千鶴「い、いきなり何ですの?」
美也「だから~もう一回言いますよ~、宮尾美也探検隊シリーズー幻の大豪邸を探せーです~」
千鶴「か、カメラはもう回ってるんですの?」
美也「はい~。いきなりで千鶴さんには申し訳ないんですけど、ぜひ千鶴さんのお宅、つまり二階堂財団のお屋敷に行きたいんです~。」
千鶴「に、二階堂財団?」
美也「はい~千鶴さんが先月おっしゃっていたので覚えてました~。日本でも知る人ぞ知る闇の巨大財団なんですよね~?」
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千鶴「そ、そうですの!そうですのよ!二階堂財団は日本でもトップクラスの財団ですのよ!」
美也「…ですが、その実態は闇につつまれています」
千鶴「や、闇の財団だからですのよ!」
美也「そこで、この企画が持ち上がったんです~。今日は謎の二階堂財団、その一端でもある千鶴さんのご自宅にお邪魔しちゃいます~わ~」パチパチ
千鶴「そ、そんないきなり…せめて事前確認くらい取るものじゃありませんこと?」
美也「プロデューサーさんがアポなしの方が絶対面白いからとの事だったので~」
千鶴「そ、そう、プロデューサーが」(な、なんて事ですの!プロデューサー!)
美也「では早速参りましょ~」
千鶴(これは困りましたわ…なんとか諦めてもらわなくては…)
千鶴「美也さん、私…」
美也「なんですか~」
千鶴「急にランニングしたい気分になりましたの…では!」ダッ!
タタタタタタタタタタ…
美也「あら~行ってしまいました~」
タタタタタタタタタタ…
千鶴「ゼェゼェ…じ、冗談じゃありませんわ!プロデューサー!なんて企画をたてるんですの!」
タタタタタタタタタタ…
ブロロロロロ…
千鶴「ゼェゼェ…く、車?」
プップー!
美也「も~置いてかないでください~!」
千鶴「ひぇ!く、車まで用意していたんですの?」
美也「はい~プロデューサーさんが絶対逃げるから用意しとけと言っていましたので~」
千鶴「プロデューサー、あんまりですわ
!」
美也「因みにドライバーは麗花さんです~」
プップカプー!
千鶴「無闇にクラクション鳴らしますと、御近所に迷惑ですわよ!」
美也「さあ!千鶴さん、観念してください~」
千鶴「や、やなこった!ですわ!」
タタタタタタタタタタ…
美也「ああ、細い路地裏に行かれてしまいました~これでは車が使えません~」
千鶴「ゼェゼェゼェ…こ、ここまでは流石に追って来れないですわね…」
タタタタタタタタタタ…
千鶴「足音?まさか!」サッ
環「まーてー」タタタタタタタタタタ…
昴「どこいったー?」タタタタタタタタタタ…
響「さっきまでこのあたりにいた気がするぞー」タタタタタタタタタタ…
千鶴(?な…環に昴に響の一文字体力バカトリオですの?プロデューサー、そうまでして私を捕まえたいのですのね…)
環「千鶴ねーちゃん遊ぼー!」
千鶴(環、すいませんが今日はあなたと遊んではいられないのですわ…)
昴「逃げるなんて卑怯だぞー!」
千鶴(何とでも言ってくださいまし…)
響「千鶴~ごめん千鶴~自分が悪かった~!」
千鶴(響?)
響「君が大事に集めていた弁当に付いているソースを全て使った事は謝る!だから許してくれ~千鶴~!」
千鶴「な、なんですって?響?それは本当ですの!」
環昴響『あ…』
千鶴「あ…」
環昴響『みつけたー!』
タタタタタタタタタタ…
千鶴「ひ、ひええぇぇ!」
タタタタタタタタタタ…
千鶴「ヒィ…ハァ…ひ、ヒールではいずれ追いつかれてしまいますわ…」
やよい「あ、千鶴さんだー…うっうー!千鶴さーん、おはようございまーす!」
千鶴「た、高槻さん?」
やよい「どうかしたんですかー?」
千鶴「た、高槻さんは私を、捕まえないのですの?」
やよい「何のことですか?」
タタタタタタタタタタ…
昴「あれ…おかしいな?見失ったぞ」
環「すばる!しっかりしてよー、ちゃんと探そう!」
やよい「うっうー!皆さん、おはようございまーす!」
響「やよい、おはよう!ところで千鶴見なかったか?」
やよい「千鶴さんならあっちに走って行きました~
昴「サンキュー!やよい!」タタタタタ…
環「やよい!今度遊ぼうね!」タタタタタ…
響「ありがとう!やよい!あとでサーターアンタギーあげるさー!」タタタタタ…
やよい「もう大丈夫ですよ…」
千鶴「ああ、高槻さん、なんとお礼を言ったらいいか…」
やよい「気にしないでください!困ったらお互い様です!」
千鶴「ああ、高槻さん、なんて良い子…」
