真姫「私は悪魔なの」 (47)
ことり「真姫ちゃん、穂乃果ちゃんは?」
真姫「確か生徒会室だったと思うわ」
ことり「え・・・うそ・・・」
真姫「まぁ穂乃果は可愛いからしょうがないでしょ」
ことり「」
真姫(まぁショックよね。昔からの幼馴染が・・・)
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ドガンッ!
希「なに!?」
海未「穂乃果!!」
穂乃果「う・・・うみ・・・ちゃん・・・」
海未「穂乃果!!よくも穂乃果を・・・!」
絵里「うふふ・・・救世主は遅れてやってくるってね」
絵里「でも遅すぎチカ。穂乃果は私のもの」
海未「覚悟してください。あそこにダイナマイトを突っ込みます」
絵里「やれるのかしら?」
絵里「希!」
希「了解!はーいぷしゅ!」
海未「っ!?」
バチバチバチバチ
海未「きゃっ!」
海未(う、動けない!)
希「その程度?海未ちゃん!」
ゴスッ!バキッ!
海未「かはっ!」
絵里「弱いわね〜」
絵里「まさか単身でそんな雑魚なのにここに来ちゃった訳?」
絵里「出直す価値もないわ。いずれ私の餌になるまでに怪我を治しておきなさい」
海未「ぐっ・・・くそっ・・・」
希「希アッパーはーいどすっ!」
ドスッ!
ガタガタバコォーン!!
「ねぇ聞いた聞いた?園田って人が生徒会に楯突いたんだって〜」
「えぇ〜ばかじゃんwww」
「なんか友達が餌にされたらしいよ〜」
「うわぁ〜可愛そう〜」
「うける〜www」
ひでこ「っ!?」
ひでこ「園田って、園田海未ちゃん!?」
「え・・・そうだけど・・・」
ひでこ「っ!」ダッ!
ふみこ「うそでしょ・・・海未ちゃんが・・・?」
ひでこ「嘘じゃないらしいの・・・」
みか「こんな時こそ・・・私達の出番じゃない?」
ひでこ「そうよ!行くよ!」
生徒会室前
ドクンドクン
ことり「行くよ・・・真姫ちゃん・・・!」
真姫「ええ、やるわよ・・・」
ドガン!
ことり「こっとこっとこー、(・8・)でーす」チュンチュン
真姫「エリー、話があるんだけど」
絵里「ドア、弁償しなさいよ」
ことり「穂乃果ちゃ〜ん大丈夫〜?」
希「おっと!穂乃果ちんに近づけると思ってる?」
ことり「そうくると思ってたよ!必殺!チュンチュン!」チュンチュン
希「こ、このパワーは!?」
絵里「希!」
希「い、いや!大丈夫や!」
希「ぷっしゅー!!」
ことり「きゃっ!」ドガーン
希「へぇ〜、ことりちゃん意外とやるやん!」
希「でもうちには勝てへんみたいやな」ドッヤー
真姫「・・・・・・」
真姫「希はどうでもいいわ、私は絵里と話しをしたいの」
希「えりちと話したいならうちを倒さないとだめよ」
絵里「真姫に私と話す権利があるとは思えないわ」
真姫「そう・・・」
真姫「ならいいわ、かかって来なさい」
シュン
真姫「!?」
ゴスッ!
真姫「いっ!」
希「希頭突き!」ゴスッ!
真姫「きゃっ!」ドサッ
絵里「ぷぷぷ・・・」
希「よわっ!」
希「まさかその程度でえりちと話しようとしてたん?」
絵里「まったく、笑っちゃうわ」
絵里「おもしろい、私が真姫の相手をしてあげようかしら」
希「おっ!動くえりちを見れるんや!」
真姫「はぁ・・・はぁ・・・」
絵里「大口叩いたんだからそれなりの覚悟はあるのよね?」
バキッドコッ!
