ライナー「おれの名前はライナー・ブラウン!戦士だ!」
ライナー「今、おれは、かべをこわすしごとをまかせられてる!」
ライナー「『かべのなかのじんるい』がいると世界に先がないんだって!だから巨人を使ってほろぼすんだ!」
ライナー「『かべのなかのじんるい』がいると世界の先がなくなるなら、そいつらは悪い奴らだろうしな!」
ライナー「この仕事は戦士にしかできないらしい、それでおれとベルトルトとベリックがえらばれた」
ライナー「…」
ライナー「…でも、ベリックは巨人に食べられた…」
ライナー「で、かわりにアニが来た」
ライナー「ベリックはもういない、だからおれがしっかりしてあいつらをひっぱらないと!」
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ライナー「しごとのないようは、まずアニが巨人を集めて、ベルトルトが門をけってこわす」
ライナー「で、おれがなかにはいって、うちがわの門をこわすんだ!」
ライナー「いくら『かべのなかのじんるい』とはいえ、巨人に食べられるのを見るのはいやだ」
ライナー「でも、あいつらに見せるのはもっといやだ、おれがやらないと」
ライナー「いよいよ明日だ、がんばろう」
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鎧の巨人「…」
鎧の巨人(…これでいいんだ、こいつらは世界をこわすそんざいだ)
鎧の巨人(おれはまちがってない…)
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ライナー(それからおれたちは『かべのなかのじんるい』にせんぷくして、へいしになるきかいをうかがった)
ライナー(…少し…つかれた…おれも、ベルトルトも、アニも…)
ライナー(…また…かべをこわすまで、きゅうけいしても…いいだろ)
ライナー(きっとせいこうさせて、こきょうに帰るから…)
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ライナー(…あれから二年がたった、俺達はなんとか訓練兵になることが出来た)
ライナー(周りの奴らは気の抜けたような奴ばかりだった…一人気になる奴はいたが…)
ライナー(…そいつは巨人のことを絶滅させると言っていた…)
ライナー(…まぁ、気概はあるが実力はそんなもんでもない、脅威にはならないだろう)
ライナー(…あと…そいつは、超大型巨人のせいで母親が死んだらしい…)
ライナー(…こんな時はベルトルトの奴が、主体性のない奴で本当によかったと思う)
ライナー(もし、責任を背負う性格なら、罪悪感で壊れてただろうな)
ライナー(…この、仕事が終われば…故郷に帰れるんだ…それまで我慢だ…)
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ライナー(…訓練兵になって、もう二年がたった…『壁の中の人類』の事もかなりわかってきた…)
ライナー(…どうやら…『壁の中の人類』は…俺が思っていたのとは少し違うらしい…)
ライナー(…世界の事を考えず、自分のことが一番大事な傲慢な奴らだと思っていたが…)
ライナー(…)
ライナー(…俺は…こんな奴らを殺してきたのか…壁を壊す時に踏み潰した人間もこんな奴らだったのか?)
ライナー(…俺のやってることは正しいのか?…間違ってはいないのか?)
ライナー(わからなくなってきた…わからない…)
ライナー(…なんだっていい、俺は戦士としての責任を果たすだけだ…)
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ライナー(…最近…自分がわからなくなってきた…俺は戦士の筈だ…)
ライナー(…なのに、兵士として日々を過ごたいと思う自分もいる…)
ライナー(…なんて…なんて半端なクズ野郎なんだ、俺は…)
ライナー(俺は大量殺人者だ…それなのにその標的と何食わぬ顔で生活なんてしやがって)
ライナー(…何度放り出したいと思ったか…何度逃げたいと思ったか…)
ライナー(…でも…ベルトルトもいる…アニだっている…戦士として責任は果たさなくちゃならない)
ライナー(…早く…早く…この日々が終わりますように…)
ライナー(…)
ライナー(終わるんじゃない…俺が…壊すのか…)
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ライナー(明日はいよいよ、訓練兵団の卒団式だ、やっとこの日が来た)
ライナー(俺が待ちに待った日!これでやっと…)
ライナー(兵士としての責任を果たせる!)
おわり
ないた
oh…
乙
正直、メンへライナーとか冗談じゃない、こんなん誰だって壊れる
笑えないよな
ライナーもベルさんもアニも辛すぎる
あいつらまだ子供だろ
巨人組側の事情が明らかになってないからまだ何とも言えないが、大体こんな感じだったんだろうな
そりゃ心壊れるわ
想像してごらん、これまで潰してきた蚊に、人間並みの知能と情があると考えたら…
自分ら姿も中身も変わらないってのが重要なんじゃないか
自分となんら変わらない蚊か…
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