ミカサ「...かいこ?」 (46)
・進撃の巨人
ミカサが食料事情を向上させるお話です。
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ミカサ「タナバタ?」
ミカサ母「そうよ。お空にはオリヒメ様とヒコボシ様がいるの」
ミカサ母「二人は仲良しだったんだけど、いつしか仕事もせずに遊ぶようになったの」
ミカサ母「その罰として一年に一度しか会えなくなったの」
ミカサ「一年に一度しか会えないなんて可哀そ
ミカサ母「燃えるわ〜!恋焦がれた末の逢瀬!ねぇ、おとうさん!」
ミカサ父「おーい、かあさーん!?」
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
ーー朝 食堂
エレアル「いただきます」
ミカサ「(今の私の仕事はなんだろうか)」
エレン「今日は兵站行進から始まるから早く食って用意しようぜ」
アルミン「そうだね、僕は体力がないから体調くらいは整えて臨まないと」
エレン「ミカサもちゃんと食っとけよ」
ミカサ「(巨人の駆逐?いや、まだ訓練兵だから訓練?)」
アルミン「ミカサ?どうしたの」
アルミン「なんでもない。そろそろ行こう」
ーーー
サシャ「(ミカサがパンを残してますね)」
ーー兵站行進
キース「どうしたアルレルト」
キース「貴様だけ遅れているぞ!」
アルミン「く......くそっ......」
ミカサ「アルミン」
アルミン「ミカサ...」
ミカサ「リュックの位置が低い」
ミカサ「重心は上に」
ミカサ「あと胸で息を受けないで、お腹に落として」
アルミン「ハァ、スゥウ」
ミカサ「そう。あなたの武器は体力じゃない」
ミカサ「自分の武器を活かして」
アルミン「ハァ、スゥウ」コクッ
ミカサ「(助言は仕事になるだろうか)」キョロキョロ
ミカサ「ハンナーー」
ちなみにだが母はカルラ
父はグリシャだ
カルラはグリシャのことをお父さんじゃなくてあなたとよんでるよ
ーー昼 食堂
フランツ「ハンナ!最後まで走りきったじゃないか」
ハンナ「ええ、フランツ!もう少しであなたと併走できるわ!」
エレン「なんだよあのバカ夫婦」
アルミン「けど、僕も走りきることができたんだ」
アルミン「これは紛れもない事実だ」
アルミン「兵站行進ですら、体力だけじゃないってことなんだ!」
アルミン「あとでマルコに話してみよう」
ーー座学
眼鏡教官「壁外拠点の食料の備蓄には必ず酵母も一緒にしておく」
眼鏡教官「これにより腐敗を極端に遅くすることができる」
コニー「なぁサシャ?なんで酵母を一緒にすると腐らねぇんだ?」
サシャ「何ででしょうね?干したり燻製にしたりするわけでもないのに」
ミカサ「例えば、羊を夜中も放しておくと?」
コニー「狼に食われちまう」
ミカサ「柵に入れておくと?」
コニー「羊はそのままだな」
ミカサ「そう。羊が食料で、柵が酵母にあたる」
コニー「狼に食われなきゃ羊が残るな!」
コニー「ありがとよ、ミカサ!」メモメモ
眼鏡教官「ーー経験則だけが知られ、科学的理論は解明されていない」
>>5
よく読めよ恥ずかしい
ーー兵法講義
眼鏡教官「距離をとって範囲攻撃ができると、巨人の進行を足止めすることができる」
眼鏡教官「この時の武器は何が有効か。イェーガー答えてみろ」
エレン「はっ、『土石をバネの力で放り投げる機械』です!」
アルミン「...」
コニー「なぁアルミン?そんな名前の機械はないと思うんだが」
眼鏡教官「そうだな、投石機が有効だ。また大弩もよいだろう」
エレン「よし!」
ミカサ「エレン。言葉はちゃんと覚えたほうがいい」
エレン「なんでだよ?わかったらいいじゃねぇか」
ミカサ「巨人と対峙する時、仲間と連携をとらなければならない」
ミカサ「共通の言葉を使えば連携もとりやすい」
エレン「あぁ...」
ミカサ「あのオルオも言葉には気を配っているらしい」
エレン「オルオって、あのリヴァイ班のオルオ・ボザドさんのことか!?」
