょうか?」
ほむら(ナイスアシスト!いい仕事するわね)
まどか「私が……なる」
さやか「ん?」
さやか「まどか、何か言った?」
まどか「私が武道先生の相手になる」
さやか「ま、まどか……いくらなんでもヤバいって」
仁美「そうですよ、考え直したほうがいいですよ」
武道「ほう……立候補する骨のある奴がいたか。いいだろう、女性であろうと、リング上では一人の戦士だ。来いっ!」
武道(しかしこの生徒……どこかほかの生徒と雰囲気が違っている)
ほむら(まどかーっ!一体どうしたの!死ぬよ?死んじゃうから!……仕方ないここは私が)
ほむら「はい、私も立候補します」
まどか(暁美ほむらか……転校生だというのに、武道先生に向かっていくとは……ここは譲ってやるとするか)
まどか「他に立候補者がいるなら辞退する……暁美ほむら……ほむらちゃんと呼ばせてもらおう」
まどか「武運を祈っているぞ」
ほむら(ほっ……よかった……ってか、まどかのキャラがいつもと違うような)
武道「……んん?お前は……そうかここの生徒であったか。覚悟はできているな?リングに上がってくるといい」
ほむら「ええ、そうさせてもらうわ」
さやか(あの転校生も相当な電波だなこりゃ)
まどか「両者の実力を見させてもらおう」
武道「他の者はリング上でストレッチ、事前運動をしておくように」
~ストレッチをし始める一同
武道「しかしここで会うとは思わなかったな」
ほむら「それは私のセリフよ。まさかあなたがこの学校に赴任するだとは思わなかったわ」
ほむら「というより、あなた本当に教師なの?」
武道「見くびっておるようだな、ちゃんと教育免許を持っているぞ」
ほむら「そう」
武道「お前なら力をセーブしなくてもよさそうだ……どうだガチスパーリングをするか?」
ほむら「……というか、まどかに手を出さないでくれないかしら」
ほむら「あなたなら力を間違えて、プチッっと潰してしまいそうだわ」
武道「まどかというのはもしや、先ほどの桃色の髪の娘の事か?」
ほむら「ええ、彼女が鹿目まどか、そして青髪の子が美樹さやか。昨日話した子たちよ」
武道「……おかしいな」
ほむら「なにが?」
武道「あのまどかという生徒……ただならぬ気配を持っているのだ……それになんだか懐かしい」
ほむら「それは昨日話した通りよ。彼女は最悪の魔女になる資質を持つもの。だからあなたの嗅覚が嗅ぎつけたのかもしれないわ」
武道「ふむ……そうであろうか……ああ、授業を始めないとな」
武道「よーし!お前達!今から私たちが実演してみせる、それをとりあえず見ていてくれ」
武道「まあ今日はどんな感じか見てもらうだけだから、気楽に見ていてくれ」
武道「……では行くぞ」
ほむら「えっ……ちょっと待って……」
武道「はあああ!」
~暁美ほむらVSストロングザ武道 学校地下スパーリング 開始
武道「やはり、なかなかやるな……私の空手チョップを避けるとは」
ほむら「な、何が空手チョップよ!手がリングにめり込んでいるじゃない」
武道「お前には本気で行っても大丈夫であろう?さあ行くぞ」
ほむら(あなたは大丈夫かもしれないけれど、私の立場がなくなるの)
ほむら(あんたと対等に戦ってたら普通の女子中学生と思われなくなるでしょう!)