ことり「いたいよ〜」
希「ほらみてみことりちゃん、真姫ちゃんボコボコにされちゃってるよ?」
ことり「ま・・・真姫ちゃん・・・」
絵里「ことりも私の穂乃果に触ろうとしたわよね」
絵里「常識がなってないわ、ついでに痛めつけてあげようかしら?」
真姫「うっ・・・うっ・・・」ピクピク
ことり「ぐ・・・ぐたぽよ〜・・・」
ことり「待って絵里ちゃん!」
絵里「何かしら?」
ことり「ちゅんちゅんパンチ!」ドコッ
真姫「っ!?」ドサッ
ことり「ほらね?ことりは別に真姫ちゃんと協力なんかしてないから」
ことり「だからね?許してちゅん」
ドコバキゴシャドガズバッ
ことり「ピクピク」
絵里「クズね、二人とも痛めつけてあげましょう」
希「了解!」
ドスドスドコドコ
・・・
ゴミ捨て場
ことり「いたたた・・・」
真姫「はぁ・・・はぁ・・・」
ことり「ひどい目にあったね、やになっちゃう」
真姫「ホントよマッタクー」
ドスッ
ことり「きゃん!」
真姫「よく裏切ってくれたわよね〜」
ことり「ち、ちがうよ真姫ちゃん、あれは作戦なの」
真姫「どんな?」
ことり「私が真姫ちゃんをぼこって生徒会に服従すれば穂乃果ちゃんとヤれるかもしれないでしょ?」
真姫「・・・・・・」
真姫(今の発言マイナスよね?)
真姫「まぁいいわ。私は借りた借りは返す性格だから」
真姫「生徒会を何としてでも潰す」
真姫「あんたは消えなさい」
ことり「待ってよ真姫ちゃん!」
真姫「黙って!」
真姫「そのむかつく顔をもう二度と見せないで!」
ことり「(・8・)」
真姫「その魂の灯火が消えた人間らしくない汚い顔を!」
ことり「・・・・・・」(・8・)
真姫「・・・・・・」
真姫「生徒会が潰れたら穂乃果も捨てられる」
真姫「チャンスはあるかもよ」
真姫「じゃあね、消えて」スタスタ
ことり「(・8・)」
病院
ピー、ピー
真姫「・・・・・・」
にこ「」
真姫「マッタクー、ホントばかよね」
真姫「生徒会に楯突いて・・・」
にこ「」
真姫「・・・・・・」
真姫「ねぇ長いまつげ背中まで伸びる髪が綺麗だよ」
真姫「ねぇ軟らかな風を纏う君が少し笑って見えたよ」
真姫「君の声を少し聞かせて・・・」
真姫「君の声を・・・少し聞かせて・・・・・・」
にこ『にっこにっこにー』
にこ『お〜い真姫ちゃ〜ん』
にこ『飛びきりの奴でたちまちハイになってトリップしたらお次はhighになろう!』
にこ『絡まりあう毒蛇のように惜しげもなく垂れ流して?』
にこ『もっと激しく!かき回して!狂いそう!』
にこ『止めないで!もう止めないで!』
にこ『胸の開いたドレス、真姫ちゃんに送ったのは着せたいからじゃない』
にこ『そのドレスを淫らに脱がせたいだけ』
にこ『一人きりの夜のほうが好きだったはずなのに気が付くと真姫ちゃんの感触を探してた・・・』
にこ『真姫ちゃんをルナティックゲートまで連れて行ってあげる』
にこ『何か隠してるその扉、開いて見せて?』
真姫「///」
真姫「待っててねにこちゃん。仇は討つわ」
真姫「でもどうやって?」
真姫「希にすら手が出なかった私がどうやって?」
真姫「μ'sで一番頼れる人、エリーね」
真姫「二番目に頼れる人・・・」
ゴミ置き場
真姫「海未、海未、起きて」
海未「うぅぅぅぅんんんんん・・・」
海未「あら真姫?あれ、なぜ私はこんなところに・・・」
真姫「生徒会にぼこられたのよ」
真姫「ねぇ海未?許せないと思わない?」
真姫「穂乃果を奪った生徒会を・・・海未をぼこった生徒会を・・・」
海未「穂乃果・・・!」
真姫「手を組みましょう」
真姫「昔のことは忘れて・・・ね?」
・・・
真姫「ここは?」
海未「はやり覚えてないのですね・・・」
海未「私達はここで暮らしていました」
真姫「なるほどね。6歳からの記憶しかないから」
海未「着いて来てください。見せたいものがあります」
・・・
真姫「・・・誰?」
海未「貴方のお母さんです」
真姫「・・・・・・」
・・・
真姫「これがお父さんってわけ?」
海未「そうです」
真姫「・・・人間じゃないわ」
海未「そうです・・・」
海未「貴方のお父さんは・・・悪魔です」
海未「何か思い出しましたか?」