ミカサ「喋り方に工夫を加えて、チームの連携を向上させているそうだ」
エレン「そうか...わかったぞ、ミカサ」
エレン「いや、『理解した』」
ーー夜
ミカサ「(水汲みも終わった。私は仕事をしているだろうか)」
ミカサ「(自習室に明かりがついている?)」ガチャ
コニー「うわっ、脅かすなよ」
ミカサ「コニー?何をしているの?」
コニー「母ちゃんに手紙書いてんだよ」
コニー「部屋で書いてたら、周りがうるさくてよ」
コニー「エレンなんかやたら優しい顔をしやがるし」
コニー「...お前も見たことないくらい優しい顔になってやがる」
ミカサ「すまない。悪気はなかった」
ミカサ「あなたのお母様はきっと喜んでいる」
コニー「だといいけどな。ミカサは母ちゃんに手紙を書いたりしないのか?」
ミカサ「私は書かない」
コニー「なんでだよ?ミカサの母ちゃん心配してるんじゃねぇの?」
ミカサ「かもしれない」
ミカサ「しかし、私の母はすでに他界している」
ミカサ「...手紙は送れない」
コニー「すまんっ、いろいろ聞いちまった」
コニー「俺って馬鹿だから」
ミカサ「違う...」
ミカサ「コニーはただ質問をしただけ」
ミカサ「そして今は私の心中を察してくれている」
ミカサ「ところで手紙は書き終えたのだろうか」
コニー「まだ書けてねぇ。何回か書いてんだけど、書き方がよくわからん」
ミカサ「コニーがよければ手伝おう。手紙にも書き方がある」
コニー「そうか?よろしくたのむ」
ーーーー
手紙「
〜〜〜
それではまた おたよりします
ははうえさま
コニー
」
コニー「できた。俺は天才だった...」
コニー「ありがとよ、ミカサ」
ミカサ「かまわない」
コニー「しかし手紙だけじゃなくて、なんか贈りてぇな」
コニー「何もねぇけどな」
ミカサ「私はそろそろ宿舎に戻る」
コニー「おう、おやすみ」
ミカサ「えぇ、おやすみなさい」バタン
コニー「(ミカサに何か礼をしねぇとな)」
ーー女子宿舎
ミカサ「(お母さんに手紙...少しうらやましい)」
サシャ「お帰りなさい、ミカサ」
ミカサ「サシャ?まだ起きていたの?」
サシャ「えぇ、朝のパンのお礼をしようと思いまして」
ミカサ「朝食のパン?」
サシャ「私の分がミカサのお皿に置いてありました」
ミカサ「あれは
サシャ「今日の訓練では後ろのほうまで走っていきましたね?」
サシャ「みんないつもより走れたと喜んでいました」
サシャ「けどパンも食べずにそんなに走ったら」
サシャ「さすがのミカサでも倒れちゃいます」
サシャ「何かあったんですね?」
サシャ「『話をするだけでも楽になる、らしい』ですよ?」
ーーーーーー
ーーー
ー
サシャ「大丈夫です、それは夢ですよ」ナデナデ
ミカサ「むぅ」
サシャ「みんなのお手伝いもミカサの無理のない範囲でお願いします」
ミカサ「わかった、そうしよう」
サシャ「ところで、今度兵站行進で使った森に行きませんか?」
サシャ「そろそろ木苺が食べ頃になった気がします!」
ミカサ「えぇ、行きましょう」クスッ
ーー朝 男子宿舎
コニー「さて、行きますか」
エレン「どうしたんだよコニー、こんな朝っぱらから」
エレン「なんだよその格好?めちゃくちゃ格好いいじゃねぇか!」
コニー「ちょっと森まで獲物を捕まえにいって来るわ」
コニー「エレンも来るか?」
エレン「あぁ、俺も行く。アルミンも行こうぜ」
アルミン「ごめんね、エレン」
アルミン「今日はマルコと『食事と体力の関連性』についての考察をしてくるよ」
エレン「...」
コニー「なんだそりゃ?」
アルミン「何を食べたら体力が持つかを考えてたんだ」
アルミン「ある程度まとまったからマルコと考えをすり合わせにいくんだ」
エレン「...あぁ、そういうことか」
エレン「また今度な、アルミン」
アルミン「うん、いってらっしゃい」
ーーーーーー
ーーー
ー
ーー朝 女子宿舎
サシャ「さて、行きましょうか」
ミカサ「サシャがものすごい格好をしている」
