ありす「素直になりたくて」 (34)
ありすちゃん誕生日おめでとうございます
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橘ありす(12)
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モバP「ありすー」
ありす「あの……出来たら名前で呼ぶのはやめて欲しいのですけれど」
モバP「おっと、すまんすまん。気をつけてるんだけどな」
ありす「べ、別にいいですけれど……それでなんですか?」
モバP「もうすぐ誕生日だろ? だから何か欲しいものはあるかと思ってな」
ありす「欲しいものですか……」
モバP「本当はこう突然渡して驚かせたかったんだけど」
モバP「ありすぐらいの年頃の女の子が何を欲しいかなんて解らんからなー」
ありす「……そうですね」
ありすは娘にしたいくらい可愛い
ありす「欲しいものというか、その……」
モバP「ん?」
ありす「……いえ、特に無いです」
モバP「えっ、無いのか?」
ありす「はい、特に欲しいものなんて無いですね」
モバP「遠慮することないぞ?」
ありす「べ、別に誕生日くらいで、そんなはしゃぐような歳でもありませんし」
モバP「今時の子ってこんなにドライなのか……?」
モバP「俺が子供のころは欲しいものが貰えるって喜んでたもんなのに」
ありす「私はそんな子供じゃありませんから……」
モバP「別にプレゼント貰うからって子供っぽいことなんてないだろう?」
モバP「せっかくの担当アイドルの誕生日なんだし、祝ってあげたいんだが」
ありす「えと……ありがとうございます」
モバP「いやいや、お礼を言うのは早いって」
モバP「なんでもいいからないのか?」
ありす「ないことも、ないですけれど……」
モバP「おっ、なんだ何が欲しいんだ?」
ありす「あ、う……その……」
ありす「プ、プロデューサーに教える必要はないと思います……!」
モバP「ええっ? 年頃の女の子は難しいな……」
〜女子寮〜
ありす「……はぁ」
ありす「またやっちゃった……どうして素直になれないのかなぁ……」
ありす「……あーもう……なんで最初にあんな態度取っちゃったんだろ」
ありす「でも今更プロデューサーに……素直な態度をとるのも……」
ありす「うう〜……プロデューサーと出会った頃の私を怒りたい……」
日菜子「むふ、むふふ〜」
ありす「あれ、日菜子さん?」
日菜子「むふ? ありすちゃんじゃないですかぁ〜」
日菜子「そういえばありすちゃんはもうすぐ誕生日でしたねぇ」
日菜子「よろしければ、何かプレゼントしますよ〜」
ありす「あ、いえそんな……悪いですよ」
日菜子「そうですか? 遠慮することなんてないと思いますけどね〜」
日菜子「それとももうプロデューサーさんから何か貰ったりしましたかぁ?」
ありす「いえそれもまだ……それに私はそういうのは別に」
日菜子「むふ、謙虚ですねぇ」
日菜子「でもやっぱり実際にプレゼントされるといいものですよぉ、日菜子もそうでしたし」
ありす「日菜子さんのプロデューサーさんは、何をプレゼントされたんですか?」
日菜子「秘密です……むふふ」
日菜子「とはいえやはりありすちゃんのプロデューサーさんも、何かをプレゼントするでしょうし」
日菜子「せっかくですから何をくれるか妄想しましょう。ねっ?」
ありす「は、はあ……別に構わないですけれど」