真姫「・・・私は・・・半人半魔・・・?」
海未「そうです・・・貴方の本当の力を引き出します」
海未「死ぬほど苦しいですが耐えてもらいます」
・・・
海未「薄々気付いていましたが絵里も悪魔の力を持っています」
海未「希は絵里によって悪魔の力を手に入れたのでしょう」
真姫「何でわかるの?」
海未「圧倒的な力、大体これだけでわかります」
海未「でも決定的な証拠が・・・」
真姫「なに?」
海未「私は・・・穂乃果を助けに行ったとき・・・悪魔としての力を全て奪われました」
真姫「・・・・・・」
海未「私は貴方を覚醒させることはできますが、自分が覚醒することはもうできません」
海未「貴方に託すしかないのです・・・」
真姫「ことりは・・・?」
海未「・・・・・・」
海未「穂乃果のためです・・・」
海未「穂乃果を救うためだけに・・・悪魔と契約しました」
海未「ことりの命は・・・もうあまり長くないでしょう・・・」
海未「あの子の一途な思いを無駄にしたくありません」
真姫「悪魔は・・・クズね・・・」
続きが気になる
・・・
海未「いよいよ明日です。明日、終わらせます」
海未「覚悟はできていますか?」
真姫「当然よ」
真姫「見返してやるわ・・・」
明日まで待機か
生徒会室前
『海未「私は・・・穂乃果を助けに行ったとき・・・悪魔としての力を全て奪われました」』
真姫「海未によると希は絵里によって悪魔の力を手に入れた」
真姫「その希に以前は手も足も出なかった」
真姫「・・・・・・」
真姫「大丈夫よ・・・いける・・・」
真姫「そのために今まで修行してきたんだもん」
希「あら真姫ちゃん」
真姫「!?」
希「二日ぶりやね。どうしたの?」
真姫「い、いや・・・あの・・・」
真姫(な、何ビビってんのよ私・・・絶対に勝つってきめたじゃない・・・)
希「これからどっか行くん?」
真姫(喋ってるだけでも威圧が・・・いや!負けない!)
真姫「絵里と話があるんだけど」
希「ふーん、今はダメよ、今えりちは穂乃果ちゃんとやってるから」
希「最近は穂乃果ちゃんのほうから求めてきてな」
真姫(洗脳されちゃったみたいね。今はそれどころじゃない)
真姫「今、どうしてもはなしがあるの」
希「ふーん・・・」
希「つまりそういうこと?」
真姫「そうよ・・・」
希「・・・・・・」
希「まぁえりちはいっぱいペット欲しいって行ってたしな」
希「二回目はないで」
真姫「もう覚悟はできてるわ」
希「・・・・・・」
その場に流れる空気は常人には耐えることができないものだった
希は生徒会室の前に、真姫は階段を背にしている
希「ふんっ!」
希がスティンガーパンチを放ってきた。ガードをしたものの真姫は吹っ飛ぶ
真姫「うっ!」
ドスッ!ドサッ!
吹っ飛んだ真姫は階段の踊り場に落ちる。希の姿が見えなくなる
真姫「うっ・・・いったー・・・」
真姫「ふぅ・・・」
少し間を置いて希が階段をジャンプで飛び降りてくる
そのまま真姫の顔に胸を押し付ける
真姫「むがが・・・」
希「うふふ、このまま窒息と行っとく?」
真姫「くっ・・・くっ・・・!」
希「もう耐え切れなそうやねぇ」
希「ええんよ?イッても♪」
真姫「ぁ・・・ぅ・・・」
真姫が窒息しそうになったその時!
グアァ!
アアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァ
その瞬間、世界が闇の混沌に飲み込まれた
世界の全てが白黒に見える
希の身体が宙に浮く
現実とは思えないこの世界で、ただ一人だけ、地面に立つものが居た
真姫「・・・・・・」
真姫のその綺麗な赤髪が全て銀に染められた
真姫の顔にヒビが入ったような赤い痕ができている
真姫の目は赤く輝いていた
真姫「これが・・・お父さんとお母さんが残してくれた能力・・・」
真姫はジャンプし希のすぐ近くに来る
希は身体の自由を奪われ、動けない様子
真姫「はああああああ!!」
左腕を振り上げ思いっ切り溜め込む
真姫の両腕には篭手、両足には具足が用意されていた
真姫「ヴゥゥアアアアアア!!!」
左腕を思いっ切り振り下ろす
現実とは思えない鈍い音が鳴り希が地面に叩き落される
スゴォォ!!