武道「グロロロロー」
さやか「うわーっ、すっごーい……美女と野獣を目の前で見てるみたいだよ」
仁美「プロレスミュージカル美女と野獣ですね」
さやか「あれ?それ以外と面白そう」
まどか「ほう、ミュージカルとプロレスを掛け合わせるのか……たしかに面白そうだ」
ほむら「このままじゃやられる……公衆の面前で力を使うわけにはいかないし……いや使えるかもしれない」
ほむら「時を止めて、攻撃したのちに、また元の場所に戻って時を動かす……行けるわ」
ほむら(でも服をどうにかしないと……)
ほむら「ちょっといいかしら」
武道「どうした?」
ほむら「あなただけリングコスチュームというのはずるくないかしら?」
武道「まあ、そうだな」
ほむら「私も着替えてきていいわね?」
武道(なるほど……そういう事か)
武道「ああ、リングに上がる際はコスチュームも大事だからな。行って来い」
ほむら「ええ」
さやか「あ、暁美さんがどっか行っちゃった」
仁美「多分お色直しだと思うわ」
さやか「まさか」
ほむら「お待たせしたわね」
武道(やはり魔法少女に変身してきたか)
さやか「仁美の言うとおりだった……てか、何あの服、かわいい」
仁美「凛としてそれでいて艶やかですね」
まどか「ほむらちゃんの力が上がっている……これは互角の勝負になるかもしれない」
さやか「ええ~まさか」
~まどかの言うとおり、この後互角の勝負が続いた
武道が何もしていないのに転げたり、ホールドを決められたり
ほむらが武道の攻撃を受けては、返したりを繰り返していた……そして試合は終盤に
ほむら「ふぅふぅ……やるわね……」
武道「そちらこそ……トリッキーな戦い方と正統派の戦い方の使い分け、見事だ」
ほむら「でも……負けない!」
武道「こちらもだ、生徒の前で負けを演じるのはいかんからな!」
ほむら「これで決める……ストップザタイム!」
カチッ
ほむら「ふふふ、私が時間を操ることの出来るのが運命の分かれ道だったわね」
ほむら「これで終わらせるわ!フォーディメンションキル!」
カチッ
さやか「おおっ!転校生が武道先生をフィニッシュホールドに持ち込んだ」
仁美「これは決まりましたね……」
武道「そう来ると思っていた……それに」
ほむら「なんですって!」
武道「グロロロロー!!技のかけ方が甘いぞ!」
ほむら「くっ……」
さやか「な、なんだってー!こりゃどういうわけだーっ」
仁美「武道先生がリングに叩きつけられる前に体勢を整えて、暁美さんに技をかけなおした!?」
さやか「し、しかもその技が……同じ技なんて!」
武道「この技はこうかけるのだ!グロロロロー!フォーディメンションキル!」
ほむら「くっ……これまでか」
ガガガガ
さやか「き、決まった……」
ほむら「……ふっ……負けたようね。あなたの勝ちよ」ガクッ
武道「いい勝負であったぞ。暁美ほむらよ……墓標を丘の一番いい景色の所に建ててやろう」
ワーーーーーーッ ワーーーーーッ
さやか「すごい拍手と歓声……これは目の前で繰り広げられた勝負に送られる最大の感謝の印だ」
仁美「ええ、私も両目から涙が零れ落ちそうです」
武道「よし……これで授業は終わりだ。次の授業からはお前たちも全力で取り組むように!いいな!」
~こうして体育とは名ばかりのプロレス大会が終わった
ほむら「……はぁ」
女子生徒「……」
ほむら「……」チラッ
女子生徒「暁美さん!すっごくかっこよかったよ!」
男子生徒「ほむらさん……俺、強くなります。あなたに勝てたら付き合って下さい!」
ほむら「ええ!?あ、ああ……」
男子生徒「ええ……『いい』って事ですね!?やった!よーし……武道先生に弟子入りに行くぞ」タッタッタッ
ほむら「ああ……」
さやか「なーんか、モテモテだねー転校生」
仁美「ふふ、羨ましいですわ」
ほむら「美樹さやかと、志筑仁美」
さやか「さやかって呼んでよ、私はあんたの事を……」
ほむら「ほむらでいい……」
さやか「そう、じゃあほむら。あんたすっごい事になったねぇ」
仁美「ほむらさん、とてもかっこよかったですよ」
ほむら(……戦っている内に熱くなって周りが見えなくなっていた……一生の不覚だわ)
さやか「皆噂してるよ~、あの新任の筋肉ダルマの武道先生とリング上でタイマン張った、黒髪の転校生って」
仁美「ほむらファンクラブも出来て、スゴイ速さで会員が増えているみたいですよ」
さやか「ちなみに私も会員、しかも特別の。今日の試合でほむらのファンになっちゃった」
ほむら「そ、そう……」
まどか「武道先生にもファンクラブが出来たらしいな。ほむらちゃんと互角の会員数で争っているらしいぞ」
さやか「こっちの方が強いんだーって口げんかも始まってるしね」
ほむら「……」
まどか「心配するな、私も仁美ちゃんもさやかちゃんも、ほむらちゃんのファンクラブの会員だ」
仁美「ふふふ」
さやか「へへ……三人が親衛隊の幹部だから」
ほむら(……心配しているのはそこじゃない。今はもうファンクラブなんてどうでもいい)
ほむら(うすうす思っていたけど、まどかの様子がおかしい……まず口調が違う!なんで他の人は注意しないの?)