日菜子「日菜子も誕生日の前はこうやって妄想していたものです、むふふ」
日菜子「それじゃあありすちゃん、何か欲しいものってあるんですかぁ?」
ありす「うーん、あまり……こう改まって言われても思い浮かばないですね」
日菜子「ではそのあたりも妄想して……そうですねぇ」
ありす「あ、でもプロデューサーと一緒にゲームできたらいいかも」
日菜子「二人で一緒に仲良くゲームですか」
日菜子「いいですね、妄想が捗りそうです……むふふ」
ありす「えーっと、なんか他人に妄想されるって恥ずかしい気が……」
日菜子「むふふ……そうですね、ありすちゃんはプロデューサーさんと一緒にゲームをするんですが」
ありす「はい」
日菜子「いまいち上手くできなくて、プロデューサーさんに負けてしまいます」
ありす「私、一応そこそこゲーム好きなので簡単に負けないと思いますけど……」
日菜子「まあまあ、妄想ですから」
ありす「あ、はい……」
日菜子「それで何度か挑戦するんですが、何度やっても勝てないんです」
ありす「む〜……そんなヘタじゃ……」
日菜子「むふふ……それでありすちゃんは、プロデューサーさんから教わるわけですよぉ」
日菜子「じっくり手取り足取り色々と……むふ、むふふ♪」
ありす「ひ、日菜子さん? あの、変な妄想してませんか?」
ありす〜ありす〜おれ〜た〜ち〜♪
日菜子「いえいえ、そんなこと」
ありす「そ、そうですか……」
ありす「でも、うん……プロデューサーと一緒にゲームは楽しそうでいいですね」
ありす「たまに一緒にしますけど、やっぱりお仕事もあって時間がとれないですし……」
日菜子「誕生日くらい我が儘言って、時間作ってもらってもいいんじゃないですか?」
ありす「そうかな……?」
日菜子「まあ今のはあくまで妄想ですが、むふふ」
ありす「そ、そうでしたね」
日菜子「他に何か欲しいものとか無いんですか?」
ありす「えっと……うーん……」
日菜子「そうですねぇ、じゃあ服とかどうでしょうか?」
ありす「服、ですか」
日菜子「むふふ……ちなみにありすちゃん知ってますか?」
ありす「……? 何をです?」
日菜子「男性が女性に服を贈るのは、その服を脱がせたいという意味があるんですよぉ?」
ありす「えっ、ええ、そうなんですかっ!?」
日菜子「プロデューサーさんが本当に服を贈ってきたら……むふふ、どうします?」
ありす「あ、ありえませんよ! わ、私まだ小学生だし……そ、そんなの異常じゃないですかっ」
日菜子「まあ冗談ですけど」
ありす「え?」
日菜子「あ、確かにそう言う意味もありますけど、流石にそんなこと考えて贈るわけないでしょうからねぇ」
ありす「そ、そうですよね……」
日菜子「むふふ……でもそういうことも知ってると色々と妄想が捗りますよ?」
日菜子「もし日菜子もPさんに服を贈られたら……むふん♪」
ありす「日菜子さーん?」
日菜子「とにかく〜、ありすちゃんは服をプレゼントされたとしますぅ」
ありす「あ、はい」
日菜子「結構ふりふりの可愛いやつなんですよ〜」
ありす「あんまりそういうのは……ステージ衣装以外で着るのはちょっと……」
日菜子「でもプロデューサーさんに、試しに着てくれって言われたらぁ?」
ありす「う……それはわざわざプレゼントしてくれたんですから、着なきゃ悪いでしょうし……」
日菜子「むふふ……まあそういうことにしておいて〜」
>>1って『いちゃいちゃしたい』書いてた人?
誕生日おめでとう!ありすちゃん!