地面に叩きつけられた希はあまりの衝撃にさっきまで自分が居た場所へ跳ね返る
もちろんその場には真姫が居て、また左腕を振り上げていた
ドゴォ!!
さっきと同じように地面に叩きつけられ、また跳ね返る、また殴る
それを何度も繰り返す
そう、エネステショウダウン連撃である
それを十回ほど繰り返した後、溜めて両腕を振り下ろすジャストハンマーを繰り出す
フィニッシュにはジャストキラービーを繰り出し、希の顔にヒットさせる
ズゴッ!!
真姫は右足で希の顔を地面に踏みつける
希は、顔は地面に押し付けられているが身体は宙に浮いていた
世界は元の姿を取り戻し、真姫も元の姿を取り戻した
ドサッ
浮いていた希の身体も重力に従い地面に着いた
希「はぁ・・・はぁ・・・」
希「こ・・・降参や・・・」
真姫「それが賢明よ」
真姫は希の顔から足をどける
光に包まれながら真姫の篭手と具足がなくなった
くらっ
真姫「うっ・・・」
眩暈がし、地面にひざまづく
希「真姫・・・ちゃん・・・?」
真姫「なんでもないわ・・・これで絵里と話してもいいかしら・・・?」
希「うん・・・ぇぇょ・・・」クタッ
希は気を失った
fじょあうぇいhgぱじふぉえあs
真姫「そういえば海未・・・ちょっと白髪増えた・・・?」
海未「・・・しょうがないことです・・・」
海未「女として喜ばしいことではないですが・・・」
真姫「えっ・・・?どういうこと?」
海未「いずれわかります」
海未「これだけは言っておきます」
海未「使わないに越したことはありません」
真姫「ちょっと、イミワカンナイ」
海未「今はわからないかもしれませんが、いずれわかります」
海未「これだけは覚えて置いてください」
海未「使わないに越したことはない」
ふぁljふぉあいjfさjふぁそwjf
気持ち悪い
眩暈、吐き気、頭痛、今すぐにでも病院に行って休みたい
でも・・・そんな暇はない・・・
生徒会室の前に立つ
覚悟を決めて、
真姫「手中のbird」
ドガッ!
ドアを蹴破る
穂乃果「ふぁっ・・・絵里ちゃっ・・・あんっ・・・」
絵里「真姫・・・」
絵里「よく邪魔してくれたわね・・・」
絵里「希は?」
真姫「何で私がここに入ってこられたと思う?」
絵里「・・・・・・」
絵里「エリチカサイト!」
両手を額に当て、遠くを見るポーズをとる絵里
絵里「なるほど・・・」
絵里「これは穂乃果どころじゃないみたいね」
絵里「いったい何が目的なの?」
真姫「みんなのためよ」
真姫「全校生徒が・・・あなたに怯える生活が終わるために」
真姫「あなたのせいで悲しむ人がいなくなるために・・・」
絵里「自由?みんな自由じゃない」
絵里「穂乃果だって、私と楽しくsexしてるのよ?」
絵里「私は自由どころかみんなに楽しみを与えてやっているのよ?」
真姫「じゃあ海未は?」
真姫「ことりは?にこちゃんは?」
真姫「あなたのせいで死ぬ思いをした人がいるの」
真姫「それでもまだ自由を与えているって言うの?」
絵里「・・・・・・」
絵里「私は神よ?」
絵里「神に逆らうものは罰を受ける。大昔から全世界で共通している常識よ?」
真姫「ふふっ・・・神?」
真姫「貴方が神?」
真姫「神の質もずいぶん落ちたようね、かわいそうだわ」
絵里「貴方のような愚民からしたらそうみえるのかしら?」
絵里「みんなのためと言っていたけど貴方のようなクズがみんなのために動くわけないでしょ?」
絵里「所詮は自分のため、何をするにも自分のため」
絵里「貴方のようなクズが神を語る権利があると思っているのかしら?」
真姫「・・・・・・」
真姫「わかったわよ・・・認めるわ。所詮は自分のため」
真姫「私が以前貴方にぼこられたからやり返したい、ただそれだけ」
真姫「誰のためでもない、自分のためよ・・・」
絵里「そうよね。やはりクズよ、あなた」