さやか「んー、ほむらどうしたの?ムスッとして」
まどか「口だけじゃ信じてもらえないのだろう。それじゃ会員である証明のカードを準備だ」
仁美「会員ナンバー3番の志筑仁美です」
さやか「会員ナンバー2番の美樹さやかだよ!よろしく」
まどか「そして私が会員ナンバー1番の鹿目まどか。鹿の目とかいてかなめだ」
ほむら「あ、ありがとう」
ほむら(やっぱり口調がおかしい。『私が○○だ』って軍人みたいだし……まどかの口調はもっとこうかわいらしく)
ほむら(『私がまどかだよ、よろしくね』『鹿の目でかなめなんだ、はじめての人は読みづらいよね~』とかのはず)
ほむら「やっぱりおかしい」バン
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「え、えーーっと……なんでもないわ」
仁美「お昼を一緒に食べましょう」
さやか「おっ、いいね~、屋上に行こうか」
まどか「親睦を深めるには行楽がいちばんだからな、賛成だ」
ほむら(……なるようになれ)
さやか「でさ~、その時不倫相手がやってきてさ~」
仁美「それは修羅場ですね」
まどか「……あっ、録画するのを忘れていた」
さやか「なに?それじゃあ今度ダビングしたのをもってくるよ」
まどか「助かるぞ。さやかちゃんには助けられっぱなしだな……いつかお礼をしないといけないな」
フフフフフ
ほむら(……ガールズトークなのに、まどかだけ口調がなんか違う……よし)
ほむら「さやか……」ボソッ
さやか「ん?ほむら、どうしたの?」
ほむら「まどかの口調の事なんだけれど、おかしいと感じたことはない?」
さやか「え?うーん……そんなことないけどな。仁美はどう?」
仁美「まどかさんと友達になってしばらくたちますが、会った時からからこの口調ですよ」
仁美「特に変だとは思いませんけど」
ほむら「そ、そう……ありがとう」
ほむら(どうやら……私しか違和感を感じていないみたい……うーむ)
さやか「あっ!ほむら、ファンの子たちがサインをもらおうと並んでるよ。わー、この光景は圧巻だな」
まどか「ほむらちゃんは人気者だな。うらやましい限りだ。サインの練習はもうしたのか?」
ほむら「い、いや、そんなものしたことはないけれど……しないといけないかしら?」
仁美「せっかく好意を寄せてもらってるんですもの、ここはしてあげた方がいいと思いますわ」
ほむら「そ、そう……仕方ないわね」
まどか「では私達、幹部組で人員整理をすることにしよう」
仁美「ええ、そうですね」
さやか「いっちょやってやりますか」
さやか「はいはいーい、暁美ほむらのサイン会場はここだよー!並んで並んで!」
まどか「列を乱さずしっかり並ぶんだ。割り込みする人は、私がスピン・ダブルアームをお見舞いするぞ」
仁美「押さないでくださいね」
ほむら(うう……なんでこんなことに……いや、しっかり気を持つんだ私!)
