雀神-The God of Mahjong (18)

これは「雀神」と称されたある一人の男の物語である。

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第一章「出会い」
 
 麻雀の競技人口が数億人を超え世界大会が開かれるほどにまで人々の生活に浸透していた。
「まーじゃんって何?」と少年たちは父にたずねた。
「うーん『牌』という道具を使って絵合わせゲームのようなものかな?」と少年たちの父は答えた。
「まず麻雀は四人で行うゲームなんだ。」「詳しく言うと4人のプレイヤーがテーブルを囲み136枚の牌を引いて役というものを揃えることを数回行い、得点を重ねていくゲームだ。」
「詳しいルールは全日本麻雀機構のホームページを見るといい。」と彼は子どもたちに教えた。全日本麻雀機構とは全国的に統一されたプロ麻雀の団体のことである。
少年たちの父は全日本麻雀機構所属のプロ雀士で名を宮野総一郎といった。彼の息子で赤い髪をしている子が恭介、青い髪をしている子が大輝といった。二人は双子だった。
 「ちょっと、あなたこの子たちには麻雀は早いわ。まだ五歳なのよ。」と総一郎の妻は口を挟んだ。

>>1です
10日おきに更新していこうと思います。世界設定などはちょいちょい説明を入れます。地の文が大目になるとおもいます。

改行しろや

これは期待して良いのかな?

総一郎の妻の名は宮野涼香といった。彼女も全日本麻雀機構所属の女流雀士であった。

「そんな事はないぞ。僕だってこの子たちくらいの歳から麻雀をやっていたんだから。」と総一郎は涼香に言い返した。

「僕たちがまーじゃんを覚えれば家族で出来るね。」と恭介と大輝は無邪気に笑った。

 この二人の両親は全日本麻雀機構で活躍しているトッププロであった。二人が麻雀を覚えていくことは必然だった。

「よし、決めたぞ二人がルールを覚えたら家族で麻雀をしよう。」と総一郎は家族の前で宣言するのだった。

>>1です。>>4の要望で改行してみました。書き溜めができたら、また更新します。

恭介と大輝は部屋に戻り、全日本麻雀機構のホームページを開いた。

「四メンツ・一ジャントウ?何じゃそりゃ。」と恭介はパソコンの画面を目で追った。

「それは麻雀であがった(和了した)時の形だな。」と総一郎は恭介と大輝の肩を叩いた。

「ちょっとルールを覚えるのが大変そうだね。」と大輝は難しい顔をした。

「父さんや母さんに出来て僕たちに出来ないことがあるもんか。」と恭介は弟を励ました。

それを聞いた総一郎は「ハハッ そうかそうか。なら父さんと母さんの試合を見に来るといい。」と笑みをこぼし、
テーブルの上に日本代表決定戦のチケットを置いた。


雀神か

考えてみたらありそうでなかった
期待
(雀聖、神域、神眼、魔王、魔人はどこかの麻雀マンガにあったけど)

>>9
魔人は知らんな。勉強不足だ
神眼の人は立派に成長して僕嬉しいです

「しっかりルールを覚えて父さんたちの試合を応援するぞ!!」と恭介と大輝は張り切るのであった。

その夜、子どもたちを寝かしつけた涼香は総一郎に疑問をぶつけた。

 「どうして子どもたちにいま麻雀を教えようと思ったの?小学校に上がってからでもよかったんじゃないかしら。」

すると総一郎は妻の話に耳を傾けながら諭すように、「親として形あるものを残していくより、僕たちの背中を見て育って
ほしいと思ったんだ。」
「それを伝えるには麻雀が一番いいってね。」と語りかけた。