プルルルル…
やよい「あ、電話、伊織ちゃんからだ…」
千鶴「で、出ても構いませんことよ…」
やよい「もしもし…やよいです。私?今…」
千鶴(高槻さん)フルフル←首を振っている
やよい「わ、私は今一人だよ…あ、伊織ちゃん、もしもし…もしもし…切れちゃいました…」
千鶴「恐らく私がここにいることがバレてしまいましたわね」
やよい「ううー、千鶴さん、ごめんなさいー…わたし、わたし…」
千鶴「た、高槻さん!泣くのはよしなさい!」
やよい「でも、わたし、千鶴さんを…」
千鶴「高槻さんには涙は似合いませんですわよ!それと同じくらい嘘も似合いませんだけの事ですのよ!ですから泣くのはおよしなさい!」
やよい「千鶴さん…」
千鶴「そろそろ追ってが来る頃ですわね…では高槻さん、ご機嫌遊ばせ」タタタタタタタタタタ…
やよい「ち、千鶴さーん!頑張ってくださーい!」
千鶴(高槻さん、なんて健気で良い子でしょう…嘘が無く、まっすぐで、私とはまるで正反対ー)
タタタタタタタタタタ…
千鶴(私、何をやっているんでしょう…嘘をつき、皆を欺き、見栄を張り、有りもしない財団などをでっち上げ、バレそうになったら逃げ出す…)
タタタタタ…
ピタッ
千鶴「もうよろしくてよ…水瀬さん」
伊織「あら?気付いてたの?」
千鶴「ええ、もう、終わりにしますわ…」
伊織「なによ、つまんないわね…。ま、いいわ、私の次は天空騎士団がスタンバってるからどのみち積みみたいなもんだからね。」
千鶴「私、皆に謝らないといけませんね…」
伊織「…まあその辺はともかく」
パラパラパラパラパラパラ!
千鶴「へ、ヘリコプター?」
伊織「番組の仕上げに行くわよ!」
可憐「た、隊長!本当にこんな所に千鶴さんのおうちがあるんですかぁ?」
雪歩「ひゃう、へ、蛇ですぅ!あーん真ちゃーん!」
美也「みんな~きっともうすぐですよ~、ふぁいと~お~」
可憐「うぅ、隊長、その台詞もう30回目ですよぅ」
美也「それなら~気合いだ、気合いだ、気合いだ~」
雪歩「前から思ってましたけど、それってどこかで見たことありますぅ~」
瑞希「隊長」
可憐「ひゃ!今までしゃべってなかったから存在忘れてびっくりしましたよぅ、瑞希ちゃん」
美也「瑞希隊員、どうしました~?」
瑞希「きっとあれ、です…幻の大豪邸」
美也「あ~!あれこそまさしく我々が探し求めていた大豪邸に違いありません~ばんざーい」
可憐「だ、大豪邸というか」(どこからどうみても)
雪歩(た、ただの下品な造りのラブホテルにしかみえません…)
瑞希「ばんざーい」
美也「あ~、あのヘリコプターはもしかして~」
パラパラパラパラパラパラパラパラ
千鶴「オーホッホ!オーホッホッホッホ!皆様にバレては仕方ありませんわ!まさしく此処が私の、日本に2つと無い大・豪・邸!ですわ!オーホッホゲホッ…」
伊織「まぁ、確かにこんな下品な建物2つも無いわね…」
パラパラパラパラパラパラパラパラ
美也『私達は今回、幻と言われていた二階堂財団の豪邸を、発見いたしました~ですがそれ以上に大切なモノも発見しました~。それはかけがえのない仲間と、その絆です~』
伊織「下ではまとめに入ってるわね…」
千鶴「でもよろしくて?ここは本当の私の宅ではございませんのよ」
伊織「いいのよ別に、嘘かどうかなんてこの番組の視聴者は求めて無いもの…」
千鶴「真実でなくともいいのですの?」
伊織「なんていうか…過程を楽しむっていうか…わかっててあえて悪乗りするっていうか…空気読んで観る番組なのよ。わざとらしいトラブルやらハプニング、やらせとも言うけどちょっと違うのよね」
千鶴「嘘が許容されるんですの?」
伊織「それは違うわ、観ている視聴者にとってはそれが真実なのよ。」
千鶴「観ている者の…真実…」
伊織「だから、アンタももうちょっと頑張ってみたら?」
千鶴「な、何の事ですの?」
伊織「べーつーにー♪」
千鶴「わ、私は日本を影から操る二階堂財団の令嬢にしてアイドルの二階堂千鶴ですわ!それ以上でもそれ以下でもございません事よ!オーホッホゲホッ…」
伊織「うん、うん、それが私達にとっての本当の千鶴よ…」
千鶴「オーホッホ!オーホッホッホッホ!」
おしまいですわ!
>一文字体力バカトリオですの?
コレはヒドイwwwwww
二階堂さんカワイイよねー
乙乙
真を加えてカルテットかぁ
お
乙
グリマスss増えてほしいな
乙
プップカプーで吹いたwwww
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