絵里「自分のことしか考えられないようなゴミの相手をしている暇はないの」
絵里「帰ってくれるかしら?」
真姫「貴方の妹、亜里沙ちゃん」
絵里「」ピクッ
真姫「可愛い妹ね。惚れ惚れしちゃったわ」
真姫「ほらっ、電話が繋がってるわ」ひょい
絵里「」パシッ
亜里沙『あんっあんっ!海未さん!海未さん!』
絵里「・・・・・・」
絵里「好き勝手に人の仲間をぼこって、好き勝手に人の妹を奪って・・・」
絵里「これでもまだ自由じゃないと言うの?」
真姫「そうね・・・貴方の言うとおり、私は自由よ」
真姫「自由だから、自分がやりたいことをやっちゃった♪」
真姫「私に連れ去られながら泣き叫ぶあの声!怯えた顔!最高だったわ!」
絵里「うああああああああ!!!!!!」
絵里のスティンガーパンチを喰らう
壁に身体がめり込む
絵里「あああああああああ!!!!!!!」
壁際に居る真姫の元に絵里が瞬間移動の速さで近づく
ボコボコボコボコ
真姫「ああああっ!」
わずか1秒で1兆回腹を殴られる。トリリオンスタブである
真姫(デビルトリガー!)
両親が残したあの能力を使おうとしたができない
絵里「ははは!!無駄よ!!その能力も私の前では無力!!!」
絵里「海未と同じだわ・・・その能力があればどうにかなると思っているその未熟さ!!!」
絵里「はあっ!!!」
ドッゴォォォオオオ!!!!
デビルトリガー状態で人間を思いっ切り地面に叩きつけても壊れなかった
ダイヤモンドよりも堅い壁が破壊される
真姫の後ろは綺麗な青空と拳の形に削られた山が見える
ガシッ!
絵里の両腕が真姫の胸に刺さる
真姫「ああああああぁぁぁぁ!!!」
絵里「そうよ!その顔よ!!その苦しそうな顔!」
絵里「貴方の母親と同じ死に方をさせてあげるわ!!光栄に思いなさい!!!」
絵里の指が真姫の心臓を掴む
真姫「ああっ・・・ぁっ・・・」
白目をむいて死にそうになる真姫
そこに・・・
ぷすっ
絵里「!!?」
ことり「ちゅんちゅんちゅーにゅー♪」チュー
絵里「っ!?」
絵里の手が離れる。それと同時に絵里の足がふらつく
ことり「間に合ったね真姫ちゃん♪」
絵里「こと・・・り・・・」ドサッ
真姫「はぁ・・・はぁ・・・」
ことり「人間も悪魔も効く麻酔薬♪便利でしょ?」
真姫「ことり・・・」
ことり「これでいいんだよ。汚い勝ち方で」
真姫「ええ・・・あのことり・・・」
ことり「感謝はいらないよ」
ことり「ごめんね真姫ちゃん、今すぐ消えるから」
真姫「待って!」ガシッ
ことり「真姫ちゃん?」
真姫「ことり・・・」もぎゅっ
ことり「真姫・・・ちゃん・・・?どう・・・したの・・・?」
真姫「ことばはいらない・・・でしょ・・・?」
ことり「そ・・・そう・・・だ、ね・・・」
真姫「ことり?」
ことり「えへへ・・・ちょっと・・・ちょう、し・・・悪、い・・・かな・・・?」
真姫「ことり、ことり!」
海未「手遅れみたいですね・・・」
真姫「海未!」
海未「ことりの悪魔は絵里にやられて以降、ほぼ死にかけていました」
海未「悪魔と契約したことりは悪魔と一心同体、どちらかが死ねばどちらかが死ぬ」
真姫「そんな・・・!」
海未「まぁこうして穂乃果も救えたわけです・・・ことりの人生に後悔はないでしょう」
ことり「うみ・・・ちゃん・・・」
海未「なんですか?」
ことり「ほのかちゃん・・・を・・・よろし、くね・・・?」
海未「はい。ことりの意志は絶対に忘れません」
真姫「待ちなさいよ!なんでことりが死ぬのよ!」
海未「しょうがないことです。運命です」
真姫「そんな・・・」
真姫「ことりは!最後は私を助けてくれた!」
真姫「穂乃果を救うとしか契約していない悪魔の意思に反して私を助けた!」
海未「残念ながら関係ありません。ことり・・・安らかに・・・」
ことり「ぅん・・・」
ことり「」