サシャ「近くとはいえ森に行きますからね」
サシャ「可能な限りの準備は必要です」
ーー森
エレン「ところで、一体何を狩るんだ?」
エレン「コニー?」
エレン「(すげぇ集中してる...普段の訓練の比じゃねぇな)」
コニー「あぁ、すまん。」
コニー「ウサギの足跡が多いから、ウサギを狩ろうと思う」
エレン「足跡?どれだよ」
エレン「コニー、どうやって見るんだ?」
コニー「”感じろ”としか言えん」
エレン「お前...」
コニー「悪ぃけど、そうとしか言えん」
コニー「そこに足跡があるだろ?」
エレン「ウソ...だろ?」
エレン「コニーの手伝いはできそうにねぇな...」
コニー「気にすんなって。あっちの方に木苺がなってたから適当に食べててくれ」
コニー「ん?誰かいんのか?」
ーー森
ミカサ「(子供の頃に住んでいた場所に似ている)」
ミカサ「(お母さんとよく採りに行ったな)」
サシャ「ミカサ、どうですか?」
ミカサ「とても懐かしい」
サシャ「それはよかったです」
サシャ「おや?人の声がしますね」
ーーーー
コニー「サシャじゃねぇか」
サシャ「コニーでしたか」
サシャ「今日はどうしたんですか?ものすごく格好いいですよ?」
コニー「ミカサに手紙の書き方を教わったからな。その礼にウサギでもと思ってな」
コニー「お前こそ、すげぇカッコいいな」
サシャ「ミカサがお疲れでしたから連れ出したんですよ。それで木苺を摘んでジャムを作ります」
コニー「...」
サシャ「...」
コニー「やった!ご馳走だ!」
サシャ「来週の食事が楽しみですね!」
コニー「俺らの分もとっとけよ」
サシャ「私たちの分もおねがいしますね」
コニー「エレン。ちょっと行ってくるわ」
サシャ「ミカサ。また戻ってきますので、木苺狩りをしていてください」
ーーー
エレン「あいつらはえぇな」
エレン「手紙の書き方を教えてたんだって?」
ミカサ「そう。コニーがお母さんに手紙を書いていた」
ミカサ「私たちにはもうできないことだから」
エレン「...そうだな」
ミカサ「しかし」
ミカサ「エレンが手紙を書くなら私が受け取ろう」
ミカサ「エレンが手紙を受け取りたいなら私が書こう」
ミカサ「私たちは家族だから」
ーーーー
エレン「これはどうだミカサ?」
エレンが差し出し、私は口で受け取る
ミカサ「ジャムにするにはもう少し熟したものがいい」モグモグ
ミカサ「このくらい」
私が差し出し、エレンは口で受け取る
エレン「甘いな」モグモグ
エレン「そういや、飯の量が増えてから筋肉がついてきたんだが、ほれ」
ミカサ「んっ」モグモグ
エレン「飯と筋肉って関係あるのか?」
ミカサ「ある。肉を食べれば筋肉になる、はい」
エレン「あぁ」モグモグ
ミカサ「パンを食べれば体力になる」
エレン「けどあんまり肉はでないよな」
ミカサ「動いていたらなんでも構わない」
ミカサ「魚でも蛇でも」
ミカサ「虫でも」
エレン「ふぅん。じゃあ、このでっかい芋虫なんかでもいいのか?」
ミカサ「かまわない」
ミカサ「しかし、集めるのが大変なので、虫はあまり勧められな...」
エレン「そうか、残念だな」
エレン「ミカサ?」
ミカサ「...かいこ?」
ーーーーー
ミカサ「お母さん、なんでいもむしを飼ってるの?」ツンツン
ミカサ母「この芋虫はねーー」
ーーーーー
ミカサ「エレン、この虫と木を持って帰ろう」
エレン「かまわないけど、どうするんだ?」
ミカサ「二人で育てよう」
エレン「...」
ーーーーーー
ーーー
ー
コニー「おそくなっちまった」
サシャ「二人とも何故虫取りをされているんですか?」
ーーーー
ミカサ「おいしい」
コニー「そうか?喜んでもらえたみてぇだな」
エレン「俺まで食っていいのか?」
コニー「なぁサシャ?エレンは何を言ってるんだ?」
サシャ「おそらく、自分が食べるより美女に食べさせたほうがいいのではないか?と言っています」
エレン「そうじゃねぇよ」
エレン「俺は何もしてねぇのに食っていいのかなって思ったんだ」