ほむら「はい、どうぞ」
女先輩「あ、ありがとうございます!」
ほむら「次の方どうぞ」
武道「……ついに私の番か」
武道「サインをくれ、出来ればこのサイン色紙に書いてほしい」
ほむら「あなたも並んでいたの?」
武道「お前の戦いへの意思、意欲を評価しているのだ、別に個人的感情ではないぞ」
武道「私はぺったんこ超人としてのお前のファンではないのでな」
ほむら「あー、はいはい。はい次の方どうぞー」
武道「何もスルーすることはないだろうが」
ほむら「あなたといると疲れるのよ、さあ次の子がいるからそこをどいてほしいのだけど」
武道「む……ああ、すまん」
さやか「まどか、まどか」
まどか「ん?どうしたんだ、さやかちゃん」
さやか「なんか武道先生とほむら、いい感じじゃない」
まどか「そうか?私にはただの腐れ縁のような関係に見えるが。恋愛感情は挟まれてないだろう」
さやか「はは、冗談だって、冗談」
さやか「それでこっからは冗談じゃないんだけどさ」
まどか「ん?」
さやか「仁美は御稽古で来れないらしいんだけど、まどかには来てほしい」
さやか「今日の夕方、恭介の病室に一緒に来てくれない?」
まどか「……何かわけありのようだな。ああ、わかった」
さやか「さすが、まどか」
まどか「……さあ今は列の整理をしないといけない」
放課後 上条の入院する病院 上条の病室
まどか「こ……これは」
さやか「へへへ……実は昨日わかったんだ。本当に奇跡が起こったんだよ」
恭介「鹿目さん、来てくれてありがとう」
まどか「手が治ったのか?……一体どういう訳だ」
さやか「昨日まどかと別れてから、一人で病室に行くって言ったよね?」
さやか「病室に来てみると、こいつ寝ててさ~起こさないように見舞いの品を置こうとしたときに気付いたんだよ」
恭介「さやかが僕の手が動いているの見て、すぐに僕を起こしたんだ」
恭介「驚いたな……寝て起きたら、治っていたんだから……医者もなんで治ったかわからないんだそうだよ」
さやか「そういうこと……へへ、まどかも驚いたでしょ?」
まどか「ああ、驚いたさ……本当に奇跡と呼べるものだな」
さやか「恭介もまどかも屋上に行こう」
恭介「え?」
~恭介が屋上でヴァイオリンを弾く、皆の顔には涙と笑顔が混じり合った
~そしてまた病室に
恭介「さやか……ありがとう、僕のためにこんなサプライズを用意してくれて……どうお礼したらいいか」
さやか「ううん。いらないよ、恭介の手が治ったのが私にとってサプライズだったから」
恭介「さやか……君は本当にいい人だ……毎日のように僕の病室に通ってくれて」
恭介「僕が何度さやかの言動で心を支えられたかわからないよ」
さやか「いや~照れちゃうな……私の好きでやったことだしね」
恭介「ただ一つわがままが言うとするなら……なんでぺったんこじゃないのかって事なんだけど」
さやか「え?」
恭介「え?」
恭介「あれ……もしかして今声に出しちゃってた?」
さやか「ちょっと!どういう事?ぺったんこって……胸?胸の事?」
恭介「……仕方ない、知られてしまったんだ。この際言っておいた方がいいかもしれない」
恭介「ああ、そう胸の事さ……僕は小さい胸を愛するものなんだ」
さやか「小さい胸……」ジー
まどか「……どうしたのださやかちゃんよ、私をじろじろ見て」
恭介「さやかが見舞いに鹿目さんも連れてきてくれることを祈っていたんだけど」
恭介「……だめだったね」
恭介「さやかの胸が小さかったら今すぐでもさやかに告白するところだけど……」
恭介「ごめん、僕はさやかとは友達のままで終わると思う」
さやか「う、う、ううっ」
まどか「さやかちゃん?」
さやか「恭介の……ばかああああ!」ダッ
まどか「さやかちゃん!上条君、酷い、言っていいことと悪いことがあるぞ!」
