「先輩…………」
その言葉には力強さは無く、けれども、重々しいわけでも神妙さがあるわけでもない。た
だ、聞いた者を鬱陶しくさせるような音であったのには違いない。いや、そうでなければ困るのだ。
そのために疲弊と気怠さを交え、唸るような低めの声をあげたのだから。
「何かしら?」
迷うことなく聞き返された。
とほほ……、と態々言いたくなるような反応は予想していたものではあったのだけど、それでも少し期待していただけに少々肩を落としてしまう。
いや……そもそも察してもらおうなんて甘い? 考えが間違っていたのかもしれない。心理戦で挑む事自体が間違っていたのだ。
と、何だか軌道がずれているが、それも無理矢理自己完結させて、新たに言葉を付け加える。
「あの……流石に紙袋6つは十分すぎるのではないかと思うのですが……」
「……そう?」
「あー、そういえばそろそろ特売の時間だなー」
とどのつまり、「早く切り上げさせて下さいお願いします」との事なのだ。
休日ではあるのだが、特売に行かなくてはならないというのは事実であるし、また、いつもの不幸に積み重ねられた山積みの課題にもさっさと取り組んでしまわないといけない。
だが、それも完遂させる事はどうやら難しくなりそうだ。そう、今にでも帰らない限りは。
「それで?」
「帰っていいですか」
「regret…………でも、責任は果たしてもらわないとね。遠足は帰るまでが遠足って教えられたでしょう?」
「つまり」
「その荷物を家まで運んで頂戴」
「……不幸だ」
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上条ッ!?
布束さんと聞いて期待
完結してくれ頼む・・・
期待
期待……ってまさかの1レスのみ……
なんか1レスのみで止まるのが増えてるような
おのれ楽しみにしてるというのに
続きはよ
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