日菜子「こうありすちゃんは、恥ずかしがりながらそれを着て、プロデューサーさんに見せるわけですよぉ」
ありす「わ、わざわざ言われるのはなんだか……」
日菜子「プロデューサーさんが一言『ありすは可愛いな』って〜」
ありす「か、可愛いとか……別にそんなこと……」
ありす「大体そんな安直な感想で喜ぶほど私は……えへへ」
日菜子「な〜んてこともあるかもしれませんねぇ」
ありす「そ、そうでしょうか…? あ、別に欲しいわけじゃないですけれど……」
日菜子「いやぁ〜今までのは全部妄想なので、実際どうなのかは日菜子には解らないですよぉ」
日菜子「プロデューサーさんに欲しいって言ってみたらどうですか?」
ありす「服、服かぁ……可愛いって言ってくれるのかな……?」
日菜子「さて次は〜」
ありす「あの、まだするんですか?」
日菜子「そんなこといって、ありすちゃんもちょっとノリノリなんじゃないですかぁ? むふふ♪」
ありす「そんなことないですから……!」
ありす「……楽しんでるように見えます?」
日菜子「はい〜」
日菜子「まあ続けましょうか、次はそうですねぇ」
日菜子「アクセサリーをプレゼントされたとしましょう〜」
ありす「アクセサリーですか」
日菜子「アクセサリーを贈るのも色々と意味があるんですよ」
ありす「日菜子さん、物知りですね……」
日菜子「さっきも言いましたが、知っていると妄想が色々と捗りますからね〜」
日菜子「例えば有名どころだと、ネックレスを贈る意味は『相手を束縛、独占したい』だとか」
ありす「へぇ……」
日菜子「むふふ……もしPさんがネックレスを贈ってきたら……」
日菜子「むふ、むふふ……日菜子はそういうのも受け入れますよぉ……むふふ〜♪」
ありす「あ、あの日菜子さん?」
日菜子「おっと……失礼しました。つい妄想ぱわーが溢れて」
ありす「あ、あはは……」
ありす「とはいえ、私としてもネックレスなんて貰ってもちょっと困ります……」
ありす「普段からそういうのをつけるのは、あんまり慣れてないですから……」
日菜子「確かにありすちゃんの年齢なら、まだそうかもしれないですねぇ」
ありす「日菜子さんは欲しかったりするんですか? ネックレス」
日菜子「ちょっと欲しいかもですねぇ、独占したいって思われるのは悪く無いと思いませんか〜?」
日菜子「日菜子は俺のものだってことですよねぇ……あぁ、王子様〜……むふふふぅ♪」
ありす「日菜子さん、日菜子さん」
日菜子「むふ? ああごめんなさい、ついつい妄想の世界に」
ありす「あ、いえなんとなく気持ち解りますから」
日菜子「そうですか? そうですよねぇ〜」
日菜子「ちょっと話が脱線しちゃいましたね」
日菜子「ん〜、物以外で何かないですかねぇ」
ありす「物以外ですか?」
日菜子「プロデューサーさんにしてほしいこととかですよ」
ありす「あ、えっと……」
ありす「あるといえば……ありますけど……」
日菜子「むふぅ……何ですかぁ? 気になりますねぇ教えてください」
ありす「べ、別に大したことじゃないですし、あの……」
日菜子「いいじゃないですか〜♪」
ありす「じゃ、じゃあ日菜子さんから教えて下さいっ」
日菜子「日菜子ですか?」
ありす「そうです、日菜子さんは自分のプロデューサーにしてほしいこととかあるんですか?」
日菜子「もちろんありますよ〜」
日菜子「ずばり白馬に乗って日菜子を迎えに来て欲しいですねぇ」
ありす「は、白馬ですか?」
日菜子「むふふ、その後王子様はそのままお姫様を連れて……」
日菜子「むふふぅ……やばいです、妄想が止まりません〜」
ありす「ひ、日菜子さーん?」
日菜子「……こほん、まあそういうわけです」
ありす「よく解らないけど、解りました……」
日菜子「では日菜子は言ったのでありすちゃんも」
ありす「あ、う……えーっと」
ありす「本当に大したことじゃないんですけれど……」
日菜子「もったいぶらず早く早く」
ありす「私のことずっとプロデュースしてくれたらいいなぁ……って」
日菜子「むふむふ、それで〜?」