恭介「は、はい!鹿目さん!」
まどか「さやかちゃん!待ってくれ」ダッ
~追いかけるも病院の玄関口で見失ってしまった
まどか「……マズイな、今のさやかちゃんは何をしでかすかわからない……危険だ」
まどか「……ん?駐輪所の方に何か見える……これは魔女の結界」
まどか「さやかちゃんを追いかけるか、この病院の未来を守るか……選ぶべきは後者だ!」
まどか「さやかちゃん、気はしっかりと保つんだ、いいな?」
まどか(私はさやかちゃんを信じよう……さやかちゃんは自殺なんかしない)
まどか(……私はこの病院にいる人達を守る)
まどか「……変身」ポワーン
まどか「それでは……結界内へ……魔女狩りだ」
病院の近く
ほむら「……確かこの時間帯は巴マミが、あのお菓子の魔女と対峙する時間帯」
ほむら「巴マミの所へ行かなくてはならないわね……」
ほむら「よし、見つけた……この駐輪所の所の結界ね」
結界内
ほむら「……おかしい……何かがおかしい、真っ暗で使い魔が一匹もいない。一体どうしたというの?」
マミ「……」オロオロ
マミ「おかしいわ……」オロオロ
ほむら(見つけた……)
ほむら「巴マミ!その場を動かないで……その先の魔女はあなたじゃ相手にならない。命が危険にさらしたくなかったらね」
ほむら「今までの魔女とはわけが違うの。大人しく私の言う事を聞きなさい」
マミ「人?……よかった~なんだか変な雰囲気で怖かったの」
マミ「あなたは、QBの言っていたイレギュラーの2人の内の1人、暁美ほむらね」
ほむら(イレギュラーが2人?いったい誰の事かしら……もしかしてさやか?……それとも杏子がもう来ているというの?)
ほむら「ええ、そうよ。私の言う事に従いなさい……命が惜しければね」
マミ「あなたがいれば心強いわ。一緒に先に進みましょう」
ほむら(やけに従順ね……まどかやさやかと出会っていないからかしら)
ほむら「賢明な判断ね……それじゃあ行くとしましょうか」テクテク
マミ「ねぇ……これどう思う?こんな空間初めて見たんだけど」
ほむら「そうね……真っ暗で何もない……確かに異質ではあるわね」
ほむら(いつもの時と全然違っている……一体何故?昨日は行く先々の魔女がいなかったし)
ほむら「巴マミ、あなたは昨日魔女を倒した?」
マミ「ううん……不思議なことに昨日の夜、魔女が一体も出現しなかったの」
ほむら「そう……」
~2人はお菓子の魔女の手前までやってきた
マミ「やっと魔女の場所に来たのかしら」
ほむら「ええ、その通りよ……気を付けて行きましょう」
マミ「ええ」
ほむら「……」スタッ
マミ「えいっ……」ドスン
ほむら「あれは……魔女と戦っている人がいる」
マミ「一体だれ?あんな魔法少女いたかしら……?」
ほむら「関節が赤色の全身銀色の鎧……」
マミ「それに金色の髪の毛かしら?髪が鎧の兜からはみ出しているわ」
ほむら「なんていう威圧感なの……」
マミ「頼るのは己の肉体のみって感じね……」
お菓子の魔女「……」グォォォォォォォ
マミ「あ、危ない……頭をかみつかれてしまうわ」
まどか「……ふんっ!」
ガキッ
ほむら「顔を殴った……すごい、あの魔女がパンチでひるんでいる」
まどか「ふんっ!」
マミ「ああ、次はスピン・ダブルアームの体勢に入った」
ほむら「もしかしてあの巨体を……投げ飛ばすつもりなの?」
まどか「……ふんっ」
ブンッ
マミ「すごい!投げ飛ばした……なんて怪力なのかしら」
ほむら「巴マミ見なさい、あの男、自ら飛んで、魔女よりも高所に飛び上がったわ」
マミ「一体何をするつもりなの……」
まどか「地獄の……断頭台!」
ガゴォォォオオ
お菓子の魔女「……」プシュウウ
マミ「すごい……肉弾戦で魔女に勝ってしまったわ」
ほむら「一体何者なの……ああ、こっちに向かって来る」