涼香はそれを聞くと「あなたらしいわね。」と夫の答えに納得したようだった。

昔の漫画にもあった気はするけど今魔人て言うと麒麟児が思い浮かぶかな

数日後、いよいよ日本代表決定戦の日がやってきた。恭介と大輝はウキウキしていた。

 「ほらほら早くご飯食べちゃいなさい。じゃないと置いてくわよ。」と母に言われ、恭介と大輝は慌ててサンドイッチを口に詰め込んだ。

宮野家一行は急いで車に乗り込み会場へと向かった。

 「特別席ってどんな所だろう?楽しみだな。」と恭介が言うと、「マスコミとかその他関係者の人たちが観戦する所だよ」と背もたれ越しに父が答えた。
 
「特別席までは係の人に頼んであるから心配しなくていいぞ。」と総一郎は付け足した。

会場に着いた宮野家一行はそれぞれ目的の場所に移動した。恭介と大輝は係員の指示に従って席に着いた。
 
「うわー でけーな。」と恭介と大輝は特別席の周りを見渡した。
 
「兄ちゃん、となりに子どもいるよ。」と大輝が言うと、「そっちこそ何でここにいるんだ。」と、となりの少年は言い返した。

すると、となりの少年の背後からは声がした。「霧也、いったいどうしたんだ。騒いじゃダメだろ。」と注意した。
 
「ごめん、父さん知らない子がいたから・・・つい。」と霧也は謝った。

恭介と大輝は、その声の主が少年の父だと分かるとその少年に謝り返した。

「僕たちは、恭介と大輝、赤い髪が恭介で青い髪が大輝さ。」と手短に紹介を済ませ、隣の少年の名をたずねた。

「僕は霧也、三島霧也よろしくね。」と互いに紹介を済ませた。
 
「いやー 二人ともさっきは申し訳なかったね。私はこの子の父親で三島淳也っていうんだ。」と慌てて紹介を済ませ頭を下げた。
 「三島さんは選手なんですか?」と二人はたずねた。
 
「ああ、君たちのお父さんの対戦相手なんだ。それじゃもう行くね。三人で仲良く見てるんだぞ。」と言い残し、特別席を後にした。
 
「なんか、慌ただしくてごめんね。」と霧也は重ねて謝った。

後にこの三人が麻雀界の三英傑と呼ばれ、死闘を演じることになるとはまだ三人とも分かっていなかった。

天井のスピーカーから実況の声が聞こえてくる。

 「さあ、いよいよ戦いの火蓋が切られようとしております。
 ここで視聴者の皆さんの為にルールの確認をしたいと思います。」
 
「日本代表決定戦の団体戦は前半と後半で半荘を2回五人の選手が打ちます。点数は10万点持ちの10万点返し、アリアリルールで赤ドラ4枚、数え役満及び役満の複合あり、八連荘及び純正九蓮宝燈は順位に関係なく一位抜け、ダブロンなしの上家取り、責任払い(包則)は大四喜、大三元、四槓子、大明槓となっています。
ちなみに、個人戦は2万5000点の3万点返し、人数が一人であること以外は団体戦と同様のルールです。」
 
「昨年の先鋒戦は宮野夫妻が二人そろっての八連荘で幕を開けた日本代表決定戦でしたが、今回はどのような戦いが繰り広げられるのでしょうか?」
 
「昨年の三島プロのような怒涛の追撃があるのか。」と、一通り実況の説明が終わると恭介、大輝、霧也の三人は固唾を飲んで会場を見守る。

こうして三人の、いや六人の長い一日が始まろうとしていた。


保守

あれ

彼らにとっては初めて見るプロの試合だった。

恭介と大輝はルールを覚えて数日経つとすぐに父と牌譜の検討を行ったり卓を囲んだりしていたので試合の内容はさほど難しくもなかった。
 
「霧也の父さんの牌譜も検討してみたんだ。すげえよな四槓子と四暗刻の3倍役満なんてさ。」と二人が話すと霧也は自慢げに
 
「そうだろ すげえだろ。」と返した。

次の瞬間、試合は動いた。

淳也はピンフ系数え役満を聴牌、しかも東一局で淳也は親であり連荘も可能な状況であった。

「父さんすげえ。」と霧也が言うと、恭介と大輝はそれに続くよう同調するのであった。
 
「僕たちの父さんの試合は午後からだし、別ブロックで淳也さんとは決勝まで当たらないから応援するよ。」と二人は付け加え
霧也は二人の言葉に頷くのだった。

そんな話をしている間にピンフ系の数え役満で上がり、淳也の連荘が始まっていた。
 
「霧也の父さんって四槓子とか、ピンフとか四暗刻が多いよな。父さんが苦手な雀士だって言ってたよ。」と霧也に話すと
「君たちの父さんも強いよ。」と返した。

淳也は、東一局で三連荘し他家に直撃を与え続けた結果、東三局で他家の飛び終了となった。その後も順調に勝ち進み決勝進出を
決めるのであった。

>>1です
一旦、中断します html依頼は出しました

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