真姫「嘘・・・嘘でしょ・・・?」
真姫「いや・・・嫌よそんなの・・・」
真姫「ことり!ことり!」ゆさゆさ
海未「真姫!」
海未「ことりはここで死ぬ運命だったんです・・・」
海未「現実を受け入れるしかありません」
真姫「・・・・・・」ウルウル
真姫「なんでそんな冷静なのよ・・・」ポロポロ
海未「覚悟を決めていましたから・・・」
海未「今のうちに絵里と希を縛りましょう。そして全校生徒に見せしめるのです、もう安全だと」
海未「穂乃果も多少自我を失っているみたいですから・・・これから大変ですよ・・・?」
真姫「海未・・・」
海未「なんです?」
真姫「デビルトリガーを・・・使わないに越したことはないって言ってたけど・・・なんで?」
海未「・・・・・・」
海未「真姫も一度使ってわかったでしょう?」
海未「あれは自我を失います」
海未「あまりたくさん使うと・・・自分の身体が悪魔に支配されてしまいます」
海未「人間では・・・なくなります」
海未「自分の身体を・・・人間としての意志を・・・全て失うことになります」
海未「それが、両親が残してくれた最終兵器『デビルトリガー』」
海未「危険な技です。真姫も今後、永久に封印することを勧めます」
真姫「そう・・・」
ことり「」
『海未「穂乃果を救うためだけに・・・悪魔と契約しました」』
『海未「あまりたくさん使うと・・・自分の身体が悪魔に支配されてしまいます」』
真姫「・・・・・・」
ことり「」
グアァ!
アアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァ
再び、世界が闇の混沌に飲み込まれた
海未「ま、真姫!?なにを!?」
真姫「なぜ悪魔が人間と契約をするのか」
真姫「それは悪魔がこの人間界では単体で行動できないから」
真姫「人間との契約を果たすかわりに人間の身体を使って行動する」
真姫「このデビルトリガーは人間としての意志を失い、悪魔になる」
真姫「よくできた話だと思わない?」
海未「やめなさい!死にますよ!」
真姫「もうとっくに覚悟はできてるわ」
真姫「海未・・・にこちゃんのこと・・・お願いね・・・?」
海未「真姫!真姫!!」
・・・
悪魔化した真姫はことりの身体と契約した
真姫の身体は・・・私の家の地下・・・誰も知らない場所に保存してある
魔人ことりは宇宙一の力を持っている。だが、その力を振るうことはなかった
私とことりは真姫との約束を守り、毎日にこのお見舞いに行った
絵里は悪魔に支配されていた。穂乃果との愛を契約したらしい。
一応契約は果たされたが、正常の絵里はこんな形を望んでいたのか?皮肉な運命だ
希は絵里から無理やり悪魔の力を分け与えられたらしい
希の身体から悪魔は抜け切ったが、絵里はまだまだ時間がかかる。
絵里の死にそうな叫びを聞くのも慣れてしまった
にこは相変わらず目を覚まさない。医者もどこか諦めているように見える
μ'sは崩壊した。でも私はいずれ再会できると信じている。それがたとえ死後だとしても
私ももうあまり長くない。平気な振りをしているのも辛くなってきた
残りの人生、ことり(真姫)を幸せにする。今の私にできることはそれだけ
またいつか・・・これができるまで・・・
μ'sミュージックスタート!
終わり
乙
面白かった
おつおつ
凛「凛たちの出番は?」
花陽「そういえばひふみ先輩なにやったんですか?」
ひでこ「なんにもやってないよ?」
ふみこ「なんか決意してたけど・・・ねぇ・・・?」
みか「忘れられてたみたい」
にこ「真姫ちゃん・・・にこのために戦ってくれたんじゃなかったの?」
穂乃果「まさか最後の最後に忘れられるとは思わなかったよね」
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