ほむら「あなた……一体何者なの!?名前を名乗りなさい」
まどか「……ほむら……ちゃん?」
ほむら「その声は……まどか?」
まどか「……変身解除」ピカーン
まどか「わたしだぞ、ほむらちゃん。なぜここにいるんだ?」
マミ「あら、2人は知り合いなの?」
ほむら「まどかが鎧の男に……鎧の男がまどかに」バタッ
まどか「何やら混乱しているらしい、そこの者……名前を聞かせてもらおう」
マミ「私は巴マミ。あなたは?」
まどか「私は鹿目まどかだ。マミさん、どこかに、ほむらちゃんを運ぶことにしよう」
マミ「ああ、それなら……」
マミの自宅
ほむら「う、うーん……ゆ、夢っ?」ガバッ
ほむら「まどかが変な鎧をきた魔法少女になって活躍する悪夢を見ていたようだわ……ここは一体」
マミ「私の家よ」
ほむら「巴マミ……あなたの家……ってことはさっきの現実なの?」
まどか「ああ、現実だ。しかし驚いた、ほむらちゃんも魔法少女だったなんてな」
ほむら(……また倒れそうだわ)
ほむら(いいや、だめよ……落ち着け落ち着け……よし)
ほむら「まどか……全身鎧の魔法少女なんて聞いたことがないし、あなたの趣味にも合わないと思うのだけど」
まどか「確かに、私は可愛いのが好きだが……勝手にこの衣装に決まっていたしな」
ほむら「勝手に?どういう事かしら」
マミ「私がさっき聞いたのを伝えるわ。それはね……」
~ほむらに魔法少女の契約の記憶がないことをなどを説明する
ほむら「なるほど……」
ほむら(でもどこか引っかかる……何かがおかしい……)
マミ「それで昨夜は、鹿目さんが一人でほとんどの魔女を倒したんだって」
まどか「この魔法少女とやらの力がどのようなものか確かめるためにな。それとこれを集めるためだ」ゴロゴロ
マミ「うわっ、すっごい数のグリーフシード」
まどか「私にはこれは必要がないらしい、何個でも取っていくといい」
ほむら「必要ないっていうと……いったいどういう事なの?」
まどか「実はQBとやらにこれをソウルジェムとかちあわせ、濁りを取る必要性を説明されたのだが」
まどか「どのグリーフシードも一向に反応を示さないのだ」
ほむら「……あなたのソウルジェムを見せてもらってもいい?」
まどか「構わないが」スッ
マミ「嘘でしょ……真っ黒じゃない」
ほむら「な、何ともないの?まどか?」
まどか「ああ、恐ろしいことが起きると聞いていたが、まったく平気だな。むしろ体調がいいくらいだ」
ほむら(どういうこと……ソウルジェムが濁りきったとき、魔女に変貌するはずなのに)
ほむら「触ってもいい?」
まどか「ああ」
ほむら「……よく見ると、デザインがグリーフシードでも、ソウルジェムでもない」
マミ「どれどれ……ああ本当ね……ソウルジェムに似ているけれど、デザインが違う」
まどか「ほむらちゃんとマミさんのも見せてはもらえないか?」
ほむら「そうね……これよ」スッ
マミ「はい、どうぞ」スッ
まどか「確かに形が異なっているな……私のが異質なのか?」
ほむら「そうね、そのような形になっているのは見たことがないわ」
マミ「でも魔法少女なのは確かなのよね……」
まどか「うーむ……何が何やら」
マミ「もしかしたら記憶がないのと関係しているのかもしれないわね」
ほむら(そう……まどかが変な口調なのも記憶がないのと関係があるはず)
まどか「契約ね……」
ほむら「今話し合っても解決しなさそうだし、後日また三人で集まりましょう」
まどか「そうだな……日も暮れてきたし、帰らなければならない……あっ」
ほむら「ん?どうしたの」
まどか「さやかちゃん……マミさん、いろいろありがとうございました。ほむらちゃんまた明日学校で会おう」
まどか「それじゃお邪魔しました」
マミ「また今度ね」
ほむら(一体なんなんだろ……さやかがどうかしたのかな?)