コニー「何もしてねぇって、俺と狩りに来たじゃねぇか」
コニー「仲間で分けるのは当然だろ?」
サシャ「当然ですね」
エレン「お...お前ら」
ーーーー
コニー「さて、内臓は食い終えたし帰ろうぜ」
サシャ「来週にはお肉が食べごろですよ...えへへ」
ミカサ「サシャ、涎が」フキフキ
サシャ「ありがとうございます。ところでその虫で何をするんですか?」
ミカサ「これはーー」
ーーーー
サシャ「へぇ、便利な虫ですね」
ミカサ「そう。営倉の隅を貸りて育てようと思う」
コニー「なぁ、ミカサ?俺も手伝うから分けてもらえねぇか?」
コニー「母ちゃんに贈りたいんだ」
ミカサ「かまわない」
エレン「いや、俺がやる」
エレン「俺がやって、それを仲間と分ける」
エレン「それでいいだろう、ミカサ?」
ミカサ「かまわない」クスッ
サシャ「よかったですね、コニー」
エレン「あぁ。ありがとよ、エレン!」
ーー営倉
エレン「箱は用意したが、ほかに何をすればいいんだ?」
ミカサ「持ち帰った木の葉を入れる。そしてふたをしてあげる」
エレン「餌と...ふたをしないとどうなるんだ?逃げるのか?」
ミカサ「逃げない」
ミカサ「餌がなくなっても、敵が近づいても、逃げない」
ミカサ「そしてとても弱い」
エレン「なんかつらいな」
ミカサ「その代わり紡ぎだす糸は非常に美しい」
ミカサ「全力で守りたくなるほどに」
エレン「そうか」
ミカサ「話がそれた。ふたはネズミに食べられないようにするため」
エレン「ネズミか」
ミカサ「この虫は美味しいらしい」
ーーーー
エレン「準備ができたな、後はどするんだ?」
ミカサ「実は虫の数が少ないので、あまりできることはない」
ミカサ「餌をやり、掃除をしてやるだけでおとなしく成長する」
エレン「...家畜どころじゃねぇな」
ーー3週間後 営倉
エレン「ウサギはうまかった」
ミカサ「まだ言っている」クスクス
エレン「焼いたウサギ肉にクワノミのジャムソースがすごく合うんだな」
ミカサ「2週間同じことを言っている」クスクス
エレン「かいこ達はどうなったかな」
エレン「ミカサ!白い塊が!」
ミカサ「それが繭。それから糸を取り出す」
エレン「かいこはどうなるんだ?」
ミカサ「[ピーーー]」
エレン「...そうか。世界は残酷だもんな」
ミカサ「えぇ。だからこそ感謝は忘れない」
エレン「あぁ」
お、つづきか
<<25 差し替え
ーーーー
エレン「準備ができたな、後はどするんだ?」
ミカサ「実は虫の数が少ないので、あまりできることはない」
ミカサ「餌をやり、掃除をしてやるだけでおとなしく成長する」
エレン「...家畜どころじゃねぇな」
ーー3週間後 営倉
エレン「ウサギはうまかった」
ミカサ「まだ言っている」クスクス
エレン「焼いたウサギ肉にクワノミのジャムソースがすごく合うんだな」
ミカサ「2週間同じことを言っている」クスクス
エレン「かいこ達はどうなったかな」
エレン「ミカサ!白い塊が!」
ミカサ「それが繭。それから糸を取り出す」
エレン「かいこはどうなるんだ?」
ミカサ「死ぬ」
エレン「...そうか。世界は残酷だもんな」
ミカサ「えぇ。だからこそ感謝は忘れない」
エレン「あぁ」
ーーーー
糸車と湯の入ったなべが用意された。
ミカサ「エレンは戻るといい。ここからは巻き取るだけだから」
エレン「いや、最後まで居る」
ミカサ「そう」
ーーーー
ミカサ「〜〜♪」カラカラ
エレン「(ミカサ...)」ウトウト
エレン「(母さん...)」ウトウト
エレン「(俺は、これ以上巨人に何も奪わせない...)」
ミカサ「エレン?」
エレン「」スヤスヤ
ミカサ「おやすみなさい」ニコッ
ーーーー
エレン「あれ?ミカサ」パチッ
ミカサ「そろそろ戻ろう」
エレン「糸はどうなった?」
ミカサ「たくさん取れた。ほら」
エレン「すげぇきれいだ」
ミカサ「一本一本が命だから」
エレン「そうだな」
ミカサ「エレンは食べる?」