ありす「それでって……それだけです」
日菜子「あれ。それだけですか? 別にそれなら何も心配するようなこと無いと思いますが」
ありす「だ、だって……私最初会った時にあんなこと言っちゃったし」
日菜子「あんなこととは?」
ありす「アイドルに興味ない、って……」
日菜子「あらら、でも今ありすちゃんはアイドル活動頑張ってるじゃないですか」
ありす「それは、えと……しっかりやらないと、デビューさせてくれたプロデューサーに悪いですし」
ありす「今はそんなこと思ってないですから」
日菜子「じゃあそれを言えば問題解決ですよぉ」
ありす「でもなんか……今更言うのはちょっと」
日菜子「むふ……確かにそういう気持ち、解らなくもないですよ」
日菜子「でも少しずつでもいいから、ちゃんと言うべきですよ〜」
ありす「そうですよね……」
日菜子「日菜子なんか、どんな妄想してるか余すこと無くPさんに報告しちゃいますよ〜♪」
ありす「そ、それは大変そうですね……日菜子さんのプロデューサーが……」
〜7月31日〜
ありす「おはようございます」
モバP「おー、ありすおはよう」
ありす「あ、名前……」
モバP「おっとすまん、前に気をつけるって言ったばかりなのに」
ありす「いえ、それで何の用ですか?」
モバP「何の用って、今日は誕生日だろ? おめでとうありす」
ありす「あ、ありがとうございます……」
モバP「ただなぁ、ケーキは用意したがプレゼントをどうすればいいか解らなくてなぁ」
モバP「とりあえず用意したのが……」
ありす「プロデューサー」
モバP「ん、なんだ?」
ありす「プレゼントはいいです」
モバP「え、要らないのか?」
ありす「その代わりと言ってはなんですが……」
ありす「これからも私のことプロデュースしてくれますよね?」
モバP「もちろんだ。ありすはまだまだ上へいけるからな」
モバP「これからも二人で頑張っていかないとな」
ありす「うん……それならいいんです」
モバP「いいってなにが?」
ありす「秘密ですよ」
ありす「ところでプロデューサー」
ありす「私のこと……名前で呼んでもいいことにします」
モバP「いいのか?」
ありす「大体プロデューサーは気をつけても、殆ど私のこと名前で呼ぶじゃないですか」
モバP「う、すまん」
モバP「でもなんていうかな……ありすって名前、結構似合ってると思うからつい、な」
ありす「似合って……ますか?」
モバP「ああ、気を悪くしたらすまん」
モバP「ただありすが気にするほど、悪い名前じゃないと思うぞ」
モバP「可愛らしくていい名前だと思うよ俺は」
ありす「あ、う……い、いきなりそんなこと言われても……」
ありす「うん……やっぱりプロデューサーは他の大人とは違う」
ありす「せっかくの誕生日だもん……ちょっとずつ素直になっていけたら……」
ありす「あのプロデューサー」
モバP「なんだ?」
ありす「私プロデューサーに会えて良かったです」
モバP「ははは、なんだよ突然」
ありす「秘密です」
モバP「また秘密か?」
ありす「プロデューサー、乙女心は複雑なんですよ?」
ありす「ちゃんとそのあたりも理解出来るようになってくださいね」
おわり
お付き合いありがとうございました
改めてありすちゃん誕生日おめでとう
誕生日のセリフが大体予想通りで
今回考えてたSSの内容が使えなくなるようなことがなくて良かった
>>15
その通りです
ではhtml依頼出してきます
もし機会があればまた
ありすかわいい
http://mup.vip2ch.com/up/vipper42069.jpg
ありす可愛いよ選挙で投票しまくったのに順位が低かったのが残念
乙。
酉みたことあるなー思ったらしーしーありすシリーズの人だったwwww
>>33
リアルタイムでいちゃいちゃスレ見てたが今気付いた
同じ人が書いてこうまで違うのか……(戦慄
このSSまとめへのコメント
まったく、ありすは最高だぜ!!
『いちゃいちゃしたい』よりも前の話orパラレルワールドみたいな感じで読むと良いですね。