今日はここまでです
次の日 学校への登校中
さやか「いや~ごめん、ごめん」
まどか「無事で何よりだった……しかしさやかちゃんを信じてよかったみたいだな」
さやか「なに~?あれくらいで私が自殺すると思ったの?」
まどか「いや、そういうわけじゃないんだが」
さやか「まどか~、このこの~」
まどか「ふ、とりあえずなんともなくてよかった」
仁美「あら?さやかさん……その制服は自分のですか?」
さやか「うん、そうだけど。どうかした?」
仁美「いえ、何でもないですよ」
さやか「そういえば今日から恭介が学校に来るみたいだよ」
まどか「歩くリハリビハはしなくてもいいのか?」
仁美「……」
さやか「それがさ、歩けるようになっててさ……びっくりしたよ」
まどか「手と言い足と言い、上条君は人間離れしているな」
さやか「ビックリだよね~……どうしたの仁美?」
仁美「いえ……何でもないですよ」
さやか「そう、それならいいんだけどさ。さあ急ごう一時限目は体育だよ」
さやか「武道先生の授業だし遅れられない」
まどか「ああ、そうだな急ごう」
体育館
武道「今日も定刻通りに集まっているな。感心感心。では行くぞl」
ガコン ガガガガガカ
さやか「二回目だとあんまり驚かないね」
まどか「そういえば上条君はいないみたいだが」
さやか「流石に体育はダメみたいで、保健室に行ってるんだよ」
仁美「……」
ほむら(まどかもさやかも何ともないみたいね……さやかに何かが起きたんじゃないかとも思ったけど)
まどか「ほむらちゃん?どうした」
ほむら「いえ、なんでもないわ」
武道「よし着いたぞ」
武道「さあリングについたわけだが、今日も誰か私と組むことになる。誰か立候補者はいるか?」
男子生徒「ほむらさん!やっちゃってください」
女子生徒「ほむらさん!がんばってー!」
ほむら「うう……やっぱり昨日のせいでこうなってしまったわね」
武道「そうか……ほかに立候補者がいないなら、暁美ほむらでいいんだが……」
まどか「はい!武道先生、私と対戦しましょう」
武道「お前は確か鹿目まどかだな……昨日も立候補してくれていたな。よしいいだろう。上がってくれ」
さやか「ちょっ、ちょっとまどか!止めときなって。代わりに私が行くからさ」
まどか「さやかちゃん……いいや……今日は私が行こう」
ほむら(今のまどかなら、大丈夫だとは思うけれど……一応言っておこうかしら)
ほむら「……ちょっといいかしら」スタッ
男子生徒「おおーっ!ほむらさんがリングに上ったぞ!」
武道「どうしたのだ?」
ほむら「実はね……」ゴニョゴニョ
武道「何?あの鹿目まどかも魔法少女になっているだと?それを止めようとしていたんじゃなかったのか?」ボソッ
ほむら「私にもよくわからないの……こんなこと今まで一度もなかったし」
武道「うーむ……まあとにかくその事は後で話し合おう」
ほむら「そうね」
武道「とりあえず今は授業だ……魔法少女ならある程度力を出してもかまわないだろう?」
ほむら「まどかに怪我をさせたら、私が許さないから」
武道「わかっている……それじゃあリングからおりてくれ」
ほむら「ええ」スタッ
ほむら「あら?まどかはどこに行ったの?」
さやか「それが突然ロッカールームの方に走っていってさ……どうしたんだろう」
ほむら(きっとあれね)
武道「鹿目まどか?いないのか」