エレン「は?何をだよ」
ミカサ「茹でた繭の中身」
エレン「...あぁ、食う。食って強くなる」
ミカサ「どうぞ」
ミカエレ「「いただきます」」
ーーーー
コニー「ありがとよ、ミカサ!」
ミカサ「かまわない。お母さんに贈るといい」
サシャ「とても綺麗ですね」
コニー「けどいいのか?こんなんもらっちまって?」
エレン「受け取れよ、コニー」
エレン「『仲間』だろ?」ポム
ミカサ「コニー、お母様を大切にして欲しい」ニコッ
ーーーーー
ーーー
ー
ーー森
エレン「ミカサ、この紙に何を書くんだ?」
ミカサ「この短冊に願いを書くと、それが叶うらしい」
エレン「はぁ?んなわけねぇだろ」
ミカサ「私もそう思う。ただ、お母さんの所に届くかもしれない」
エレン「...そうか。ミカサ、書くもの貸してくれ」
ーーーーーー
ーーー
ー
ミカサ「笹に吊るした?」
エレン「あぁ、後は火をつけるだけだ」
ミカサ「そう」
エレン「...届くといいな」
ミカサ「えぇ。きっと届く」
パチパチ
ーーーー
ミカサ「エレン手を出して」
エレン「こうか?」
エレン「紐?」
ミカサ「あの糸で作ったお守り。エレンを守ってくれるように」
ミカサ「結べた」
エレン「お前にはもらってばっかだな」
ミカサ「そんなことはない。エレンはーー」
ーーエレンは私に命をくれた。
ーー暖かさも、やさしさも。
エレン「しかしお前とこうして過ごすのはいつ以来だ?」
エレン「二人で薪拾いをしていたとき位か?」
エレン「お前あの時からすごかったもんな」
ミカサ「今もエレンよりできるだろう」
エレン「言ったな、ミカサ?今度薪割で勝負しようぜ?」
エレン「数をちょろまかすなよ?」
ミカサ「もちろん」
ミカサ「(この時間が続けばいいのに)」
ーーーーーー
ーーー
ー
エレン「そろそろ帰ろうぜ」
ミカサ「あっ」
待ってエレン、まだこうしていたいーー
エレン「そんなに引っ張ったら、袖が伸びちゃうだろうが」
ミカサ「すまなかった」
待ってエレン、振りほどかないでーー
待ってエレンーー
ーー寒い
ーーーー
エレン「ほら」
エレン「早く帰ろう」
差し出される手
私は、私はーー
エレン「俺達の場所に」
ミカサ「うん...帰る」
私はその手を取る
ミカサ「あったかい...」
ーーーーーー
ーーー
ー
ーーーー
エレン「こうしてお前と帰るのも懐かしいな」
エレン「すげぇ、久しぶりな気がする...」ハッ
エレン「『懐かしい』じゃなくて、『久しぶり』じゃなくて...」
ミカサ「...」クスッ
ミカサ「...かいこ?」
おしまい
おつおつ
綺麗に落ちたな
大層乙であった
オチいいね
>>5がすごい恥ずかしいけど
>>5でクソワロタ
乙
この蚕はもう家畜になってるのか
おっつおつ
麦の人かな
深くっこんじゃだめだろ。
ファンタジー生物ってことで。
これにて終了です。
反応を下さった方々に沢山の感謝を捧げます。
設定
東洋の不思議な島国出身のミカサ母が
ミカサの夢枕に立つことで、ミカサは
何かを思い出します。
それは大体ロストテクノロジーとなっており、
進撃の世界の食料事情に影響を与える形に
なっています。
今回はロストしていたものは「カイコ」そのものです。
完全家畜化された生物なので自然界には存在ましせん。
そのためカイコを見つけたと仮定して話を進めました。
数を飼育していないため簡単な管理でしたが、
商業レベルで飼育しようとするととてつもない
労力が必要になります。
今回は食糧事情に大きく影響を与えられませんでした。
精進いたします。
以上です。
毎回このシリーズは外れ無しですね
そうか?
なんかどれも色々なキャラがおかしく感じるんだよな
見続けてられるんだからあまり気にしてないけど
なんだ、ミカサが調査兵団を首になる話じゃないのか
乙
解雇だと思ったのは俺だけじゃ無かったようだ
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