男子生徒「鹿目さんだって?彼女が武道先生に敵うわけないよ!ほむらさん、やっちゃってください!」
女子生徒「そうよ、ほむらさんじゃないとダメだわ」
武道「皆もこういってるし、出てこないのなら暁美ほむらと戦うことに……」
まどか「私はここだ」
男子生徒「どこかから声が……どこだ」
女子生徒「どこっ?辺りを見回しても誰もいない……」キョロキョロ
武道「む!お前たち!上をみるのだ!」
男子生徒「あっ、あれは!?」
女子生徒「鎧を着た……男?」
武道「何故……お前がここにいるのだ……」
まどか「……待たせたな武道先生よ」スタッ
武道「悪魔将軍よ」
ほむら(……派手ね)
さやか「だ、だれ?あれは?」
仁美「全身銀色の鎧……」
さやか「それに兜からは髪の毛?金色の髪の毛が生えている」
仁美「あれは一体誰なのでしょう……」
男子生徒「おおーっ!武道先生に戦いを申し込む乱入者か?」
女子生徒「でも……ここは部外者立ち入り禁止のはず……なんでここに」
武道(……そうだ……しかも悪魔将軍にしては小さすぎる)
武道(あいつは2メートルはあったはず……こやつは女子中学生ほどの背丈しかない)
まどか「安心しろ、皆……私だ」
男子生徒「こ、この声はか、鹿目さん!?」
女子生徒「一体どういうい事なの?」
まどか「これが私のリングコスチュームなのだ。これを着ることで武道先生より強くなることが出来る」
武道「ほう?私より強いだって?」
まどか「そうだ。武道先生よ。私と戦う栄誉をやろう」
武道(悪魔将軍であり、悪魔将軍ではないようだ……ここは戦って後で事情をきくとするか)
武道「グロロロー、いいだろう……私の『完武・兜砕き』をお見舞いしてやるぞ」
まどか「いくぞ……」
武道「こい!」
~鹿目まどかVSストロングザ武道 学校地下スパーリング 開始
武道「ふんっ!」
まどか「くっ……」
さやか「武道先生がまどかに正拳突きを喰らわせた!」
仁美「まどかさん……もろに食らってしまいましたね。これはいくら鎧を着ているといっても応えるでしょうね」
ほむら「いや……そうじゃないみたい」
さやか「……え?」
まどか「これが本気の突きか?」
武道「……ふふ……やはり固いな。流石は超人硬度10のダイヤモンドボディといったところか」
まどか「私にそれは効かんな」
武道「ふふふ……それじゃあこれならどうだ」
まどか「ん……?」
武道「これを喰らえーーーーっ!」
まどか「ヌゥ……」
ビタァァァン
さやか「武道先生が柔道の技を使っている!?」
仁美「あれは内股刈りですね……きっと武道先生は名前の通り、武道を極めているのでしょう」
さやか「まどかもこれには対応できなかったみたいだ……頑張れまどかーっ!」
まどか「さやかちゃんが応援している……」ガシッ
武道「何?寝ころんだ状態で私の足をつかんでいる?」
まどか「負けるわけにはいかないな……ほむらちゃんの親衛隊幹部としても……ふんっ!」
武道「むっ」
仁美「まどかさんが武道先生を空中に放り上げました」
さやか「まどか……」
ほむら「この技は……もしかして」
武道「ふん……地獄の断頭台か?……防いでやる」
まどか「いいや……これだ」
武道「なに~~~っ?」
まどか「地獄の九所封じ、その一 大雪山おとし!」
武道「ヌウウッ!」
ズゥゥゥゥン
さやか「まどかスゴイ!」
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